シーユーシー(CUC)は「医療という希望を創る。」というミッションを掲げ、在宅医療・ホスピス事業を中心に急成長を続けるヘルスケアカンパニーです。2014年設立とまだ若い企業ながら、東証グロース市場への上場を果たし、国内14社・海外24社のグループを形成するまでに規模を拡大しました。
同社が展開するのは、病院完結型から地域完結型へと変化する医療の流れに乗った事業群です。在宅ホスピス、訪問看護、医療機関コンサルティング、メディカルケアレジデンスと、患者の人生の最終段階を多面的にサポートする体制を持っています。
転職候補先として検討する際に重要なのは、「医療系」とはいえ現場の看護師や医師だけでなく、経営・営業・DXなどビジネス職の採用も積極的だという点です。医療の知識がなくても活躍できるポジションが多く、異業種からの転職実績も豊富です。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社シーユーシー(CUC Inc.) |
| 設立 | 2014年8月8日 |
| 代表取締役 | 濵口 慶太 |
| 本社所在地 | 東京都港区芝浦3丁目1−1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 15階 |
| 資本金 | 76億6,900万円程度(2026年3月時点) |
| 従業員数 | 467名(単体)/グループ約4,000名 |
| 上場区分 | 東証グロース市場(証券コード:9158) |
| 売上収益 | 約470億円程度(2025年3月期連結・前期比42%増推計) |
| 平均年収 | 約643万円(日経データ) |
| 平均年齢 | 39.9歳 |
| 主な事業 | 医療機関支援・在宅ホスピス・訪問看護・メディカルケアレジデンス |
シーユーシーの特徴は、医療という参入障壁が高い分野でスピーディに事業を積み上げてきた点です。設立からわずか10年でグループ売上規模が急拡大しており、業界内でも異例の成長速度を誇ります。社名の「CUC」は「Creating Universal Connection」の略で、医療機関・患者・地域社会をつなぐ役割を体現しています。
主な事業内容
シーユーシーは、病院・クリニックなどの医療機関への支援事業と、患者に直接サービスを届ける在宅医療事業の両輪で展開しています。いずれも「高齢化×医療資源不足」という日本の構造的課題に対応するものです。
医療×ビジネスの融合という独自のポジションで成長を続けており、ビジネス職・医療専門職のどちらにも活躍の場が用意されています。
医療機関支援事業
病院・クリニックの経営課題を解決するコンサルティングサービスです。医師・看護師の採用支援、経営改善、マーケティング支援など、医療機関が抱えるオペレーション上の問題を一気通貫で手がけます。医療系コンサルのキャリアを持つ人材が活躍する主力事業であり、グループの成長を下支えするコア事業でもあります。
在宅ホスピス事業
がんなどの疾患を抱える患者が、自宅または住み慣れた環境で安らかに最期を迎えられるよう支援するホスピスケア事業です。医師・看護師・ソーシャルワーカーが連携して在宅でのケアを提供します。社会的意義が高く、同社のミッションを体現する看板事業のひとつです。
居宅訪問看護事業
24時間365日対応の訪問看護サービスを提供しています。がん・神経難病・認知症など重症度の高い患者を対象に、専門の看護師が自宅を訪問してケアを行います。訪問看護ステーションを全国展開しており、地域の医療インフラを担う重要な役割を果たしています。
メディカルケアレジデンス事業
医療・介護のニーズが高い高齢者向けに、看護師が常駐するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や介護付き有料老人ホームを運営しています。医療と住まいを融合させたモデルで、退院後の生活をシームレスに支援します。
海外事業
ベトナム・インドネシア・米国での医療支援事業も展開しています。アジア新興国では医療インフラ整備への需要が高く、日本で培ったノウハウを輸出するかたちで事業拡張を進めています。グローバルキャリアを志向する人材にとっても選択肢になり得ます。
株式会社シーユーシーの強み
強み1. 在宅医療・ホスピス分野での先行優位性
在宅医療・ホスピス支援に特化したビジネスモデルを早期に確立した点が最大の強みです。日本の高齢化率は30%超に達しており、「病院から在宅へ」の流れは政策的にも後押しされています。この分野で先行することで、競合の参入が難しいノウハウと実績を積み上げることができました。転職者視点では、成長市場における先発企業という安定性と将来性を享受できます。
