Sharing Innovations株式会社は、Salesforceを活用したDX支援を主軸とするITコンサルティング企業だ。「企業経営を支えるDXパートナー」として、顧客企業の業務効率化・データ活用・組織変革を技術と知見の両面から支援している。
2008年の創業から地道に専門性を積み上げ、2021年に東証グロース市場へ上場。Salesforceのプラチナパートナーという高い認定資格を持ち、CRM・SFAの導入から定着・改善まで一貫して手がけるプロフェッショナル集団として認知されている。
転職検討者にとって重要な点は、同社が「手を動かせるコンサルタント」や「ビジネス文脈でエンジニアリングできるエンジニア」を求めているという点だ。本記事ではSharing Innovationsの事業・強み・年収・カルチャー・選考対策まで詳しく解説する。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Sharing Innovations株式会社 |
| 設立 | 2008年6月 |
| 代表取締役社長 | 信田人 |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイス8階 |
| 資本金 | 約4億3,600万円 |
| 従業員数 | 257名(2024年12月31日現在) |
| 上場区分 | 東証グロース市場(コード:4178) |
| 売上高 | 約44〜45億円程度(2025年12月期・推計) |
| 平均年収 | 450〜580万円程度と推計 |
| 平均年齢 | 30代前半程度 |
| 平均勤続年数 | 3〜5年程度 |
| 主な事業 | Salesforce導入コンサル・オープン系システム開発・自社サービス運営 |
渋谷・恵比寿という都心一等地を拠点とし、大手〜中堅企業のDX推進を支援する。Salesforce関連はプラチナパートナーの認定を保持しており、CRM・SFA導入支援の実績数・質ともに高水準を維持している。
主な事業内容
Sharing Innovationsは3つの事業柱を持ち、相互補完的な収益構造で成長を続けている。コンサルティング・システム開発・自社サービスの三位一体モデルが特徴だ。
顧客企業の課題解決に向けて、ツール導入から業務変革の伴走まで手がける「コンサルとSIの融合体」として独自のポジションを築いている。
Salesforce導入コンサルティング事業
メイン事業は、Salesforceを活用したCRM・SFA・MAの導入・定着支援だ。単なるツール設定にとどまらず、業務フロー設計・データ移行・組織変革・定着化支援まで一貫して担う。Salesforceのプラチナパートナーとして高い認定資格を持ち、複雑な要件にも対応できる技術力が強みだ。
顧客は製造・金融・サービスなど多様な業界にわたり、規模も中堅〜大手まで幅広い。導入後の運用保守・改善コンサルも手がけることで、長期的な顧客関係を構築している。
オープン系システム開発・DX支援事業
Javaを中心としたオープン技術を活用したシステム開発・インフラ構築・クラウド移行支援を展開する。レガシーシステムのモダナイゼーションや、業務システムのクラウド化など、企業DXの根幹を担うプロジェクトを多数手がけている。
CI/CDパイプライン構築・DevOps推進・セキュリティ強化など、インフラ・開発基盤レベルの支援も含まれ、エンジニアとしての技術的成長機会が豊富だ。
自社サービス事業(ウラーラ等)
占いアプリ「ウラーラ」を中心とした自社サービスの企画・開発・運営も手がける。コンサル・受託事業で蓄積したIT技術を自社プロダクトに展開し、ストック型収益の確立も目指す。自社プロダクト開発の経験を積みたいエンジニアにとっての機会でもある。
Sharing Innovations株式会社の強み
強み1. SalesforceプラチナパートナーとしてのCRM専門性
Salesforceのパートナー認定において最上位に近い「プラチナ」の資格を保有している点が、最大の競合優位性だ。Salesforceの導入実績・技術者資格保有数・顧客満足度などが認定基準となるため、このポジションの維持自体がブランド価値を証明している。
転職者にとってこれは重要な意味を持つ。Sharing InnovationsでSalesforceの実務を積むことで、Salesforce認定資格の取得支援を受けながら、市場価値の高いスキルセットを形成できる環境がある。
強み2. コンサルとエンジニアリングの融合
SIerでもなく、純粋なコンサルでもない「DXパートナー」としての独自ポジションが強みだ。上流の業務設計・要件定義から、実装・テスト・定着化支援まで一気通貫で手がけるため、プロジェクト全体を俯瞰した経験が積める。
エンジニアがビジネス課題を直接理解しながら開発できる環境は、SIerの下請け構造では得にくい。コンサルタントが技術的な実現可能性を理解した上で提案できる環境も同様だ。
