企業概要

項目内容
会社名株式会社トリプルアイズ(TRIPLEIZE Co., Ltd.)
設立2008年(平成20年)9月3日
代表者代表取締役CEO 片渕 博哉
本社東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー32階
資本金約6億7,100万円(推計)
従業員数連結422名・単体233名(2025年8月期)
上場区分東証グロース市場(証券コード:5026)
売上高約57億1,403万円(2025年8月期連結)
平均年収約491万円(推計)
平均年齢35.8歳
勤続年数平均4.7年
事業内容AIソリューション事業・GPUサーバー事業(顔認証AIプラットフォーム「AIZE」開発・システムインテグレーション)

トリプルアイズは2008年にシステムインテグレーターとして創業し、AIの波に乗って独自プラットフォームの開発へと軸足を移した企業だ。港区芝浦のグランパークタワーに本社を構え、従業員420名超のAI・IT企業として成長している。

平均年齢35.8歳・平均勤続年数4.7年と、若くてダイナミックな組織文化が数字に表れている。AIソリューション事業が急成長中であり、転職タイミングとしては組織が整備されながらもスタートアップ的熱量が残るフェーズにある。

主な事業内容

株式会社トリプルアイズは、AIソリューション事業を軸に、システムインテグレーションとAIプラットフォームの両面で事業を展開している。2026年時点では連結子会社のGPUサーバー事業(株式会社ゼロフィールド)の譲渡を決定し、コアとなるAI事業への集中をより明確にしている。

AIソリューション事業(売上の約81%)

AIソリューション事業は、独自開発の顔認証AIプラットフォーム「AIZE」の提供と、システムインテグレーション(SI)コンサルティングの2本柱で構成される。エンタープライズ向けのAI導入を支援する総合窓口として機能しており、金融・流通・製造・医療など幅広い業種への導入実績を持つ。

2025年8月期のAIソリューション事業売上高は前年同期比105%超を記録。高い成長率を維持しながら利益率も改善しており、事業の主役としての地位を固めつつある。

AIプラットフォーム「AIZE(アイズ)」

独自開発の画像認識・顔認証AIプラットフォーム。顔認証による入退室管理・勤怠管理・本人確認などの実用シーンに対応しており、2025年8月にリリースした「model_6」では低品質画像(暗い・遠い・角度がついている等)でも高精度の認証を実現した。

2026年3月には全OS・マルチデバイス対応を完了し、Windows・macOS・iOS・Androidなどあらゆる環境で顔認証を利用できるようになった。勤怠管理クラウド「勤次郎」との連携(2025年11月)など、外部サービスとのエコシステム拡大も進んでいる。

システムインテグレーション・コンサルティング

エンタープライズ顧客のAIシステム導入支援を行う領域。クラウド・インフラ設計からAI実装、運用保守まで一気通貫で対応する。顔認証に限らず、製造現場のエッジAI導入(イノテックとの共同開発事例)など、幅広いAI活用ニーズを取り込んでいる。

株式会社トリプルアイズの強み

強み1. 独自開発のAIモデルが競争力の源泉

汎用AIツールを利用するのではなく、自社でAIモデルを研究開発・改善し続けている点が最大の差別化要因だ。「model_6」のように最新の技術課題に自ら答えを出せる組織であることは、顧客からの信頼と継続発注につながっている。

転職者にとっての意味は、「AIの本当の開発現場」を経験できることだ。ベンダーのAPIを叩くだけでなく、AIモデル自体の設計・評価・改善に関わる機会が得られる環境は希少だ。

強み2. 顔認証という具体ユースケースでの深い専門性

AI全般を手がけるのではなく、「顔認証×画像認識」という特定ドメインに深く特化している。この集中戦略により、技術の深さと営業トークの明確さを両立しており、顧客からの「この分野ならトリプルアイズ」という想起を獲得しやすい。

特化型の専門性は市場での差別化を容易にし、値崩れしにくい収益構造を生む。転職者としても「顔認証AIのスペシャリスト」というキャリアを形成できる環境だ。

強み3. 成長市場での高い売上成長率

AIソリューション事業の前年同期比105%超という成長率は、マクロの追い風だけでなく同社固有の競争力が反映されている。顔認証の需要は金融(本人確認)・流通(無人レジ)・製造(入退室管理)・医療(患者認証)と多岐にわたり、まだ普及余地が大きい。

