株式会社Canly(カンリー)は、2018年8月に設立されたスタートアップ企業だ。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)や自社ホームページ・各SNSの店舗情報を一括で管理・分析できるクラウドサービス「カンリー店舗集客」を中心に、複数の店舗支援サービスを展開している。

飲食チェーンや小売業など「複数店舗を持つ事業者」が直面する「バラバラに管理される店舗情報」という課題に正面から取り組み、国内外で52,000店舗以上の導入実績を築いてきた(2023年10月時点)。Deloitte「Technology Fast 50 2023 Japan」を2年連続で受賞するなど、テクノロジー企業としての成長速度も業界内で注目されている。

共同代表の辰巳衛氏(双日出身)と秋山祐太朗氏(三井住友銀行出身)という異色の組み合わせが生み出す経営スタイルは、スタートアップらしい機動力と大企業的な顧客対応力を両立させており、大手チェーン店への展開にも強みを発揮する。2025年に調達した20億円を元手に、AI機能の強化と海外展開も視野に入れた「第2創業期」に突入している。

企業概要

項目内容
会社名株式会社Canly(カンリー)
設立2018年8月15日
代表取締役辰巳衛・秋山祐太朗(Co-CEO)
本社所在地東京都品川区東品川2-2-20 天王洲オーシャンスクエア6F
資本金非公表
従業員数約300名(2026年6月時点推計)
上場区分非上場(未上場)
売上高非公表
平均年収約435万円程度(口コミサイト集計推計)
平均年齢非公表
勤続年数非公表(2018年設立・平均短い見込み)
事業内容店舗支援SaaS(Googleビジネスプロフィール一括管理・店舗集客支援・ホームページ制作・福利厚生サービス)

累計資金調達額は約35億円(2025年11月時点)。出資者にはジャフコ、DEEPCORE、オリエンタルランド・イノベーションズなど国内主要VCや事業会社が名を連ねる。短期間でこれだけ多様な投資家を集めた点は、ビジネスモデルの堅実さと成長ポテンシャルへの評価の高さを裏付けている。

2023年10月に渋谷代官山から品川・天王洲への大規模オフィス移転を実施しており、組織規模の急拡大を物語っている。

主な事業内容

Canlyは現在、「店舗の情報発信」と「従業員の福利厚生」という2本の軸でサービスを展開している。いずれも多店舗チェーン事業者の課題に密着したプロダクトであり、顧客の「インフラ」として定着させることを狙った事業設計だ。

転職を検討する上では、自社サービスがどのような業務課題を解決しているかを把握しておくことが、選考の準備においても実際の業務理解においても欠かせない。

カンリー店舗集客(主力サービス)

Googleビジネスプロフィール・自社ホームページ・各SNS(Instagram、Facebook等)の店舗情報を一括で管理・更新・分析できるSaaSプロダクト。チェーン店にありがちな「店舗によって情報がバラバラ」「担当者が退職すると更新が止まる」「Googleの口コミに無回答のまま放置されている」などの課題を解消する。

導入企業は管理画面から全店舗の情報を一括更新でき、口コミへの返信テンプレート管理・競合分析・検索パフォーマンスレポートなども提供する。国内52,000店舗超の導入実績は、MEO対策・Googleビジネスプロフィール管理市場における競争優位の証でもある。

カンリーホームページ(店舗ページ制作支援)

「カンリー丸投げホームページ」として提供する、店舗・チェーン向けのホームページ制作・運用代行サービス。Webリテラシーの高くない飲食・小売チェーンでも導入しやすいパッケージ型の提供形態で、作成から更新管理まで一括で担う。店舗集客サービスとのクロスセルにより、既存顧客への横展開がしやすい設計になっている。

カンリー福利厚生(フクリー)

