システムインテグレーション(SI)業界のなかでも、「一次請け直接取引」と「特定業種への深い業務知識」を武器に独自のポジションを築いてきた企業がある。株式会社システムエグゼだ。1998年の創業以来、損害保険・生命保険・不動産・製造・医療など難易度の高い業種領域のシステム開発に特化し、22年以上にわたって黒字経営を継続している。

同社の最大の特徴は、エンドユーザーとの直接取引(一次請け)にこだわる姿勢にある。直近2ヵ年の連結売上高のうち約9割が一次請けであり、下請け構造に頼らないビジネスモデルが高い収益性と技術者のやりがいを支えている。アプリケーション開発からクラウド・データベース・セキュリティ・AI/RPAまで幅広い技術領域をカバーし、業種特化の提案力と技術力を両立させている。

2026年4月には東京証券取引所スタンダード市場に新規上場を果たし、成長の新フェーズに入った。グローバル展開としてはシステムエグゼベトナムを中核に据えたオフショア開発体制も整備しており、日本品質のサービスをコスト競争力を持ちながら提供できる体制が整っている。

転職先としての同社は、特定業種の業務知識を深く身につけながら上流からの直接関与でキャリアを積みたいエンジニアや、安定した環境で長期的に成長したいIT人材にとって注目度が高い。本記事では、転職エージェントの視点からシステムエグゼの事業・年収・社風・選考対策まで徹底的に解説する。

企業概要

項目内容
会社名株式会社システムエグゼ
設立1998年2月4日
代表取締役大場康次
本社東京都中央区日本橋室町
資本金5億6,301万円
従業員数726名(2026年4月1日時点)
上場区分スタンダード市場(証券コード548A)
売上高123億4,148万円(2025年度)
平均年収約510万円程度(有価証券報告書ベース)
平均年齢36.9歳
平均勤続年数7.7年
主な事業内容システムインテグレーション、製品・サービス開発・販売、グローバルソリューション

株式会社システムエグゼは1998年の創業以来、損害保険・生命保険のシステム開発を原点に事業を拡大してきた独立系SIerだ。現在では不動産・製造・医療・石油化学などにも対応領域を広げ、業種に特化したソリューションをワンストップで提供している。

上場直前の2025年度における売上高は123億円を超えており、22年連続黒字という経営指標が示すとおり財務的な安定性が際立つ。726名(2026年4月時点)の社員を抱え、平均年齢36.9歳・平均勤続年数7.7年というバランスのよい組織構成は、長期的に安心して働ける環境が整っていることを物語っている。

主な事業内容

株式会社システムエグゼは、大きく「システムインテグレーション事業」「製品・サービス開発・販売事業」「グローバルソリューション事業」の3本柱で構成されている。それぞれが相互に補完し合い、顧客に対してトータルなITサービスを提供できる体制となっている。

特定業種に深く入り込む「業種特化型SI」としての色彩が強く、単なる技術請負に終わらず、業務知識を持った上流提案から保守・運用まで一気通貫で関与するスタイルが特徴だ。

業務ソリューション(業種特化SIer)

損害保険・生命保険・不動産・製造・医療・石油化学など、特定業種の基幹業務システムを中心とした開発・導入・保守を行う。これらの業種は業務の複雑性が高く、システムベンダーに高い業務知識が求められる領域だ。

同社は創業から損保・生保領域で培った深い業務理解を武器に、「業務がわかるSIer」として顧客から高い信頼を得ている。エンドユーザーとの直接取引比率約9割という数値は、その評価を端的に示している。

技術ソリューション

クラウド・データベース・ビジネスインテリジェンス(BI)・セキュリティ・AI/RPAという技術領域を横断的にカバーし、業種系ソリューションと組み合わせてシステム全体の価値を高める。

特にデータベース技術は同社がコア技術と位置づける分野であり、大規模な基幹系システムの構築・運用において差別化につながっている。AI/RPAの活用推進やクラウド移行支援なども積極的に展開しており、デジタル変革ニーズにも対応できる技術基盤を整えている。

製品・サービス開発・販売

「テストエース」と呼ばれる擬似データ生成製品(特許取得済み)をはじめ、業種別の基幹業務パッケージやソリューションサービスの開発・販売を行っている。自社製品を持つことで、単純なSI受託に依存しない収益モデルを確立しようとしている点が他社との差別化要素のひとつだ。

テストエースはシステム開発のテスト工程で使用する模擬データを自動生成する製品であり、開発品質の向上と工数削減に貢献する。こうした自社技術を製品化する姿勢は、技術力の高さを示すとともに、将来的なプロダクト事業拡大の布石ともなっている。

