株式会社CAPITAは、東京都豊島区に本社を置くスタンダード上場(証券コード7462)の企業です。2021年9月にダイヤ通商株式会社から現社名に変更し、ENEOSの特約店として関東圏(東京23区・神奈川・埼玉)でガソリンスタンド(サービスステーション)を運営するほか、石油製品卸売・不動産賃貸・不動産売買・専門店事業・ファンド事業を展開しています。
グループ連結売上高は約34億円、連結従業員数は23名程度(臨時含め50名規模)という小規模ながら、1949年創業の70年以上の業歴を持ちます。多くの大企業が撤退した関東のガソリンスタンド市場に根を張り、不動産賃貸収入を安定収益源として維持している独自の事業モデルが特徴です。
本記事では、株式会社CAPITAの事業内容・強み・年収・働き方・転職難易度について、転職エージェントの目線から詳しく解説します。規模が小さいからこそ見えやすい魅力とリスクの両面を正直にお伝えします。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社CAPITA |
| 設立 | 1949年 |
| 代表取締役 | 菊池 正俊 |
| 本社所在地 | 東京都豊島区巣鴨1丁目11番1号 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| 従業員数 | 連結23名(臨時27名)、単体14名程度 |
| 上場区分 | スタンダード市場(証券コード7462) |
| 売上高 | 約34億円(2025年3月期) |
| 平均年収 | 約467万円(2025年3月期・単体) |
| 平均年齢 | 42.45歳程度 |
| 勤続年数 | 11.1年程度 |
| 事業内容 | 石油製品卸売・サービスステーション運営・不動産賃貸販売・専門店事業・ファンド事業 |
株式会社CAPITAは1949年創業という長い歴史を持ちながら、近年は事業の多角化と構造改革を進めています。2021年の社名変更はその象徴的な出来事で、旧来の「ダイヤ通商」という石油卸売業者のイメージを脱し、事業持株会社的な位置づけへのシフトを図っています。
平均勤続年数11年超という数字は、この規模の企業としては高い定着率を示しており、内部環境の安定性をうかがわせます。従業員数は少ないですが、東証スタンダードに上場していることで財務情報の透明性が確保されています。
主な事業内容
株式会社CAPITAの事業は4つのセグメントで構成されています。売上高の大部分を石油事業が占めますが、不動産事業が安定的な収益柱として機能している構造です。
サービスステーション事業(石油小売)
ENEOSの特約店として、東京23区・神奈川・埼玉でフルサービス型ガソリンスタンドを運営しています。車検・オイル交換・洗車・タイヤ交換など、自動車に関連する総合サービスを提供する「カーライフ拠点」としての役割を果たしています。
フルサービス型を維持している点は、セルフ化・無人化が進む業界トレンドの中で差別化要素にもなっています。きめ細かな接客・整備提案を武器に地域顧客のリピートを獲得する戦略です。
石油製品卸売事業
法人顧客(工場・運送会社・農業法人など)に対して、重油・軽油・灯油などを直接販売する卸売事業です。ENEOSの特約店網を活かした仕入れ力と、長年構築してきた法人顧客ネットワークが競争力となっています。
小規模ながらも長年の実績による顧客ロイヤリティが高く、価格競争に左右されにくい関係性が構築されていると考えられます。
不動産事業
不動産の賃貸管理・売買仲介を行う事業です。石油事業の収益安定化の補完として機能しており、固定収入を生む賃貸資産の保有が事業の安定性を支えています。
少人数で運営できるアセット型ビジネスとして、グループ全体の収益基盤を下支えする重要なセグメントです。
専門店事業・ファンド事業
専門店事業では自転車専門店の運営が含まれると報告されています。ファンド事業は金融的な投資・運用に関わるとみられますが、規模は小さく詳細は非公開情報が多いです。
いずれも小規模な補完的事業として位置付けられており、会社全体の多角化リスクヘッジとしての役割を果たしています。
株式会社CAPITAの強み
強み1. 東京・関東圏での70年以上の石油流通ネットワーク
1949年創業以来、関東圏で石油流通に関わってきた業歴は、地域の顧客・仕入先との信頼関係の蓄積を意味します。ENEOSの特約店という立場は、ブランド力と安定的な仕入れルートを担保してくれます。
小規模な組織でありながら、長年培った顧客ロイヤリティが既存ビジネスを維持する源泉となっています。
強み2. 不動産資産による安定収益基盤
