京都府京田辺市に本社を置く株式会社ニチダイは、精密鍛造金型の専業メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ独立系企業です。自動車部品製造に不可欠な冷間・温間・熱間鍛造用金型において高い技術力を誇り、国内外の大手メーカーへ製品を供給し続けています。
同社の事業はフィルター・金型・精密部品の3セグメントから成り、なかでもニチダイフィルタが展開する焼結金網フィルターは国産ロケットへの搭載実績を持つほど高い信頼性を誇ります。タイ・米国にグループ会社を持ち、連結売上高のうち海外比率は約35%に達するグローバルメーカーでもあります。
近年は車載電動化の波を受けて金型需要の変化が続いており、2026年3月期連結決算は売上高109億円台と減収基調にあります。こうした構造変化の中でも技術のコアを磨き続ける同社の転職価値と現実を、転職エージェントの視点から詳しく解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ニチダイ |
| 設立 | 2000年3月(創業は1960年代) |
| 代表取締役 | 伊藤 直紀 |
| 本社所在地 | 京都府京田辺市薪北町田13番地 |
| 資本金 | 約14億2,900万円 |
| 従業員数 | 連結649名・単体346名程度 |
| 上場区分 | スタンダード市場(証券コード6467) |
| 売上高 | 約109億9,200万円(2026年3月期連結) |
| 平均年収 | 572万円程度 |
| 平均年齢 | 40.1歳程度 |
| 勤続年数 | 非公開 |
| 事業内容 | 精密鍛造金型の製造・販売、焼結金網フィルターの製造・販売、精密部品の受託加工 |
株式会社ニチダイは独立系の精密鍛造金型メーカーとして、自動車・産業機械向けの金型製造を中核に、フィルター事業と精密部品事業を展開しています。グループにはニチダイフィルタ株式会社をはじめタイ・米国の海外子会社が名を連ね、グローバルサプライチェーンの一員として機能しています。
東証スタンダード市場に上場する中堅メーカーとして安定した経営基盤を持ちながら、EV化という大きな産業変革の波の中で収益改善が課題となっています。2026年3月期には連結営業損益が4億800万円の赤字となりましたが、2027年3月期は1,000万円の黒字転換を見込む計画が示されています。
主な事業内容
株式会社ニチダイの事業は、金型・精密部品・フィルターの3セグメントで構成されており、連結売上高に占める割合はおおよそ金型42%・精密部品38%・フィルター20%(2025年3月期時点)です。それぞれが異なる顧客基盤・技術基盤を持ち、特定事業への依存リスクを分散する構造になっています。
各事業の詳細は以下のとおりです。
精密鍛造金型事業
自動車部品製造に使われる冷間・温間・熱間鍛造用金型の設計・製造・販売を手掛ける中核事業です。一般的な機械加工が困難な複雑形状を高精度に実現できる点に技術的な強みがあり、国内外の大手自動車メーカーおよびその部品サプライヤーへ納入しています。
EV化に伴うエンジン関連部品の需要変化が最も直接的に影響するセグメントであるため、現在は耐熱合金や航空宇宙分野への応用展開も検討されています。タイ・米国の海外生産拠点が連動してグローバル需要に対応しています。
精密部品事業(ターボチャージャー部品等)
ターボチャージャー部品の組立受託を中心に展開する事業です。ハイブリッド車やダウンサイジングエンジン搭載車でターボチャージャー搭載率が高まる中、環境規制への対応需要を取り込んでいます。精密鍛造金型で培った加工技術を活用した受託加工のほか、産業機械向け精密部品の製造も手掛けています。
同セグメントは金型事業に次ぐ主力であり、グループの技術シナジーを最も活かせる事業領域です。顧客との長期継続的な取引関係が収益安定に貢献しています。
フィルター事業
子会社のニチダイフィルタ株式会社が担う事業で、焼結金網フィルターの製造・販売が中心です。石油化学・医薬品・食品産業から国産ロケットまで幅広い用途に使用されており、耐熱・耐圧・耐酸化性に優れた性能が特徴です。
グループ売上高の約20%を占める一方で、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな収益源として機能しています。海外でも展開しており、タイ現地法人のTHAI SINTERED MESH CO., LTD.が東南アジア向け供給を担っています。