マップで近隣のクーポン・割引情報を検索できる福利厚生サービス。正社員からアルバイト・パート・派遣まで、雇用形態を問わず利用できる点が特徴で、飲食・小売業の採用力向上にも貢献する。75,000店舗以上のクーポン対象店舗を収録し、現在地周辺の特典をリアルタイムで探せる。店舗集客という本業との相乗効果を設計した第2のプロダクトラインだ。

カンリーAI面接

AIを活用してアルバイト・パートの採用面接を支援するサービス。人手不足が深刻な飲食・小売業にとって、採用工数の削減は経営課題の一つだ。カンリーが保有する店舗オーナーとのリレーションを活かし、採用支援領域にも事業を拡張している。AI技術をプロダクトに組み込む同社の姿勢は、2025年のシリーズC調達後に一段と加速している。

株式会社Canlyの強み

強み1. Googleビジネスプロフィール管理市場での先行優位

MEO(Map Engine Optimization)対策・Googleビジネスプロフィール一括管理という領域は、国内でも競合が複数存在するが、Canlyは国内外52,000店舗超という規模の導入実績と、Deloitteの成長率ランキング2年連続受賞という客観的な実績で先行ポジションを確立している。

転職者にとっての意味は「成長する市場で既に実績のあるプロダクト」に携われるという点だ。0から1を作る段階ではなく、1を10に拡大するフェーズのため、入社後すぐに実績のあるプロダクトで働けるという安心感がある。

強み2. 多店舗チェーンという巨大ターゲット市場

国内には飲食店だけで約60万店舗、小売業も含めると数百万規模の店舗が存在する。そのうちチェーン形態(複数店舗)の事業者は大手から中小まで裾野が広く、カンリーのようなSaaSの導入余地は極めて大きい。

すでに52,000店舗を超えているとはいえ、国内市場のポテンシャルの数パーセントにも達していない。転職者の立場からは「パイが大きく頭打ちになりにくい市場」で働けることを意味し、営業やCSとして成果を出しやすい環境と言える。

強み3. 累計35億円調達による組織拡張力

2025年のシリーズCで20億円を調達し、累計約35億円を確保したことで、採用・AI開発・海外展開に必要なリソースは相当程度確保されている。スタートアップが成長フェーズで直面する「資金切れ」リスクがひとまず低下していることは、転職先の安定性を測る上で重要な情報だ。

大型調達直後という今が、ポジション数・責任範囲・報酬の伸びしろが最も大きい時期でもある。シリーズCフェーズのスタートアップへの転職は、IPOや次のラウンドに向けた期待値を考慮したキャリア投資として機能する。

強み4. 異業種出身の共同代表が生む顧客折衝力

辰巳衛氏(双日・M&A実務)と秋山祐太朗氏(三井住友銀行・法人営業)という共同代表の組み合わせは、大手チェーン店・金融機関・商社との折衝に強い文化を組織全体に埋め込んでいる。顧客が「信用できる企業」と判断するための信頼構築力が、営業組織の強さとして現れている。

転職者にとっては、前職が大手企業出身であっても「なじめるか」という不安が少ないこと、またトップのビジョンが明確であることが入社後のミスマッチを減らす。

強み5. AI・海外展開という次の成長軸の存在

2025年のシリーズCで掲げた「AI推進と海外展開」は、単なるスローガンではなくカンリーAI面接やプロダクトへのAI組み込みとして具体化しつつある。海外展開については詳細は非公表だが、Google関連のインフラは国際的に共通しており、日本で確立したモデルをアジア圏に展開する可能性は現実的だ。

転職者の観点からは、「今の事業が成熟しても次のチャレンジがある会社」であることは長期的なキャリア形成の観点で魅力的だ。特に海外展開局面での即戦力として語学力やグローバル経験が活きる可能性もある。

強み6. 有給消化率94.2%という働きやすさの実績

スタートアップというと長時間労働のイメージが先行しがちだが、口コミサイトで報告されている有給消化率94.2%という数字は、制度が絵に描いた餅ではない証拠だ。月間残業時間は約43.5時間(口コミベース)とゼロではないが、有給がきちんと消化されている組織は日常的な働き方のバランスが取れている場合が多い。

