株式会社エブリーは、月間利用者数5,700万人超を誇るレシピ動画サービス「DELISH KITCHEN」を旗艦に、子育て情報メディア「トモニテ」や全国1万台超の店頭デジタルサイネージを活用したリテールメディア「retail HUB」を展開するスタートアップです。動画コンテンツの制作・配信にとどまらず、小売業×デジタル広告という領域を切り拓くユニークな事業モデルが業界内外から注目を集めています。

累計調達額は133億円に達しており、KDDIや伊藤忠商事との資本業務提携も締結済みです。IPOを視野に入れた成長フェーズにある約200名規模の組織で、平均年収は口コミデータなどから634万円程度と推計されます。「動画×データ×小売」という掛け算は既存メディア企業にはない独自のポジションであり、この挑戦に参加できる人材にとっては希少な経験機会が揃っています。

転職市場においてエブリーは「急成長する動画メディア×リテールメディアのスタートアップ」として注目されており、特にデジタルマーケティング・動画制作・データ分析・小売業の経験者にとって親和性の高い環境です。本記事では転職エージェントの視点から、エブリーの事業実態・強み・年収・社風・転職難易度・選考対策を詳しく解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社エブリー
英語名every, Inc.
設立2015年4月
代表者吉田大成(代表取締役CEO)
本社東京都港区
資本金非公開(累計調達133億円)
従業員数約200名(直近推計)
上場区分未上場(IPO準備中)
売上高非公開
平均年収約634万円(口コミデータ参考値)
平均年齢30代前半(推計)
平均勤続年数非公開
事業内容動画メディア運営(DELISH KITCHEN・トモニテ)、リテールメディア(retail HUB)

エブリーは2015年に設立されたスタートアップで、「DELISH KITCHEN」のサービス開始以降、国内最大級のレシピ動画プラットフォームへと急成長しました。KDDIや伊藤忠商事という国内大手企業との資本業務提携は、エブリーのビジネスモデルが動画メディアとリテール業界の双方から高く評価されていることを示しています。

非上場企業であるため財務データの詳細は公開されていませんが、累計133億円の資金調達実績と主要パートナー企業の顔ぶれから、組織・事業ともに成熟フェーズに入りつつある段階にあると言えます。IPO準備が進む中で組織体制の整備・管理部門の強化も進んでおり、スタートアップ独特のスピード感と上場企業水準のガバナンスが融合しつつある過渡期にあります。

主な事業内容

エブリーの事業は大きく「動画メディア事業」と「リテールメディア事業」の二軸で構成されています。動画メディアで積み上げた大規模な視聴者基盤・コンテンツ制作ノウハウ・データ資産を、小売業の店頭マーケティング課題の解決に応用するという独自の事業展開が最大の特徴です。

サービス間の連携・データ活用という視点では、「DELISH KITCHENで調理動画を見たユーザーが、retail HUBの店頭サイネージで商品に出会い購入する」というフルファネルのマーケティング体験を食品メーカー・スーパーマーケットに提供できる点が、エブリー独自の強みになっています。

DELISH KITCHEN(レシピ動画メディア)

「DELISH KITCHEN」は月間利用者数5,700万人超を誇る国内最大級のレシピ動画サービスです。スマートフォンアプリ・WebサイトのほかYouTube・TikTok・Instagram等のSNSプラットフォームを通じて、食に関する動画コンテンツを毎日配信しています。

ユーザー層は料理を日常的に行う20〜40代の女性が中心で、一般家庭の食卓をターゲットにした食品メーカー・調味料メーカーにとっての広告プラットフォームとして機能しています。動画広告・タイアップコンテンツ・ブランドパートナーシップが主な収益源で、「見て食べたくなる・試してみたくなる」を生み出すコンテンツの質の高さが高い継続率と広告主満足度の源泉です。

トモニテ(子育て情報メディア)

「トモニテ」は妊娠・育児・子育てに関する情報を動画と記事で提供するペアレンティングメディアです。マタニティ〜小学校入学前の子どもを持つ親を主なターゲットとし、専門家監修コンテンツ・ユーザー投稿レポートなどを組み合わせた信頼性の高い情報提供が特徴です。