グローバルソリューション(ベトナムオフショア開発)

システムエグゼベトナム(SYSTEMEXE VIETNAM CO., LTD)を中核に据えたオフショア開発サービスを展開している。日本語が堪能なベトナム人エンジニアと連携し、日本のコミュニケーション品質を保ちながらコスト競争力のある開発を実現している。

オフショア開発の活用により、日本国内の人材不足を補いながら、価格競争力を高めることができる。顧客のコスト削減ニーズと品質維持を両立できる提案力が、受注競争における強みになっている。

株式会社システムエグゼの強み

強み1. 一次請け直接取引比率約9割という希少な立ち位置

SI業界では多重下請け構造が常態化しており、二次請け・三次請けに甘んじる企業が多い。システムエグゼは売上の約9割が一次請けであり、エンドユーザーと直接向き合うビジネスモデルを堅持している。

転職者にとって、この一次請けへのこだわりは大きな意味を持つ。顧客の課題に直接向き合い、要件定義から上流工程を担える機会が多く、業務理解を深めながらキャリアを積みやすい環境が整っている。

強み2. 22年連続黒字という際立った経営安定性

創業から2020年代に至るまで一度も赤字を出していない22年連続黒字という実績は、SI業界でも珍しい。景気変動や大型プロジェクトの失敗リスクを抑えながら安定した収益を維持し続けている。

この安定性の背景には、特定業種へのリピート受注と長期保守契約が積み上がってきたことがある。転職後の雇用安定性を重視する候補者にとって、これは重要な評価ポイントとなる。

強み3. 損保・生保・不動産など特定業種への深い業務知識

システムエグゼの根幹にあるのは「業務がわかるSIer」というブランドだ。特に損害保険・生命保険領域は創業期から28年以上にわたって蓄積したドメイン知識があり、業界内での信頼は厚い。

業務知識の深さは、顧客から「他社では難しい要件もシステムエグゼならわかる」という評価につながる。エンジニアとしてその知識を習得できることは、長期的なキャリア価値の向上にも直結する。

強み4. コア技術としてのデータベース特化と幅広い技術スタック

データベースを自社のコア技術と位置づけており、Oracle・SQL Server・PostgreSQLなど主要DBMSへの対応力が高い。それに加えてクラウド(AWS・Azure・GCP)、セキュリティ、BI、AI/RPAまでカバーする技術スタックは、技術者として幅広い経験を積める環境でもある。

特定の技術に閉じることなく横断的に学べるため、SI業界の中でも技術的な成長機会の多い環境といえる。

強み5. 東証スタンダード上場による信頼性向上と成長期待

2026年4月の上場は、同社の事業基盤と財務透明性が一定水準に達したことの証明だ。上場によって資金調達力が高まり、事業拡大・人材投資・技術開発への投資余力が増すことが見込まれる。

求職者の観点では、上場企業であることは制度面の整備(ストックオプション、内部統制体制等)や社会的信用度の向上につながる。また、上場間もない成長フェーズへの参加という点で、中長期的な待遇改善への期待感もある。

強み6. ベトナムオフショア拠点を活用したコスト競争力

自社グループのオフショア拠点を持つことで、案件規模や要件に応じてオンショア・オフショアを柔軟に組み合わせた提案が可能だ。コスト削減を求める顧客ニーズに応えながら、日本側の上流工程担当としての役割を強化できる。

転職者にとっては、ベトナム拠点との協業経験を通じてグローバルな仕事の進め方を学べるという付加的な魅力もある。

株式会社システムエグゼの年収事情

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
システムエンジニア(若手)350〜480万円程度
システムエンジニア(中堅)480〜600万円程度
プロジェクトリーダー550〜680万円程度
プロジェクトマネージャー650〜800万円程度
上級PM・部門長クラス800〜1,000万円程度
営業(法人向け)450〜650万円程度
インフラエンジニア400〜580万円程度

※いずれも推計・目安。実際の年収は経験・スキル・評価による。

給与制度の特徴

有価証券報告書などの公開情報によれば、平均年収は510万円程度とされており、IT業界の平均水準に近い水準に位置づけられる。賞与は年2回で、業績連動の要素を含む構成となっている。

新卒・若手については業界標準に沿ったベースラインからスタートし、評価制度によるジョブグレードの上昇とともに年収が段階的に上がっていく仕組みが基本だ。22年連続黒字という業績安定性が賞与の安定性にも一定程度つながっていると考えられる。