株式会社Canlyの年収事情

Canlyの年収水準は、スタートアップとしては標準的な水準だ。口コミサイトで集計された平均年収は約435万円程度と報告されており、全業種平均と比較するとやや低く、大手SaaS企業と比較するとさらに開きがある。

一方で、シリーズCラウンドを経て組織拡大フェーズにあるため、ポジション・等級によって給与テーブルの変化が起きやすいタイミングでもある。IPO等のイグジット実績が出れば、ストックオプションの価値が年収差を埋める可能性も考慮しておきたい。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ(推計)
営業(インサイドセールス)350〜500万円程度
営業(フィールドセールス)400〜600万円程度
カスタマーサクセス350〜500万円程度
マーケター400〜550万円程度
プロダクトマネージャー450〜700万円程度
エンジニア(バックエンド)500〜800万円程度
エンジニア(フロントエンド)450〜700万円程度
データアナリスト400〜600万円程度
管理部門(人事・経理等)350〜550万円程度
マネージャー・チームリーダー550〜800万円程度

※上記はすべて推計レンジであり、実際の給与は経験・スキル・等級・時期によって異なる。公式の給与テーブルは非公表のため、選考プロセスで個別確認すること。

給与制度の特徴

フルフレックス制を採用しており、成果型の評価と連動した給与改定が実施されていると考えられる。スタートアップの一般的な傾向として、年1〜2回の評価改定タイミングがあり、貢献度に応じた昇給幅は大企業より大きくなりやすい。インセンティブ制度については公式情報が限られているため、選考時に確認が必要だ。

ストックオプション(SO)については、スタートアップ全体で一般的な制度ではあるが、Canlyの付与条件・行使条件の詳細は公表されていない。IPOを目指す段階の企業であることを考慮すると、特に早期入社者・マネージャー以上のポジションでの付与可能性は低くないが、必ず選考中に確認すること。

年収を見る際の注意点

  • 口コミサイトの年収は在職・退職含めた集計のため、実態とズレることがある
  • シリーズC調達後の組織拡張期のため、市場価値と照らし合わせた交渉余地がある
  • 固定残業代の有無・みなし残業時間は求人票で必ず確認する
  • インセンティブ・ストックオプションを含めた総報酬での比較が重要
  • 大手SaaS企業(700万円超)と比べると基本給では見劣りすることを理解した上で判断する

株式会社Canlyの働き方・福利厚生

勤務時間・休日

フルフレックス制(フレックスタイム制)を採用しており、標準的な勤務時間帯は10:00〜19:00。年間休日・土日祝休みの制度が整備されており、スタートアップとしては比較的整理された制度を持つ。

リモートワーク

対面コミュニケーションを重視する方針のもと、出社を基本とした勤務形態を採用している。一部職種(例:プロダクト部PdMチームは週1日リモート可)においてはリモート勤務を認めているが、フルリモートは想定されていない。転職後の通勤を考慮すると、品川・天王洲エリアへのアクセスを事前に確認することを推奨する。

福利厚生・制度

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 通勤手当(上限150,000円/月)
  • 住宅手当(オフィス近隣居住者への住宅関連費用補助)
  • フルフレックスタイム制
  • 有給休暇(消化率94.2%・口コミ報告)
  • 産前産後休暇・育児休業制度
  • 書籍購入補助(学習支援)
  • 自社サービス「カンリー福利厚生(フクリー)」利用
  • オンライン面接対応(選考時)
  • 定期的な1on1制度(管理職・メンバー間)

注意点

月間残業時間は口コミベースで約43.5時間と報告されており、ゼロではない。スタートアップ拡張期として業務量が増加している時期に重なることを念頭に置いておく。有給消化率の高さは組織文化的にはポジティブなシグナルだが、残業時間と合わせてトータルの働き方を把握することが重要だ。