ベビー・子ども関連商品のメーカー・ブランドにとって重要な広告媒体であり、DELISH KITCHENとの親和性も高く、ライフステージに沿ったコンテンツ体験を提供するエブリーの事業ポートフォリオを補完しています。

retail HUB(リテールメディア)

「retail HUB」はエブリーの成長ドライバーとして最も注目されているリテールメディア事業です。全国のスーパーマーケット・ドラッグストアの店頭に設置された1万台超のデジタルサイネージを通じて、食品・日用品メーカーの店頭マーケティングを支援しています。

消費者が購買行動を起こす「店頭」という最終接点で、ターゲット層に合ったデジタルコンテンツを届けることができる点が他のデジタル広告媒体との差別化です。DELISH KITCHENで培った動画制作・食コンテンツのノウハウを店頭サイネージに応用することで、「見て食べたくなる」という購買意欲喚起を購買直前の場所で実現できます。日本のリテールメディア市場は急成長中であり、retail HUBはその先行者としてのポジションを確立しつつあります。

エブリーの強み

強み1. 月間5,700万人超の視聴者基盤と食コンテンツの圧倒的規模

DELISH KITCHENが持つ月間5,700万人超という視聴者数は、日本の食関連メディアの中でも群を抜いた規模です。この大規模な視聴者基盤は、食品・飲料・調味料メーカーにとって最大級の広告プラットフォームとしての価値を持ちます。大量の視聴データ・エンゲージメントデータが積み上がっており、どんな料理コンテンツがどんなユーザーに響くかというデータ資産も蓄積されています。

転職者にとっては、数千万規模のユーザーを持つメディアの運営・マーケティング・データ活用という希少な実務経験を積める環境が整っています。大規模メディアならではのスケール感のある仕事ができる機会は、スタートアップの中でも珍しい強みです。

強み2. リテールメディアという急成長市場の先行者優位

「retail HUB」によるリテールメディア事業は、日本国内でこの領域を先駆的に開拓してきたエブリーならではの強みです。店頭デジタルサイネージ1万台というネットワーク規模は、後発の競合が短期間で追随するのが難しい参入障壁になっています。

リテールメディアは世界的に急成長しているデジタルマーケティングの最前線領域であり、日本市場でもアマゾン・楽天・大手小売チェーンがこの分野への参入を強化しています。エブリーはこの波を早期にとらえた先行企業として、業界内での有利なポジションを持っています。

強み3. KDDIと伊藤忠商事という強力な戦略パートナー

KDDIと伊藤忠商事との資本業務提携は、エブリーのビジネスモデルに対する大手企業からの高い評価を示しています。KDDIのネットワーク・デジタルインフラ基盤と伊藤忠商事の小売・食品流通における広大なネットワークは、エブリーのリテールメディア事業の拡大に直接的なシナジーをもたらしています。

このような大手企業との協業関係は、エブリーがスタートアップながら安定した事業基盤と信頼性を持つことを示しており、転職者にとっても「スタートアップのスピード感と大手企業との協業実績」を両取りできる環境を意味しています。

強み4. 動画制作からデータ分析・店頭展開までの一貫したバリューチェーン

エブリーは動画コンテンツの企画・制作から、SNS・アプリでの配信・ユーザーデータ分析、そして店頭サイネージでの展開まで、食関連マーケティングの全工程を一社でカバーできる体制を持っています。これは「企画だけ」「制作だけ」「配信だけ」という単機能のメディア会社とは異なる統合的な価値提供能力です。

食品・飲料・日用品メーカーにとっては「エブリーに依頼すれば動画から店頭まで一貫して対応できる」という利便性が高く、ビジネスの継続性・深化の可能性が高い関係性を構築できます。

強み5. IPO準備という次のステージへのポジション

累計133億円の資金調達と主要パートナーとの提携を経て、IPOを視野に入れた成長フェーズに入っているエブリーへの転職は、「上場前後という企業の転換点を内側から経験できる」という希少なキャリア機会でもあります。

