九州・筑豊で生まれた豚骨ラーメン文化を、フランチャイズ展開と海外進出によって全国・世界へ広げてきたワイエスフード株式会社。2026年1月、同社は持株会社体制に移行し、Trailhead Global Holdings株式会社として新たな出発を切った。
「WA Fusion(和フュージョン)」——これが同社のコンセプトだ。日本の「和」の精神と世界各地の多様な食文化を融合させることで、新しい食の価値を創造する。ラーメンだけでなく、焼肉・寿司居酒屋・フレンチ・バーガー・弁当と多業態をM&Aで取り込み、フードプラットフォームカンパニーへの変容が始まっている。
筑豊ラーメン山小屋ブランドは1970年創業という歴史を持ち、国内83店舗・海外25店舗(計108店舗以上)という規模まで成長した。2025年以降に実施した複数のM&Aにより、2026年2月時点でラーメン103店舗、焼肉5店舗、その他専門店6店舗の計114店舗体制となっている。中期経営計画ではこれをさらに4倍以上に拡大する方針であり、まさに変革と成長の真っ只中にある企業だ。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | Trailhead Global Holdings株式会社 |
| 設立 | 1994年5月12日(旧ワイエスフード株式会社) |
| 持株会社移行 | 2026年1月1日 |
| 代表取締役 | 高田 十光(たかだ ときみつ) |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂一丁目2番3号(2026年1月より移転) |
| 資本金 | 15億4,137万円(程度) |
| 従業員数 | 89名(単体)/グループ全体では数百名規模 |
| 上場区分 | スタンダード市場(証券コード3358) |
| 売上高 | 18億2,600万円(2025年3月期)/36億円見込(2027年3月期予想) |
| 平均年収 | 270〜335万円程度とされる(旧ワイエスフード時代の指標) |
| 平均年齢 | 非公開(外食業界平均に準ずる水準と推測) |
| 平均勤続年数 | 非公開 |
| 事業内容 | グループ会社の経営管理、外食チェーン(ラーメン・焼肉・寿司居酒屋等)のFC本部運営・直営店運営、不動産賃貸 |
Trailhead Global Holdings株式会社は、旧ワイエスフード株式会社が2026年1月1日に持株会社体制へ移行して誕生した。もとは福岡県田川郡香春町に本社を置いていたが、持株会社移行とともに東京都渋谷区へ移転し、グローバルな食のプラットフォームとして再出発した。
旧ワイエスフードは、筑豊ラーメン山小屋・ばさらか・一康流などのラーメンブランドの直営・FC運営と厨房機器販売、温浴施設の指定管理業務(福智の里など)を主軸に業容を拡大してきた。持株会社移行後は傘下のワイエスフード株式会社(新会社)が従来の飲食事業を引き継ぐ一方、Trailhead Global Holdings本体はM&A戦略とグループ全体の経営管理に集中する体制となっている。
主な事業内容
Trailhead Global Holdings株式会社は、持株会社として傘下のグループ各社を統括しながら、外食業態の多ブランド展開を軸とした事業を展開している。
ブランドポートフォリオは、創業からの基幹事業であるラーメンを中心に、M&Aによる多業態化が急速に進んでいる。以下に主な事業領域を紹介する。
筑豊ラーメン・ラーメン事業(基幹事業)
グループの礎であり、売上の大部分を占めるのがラーメン事業だ。「筑豊ラーメン山小屋」は1970年創業の豚骨ラーメンブランドで、九州・筑豊地方の濃厚ながらもすっきりとした味わいが特徴。国内ではFC本部として全国の加盟店をサポートしながら、直営店も運営する。
海外事業にも積極的で、7カ国25店舗以上(2025年8月時点)まで展開している。ブランドとして「九州筑豊ラーメン山小屋」「ラーメンバー山小屋」「ばさらか」「一康流」「宗主の一杯 九州麺名人山小屋」「筑豊唐揚げ手羽先」などを保有している。
多業態レストラン事業(M&Aで急拡大)
