タカセとは

タカセ株式会社は、1922年(大正11年)に創業した総合物流アウトソーシング企業です。東京都港区新橋に本社を置き、東証スタンダード市場に上場(証券コード:9087)。創業から100年超にわたり、物流の担い手として国内外の顧客企業のサプライチェーンを支えてきました。

コアビジネスは「輸送×保管×流通加工」の3機能を組み合わせた物流ワンストップソリューション。特に音楽メディア・映像ソフトの精密配送を長年担ってきた実績を基盤に、コンピュータ関連製品・電気製品・食料品など多様なカテゴリの物流を展開。東京・川崎を主要拠点として国内7子会社・海外拠点を擁す中堅物流グループです。


企業概要

項目内容
正式社名タカセ株式会社
証券コード9087(東証スタンダード市場)
創業1922年(大正11年)
本社所在地東京都港区新橋1-10-9
代表取締役社長大宮司 典夫
資本金21億3,300万円
売上高63億2,100万円(2026年3月期第3四半期、前年比+2.0%)
営業利益1億6,200万円(同期、前年比+120.3%)
従業員数306名(単体)
事業会社数グループ7子会社(国内外)
主な事業拠点東京(新橋)・川崎P.I.センター・札幌
主な事業倉庫業・梱包業・通関業・港湾運送・海上・航空貨物取扱・自動車運送・国際一貫輸送
公式サイトhttps://www.takase.co.jp/

主な事業内容

1. 倉庫・保管事業

川崎P.I.(Port Industry)センターをはじめとする自社倉庫拠点で、多様な商品の保管・在庫管理を行います。音楽メディア・映像パッケージを主力としてきた歴史から、商品管理の精緻さ・ロット管理への高い専門性を培ってきました。コンピュータ関連製品・電気製品・食料品等にも対応範囲を広げています。

2. 流通加工・梱包事業

保管した商品の仕分け・ラベル貼り・キット組み・ピッキング・包装・出荷準備などの流通加工業務を一括受託します。顧客のアウトソーシングニーズに応え、人的コスト削減と品質安定の両立を実現するサービスとして評価されています。

3. 通関・貿易業務

輸出入に伴う通関業務・貿易実務をワンストップで提供。港湾運送事業の許可を持ち、コンテナ輸送・海上貨物取扱・航空貨物代理業にも対応します。海外拠点との連携による国際一貫輸送は、グローバルサプライチェーンを持つ顧客企業にとって重要なサービスです。

4. 自動車輸送・ラストマイル配送

自動車運送取扱業・貨物自動車運送事業の許可のもと、保管から配送までの一気通貫サービスを提供。EC・通販分野の拡大を受け、ラストマイル配送の需要対応も強化しています。

5. 国際一貫輸送・海運代理店

輸出入貨物の国際一貫輸送と海運代理店業を組み合わせ、顧客の輸送コスト削減と納期短縮をサポート。アジアを中心とした海外ネットワークを活用したクロスボーダー物流が強みです。


タカセの強み

強み1. 1922年創業・100年超の信頼と実績

創業100年超という圧倒的な事業継続実績は、顧客企業からの長期的な信頼の根拠となっています。大手メーカー・エンタメ企業との長年の取引関係は、新規参入企業には容易に代替できない参入障壁です。東証上場企業としての財務開示・ガバナンス体制も、大手荷主との取引条件において有利に働きます。

強み2. 精密物流ノウハウによる高い品質管理力

音楽メディア・映像パッケージ分野でのきめ細かな在庫管理・精密配送の経験は、製品品質に敏感な業界(化粧品・精密機器・医療機器等)への展開においても強力な競合優位となっています。「傷一つ許されない」品質基準で培った運用プロセス・教育体制が、他社との差別化ポイントです。

強み3. 輸送・保管・流通加工のワンストップ提供

多くの物流企業が特定機能に特化する中、タカセは「保管→流通加工→輸送→通関→国際輸送」をグループ内で一気通貫で対応できます。顧客は複数の物流業者を管理する手間を削減でき、SCM全体の効率化・コスト削減につながるため、アウトソーシングニーズが高まる大手企業との取引継続率が高いという強みを持ちます。