株式会社Canlyの社風・カルチャー

一言で表すなら「誠実さと実行力で顧客のインフラになる」

Canlyのカルチャーを一言で表すなら、「営業×プロダクトが密接に連携して顧客課題を解決する、誠実なインフラ志向」だ。共同代表が大手金融・商社出身という背景は、「お客様の信頼を長期にわたって積み上げる」という顧客ファーストの営業文化に直結している。

技術スタートアップありがちな「プロダクト中心・顧客は後」ではなく、顧客のリアルな業務課題(複数店舗の情報管理の煩雑さ)を徹底的に理解した上でプロダクトを磨き続けるアプローチは、CSやIS・FSがプロダクト改善に強く関与できる環境を生み出している。

評価される人物像

カンリーで評価されやすいのは、「顧客の課題を自分ごとに捉えて動ける人」だ。大手SaaSのようにロールが細分化されているわけではなく、担当領域を超えて動く場面が多いため、言われた仕事だけをこなすスタイルでは限界が来やすい。

また、「数字に誠実であること」も重視される文化がある。営業では達成率・商談数・受注単価などをきちんとトラッキングし、改善ループを回せる人材が求められる。口コミでは「若い企業ゆえ制度やフローが整っていない部分がある」という声もあり、曖昧な状況を自ら整理しながら進める適応力も問われる。

表面的なイメージと実態の差

「スタートアップ=体育会系・カオス」というイメージに反して、共同代表が大手企業出身であることから、顧客対応・書類整理・ドキュメント文化はある程度整備されている印象だ。一方で、急速な組織拡大に制度整備が追いついていない局面もあり、「決まっていないことが多い」という口コミも複数見られる。

「自分でルールを作ることが好きな人」にはフィットするが、「整った環境で仕事を進めたい人」にはストレスになり得る。入社前のリアリティチェックとして、Wantedlyや採用担当者との面談で具体的な業務環境を確認することを強く推奨する。

株式会社Canlyの転職難易度

難易度:B〜A級

Canlyへの転職難易度は、一般的な大手企業と比較するとやや低く、SaaSスタートアップの中では標準的な水準だ。ただし、職種によって競争率は大きく異なり、エンジニア・PMは特に高いスキルセットが求められる。

シリーズCという調達ステージは「採用を大量に拡大している」フェーズであり、求人数は増加傾向にある。ただし、採用の「量」が増えても「質」への要求は落ちず、カルチャーフィット・ビジネス感覚・数字への意識を重視した選考が行われる。

理由1. 成長フェーズによる採用枠拡大

2025年のシリーズC調達後、組織は急速に拡大中であり、営業・CS・エンジニア・コーポレートと幅広い職種で採用が継続している。求人媒体への露出も増えており、応募から書類選考に進む機会は増加している。入口は広いが、中身の評価は厳しいというのが実態だ。

理由2. 即戦力・ビジネス感覚が最重視

採用で重視されるのは「この人はすぐに成果を出せるか」という即戦力の観点だ。SaaS営業・CS経験者やGoogleビジネスプロフィール関連の知識を持つ人材は優遇されやすい。一方、未経験からの転職は難易度が上がる。共同代表が数字に厳しいバックグラウンドを持つことから、KPI設定・達成プロセスを語れるかどうかは選考での重要ポイントになる。

理由3. カルチャーフィットの判断が丁寧

口コミによれば、選考はオンラインを含む複数回の面接で構成されており、「他社にどんな企業を受けているか」「なぜCanlyなのか」という動機の深掘りが行われる。スタートアップ全体で多い「ミスマッチ防止」のための面接が、Canlyでも比較的丁寧に行われているようだ。カルチャーマッチを軽視した応募は落ちやすい。