成長フェーズの企業への転職は、個人の貢献が事業全体に影響しやすく、報酬・キャリアともに上昇しやすい傾向がある。

強み4. エンタープライズ向けSIとAIの融合モデル

AIの技術力だけでなく、エンタープライズのシステム構築ノウハウも兼ね備えている点が強みだ。大企業が「AIを使いたいが社内インフラとの連携が難しい」という課題に対して、SIとAIの両方の視点から解決策を提供できる。これは純粋なAIスタートアップには難しい、トリプルアイズならではの提案力だ。

強み5. 外部パートナーとのエコシステム構築が加速

勤次郎・イノテックとの連携に代表されるように、外部サービスとのAPIエコシステムを積極的に構築している。パートナーネットワークが広がるほど、AIZEプラットフォームの流通チャネルと付加価値が高まる好循環が生まれる。

転職者にとっては、単なる受託開発ではなくプロダクト型ビジネスの最前線を経験できる環境が整いつつあるということを意味する。

強み6. 事業の選択と集中による経営体力の向上

GPUサーバー事業(子会社ゼロフィールド)の売却決定は、収益性の低い事業を切り離してAIソリューション事業に集中するという経営の合理的な判断だ。この種の意思決定ができる経営陣の存在は、転職先の信頼性の観点からも重要なポイントだ。

株式会社トリプルアイズの年収事情

平均年収は約491万円程度と推計される(Yahoo!ファイナンス等の公開情報ベース)。IT・AI系の東証グロース上場企業としては標準〜やや低めの水準だが、成長フェーズゆえに今後の改善余地は大きい。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
AIエンジニア(モデル開発・研究)550万〜900万円程度
システムエンジニア(SI・インフラ)400万〜650万円程度
プロダクトマネージャー550万〜800万円程度
セールス(法人営業)380万〜620万円程度
カスタマーサクセス360万〜560万円程度
バックエンドエンジニア450万〜750万円程度
データサイエンティスト500万〜800万円程度

※上記は公開情報・類似企業比較に基づく推計。実際の提示額は個人スキル・経験年数により異なる。

給与制度の特徴

上場グロース企業として業績連動賞与の設計が考えられる。AIソリューション事業の好業績を受け、インセンティブ面での還元も増加傾向にあるとみられる。ストックオプション等の株式報酬制度も整備されている可能性がある。

年収を見る際の注意点

  • 平均年収は在籍者の職種・レベル構成の影響を受けるため、ポジションによってブレが大きい
  • 成長中の企業のため報酬制度が整備途上の可能性があり、入社交渉の余地がある
  • AIエンジニアなど希少職種は相場より高い条件での採用事例もあるとみられる
  • 日本のAI人材市場全体の賃上げ圧力が続く中、今後の年収水準の改善が期待できる

株式会社トリプルアイズの働き方・福利厚生

勤務時間・休日

  • 標準的な所定労働時間制またはフレックスタイム制
  • 完全週休2日制(土日祝)
  • 年間休日120日程度

リモートワーク

  • IT・AI系企業として一定のリモートワーク対応が可能とみられる
  • 港区芝浦グランパークタワーというアクセス良好なオフィスを保有

主な福利厚生

  • 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 交通費支給
  • 書籍・研修費補助(技術系人材のスキルアップ支援)
  • 健康診断・人間ドック補助
  • 確定拠出年金等の退職金制度
  • 資格取得支援制度
  • 慶弔見舞金
  • 副業・兼業の可否は採用時に要確認

注意点 急成長中の組織のため、制度整備が追いついていない面がある可能性がある。入社前に採用担当へ具体的な制度内容を確認しておくことを推奨する。

株式会社トリプルアイズの社風・カルチャー

一言で表すなら「AIの実力で市場を切り拓くエンジニア集団」

エンジニアリングへの敬意が強い組織だ。独自AIモデルを自前で開発・進化させるというコミットメントは、技術を事業の核心に置くカルチャーを象徴している。平均年齢35.8歳という若さと、平均勤続年数4.7年というデータが示すように、熱量は高いが定着率の改善余地もある中程度の組織成熟度にある。

意思決定のスピードは速く、新技術の試験導入や外部パートナーとの連携も機動的に行われる。「作ってみて改善する」というイテレーション思考が根付いた組織とみられる。

評価される人物像

  • AI・顔認証・画像認識技術に強い関心を持ち、継続的に学習できる人
  • SI(システムインテグレーション)の複雑な顧客要件を整理して解決できるプロジェクト推進力がある人
  • 新しい技術をキャッチアップしながら実務に落とし込めるエンジニア
  • 成長フェーズの組織で自律的に動き、課題を自分ごととして捉えられる人