強み3. 多様な業界・案件へのエクスポージャー
製造・金融・流通・サービスなど多様な業界の顧客を持ち、一つの企業に常駐し続けるのではなく複数案件を経験できる環境だ。異なる業界の業務知識・課題感を掛け合わせることで、より深いコンサルティング視点が育つ。
転職エージェントから見ると、「業界横断的なITコンサル経験」はその後のキャリアにおいても高い汎用性を持つ価値ある経験だ。
強み4. 東証グロース上場による安定感と成長ポテンシャル
2021年のグロース上場により、組織としての信頼性・ガバナンスが高まっている。中小SIerにありがちな不透明な評価や突発的な経営判断リスクが低く、上場企業としての透明性が担保されている。
一方、グロース市場上場の特性として、まだ成長フェーズであり、個人の挑戦余地が大企業よりも大きい。この「安定感×成長機会」のバランスが魅力だ。
強み5. DX需要の拡大という強力な追い風
日本企業全体のDX投資は中長期的に増加トレンドにあり、Salesforce市場も拡大が続いている。社会構造的な需要の増大が、Sharing Innovationsの事業成長を後押しする構図だ。
転職後の安定性を考える上でも、「社会に必要とされ続ける事業」に身を置けることは重要な判断軸になる。
Sharing Innovations株式会社の年収事情
Sharing Innovationsの年収水準は、ITコンサルティング・SIer市場の中では標準的〜やや上位に位置する。スキルと実績に応じた評価制度を持ち、Salesforce認定資格の取得が年収アップに直結する仕組みもある。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| Salesforceコンサルタント(ジュニア) | 400〜520万円程度 |
| Salesforceコンサルタント(ミドル) | 520〜700万円程度 |
| Salesforceコンサルタント(シニア) | 680〜900万円程度 |
| システムエンジニア(Java・クラウド) | 450〜650万円程度 |
| テクニカルアーキテクト | 700〜950万円程度 |
| プロジェクトマネージャー | 650〜850万円程度 |
| プリセールス・ソリューションアーキテクト | 600〜800万円程度 |
| 自社サービスエンジニア | 450〜620万円程度 |
※上記は転職エージェントとしての相場観に基づく推計値。実際の金額は経験・資格・プロジェクト規模等によって変動する。
給与制度の特徴
Salesforceの認定資格(Salesforce Administrator / Sales Cloud Consultant / Service Cloud Consultant等)の取得が評価・給与に反映される仕組みを持つ。上位資格(CTA:Certified Technical Architect)の取得者は特に高い評価を受ける。プロジェクト成果・顧客評価・後進育成なども評価指標に含まれる傾向がある。
年収を見る際の注意点
- 転職時の提示額はスキルシートの内容と資格保有数が直接影響する
- 残業実態はプロジェクト・フェーズによって変動するため、時給換算での確認が重要
- 資格取得費用の会社補助がある場合、実質的な年収向上ルートとして活用できる
- コンサルタント職は顧客成果への直接貢献が見えやすい分、評価のブレ幅も大きい
- 成果連動の賞与ウエイトは職種・グレードによって異なる
Sharing Innovations株式会社の働き方・福利厚生
勤務時間・休日
フレックスタイム制を採用しており、コアタイムを設けた上で柔軟な働き方が可能だ。土日祝休みの完全週休2日制で、年間休日は120日程度。プロジェクトのデリバリー期など繁忙期には残業が発生するケースもある。
リモートワーク
コロナ以降に定着したリモートワーク環境を維持しており、コンサルタント・エンジニアともにハイブリッド勤務が基本とされる。客先常駐型の案件はクライアントのポリシーに依存するが、本社案件はリモート比率が高い傾向がある。
主な福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 交通費支給(全額)
- Salesforce資格取得支援(受験費用補助)
- 技術研修・外部セミナー費用補助
- フレックスタイム制度
- リモートワーク制度
- 産前産後・育児休業制度
- 介護休業制度
- 書籍・学習コンテンツ購入補助
- 社内勉強会・ナレッジシェア会
- 確定拠出年金制度(DC)
働き方の注意点
コンサルティング業務の性質上、プロジェクトの納期・クライアントの要求に合わせた柔軟な対応が求められる。「9時〜18時の定時退社」を絶対条件にする方には合わないフェーズも存在する。一方で、メリハリをつけてプロジェクト間は休暇を取りやすい文化もあるため、繁閑の波に慣れることが大切だ。