強み4. 東京・川崎という抜群の立地優位性

本社が東京都港区新橋、主要物流拠点が川崎に集中していることは、首都圏における顧客への迅速対応・配送スピードの面で大きな優位です。川崎港を活用した港湾運送・海上貨物取扱も立地を活かしたサービス展開の一例です。

強み5. 海外ネットワークによる国際物流対応力

国内7子会社に加え、海外拠点を持つことで顧客のグローバルサプライチェーンに対応可能。円安進行・製造業の海外生産拡大が続く環境下で、国際一貫輸送・通関の需要は底堅く推移しており、長期的な成長ドライバーとして機能しています。

強み6. 収益性の大幅改善と安定した財務体質

2026年3月期第3四半期の営業利益は前年比+120.3%という大幅増益を記録。売上増加と業務効率化の両立により、収益基盤が着実に強化されています。上場企業として財務情報が公開されており、経営の透明性も高く、長期就業の安心材料となっています。


タカセの年収事情

平均年収の目安

各種調査によると、タカセの平均年収は544万円前後。物流・倉庫業界の平均をやや上回る水準であり、従業員306名という小規模精鋭体制の中で、専門スキルを持つ人材への待遇は比較的手厚い傾向があります。

職種別年収目安

職種年収目安
倉庫作業・物流スタッフ(一般職)300〜380万円
物流管理・在庫管理スタッフ370〜470万円
通関士・貿易事務400〜540万円
物流企画・SCMコンサルタント450〜600万円
営業職(物流ソリューション提案)430〜580万円
総合職(事務・経営管理)400〜560万円
管理職・課長クラス600〜750万円
部長・シニアマネージャー700〜900万円

年収の特徴

  • 小規模精鋭体制のため、貢献度が高い人材は年功序列に縛られず評価されやすい
  • 通関士資格・物流技術管理士などの有資格者は資格手当が加算され実収入が上昇
  • 国際物流・通関の専門スキルは市場希少性が高く、交渉余地が比較的ある

タカセの働き方・福利厚生

タカセは中堅上場企業として、法定福利に加えて独自の制度も整備しています。

  1. 完全週休2日制(土日祝) — 本社・事務系部門は基本土日休み(倉庫現場はシフト制)
  2. 各種社会保険完備 — 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険
  3. 産前・産後休業、育児休業制度 — 取得実績あり・法定水準の整備
  4. 退職金制度 — 正社員対象の退職金を設定
  5. 資格取得支援制度 — 通関士・物流技術管理士・フォークリフト免許等の取得補助
  6. 財形貯蓄制度 — 給与天引きによる積立貯蓄
  7. 確定拠出年金(DC) — 老後資産形成の支援
  8. 健康診断・定期検診 — 全社員対象の定期健康診断実施
  9. フォークリフト・安全衛生教育 — 現場スタッフ向け定期安全トレーニング実施
  10. 交通費全額支給 — 通勤交通費の実費支給
  11. 海外研修・グローバル研修機会 — 海外拠点との連携業務でキャリアを拡張できる環境

タカセの社風・カルチャー

タカセの社風は、専門性重視・誠実対応・長期顧客関係という3つのキーワードで表現できます。

100年超の歴史ある老舗企業らしく、顧客との長期的な信頼関係を大切にする文化が根付いています。「誠実に・確実に・高品質で」という姿勢が日常業務のスタンダードであり、業務の丁寧さ・正確さを特に重視します。

一方で、従業員306名という規模感は「大企業の硬直性」と「ベンチャーのフラットさ」の中間に位置します。現場から管理職へのアクセスが近く、自らの改善提案が比較的通りやすい環境でもあります。口コミではおおむね「まじめな社風」「安定して働ける」という評価が多い反面、「急激な成長機会は少ない」という声もあります。