上場準備に伴う組織・制度・ガバナンスの整備というプロセスに関わる経験は、管理部門・経営企画・法務・財務職にとって特に価値のあるキャリア資産になります。また上場後の株式報酬実現という経済的リターンの可能性もあります。

エブリーの年収事情

エブリーは非上場のため有価証券報告書による公式な平均年収の開示はありませんが、OpenWork等の口コミデータをもとにした参考値として平均634万円程度が挙げられています。約200名規模のスタートアップとしては標準的〜やや高めの水準で、IPO準備フェーズの企業として優秀人材の獲得・定着を意識した給与設計がなされていると推察されます。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
動画プロデューサー・ディレクター400〜700万円
デジタルマーケティング450〜750万円
セールス(広告・リテールメディア)400〜750万円
カスタマーサクセス380〜650万円
プロダクトマネージャー550〜900万円
データアナリスト・エンジニア500〜850万円
管理部門(人事・経理・法務)400〜700万円
経営企画・事業開発500〜850万円

給与制度の特徴

エブリーの給与体系は基本給+業績連動賞与で構成されていることが多く、IPO準備フェーズにある企業としてストックオプションによる報酬設計が活用されているとみられます。優秀な人材には入社時にストックオプションが付与されるケースも多く、上場実現時のキャピタルゲインを含めたトータル報酬の可能性は固定給以上に大きくなる場合があります。

給与レンジは経験・スキル・ポジションによって幅があり、面接・オファー段階での個別交渉が一般的です。非公開企業であるため年収の透明性は低く、エージェントや内部情報からの確認が重要です。

年収を見る際の注意点

  • 非上場のためOpenWork等の口コミデータの参考値には誤差が含まれる可能性があります
  • ストックオプションの付与条件・行使条件は個別に確認が必要であり、IPO実現タイミングも不確実であることを考慮してください
  • 成長フェーズの企業ゆえ、入社後の職務内容・ポジションによって年収が大きく変わる可能性があります
  • 現職と比較する際は固定給のみでなく、トータル報酬(賞与・ストックオプション・福利厚生)を含めて判断することが重要です

エブリーの働き方・福利厚生

勤務時間・休日制度

フレックスタイム制が導入されており、コアタイムを設けながら柔軟な働き方が可能な体制が整っています。動画制作・メディア運営という業務の特性上、コンテンツ配信スケジュールに合わせた働き方が必要な場面もありますが、職種によって大きく異なります。年間休日は標準的な完全週休2日制+祝日+年次有給休暇の体制です。

働く場所・リモートワーク

東京都港区本社を拠点に、コロナ禍以降はリモートワーク・ハイブリッドワークの体制が整備されています。動画制作・撮影に関わる職種はスタジオ・オフィス出勤が必要なケースもありますが、企画・マーケティング・エンジニアリング・管理系職種はリモート対応が進んでいます。

主な福利厚生

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • ストックオプション制度(対象者・付与条件は個別)
  • フレックスタイム制(コアタイムあり)
  • 育児休業・育児短時間勤務制度
  • 書籍購入・学習支援補助
  • 社内勉強会・研修制度
  • 交通費支給
  • 健康診断・ウェルネスサポート
  • オフィス内のコラボレーションスペース
  • 社内コミュニケーション・チームビルディングイベント

働き方を見る際の注意点

スタートアップとしての成長フェーズにあるため、制度の整備度・活用率は上場企業と比較すると整備途上の部分もあります。IPO準備に伴う体制強化が進んでいますが、入社時に実際の働き方や制度の活用実態を具体的に確認することをお勧めします。部署・チームによって働き方のカルチャーに差があることも多いため、志望するチームの雰囲気を面接プロセスの中で積極的に聞いてみてください。

エブリーの社風・カルチャー

一言で表すなら「挑戦と実行のスタートアップカルチャー」

エブリーの社風を一言で表すなら「挑戦と実行のスタートアップカルチャー」です。動画メディアからリテールメディアへという大胆な事業拡張を短期間で実行してきた企業文化には、「新しい領域への挑戦を楽しめる」「実行スピードを重視する」「結果にコミットする」という特徴があります。

