株式会社グレートワークスは、「コンサルティングとクリエイティブを掛け合わせた戦略クリエイティブファーム」として2008年7月に設立された東京・渋谷区の企業です。「Make Jumps Together」というビジョンのもと、クライアントのありたい姿の策定から企画・制作まで、多彩なアウトプットを提供しています。

筆頭株主(100%)は刃物メーカー大手の貝印株式会社であり、同社のCMO兼CCOを務めた鈴木曜氏がグレートワークス出身であることでも知られています。「ビジネスデザイン×コミュニケーションデザイン×クリエイティブ開発」という三つの軸を持ち、ビジョン策定・ブランディング・デジタルコンテンツ制作まで一気通貫で担える点が最大の特徴です。

社員数は非常にコンパクト(10〜20名程度)な精鋭組織であり、ミルボン・貝印・インフォマート・東急リゾーツ&ステイなどの大手企業を主なクライアントに持ちます。規模は小さくとも、戦略とクリエイティブを本気で両立させたい人にとって、業界の中でも独自のポジションを持つ企業です。本記事では人材エージェントの視点から、その実態・強み・注意点・選考対策まで徹底解説します。

企業概要

項目内容
会社名グレートワークス株式会社
設立2008年7月
代表取締役鈴木曜
本社所在地東京都渋谷区桜丘町1-2 渋谷サクラステージ セントラルビル12F
資本金5,000万円
従業員数10〜20名程度(精鋭小規模組織)
株主構成貝印株式会社 100%
上場区分非上場
事業内容ビジネスデザイン(戦略立案・ビジョン策定)、コミュニケーションデザイン(ブランディング・コミュニケーション戦略)、クリエイティブ開発(Webサイト・広告・コンテンツ制作)
主なクライアント株式会社ミルボン、貝印株式会社、株式会社インフォマート、東急リゾーツ&ステイ株式会社 等

代表取締役の鈴木曜氏は、グレートワークスの創業者でありクリエイティブディレクターとして同社を率いる傍ら、貝印株式会社の上席執行役員CMO・CCOとして広報宣伝部・デザイン部・ブランド企画部を統括してきた異色の経歴を持ちます。この「エージェンシーと事業会社を兼任する視点」が、グレートワークスの「ビジネスとクリエイティブを分けない」という思想の源泉になっています。

主な事業内容

グレートワークスの事業は、一般的な広告制作会社やデジタルエージェンシーとは異なる三層構造で成り立っています。単純に「広告をつくる」会社ではなく、「なぜその広告が必要か」という戦略的な問いから入るコンサルティング的アプローチが最大の特徴です。

ビジネスデザイン

経営レベルの課題から入り、企業・ブランドの「ありたい姿(ビジョン)」を策定するフェーズです。市場分析・競合調査・顧客インサイトの把握をもとに、事業戦略・ブランド戦略の骨格を作ります。「何をつくるか」ではなく「なぜそれが必要か」「それをつくることでどんな変化が起きるか」という上流の問いを起点とする点が、制作会社との違いです。

クライアントの経営者・マーケティング責任者と直接議論しながらビジョンを言語化するプロセスは、単なるデザイン会社にはできない高度なコンサルティング業務です。

コミュニケーションデザイン

ビジョン・ブランド戦略をコミュニケーション施策に落とし込む段階です。ブランドアイデンティティの設計(ロゴ・タグライン・トーン&マナー)、コーポレートブランディング、マーケティングコミュニケーション計画、デジタル・PR・広告を統合した施策設計などを担います。

「どのメッセージを、どのチャネルで、どのターゲットに届けるか」というコミュニケーション全体の設計は、制作の上位概念に位置するスキルです。この段階の仕事を経験できることが、グレートワークスで働く大きな意義のひとつです。

クリエイティブ開発

戦略・コミュニケーション設計を実際のアウトプットに具現化する段階です。Webサイトのデザイン・制作、デジタル広告クリエイティブ、動画コンテンツ、ブランドブック・各種ツール類など、多様な制作物を手がけます。