2025年以降、M&Aを通じて多彩な飲食業態をグループに加えている。焼肉チェーン「やっぱ」(焼肉レストラン運営)、カナダ発祥の寿司居酒屋「KINKA SUSHI BAR IZAKAYA」(渋谷・六本木に2店舗)、恵比寿のフレンチレストラン「ロティサリーブルー」、高級焼肉「焼肉BEEFMAN横浜」、ハンバーガー専門店「バーガーレボリューション」を相次いでグループに加えた。
2026年2月時点でラーメン103店舗・焼肉5店舗・その他6店舗の計114店舗を展開しており、中期計画では店舗数をさらに拡大する方針だ。
中食・弁当事業(食べる)
2026年7月、株式会社食べるを完全子会社化した。食べるは寝かせ玄米などを使った健康志向の高付加価値弁当「三代目『玄』KURO」ブランドを展開し、テレビ局や広告・イベント制作現場を顧客基盤に持つ。外食と中食の両輪を持つことで、新たな顧客層へのアプローチが可能になる。
温浴・その他施設事業
グループの旧来事業として、温浴施設の指定管理業務を行っている。福岡県の「宝珠温泉 ふじゆの里」や特産品販売施設「福智の里」の運営を受託し、地域密着型の施設管理も手がける。飲食事業との相乗効果を狙いつつ、地元コミュニティとの関係構築にも寄与している。
FC本部事業・厨房機器販売
グループのビジネスモデルの根幹をなすのが、ラーメン店FC本部としての運営支援だ。フランチャイズ加盟店へのノウハウ提供・研修・食材供給などを通じて収益を得る一方、飲食店向け厨房機器の販売も手がける。FC本部としての知見はグループ内の多業態展開にも活かされている。
Trailhead Global Holdingsの強み
強み1. 50年以上の歴史を持つ筑豊ラーメンブランドの安定基盤
1970年に創業した筑豊ラーメン山小屋は、50年以上にわたって豚骨ラーメンの味を守り続けてきた。九州・筑豊地方の濃厚スープ文化を正統に継承したブランド力は、国内外において確固とした認知度と顧客ロイヤルティを形成している。
フランチャイズチェーンとして全国展開した歴史は、FC本部運営のノウハウを蓄積させた。転職者にとっては、長年の実績が証明されたビジネスモデルを持つ安定した企業基盤のもとで仕事ができるという安心感がある。
強み2. 攻めのM&A戦略によるフードプラットフォーム化
2025年から2026年にかけて、焼肉・寿司居酒屋・フレンチ・バーガー・弁当と多様な業態を次々とM&Aで取り込んでいる。この積極的なM&A戦略は、単なる規模拡大ではなく「WA Fusion」というコンセプトのもと、日本の食文化とグローバルな食文化を融合させる多ブランドプラットフォームの構築を目指したものだ。
転職者にとって重要なのは、成長フェーズにある企業でのポジション獲得がキャリアの大きな飛躍につながりやすいという点だ。新しいブランドの立ち上げや統合作業に携わる機会は、経験として非常に価値が高い。
強み3. 国内83店舗・海外25店舗のグローバル展開実績
グループの基幹ブランドである筑豊ラーメン山小屋は、国内83店舗に加えて7カ国25店舗の海外展開を実現している。カナダ発の「KINKA SUSHI BAR IZAKAYA」の取り込みに象徴されるように、グローバルな食文化との融合も積極的に進めている。
海外展開を実現している外食企業でのキャリアは、グローバル志向の転職者にとって大きな魅力となる。将来的な海外拠点でのマネジメント経験なども視野に入れやすいポジションが存在する。
強み4. 東証スタンダード上場による経営透明性と信頼性
2005年2月にJASDAQへ上場し、現在は東証スタンダード市場に移行している。上場企業として財務情報の開示や内部統制が求められており、中小・スタートアップ外食企業に比べて経営の透明性は高い。
転職検討者にとっては、有価証券報告書や決算短信などの公開情報から企業の財務状況を自分で確認できるため、入社前のリスク判断がしやすい。持株会社体制への移行によって、グループ全体のガバナンス強化も期待される。
強み5. 中期経営計画による明確な成長ロードマップ
2026年2月に策定された中期経営計画(2027〜2031年3月期)では、M&Aを軸に店舗数を現在の4倍超まで拡大する方針が示されている。また2027年3月期には売上高36億円(前期比約2倍)・営業利益1億3,000万円・復配を目標として掲げている。