大手メディア企業のような縦割り組織や慎重な合意形成プロセスよりも、小さなチームで素早く動いて結果を出すことが評価される文化があります。一方でKDDI・伊藤忠との提携実績やIPO準備に伴い、徐々に組織体制・ガバナンスの整備が進んでいます。

評価される人物像

エブリーで活躍する人材の特徴は「動画・コンテンツ・デジタルマーケティングへの高い関心と実行力」「数字で成果を測れる思考様式」「変化を楽しめる適応力」の3つです。特にDELISH KITCHENの「食」というテーマへの愛着・関心がある方は、コンテンツのクオリティ追求に自発的に取り組みやすい環境です。

リテールメディア・広告営業職では、小売業・食品業界のクライアントとの関係構築能力とマーケティング効果の定量化へのこだわりが重視されます。

表面的なイメージと実態の差

「レシピ動画を作る会社」というイメージが先行しがちですが、エブリーの事業の核心はデジタルデータ・店頭リテール・広告マーケティングを統合する「メディアテックカンパニー」としての側面にあります。コンテンツ制作だけでなく、データ分析・プロダクト開発・小売業への営業など、多様な業務領域が存在します。また成長フェーズにあるため組織変化のスピードが速く、入社後のポジション・業務内容が変わることもある点は事前に理解しておくと良いでしょう。

エブリーの転職難易度

難易度:B〜A級(動画・デジタルマーケ・リテール経験者は挑戦機会あり・採用ポジション数は限定的)

エブリーの転職難易度はB〜A級です。約200名規模の組織であるため採用ポジション数はそもそも限定的であり、各ポジションで求められる経験・スキルも明確です。動画メディア・デジタルマーケティング・リテールメディア・データ分析などの領域で実績を持つ方は選考でアドバンテージを持てますが、ポジション数の少なさからくる競争率の高さは一定程度覚悟が必要です。

一方でIPO準備フェーズにある企業特有の採用ニーズとして、管理部門・経営企画・コンプライアンスなどの職種での採用が活発化していることもあります。

理由1. 少数精鋭組織のためポジション数が絶対的に少ない

約200名という組織規模は、大企業・中堅企業と比較して採用ポジションの絶対数が少ないことを意味します。特定の専門スキルを持つ人材が1〜2名必要なポジションでも、採用枠は1名というケースがほとんどです。書類選考の段階から競争は始まっており、経験・スキルの具体性と、エブリーならではのユニークな事業への共感を組み合わせた応募書類が必要です。

理由2. 動画・デジタル・リテール領域の専門性が求められる

エブリーの事業はニッチな専門領域の掛け算で成立しているため、動画制作・デジタルマーケティング・リテール業界・食品業界のいずれかの実務経験を持つことが選考通過の基本条件となる傾向があります。「何でもできます」という汎用性よりも、特定領域での具体的な成果・実績の深さが重視されます。

理由3. カルチャーフィットがとりわけ重視される

約200名の組織では1人の採用ミスのインパクトが相対的に大きく、選考プロセスではスキルと同じくらいカルチャーフィット(価値観・働き方スタイルの相性)が重視されます。「食・料理が好き」「メディア・コンテンツの可能性を信じている」「スタートアップのスピード感が自分に合っている」という側面が、選考全体を通じてチェックされます。

エブリーに向いている人

タイプ1. 動画・コンテンツメディアの可能性を信じている人

「動画コンテンツで人の行動を変えられる」「良いコンテンツが良いビジネスにつながる」という信念を持つ方は、DELISH KITCHENが体現するエブリーのバリューと深く共鳴できます。料理・食への関心や動画メディアへの熱量がある人材は、業務へのモチベーション維持がしやすい環境です。

タイプ2. リテールメディアという新興領域を開拓したい人

日本のリテールメディア市場はまだ黎明期にあり、retail HUBはその市場を先駆的に切り拓いている立場にあります。「まだ答えのない市場をゼロから作る」という開拓経験に価値を見出す方にとって、retail HUBの営業・事業開発・マーケティングポジションは非常に魅力的な選択肢です。