重要なのは、このクリエイティブ開発が「ビジネスデザイン→コミュニケーションデザイン」という文脈を踏まえたうえで行われる点です。「上から降りてきた制作仕様書通りにつくる」のではなく、「なぜこのクリエイティブが必要か」を理解したうえで制作に臨む文化があります。これが「質の高いクリエイティブ」につながる構造的な理由です。

グレートワークス株式会社の強み

強み1. 戦略とクリエイティブを一気通貫で担える稀少なポジション

「コンサルティングファームはできるがクリエイティブが弱い」「制作会社はつくれるが戦略が浅い」というどちらの限界も超え、ビジョン策定から成果物の制作まで一気通貫で関われるポジションを持つ会社はきわめて少ない。グレートワークスはこの「戦略×クリエイティブ」の両立を組織の中核に据えており、単なる制作会社でも単なるコンサル会社でもない独自の市場ポジションを持ちます。

転職者にとっては、「戦略とクリエイティブの両方を学びたい」「マーケティングコンサルとクリエイティブの橋渡しをしたい」というキャリア志向に直接応える環境です。

強み2. 大手企業の経営者・マーケティング責任者と直接対話できる

コンパクトな組織ゆえに、クライアントの担当者が経営幹部・CMO・マーケティング責任者クラスに直結する案件が多いとされます。「現場の制作担当者としか話せない」という大規模エージェンシーとは異なり、意思決定者とダイレクトに議論しながら戦略を練るという経験が積めます。

「クライアントビジネスの本質的な課題を理解し、それをクリエイティブで解決する」という体験を早期から持てることが、長期的なキャリア価値の源泉になります。

強み3. 貝印100%子会社という安定した事業基盤

筆頭株主(100%)が売上高800億円超の大手刃物・日用品メーカーである貝印株式会社であることは、非上場・小規模のエージェンシーとしては異例の安定した経営基盤を意味します。外部投資家への短期的な業績圧力が少なく、質の高い仕事を長期的視点で追求できる環境があります。また、貝印グループという大きなクライアントとの継続的な関係もあり、一定の売上の安定性が期待されます。

強み4. クリエイティブの質への本気のこだわり

「クリエイティブの力を信じる」という組織としての信念が、日々の仕事のクオリティ基準に反映されています。「受注した制作物をこなす」のではなく、「クライアントにとって本当に意味のある、世の中に対して価値ある成果物を生み出す」という姿勢で仕事に向き合う文化があります。

お菓子・ドリンク食べ放題・書籍購入補助・映画や美術館観覧費用の会社補助など、クリエイターのインプットをサポートする制度があることからも、「クリエイティビティを大切にする組織」としての姿勢が見えます。

強み5. 少数精鋭ゆえの高い裁量と成長速度

10〜20名程度というコンパクトな組織では、一人ひとりが複数の役割を担い、入社直後から裁量ある仕事に関わることになります。「何年もアシスタントとして雑務をこなしてから本番の仕事」という状況が生まれにくく、早期から責任ある仕事を経験できます。「若手のうちに戦略レベルの仕事を経験したい」「自分の仕事の結果が見えやすい環境で働きたい」という人には成長速度という観点で大きなメリットがあります。

グレートワークス株式会社の年収事情

非上場企業のため有価証券報告書はなく、口コミ情報をもとにした推測になります。口コミ情報が限られているため、より広い幅での参考情報としてご覧ください。

想定年収レンジ

職種・レベル想定年収
プランナー・プロデューサー(若手)350万〜500万円
プランナー・プロデューサー(中堅)500万〜700万円
クリエイティブディレクター(中堅)550万〜800万円
シニア・ディレクター700万〜1,000万円
マネージャー・リード職700万〜1,000万円以上

※口コミ情報を参考にした目安です。実際の年収はスキル・経験・ポジションによって大きく異なります。

給与制度の特徴

口コミ情報によると、年俸制を採用しており賞与(ボーナス)の支給はありません。手当は交通費程度で、昇給は年1回実施される模式です。「年俸制のため賞与はない」「360万円からのスタート」という情報が一部の口コミに見られます。