成長の方向性が明示されている企業での転職は、自分のキャリアパスを設計しやすい。特に、企業が急拡大する時期に入社することでポジションの空白が生まれやすく、昇進のチャンスが増える可能性がある。
強み6. 地域密着と東京への本社移転による二面性
もとは福岡県田川郡という地方拠点を軸に成長してきた企業が、持株会社移行とともに東京・渋谷へ本社を移した。地方での食文化への深い理解と実績、そして首都圏からのグローバル展開という二つの軸を持つことが、同社のユニークなポジションを形成している。
地方出身で外食業界のリアルをよく知っている人材が、東京でのキャリアにチャレンジする場としても、同社は適切な受け皿となりうる。
Trailhead Global Holdingsの年収事情
旧ワイエスフード時代の各種調査データをもとに年収水準を概観する。持株会社移行後のデータは現時点では限られるため、以下は参考水準として参照されたい。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 店長(ラーメン・飲食店) | 280〜380万円程度 |
| エリアマネージャー | 350〜450万円程度 |
| FC本部スタッフ(加盟店サポート) | 280〜380万円程度 |
| 本部スタッフ(営業企画・マーケティング) | 300〜420万円程度 |
| 経営企画・M&A担当 | 400〜550万円程度 |
| 経理・財務・人事(コーポレート) | 300〜430万円程度 |
| 施設管理・温浴施設スタッフ | 250〜350万円程度 |
| 海外事業担当 | 350〜480万円程度 |
給与制度の特徴
旧ワイエスフードの採用情報によれば、直営店スタッフは職種・勤務地に応じた給与体系が設けられており、店長クラスになると業績連動の要素が加わる。持株会社移行後のTrailhead Global Holdingsでは、本部系職種についてはコーポレート給与体系が適用されると見られる。
M&Aで拡大中の企業体制において、特に経営企画・M&A担当など高度なスキルが求められるポジションでは、市場相場に近い水準での採用が行われる可能性がある。中期計画の達成に向けた採用強化の時期には、給与条件が改善されるケースも考えられる。
年収を見る際の注意点
- 旧ワイエスフード単体の平均年収(270〜335万円程度)は、飲食業界全体の水準と同等か若干低め。ただし外食産業全体の給与水準と比較すると大きな乖離はない
- 持株会社体制移行後は本部機能のポジションが増加しており、コーポレート職の給与水準は飲食店スタッフとは異なる可能性がある
- M&A推進に伴いグループ全体の従業員規模が急拡大しており、個別ポジションの条件は求人ごとに確認が必要
- 外食業界標準の残業代・深夜割増などの有無については、雇用条件を面接時に必ず確認すること
Trailhead Global Holdingsの働き方・福利厚生
勤務時間・休日
飲食業態が主軸のため、店舗ポジションは実態として曜日不問のシフト制が中心となる。本部スタッフについては通常のオフィス勤務形態となり、週休2日制(土日祝が基本となるケースもあるが職種による)を設けている。
持株会社移行後の本部機能(渋谷本社)では、コーポレート職種を中心に働き方の整備が進められていると見られる。年間休日や有給休暇の取得状況については、採用選考の場で具体的に確認することを推奨する。
リモートワーク
本部系職種については在宅勤務の活用が可能とされているが、外食チェーンの本部業務は現場との連携が多く、フル在宅のポジションは限定的と考えられる。店舗ポジションはリモートワーク非対応。
福利厚生
- 社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
- 交通費支給
- 自社グループ飲食店での社員割引・食事補助
- 産前産後・育児休業制度(法定に準ずる)
- 研修制度(外食業態の知識・マネジメントスキル)
- FC加盟店サポート業務を通じた実践的なビジネス教育
- 海外事業参加の可能性(英語スキル保有者)
- キャリアパス形成(店舗→エリアマネージャー→本部といった昇進ルート)