株式会社ニチダイの強み
強み1. 独立系・専業メーカーならではの高い技術集中度
大手メーカーの傘下ではなく独立系として精密鍛造金型に特化してきたことで、技術の蓄積と専門性が際立ちます。特定親会社への依存がないため、複数の顧客企業に対してフラットに技術提供できる点は、転職後も「幅広いプロジェクトに携われる」という仕事の面白さに直結します。
転職者にとっては、一つの技術領域を深く掘り下げながら多様な顧客課題に向き合える環境が魅力です。中堅規模ゆえに若手のうちから幅広い工程を担当できるケースも多いとされています。
強み2. 精密鍛造金型における複雑形状加工の技術力
冷間鍛造金型は一般的に加工精度が求められる難易度の高い分野ですが、同社は複雑形状の金型でも高い精度を実現する技術蓄積を持ちます。この技術力は国内外の大手自動車メーカーからの信頼として表れており、長年にわたる継続受注の根拠となっています。
技術者として入社した場合、設計から製造・検証まで一貫して関与できる環境のため、スキルアップのサイクルが早い傾向があります。専門性の高い金型設計技術者を目指すにはキャリア形成上の価値が高い企業です。
強み3. 国産ロケット採用実績を持つフィルター技術
ニチダイフィルタが手掛ける焼結金網フィルターは、国産ロケットのエンジン系統に採用されるほど高い信頼性・耐環境性能を持ちます。宇宙産業という最高水準の品質要求に応えられる技術を持つことは、企業ブランドとしても転職者の誇りとなりえます。
この実績は採用活動においても訴求力があり、技術開発志向の強い求職者にとって動機づけになるポイントです。宇宙・防衛分野への関与を将来のキャリアに位置づけたい人には特に関心を持てるポイントです。
強み4. タイ・米国にまたがるグローバル生産体制
NICHIDAI(THAILAND)LTD.、NICHIDAI U.S.A. CORPORATION、NICHIDAI ASIA CO., LTD.などのグループ会社を通じてアジア・北米市場に展開しています。国内中堅メーカーながら海外売上比率が約35%に達しており、グローバル展開の実績が豊富です。
海外拠点との連携や生産管理・品質管理の経験は、グローバルキャリアを志向する技術者にとって貴重な職歴になります。特に製造業でのタイ・ASEAN市場経験は日本国内でも需要が高く、転職市場での価値向上につながります。
強み5. 3事業によるリスク分散型の事業ポートフォリオ
金型・精密部品・フィルターという性格の異なる3つの事業を持つことで、単一事業への過度な依存を避けた安定経営が可能になっています。EV化の影響で金型需要が変化しても、フィルター事業や精密部品事業がその影響を緩和する役割を担っています。
転職者視点では、事業の多様性が「会社規模は中堅でも、複数分野のスキルを積める」ことを意味します。社内異動や部門間連携を通じたキャリアの幅広さは、スペシャリスト志向だけでなくゼネラリスト志向の人にもフィットします。
強み6. 東証スタンダード市場上場による財務透明性と安定基盤
上場企業として決算情報を公開することで、財務状況の透明性が確保されています。近年の業績悪化は事実として認識しながらも、収益回復の見通しを具体的な数字で示している点は信頼性の高い経営姿勢です。
中小・中堅製造業で懸念されやすい経営の不透明感が少ない点は、転職先選びで重視する人に安心感を与えます。有価証券報告書や決算短信を通じて財務健全性を自ら確認できることは、長期的なキャリア選択において重要な判断材料です。
株式会社ニチダイの年収事情
ニチダイの平均年収は572万円程度とされており(年収ガイド・年収チェッカー等の集計データ)、日本の製造業の平均水準とほぼ同等です。中堅規模の精密機械メーカーとしては標準的な水準といえますが、大手素材メーカーや自動車Tier1サプライヤーと比較すると一段低い水準になります。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 金型設計エンジニア(若手) | 350〜450万円 |
| 金型設計エンジニア(中堅) | 450〜580万円 |
| 精密部品加工オペレーター | 320〜420万円 |