年収を見る際の注意点

  • 同社の平均年収は首都圏大手SIerと比較すると高くはなく、年収水準だけで比較した場合は競合他社に見劣りすることもある
  • 「直接取引・上流工程・業務知識習得」という非金銭的なキャリア価値を総合的に評価することが重要
  • 上場後の利益成長と人材投資強化に伴い、今後の水準改善が見込まれる可能性がある
  • 配属プロジェクトによって残業時間・労働負荷の差が大きいため、入社前に担当領域を確認しておくことが望ましい
  • 口コミ情報では住宅補助(上限2万円・入社2年間)や在宅勤務手当などの制度が確認されている

株式会社システムエグゼの働き方・福利厚生

システムエグゼは、SIerとしては比較的フレキシブルな働き方を整備している。本社が東京日本橋に位置しながら、顧客先・自宅・オフィスを組み合わせたハイブリッドワークが一般的な働き方だ。

勤務時間・残業 所定労働時間は標準的な9時〜18時制が基本とされる。平均残業時間は月26.9時間程度と報告されているが、担当プロジェクトによって差があり、繁忙期のプロジェクトは残業が集中する一方で、保守・運用フェーズや安定稼働中の案件では定時退社できる環境も整っている。

リモートワーク コロナ禍での在宅勤務推進を経て、現在も一定程度のリモートワークが継続されている。顧客先への常駐が基本の場合もあるが、自社開発・自社内作業が中心の業務では在宅比率が高い。口コミでは「本社に行ったことがないほどリモートが可能」という声もある一方、顧客要件によって現場出社が必須のケースもある。

福利厚生

  • 通勤手当(全額支給)
  • 在宅勤務手当(リモートワーク時)
  • 住宅手当(入社後2年間・上限月2万円程度)
  • 物価高騰対応手当(時期によって支給実績あり)
  • 退職金制度(確定拠出年金制度または退職一時金)
  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 年次有給休暇(有給消化しやすい環境との口コミ複数あり)
  • 慶弔見舞金制度
  • 資格取得支援(IT関連資格の取得奨励・費用補助)
  • 研修制度(技術研修・階層別研修)
  • 社員旅行・懇親会等(任意参加)

注意点 住宅手当は入社後2年間に限定されており、長期的な住居コストをカバーするには至らない。副業は原則禁止とされており、IT副業等を希望する場合は入社前に確認が必要だ。配属プロジェクトによって労働環境が大きく異なるため、選考段階でどのプロジェクト・部署に入るか確認しておくことが重要となる。

株式会社システムエグゼの社風・カルチャー

一言で表すなら「堅実・専門性重視・直接提案主義」

華やかな知名度よりも、特定業種での深い業務知識と長期的な顧客信頼を積み上げることを重視する企業文化が根底にある。22年連続黒字という実績は、この堅実な経営哲学の結果だ。

エンドユーザーとの直接対話を通じて業務課題を理解し、最適なソリューションを提案していくスタイルは、エンジニア・営業ともに「業務がわかるプロフェッショナル」であることを求める。スペシャリスト志向の強い職場といえる。

評価される人物像

  • 特定の業種・技術分野を深く掘り下げることへの意欲がある人
  • 顧客と長期的な信頼関係を構築することを大切にする人
  • 受け身ではなく自ら手を挙げ、挑戦する姿勢を持つ人
  • 安定した経営基盤の中でじっくりキャリアを積みたい人
  • データベース・クラウド等の技術をしっかり身につけたい人

表面的なイメージと実態の差

「独立系SIer」「中堅企業」というイメージから地味な印象を持たれることもあるが、実態としては一次請け比率9割・22年連続黒字という際立った実績を持つ優良企業だ。大手SIerのような華やかな規模感や知名度はないが、上流工程から直接関与できるチャンスの多さは大手の下請け業務より実質的な経験値を積みやすい面がある。

口コミでは「若手に任せてもらえる機会が多い」という肯定的な声がある一方、「保守中心の部署ではスキルアップの機会が限られる」という課題も指摘されている。配属先の業務フェーズや担当案件によって経験の幅が変わるため、入社前の確認が重要だ。

株式会社システムエグゼの転職難易度

難易度:B級(やや難しめ)

東証スタンダード上場を果たし、知名度・安定性ともに高まっているシステムエグゼへの転職は、業界平均と比べるとやや難易度が高い部類に入る。ただし、特定業種の業務知識や技術スキルをしっかり保有しているエンジニアであれば、十分に通過を狙える水準だ。

