第一カッター興業株式会社は、「社会インフラを切る専門家」として約60年の歴史を持つ建設専門工事会社だ。コンクリート構造物の切断・穿孔という一見地味に見える事業で東証スタンダードに上場し、連結売上高200億円超を誇る。老朽化インフラの維持修繕需要が急増する今日、その存在感はますます高まっている。

転職を検討する際、同社の最大の訴求点は「希少技術の専門家」としてのキャリア形成にある。一般的なゼネコンや総合建設会社では経験できない、高度な切断・穿孔・ウォータージェット技術を習得できる点で業界内でのポジショニングが明確だ。本記事では企業概要から年収・転職難易度まで、転職エージェントの視点で徹底解説する。

企業概要

項目内容
会社名第一カッター興業株式会社
設立1967年8月9日
代表取締役社長安達 昌史
本社所在地神奈川県茅ヶ崎市萩園833
資本金4億7,030万円
従業員数526名(2025年6月末、単体)
上場区分スタンダード市場(証券コード1716)
売上高約202億円(連結、直近期推計)
平均年収670万円程度(平均年齢38.6歳)
平均年齢38.6歳
平均勤続年数10.5年
事業内容切断・穿孔工事事業、ビルメンテナンス事業

第一カッター興業は1966年に個人事業として神奈川県茅ヶ崎市でフラットソー(路面切断)工事専業として創業し、翌1967年に株式会社へ改組した。現在は連結子会社4社・持分法適用関連会社2社を擁するグループ体制を敷いている。

同社のコアビジネスは、ダイヤモンドブレードを用いたコンクリート・アスファルトの切断・穿孔工事だ。公共インフラのリニューアル需要を取り込み、官公庁・ゼネコンから長年にわたる信頼を獲得している。創業地の神奈川を拠点に全国展開し、国内主要都市に営業拠点を持つ。

主な事業内容

第一カッター興業の事業は大きく「切断・穿孔工事事業」と「ビルメンテナンス事業」の二本柱で構成されている。売上比率では切断・穿孔工事事業が圧倒的なウェイトを占めるが、近年はビルメンテナンス事業を第二の柱に育てる戦略を明確に打ち出している。

ダイヤモンドカッティング工事

同社の原点にして最大の強みが、ダイヤモンドブレードを使ったコンクリート・アスファルト切断工事だ。道路の車線切断・伸縮目地切削から橋梁・ダム・トンネルの改修工事まで、精度の高い切断技術を提供する。乾式・湿式の両工法を使い分け、騒音・振動・粉塵を最小化しながら施工できるのが強みだ。

コア・ドリリング(穿孔)工事も主力の一つで、コンクリート壁・床・天井に精密な穴を開ける作業だ。設備配管の貫通・電気配線の通線など、建設・リノベーションの現場で日常的に必要とされる。高精度かつ低振動での施工により、周辺設備や既存構造物へのダメージを抑えられる。

ウォータージェット工事

超高圧水(最大280MPa)を用いた工法で、コンクリートの剥離・除去、プラント設備の洗浄、各種素材の切断に対応する。薬剤を使わないため環境負荷が低く、産業プラント・化学工場・発電所などの洗浄工事でも需要が高まっている。通常の機械切断では困難な複雑形状の素材にも対応できる点が評価される。

人力や機械では対応困難な箇所でも高水圧で精密に作業できるため、老朽化した公共施設の改修工事での採用が増加傾向にある。特に橋梁の床版補修工事や港湾施設の維持管理での実績が豊富だ。

下地処理・ケレン工事

ブラスト工法(研掃材による塗膜除去)および独自のレーザーケレン工法が同社の差別化領域だ。鋼橋・鉄塔・プラント設備の塗膜除去・素地調整を担う。特にレーザーケレンは有害粉塵の発生量が少なく、環境規制が強化される中でニーズが急拡大している先進技術だ。

床面研削・研磨工事では、専用機械によりコンクリート床の段差解消・表面調整・塗膜除去を行う。工場・倉庫・商業施設など幅広い用途の床面リニューアルに対応し、ビルメンテナンス事業との親和性も高い。