| 生産技術・品質管理 | 400〜550万円 |
| 製造管理・工程管理 | 420〜560万円 |
| 研究開発エンジニア | 450〜600万円 |
| 営業・法人営業 | 400〜550万円 |
| 管理部門(経理・総務) | 380〜500万円 |
※上記は公開情報・口コミサイト等から推計した参考値です。実際の年収は経験・等級・業績によって異なります。
給与制度の特徴
口コミ情報によると、入社後一定水準まで年に数千円単位での昇給が継続するものの、あるポジションに到達すると昇給ペースが鈍化する傾向があるとの声も見られます。ボーナスは業績連動型で、直近の赤字局面では支給水準の変動が生じている可能性があります。スタンダード市場上場企業として基本的な給与テーブルと賞与体系は整っています。
年収を見る際の注意点
- 平均年収のデータはサンプル数が少ない場合があり、実態との乖離が生じる可能性がある
- 直近の連結営業赤字が賞与水準に影響している場合がある
- 職種・部署によって年収レンジの差が大きい傾向がある
- 海外駐在の有無・海外手当の有無によって生涯年収は大きく変わりうる
株式会社ニチダイの働き方・福利厚生
勤務時間・休日
所定労働時間は8時間・週40時間制が基本で、製造現場はシフト制の場合もあります。年間休日は国内製造業の標準的な水準とされており、GW・お盆・年末年始の長期休暇が取得しやすい環境です。
リモートワーク
製造業の性格上、工場現場での勤務が大半を占めるためリモートワークの適用範囲は限定的です。管理部門・技術設計部門では一部リモート対応の可能性がありますが、現場勤務が基本となります。
福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 退職金制度
- 確定拠出年金制度(DC)または退職一時金制度
- 慶弔見舞金
- 社員食堂または食事補助
- 制服・作業服支給
- 通勤手当支給
- 社宅・住宅補助(要確認)
- 育児休業・介護休業制度
- 定期健康診断・各種検診
注意点
京田辺市への通勤アクセスが選考時に確認すべき重要項目です。近畿圏在住者には馴染みのある立地ですが、関東・東海エリアからの転職者には引越しが前提となります。製造現場の勤務は体力的な負荷も伴うため、求人票の勤務条件を事前に確認することを推奨します。
株式会社ニチダイの社風・カルチャー
一言で表すなら「自然の中でじっくり技術を磨く職人気質」
京都・京田辺という自然豊かな環境に本社・工場が立地していることを反映するように、ゆったりとした雰囲気の中で技術に向き合う「職人気質」な社風が口コミ情報から読み取れます。大手メーカーのような急激なスピード感よりも、着実に技術を高めることを評価する企業文化が根付いているようです。
評価される人物像
- 精密加工・金型技術への純粋な興味・探求心を持つ人
- 現場での地道な改善・試行錯誤を厭わない人
- 中長期的な視野でスキルアップを描ける人
- 海外拠点との連携経験を持つ、またはグローバル視野を持つ人
- 品質へのこだわりを製品の誇りとして持てる人
表面的なイメージと実態の差
「精密鍛造金型専業メーカー」というと、外側から見ると地味・安定志向のイメージを持ちやすいかもしれません。しかし内部では国産ロケットや航空機部品に関わる技術開発が行われており、技術者として「最高水準の品質要求に応える経験」ができる環境です。また独立系ゆえに顧客への提案の自由度があり、一概に受動的な下請けという印象は当てはまりません。
株式会社ニチダイの転職難易度
難易度:3級(中程度)
ニチダイへの転職は、大企業のような高倍率・多段階選考ではなく、スタンダード市場上場の中堅メーカーとして現実的なルートを経て入社できる企業です。ただし、精密鍛造・金型分野の技術知識や製造経験があると選考で大きく有利になります。
採用人数は大手に比べて少なく、欠員補充型の採用になりやすい中堅製造業の特徴があります。タイミングに左右されやすい面はありますが、マッチ度さえ高ければ採用担当との接点も作りやすい規模感です。
理由1. 採用ポジションが限られる規模感
単体従業員数346名程度の中堅企業であるため、年間の採用枠は多くありません。欠員補充・事業拡大の局面で募集が発生するため、応募タイミングによって求人の有無が大きく異なります。エージェント経由での非公開求人活用や、定期的な採用情報のチェックが重要です。
