株式会社学情は、20代の転職・就職市場に特化した採用情報会社です。旗艦サービス「Re就活」は2019年から7年連続で「20代が選ぶ20代向け転職サイト第1位」に選ばれ、累計会員数は2025年10月末に280万人を突破しました。新卒採用と中途採用の両軸で企業の採用活動を支援する「通年採用のプロフェッショナル」として業界内に確固たる地位を築いています。

本社は東京都中央区銀座のGINZA SIX、東証プライム市場に上場する同社の2025年10月期売上高は約110億円です。Webメディア、合同企業イベント、人材紹介エージェント、ソーシャルソリューションの4軸を組み合わせた多層的なビジネスモデルが特徴であり、「採用のミスマッチをなくす」を中核コンセプトに据えた独自路線が評価されています。

転職市場でいえば、学情に入社するということは「採用支援会社の内側に立つ」ことを意味します。営業・ディレクター・エンジニア・キャリアアドバイザーなど各職種において、求職者・企業双方の採用課題に深く関わる経験が積める点が魅力です。一方で、売上目標へのプレッシャーや景況感に左右される業績変動には心構えが必要です。

企業概要

項目内容
設立1977年11月7日
代表代表取締役会長:中井清和 / 代表取締役社長:中井大志
本社東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 9階
資本金15億円
従業員数422名(2026年4月30日現在)
上場区分プライム市場(証券コード(2301))
売上高約110億円(2025年10月期)
平均年収520万円程度(有価証券報告書ベース)
平均年齢31歳前後(推計)
勤続年数7年前後(推計)
事業内容転職・就職情報事業(Webメディア・イベント・エージェント・ソーシャルソリューション)

学情は1976年に大阪で創業し、翌1977年に法人化しました。大学生向けの就職情報誌から出発し、インターネット時代を経てWebメディアに主力を移しました。2010年代には中途採用領域に注力し、「Re就活」が急成長しました。現在はプライム市場上場の採用総合プラットフォームとして新卒・第二新卒・20代転職の三つの顔を持つ企業に進化しています。

創業家経営(会長:中井清和氏、社長:中井大志氏)という特性があり、意思決定のスピードが速い文化があります。近年はキャリア採用(経験者採用)サービスの売上高を年率30%成長させる戦略を打ち出しており、社内でも積極的な採用・投資が続いています。

主な事業内容

学情の事業は大きく四つの柱で構成されています。企業(採用側)からの掲載料・出展料が主な収益源であり、求職者側には無料でサービスを提供するBtoB型のビジネスモデルです。

Webメディア事業

「Re就活」と「あさがくナビ」の2大メディアが柱です。「Re就活」は20代の転職に特化したサイトで会員280万人を超え、2019年から7年連続で20代転職サイトNo.1の評価を受けています。「あさがくナビ」は大学新卒向けの就職情報サイトで、通年採用型の求人に強みを持ちます。企業は掲載料を支払って自社求人を掲載し、スカウト機能なども活用します。

Webメディア事業の中でも「Re就活」の売上高は2025年10月期に約32億円と前期比128%で急成長しており、現在の成長エンジンとなっています。Z世代向けに「JobTube Lite」などの動画型コンテンツも展開し、新しい採用体験の提供にも積極的です。

イベント事業

「就職博」に代表される合同企業説明会・転職フェアを全国で開催しています。新卒向けと第二新卒・転職者向けを合わせて年間で多数のイベントを実施しており、企業と求職者が対面で接点を持てる機会を創出しています。Webとリアルの組み合わせによるOMO型サービスが学情ならではのバリューとなっています。

エージェント事業

キャリアアドバイザーが20代の転職者を担当し、企業への推薦・面接調整・内定後フォローまでを行う人材紹介サービスです。転職会社としてのエージェント機能を保有することで、掲載型のWebメディアだけでは対応できない転職者のニーズを補完しています。転職後の定着率が高いことも特徴で、企業から信頼を得ています。

ソーシャルソリューション事業

採用コンサルティング、採用動画制作、SNSを活用した採用マーケティング支援などを行うソリューション型事業です。採用活動のDX化支援やブランディング支援を通じて、企業の採用力そのものを高めるサービスを提供しています。