- 持株会社グループとしての複数業態での経験機会
- M&Aで加わる新ブランドへの異動・兼務機会
注意点
外食業界の性質上、繁忙期(年末年始・お盆等)の休暇取得は難しいことがある。急拡大フェーズにあるため、新しいポジションや役割が先行して発生し、業務範囲が曖昧になりやすい側面もある。福利厚生の整備は大手外食チェーンと比べると発展途上の部分があると考えられるため、面接時に詳細を確認することが重要だ。
Trailhead Global Holdingsの社風・カルチャー
一言で表すなら「挑戦と変革、地方発のグローバル志向」
筑豊という地方の豚骨ラーメンブランドが、持株会社化・M&A戦略・海外展開というダイナミックな変革を推し進めている。「WA Fusion」というコンセプトが象徴するように、日本の伝統的な食文化を守りながらも、グローバルな視点で新しい食の価値を生み出すという攻めの姿勢が文化の中核にある。
小規模・地方発の企業が上場し、東京に本社を移して急拡大中という背景から、組織のスピード感は高い。一方で急成長期特有の「仕組みづくりが追いついていない」課題も持ち合わせていると推測される。変化を楽しめる人材でないとギャップを感じる可能性がある。
評価される人物像
- 外食・飲食業界での実務経験があり、現場を知ったうえで本部業務に挑戦したい人材
- M&Aや新業態立ち上げに積極的に関わりたい、変化適応力の高い人材
- 「食の仕事」に強い思い入れ・こだわりがあり、食文化を世界に広めるという使命感を持てる人材
- スタートアップ的なスピード感と、上場企業としての規律を両立できる人材
- グローバルな視点と国内フランチャイズ展開の両方に関心を持つ人材
表面的なイメージと実態の差
「筑豊ラーメンの会社」というイメージが先行するが、実態はM&Aによる多業態化を急速に進めているダイナミックな変革期の企業だ。旧ワイエスフード時代の「地方の中小飲食チェーン」というイメージは、2026年以降は大きく変わりつつある。
一方で、組織の体制整備・ガバナンス強化・人材育成制度の整備は、事業拡大のスピードにまだ追いついていない側面もある。「大きな裁量と、整備された環境の両方が欲しい」という人には向き不向きがある。
Trailhead Global Holdingsの転職難易度
難易度:3級(中程度/経験者優遇)
Trailhead Global Holdingsへの転職難易度は、外食・飲食業界経験者であれば比較的チャレンジしやすい水準にある。スタンダード上場の中型成長企業であり、急拡大による採用ニーズの増大が追い風となっている。
ただし本部系の専門職(経営企画・M&A担当・マーケティング等)については、一定の実務経験とスキルが必要となるため、業界未経験者には高めのハードルになる。
理由1. 急拡大フェーズによる採用ニーズの増大
中期経営計画で店舗数の4倍超拡大を目指しており、店舗運営スタッフからエリアマネージャー、本部機能まで幅広いポジションの採用ニーズが高まっていると考えられる。成長中の企業では採用基準が一時的に緩和される傾向があり、入社のチャンスが広がっている。
理由2. 外食業界経験者が優遇される業態構造
ラーメン・焼肉・寿司居酒屋・バーガーと多業態を持つため、どれかの業態での実務経験がそのまま評価されやすい。FC本部運営・エリアマネジメント・店舗運営のいずれかでの経験があれば、即戦力として評価を受けやすい構造だ。
理由3. 高度な本部機能ポジションは競争率が高め
M&A担当・経営企画・海外事業担当など戦略性の高いポジションは、外食業界での経験に加えてファイナンス・語学・プロジェクトマネジメントスキルが求められる。こうしたポジションについては外部のビジネスプロフェッショナル層との競合になるため難易度は上がる。
Trailhead Global Holdingsの主な募集職種
M&Aによる急拡大フェーズにある同社では、本部・店舗の両面で採用ニーズが高まっている。
- 店舗スタッフ・店長(ラーメン・焼肉・寿司居酒屋等の各ブランド)
- エリアマネージャー(複数店舗の管理・指導)
- FCスーパーバイザー(フランチャイズ加盟店支援・指導)
- 海外事業担当(海外ブランド展開のサポート・運営管理)