コンパクトな組織ゆえに給与テーブルが硬直的ではなく、個人のスキル・貢献度によって柔軟に報酬交渉ができる余地があるとも考えられますが、詳細は面接段階で確認することが重要です。

年収を見る際の注意点

  • 年俸制でボーナスなしという構造は、12ヶ月均一払いでの安定性がある反面、業績連動の大きな収入増が期待しにくい点に注意が必要です
  • 口コミの絶対数が少ないため、年収情報の信頼性が高くない可能性があります。面接・オファー段階で詳細を確認することを強く推奨します
  • コンパクトな精鋭組織での経験価値(戦略×クリエイティブの一気通貫スキル)が将来の転職市場での高単価に結びつく可能性があるため、現在の年収だけでなく中長期的な市場価値向上を視点に加えて判断することが有効です

グレートワークス株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・働き方

  • 勤務形態: 標準的な勤務時間(詳細は採用時確認が必要)
  • プロジェクト制: 案件ごとのチーム体制でプロジェクトを進めるため、繁忙期と余裕期の波がある
  • 残業: クライアントの締め切り・プレゼン前後は残業が発生する

主な福利厚生

  • 各種社会保険完備
  • 交通費支給
  • お菓子・ドリンク食べ放題(オフィス環境)
  • 書籍購入補助(クリエイティブ・マーケティング関連の学習支援)
  • 映画・美術館・体験イベントの観覧費用の一部会社負担(クリエイターのインプット支援)
  • 英会話費用等の学習支援(資格取得サポートは限定的との口コミあり)

小規模組織の働き方について

10〜20名程度の精鋭組織であるため、大企業的な「部署・チーム・役割の明確な分業」よりも、「一人が複数の役割を担う」「プロジェクト状況に応じて柔軟に動く」という働き方が前提になります。「制度が整った大企業の安心感」よりも「小さいチームでの緊密な協働」が好きな人に向いています。

また、渋谷サクラステージという新しい拠点は交通アクセスも良く、クリエイティブな仕事に集中できる環境として整備されています。

働き方を見る際の注意点

コンパクトな組織であるため、人事制度・育休産休制度・ワークライフバランスの整備状況については、大企業と同等の期待を持つと現実とのギャップが生じる可能性があります。具体的な制度内容・運用実態は面接段階で詳細に確認することをお勧めします。また、口コミでは「英会話費用などのサポートはないが、映画・美術館などの体験費用は負担してくれる」など、「クリエイターとしてのインプット重視」の文化が垣間見えます。

グレートワークス株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら「クリエイティブの力を信じ、戦略思考で果敢に挑む精鋭集団」

組織全体を貫く信念は「クリエイティブの力」への本物の信頼です。「広告をつくる」のではなく「世の中を動かすコミュニケーションをつくる」という自負と責任感が文化の根底にあります。「自分とは違う人をリスペクトし、高い共感力を持って他者の視点に立てる人」を採用の中核に置いており、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが共存しています。

代表の鈴木曜氏がエージェンシーと事業会社の両方の視点を持つ人物であることから、「クライアントのビジネス課題を自分ごととして考える」という姿勢が組織文化として根付いています。「クライアントの代理人として仕事をする」のではなく、「クライアントとともに課題を解決するパートナーとして関わる」というスタンスが基本です。

評価される人物像

  • ビジネスとクリエイティブを分けて考えず、両方の視点で物事を捉えられる人
  • クライアントのビジョン・課題に深く共感し、自分ごととして取り組める人
  • 「いいものをつくることへの執着心」と「それが実際に効果を生むことへの責任感」を両立できる人
  • 未知の課題に対して「How to solve it」を自分で考えて動ける自律性がある人
  • 他者への高い共感力を持ち、チームやクライアントとの信頼関係を大切にできる人

表面的なイメージと実態の差

「戦略クリエイティブファーム」というとスマートでクールな仕事の連続に見えますが、実態はクライアントとの綿密なヒアリング・幾度もの修正・プレゼン準備・競合調査・データ分析など、地道な業務が積み重なります。特にビジョン策定フェーズは、正解のない問いに向き合い続ける粘り強さが求められます。

