株式会社インフォマート(証券コード:2492、東証プライム)は、企業間(BtoB)取引のデジタル化を専門とするクラウドサービスを提供する企業です。創業から25年以上にわたって日本のBtoB取引のDXを牽引してきた存在であり、特に飲食業界での受発注プラットフォーム「BtoB-EX」は業界標準として広く普及しています。

同社が手がけるサービスは、受発注管理・請求書管理・商品情報管理など、企業間の業務フローをデジタル化・自動化するソリューションで構成されています。近年は電子帳簿保存法やインボイス制度への対応という社会的な需要を背景に、サービスの拡張・顧客基盤の拡大が加速しています。

転職市場においては、BtoB SaaS市場の拡大とともに採用ニーズが高まっており、エンジニア・プロダクトマネージャー・カスタマーサクセス・営業職など幅広い職種での求人が出ています。若い組織文化と高い専門性が融合した環境で、自分のキャリアを次のステージへ引き上げたい方に向いている企業です。

企業概要

項目内容
会社名株式会社インフォマート
英語名Infomart Corporation
設立1998年2月
代表者代表取締役社長 木村慎
本社所在地東京都港区海岸1丁目2番3号 汐留芝離宮ビルディング13階
資本金32億1,300万円
従業員数連結:856名 / 単体:828名(2025年12月末現在)
上場区分東証プライム(証券コード:2492)
売上高188億1,700万円(2025年12月期)
平均年収約640万円程度(有価証券報告書ベース)
平均年齢34〜35歳程度(単体)
平均勤続年数6.5年程度(単体)
主な事業内容BtoB取引デジタル化クラウドサービス(受発注・請求書管理・商品情報管理)

インフォマートは、日本の企業間取引(BtoB)のアナログ慣行をデジタルに置き換えることを使命に掲げる会社です。特に飲食業界での受発注プラットフォームとして市場シェアを築いた後、近年は業種を超えたBtoB取引全般のDX支援へと事業領域を拡大しています。

従業員数は連結で856名と比較的コンパクトな規模ですが、クラウドサービス特有のスケーラビリティによって少人数で大きな収益を上げる効率的なビジネスモデルを持っています。平均年齢の若さに比して高い平均年収は、スキルと成果を重視する同社の評価制度を反映しています。

主な事業内容

インフォマートのサービスはいずれも、企業間取引のデジタル化・効率化というコンセプトで貫かれています。各サービスは独立したプロダクトでありながら、相互に連携することでBtoB取引のバリューチェーン全体をカバーする設計になっています。

受発注管理(BtoB-EX)

「BtoB-EX」は、食品・食材業界を中心に普及した企業間受発注プラットフォームです。飲食店・食品メーカー・卸売業者が共通のプラットフォームを通じて受発注業務をデジタル化することで、電話・FAXによる注文ミスや転記作業を大幅に削減します。

同サービスは飲食業界での圧倒的なシェアを誇り、一定の市場影響力を持つネットワーク効果が新規顧客獲得においても優位性として機能しています。

請求書管理クラウド

電子帳簿保存法改正(2022年)およびインボイス制度(2023年10月〜)への対応需要を背景に、急速に利用企業数が拡大しているサービスです。請求書の電子発行・受取・保存・承認ワークフローをクラウド上で一元管理できる仕組みを提供しており、経理部門のペーパーレス化と業務効率化を支援します。

法改正対応という業界横断的な需要があるため、既存顧客である飲食業界以外の多様な業種への展開が可能となっており、同社の成長ドライバーとして期待されています。

商品情報管理(FOODS Info Mart / SPRING)

食品・食材に関する商品情報(原材料・アレルゲン・栄養成分など)をデータベース化し、メーカー・卸・小売間で共有するためのプラットフォームです。食品衛生法やアレルギー表示強化への対応といった規制要件にも対応しており、食品業界のコンプライアンス管理にも貢献しています。

AIを活用した次世代BtoBプラットフォーム

近年はAI技術を活用したサービス進化にも積極的に取り組んでいます。AI-OCRによる請求書の自動読み取り、AI活用による発注最適化提案など、単なるデジタル化を超えた付加価値提供を目指しています。AIエンジニアの採用強化も、この方向性を象徴しています。