- 経営企画(M&A推進・グループ戦略立案)
- マーケティング戦略(多ブランドのプロモーション・デジタル施策)
- 経理・財務事務(グループ連結決算・資金管理)
- 人事企画(採用・育成・制度設計)
- 厨房機器営業(飲食店向け機器の提案・販売)
- 施設管理スタッフ(温浴・特産品施設の運営)
Trailhead Global Holdingsに向いている人
タイプ1. 外食業界での経験を活かしてキャリアステップしたい人
飲食店での現場経験があり、本部機能や経営企画・エリアマネジメントにキャリアアップしたい人材にとって、同社は良い選択肢となりうる。複数業態を持つため、経験が活かせる領域が広い。
タイプ2. 変革・成長フェーズの企業でダイナミックな仕事をしたい人
M&Aや新業態の立ち上げ、持株会社体制の構築といった、企業変革の真っ只中で働きたい人にはやりがいの大きな環境だ。「自分で仕組みをつくる」経験を求めているなら、同社のような急拡大期の会社は絶好のフィールドになる。
タイプ3. 食文化・グローバル展開に情熱を持つ人
「WA Fusion」というコンセプトへの共感があり、日本の食文化をグローバルに広めることに使命感を持てる人材は、カルチャーフィットが高い。海外経験や語学スキルを持つ人であれば、海外事業担当としてのポジションも視野に入る。
タイプ4. 小規模上場企業でのキャリアを積みたい人
大企業のように分業が細分化されておらず、一人が広い業務範囲を担うことになる。「幅広く経験して市場価値を上げたい」という志向の転職者には適した環境だ。
タイプ5. 地方出身で東京進出のチャンスを探している人
本社が渋谷に移転したが、事業の根幹は九州・地方発のブランドにある。地方外食チェーンの現場感覚と、東京本部でのビジネス視点を橋渡しできる人材は高く評価される可能性がある。
Trailhead Global Holdingsに向いていない人
批判ではなく、ミスマッチを防止するための観点から整理する。
- タイプ:大企業・安定志向の人 スタンダード上場の中型成長企業であり、福利厚生・人事制度・業務フローの整備は大手チェーンに比べて途上の部分がある。安定した大企業環境を求める人には物足りなさを感じる可能性がある
- タイプ:飲食業界に関心がない人 飲食・外食という業種そのものへの関心や親しみがないと、カルチャーフィットが低くなりやすい
- タイプ:明確なジョブディスクリプションを求める人 急拡大フェーズの企業では業務範囲が流動的になりやすく、「やることが毎日変わる」状況が続くことがある。明確な役割定義を好む人には向かない
- タイプ:残業・休日出勤を避けたい人 外食業界の特性上、繁忙期や新業態立ち上げ時には長時間勤務が発生しやすい
- タイプ:短期的な高年収を求める人 現時点の給与水準は外食業界の平均的な水準にあり、高い水準とは言えない。ただし成長フェーズでの評価・昇進による将来的な収入増加は期待できる
Trailhead Global Holdingsの選考対策
選考対策1. WA Fusionのコンセプトへの共感を言語化する
同社の企業コンセプト「WA Fusion」——日本の「和」の精神とグローバルな食文化の融合——は、ただのスローガンではなくM&A戦略や海外展開の根拠となっている。志望動機を語る際には、このコンセプトへの共感を具体的なエピソードや実績と結びつけて話せるよう準備しておくこと。
「食に関わる仕事がしたい」という抽象的な動機ではなく、「なぜTrailhead Global Holdingsなのか」を、競合他社との差別化も含めて明確に説明できる状態にしておきたい。
選考対策2. 外食業界・飲食業態の現場知識を整理する
ラーメン・焼肉・寿司居酒屋・バーガーと複数業態を持つ同社では、実際の店舗運営・FC経営・食材仕入れなどの業界知識が評価される。自分が経験した業態の具体的な数値(売上・客単価・人件費比率・ロス率など)を整理し、面接で語れるようにしておくと印象が大きく変わる。
選考対策3. M&A戦略への理解を示す
同社は2025〜2026年にかけて複数のM&Aを実施しており、中期計画でも積極的な拡大方針が示されている。決算短信・プレスリリース(IR情報)をひと通り読み込み、どのブランドを取り込んでいるか、その狙いは何かを理解したうえで面接に臨むことが重要だ。