株式会社Canlyに向いている人

タイプ1. SaaS営業経験者でキャリアアップを目指す人

前職でSaaS企業の営業・ISを経験しており、Canlyのような店舗支援ドメインへの展開を狙っている人にとっては、成長フェーズのスタートアップで早期にポジションをつかみやすい。KPI管理・案件管理ツール経験もそのまま活きる。

タイプ2. 飲食・小売業のDXに関心のある人

自分が顧客に提供する価値を「意味のあるもの」として捉えたい人には、飲食・小売という生活に身近な業界のDXを支援するCanlyのミッションは刺さりやすい。業界出身者が転職してカスタマーサクセスとして活躍するケースも想定される。

タイプ3. スタートアップの整備段階から関わりたい人

「決まっていないことを自分で決めたい」「仕組みを0から作りたい」という意欲を持つ人はフィットしやすい。特にコーポレート部門・オペレーション系ポジションでは、制度設計・業務フロー構築に関わる機会が多い。

タイプ4. Webマーケティング・MEOの専門スキルを持つ人

SEO・MEO・コンテンツマーケティング・SNS運用の実務経験者は、自社プロダクトが扱うドメインへの理解が早く、顧客支援の品質が高まりやすい。特にGoogleビジネスプロフィールの設定・最適化経験がある人材は即戦力として評価されやすい。

タイプ5. IPO・スタートアップ成長に立ち会いたい人

シリーズCフェーズのスタートアップへの転職は、IPOや事業売却といったイグジットイベントに向けたキャリア投資と捉えることができる。成長の波に早い段階で乗ることでポジション・報酬・経験の面でのリターンを狙う人に向いている。

株式会社Canlyに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のため、以下のタイプには向かない可能性を正直に伝えておく。

  • タイプ:安定志向・大企業カルチャーへの依存度が高い人 — 制度整備が完全ではないため、「指示を待つスタイル」では活躍しにくい。大手企業の整備された環境・手厚い研修を前提にしてきた人には摩擦が生じやすい
  • タイプ:完全リモートワークを望む人 — 出社基本のカルチャーを持つCanlyでは、週5リモートを期待して入社するとギャップが大きい
  • タイプ:高年収を最優先に考える人 — 平均年収約435万円という水準は大手SaaS・外資系と比べると低い。SOや将来の成長を考慮しない場合、転職で年収が下がる可能性がある
  • タイプ:変化の少ない安定した業務を好む人 — 急成長フェーズのスタートアップでは、組織構造・担当領域・優先事項が短期間で変わることも珍しくない。変化への対応を楽しめない人には消耗しやすい

株式会社Canlyの選考対策

選考対策1. Canlyのサービスを実際に触れる・理解する

採用担当者・面接官は当然自社プロダクトへの理解度を重視する。Canlyの公式サイト(jp.can-ly.com)で各サービスの特徴を把握し、「Googleビジネスプロフィール一括管理によって何が変わるのか」「導入企業にとっての価値は何か」を自分の言葉で語れるよう準備する。

競合サービス(Meo Checker・口コミコムなど)との差別化ポイントも理解しておくと、面接での深掘りに耐えられる。

選考対策2. 数字で語れる実績を整理する

共同代表が数字に強いバックグラウンドを持つことから、営業・マーケター・CSいずれの職種でも「どんな数字をKPIとして持ち、どう達成したか・達成できなかった場合に何をしたか」を定量的に説明できることが重要だ。

レジュメや職務経歴書の段階で数字が不足していると、書類選考で落ちるリスクがある。達成率・前年比・件数・金額など使える数字はすべて入れておく。

選考対策3. 「なぜCanly」の志望動機を深掘りする

「スタートアップで成長したい」という漠然とした動機は落とされやすい。なぜ店舗支援ドメインか、なぜこの規模・フェーズか、なぜCanlyのカルチャーがフィットするかを、具体的な過去経験と結びつけて語れるよう準備する。