インフォマートの強み

強み1. 飲食業界における圧倒的なネットワーク効果

BtoB-EXが飲食業界に深く根付いていることで、強力なネットワーク効果が生まれています。多くのサプライヤーと多くのバイヤーが同じプラットフォームを利用しているため、新規参加者にとっても利用価値が高く、競合が参入しにくい構造を形成しています。この囲い込み効果は、長期的に安定した収益基盤を提供しています。

強み2. 法制度変更を追い風にできるビジネスモデル

電子帳簿保存法やインボイス制度など、政府の規制・制度変更が同社のサービス需要に直結する仕組みになっています。他の多くの業種では規制変更がリスク要因になる一方、インフォマートにとっては制度対応の必要性そのものが新規顧客獲得のチャンスとなります。この構造は競合他社にとって模倣困難な独自のアドバンテージです。

強み3. コンパクトな組織で高収益を実現するSaaSモデル

クラウドサービス特有のサブスクリプション型収益モデルにより、少人数の組織で大きな収益を上げられる事業構造を持っています。一度契約した顧客が継続利用してくれるストック型ビジネスは、景気変動に対する耐性が高く、長期的に安定した収益成長が期待できます。

強み4. 食品業界に特化した深い業界知識とデータ資産

20年以上にわたって食品・食材業界のBtoB取引データを蓄積してきた同社は、業界特有のオペレーション知識とデータ資産を持っています。これは競合が簡単に模倣できない参入障壁であり、新しいサービス開発においても貴重な差別化源泉となっています。

強み5. 電子化対応の社会的必要性が後押しする成長機会

日本全体でのデジタル化・ペーパーレス化の流れは不可逆的です。中小企業を含む多くの企業がいまだ紙・FAX・電話で受発注業務を行っているため、潜在市場は非常に大きく、同社の成長余地は十分にあります。

強み6. 若い組織と高い成長意欲によるスタートアップ的ダイナミズム

平均年齢34〜35歳という若い組織では、新しいアイデアが比較的受け入れられやすく、若手でも早期から責任あるポジションに就ける機会があります。転職者にとっては、自分のスキルや発想を活かして組織の成長に直接貢献できる環境です。

インフォマートの年収事情

インフォマートの平均年収は約640万円程度とされており、東証プライム上場のIT・SaaS企業としては標準的な水準です。平均年齢が34〜35歳程度と若い組織であることを考慮すると、年齢に対する年収水準は比較的高いといえます。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
バックエンドエンジニア500〜900万円程度
フロントエンドエンジニア450〜800万円程度
データエンジニア550〜900万円程度
データアナリスト500〜800万円程度
プロダクトマネージャー(PM)600〜1,000万円程度
セキュリティエンジニア550〜900万円程度
カスタマーサクセスマネージャー(CSM)450〜750万円程度
Webサービス法人営業400〜700万円程度(インセンティブ含む)
経営企画600〜900万円程度

給与制度の特徴

インフォマートでは、スキルと成果を重視した報酬体系が採用されているとされています。年次よりも職責と貢献度に基づいた評価が行われており、若手でも実力があれば早期に昇給・昇格できる環境があります。また、一部職種ではインセンティブ制度が設けられており、営業職では成果に応じた報酬上乗せが期待できます。

年収を見る際の注意点

  • 上記の年収レンジはあくまでも参考値であり、個人の経験・スキル・役職によって大きく変動します
  • SaaS企業の営業職はインセンティブ込みの年収が高い傾向にあるため、求人票に記載された「基本給」と「想定年収」の違いを確認しましょう
  • エンジニア職については、レアスキル(AIエンジニアリング、データエンジニアリング)は市場相場が高く、上記レンジ上限を超える場合もあります
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インフォマートの働き方・福利厚生

勤務時間・休日制度

標準的な勤務時間は9:30〜18:30(実働8時間)とされており、職種によってフレックスタイム制が適用される場合があります。年間休日は125日程度で、完全週休2日制(土日)および祝日休みが基本です。有給休暇も法定通りの付与があり、取得率の向上にも取り組んでいるとされています。

働く場所・リモートワーク

コロナ禍以降、テレワーク・リモートワークの整備が進んでいます。エンジニア職を中心にフレキシブルな勤務形態が認められており、ハイブリッドワーク(出社とリモートの組み合わせ)が一般的な働き方とされています。本社は東京・汐留エリアに位置し、交通の便が良い立地です。

