株式会社Enjin(エンジン)は、「PRで企業・人・社会の価値を可視化する」を軸に事業展開する東証グロース上場企業です。広報PR業界では珍しい上場企業として、コンサルティングからメディアマッチングプラットフォーム、CVCまで、PR領域の川上から川下をカバーするビジネスモデルを構築しています。
従業員149名・平均年齢29.1歳という若い組織で、銀座というプレミアムな立地を拠点に多様なクライアントのブランド価値向上を支援しています。PR・広報分野でのキャリアを本格的に歩みたい人にとって、専門性を磨ける環境として評価されています。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Enjin(Enjin Co., Ltd.) |
| 設立 | 2007年3月6日 |
| 代表者 | 代表取締役 グループCEO 本田 幸大 |
| 本社 | 東京都中央区銀座5-13-16 ヒューリック銀座イーストビル8F |
| 資本金 | 17億7,930万円(資本準備金含む) |
| 従業員数 | 149名(2026年5月末時点) |
| 上場区分 | 東証グロース市場 |
| 証券コード | 7370 |
| 売上高 | 約27億円(2026年5月期・連結) |
| 平均年収 | 420万円(単独・2024年時点) |
| 平均年齢 | 29.1歳(単独) |
| 決算期 | 5月末日 |
| 事業内容 | PRコンサルティング、メディアプラットフォーム(メディチョク)、コーポレートベンチャーキャピタル |
Enjinは2006年の事業開始から成長を続け、2021年に上場を果たしました。PRコンサルティングを主力としながら、自社開発のメディアマッチングプラットフォーム「メディチョク」の展開や、CVC事業を通じたスタートアップ支援へと事業領域を拡張しています。平均年齢29.1歳と非常に若い組織文化が、「社会の役に立つ立派な人間を輩出する」というパーパスを体現しています。
主な事業内容
Enjinの事業は3本柱で構成されています。PRコンサルティングを中核としながら、テクノロジーを活用したプラットフォーム事業と投資事業を展開し、PR・広報領域の総合サービス提供を目指しています。
各事業は相互に連携しており、コンサルティングで培ったメディア・広報ネットワークをプラットフォームに還流させ、投資先スタートアップへのPR支援にもシナジーを生む構造です。
PRコンサルティングサービス
企業・組織の広報課題をPR視点から分析し、中長期の広報戦略立案・実行支援を行うコア事業です。経験豊富なPRプランナーが、クライアントの業種・ステージ・課題に合わせた最適な戦略を提供します。
プレスリリース作成・メディアリレーション構築・危機広報対応・IPO前後のIR広報など、企業の広報機能を包括的にサポートします。特にベンチャー・スタートアップ企業や、広報機能を内製化する前の中小企業へのソリューション提供に強みを持っています。
メディアプラットフォームサービス(メディチョク)
自社が運営するメディアマッチングプラットフォーム「メディチョク」は、企業・医療機関とメディア(雑誌・テレビ・ウェブメディア等)をダイレクトにマッチングさせるサービスです。従来のPR会社経由ではなく、成功報酬型でメディア露出を支援するモデルにより、中小企業・スタートアップが費用対効果高く広報活動を行える仕組みを提供しています。
テクノロジーを活用したPRの民主化という観点から、今後の成長が期待されるセグメントです。プラットフォームビジネスの運営・グロースを経験したいエンジニア・マーケターにも関与機会があります。
コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)
社会課題解決・イノベーション促進を目的としたスタートアップ投資事業です。投資先へのPR支援というシナジーも生み出しながら、Enjinのエコシステム拡張に貢献しています。
PR×投資というユニークなポジショニングにより、スタートアップ・エコシステムとの接点を持てる点は、VC・投資に関心のある人材にとっても興味深い環境です。
株式会社Enjinの強み
強み1. 上場PR会社という希少なポジショニング
PR・広報会社が東証グロースに上場しているケースは国内で非常に少なく、Enjinのポジショニングは独自性があります。上場企業としての信用力・開示義務・ガバナンスがありながら、ベンチャー気質のスピード感を兼ね備えた組織です。
転職者にとっては、「上場企業で働く安心感」と「ベンチャーで広報専門性を磨く機会」の両立が魅力です。大手PRエージェンシーの階層組織では得られないスピード感と裁量がある点が差別化要素です。
強み2. 「メディチョク」という自社プラットフォームの保有
他のPR会社がサービス業(人的リソース提供)に留まる中、Enjinは自社プラットフォーム「メディチョク」を運営しています。SaaS/プラットフォームビジネスのスケーラビリティを持つことで、コンサル事業に依存しない収益構造を構築しようとしている点が戦略的に優れています。