Sharing Innovations株式会社の社風・カルチャー
一言で表すなら「技術で課題を解くプロ集団」
Sharing Innovationsのカルチャーの根底にあるのは、「技術力で顧客のビジネス課題を本質的に解決する」というプロフェッショナリズムだ。「なんとなく使えるSalesforce担当者」ではなく、「コンサルの視点を持って設計できる技術者」を育てることを組織の核においている。
社内ではナレッジシェアの文化が根付いており、Salesforceの事例やノウハウを社内で共有・蓄積する仕組みが整っている。競い合うというより、互いに高め合うチームスポーツ的な雰囲気が強い。
評価される人物像
- 技術を学ぶことに貪欲で、資格取得に積極的な人
- 顧客課題を「技術だけ」でも「コンサルだけ」でも解こうとしない、両利きの人
- 「言われたことをやる」ではなく、課題を自分で定義して動ける人
- チームとしての成果を優先できる協調性を持つ人
表面的なイメージと実態の差
「渋谷の小洒落たオフィスにある会社」というスタートアップ的なイメージを持たれることがあるが、実態はコンサルティングとシステム開発という地に足のついた事業が中心だ。また、「Salesforce専業の会社」というイメージも多いが、オープン系開発・インフラ・自社サービスと幅広い技術領域を扱う。上場企業としてのガバナンスは整っているが、完全な大企業型の硬直した組織ではない。
Sharing Innovations株式会社の転職難易度
難易度:B〜A級(中〜やや高め)
Sharing Innovationsへの転職は、Salesforce経験者には比較的門戸が広いが、未経験者にはハードルが高い。コンサルタント職・エンジニア職ともに、技術的な裏付けのある実力者を求める採用方針が基本だ。
ポテンシャル採用も一定行われているが、IT基礎知識・コミュニケーション力・学習意欲の高さが求められる。
理由1. Salesforce専門人材の市場希少性
Salesforceの認定資格保有者・実務経験者は市場全体で不足しており、同社に限らずSalesforceパートナー企業全体での採用競争が激しい。同社の採用基準は、市場希少性の高い人材を確保するためにも一定のレベルを維持している。
理由2. コンサルと技術の両立が求められる
エンジニアには「要件定義・業務設計への参加意欲」が、コンサルタントには「技術的な実現可能性の理解」が求められる。純粋な技術者志向の人も、ビジネス思考を磨く意欲がないと選考で苦戦するケースがある。
理由3. カルチャーフィットと学習姿勢の見極め
技術力だけでなく、「学び続ける姿勢」「チームで動く協調性」「顧客志向」がカルチャーフィットの観点から評価される。専門性は高いが個人プレー志向が強いタイプは、チームベースのコンサル文化と合わない場合がある。
Sharing Innovations株式会社に向いている人
タイプ1. Salesforceスキルを深めてキャリアを築きたい人
Salesforce Administrator・Sales Cloud・Service Cloud・Pardotなどの資格を軸にしたキャリアパスを明確に描いている人にとって、プラチナパートナーとしての実績と資格支援体制が魅力だ。
タイプ2. コンサルとエンジニアリングの両方を経験したい人
上流から下流まで一気通貫で携わりたい人に向いている。「設計だけ」「実装だけ」ではなく、プロジェクト全体を俯瞰した経験を積みたいキャリア形成志向と合致する。
タイプ3. 多様な業界・課題に携わりたい人
一社への常駐よりも、複数の顧客企業の課題解決経験を積み重ねることでコンサルとしての幅を広げたい人に向いている。
タイプ4. 成長フェーズの企業で活躍したい人
上場後も成長を続けるミドルフェーズの会社で、若手でも重要ポジションに就ける可能性を追いたい人に適した環境だ。
タイプ5. 学び続けることを楽しめる人
IT技術・Salesforceアップデート・業界知識と、継続的な学習が当然の職場だ。資格取得・社内勉強会を前向きに楽しめる人に強くフィットする。
Sharing Innovations株式会社に向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のために、以下のような志向性の方には他の選択肢が向いているケースが多い。
- タイプ:定型業務の安定志向 日々変化するシステム・顧客課題・プロダクトへの対応よりも、ルーティン業務の安定を好む人にはコンサル文化が合わない
- タイプ:技術特化・ビジネス接点ゼロ志向 純粋な技術研究・プロダクト開発のみを志向し、顧客折衝やコンサル的業務に一切関わりたくない人には合わない環境だ