強み2. 医療×ビジネスの融合型ビジネスモデル
医療機関のコンサルティングと患者向けサービスを組み合わせた独自のビジネスモデルを持っています。医療の専門知識とビジネス思考の両方が求められる環境であり、双方のスキルを持つ人材は希少で高く評価されます。コンサルや営業出身者が医療現場のリアルを学べる機会も豊富です。
強み3. 急成長による豊富なキャリア機会
設立10年で売上数百億円規模まで急拡大したため、組織の成長に伴う新ポジションが次々と生まれています。大企業では経験できないスピードでの昇進・新規事業立ち上げへの参画が可能です。特に30代中盤〜40代前半のマネジャー層には、早期から大きな裁量が与えられる傾向があります。
強み4. 国内外グループ約4,000名の組織規模
単体従業員は467名ながら、グループ全体では約4,000名を数える規模感があります。14社の国内子会社と24社の海外子会社を抱え、グループ内でのキャリアパスが多様です。国内のホスピス・訪問看護から海外展開まで、様々なフィールドで挑戦できます。
強み5. 社会的意義の高いミッション
「医療という希望を創る。」というミッションは抽象的なスローガンではなく、日々の業務に落とし込まれています。患者・家族の人生の最終段階に向き合う仕事であり、金銭的報酬以上の充実感・やりがいを得られます。近年の転職市場では社会的意義を重視する候補者が増えており、そうした人材にとって強い訴求力を持つ企業です。
強み6. ストック型収益モデルによる収益安定性
医療機関との長期契約や、居宅サービスの継続利用など、ストック型・リカーリング型の収益構造を持っています。景気変動の影響を受けにくく、収益が安定しているため、賞与・昇給の予見性が高い点も転職者にとってメリットです。
株式会社シーユーシーの年収事情
シーユーシーの平均年収は約643万円(日経データ)と、医療系ベンチャーとしては高水準です。東証グロース上場企業の平均と比較しても遜色なく、成果に連動した評価制度が年収水準を引き上げています。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 医療コンサルタント(ジュニア) | 450万〜650万円 |
| 医療コンサルタント(シニア) | 650万〜900万円 |
| 営業(医療機関向け) | 400万〜700万円 |
| ナーシングマネジャー | 500万〜750万円 |
| 事業企画・戦略 | 600万〜950万円 |
| マーケティング | 450万〜700万円 |
| コーポレート(人事・財務) | 450万〜700万円 |
| 訪問看護師(専門職) | 400万〜650万円 |
※上記は転職市場の公開情報・同規模企業との比較をもとにした推計レンジです。
給与制度の特徴
シーユーシーは成果主義的な評価制度を採用しています。個人・チームの目標に対する達成度が賞与・昇給に直結する仕組みで、高い成果を出せば若手でも年収を引き上げるチャンスがあります。一方で、ベンチャーらしく固定給と変動給のバランスを調整している点も特徴です。
年収を見る際の注意点
- 単体従業員467名の平均年収であり、グループ子会社(訪問看護師等)は対象外の可能性がある
- ベンチャー企業ゆえ、役職・ポジション・入社タイミングによって年収の幅が大きい
- ストックオプションや株式報酬が一部ポジションで付与される場合があり、総報酬では見かけの年収より高くなることも
- 医療専門職(看護師等)の年収水準はビジネス職と異なる体系で設定されている
株式会社シーユーシーの働き方・福利厚生
シーユーシーはベンチャー企業ながら、医療という社会インフラを支える責任から、一定の制度整備を進めています。ただしフェーズによって整備状況は変化しており、入社時期によって制度の充実度が異なる点は理解が必要です。
勤務時間・休日 標準的なフレックスタイム制を採用しており、コアタイム内でのミーティング参加を前提に、ある程度柔軟な時間管理が可能です。年間休日は120日前後とされていますが、医療機関支援や訪問看護など事業によって勤務形態は異なります。
リモートワーク コンサルタント・コーポレート職を中心にリモートワーク対応が進んでいます。一方で、現場系(訪問看護・ホスピス・施設運営)は現場常駐が基本です。
福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災)
- 交通費全額支給
- 書籍購入支援制度(自己学習促進)
- 社内研修・外部研修補助