石油事業は燃料価格の変動・電気自動車普及などのリスクに晒されますが、不動産賃貸収入がこのリスクを一定程度ヘッジしています。固定収入がある事業構造は、企業の経営安定性に直結します。
転職者にとっても、この二本柱体制は「会社として潰れにくい」という観点で安心材料となります。
強み3. 少人数精鋭による高い一人当たり機動力
従業員14〜23名という少人数体制では、一人の社員が複数業務を掛け持ちする「マルチロール」が必然となります。これは「1つの仕事しかしたくない」人には窮屈ですが、「幅広い業務を経験したい」「経営に近い場所で働きたい」という人にとっては貴重な成長環境です。
少人数ゆえに組織のフラットさが保たれ、意思決定が速いという特徴もあります。
強み4. スタンダード上場による信用力と情報透明性
連結売上34億円・従業員数十名規模でありながら東証スタンダードに上場していることは、財務情報の公開義務を伴い求職者が情報収集しやすい環境を意味します。
未上場の同規模企業と比べて、財務健全性・コンプライアンス体制が確認できる点は転職リスクを低減する要素です。
強み5. 社名変更による事業ピボットへの意欲
2021年にダイヤ通商からCAPITAへの社名変更は、単なるブランドリニューアルではなく、事業構造の変革意欲を示しています。「資本(Capital)」を軸とした多角化・投資型企業へのシフトを目指す方向性が読み取れます。
石油依存からの脱却を志向する経営層のビジョンは、石油業界の将来不安を持つ求職者にとってもポジティブなシグナルといえます。
強み6. 高い社員定着率
平均勤続年数11年超という数値は、同規模の中小企業の中でも高い水準です。少人数で長く働き続けている社員が多いということは、内部の働き方・人間関係が比較的良好であることを示唆しています。
定着率の高い職場は離職リスクが低く、採用後のオンボーディングも丁寧に行われる傾向があります。
株式会社CAPITAの年収事情
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| サービスステーションスタッフ | 280〜380万円 |
| サービスステーション店長・管理職 | 380〜500万円 |
| 石油卸売営業 | 350〜500万円 |
| 不動産管理・賃貸担当 | 350〜500万円 |
| 経理・バックオフィス | 350〜470万円 |
| 総務・事務 | 300〜420万円 |
※上記はあくまで推計値です。少人数組織ゆえ個人交渉の余地が比較的大きい傾向があります。
給与制度の特徴
2025年3月期の有価証券報告書に基づくと、単体従業員の平均年間給与は約467万円とされています。東京都内の上場企業としては、業種・規模を踏まえると標準的〜やや低めの水準です。
ただし平均勤続年数が11年を超えており、長期在籍により着実に年収が積み上がる環境があることもうかがえます。賞与は業績連動要素があると考えられます。
年収を見る際の注意点
- 単体14名の給与データのため、サンプル数が少なく個人差が年収平均に大きく影響する可能性がある
- アルバイト・臨時社員(27名)は平均年収の計算から外れているため、正社員ポジションとの乖離に注意
- 小規模企業ゆえ等級制度・評価制度の詳細が公開されておらず、面接で個別確認が必須
- 求人票の年収と実態の乖離が生じる場合もあるため、オファー段階での確認を怠らないこと
- ファンド事業・投資業務に関われる場合は、成果連動部分が加わる可能性もある
株式会社CAPITAの働き方・福利厚生
勤務時間・休日
ガソリンスタンドという業態上、サービスステーション部門では土日祝日の稼働が前提となります。店舗運営に関わる職種は交代制・シフト制が基本で、生活スタイルに合った勤務形態の確認が必要です。
本社バックオフィス・経理・営業部門は週5日勤務の標準的な形態が想定されます。
リモートワーク
石油小売・不動産管理・ガソリンスタンド現場業務はリモートワーク対応が困難な性質上、フルリモートは現実的ではありません。バックオフィス業務であれば部分的な柔軟対応の可能性はありますが、小規模組織ゆえの現場感覚重視の文化もあります。
福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 通勤手当
- 上場企業としての各種制度対応
- 産前産後休暇・育児休業制度
- 年次有給休暇
- 健康診断
- ガソリン・石油製品の社員割引(推測)
- 自転車専門店に関連した自転車・用品割引(推測)
- 不動産賃貸関連の社員優遇(推測)
- 少人数組織ゆえの個別フレキシブル対応の可能性
注意点
小規模企業のため、大企業にあるような充実した研修体制・福利厚生メニューは限定的と考えてください。一方で、少人数ゆえのフレキシブルな対応や、上司・経営層との距離の近さは成長機会として活かせる環境です。