コンサルティングとプロダクトの両方に関わることで、PR業界の幅広い知識とスキルを身につけられます。
強み3. 銀座という一等地での事業展開
東京・銀座という国内有数のビジネス拠点での営業活動は、大手クライアントとの商談・メディアとのリレーション構築において有利に働きます。「銀座のPR会社」というブランド認識が、クライアント獲得や採用ブランドにも好影響を与えています。
強み4. 若い組織による俊敏な意思決定
平均年齢29.1歳という若い組織は、クライアントの急な要望変化・メディアトレンドの変動への迅速な対応を可能にしています。大手PRエージェンシーに比べて承認階層が少なく、個人の提案が採用されやすい環境です。
若い時期からプロジェクトリーダーとして活躍するチャンスが多く、「経験を積みながら成長したい」というキャリア前半の人材に刺激的な環境です。
強み5. PR×CVC×プラットフォームのシナジー
PRコンサル・メディチョク・CVCの3事業はそれぞれが単独で機能しながら、相互連携によるシナジーも生んでいます。投資先スタートアップへのPR支援、メディチョクを通じたメディアネットワーク活用、コンサルクライアントとのCVC連携など、事業間の化学反応が期待されています。
業界をまたがる多様なビジネスモデルに触れられる点は、市場価値の高いキャリア形成につながります。
強み6. 「価値の可視化」という普遍的ミッション
「あらゆる価値を可視化する」というミッションは、PR・広報という手段を超えた普遍的なコンセプトです。企業価値・人材価値・社会価値を「見える化」するという視点は、サービスの幅を広げる可能性を持っています。
ミッション共感型で働きたい若い人材にとって、仕事の意義を感じやすい環境があります。
株式会社Enjinの年収事情
Enjinの平均年収は420万円(単独・2024年時点)です。東証グロース上場企業としては標準〜やや低めの水準ですが、銀座拠点・PR専門職・若い組織というコンテキストを踏まえると許容範囲内という見方もあります。上場企業としての賞与・インセンティブ制度の整備が進んでいます。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| PRディレクター(マネージャー以上) | 500〜750万円程度 |
| シニアPRコンサルタント(5年以上) | 450〜650万円程度 |
| PRコンサルタント(中堅) | 350〜500万円程度 |
| 第二新卒・若手PRコンサルタント | 280〜380万円程度 |
| メディチョク事業担当(営業・企画) | 330〜500万円程度 |
| CVC担当・投資アナリスト | 400〜600万円程度 |
| バックオフィス(経理・HR等) | 300〜450万円程度 |
給与制度の特徴
Enjinは成果・貢献度を重視した評価体制を採用しています。コンサルタント職では担当クライアント数・プロジェクトの成果・メディア露出件数などが評価指標になると考えられます。年功序列よりも実績に基づく昇格・昇給の機会があり、早期にパフォーマンスを発揮した人が速く昇進できる可能性があります。
年収を見る際の注意点
- 平均年収420万円は平均年齢29.1歳の組織水準として理解する必要がある(年齢が上がれば水準も上がる)
- 銀座勤務による生活コストの高さと給与水準のバランスを考慮すること
- 成果連動部分の仕組み(賞与・インセンティブの有無と基準)を選考中に確認
- 入社後の昇給ペースは会社規模・財務状況に影響されるため、直近の業績推移を確認
- 2026年5月期は前期比売上高-7.6%・営業利益-57%と業績が低下しており、賞与水準への影響に注意
株式会社Enjinの働き方・福利厚生
Enjinは銀座に本社を構え、PRコンサルタントが中心の知識労働型企業です。クライアント対応・メディアリレーション・プレスリリース作成など、締め切りや突発的な対応が発生しやすい業種特性があります。
勤務時間・休日
- 完全週休2日制(土日祝)
- 年間休日:120日程度
- PRコンサル業務の特性上、クライアント発表・メディア露出のタイミングで繁忙が生じる場合あり
- フレックスタイム制の導入(コア時間あり)
リモートワーク
- ハイブリッド勤務(週複数日の在宅勤務が可能な場合あり)
- クライアント訪問・メディア取材対応等で出社が必要な日程もあり
- 具体的な在宅日数は配属チーム・業務内容による
主な福利厚生・制度
- 各種社会保険完備
- 退職金制度
- 通勤交通費全額支給
- 書籍・セミナー費用の補助(PR・マーケティング関連)
- 資格取得支援(PRプランナー資格等)
- 社員持株会
- 健康診断(法定外含む)
- 育児・介護休業制度
- 慶弔見舞金
- 社内研修・メンタリング制度