タイプ3. データ分析とコンテンツを掛け合わせたい人

エブリーのビジネスモデルは、大量のコンテンツ視聴データと購買行動データを組み合わせて広告主に価値を提供するものです。「データ分析でマーケティング効果を最大化したい」「コンテンツ×データという掛け算に取り組みたい」という方にとって、エブリーは理想的なフィールドです。

タイプ4. IPO前後のフェーズで経験を積みたい人

上場準備から上場実現・上場後の組織変革という企業の大きな転換点に関わる経験は、キャリアの希少な財産になります。管理部門・経営企画・法務・IR・財務など、IPOプロセスに関わる職種を希望する方にとって、エブリーは理想的なタイミングで参加できる可能性があります。

タイプ5. 大企業とスタートアップの掛け算を経験したい人

KDDIや伊藤忠商事との協業実績を持つエブリーでは、大手企業とのパートナーシップを活かした事業展開を内側から学べます。大企業でのキャリアを経てスタートアップへの転職を考えている方、あるいは大手との協業経験をスタートアップ環境で積みたいという方に適したポジションが存在します。

エブリーに向いていない人

批判ではなく、ミスマッチ防止のためにお伝えします。

  • タイプ:組織の安定性・ブランド認知度を最優先する人 エブリーは成長フェーズのスタートアップです。大手企業のブランド・雇用安定性・福利厚生の充実度を最優先する方には向いていません
  • タイプ:明確な役割定義と安定した職務を求める人 成長企業ゆえに組織変化・役割変更のスピードが速く、「最初に決めた仕事だけをやりたい」という方にはストレスになる場面があります
  • タイプ:動画・コンテンツ・食への関心が薄い人 エブリーの事業の根幹は「DELISH KITCHEN」という食コンテンツへの信頼性と愛着で支えられています。これらのテーマへの関心が薄いと、業務への共感・熱量を保つのが難しくなります
  • タイプ:上場企業水準のガバナンス・プロセスを求める人 IPO準備中とはいえ、非上場企業として制度・プロセスの整備途上の部分もあります。完全なコンプライアンス・管理体制を前提とした働き方を求める方には合わない場合があります
  • タイプ:完全なリモート・固定的な業務を希望する人 スタートアップゆえにチームでの協力・臨機応変な対応が求められる場面が多く、完全リモート・固定業務のみを希望する方には合わないことがあります

エブリーの選考対策

戦略1. DELISH KITCHENとretail HUBを実際に使い込む

選考前に「DELISH KITCHEN」のアプリを実際に使い、コンテンツの特徴・ユーザー体験・改善点について自分なりの見解を持っておくことが最初のステップです。「なぜDELISH KITCHENがここまで成長できたか」「retail HUBが解決しようとしている課題は何か」という本質的な問いへの答えを自分の言葉で持っておくことが、志望動機の深さを示す最大の武器になります。

食への関心・コンテンツへのこだわり・リテールマーケティングへの理解を組み合わせた志望動機は、エブリーの選考において他候補者との明確な差別化になります。

戦略2. 動画・デジタルマーケティング・リテールでの具体的な実績を整理する

選考では過去の経験における具体的な成果が厳しく問われます。「どのメディアで何のコンテンツを企画・制作したか」「デジタル広告でどのようなKPIをどれだけ改善したか」「小売・食品業界でどのようなマーケティング課題を解決したか」という実績を、数字と経緯を含めて具体的に語れるよう準備してください。

スタートアップゆえに即戦力を求める傾向が強く、「学ぶ意欲はある」だけでなく「これができる・これをやってきた」という具体性が選考の重点評価ポイントになります。

戦略3. リテールメディア市場の動向を把握しておく

retail HUBのビジネスへの理解を深めるために、国内外のリテールメディア市場のトレンドを把握しておくことを推奨します。米国でのAmazon Advertising・Walmart Connectの成長、国内での大手小売チェーンのリテールメディア参入状況などを理解した上で「エブリーがこの市場でどのような優位性を持つか」を自分の言葉で語れると、面接での評価が大きく高まります。