物流業務の性質上、現場・操作系業務はシフト勤務になりますが、本社系・総合職は比較的オフィスワーク中心の働き方が可能です。物流業界の中では整然とした職場環境と評されています。


タカセの転職難易度

難易度:3級(やや難)

タカセへの転職難易度は職種によって差があります。倉庫スタッフ・物流一般職については採用機会が比較的開いていますが、通関士・営業・総合職については募集枠が限られており、即戦力性が強く求められます。

区分難易度コメント
倉庫スタッフ・物流作業★★☆☆☆経験不問での採用機会あり
在庫管理・物流管理★★★☆☆物流経験があれば評価される
通関士・貿易実務★★★★☆有資格者優遇・即戦力必須
物流企画・SCM★★★★☆上流設計経験が必要
営業職(物流ソリューション)★★★☆☆物流業界の法人営業経験が望ましい
総合職・管理部門★★★★☆募集頻度低め・即戦力志向
管理職・キャリア採用★★★★★公募は稀・紹介経由が多い

タカセに向いている人

  • 物流・SCM・サプライチェーンに専門的なキャリアを積みたい
  • 「輸送から保管・加工・通関まで幅広く物流を学びたい」という学習意欲の高い
  • 通関士資格・物流技術管理士などの専門資格を活かして働きたい方
  • 少人数チームで自分の仕事が会社全体に直結する充実感を求める方
  • 東京・川崎エリアで長期的に腰を据えてキャリアを積みたい
  • 老舗上場企業の安定性と信頼性を重視する方
  • グローバルな物流・貿易に関わりたい方(海外拠点・通関業務)
  • エンタメ・音楽・映像業界の物流に業界特有の専門知識を活かしたい

タカセに向いていない人

  • 急激な年収アップ・成果連動インセンティブを強く求める方(基本的に安定型)
  • スタートアップや大企業のようにスピード感ある組織変革の中で働きたい方
  • 物流・SCMに対する関心がなく、業種にこだわらずキャリアを考えている
  • テレワーク・フルリモート中心の働き方を希望する方(現場・倉庫業務が中心)
  • 規模感が大きく事業部ごとの独立裁量が高い大企業でのキャリアを望む方
  • 短期間で経営幹部・役員へのキャリアパスを求めるハイスピード志向の方

タカセの選考対策

戦略1. 物流・SCMへの専門的な関心と知識を示す

タカセは専門性重視の企業文化を持ちます。面接では「なぜ物流業界なのか」「タカセのどの事業・強みに惹かれたのか」を具体的に語ることが必須。倉庫・通関・国際物流など各事業の特性を事前にリサーチし、自分のキャリアとの接点を明確にしましょう。

戦略2. 品質・正確性へのこだわりをエピソードで語る

「傷一つ許されない精密物流」という品質基準を持つ同社では、「品質を守るために自分が取った具体的な行動」が評価軸の一つになります。ミスを防いだ仕組み作り・品質改善の取り組みを具体的なエピソードとして準備しておきましょう。

戦略3. 通関士・物流関連資格をアピールする

通関士・物流技術管理士・フォークリフト免許・危険物取扱者など、物流関連の資格保有は積極的に訴求してください。特に通関士は希少性が高く、有資格者は採用優先度が大幅に高まります。資格未取得でも取得意欲・勉強中であれば示すべきです。

戦略4. 長期就業の意志と安定志向を一貫して伝える

老舗・上場企業として採用コストを抑えたいニーズがあるため、「長く貢献したい」という意志は重要なアピールポイントになります。転職回数が多い場合は、それぞれの転職理由を前向きに説明し、「タカセで腰を据えたい理由」を明確に語ることが不可欠です。

戦略5. 物流トレンド・業界課題への理解を示す

EC物流の急拡大・ドライバー不足・2024年問題(物流の時間外労働規制)・DX化という物流業界が直面する課題を理解した上で、「自分がどう貢献できるか」という視点で語れると高く評価されます。タカセが取り組む国際物流・通関自動化への関心も示せると理想的です。