注意点 PRコンサル業界全般に言えることですが、クライアントのプレスタイミングや危機広報対応では、時間外の対応が発生するケースがあります。「定時に確実に上がれる仕事」を最優先にする場合は、業務の実態を入社前に詳しく確認することを推奨します。
株式会社Enjinの社風・カルチャー
一言で表すなら「若く熱量高い価値可視化集団」
平均年齢29.1歳という非常に若い組織で、「社会の役に立つ立派な人間を一人でも多く輩出する」というパーパスへの共感で集まった人材が多いです。銀座というプレミアムな立地に拠点を持ちながら、大手プロダクション的な縦社会ではなく、フラットなコミュニケーションを大切にしています。
スタートアップ的な自由度とスピード感を残しつつ、上場企業としてのガバナンス・規律も整備されてきた成長過渡期の文化が共存しています。
評価される人物像
- PR・広報という仕事を通じて社会に価値を生み出したいという明確な意志を持つ人
- クライアントの課題を自分ごととして捉え、能動的に動ける人
- メディア・コミュニケーションへの興味と感度が高い人
- チームで成果を出しながら、個人としての専門性も磨き続けられる人
- 変化やチャレンジを前向きに受け入れられる人
表面的なイメージと実態の差
「銀座の上場PR会社」というブランドイメージから、大手エージェンシー的な安定感を想像する場合がありますが、実態は社員150名以下のコンパクト組織でベンチャー気質が強い点に注意が必要です。大企業のような充実した研修制度・昇格ルート・安定した大型予算のプロジェクトを期待すると、ギャップを感じる可能性があります。一方で、若手が早期に責任ある仕事に携われる点は本物です。
株式会社Enjinの転職難易度
難易度:3級(中程度)
PR・広報業界での実務経験者には比較的オープンな採用姿勢を持っている一方、未経験者には「PR業界への適性・熱意・コミュニケーション力」の基準が問われます。業界経験よりも「価値観の一致・成長意欲・PRへの情熱」を重視する傾向があります。
理由1. 若い組織のため素直な成長意欲が重視される
平均年齢29.1歳の組織に馴染める人物かどうかが問われます。過度な大企業的価値観や、年功序列を期待するスタンスよりも、若いメンバーとフラットに協働できる姿勢が評価されます。年齢に関わらず、謙虚に学び続ける姿勢が大切です。
理由2. PR・広報への明確な志望動機が必要
単に「上場企業だから」「銀座勤務だから」という理由では通りにくく、「なぜPR・広報の仕事か」「なぜEnjinか」という2段階の志望動機を論理的に説明できる必要があります。企業パーパスへの共感を自分の言葉で語れる準備が重要です。
理由3. 財務状況の変化に伴う採用ペースの影響
2026年5月期に売上・利益が前期比で減少しているため、採用数・採用難易度が変化している可能性があります。最新の採用状況・求人票の内容を確認し、企業の選考ペースを把握してから応募することをお勧めします。
株式会社Enjinに向いている人
1. PR・広報を天職にしたいキャリア初期〜中期の人
メディアリレーション・プレスリリース・ブランディング戦略を体系的に習得したい20代〜30代前半に向いています。上場企業として組織体制が整い、かつベンチャー気質で早期に裁量を持てるバランスが特徴です。
2. 広報部門から転職しPR専門家として進化したい人
企業の広報担当として働いてきたが、「より専門的なPRスキルを身につけたい」「PR会社のプロフェッショナルとして成長したい」と考える人に適しています。クライアントワークを通じて業界横断の広報ナレッジが蓄積できます。
3. スタートアップ・ベンチャー企業のPR支援に携わりたい人
Enjinはスタートアップ・中小企業へのPR支援に強みを持っており、成長企業のブランド構築という刺激的な仕事に関わりたい人に向いています。CVCを通じたスタートアップ・エコシステムへの接点も魅力です。
4. プラットフォームビジネスの成長に関わりたいマーケター
「メディチョク」の事業グロースに関わるポジションを目指す場合、デジタルマーケティング・事業開発経験者に機会があります。PR×テクノロジーという独自領域でのキャリアを築きたい人に向いています。
5. 若いチームで素早く成長したい第二新卒・若手
大手企業のルーティン業務より、早期から責任ある仕事に挑戦し急速に成長したいという20代に適した環境です。平均年齢29.1歳のチームの中で、切磋琢磨しながらPRのプロフェッショナルを目指せます。
株式会社Enjinに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のため、正直に記載します。
タイプ:
- 大手総合PRエージェンシー並みの安定感・知名度・大型予算を求める人(従業員150名未満のコンパクト組織であることを理解した上で検討を)
- 年収の高さを最優先条件にする人(平均420万円と業界最高水準ではない。専門スキル成長を優先できるかが重要)