転職者に求められる水準は、「業務知識の深さ」と「技術スキルの組み合わせ」にある。単なる「開発経験○年」ではなく、担当した業種・業務領域・技術スタックを具体的に語れることが求められる。

理由1. 一次請けへの高いこだわりが採用基準に反映されている

同社はエンドユーザーとの直接取引を事業の核としているため、「顧客と向き合える人材」を採用基準として重視している。下請け業務での経験しかない候補者は、上流工程での対応力をどう証明するかが課題となる。

理由2. 業種特化型のため業務知識の有無が差別化につながる

損保・生保・不動産・製造など同社が注力する業種での業務経験があると、選考での評価が大きく上がる。IT技術力が高くても、業務知識がゼロだと即戦力評価が下がる傾向がある。

理由3. 上場後の注目度上昇で応募者母集団が拡大している

2026年4月の東証スタンダード上場を機に、同社への転職希望者が増加していると考えられる。競合が増えるなかで、自身のスキルと経験を的確に言語化して差別化を図ることが求められる。

株式会社システムエグゼの主な募集職種

システムエグゼでは技術系職種を中心に、営業・管理系のポジションも募集している。SI事業の上流から下流まで幅広い工程に対応するため、募集職種の守備範囲も広い。

株式会社システムエグゼに向いている人

タイプ1. 業務知識を深めてIT×業種のスペシャリストになりたい人

損保・生保・不動産・製造などの業種での業務システム開発に携わることで、「技術もわかる業務の専門家」というキャリアを築くことができる。純粋な技術特化ではなく、ビジネス理解とITを組み合わせたキャリアを目指す人に最適な環境だ。

タイプ2. 直接取引・上流工程での経験を積みたいエンジニア

下請け業務で「言われた通りに作るだけ」に限界を感じているエンジニアにとって、エンドユーザーとの直接対話・要件定義・上流工程への参加が日常的にできる環境は大きな魅力だ。

タイプ3. 安定した環境で長期的にキャリアを積みたい人

22年連続黒字・上場企業という安定基盤のなかで、焦らずじっくりとキャリアを構築したい人に向いている。転職を繰り返すよりも、一社で深く経験を積みたい志向の人に適している。

タイプ4. 大手SIerほどの規模感より、裁量と直接関与を優先したい人

大企業では埋もれてしまうが、中堅規模の企業で自分のプレゼンスを発揮しながらキャリアアップしたい人にとって、システムエグゼのポジションは魅力的だ。

タイプ5. 上場直後の成長フェーズに乗りたい人

2026年4月上場を機に事業拡大フェーズに入っている同社では、成長とともにキャリアアップのチャンスも増えている。成熟した大企業ではなく、成長途上の企業でポジションを築きたい人に向いている。

株式会社システムエグゼに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のため、以下のような特性を持つ方にはフィットしない可能性がある。

  • タイプ:高年収を最優先にしたい人 — 平均年収510万円程度は業界最高水準ではなく、大手コンサルやメガSIerとの年収格差がある
  • タイプ:最先端のプロダクト開発・スタートアップ志向が強い人 — SIer体質の企業文化であり、自社プロダクト中心の環境を求める人には合わない
  • タイプ:副業・複業を積極的に行いたい人 — 副業は原則禁止であるため、副業収入を前提としているキャリアプランには不向き
  • タイプ:早期に全国転勤・海外赴任で経験を積みたい人 — 国内案件中心の組織構成であり、ベトナム拠点との連携はあるが海外キャリアパスは限定的
  • タイプ:華やかなブランドネームで仕事をしたい人 — 知名度は業界内では一定だが、一般的な知名度はまだ低く、名刺効果を重視する人には不向き

株式会社システムエグゼの選考対策

1. 担当した業種と業務知識を具体的に言語化する

同社が重視するのは「業務がわかるSE・営業」だ。これまでの職歴で接した業種(損保・生保・不動産・製造等)と、その業務でシステムがどう機能していたかを丁寧に語れるよう準備する。技術スペックの羅列より「業務課題に対してどう解決したか」の語り方が評価される。

面接では「あなたが担当したシステムが解決した業務上の課題は何か」というレベルまで掘り下げられることが多い。具体的なエピソードと業務インパクトをセットで準備しておくと心強い。

2. 一次請け・上流工程への意欲をアピールする

応募動機として「直接取引でユーザーと向き合いたい」「上流工程から関与したい」という軸を明確にすると、同社の採用方針と合致する。「なぜ下請けではなく一次請けにこだわるのか」を自分の言葉で語れるよう整理しておくことが重要だ。