ビルメンテナンス事業

切断・穿孔で培った技術力を応用したビルメンテナンス部門で、建物の維持管理・清掃・設備点検・修繕工事を総合的に提供する。同社はこのセグメントを「第二の収益柱」として育成中であり、採用・投資を強化している段階だ。

施工から維持管理まで一気通貫で提供できる体制を整備することで、顧客のライフサイクルコスト削減に貢献するビジネスモデルへの転換を図っている。建設業と管理業の両サービスを持つことで、景気サイクルへの耐性も高めている。

第一カッター興業株式会社の強み

強み1. ダイヤモンドカッティング技術の圧倒的な蓄積

1967年の創業から約60年にわたり切断・穿孔一筋で技術を磨いてきた蓄積は、他社が容易に追いつけない参入障壁となっている。官公庁・ゼネコンから長年選ばれ続けてきた実績が、新規参入者に対する強固なモートを形成する。業界内では「切断工事といえば第一カッター」というブランドが定着しており、案件の安定した受注につながっている。

転職者の観点では、この「60年の技術蓄積」を持つ組織で働くことは、即戦力としてはもちろん、将来の独立・フリーランス転向や高度技術者としてのキャリア形成においても非常に有利に働く。

強み2. ウォータージェット・レーザーケレンという先進工法の保有

単なる切断技術に留まらず、超高圧水を用いたウォータージェット工法や次世代のレーザーケレン工法を展開している点が他社との大きな差別化要因だ。特にレーザーケレンは環境規制の強化に伴い今後需要が拡大する工法であり、いち早く技術・実績を積んでいる同社の優位性は高まる見通しだ。

こうした先進技術を保有していることは、将来性のある技術を習得したい転職者にとって重要なポイントだ。技術の陳腐化リスクが低く、習得した専門スキルが長期にわたって市場価値を持ち続けられる。

強み3. 官公庁・インフラ案件を中心とした安定した受注基盤

橋梁・ダム・トンネル・道路といった公共インフラの維持修繕を主要ターゲットとしているため、景気サイクルの影響を受けにくい安定した受注基盤を持つ。国土交通省・地方自治体・高速道路会社などの官公庁を主要顧客に持ち、大型案件の継続的な受注が見込める。

日本の社会インフラは高度経済成長期に大量建設されたものが老朽化の時期を迎えており、維持修繕・更新需要は今後20〜30年にわたって旺盛に継続する見通しだ。公共投資が減少しにくい構造的な追い風の中で事業を展開している点は、転職先の長期安定性を重視する方に刺さる強みだ。

強み4. 全国展開のネットワークと機動力

神奈川・東京を中心に全国主要都市に拠点を持つネットワークを生かして、大規模工事から緊急対応まで幅広い案件に対応できる。地域に密着した施工体制と全国規模の組織力を両立させており、顧客のあらゆる工事ニーズに迅速に対応できる機動力が同社の競争力の源泉の一つだ。

転職者にとっては、全国各地での就業機会が生まれやすいことを意味する。勤務地の選択肢が複数あり、ライフイベントに合わせた異動交渉なども行いやすい環境といえる。

強み5. 新中計×85億円投資による成長フェーズ

新中期経営計画では85億円規模の大型投資を計画しており、新規事業の拡張・機械設備の増強・デジタル技術の導入などを通じた成長を志向している。成熟した専門工事会社でありながら、経営陣が積極的な投資姿勢を示している点は組織の活力を示す指標として評価できる。

投資フェーズにある企業への転職は、成長とともにキャリアアップの機会が生まれやすい。新規事業立ち上げや、デジタル化・DX推進のポジションが生まれる可能性もあり、技術職以外のバックオフィス・企画職での転職チャンスも広がっていく可能性がある。

強み6. 東証スタンダード上場による経営透明性と財務健全性

上場企業として財務情報の開示義務を果たしており、経営の透明性が高い。時価総額145億円程度の小型株ながら、負債比率・キャッシュフローとも安定した財務基盤を持つ。連結売上高202億円規模で第3四半期には大幅増益を達成しており、業績面での信頼性も高い。