学情の強み

強み1. 20代に特化した340万人超のデータベース

学情は20代の転職・就職市場に絞って長年サービスを展開してきた結果、340万人規模の求職者データベースを保有しています。特定の年齢層に特化したデータベースとしては国内最大級であり、この規模は新規参入者が短期間で追いつけるものではありません。年齢・業界・スキルを細かく分析できる点が企業側の採用精度向上に直結します。

転職エージェントとして学情の価値を言語化するなら「20代人材が集まる場所を押さえている」という一点に尽きます。20代採用に注力する企業にとって、学情との関係構築は採用計画の根幹となり得ます。

強み2. Webメディア・イベント・エージェントの三位一体モデル

採用課題に対してWebメディアだけで勝負する競合も多い中、学情はイベントと人材紹介を組み合わせた「三位一体モデル」を持ちます。掲載型のWebメディアで出会い、イベントで熱量を高め、エージェントで着地させるという一気通貫のサービス提供が可能です。

この構造は単価が上がりにくいWebメディア単独モデルより収益性が安定しやすく、企業の採用担当者にとっても窓口が一つにまとまる利便性があります。競合が「広告掲載のみ」「エージェントのみ」に特化しがちな中、総合的に提供できる点は差別化要因となっています。

強み3. 通年採用・ジョブ型採用のトレンドを先取りした設計

日本企業が通年採用・ジョブ型採用に移行するトレンドが加速していますが、学情はこれを10年以上前から事業の中心に据えてきました。「通年採用のプロフェッショナル」を標榜し、新卒・中途の境界を曖昧にした採用支援設計は時代の追い風を受けています。

25〜34歳の5人に1人が転職希望を持ち、学生の3人に1人が「5年未満での離職」を想定するという調査データは、学情が提供するサービスへの需要が継続的に高まることを示唆しています。

強み4. 創業家経営による意思決定の速さ

大手採用メディアがコングロマリット型の意思決定プロセスを持つのに対し、学情は創業家が経営を握り続けており、戦略転換や新規投資の意思決定が早いです。Re就活の動画機能やソーシャルソリューション事業の立ち上げなど、市場環境の変化への対応速度が速く、中途採用市場でのシェア拡大を着実に進めてきました。

転職者視点では、意思決定が速い会社はポジションの承認や制度改定のスピードが早く、個人の提案が比較的通りやすいカルチャーになっていることが多いです。

強み5. 大阪・名古屋をはじめとした地方拠点の強さ

学情は創業地・大阪のルーツを持ち、東名阪をはじめ全国主要都市に拠点を持ちます。首都圏のみに強い採用メディアが多い中、地方企業の採用ニーズにも対応できる全国ネットワークは地道な強みとして機能しています。特に大阪・名古屋での認知度・実績は業界内でも高い評価を受けています。

学情の年収事情

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
法人営業(リクルーティングアドバイザー)300〜600万円
キャリアアドバイザー280〜550万円
Webディレクター320〜520万円
人事・総務・法務・経理300〜500万円
エンジニア・システム350〜580万円
マーケティング320〜550万円

※上記はクチコミ・求人情報をもとにした推計値。個人の成果・経験年数により大幅に変動します。

給与制度の特徴

学情の給与制度は「基本給+インセンティブ」の構成が中心です。採用情報では東京勤務の営業職で月給257,400円(25時間分の固定残業代込み)からスタートします。この基本給水準は業界標準より低めの設定となっており、インセンティブで成果分を還元する設計になっています。

口コミからは「基本給は控えめだが、成果を出せばインセンティブで大きく稼げる」という評価が多いです。賞与は業績連動型で、業況が良い年には増額されますが、業績が下振れると賞与への影響が出やすい構造でもあります。

年収を見る際の注意点

  • 固定残業代(25時間相当)が月給に含まれるため、実質の基本給は求人票表示より低い
  • 職種によりインセンティブの設計が大きく異なる
  • 有価証券報告書ベースの平均年収(520万円前後)は固定残業代・インセンティブを含む総支給額
  • 正社員数が拡大している時期は平均年収が下押しされる場合がある
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学情の働き方・福利厚生

勤務時間は9:15〜18:00(標準)です。年間休日は126日(2026年)で、週休2日制に加えて夏季休暇・年末年始・有給休暇・特別休暇が設けられています。

リモートワークについては採用情報への明示は限定的ですが、コロナ禍以降に一部導入が進んだとみられます。部署や職種によってリモート対応度が異なり、営業系は客先訪問が多いため出社頻度が高い傾向があります。