小規模組織ゆえにリソースが限られており、「やりたい仕事を選べる環境」と「すべての仕事を少ない人数でこなさなければならない現実」は表裏一体です。「大きな組織でひとつの専門職に集中したい」というより、「小さい組織で幅広い役割を柔軟に担いながら成長したい」というタイプに向いています。

グレートワークス株式会社の転職難易度

難易度:高め(採用人数が少なく、専門性と思想的な一致が厳しく問われる)

理由1. 採用人数が絶対的に少ない

10〜20名程度の精鋭組織のため、年間の採用人数は非常に限られます。「欠員補充」や「案件増加に伴う増員」という特定のタイミングでしか採用が発生しないため、求人が出ていても枠は1〜2名程度であることが多いと推測されます。転職タイミングと採用ニーズが合致するかという「運の要素」も一定程度存在します。

理由2. 戦略×クリエイティブの両方の素養が求められる

単に「広告を制作できる」「マーケティング計画が立てられる」という個別スキルではなく、「戦略的に考えながら、それを魅力的なコミュニケーションに落とし込める」という複合的な能力が求められます。ひとつの専門領域だけの人材より、複数の領域に渡って思考できる「T字型以上の専門性」が必要です。

理由3. 思想・姿勢のフィットを厳しく問う

小規模組織であるだけに、一人のカルチャーミスマッチが組織全体に与える影響が大きい。「クリエイティブの力を信じているか」「クライアントの課題を自分ごととして考えられるか」「他者への高い共感力があるか」という思想的・姿勢的な適合を、面接を通じて丁寧に確認してきます。「スキルはある、でもグレートワークスで働く理由が曖昧」という候補者は通過しにくいでしょう。

選考フロー(一般的な目安)

  1. 書類選考(職務経歴書・ポートフォリオ)
  2. 一次面接(現場担当者・ディレクタークラス)
  3. 二次面接または最終面接(代表・シニアディレクタークラス)
  4. 場合によってはワーク課題・プレゼン選考
  5. 内定・条件提示

コンパクトな組織のため、選考プロセスが比較的シンプルで意思決定が速いとも考えられますが、一次面接から代表に近いレイヤーが関与する可能性があります。

グレートワークス株式会社に向いている人

1. 「戦略もクリエイティブも本気でやりたい」という人

「コンサルタントになるかクリエイターになるか迷っている」「マーケティング戦略とデザインの両方に関心がある」という人にとって、グレートワークスはその「どちらか」ではなく「両方」を追求できる稀少な選択肢です。ビジネスデザイン・コミュニケーションデザイン・クリエイティブ開発を一気通貫で経験できる機会は、他のエージェンシーや制作会社ではなかなか得られません。

2. 大手広告代理店や制作会社での「流れ作業」に違和感を感じている人

「クライアントの意図を深く理解する前に仕様書が降ってきて制作するだけ」「戦略に関われないまま何年も経った」という不満を持つ経験者にとって、グレートワークスは「上流から一気通貫で関われる環境」として魅力的に映るはずです。ただし、そのためには自ら戦略を考え提案できる実力が求められることを忘れてはなりません。

3. クライアントの経営課題に深く関わりたいクリエイター

「クリエイティブを通じてクライアントのビジネスに本質的な変化をもたらしたい」という志向を持つクリエイター(アートディレクター・コピーライター・デザイナー等)に向いています。制作の技術だけでなく、なぜそのクリエイティブが必要かという戦略的思考も求められますが、その分だけクライアントから「つくってくれた人」ではなく「変化を生んでくれたパートナー」として認識される経験ができます。

4. 少数精鋭の環境で高い裁量と成長速度を求める人

10〜20名程度の組織で早期から責任ある仕事に関わり、自分の成果が直接見えやすい環境を好む人に向いています。大企業のように「何年もかけて昇進を待つ」という環境より、「今すぐ難しい仕事に挑戦して成長したい」という人のエネルギーを活かせる組織です。