上場企業であることは福利厚生・退職金・コンプライアンス体制の充実につながる場合が多く、長期的に安心して働ける環境が整っている点でも、転職先候補として安心感がある。

第一カッター興業株式会社の年収事情

第一カッター興業の平均年収は670万円程度とされており(平均年齢38.6歳・平均勤続年数10.5年)、建設専門工事会社の中でも上位水準にある。有価証券報告書ベースの数字であり、ベース給与と賞与を合算した総額だ。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
新卒施工管理(入社1〜3年目)350〜430万円程度
施工管理(中堅・5〜10年)450〜600万円程度
施工管理(ベテラン・10年超)600〜750万円程度
現場所長・工事長700〜900万円程度
技術職(ウォータージェット等専門)500〜680万円程度
営業職(中堅)480〜620万円程度
管理部門(経理・総務・中堅)400〜550万円程度
部長・管理職クラス800〜1,000万円程度

給与制度の特徴

建設業界標準の月給制にボーナス(年2回)が加算される体系だ。施工管理職は資格保有(1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士など)で資格手当が上積みされる。現場勤務の際は各種手当(現場手当・技術手当等)が支給されるため、現場経験が長い技術者ほど実質的な収入が高くなる傾向にある。

退職金制度を整備しており、勤続年数が長くなるほど受取額が増加する設計になっているとみられる。年功序列の要素と成果・資格評価を組み合わせた給与体系で、専門技術を持つ人材のモチベーションを維持する仕組みが整っていると考えられる。

年収を見る際の注意点

  • 平均670万円は有価証券報告書の単体データ基準のため、連結子会社・グループ会社への出向者は対象外の場合あり
  • 新卒採用・若手は平均を下回る水準からスタートし、資格取得・現場経験の蓄積とともに給与が上昇する
  • 残業代・現場手当の有無により実収入は個人差が大きい。選考時に固定残業代の有無を必ず確認する
  • 施工管理職は繁忙期に残業が増えやすく、月収ベースでのブレが生じやすい

第一カッター興業株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・休日 週5日勤務を基本とし、年間休日は建設業界標準の水準。ただし現場工事の性質上、土曜・祝日の工事対応が発生する場合がある。工事スケジュールによって繁閑の差が出やすく、特定時期に残業が集中しやすいのは業界共通の特性だ。

リモートワーク 施工管理・技術職は現場主体の業務のため、リモートワーク活用の余地は限定的だ。管理部門・営業職の一部ではテレワーク導入が進んでいる可能性があるが、詳細は選考時に確認することを推奨する。

主な福利厚生(上場企業水準)

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 退職金制度(勤続年数に応じた支給)
  • 各種資格取得支援(受験費用補助・合格一時金等)
  • 現場手当・技術手当・資格手当
  • 通勤交通費の支給
  • 社員持株会制度(上場企業の一般的な制度)
  • 健康診断・定期検診
  • 慶弔見舞金制度
  • 育児・介護休業制度(法定水準以上の整備)
  • 財形貯蓄制度

注意点 施工管理職は全国の現場への出張・常駐が求められる場合がある。居住地から遠い現場への長期常駐は生活面での負担になる可能性があるため、勤務地希望の交渉は採用プロセスで早期に確認することが重要だ。

第一カッター興業株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら「技術を極める職人集団」

社会インフラの維持修繕という「縁の下の力持ち」的な事業に長年携わってきた組織文化が根付いている。派手なブランド力よりも、技術力と施工品質で評価される現場主義の企業だ。「専門技術を持つプロフェッショナルとして地道に実力を磨く」ことを重視する社風が、平均勤続年数10.5年という定着率の高さに表れている。

近年は「D1CUTTER(ダイイチカッター)」のブランドリニューアルを実施し、「世界でも宇宙でも第一に呼ばれる会社」というビジョンを掲げて組織の活性化を図っている。伝統的な職人文化を大切にしながらも、新世代に向けたリブランディングに積極的に取り組んでいる点は、変化への適応力を示す好例だ。