戦略4. IPO準備フェーズへの理解を示す

管理部門・経営企画・法務を志望する場合は特に、IPO準備プロセスへの理解(内部統制・開示書類作成・コンプライアンス体制整備など)を示すことが重要です。IPOの実務経験がある方はその経験を積極的にアピールし、未経験の方はIPO準備における具体的な課題を調べた上で「自分が貢献できること」を言語化して面接に臨んでください。

戦略5. スタートアップへの適応力とモチベーションを伝える

エブリーはスタートアップとして組織変化が速く、定義された職務を超えた対応が求められる場面があります。「変化を楽しめる」「曖昧さの中でも自走できる」「チームで課題を解決することが好き」という自己認識を、具体的なエピソードを交えて伝えることが重要です。

大企業からの転職の場合は「なぜあえてスタートアップを選ぶか」「エブリーに参加することで何を達成したいか」を明確にしておくと、面接官の疑問に対して説得力ある答えが返せます。

戦略6. エージェントを活用して非公開情報を収集する

エブリーはIPO準備フェーズにある非上場企業のため、公開されている採用情報は限定的です。転職エージェントを通じて最新の採用状況・選考傾向・社内文化についての情報を収集することが、書類作成・面接準備の質を大きく高めます。特にスタートアップ・IT・メディア業界に特化したエージェントは、エブリーとの接触頻度が高く有益な情報を持っている場合があります。

エブリーへの転職で評価されやすい経験

  • 動画コンテンツ(レシピ・料理・ライフスタイル系)の企画・制作・編集経験
  • デジタル動画広告(YouTube・SNS・インストリーム)の運用・プランニング経験
  • リテールメディア・店頭デジタルサイネージ・OOH広告の企画・営業経験
  • 食品・飲料・日用品メーカーへのデジタルマーケティング提案経験
  • データ分析・BIツール・SQLを使った広告効果分析・視聴分析経験
  • スーパーマーケット・ドラッグストア・小売業界での営業・マーケティング経験
  • アプリ・WebサービスのUX改善・グロースハック経験
  • プロダクトマネジメント(動画配信サービス・メディアプラットフォーム)
  • IPO準備・上場支援(内部統制・開示書類・コンプライアンス)の実務経験
  • 事業開発・新規パートナーシップ構築の経験
  • SNSマーケティング(Instagram・TikTok・YouTube)のグロース施策経験
  • 大手エンターテインメント・メディア企業での営業・プロデュース経験

特に評価されやすいのは、動画・デジタル・リテール・食品という複数の専門領域が交差するポジションで実績を持つ方です。「DELISH KITCHENが体現する食と動画の掛け合わせ」と「retail HUBが開拓するリテールメディア市場」の両方に対して本質的な関心と専門知識を持ち合わせている人材は、エブリーの採用において非常に高く評価される可能性があります。

まとめ

株式会社エブリーは「DELISH KITCHEN」という日本最大級の食動画メディアを起点に、リテールメディア「retail HUB」という新しいビジネス領域を切り拓くユニークなスタートアップです。累計133億円の調達・KDDIや伊藤忠商事との戦略提携・IPO準備という成長の軌跡は、日本のデジタルメディア・リテールマーケティング市場において同社が稀有なポジションを確立しつつあることを示しています。

転職先としてのエブリーの最大の魅力は「動画×データ×小売という新しいビジネスモデルを内側から作れる経験」「5,700万人超のユーザーを持つ大規模メディアの運営実務」「IPO前後という企業の大きな転換点に参加できる希少なタイミング」の3点です。スタートアップとしての変化のスピードと、大手企業との協業による安定感を同時に享受できる環境は、業界内でも珍しい選択肢です。

平均年収634万円という水準は200名規模のスタートアップとして高い水準ですが、非上場のため透明性は低く、入社オファー段階での丁寧な確認が必要です。ストックオプション等のアップサイドも考慮に入れた上で、トータルの報酬・キャリア価値を評価することをお勧めします。

「動画・デジタル・リテールという掛け算に挑戦したい」「IPOという企業の節目を内側から経験したい」という志向を持つ方は、エブリーへの転職を積極的に検討してみてください。あなたのキャリアとエブリーの成長ストーリーが交差する瞬間を、ぜひ自分で作り出してください。