福利厚生は以下の通りです。

  • 社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)
  • 退職金制度
  • 財形貯蓄制度
  • 慶弔金制度
  • 社員表彰制度
  • 社員持株会
  • 各種研修制度(入社後の研修プログラムあり)
  • 産前産後休暇・育児休暇制度
  • 資格取得支援(一部職種)

注意点として、学情は採用人材紹介業であるため繁忙期(3〜4月・9〜10月の転職シーズン)の業務密度が上がりやすいです。また拠点が全国にあるため、転勤を伴うケースがあります(地域限定職の選択も可能)。

学情の社風・カルチャー

一言で表すなら「成果主義×現場裁量の中堅ベンチャー」

大手の組織規格化と中小の曖昧さの中間に位置する企業文化です。創業家経営の意思決定の速さを反映して、現場の判断余地が比較的大きく、提案が通りやすいと感じる社員が多いです。一方で、売上目標の達成を強く求める環境でもあり、成果が出ない時期のプレッシャーは小さくありません。

評価される人物像

自律的に動けるプロフェッショナルタイプが評価される傾向があります。「言われたことだけやる」受け身型より、クライアントのニーズを先読みして提案できる人材、変化の多い市場環境を楽しめる人材が活躍しやすいです。また若いうちから裁量を持ちたいという意欲を評価する文化も根付いています。

表面的なイメージと実態の差

「人材系企業だからホワイト・福利厚生充実」と思って入社すると、営業目標の厳しさにギャップを感じるケースがあります。採用支援の会社であっても、自社の収益は企業クライアントからの掲載料・成功報酬であり、純粋に数字を追う営業的な側面は強いです。採用業界を内側から変えたい、という志を持った人が腐らず活躍している印象です。

学情の転職難易度

難易度:3級(中堅どころ。準備すれば通る)

学情は採用活動を自ら担っている採用支援会社だけあり、応募書類の品質や面接でのコミュニケーション力を注意深く見る傾向があります。書類選考・複数回の面接を経て内定となる標準的なフローで、倍率は一般的な中堅企業の水準です。

理由1. 書類品質が重要

採用支援を自社事業とする企業だけに「自分の職務経歴書を正しく書けるか」が評価のファーストステップになります。志望動機の表面的な熱量より、「なぜ学情でないといけないのか」という論点を具体的に答えられるかが鍵になります。

理由2. 営業適性の見極めが厳格

法人営業・キャリアアドバイザー職では成果直結の営業職である点が強調されます。前職での数値実績・クライアント対応の経験を問われ、曖昧な実績記載は評価を落とします。具体的な数字(達成率・商談数・KPI)を準備しておくことが必須です。

理由3. 採用業界への理解度が問われる

「転職市場のトレンドをどう見ているか」「学情のサービスの差別化をどう説明するか」という業界理解度を問う質問が面接で出ます。競合比較(doda・マイナビ転職・リクナビNEXTとの違いなど)を事前に整理して臨むと評価が上がります。

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学情の主な募集職種

学情では以下の職種を中心に採用が行われています。

学情に向いている人

タイプ1. 数字で仕事を捉えられる人

営業系ポジションでは売上・達成率・商談数といった数値での評価が基本です。KPI管理に抵抗がなく、むしろ数字で自分の成果を可視化したい人に向いた環境といえます。

タイプ2. 採用・人材業界に興味がある人

企業の採用課題を解決したい、転職者のキャリアを支援したい、という動機がある人は業務への没頭度が高くなりやすいです。人材業界への転身キャリアとしての起点としても機能します。

タイプ3. 中堅ベンチャー的な裁量感を好む人

大企業のルーティンに閉塞感を感じており、自分の提案やアイデアを通したいという人には適した環境です。意思決定が早い組織特性を活かして主体的に動ける人が活躍します。

タイプ4. 20代・Z世代のキャリア支援に共感できる人

学情のミッションは「20代のキャリア形成を支援する」ことに集約されます。転職や就活を通じて若い人材の可能性を広げることにやりがいを感じる人は、会社のビジョンと自分の動機が一致しやすいです。