表面的なイメージと実態の差

「AI企業」というと研究所的なイメージを持つ人もいるが、実態はエンタープライズ向けの導入・支援案件が多く、コミュニケーション・プロジェクト管理・顧客折衝といった実務的なスキルも強く求められる。純粋な研究者タイプよりも、「技術を現場に届ける」志向の人の方が活躍しやすい環境だ。

株式会社トリプルアイズの転職難易度

難易度:B級(標準〜やや高め)

AI・SIの実務経験があれば十分に勝負できる。大手メガベンチャーや外資系AIに比べると採用の敷居は低めで、ポテンシャル採用も一定数行われている。ただし、顔認証・画像認識への関心と学習意欲は必須で、「AIに関わりたいだけ」という曖昧な動機では選考を通過しにくい。

理由1. AI人材自体の希少性が難易度を押し上げる

市場全体でAIエンジニア・AIプロジェクトマネージャーが不足しており、採用競争が激化している。同社も採用に苦労していることが推測されるが、だからこそ「AIをやりたい」という明確な意思を持ちながらも完全なスペシャリストではない候補者にもチャンスがある。

理由2. 顔認証・画像認識というドメイン理解が問われる

AIの中でも特に「顔認証」「画像認識」という領域に特化しているため、このドメインへの興味と基礎知識が問われる。コンピュータビジョンの基礎、または導入事例への関心を示せることが選考通過の分岐点になる。

理由3. 成長フェーズゆえにポジションの多様性が広がっている

急成長に伴い、エンジニア・セールス・PM・CS・コーポレートと、多方面で採用ニーズが発生している。自分のスキルが刺さるポジションを見極めて応募することが重要で、職種選択が難易度に大きく影響する。

株式会社トリプルアイズに向いている人

タイプ1. AI・顔認証技術で社会実装のキャリアを積みたいエンジニア

研究にとどまらず、実際の現場でAIが動く瞬間を見たいという人に最適な環境だ。顔認証という技術が金融・流通・医療など多様な産業に実装されていく過程を最前線で経験できる。

タイプ2. SIキャリアからAI・テック領域へのシフトを図りたい人

これまでシステムインテグレーターで働いていたが、AIの波に乗りたいと考えている人にとって、SIの経験値が生きながらAI分野に転換できる数少ない環境のひとつだ。

タイプ3. スタートアップ的熱量×上場企業の信用を両立したい人

「ベンチャーで挑戦したいが、完全なスタートアップには不安がある」という方に向いている。東証グロース上場という信頼性を持ちながら、成長途上のダイナミックな環境で働ける。

タイプ4. AI専門知識を実務で体系的に身に付けたい未経験〜若手

AI関連の知識はあるが、実務経験が浅い若手エンジニアにとって、独自AIプラットフォームを持つ企業での実務は良質な学習環境になる。特に顔認証・コンピュータビジョン分野でのキャリア基盤を早期に形成したい人に向いている。

タイプ5. エンタープライズ×AIの複合スキルを武器にしたい営業・PM

大企業のAI導入プロジェクトを動かすために、技術理解×コンサルティング×プロジェクト管理の三角形が描ける人材は希少だ。このスキルセットを伸ばしたい営業やPM志向の人にとって、成長市場で経験を積める場として魅力がある。

株式会社トリプルアイズに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のための整理として、以下のタイプは入社後に戸惑いを感じる可能性がある。

  • タイプ:純粋な研究・論文発表がしたい人 — 同社はプロダクト・事業化・顧客価値を重視する実装志向の企業であり、アカデミックな研究機関的な環境ではない
  • タイプ:安定大企業と同レベルの制度整備を期待する人 — 上場グロース企業のため、大企業に比べて福利厚生・人事制度の完成度はまだ発展途上の部分がある
  • タイプ:顔認証以外のAI領域で専門性を磨きたい人 — NLPや生成AIなど他のAI領域がやりたい場合は、会社の強みと自分の志向がずれる可能性がある
  • タイプ:マーケットで有名なBtoCサービスに携わりたい人 — BtoB特化のビジネスのため、一般消費者向けの知名度の高いサービスを作るという経験は得にくい
  • タイプ:ゆっくりとした成長ペースを好む人 — 成長企業特有の組織変化・役割変更・事業ピボットへの耐性が必要で、変化のスピードが速い環境だ