- タイプ:大企業ブランド志向 名の知れた大手SIer・コンサルファームのブランドを求める人には、上場グロース企業という規模感がミスマッチになる可能性がある
- タイプ:残業ゼロの定時退社絶対志向 プロジェクト特性上、デリバリーフェーズでの残業が発生することがあり、完全固定の定時勤務は保証されない
- タイプ:Salesforceへの関心が薄い人 主力事業がSalesforce関連のため、ツールへの興味がないと業務の動機付けが継続しにくい
Sharing Innovations株式会社の選考対策
戦略1. Salesforce資格・経験の棚卸しを徹底する
Salesforceのどの認定資格を保有しているか、どの機能(Sales Cloud / Service Cloud / Community等)をどのような規模のプロジェクトで使用したかを整理する。資格未保有でも、実際のビジネス課題へのマッピング経験をアピールできるとよい。
戦略2. コンサルとエンジニアの両面をアピールする
「技術が使えてビジネスの話もできる」人材であることを証明するエピソードを準備する。「顧客の業務課題を分析して要件に落とし込んだ経験」「技術的制約の中で最適解を顧客に説明した経験」など、両面を示すSTARエピソードが有効だ。
戦略3. プロジェクトマネジメント・チームワーク実績を示す
複数のステークホルダーを巻き込んでプロジェクトを推進した経験、スケジュール管理・品質管理の実績を具体的に言語化する。「個人の技術力」だけでなく「チームとしての成果創出」への貢献が評価軸にある。
戦略4. DXトレンドへの理解を示す
顧客企業のDX推進を支援する仕事の性質上、デジタル変革の動向・Salesforceのプロダクトロードマップ・クラウド市場のトレンドへの理解を事前に整理する。「なぜSalesforceがDX推進の中心になるのか」を自分の言葉で語れる準備が重要だ。
戦略5. 学習継続の姿勢と具体的な計画を示す
「資格取得に向けて現在学習中」「今後取得したい資格のロードマップ」など、学び続ける姿勢と計画を具体的に示す。Sharing Innovationsはラーニングカルチャーを重視しており、学習意欲は評価に直結する。
戦略6. 長期的なコンサルキャリアビジョンとの接続
「なぜコンサルティング・DX支援の仕事をしたいのか」「5〜10年後にどのようなコンサルタントになりたいか」というキャリアビジョンを明確に語れるよう準備する。その文脈でSharing Innovationsが最適解である理由を論理的に繋げることが重要だ。
Sharing Innovations株式会社への転職で評価されやすい経験
- Salesforce Administrator / Sales Cloud / Service Cloud等の認定資格保有
- Salesforce導入・カスタマイズ・運用支援の実務経験
- Java・Python・JavaScript等を使ったシステム開発経験
- AWSやAzure等のクラウドインフラ構築・移行経験
- ITコンサルタントとして上流工程(要件定義・業務設計)に携わった経験
- SIer・IT系コンサルでの顧客折衝・プレゼンテーション経験
- プロジェクトマネジメント(PMPやIPAの上位資格があればなお良い)
- CI/CD・DevOps推進の実務経験
- スクラム・アジャイル開発の経験
- CRM・SFAの業務知識(営業管理・MA・CS管理等)
- 複数業界の業務知識(特に製造・金融・サービス業)
- 後進育成・技術指導の経験(メンター・OJT担当実績)
- 顧客のKPI達成に直接貢献した実績(導入後の効果測定含む)
特に評価されやすいのは、「Salesforce実務経験+上流工程への参画実績」の組み合わせだ。 コンサル側の人材が技術実装の理解を深めるのと同様に、エンジニア側の人材がビジネス・顧客視点を持った経験を持つことが、Sharing Innovationsでのキャリア形成の核になる。
まとめ
Sharing Innovations株式会社は、「SalesforceプラチナパートナーとしてのCRM専門性」と「オープン技術を使ったシステム開発力」を掛け合わせたユニークなポジションのITコンサルティング企業だ。東証グロース上場企業として組織の透明性・安定性を持ちながら、DX需要の拡大という強力な追い風を受けて成長を続けている。
転職先として評価する際の最大のポイントは、「Salesforceを中心としたキャリアを真剣に構築したい人に、これ以上ない実践環境が揃っている」という点だ。資格支援・多様な案件・プラチナパートナーの認定という三拍子が揃い、5〜10年単位のキャリアを見据えた選択として合理的だ。
短期的な年収よりも、「希少価値の高いSalesforceスキルを市場最高水準で積む」というキャリア戦略で考えれば、投資対効果は高い。コンサルと技術の両利きになりたいITプロフェッショナルには、ぜひ選考を受けてみることをすすめたい企業だ。