学情に向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のため、正直に書きます。

  • タイプ:安定志向で予算プレッシャーを避けたい人 — 採用業界は景気変動の影響を受けやすく、目標未達時のストレスは相応に大きい
  • タイプ:完全リモート・フレックスの柔軟な働き方を求める人 — 客先訪問の多い営業職では出社頻度が高くなる傾向がある
  • タイプ:給与の安定・高水準の固定給を重視する人 — 基本給は業界の中では控えめで、成果による変動が大きい
  • タイプ:大企業の組織規模や教育体系を求める人 — 従業員数422名の中堅企業であり、体系的な育成プログラムは大手ほど充実していない場合がある
  • タイプ:管理部門専任でキャリアを磨きたい人 — 人事・経理などの管理系ポジションは全社での採用枠が少なめ

学情の選考対策

1. 職務経歴書は採用支援会社基準で精査する

学情は採用のプロです。書類のフォーマット・誤字脱字・実績の具体性は当然として、「この書類を受け取った採用担当者が何分で概要を把握できるか」という読み手目線が問われます。採用支援の会社だから書類審査が甘い、ということはありません。むしろ厳しいです。

2. 学情サービスを実際に使ってみる

Re就活・あさがくナビを求職者として実際に触り、UI・掲載情報・メッセージ設計を自分なりに評価しておきます。「競合と比べてここが強い・弱い」という私見を持って面接に臨むと、業界理解度の高さが伝わりやすくなります。

3. 営業数字の実績を具体化する

営業系の応募者はMTG数・商談数・達成率・前年比などの具体数値を整理しておきます。「頑張りました」という曖昧な表現では評価されません。業界・商材・単価が異なっていてもプロセスと数字を明示することが肝心です。

4. 採用マーケットのトレンドを押さえる

「なぜ今、20代の転職市場が拡大しているか」「通年採用が広がる背景は何か」という問いに自分の言葉で答えられるよう準備します。マイナビ・リクルート・doda等との差別化についても論点を整理しておきたいです。

5. 成長意欲と具体的な入社後ビジョンをセットで語る

「採用支援の仕事がしたい」という動機だけでは弱いです。「学情のどの事業でどんな価値を出すか」「3〜5年後にどんなキャリアを積みたいか」をセットで語れると評価が安定します。

6. 地域限定か全国転勤かを事前に決めておく

学情は全国に拠点を持ち、一般職(全国転勤あり)と地域限定職の両方があります。選考の早い段階で希望を問われるため、自分のライフプランと勤務地の方向性を決めてから受験したほうがよいです。

学情への転職で評価されやすい経験

  • 人材紹介・求人広告・採用コンサルタントなど、採用支援業界での営業経験
  • BtoB法人営業の実務経験(業界問わず)
  • 採用担当者・人事経験(企業側の採用課題感を持っている)
  • デジタルマーケティング・SEO・コンテンツ運営の経験
  • KPI管理・数値改善の実績(営業・マーケティング問わず)
  • 転職エージェントやキャリアカウンセリングの経験
  • 就活・転職に関するメディア・コンテンツ制作経験
  • イベント企画・運営経験(合同説明会・セミナー)
  • Webサービス・SaaSのカスタマーサクセス経験
  • 20代向けサービスの企画・開発・マーケティング経験
  • 大阪・名古屋など東名阪のBtoB顧客基盤を持つ人材

特に評価されやすいのは、採用支援や人材紹介の実務経験があり、かつクライアントの採用課題を数字で解決してきた実績を具体的に語れる人材です。

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まとめ

学情は「20代の転職・就職」という明確なニッチに注力し続けた結果、Re就活280万会員という業界屈指の資産を持つ中堅採用情報会社です。Webメディア・イベント・エージェントを組み合わせた三位一体モデルは競合との差別化になっており、通年採用・ジョブ型採用のトレンドを追い風に成長を続けています。

年収面では基本給はやや控えめで、営業職のインセンティブ次第で大きく変動します。成果を出せる人・自律的に動ける人には報酬と裁量の両方が得られる環境ですが、安定した固定給や大企業的な育成環境を求める人には合いにくいかもしれません。

転職支援会社として、採用業界を内側から学べる機会が豊富にあることは大きな価値です。採用・人材・Webメディアのいずれかのキャリアを深めたい人、あるいはBtoB営業のフィールドとして採用支援を選ぶ人にとって、学情は非常に意義ある選択肢になり得ます。

参考リンク