- 資格取得支援(医療系・ビジネス系双方)
- メンター制度(中途入社者向け)
- 産前産後休業・育児休業制度
- 介護休業制度
- ストックオプション制度(職位によって)
- 副業・兼業可(条件あり)
注意点 グロース企業のため、制度の整備・運用は発展途上の部分があります。大企業のような完成した福利厚生体系を期待すると乖離を感じる可能性があります。裁量の大きさとトレードオフとして理解しておきましょう。
株式会社シーユーシーの社風・カルチャー
一言で表すなら「ミッションドリブン × スピード感」
シーユーシーの社風を一言で表すなら「社会課題の解決に本気で向き合いながら、ビジネスとして成長させる」という姿勢です。医療という保守的な業界に挑戦するベンチャーらしく、スピード感と変化への適応力が組織全体に浸透しています。
医療という分野の特性上、「誰かの役に立っている」という実感を日常的に得られる環境でもあります。一方で、成長フェーズにある組織のため、整備されていないプロセスを自分で構築する場面も多く、主体性・自走力が求められます。
評価される人物像
- 医療×ビジネスの掛け合わせに知的好奇心を持てる人
- データと現場の両面から課題を捉えて動ける人
- 変化の多い環境を「成長の機会」として捉えられる人
- 「仕事を通じて社会を変える」という意識が高い人
- 自律的に目標を設定し、達成に向けて動ける人
表面的なイメージと実態の差
「医療会社だから安定している」というイメージで入社すると、実態とのギャップを感じる可能性があります。シーユーシーはあくまでベンチャー企業であり、制度的な安定よりもスピードと挑戦を優先するカルチャーが根付いています。逆に、大企業的な安定を求めず、医療課題の解決に本気で取り組みたいという人には非常に合う環境です。
株式会社シーユーシーの転職難易度
難易度:B級(やや高め)
シーユーシーへの転職は、コンサル・営業・事業企画などのビジネス職では選考ハードルがやや高めの設定です。医療業界の専門知識は必須ではありませんが、ビジネス思考・課題解決力・成果へのコミットメントは厳しく見られます。
理由1. 「医療×ビジネス」の素地を問われる
医療業界未経験でも採用実績はありますが、コンサルや医療機関への営業経験、ヘルスケア系のプロジェクト経験があると評価が上がります。「なぜ医療なのか」「なぜCUCなのか」という志望動機の深さが選考で重視されます。
理由2. ミッションへの共鳴が必須条件
面接では「ミッションに本気で共鳴しているか」が重要な判断基準になります。年収や待遇だけを理由にした志望動機は評価されづらく、在宅医療・ホスピスという分野への関心と意義の理解が求められます。
理由3. 成長フェーズの組織への適応力
急成長中の組織のため、曖昧な状況でも自律的に動ける能力が必要です。前職での「自走した経験」「組織を作った経験」「新規事業に関わった経験」が選考の加点ポイントになります。
株式会社シーユーシーに向いている人
1. 医療×ビジネスの掛け合わせでキャリアを作りたい人
コンサル・IT・金融などのビジネスバックグラウンドを持ちながら、社会課題解決に携わりたいと考えている人に最適です。医療業界への転換点として、ビジネス職での参入が可能です。
2. スタートアップ的な環境でスキルを磨きたい人
制度や仕組みが整っていない部分を自分で作り上げることに喜びを感じる人、裁量の大きな環境でスピード感を持って働きたい人に向いています。
3. 社会的意義とキャリア成長を両立させたい人
「稼ぎながら社会の役に立つ」という価値観を持つ人です。在宅ホスピスや訪問看護という仕事は、直接患者・家族の人生に寄り添うものであり、仕事の意義を肌で感じられます。
4. 医療業界でのマネジメントキャリアを目指す人
経営コンサルやプロジェクトマネジメントの経験を持ち、医療機関の経営改善に貢献したい人は、即戦力として採用される可能性が高いです。
5. グローバルなヘルスケアキャリアを目指す人
ベトナム・インドネシア・米国での海外事業に興味があり、将来的に国際的なフィールドでの医療ビジネスを志す人にも機会があります。
株式会社シーユーシーに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のために記載します。以下のいずれかに当てはまる場合は、入社後のギャップが大きくなる可能性があります。
- タイプ1: 大企業のような安定した制度・プロセス・明確なキャリアラダーを求める人
- タイプ2: 医療・ヘルスケア分野への関心がなく、業界は何でもよいという姿勢の人
- タイプ3: 変化の少ない環境でルーティンワークを好む人