5. 渋谷・東京のクリエイティブシーンで第一線の仕事をしたい人

渋谷サクラステージという東京のクリエイティブの中心地に拠点を置き、国内外の先進的なブランドコミュニケーション事例に触れながら仕事をする環境は、クリエイターとしての感性と視野を常にアップデートし続けられる刺激的なステージです。

グレートワークス株式会社に向いていない人

向いていない人を正直に書くのは「企業を悪く言うため」ではありません。ミスマッチを防ぐための情報として受け取ってください。

  • 大企業の制度・安定感を重視する人: 社員数10〜20名の小規模組織では、大企業の人事制度・育休制度・研修体系を期待すると現実とのギャップが生じます。「整備された環境の中で安定して働きたい」という志向とはずれます
  • 年収を最優先に考えている人: 年俸制でボーナスなしという給与構造と、小規模組織の限られた給与テーブルは、「高年収」を主目的とした転職理由とは合いません
  • 決まった制作仕様を受けてこなすことを好む人: 戦略から一気通貫で関わる仕事のため、「仕様書通りにつくる」という仕事の仕方ではなく、「課題定義から考える」という姿勢が不可欠です
  • 組織の安定性・長期的な雇用保障を最優先にする人: 小規模な非上場企業であるため、大企業的な雇用安定性という観点でのリスクは存在します。貝印100%子会社という点が一定の安定性を担保していますが、この点は慎重に判断してください
  • 組織の中で専門職として深く分業したい人: 「私はデザインだけやります」「私は戦略だけやります」という分業スタイルは小規模組織では成立しにくいです。複数の役割を柔軟に担う覚悟が必要です
  • 成果が出るまで時間のかかるブランディング仕事の評価サイクルに不満を感じる人: ブランディング・戦略クリエイティブの成果は、数ヶ月ではなく数年単位で表れることが多いです。即効性のある数値改善より長期的な変化に価値を見出せる人に向いています

グレートワークス株式会社の選考対策

1. ポートフォリオで「戦略×クリエイティブの一気通貫」を示す

クリエイティブ職の場合、ポートフォリオが書類選考の最重要要素です。ただし単に「きれいな制作物」を並べるのではなく、「なぜそのクリエイティブが必要だったのか(課題・戦略)」「どんなコミュニケーション上の問いに答えるものか」「どんな結果・変化をもたらしたか」まで説明できる構成にしてください。グレートワークスが求める「戦略思考のあるクリエイター」であることを、ポートフォリオの構成と解説を通じて示すことが重要です。

2. 「なぜグレートワークスか」を思想的なレベルで語れるようにする

「戦略とクリエイティブを一緒に経験したい」という動機は入口として必要ですが、そこに留まっては弱い。「グレートワークスのどのクライアント実績・ビジョン・代表のメッセージに共感したのか」「自分がグレートワークスで実現したいこと・貢献できることは何か」を具体的に語れるレベルの準備が必要です。採用人数が少ない組織であるため、「なぜグレートワークスでないといけないのか」が厳しく問われます。

3. クライアントのビジネス課題を自分ごととして考えた経験を語る

面接では「クライアントの課題をどう捉え、どう解決したか」という視点が繰り返し問われると予想されます。「クライアントに言われた通りのものをつくった」ではなく、「クライアントの本質的な課題を自分で考え、解決策を提案・実行した」という経験を、具体的なエピソードで語れる準備をしてください。課題発見→仮説→提案→制作→効果確認というサイクルを自分の言葉で説明できることが重要です。

4. 他者への共感力・協働姿勢を示すエピソードを準備する

採用要件として「他者に対する高い共感力」が明示されています。「チームで困難なプロジェクトをどう乗り越えたか」「クライアントの想いをどう理解し、どう形にしたか」「自分と異なる意見・視点を持つ人とどう協働したか」というエピソードを複数準備してください。小規模組織での協働においては、高いコミュニケーション能力と共感力が実務上も重要です。