評価される人物像

  • 専門技術を粘り強く習得し、現場で自ら考えて動ける人材
  • 安全管理に対して真摯に向き合い、責任感を持って行動できる人
  • 地道な施工管理業務を丁寧にこなしながら、チームメンバーと協力して課題を解決できる人
  • 国家資格(施工管理技士・各種技能士)の取得に意欲的で、自己成長に積極的な人

表面的なイメージと実態の差

「切断工事会社=3Kのきつい会社」というイメージを持つ求職者も多いが、実態はダイヤモンドブレード・ウォータージェット・レーザーといった先端機械を駆使したエンジニアリング企業だ。肉体労働というよりも、機械操作・品質管理・安全管理を統合したプロフェッショナルの仕事であり、技術的な知的好奇心を満たせる側面が強い。

また上場企業としてコンプライアンス体制も整備されており、昔ながらの建設業の体育会系文化から脱却しつつある。ただし現場中心の仕事という性質上、デスクワーク中心のライフスタイルを求める人には向かないことも事実だ。

第一カッター興業株式会社の転職難易度

難易度:B級(普通〜やや難しい)

建設専門工事というニッチ領域の企業だが、専門人材の採用難から応募者層が限定されるため、施工管理経験者・技術職経験者は比較的チャレンジしやすい環境だ。一方で、企業として非常に高い技術水準を維持しているため、入社後の現場適応に向けた基礎的な建設知識・施工管理スキルは必須といえる。

理由1. 施工管理職は有資格者の採用競争が業界全体で激化

建設業全体で深刻な人手不足が進行しており、施工管理技士資格を持つ人材は業界内で争奪戦が起きている。第一カッター興業も例外ではなく、1級・2級施工管理技士(建築・土木)の有資格者は特に優遇される可能性が高い。無資格でも経験と意欲があれば新卒・第二新卒枠で採用されるケースがある。

理由2. 特殊工法(ウォータージェット・レーザー等)の経験者は希少

ウォータージェット工法・レーザーケレン・ダイヤモンドカッティングの経験者は国内でも少なく、こうした特殊技術を持つ人材が他社から移籍してくるケースは限定的だ。逆にいえば、未経験でも同社で技術を習得することで希少価値の高い専門家になれる。若手・中途入社者のポテンシャル採用に一定の枠が設けられていると考えられる。

理由3. 管理・営業・バックオフィス職は採用枠が限られる

技術・施工管理職と比べ、経理・総務・人事・営業職の採用枠は相対的に少ない。特に管理部門は内部昇進主体の傾向が強く、中途採用のタイミングが限られる。営業職(ゼネコン・官公庁向けルート営業)については、建設業界の商慣習や業界ネットワークを理解している人材が優遇される。

第一カッター興業株式会社の主な募集職種

第一カッター興業での採用は技術・現場系が中心で、専門的なバックグラウンドを持つ人材を継続的に採用している。

  • 施工管理職(建築・土木):現場の工程・品質・安全・原価管理を担うコア職種
  • カッター工事技術者:ダイヤモンドカッティング・穿孔工事の実施・技術指導
  • ウォータージェット技術者:超高圧水を使った工事の施工・管理
  • レーザーケレン技術者:鋼材の塗膜除去・下地処理工事の専門技術職
  • ビルメンテナンス担当:建物の維持管理・設備点検・清掃管理
  • 建築法人営業:ゼネコン・官公庁向けの工事受注営業
  • 土木法人営業:道路・橋梁・インフラ工事案件の受注・折衝
  • 営業事務:工事見積・契約書類作成・工程管理のサポート
  • 総務:上場企業の社内管理業務全般
  • 経理・財務事務:月次・年次決算、資金管理

第一カッター興業株式会社に向いている人

タイプ1. 社会インフラを支える仕事に誇りを感じられる人

目に見える成果物は「道路の切断目地」「壁の穿孔」という地味な存在かもしれないが、それが橋梁の安全性を保ち、ライフラインを守っているという社会的意義を感じられる人材が長く活躍している。「自分の仕事が社会を支えている」という実感を大切にするタイプに向いている。