株式会社トリプルアイズの選考対策

対策1. AIZEの技術・事例を徹底的に調べて自分なりの視点を持つ

公式サイト・プレスリリース・IR資料でAIZEの仕様・導入事例・最新アップデートを調べておく。「model_6で低品質画像に対応した背景にどんな顧客ニーズがあるか」「全OS対応の意義は何か」を自分なりに考えて語れると面接での差別化になる。

対策2. AI・顔認証への具体的な関心と学習実績を示す

「AIに興味がある」という抽象的な言葉では評価されない。どんな論文を読んだか、個人でどんな実装をしてみたか、コンピュータビジョンの基礎をどこまで学んでいるかを具体的に語れる準備をしよう。GitHubやポートフォリオがあれば積極的に提示する。

対策3. SI経験者はエンタープライズ案件の折衝力・推進力を前面に

既存のSIキャリアを持つ候補者は、「複雑な顧客要件をまとめて実装に落とし込んだ経験」を具体的に語ることが有効だ。AI領域が未経験でも、プロジェクト管理・顧客折衝・ベンダーコントロールの経験は高く評価される可能性がある。

対策4. 外部パートナーとの連携事例から事業への理解を深める

勤次郎・イノテックとの連携事例を読み込み、「なぜこのパートナーなのか」「AIZEにとってのエコシステム戦略とは何か」を考えておく。ビジネス的な視点でAIZEのポジショニングを語れる候補者は、エンジニアポジションでも営業ポジションでも評価が高まる。

対策5. GPUサーバー事業の売却決定を把握した上で将来展望を語る

2026年時点でGPUサーバー事業の子会社売却を決定しているという経営の意思決定を知っておく。これを踏まえて「AI事業に集中する方向性についてどう思うか」という問いに答えられると、業界動向を深く理解している候補者という印象を与えられる。

対策6. 成長フェーズの企業への適性を「自律性」で示す

組織が急拡大している中で、曖昧な状況でも自分で判断して動ける自律性が問われる。「過去にどんな不確かな状況で自分でゴールを定めて動いたか」というエピソードを複数準備しておくと、成長企業向けの人物評価で好印象を与えられる。

株式会社トリプルアイズへの転職で評価されやすい経験

  • コンピュータビジョン・画像認識・顔認証技術の研究・実装経験
  • OpenCV・PyTorch・TensorFlowなどの機械学習フレームワークの実務利用経験
  • エンタープライズ向けシステムインテグレーションの開発・構築経験
  • AWS・Azure・GCPなどクラウドインフラの設計・運用経験
  • AIプロダクトのPM・要件定義・ユーザーヒアリング経験
  • BtoBセールス・法人営業でのソリューション提案経験
  • プロジェクトリーダーとしての大規模システム開発管理経験
  • 勤怠管理・入退室管理・セキュリティシステムの業界知識
  • 製造・金融・流通・医療いずれかの業界でのシステム導入経験
  • パートナー企業との協業・エコシステム構築経験
  • アジャイル開発・スクラムでのチーム開発実績
  • Pythonでのデータ処理・AI活用の実務経験

特に評価されやすいのは、「コンピュータビジョン・顔認証の技術理解×エンタープライズ顧客への実装経験」の掛け算だ。 技術と現場をつなぐことができる人材は、トリプルアイズが最も必要としているプロファイルに近く、AIZEの価値を最大化できる戦力として即戦力評価を受けやすい。

まとめ

株式会社トリプルアイズは、2008年設立から約17年で顔認証AIプラットフォーム「AIZE」を軸に成長を遂げ、東証グロース上場・売上高57億円規模に達した企業だ。AI人材への需要が急増する中、独自AIモデルを持ちエンタープライズへの実装を積み重ねているという競争優位は、転職先として明確な価値を持つ。

平均年収491万円というデータは、AI企業の相場感として突出して高いわけではない。しかし、AIソリューション事業の前年比105%超という成長率と、事業のコア化に向けた経営の判断力を考えると、組織が成熟するとともに待遇改善が続く可能性は高い。

転職先としてのトリプルアイズの最大の魅力は、「顔認証AIの社会実装という最前線で、技術力のあるプロダクトを持つ企業として経験を積める」点に尽きる。成長企業の不確実性を楽しめる人、AIの実装で世の中を変えたいという熱量がある人にとって、入社のタイミングとして今は非常に興味深いフェーズだといえる。

まずはIR資料・プレスリリース・AIZEの公式情報を読み込み、自分がどのポジションで同社に貢献できるかを具体的にイメージしてから選考に臨むことを強く勧める。