理由2. 製造業・金型分野の専門経験が重視される
転職採用においては、類似業種(金型製造・精密部品加工・鍛造)での実務経験を持つ人材が優先される傾向があります。未経験からの転職は総合職・技術営業などの職種に限られる可能性があり、製造エンジニア職では経験者優遇の選考になる可能性が高いといえます。
理由3. 立地条件がフィルターになる
京都府京田辺市という立地は、大阪・奈良・京都南部からのアクセスは問題ないものの、遠方からの転職者にとっては引越しを伴う選択となります。この地理的条件が応募者を絞り込む要因になっており、逆に近畿圏在住で金属・機械系の経験を持つ人には狙い目の求人になりやすいです。
株式会社ニチダイの主な募集職種
ニチダイでは技術系・製造系を中心に、管理・営業部門でも採用が行われています。以下の職種が主な採用対象となっています。
- 金型設計エンジニア(鍛造・プレス金型の設計・解析)
- 精密加工技術者(CAM・NC加工・品質管理)
- 生産技術スタッフ(工程設計・設備保全)
- 品質管理コンサルタントに近い品質保証職
- 機械・電気・電子製品法人営業に相当する技術営業
- 生産管理スタッフ(納期・工程・在庫管理)
- 研究開発エンジニア(新素材・新工法の研究)
- 海外拠点連携スタッフ(タイ・米国との生産調整・品質連携)
- 経理・財務事務(管理部門)
- 人事・総務(組織運営・採用)
株式会社ニチダイに向いている人
タイプ1. 製造技術を深く究めたい技術者
「一つの技術領域を深く掘り下げてプロフェッショナルになりたい」という志向の人には、精密鍛造金型という専門性の高い領域でキャリアを積めるニチダイは向いています。入社後に金型設計から検証・量産対応まで一連の工程に携われるため、技術力の底上げが期待できます。
タイプ2. ものづくりの現場でやりがいを感じる人
完成した製品が自動車エンジンや国産ロケットに搭載されると知りながら製造に携われることは、製造業ならではの達成感です。「自分の仕事が形になる」喜びを職場に求める人には、技術成果が見えやすい製造現場という環境がフィットします。
タイプ3. 中堅企業でのキャリアの幅広さを求める人
大企業のような縦割り組織で一部工程しか担当できないことへの不満を持つ人には、中堅規模で幅広い工程に携わりやすいニチダイの環境が魅力になります。裁量の大きさと技術の深さを両立できる規模感がニチダイの特徴です。
タイプ4. グローバル展開に関わりたい製造系エンジニア
タイ・米国のグループ会社と連携した生産管理・品質管理の経験を積みたい人には、規模に対してグローバル展開度が高いニチダイは関わりやすい環境です。海外駐在や海外連携業務のキャリアを国内中堅製造業で積む選択肢として有力です。
タイプ5. 安定した働き方を希望する京都・近畿圏在住者
過度な残業や頻繁な出張を避けたい、ある程度の職場安定性を重視する人、かつ近畿圏在住でものづくりの仕事を探している人には、ニチダイの立地・規模感・社風はフィットしやすいといえます。
株式会社ニチダイに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のために、以下のタイプはニチダイへの転職をよく検討した上で判断することをおすすめします。
- タイプ: 年収の大幅アップを最優先に転職を考えている人(大手・外資製造業と比べると年収水準は中程度)
- タイプ: 関東・東海エリア在住で引越しができない人(京都府京田辺市への通勤が必要)
- タイプ: 急速な事業成長やベンチャー的なスピード感を求める人(安定した職人文化を持つ中堅企業)
- タイプ: 製造現場や工場環境に慣れていない・苦手意識のある人
- タイプ: ポジション・マネジメント志向が強く、短期間での昇進を期待する人(中堅規模ゆえにポジション数が限られる)
株式会社ニチダイの選考対策
選考対策1. 精密鍛造・金型・精密部品への興味を言語化する
ニチダイの選考では、なぜ「精密鍛造金型」という特定領域のメーカーを選ぶのか、が重視される傾向があります。単に「ものづくりが好き」という抽象的な動機より、「精密加工技術がどのような課題を解決するか」を具体的に語れる候補者が好印象を与えます。自社の技術がどの業界・用途に使われているか、事前に調査した上で選考に臨みましょう。