タイプ2. 専門技術を徹底的に極めたい職人気質の人

ダイヤモンドカッティング・ウォータージェット・レーザーケレンといった専門技術は習得に時間がかかるが、一度身につければ業界内で高い希少価値を持つ。「一つの技術を深掘りして第一人者になりたい」という職人気質の人材が成長しやすい環境だ。

タイプ3. 現場が好きで、アウトドアワークに抵抗がない人

現場での施工・監理が業務の中心となるため、屋外作業・出張・現場常駐を前向きに受け入れられることが大前提だ。デスクよりも現場に出ていたいタイプ、フィールドワーク志向の方に向いている。

タイプ4. 資格取得・スキルアップに意欲的で自己成長を楽しめる人

施工管理技士・各種技術士等の国家資格取得を会社がサポートしてくれる環境を生かし、自分のスキルマップを積極的に広げていきたい人材は高く評価される。資格手当や昇給につながるため、頑張りが可視化されやすい環境だ。

タイプ5. 安定した受注基盤の中で長期的にキャリアを築きたい人

公共インフラの維持修繕という構造的需要に支えられた安定事業の中で、じっくりと専門性を積み上げたい人材にも向いている。派手な成長より着実な成果を積み重ねることを好む人のスタイルとマッチしやすい。

第一カッター興業株式会社に向いていない人

批判ではなく、ミスマッチ防止のために率直に記載する。

  • タイプ: デスクワーク中心のオフィスライフを希望する人。現場業務が基本のため、テレワーク・オフィスワーク主体の働き方を望む人には合わない
  • タイプ: 商品やサービスのブランド力・知名度でモチベーションを保つ人。B2Bの専門工事企業のため、一般消費者向けの華やかなブランドは存在しない
  • タイプ: 転勤・現場常駐を一切避けたい人。全国展開のため、勤務地の変動リスクがあり、家庭の都合でフレキシブルな就業を求める方には厳しい場面もある
  • タイプ: 短期間での急激なキャリアアップ・役職昇進を求める人。専門技術の蓄積を重視する組織文化のため、成果を出すまでに一定の修業期間が必要とされる
  • タイプ: 最新トレンドのIT・デジタルサービス業務に携わりたい人。新中計でDX推進も計画しているが、根本は建設業のフィールドワーク中心の企業だ

第一カッター興業株式会社の選考対策

選考対策1. 建設・土木業界の基本知識を整理する

施工管理技士(建築・土木)の資格試験範囲に相当する基礎知識(工程管理・品質管理・安全管理・原価管理の4管理)を自分の言葉で説明できるよう準備する。資格がなくても、建設現場の基本的な仕組みを理解していることは面接での信頼感につながる。

建設業法・労働安全衛生法の基礎知識(特に現場の安全管理ルール)を把握していると、現場意識の高さをアピールできる。安全に対する真摯な姿勢を示すエピソードは必ず用意しておくこと。

選考対策2. 「なぜ専門工事会社か」を明確に語れるようにする

総合ゼネコンではなく専門工事会社、しかも切断・穿孔というニッチ領域の企業を選んだ理由を明確に説明できることが重要だ。「専門技術を深く習得したい」「社会インフラを支える仕事に携わりたい」という動機を具体的なエピソードと結びつけて語れるよう準備する。

会社のホームページ(特に「技術・工法」ページ)やニュースリリースをしっかり研究し、「D1CUTTER」のブランドビジョンや新中計の方向性に共感していることを示せると好印象を与えられる。

選考対策3. 安全管理への意識の高さを示す

建設業界において安全管理は最重要課題だ。過去の業務で安全管理に気を配った経験や、ヒヤリハット・KY活動への参加経験などを語れると強い。「安全は何より優先する」という姿勢が口先だけでなく、具体的な行動として染み付いているかを問われる場面があると考えておくとよい。