主な福利厚生

  • 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)完備
  • 従業員持株制度
  • 確定拠出年金制度(DC)
  • フレックスタイム制度(職種による)
  • テレワーク制度
  • 育児休業・介護休業制度
  • 産前産後休業
  • 有給休暇(年次・特別)
  • 慶弔休暇
  • 健康診断・ストレスチェック実施
  • 研修・資格取得支援制度
  • 書籍購入支援
  • 通勤交通費支給

働き方を見る際の注意点

カスタマーサクセスやサポートセンター職については、顧客対応が中心となるため、業務の繁忙期(年度末や法制度変更のタイミング)に業務量が集中する場合があります。また、職種によってリモートワークの可否や頻度が異なるため、選考過程で働き方の詳細を確認することをお勧めします。

インフォマートの社風・カルチャー

一言で表すなら「デジタル変革への使命感×若い実行力」

インフォマートを一言で表すなら「社会インフラとしてのBtoB DXへの使命感と、若い組織の実行力の融合」です。日本のBtoB取引のデジタル化という社会的ミッションを掲げ、それに共感した社員が主体的に動く文化があります。

年功序列よりも実力主義を重視する傾向があり、若手でも挑戦の機会が与えられやすい組織文化が根付いています。一方で、スタートアップほどの高リスク・高リターンではなく、上場企業としての安定性も兼ね備えた中間的な働き方が可能です。

評価される人物像

  • BtoB DXの社会的意義に共感し、使命感を持って取り組める人
  • スピード感を持ちながらも品質へのこだわりを忘れない人
  • 顧客視点を持ち、サービスの価値を深く理解しながら業務に取り組める人
  • データや事実に基づいて意思決定できる論理的思考力のある人

表面的なイメージと実態の差

「受発注システムの会社」という限られたイメージを持たれることがありますが、実際には請求書クラウドやAI活用など幅広いBtoB DXソリューションを展開しています。また、食品・飲食業界だけでなく、あらゆる業種の企業間取引をカバーするプラットフォーム企業へと進化中です。

インフォマートの転職難易度

難易度:2〜3級(職種により異なる)

インフォマートの転職難易度は職種によって異なります。エンジニア職は現在市場全体で人材不足が続いており、SaaS/クラウド開発の経験があれば比較的チャンスがあります。一方、プロダクトマネージャーや経営企画などのハイレイヤー職種は競争率が高く、難易度が上がります。

総じて、SaaS・IT業界での実務経験があり、BtoB DXへの関心・理解がある方は採用されやすい傾向があります。転職エージェントを活用して、具体的な求人情報と選考プロセスを事前に把握することが有効です。

理由1. エンジニア需要は旺盛で採用に積極的

AIエンジニア・Webエンジニア・データエンジニアなど、複数のエンジニア職種を積極的に採用しています。IT・SaaS業界全体でのエンジニア不足を背景に、スキルのあるエンジニアには比較的チャンスが多い状況です。

理由2. 営業・CSはSaaS営業経験が優遇される

カスタマーサクセスやインサイドセールスの採用においては、SaaS・クラウドサービスの営業経験があると評価されやすいです。飲食業界や流通業界など、同社の既存顧客層に関する知識も加点要素となります。

理由3. コーポレート職は少数精鋭での採用

経営企画・財務・人事などのコーポレート職は採用枠が限られており、即戦力として高い専門性が求められます。上場企業でのコーポレート業務経験があることが前提となるケースが多いです。

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インフォマートの主な募集職種

インフォマートの採用情報サイト(recruit.infomart.co.jp)から確認できた主な募集ポジションは以下の通りです。エンジニア系職種の採用が特に積極的であることが特徴です。

インフォマートに向いている人

1. BtoB DXの社会的意義に共感できる人

日本企業の膨大な受発注・請求書処理が依然としてアナログのままという現状を変えたいという使命感を持てる人は、インフォマートの文化に馴染みやすいです。

2. SaaS・クラウドサービス業界でキャリアを積みたいエンジニア

自社プロダクトの開発に携わりながら、BtoBクラウドサービスの設計・開発・改善のサイクルを経験したいエンジニアに適しています。

3. 顧客成功(カスタマーサクセス)を中心に据えた仕事がしたい人

単なる製品販売ではなく、顧客の課題解決と業務変革をサポートするCSM的な仕事に魅力を感じる人は、インフォマートでやりがいを見つけやすいです。

4. データドリブンな意思決定ができる人

BtoBプラットフォームの運営においてはデータ分析が不可欠であり、データをもとにサービス改善や営業戦略を推進できる人材が高く評価されます。

5. 若い組織で早期にキャリアアップを目指したい人

平均年齢が若い組織であるため、実力さえあれば年齢に関係なく早期から責任ある仕事に就くチャンスがあります。

インフォマートに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のためにお伝えします。以下のタイプの方は、入社後にギャップを感じる可能性があります。