選考対策2. 技術スキルの具体的な実績を整理する
エンジニア職の選考では、過去の職場での技術的な実績(担当工程・使用設備・改善成果など)を具体的に説明できるかが鍵です。「何を使ってどう解決したか」「精度・品質をどう管理したか」を数値や事実を交えて話せるよう準備してください。CAD/CAMのスキルや使用経験のある金属加工機器の種類なども整理しておくとよいでしょう。
選考対策3. グローバル志向・海外関連経験をアピールする
タイ・米国のグループ会社との連携が業務の一部に含まれる同社では、英語でのコミュニケーション経験や海外生産拠点との協働経験は差別化ポイントになります。英語力の有無は必須要件ではない場合が多いですが、海外プロジェクトへの前向きな姿勢を示すことは好印象につながります。
選考対策4. 長期在籍への意志を示す
独立系中堅製造業での採用では、入社後の定着・長期育成を見越した採用を重視する傾向があります。「この会社でどんなキャリアを積んでいきたいか」を10年単位のスパンで考えた上で、選考時に誠実に伝えることが評価につながります。転職回数が多い場合は「なぜここで長期的に働きたいか」を丁寧に説明する準備をしてください。
選考対策5. 生産現場への適性を示す
製造業の選考では「現場」への適性や志向が見られます。クリーンルーム・工場環境での作業に抵抗がないこと、品質へのこだわりを持ってものづくりに向き合えることを、面接や職務経歴書の中で表現してください。実際に工場見学が設定された場合は積極的に参加し、現場への関心を示しましょう。
選考対策6. 業績変動期の入社理由を準備する
直近で連結営業赤字を出している時期に入社を検討していることへの質問が面接で出た場合に備え、「それでも入社したい理由」「中長期での成長可能性に共感している点」を整理しておくことをおすすめします。ネガティブな状況を知りながらも前向きに理由を語れる候補者は、採用担当に本気度が高いと映ります。
株式会社ニチダイへの転職で評価されやすい経験
- 精密鍛造金型の設計・製造・解析経験
- CAD(SolidWorks・CATIAなど)を使った金型設計業務
- CAM・NC加工機の操作・プログラミング経験
- 熱処理・表面処理の工程管理経験
- 品質管理・品質保証(ISO9001対応を含む)の実務経験
- 精密部品の生産技術・工程設計業務
- 自動車部品メーカー・自動車Tier1でのサプライヤー管理経験
- ターボチャージャー・エンジン部品に関連する製造業務
- 焼結・粉末冶金・金属3Dプリンティング等の先端成形技術知識
- タイ・ASEANの製造拠点での就業経験や海外工場との調整業務
- 英語・タイ語を活用した技術的なコミュニケーション
- 設備保全・メンテナンスエンジニアとしての実績
- 製造ラインの改善(カイゼン活動・QC活動)のリード経験
- プレス成形・鍛造加工における材料力学の基礎知識
特に評価されやすいのは、精密鍛造金型または冷間鍛造の設計・製造に携わった実務経験を持ち、CAD/CAMの実践スキルと品質管理の知識を兼ね備えた技術者です。
まとめ
株式会社ニチダイは、精密鍛造金型という専門性の高い領域で60年以上の技術を積み上げてきた独立系メーカーです。金型・精密部品・フィルターの3事業でリスクを分散しながら、タイ・米国のグループ会社を通じてグローバル展開を進めているこの会社は、技術力とものづくりへの誇りを核とした企業文化を持っています。
直近の連結業績は車載EV化の波を受けて減収・赤字局面にありますが、2027年3月期の黒字転換見通しが示されており、中長期の回復軌道が期待されています。こうした変化の時期に入社することは、再成長の過程に深く関われるという意味で、キャリア的に面白い選択にもなりえます。
転職を検討する際は、「精密加工の技術を磨きながら、自分の仕事が社会インフラや産業機械に使われる誇りを感じたい」という動機と自分の志向がマッチするかを確認するのが第一歩です。近畿圏在住のものづくり系エンジニアには特に相性がよく、大手では得られない現場での幅広い経験と技術の深みを同時に追求できる環境です。
精密鍛造・金型・フィルターという一見地味に見えながらも、航空宇宙から自動車まで社会の基幹を支える技術に関われる仕事。もしこの分野でキャリアを積みたいという気持ちが少しでもあるなら、ニチダイへの転職は十分に検討の価値がある選択肢だといえます。