5. インプット量の多さをアピールする

お菓子・ドリンク・映画・美術館などのインプット支援制度が象徴するように、グレートワークスは「豊富なインプットが良質なアウトプットにつながる」という思想を持っています。「最近感動したブランドコミュニケーション事例は何か」「なぜそれが刺さったのか」「どんな映画・アート・書籍から影響を受けているか」という問いへの答えを日頃から言語化しておくことで、面接での自然なアピールにつながります。

6. 長期的なキャリアビジョンを語る

小規模組織に長期で関わることを前提とした採用であるため、「この会社でどんなキャリアを積み、どんなプロフェッショナルになりたいのか」という長期的なビジョンを語れることが重要です。「まずは経験を積んでから次の会社へ」というステップアップ目的の転職と見られると、採用につながりにくい可能性があります。

グレートワークス株式会社への転職で評価されやすい経験

  • 広告代理店・ブランディング会社でのアカウントプランニング・ストラテジー経験
  • ブランド戦略の立案・ブランドアイデンティティ設計の実務経験
  • コーポレートブランディングやコーポレートアイデンティティ(CI)刷新プロジェクトへの参加経験
  • Webサイト・デジタルコンテンツのクリエイティブディレクション経験
  • コピーライティング・アートディレクション等のクリエイティブ制作実務
  • 大手クライアント(BtoC・BtoB問わず)のコミュニケーション戦略立案経験
  • ビジュアルデザイン・UXデザイン・グラフィックデザインの実務
  • 動画コンテンツ(ブランド動画・企業VP等)の企画・制作経験
  • マーケティングコンサルティング・事業会社でのマーケティング責任者経験
  • 事業会社でのインハウスブランディング・クリエイティブチーム立ち上げ経験
  • デジタルと非デジタルを統合したコミュニケーション設計の経験
  • クライアントの経営幹部・CMOクラスとの折衝・提案経験
  • 海外デザイン・広告トレンドへの深い知見(グローバル視点を持つクリエイター)

特に評価されやすいのは、「クライアントのビジネス課題を上流から捉え、ブランド戦略→コミュニケーション設計→クリエイティブ制作というプロセスを自分の仕事として一気通貫で経験してきた、戦略思考を持つクリエイタープロフェッショナル」です。

まとめ

グレートワークス株式会社は、「戦略クリエイティブファーム」という言葉通り、ビジネスの課題を上流から考え、それを質の高いクリエイティブで解決する独自のポジションを持つ企業です。貝印100%子会社という安定した経営基盤のもと、渋谷という東京のクリエイティブの中心地で、大手企業の経営課題に真正面から向き合う仕事ができます。

一方で、10〜20名程度の精鋭小規模組織であるため、採用枠の少なさ・大企業的な制度整備の限界・年俸制でボーナスなしという給与構造など、事前に把握しておくべき現実的な制約も存在します。

グレートワークスへの転職が意味を持つのは、「戦略とクリエイティブを一気通貫でやりたい」「クライアントのビジネス変革にクリエイティブの力で貢献したい」「小規模精鋭組織で早期から高い裁量を持ちたい」という明確な志向を持つ人に対してです。「スキルアップの場としてのグレートワークス」という視点でのキャリア設計には合っていますが、「安定・高年収・大企業的な福利厚生」という視点での転職先としては向きません。

自分が本当に求めているキャリアは何かを深く考えたうえで、グレートワークスならではの「戦略×クリエイティブ」という希少な経験価値をどう活かすかを描ける人にとって、同社は間違いなく特別な選択肢になります。


参照した主な情報源

  • グレートワークス株式会社 公式サイト(greatworks.co.jp)
  • グレートワークス 旧サイト(great-works.com)
  • Wantedly(グレートワークス採用ページ・社員ストーリー)
  • PR TIMES(グレートワークス プレスリリース)
  • OpenWork・転職会議・エン カイシャの評判(社員口コミ)
  • doda 企業情報
  • デジレカ「グレートワークスの年収」
  • Marketing Native(鈴木曜氏インタビュー)
  • CreatorZine(鈴木曜氏インタビュー)
  • Wikipedia「鈴木曜」
  • サイバーエージェント AD.AGENCY「クリエイター特別対談」