3. データベース・クラウド・業種知識の技術スタックを整理する

同社はデータベースをコア技術と位置づけており、Oracle・SQL Server等の経験は評価ポイントになりやすい。クラウド(AWS・Azure)やBI・セキュリティの知識も合わせて提示することで、技術面での即戦力感を高められる。

保有資格(情報処理技術者・Oracle認定・AWSなど)も整理して提示しておくと、技術力の客観的な証拠となる。

4. 長期勤続への意志と安定志向を誠実に伝える

22年連続黒字・平均勤続7.7年という文化が示すように、同社は腰を落ち着けて働く人材を好む傾向がある。「いずれ独立」「数年で転職前提」というスタンスではなく、中長期的に同社でキャリアを積んでいきたいという姿勢を伝えることが重要だ。

5. 業種特化の提案力・顧客折衝経験を具体的に語る

特に上位職種(PM・PL・営業)では、顧客折衝・提案活動・プロジェクト管理の具体的なエピソードが問われる。「何人規模のプロジェクトを、どんな予算で、どんな課題を乗り越えてマネジメントしたか」を数値と事実で語れる準備をしておきたい。

6. 選考フローと対策ポイント

選考は書類選考→一次面接(現場管理職)→最終面接(本部長・役員)という2段階が一般的とされる。一次面接では業務経験・技術力・動機の確認が中心で、最終面接では仕事への姿勢・価値観・長期的なキャリアビジョンが問われる。

面接前に同社の公式サイトや採用ページを必ず確認し、注力事業領域・提供ソリューション・採用コンセプトに沿った志望動機を準備することが不可欠だ。

株式会社システムエグゼへの転職で評価されやすい経験

  • 損害保険・生命保険領域の基幹業務システム開発・保守経験
  • 不動産管理システム・物件管理・賃貸管理システムの開発経験
  • 製造業向けの生産管理・ERPシステムの導入・開発経験
  • 医療・ヘルスケア系システムのSE・PM経験
  • Oracle・SQL Server・PostgreSQL等の設計・チューニング・移行経験
  • AWS・Azure・GCPを用いたクラウド移行・構築の実務経験
  • プロジェクトリーダーまたはプロジェクトマネージャーとしての統括経験
  • 要件定義・基本設計・詳細設計まで一貫して担当した上流工程の経験
  • エンドユーザーとの直接折衝・ヒアリング・提案経験
  • IT関連資格(情報処理技術者・Oracle認定・AWS認定等)の保有
  • RPA・AI導入支援の実務経験(UiPath・Power Automate等)
  • 基幹業務パッケージの導入・カスタマイズ経験
  • BI・データ活用基盤の構築・レポート開発経験
  • ベトナム等のオフショアチームとの開発管理経験
  • 石油・化学・エネルギー系基幹システムの開発・保守経験

特に評価されやすいのは、損保・生保・不動産などの業種特化業務知識に加え、Oracle等のデータベース技術や上流工程担当経験を組み合わせた「業務と技術の両輪型」エンジニアだ。

まとめ

株式会社システムエグゼは、22年連続黒字・一次請け直接取引比率約9割という実績が示す通り、IT業界のなかでも堅実な経営と高い顧客信頼を誇る独立系SIerだ。2026年4月の東証スタンダード市場上場を経て、透明性と信頼性がさらに高まり、成長の新フェーズに入っている。

転職先として特に魅力的なのは、「業種特化の業務知識」と「直接取引・上流工程への参加」というキャリア価値だ。大手SIerの下請け業務では得られない、エンドユーザーとの真剣な向き合いと業務課題解決の経験を積める環境は、中長期的なキャリア形成において大きな強みとなる。

一方で、年収水準が大手に比べて高くはないこと・配属プロジェクトによる環境差・住宅手当の年限など、入社前に把握しておきたい点もある。これらを踏まえた上で「業務知識 × 技術力」を活かして安定した環境でキャリアを積みたいと考えるエンジニア・IT人材にとっては、非常に有力な選択肢となりうる。

損保・生保・不動産・製造といった特定業種でのシステム経験者、データベース・クラウド技術に強みを持つエンジニア、上流工程にステップアップしたいと考えるSEにとって、システムエグゼは真剣に検討する価値のある企業だ。転職エージェントを通じて現在の募集状況と実際のプロジェクト内容を確認しながら、慎重かつ前向きに検討してほしい。