  • BtoC向けサービスを強く希望する人: インフォマートはBtoB特化の企業であり、一般消費者向けサービスの開発には携わりません
  • 大企業特有の安定感・ブランド力を重視する人: 従業員数800名程度の規模であり、名前の知名度は業界内に限られます
  • スペシャリストより幅広い業務経験を重視する人: SaaS企業は分業化が進む傾向があり、特定機能に特化した業務が中心になる場合があります
  • 食品・飲食業界への関心がまったくない人: メインの顧客層が飲食・食品関連企業であるため、業界知識がある方が業務上有利な場面が多くあります

インフォマートの選考対策

1. BtoB DXとインフォマートのサービスを理解する

まず自社サービス(BtoB-EX・請求書クラウド等)の仕組みと提供価値を理解することが前提です。実際にサービスを触れる環境があれば、デモやトライアル版を活用しておくと選考で具体的な話ができます。

2. 電子帳簿保存法・インボイス制度への知識を持つ

同社のサービスが社会制度と密接に関わっているため、これらの法制度の概要と企業への影響を理解しておくと、業界理解の深さをアピールできます。

3. SaaSビジネスの理解を示す

ARR・MRR・チャーンレート・NRR(Net Revenue Retention)など、SaaSビジネスの基本指標への理解を示すことで、ビジネスモデルへの理解度が伝わります。特に営業職・CSM・プロダクト系職種では重要なアピールポイントです。

4. 具体的な数値で語れる実績を準備する

過去の業務経験において、自身の貢献を数値で表せる実績(売上達成率・顧客満足度向上・プロジェクト完了件数等)を準備しておきましょう。データドリブンな文化の会社では、定性的な説明より定量的な実績が評価されます。

5. エンジニア職はポートフォリオ・技術スタックを整理する

エンジニア職の選考では技術面接・コーディングテストが実施される場合があります。使用技術スタックや過去のプロジェクト実績をGitHubやポートフォリオでまとめておくと印象が高まります。

6. 志望動機にBtoB DXへの共感を込める

「なぜインフォマートか」という問いに対して、「BtoB取引のデジタル化という社会課題への共感」という視点を盛り込むことで、企業のミッションと志望者の価値観が合致していることを示せます。

インフォマートへの転職で評価されやすい経験

  • SaaS・クラウドサービス企業での開発経験(バックエンド/フロントエンド問わず)
  • BtoB向けシステムやプラットフォームの設計・開発経験
  • AI/MLモデルの実装・運用経験
  • データ基盤(DWH・データレイク)の構築・運用経験
  • カスタマーサクセスや技術支援における顧客のオンボーディング・定着支援の実績
  • SaaS営業(インサイドセールス・フィールドセールス)での成果実績
  • EDI・電子請求書・電子帳簿保存法関連システムの開発・導入経験
  • 飲食業界・食品業界での業務経験(業界知識として評価)
  • プロダクトマネジメント経験(ロードマップ策定・KPI管理)
  • アジャイル・スクラム開発環境での開発経験
  • APIシステム連携・マイクロサービスアーキテクチャの実務経験
  • 情報セキュリティ資格(CISSP・情報セキュリティマネジメント等)の取得者

特に評価されやすいのは、BtoBのSaaSまたはプラットフォームサービスでのエンジニアリング経験と、データ分析・AI活用のスキルを組み合わせた人材で、インフォマートの次世代サービス開発において即戦力として期待されています。

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まとめ

インフォマートは、日本のBtoB取引デジタル化という大きな社会課題に取り組む東証プライム上場のクラウドサービス企業です。飲食業界での受発注プラットフォームで実績を積んだ同社は、現在は請求書管理クラウドやAI活用など幅広いサービスへと事業領域を拡大しています。

電子帳簿保存法・インボイス制度対応の社会的需要という強い追い風を受け、成長を続ける同社への転職は、キャリアの可能性を広げる有力な選択肢となっています。特にエンジニアやカスタマーサクセスなどのSaaS系職種では採用が積極的であり、BtoB DXへの関心と実務スキルがある方には魅力的なキャリアの場です。

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参考リンク