- 確立した研修プログラム・ロードマップの中でゆっくり育成されることを期待する人(成長スピードの速い自律型組織が前提)
- 安定した大企業クライアントのみを扱いたい人(スタートアップ・中小企業への支援が主体の場合が多い)
- 直近の業績低下(2026年5月期)を踏まえた事業安定性に不安を感じる人(成長ステージの変化を許容できるかが判断軸)
株式会社Enjinの選考対策
1. PR・広報への熱意と「なぜEnjin か」を深掘りして準備する
選考で最も重視されるのは「PRという仕事への情熱」と「Enjinのミッション・パーパスへの共感」です。「あらゆる価値を可視化する」「社会の役に立つ人材を輩出する」というメッセージを自分なりに咀嚼し、自分のキャリアビジョンと結びつけて語れるようにしてください。
単なる企業研究の暗記ではなく、「自分がEnjinで実現したいこと」の具体像を持つことが評価ポイントです。
2. メディア知識とコミュニケーション感度を示す
PRコンサルタント志望であれば、日常的にメディアを読み込み、話題のプレスリリース・広報事例・炎上事例などへの自分なりの見解を持っていることが好印象を与えます。「最近注目したPR施策とその理由」などのロールプレイ・ケーススタディ対策をしておくと有利です。
3. メディチョクのサービスを実際に体験・研究する
自社プロダクト「メディチョク」への理解を深め、「どんな課題を解決しているか」「どんなユーザーに価値があるか」「改善できる点は何か」という視点で自分の意見を持つと差別化できます。実際にサービスを使ってみた感想を面接で伝えられれば本気度が伝わります。
4. 若いチームへの適応力をアピールする
面接官が自分より若い可能性もある環境で、フラットに協働できる柔軟性・謙虚さを示すことが重要です。「自分の経験を活かしながらも、チームから学ぶ姿勢」を言葉と態度で表現してください。
5. 自分のPR・広報の具体的な実績を数字で語る
メディア露出件数・担当クライアント数・自分が手がけたプレスリリースの反響・SNSキャンペーンのインプレッション数など、PR実績を定量的に示せるとアピール力が格段に上がります。「関わった」ではなく「自分が主導した結果、どんな成果が出たか」を準備してください。
6. 財務・業績情報を事前に確認し、懸念を解消しておく
直近の業績推移(売上・利益の変化)を確認した上で、「それでもEnjinで働きたい理由」を自分なりに整理しておくと、面接での不安の露呈を防げます。「業績低下の原因は何か」「回復に向けた戦略は」という視点でIR情報を確認し、前向きな質問として面接で活用することも有効です。
株式会社Enjinへの転職で評価されやすい経験
- PRコンサルタント・PRプランナーとしての実務経験(1年以上)
- 事業会社の広報・PR部門での実務経験
- メディアリレーション(プレス対応・記者クラブ訪問)の実績
- プレスリリース作成・配信の実務(効果的なメディア露出の実績)
- 新製品・サービスのPRキャンペーン企画・実行経験
- SNSアカウント運用・ソーシャルリスニングの実務
- IPO・上場企業のIR広報経験
- 危機広報・炎上対応の実務経験
- デジタルPR・コンテンツマーケティングの経験
- スタートアップ・ベンチャーへのPR支援経験
- BtoBマーケティング・コンテンツ制作経験
- 英語でのメディアリレーション(グローバルPR)経験
- SaaS・プラットフォームのグロースマーケティング経験(メディチョク事業志望向け)
- 投資・VC業界での実務経験(CVC事業志望向け)
特に評価されやすいのは「PRコンサルまたは事業会社広報での実績を持ち、メディア露出の具体的な成果(件数・到達率等)を定量的に語れる人材」 です。PR業界未経験でも、コミュニケーション・メディア感度・Enjinのミッションへの共感が強い人には前向きに検討してもらえるケースがあります。
まとめ
株式会社Enjinは、銀座を拠点とする東証グロース上場のブランディングPR企業です。PRコンサルティング・メディアチョク・CVCという3本柱で「あらゆる価値を可視化する」ミッションを体現しており、150名未満のコンパクトながらも専門性の高い組織です。
転職先として検討する場合、PR・広報スキルを本格的に磨きたいキャリア初期〜中期の人材に特に向いています。平均年齢29.1歳という若い組織文化、銀座という立地、上場企業のブランド感、ベンチャー気質の裁量という組み合わせは、大手エージェンシーでもなく中小PRプロダクションでもない独自の魅力を持っています。
一方、年収の高さや大企業的な安定感を最優先にする場合は、他の選択肢も含めて比較検討することをお勧めします。「PRで社会に価値を生み出したい」という明確な志を持ち、若いチームの中で急成長したい人にとって、Enjinは刺激的なキャリアの舞台になり得ます。
転職エージェントを活用してポジションの詳細・報酬体系・業務実態を事前に把握した上で、自分のキャリアゴールとの整合性を確認して応募することをお勧めします。