株式会社CAPITAの社風・カルチャー
一言で表すなら「少数精鋭の安定継続型」
CAPITAの社風を一言で表すなら「少数精鋭の安定継続型」です。70年以上の業歴から生まれた地域顧客との信頼関係を守りながら、時代の変化に対応するための事業変革を進める——という二面性を持つ組織です。
平均勤続年数11年超という数字が示すように、じっくりと長期的に働くことを良しとする文化が根付いています。大きな変化よりも継続的な改善を好む傾向があります。
評価される人物像
- 自ら考えて動ける自律型人材(少人数ゆえ指示待ちでは機能しない)
- 複数業務を柔軟に掛け持ちできるゼネラリスト志向
- 長期的な顧客関係を誠実に育てることができる人
- 石油・不動産・流通など複数ドメインへの好奇心がある人
- 小規模組織での役割の幅広さを機会として捉えられる人
表面的なイメージと実態の差
「ガソリンスタンドの会社」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際には石油・不動産・投資が混在する複合的な事業体です。「CAPITA(資本)」という社名が示すように、キャッシュを資産として活用する経営視点を持つ企業です。
小さいから成長できないというわけではなく、むしろ少人数だからこそ「経営に近い場所で多様な意思決定に関与できる」という側面があります。
株式会社CAPITAの転職難易度
難易度:C級(比較的低め)
CAPITAの中途採用は、大手企業と比較すると選考ハードルは低めといえます。ただし「少人数で実際に機能する人材かどうか」を見極める傾向が強く、業務遂行能力と主体性が重視されます。
少人数組織のため、ポジションの空きが出た際の採用となることが多く、募集頻度が低い点には注意が必要です。
理由1. 少人数組織での即戦力性が重視される
14名前後の単体社員規模では、新入社員を一から育てる余裕が限られます。ある程度の業務経験を持ち、自走できる人材が優先されます。石油・不動産・小売のいずれかの業界経験があれば親和性は高まります。
理由2. 採用ポジションが限定的
連結でも23名規模の組織では、ポジションの空きが出るタイミングが不定期です。「CAPITA専属の採用担当者がいる」という体制ではないと思われ、タイミングの合致が重要な要素となります。
理由3. 長期就業意思の確認
平均勤続11年超という社風から、「長く安定的に働いてくれる人材」を求める傾向があります。転職回数が多い場合や短期志向が見えると選考に影響する可能性があります。
株式会社CAPITAの主な募集職種
少人数組織のCAPITAでは、職種の壁が低く複数業務を担う傾向があります。以下が主な採用実績・想定職種です。
- サービスステーションスタッフ(ガソリンスタンド接客・整備)
- サービスステーション店長・副店長(店舗管理・スタッフ育成)
- 石油製品法人営業(重油・軽油等の法人向け卸売営業)
- 不動産管理担当(賃貸管理・入退去対応・物件管理)
- 営業事務(受発注・請求処理)
- 経理・財務事務(月次・年次決算補助)
- 総務(庶務・施設管理・各種手続き)
- ファンド・投資関連担当(資産運用・ファンド管理補助)
株式会社CAPITAに向いている人
タイプ1. 小規模組織で幅広い業務を経験したい人
「大企業では一つの役割しかできない」という不満を持つ人に向いています。CAPITAでは石油・不動産・店舗運営にまたがる業務に関われる可能性があり、業種の壁を越えた経験が積めます。
タイプ2. 経営に近い場所で働きたい人
14名規模の単体組織では、経営層と物理的・心理的に近い距離で働けます。意思決定プロセスを間近で見られる機会は、将来の起業・独立を視野に入れている方にとっても貴重な経験です。
タイプ3. 安定した老舗企業でしっかり長く働きたい人
1949年創業・上場企業という安定基盤のもとで、腰を据えて働きたい人に向いています。短期的な成長より、長期的な安定就業を重視するライフスタイルとマッチします。
タイプ4. 石油・エネルギー業界から次のステージを探している人
ガソリンスタンド運営・石油卸売の経験者にとって、即戦力として評価される確率が高いです。業界変革の中でどう生き残るかを考えながら働きたい方にとっても、CAPITAの事業転換プロセスは学べる環境です。
タイプ5. 不動産・投資に関心がある実務家
不動産賃貸管理やファンド事業に関わることで、資産運用・投資の実務知識を習得できる可能性があります。「実際の現場でファイナンス思考を磨きたい」という方には魅力的な環境といえます。
株式会社CAPITAに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のために、以下のタイプの方には別の選択肢が向いている可能性があります。