選考対策4. 資格取得への具体的な計画を示す

保有資格があればぜひ前面に出す。無資格の場合でも、入社後に取得を目指したい資格(2級施工管理技士→1級へのステップアップ等)を具体的に説明できると、会社への長期コミットメントと成長意欲を示せる。資格手当が充実している企業のため、採用担当者も資格取得意欲を持つ候補者を好意的に評価する傾向がある。

選考対策5. 転勤・現場常駐へのスタンスを事前に整理する

「転勤や現場への長期常駐はどの程度可能か?」という質問は高確率で問われる。正直に答えつつも、「可能な範囲」と「配慮してほしい制約(家庭事情・介護など)」を明確に伝えられるよう整理しておく。曖昧な回答は双方にとって入社後のミスマッチにつながるため、事前に自分の希望を整理しておくことが重要だ。

選考対策6. 「長期で技術を磨くキャリア観」を丁寧に語る

転勤・資格取得・専門技術の習得に前向きであることと合わせて、「この会社で長期的にプロフェッショナルとして成長したい」というキャリアビジョンを語ることが重要だ。第一カッター興業は平均勤続10.5年と定着率が高く、即戦力を求めつつも「会社とともに長期成長できる人材」を歓迎する傾向がある。短期的な転職・キャリアアップ目的とは異なるスタンスを示すことが、内定率を高めるカギになる。

第一カッター興業株式会社への転職で評価されやすい経験

  • 1級または2級施工管理技士(建築・土木)の資格保有と現場経験
  • コンクリート切断・穿孔工事(ダイヤモンドカッティング)の実務経験
  • ウォータージェット工法の施工・管理経験
  • 鋼橋・プラント等のブラスト・ケレン工事の経験
  • 道路・橋梁・トンネル・ダムなどの公共インフラ工事への従事経験
  • ゼネコン・サブコンでの施工管理実務(専門工事会社・サブコン歓迎)
  • 官公庁・地方自治体・高速道路会社との折衝・受注営業経験
  • 機械設備(建設用機械・特殊機械)の操作・保守・点検経験
  • 安全管理の責任者としての実務経験(リスクアセスメント・KY活動等)
  • 国家資格(玉掛け・高所作業車・車両系建設機械等)の複数保有
  • ビルメンテナンス・設備管理の実務経験(第二事業との親和性)
  • 建設業界の顧客開拓・ルート営業経験(特にゼネコン向け)
  • 工程表作成・原価管理ソフトの利用経験

特に評価されやすいのは、ダイヤモンドカッティング・ウォータージェット・レーザーケレン等の特殊工法経験者だ。 これらの経験者は業界内でも絶対数が少なく、即戦力として入社時から高いポジションと処遇が期待できる。未経験でも、1級施工管理技士資格と公共インフラ工事の現場経験を持つ人材は転職成功率が大幅に上がる。

まとめ

第一カッター興業株式会社は、ダイヤモンドカッティングを中心とした専門工事の分野で60年近くの実績を誇る、ニッチトップ企業だ。老朽化する社会インフラの維持修繕というメガトレンドを背景に、今後も安定した成長が期待できるポジションにある。

転職者にとっての最大の魅力は「希少技術の専門家」としてのキャリア形成だ。ウォータージェット・レーザーケレン・ダイヤモンドカッティングという特殊技術を習得することで、業界内での市場価値が高まり、長期にわたって安定した収入とキャリアを築ける。平均年収670万円と上場企業としての安定性も、長期就業の下地として評価できる。

一方で、現場主体・全国転勤ありという働き方の特性は、ライフスタイルによっては制約になり得る。入社前に勤務地・残業・出張の実態をしっかり確認し、自分のキャリア観・生活観と照らし合わせた上で判断することを強くすすめる。

社会インフラを陰で支える「専門家の誇り」と、先端技術で未来の工事を切り拓く「チャレンジ精神」の両方を大切にしている企業文化に共鳴できる方には、長期にわたる充実したキャリアが待っているはずだ。転職の一歩を踏み出す前に、ぜひ同社のリクルートサイトや会社説明会でリアルな声を聞いてみてほしい。