「御社のKINKAとラーメン事業の相乗効果として〜を期待しています」といった、具体的な業界分析を含む発言は好印象を与えやすい。
選考対策4. 変化への適応力・主体性をアピールする
持株会社移行・東京本社化・多業態化という大きな変革を経験中の企業では、変化に適応し自ら動ける人材が求められる。過去のキャリアで「仕組みがない状態から何かを立ち上げた」「変革期に新しい役割を担った」という経験があれば、積極的に語ること。
選考対策5. 海外展開への関心を示す(グローバル志向の場合)
7カ国での海外展開や、カナダ発の「KINKA」ブランド取り込みに見られるように、同社はグローバル志向が強い。英語スキルや海外生活・勤務経験がある場合は、具体的な経験とともに積極的にアピールすること。将来的に海外事業に関わりたいという意向を示すことは、選考での差別化要素になりうる。
選考対策6. 現場経験と経営視点の両立をアピールする
小規模上場企業だからこそ、「現場も分かるし経営的な視点でも考えられる」という人材が重宝される。店舗運営やFC支援の現場経験を持ちながら、売上計画・損益管理・人材採用といった経営視点の業務にも関心・経験があることを示せると、採用担当者の目に留まりやすい。
Trailhead Global Holdingsへの転職で評価されやすい経験
- 外食・飲食チェーンの店長・SV(スーパーバイザー)経験
- ラーメン・焼肉・居酒屋・バーガーいずれかの業態での実務経験
- フランチャイズ本部での加盟店開発・サポート業務経験
- 複数店舗を束ねるエリアマネジメント経験
- 飲食店の損益管理・原価管理・シフト管理の実務経験
- M&A・PMI(買収後統合)への関与経験
- 新業態・新店舗の立ち上げ経験
- 海外勤務・語学(英語・中国語・韓国語等)スキル
- 飲食業界向け厨房機器・食材・POSシステム等の法人営業経験
- 持株会社・グループ会社間の経営管理・連結会計経験
- 食品・外食企業でのマーケティング・SNS運用経験
- 温浴・ホスピタリティ施設でのサービス・管理経験
- 採用・労務・人事制度設計の経験(急拡大期の組織整備に貢献)
- 食に関するブランディング・PR・コンテンツ制作経験
- IT・デジタル化推進(外食企業のDX・デジタルフードテック関連)
特に評価されやすいのは、外食チェーンでの現場管理経験(店長・SVクラス)と、M&A・新業態立ち上げへの関与経験の掛け合わせを持つ人材だ。 急拡大フェーズにある同社にとって、現場を理解したうえで経営的な視点も持てる人材は、グループ全体の成長を支える即戦力として高く評価される。
まとめ
Trailhead Global Holdings株式会社は、50年以上の歴史を持つ筑豊ラーメン山小屋ブランドを礎に、2026年の持株会社移行を機に「フードプラットフォームカンパニー」への大転換を図っている。「WA Fusion」のコンセプトのもと、ラーメン・焼肉・寿司居酒屋・フレンチ・バーガー・弁当と多業態を次々とM&Aで取り込み、国内外100店舗以上から4倍超の規模へ急拡大を目指す中期計画を掲げている。
転職市場の観点からは、スタンダード上場企業でありながら急成長中という、安定性と成長機会を兼ね備えた珍しいポジションの企業だと言える。大企業のように整備された環境ではないが、その分だけ一人の担う仕事の範囲が広く、経験として積める価値は大きい。外食業界でのキャリアを持ち、「次のステップとして、より広い視点で食の仕事に関わりたい」と考えている人には、魅力的な選択肢となりうる。
年収水準は現時点では外食業界標準的だが、急拡大フェーズで新しいポジションが生まれやすく、成果に応じた評価・昇進の機会が多い時期でもある。企業の変革期に参画し、グループ全体の成長とともに自分のキャリアを広げたい人にとって、Trailhead Global Holdingsへの転職はひとつの大きなチャンスになるかもしれない。
興味を持った方は、まず公式サイト(thg-hd.com)のIR情報で最新の決算・プレスリリースを確認し、企業の方向性が自分のキャリアビジョンと合致しているかを検証したうえで、選考に挑んでほしい。