- タイプ:高年収を短期間で追求したい人 ——売上34億・少人数規模では急激な年収アップの余地が小さく、高収入志向には向きません
- タイプ:大企業の組織・チームで仕事をしたい人 ——数十名のチームで分業する組織体験はここでは得られません
- タイプ:専門職として深く特化したいエキスパート志向の人 ——マルチロールが基本のため、一分野の専門性だけを深める環境ではありません
- タイプ:体系的な研修・育成プログラムを求める人 ——少人数ゆえの育成余力の限界があり、OJT中心の即戦力期待が強い組織です
- タイプ:テック・スタートアップ的な成長環境を求める人 ——石油・不動産中心の伝統的ビジネスモデルのため、DX推進・プロダクト開発的なカルチャーは限定的です
株式会社CAPITAの選考対策
対策1. 石油・エネルギー・不動産への親和性をアピールする
CAPITAの事業は石油と不動産が中心です。直接の業界経験がない場合でも、「エネルギー業界の変化への関心」「不動産市場への興味」を言語化して伝えることが重要です。業界研究の深さが評価軸となります。
対策2. 「少人数組織での活躍経験」を具体的に示す
小規模組織での採用では、「チームに一人でいろいろ任された経験」「自ら仕事を作った経験」が刺さります。前職での業務範囲の広さや自主性の高いプロジェクト事例を、具体的なエピソードで準備しましょう。
対策3. 社名変更・事業ピボットへの理解と共感を示す
ダイヤ通商からCAPITAへの社名変更や、多角化事業の意図について事前に調べておきましょう。「なぜ石油卸売だけでなく不動産やファンドを持つのか」という経営戦略への理解が深いと、採用担当者の印象が変わります。
対策4. 長期就業の意思を具体的に示す
平均勤続11年超の組織に対して、「3年後・5年後にどうなっていたいか」というキャリアビジョンを具体的に語ることが重要です。「腰を据えてこの会社で成長したい」という明確なメッセージが評価につながります。
対策5. ゼネラリスト志向を打ち出す
「一つのことを深めたい」より「幅広く貢献したい」というスタンスの方が、少人数組織での採用では刺さります。複数業務に対応する柔軟性と、それをポジティブに捉えられる姿勢を伝えましょう。
対策6. 数字とファクトで能力を証明する
抽象的な「頑張ります」ではなく、「前職で担当した売上」「管理した物件数」「削減したコスト」など具体的な成果数字を提示できると、即戦力性が伝わりやすくなります。小規模組織ほど、採用一人ひとりへの期待値が高いです。
株式会社CAPITAへの転職で評価されやすい経験
- ガソリンスタンド・サービスステーションでの接客・管理経験
- 石油製品(重油・軽油・灯油)の卸売・法人営業経験
- ENEOS・出光などの石油元売り系会社での勤務経験
- 不動産賃貸管理・仲介の実務経験
- 不動産売買営業・資産運用に関わった経験
- 小売店舗(自転車・カー用品等)の運営管理経験
- 10名以下のチームでのリーダー・管理職経験
- 複数業務を並行して担当してきた業務経験
- エネルギー業界でのコンプライアンス・安全管理経験
- 不動産ファンド・投資管理の実務経験(特にアセットマネジメント系)
- 経理・財務の実務(特に小規模企業・多角化企業での経験)
- 法人顧客との長期関係営業の実績
特に評価されやすいのは、石油卸売または不動産管理のいずれかで実務実績を持ち、少人数環境での自走経験がある候補者です。「1人で複数業務をこなせる、即戦力型の社員」がCAPITAの求める理想像に最も近いといえます。
まとめ
株式会社CAPITAは、東京・関東圏でガソリンスタンド運営・石油卸売・不動産賃貸・専門店事業を手がける小規模上場企業です。社員数は数十名規模ながら1949年創業の老舗企業として安定した収益基盤を持ち、平均勤続年数11年超という高い定着率が内部環境の良さを示しています。
年収水準は約467万円(2025年3月期)と規模感相応ですが、東京都内の上場企業として一定の透明性が確保されており、長期安定就業を求める候補者には選択肢として有力です。転職難易度は低〜中で、即戦力型・ゼネラリスト志向の人材には比較的入りやすい環境といえます。
「幅広い業務経験を積みながら経営に近い場所で働きたい」「老舗の安定企業で腰を据えてキャリアを積みたい」「石油・不動産の専門知識を活かしたい」という方には、CAPITAはユニークな転職先となり得ます。少人数組織ならではの機動力と多様な業務経験が、次のキャリアに向けた貴重な資産となるでしょう。
応募を検討する際は、公式サイトや採用ページで最新の募集状況を確認し、募集職種の詳細・待遇条件を必ず面接の場で確認することをお勧めします。