転職会議やOpenWorkの口コミを読み込み、カルチャーの実態を理解した上で「それでも入りたい理由」を自分の中で言語化しておく。

選考対策4. 他社の選考状況を正直に伝える準備

「他にどんな企業を受けているか」という質問が面接で出やすいと口コミに記載されている。競合他社や類似のスタートアップ名を挙げることは問題ないが、「Canlyのどの点が他社より良いと思っているか」をセットで語れると印象が高まる。

選考対策5. ポートフォリオ・実績物を用意する(エンジニア・クリエイター職)

技術職・デザイン職では実際の成果物を見られることが多い。エンジニアはGitHub・個人プロジェクト、マーケターはコンテンツ・分析事例を準備しておく。面接がラフな会話形式であっても、実績の裏付けがない場合は評価が下がりやすい。

選考対策6. 面接でのコミュニケーションスタイルに合わせる

口コミによれば面接は比較的ラフな会話形式で進むことが多いとのことだ。堅苦しく構えすぎず、自然な会話の流れで自己アピールできるスタイルが好まれる。ただし、ラフだからといって準備不足で臨むのは禁物。話題の深度に対応できる知識・経験の幅が問われる。

株式会社Canlyへの転職で評価されやすい経験

  • SaaS企業でのインサイドセールス・フィールドセールス実務経験
  • KPI管理・SFA活用・商談プロセス設計の経験
  • Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の設定・最適化経験
  • MEO対策・SEO・コンテンツマーケティング実務経験
  • 飲食・小売・サービス業への法人営業経験(顧客業界理解)
  • カスタマーサクセス・オンボーディング支援の経験
  • チェーン事業者・フランチャイズ本部との折衝経験
  • Webサービス・アプリのPM・PdM経験
  • バックエンド・フロントエンドのSaaS開発経験(Ruby / Go / TypeScript等)
  • データ分析・BI ツール活用経験(Tableau / Looker 等)
  • 採用・人事・労務分野の実務経験(コーポレート職)
  • プロダクトロードマップ策定・ユーザーインタビュー実施の経験
  • スタートアップ・成長企業での勤務経験(環境変化への適応実績)
  • Google Workspace・HubSpot・Salesforce 等のSaaS運用経験

特に評価されやすいのは、SaaS企業での営業・CS経験を持ちながら飲食・小売業界に深い知見を持つ人材、またはGoogleビジネスプロフィール周辺の専門スキルを持つマーケターだ。 こうした組み合わせはCanlyの顧客課題を最速で理解でき、入社後のオンボーディング期間を大幅に短縮できる。

まとめ

株式会社Canlyは、店舗情報のデジタル管理という明確な課題に特化したSaaSスタートアップとして、2018年の設立から短期間で国内外52,000店舗超の導入実績と累計約35億円の資金調達を実現してきた。Deloitteの成長率ランキング2年連続受賞という客観的な評価も、その成長力を裏付けている。

年収水準は大手SaaS企業と比較するとやや低く、制度整備も発展途上の面がある。しかしシリーズCという大型調達後の拡張フェーズに入っており、ポジション・責任・報酬の伸びしろが最も大きい時期に差し掛かっている。AI機能の強化・海外展開という次の成長軸も明確であり、「今ここに入る意味」を語れる転職候補先だ。

転職を検討する際は、有給消化率94.2%というポジティブな数字と月間残業時間約43.5時間という現実をセットで捉え、通勤・働き方を踏まえた総合評価をしてほしい。出社基本のカルチャーを理解した上で、品川・天王洲への通勤が現実的かどうかも確認ポイントだ。

Canlyがフィットするのは、「成長市場で早期にポジションを確保し、スタートアップの成長に自分のキャリアを重ねたい」という意志のある転職者だ。数字で勝負でき、変化を楽しめ、顧客の課題を自分ごとに捉えられる人材にとって、今のCanlyは非常に魅力的な選択肢の一つになり得る。転職エージェントとして「今のフェーズで入る価値がある企業」として自信を持って推薦できる水準にある。