- タイプ4: 成果主義・評価制度へのプレッシャーを強くストレスと感じる人
- タイプ5: ミッションよりも待遇・ブランド名を転職の主軸に置いている人
株式会社シーユーシーの選考対策
1. 志望動機は「なぜ在宅医療×シーユーシー」を深掘りする
シーユーシーの面接で最も重視されるのが志望動機の深さです。「医療業界に興味がある」「成長企業だから」という表面的な回答では通過が難しく、「在宅医療・ホスピスという課題へのリアルな関心」と「なぜCUCでなければならないのか」を具体的に語れるよう準備してください。公式サイト・ニュースリリース・代表のインタビュー記事などを読み込み、自分の経験・価値観との接点を見つけることが重要です。
2. 医療業界の課題を予習しておく
医療専門知識は必須ではありませんが、「高齢化と医療費の問題」「在宅医療の現状と課題」「ホスピスケアへのニーズ」など基本的な課題認識を持って臨むことで評価が高まります。厚生労働省の統計や業界レポートに目を通し、「自分がこの課題解決にどう貢献できるか」を言語化しておきましょう。
3. 「自走経験」をエピソードで準備する
シーユーシーが求める人材像の核心は「自律的に動ける人」です。前職で曖昧な状況を整理して成果を出した経験、新規事業や組織づくりに関わった経験、課題を自分で定義して解決した経験を、具体的なエピソードとして準備しておきましょう。STAR法(状況・課題・行動・結果)で整理すると面接で伝わりやすくなります。
4. 数値で語れるように実績を整理する
コンサル・営業・事業企画いずれの職種でも、「どの規模の案件を担当し、どんな数値改善を実現したか」を問われます。定性的な成果だけでなく、売上・コスト削減率・案件数・チームのサイズなど定量的な実績を整理しておくことが必須です。
5. グロース企業の働き方への適応意欲を示す
「大企業とは違うカルチャーへの適応意欲」を面接で示すことが重要です。制度が未整備な部分も楽しめる、自分で仕組みを作ることが好きだ、というスタンスを具体的なエピソードで裏付けられると印象が良くなります。
6. ケース面接の可能性に備える
コンサルタント・事業企画職では、医療機関の課題解決に関するケース問題が出ることがあります。医療特有の制約(倫理・規制・患者への影響)を考慮しながらビジネス的な解決策を提示できるか練習しておくと安心です。
株式会社シーユーシーへの転職で評価されやすい経験
- 医療機関・製薬・医療機器メーカーでの営業・コンサル経験
- 経営コンサルティング(特にヘルスケア・公共領域)での実務経験
- 新規事業の立ち上げ・プロジェクトマネジメント経験
- スタートアップ・ベンチャー企業でのオペレーション構築経験
- 在宅医療・介護・福祉現場での実務経験(看護師・ソーシャルワーカー等)
- 事業計画・財務モデリングなどのビジネスアナリティクススキル
- 医療系IT・電子カルテ・PHRなどのデジタルヘルス領域経験
- M&A・PMIなどコーポレートディベロップメント経験
- 人材採用・育成・組織開発のHRBP経験
- 海外での事業開発・ビジネス経験(アジア圏特に有利)
- 医療制度・診療報酬に関する知識・実務経験
- データ分析・BIツール活用によるKPI管理経験
特に評価されやすいのは、「医療業界外出身だが課題解決の実績が豊富で、ヘルスケア分野へのリアルな関心を持っている人材」です。 コンサル・商社・IT等の出身で在宅医療の課題に共鳴できる人は、即戦力として高く評価される傾向があります。
まとめ
株式会社シーユーシーは、在宅医療・ホスピス支援という日本社会の最重要課題に正面から取り組む、医療系ベンチャーの先進企業です。設立10年で東証グロース上場、グループ従業員約4,000名まで成長した実績は、ビジネスモデルの有効性を示しています。
転職先としての魅力は、社会的意義の高い仕事と成果主義的な報酬(平均年収643万円)の両立、急成長組織ならではの裁量の大きさにあります。特に「ビジネスでキャリアを積みながら医療課題解決に関わりたい」という30代前半〜40代の人材にとっては、最高のフィールドのひとつといえます。
一方で、ベンチャー特有の「制度の不完全さ」「変化への適応必須」という側面も正直にお伝えしました。安定した大企業環境を好む方には向かない可能性があります。
「医療という希望を創る。」というミッションに共鳴し、社会を変える仕事に情熱を注げる方なら、シーユーシーはあなたのキャリアをもうひとつ上のステージへ引き上げてくれるはずです。まずはIR資料や公式サイトで会社を深掘りし、自分の価値観との一致を確かめてみてください。