戦略6. 実績数値を用いた具体的な自己PR

物流・SCM分野での経験がある方は、「コスト削減●%達成」「誤出荷率●%から●%に改善」「在庫回転率●倍改善」など、数値を伴う実績を語ることで即戦力性を証明してください。少人数精鋭体制のため、一人当たりの貢献が数字に直結しやすく、その点での具体性が採用判断に直接影響します。


タカセへの転職で評価されやすい経験

転職エージェント目線で、タカセの採用で特に評価される経験・スキルを整理します。

  1. 通関士資格の保有・通関実務(輸出入申告・HS分類等)の経験
  2. フォークリフト免許・倉庫管理システム(WMS)の操作経験
  3. 物流拠点の在庫管理・ロット管理・棚卸業務の実務経験
  4. 音楽・映像・出版メディアの物流・配送管理経験
  5. 梱包・流通加工ラインの管理・品質改善の実績
  6. 3PL(サードパーティーロジスティクス)提案・運営の経験
  7. 輸出入貿易実務(インコタームズ・L/C・B/L等)の知識
  8. 海上・航空貨物の手配・フォワーダー業務経験
  9. Excelを活用した在庫データ管理・KPI分析の実務経験
  10. 英語または中国語での貿易書類作成・海外取引先との折衝経験
  11. 物流コスト削減・業務効率化プロジェクトのリード実績
  12. EC・通販物流(ピッキング・梱包・返品処理)の実務経験
  13. ISO取得・品質管理体制の構築・維持の経験
  14. 新規荷主の開拓・物流提案営業の実績
  15. リーダー・主任クラスのチームマネジメント経験(現場監督・班長等)

よくある質問(FAQ)

Q. 通関士資格がない場合でも応募できますか?

はい、倉庫スタッフ・物流管理・営業職などは通関士資格不要で応募できます。通関士資格は採用を有利にする加点要素ですが、必須条件ではない職種が多くあります。入社後に資格取得支援制度を活用して通関士を目指すことも可能ですので、物流への関心・適性を面接でしっかりアピールすることが先決です。

Q. 倉庫勤務はシフト制ですか?

川崎P.I.センターなどの倉庫・物流現場はシフト制が基本です。一方、本社(新橋)の事務・企画・営業系職種は一般的なオフィス勤務(平日日勤)が中心となります。希望の就業スタイルに合わせて職種を選ぶと良いでしょう。

Q. 英語力は必要ですか?

国際物流・通関・海外拠点との連携業務を担当する場合は、読み書きを中心とした実務英語力が求められます。ただし、倉庫管理・国内物流・事務系の職種では英語が必須でない場合がほとんどです。英語力があれば貿易・国際物流部門でのキャリアが広がるため、あれば強みとなります。


まとめ

タカセ株式会社は、1922年創業という100年超の歴史を持ちながら、物流アウトソーシング市場で着実に進化を続ける東証スタンダード上場の中堅物流企業です。音楽・映像メディア精密物流で磨いた品質管理力を武器に、保管・流通加工・通関・国際一貫輸送まで一気通貫で対応できる点は他社には容易に真似できない強みです。

転職先として選ぶ際のポイントは、「物流・SCMへの専門性を長期的に磨きたいか」「少人数チームで自分の仕事が会社に直結する環境が合うか」の2点です。インセンティブ型の高速昇給やリモートワーク中心の環境を求める方には向きませんが、物流のプロとして腰を据えてキャリアを構築したい方には適した環境です。

特に通関士・WMS経験者・国際物流経験者については市場での希少性が高く、採用での評価が明確に高まります。専門資格と実務経験をセットで持つ方は、ぜひ積極的に検討してみてください。EC拡大・国際物流の複雑化が続く環境下で、タカセのポジションは今後も安定的に需要があると見込まれます。


本記事の情報は2026年7月時点の公開情報に基づいています。採用情報・待遇については必ず各社公式サイトおよび採用担当者にご確認ください。