株式会社竹中工務店は1610年(慶長15年)に創業した、スーパーゼネコン5社のなかで唯一の非上場企業です。「良い建物を建てる」という創業理念を400年以上にわたって貫き、設計部門と施工部門を自社内に持つ「設計施工一貫体制」によって国内外の超大型ランドマーク建築を数多く手掛けてきました。東京スカイツリー(鉄骨製作・建設工事)、あべのハルカス(設計・施工)、関西国際空港旅客ターミナルビルなど、日本を代表する建築物が同社の手によるものです。
売上高1兆6,124億円・平均年収1,153万円という数字は建設業界でも最高クラスに位置します。スーパーゼネコン5社の中でも、設計能力と施工能力を同一社内に持つという点において竹中工務店は際立った存在感を持っており、発注者(デベロッパー・官公庁・大企業)から「設計から施工まで一括で任せられる高品質な建設会社」として長年の信頼を勝ち取ってきました。
転職難易度は高く、採用の大多数は新卒が占めますが、中途採用も年間35名程度(2021年度実績)行われています。一級建築士・施工管理技士などの有資格者や大手ゼネコン・設計事務所での大規模プロジェクト経験者には現実的なチャンスがあります。本記事では竹中工務店への転職を検討する建設技術者・設計者向けに、事業内容・年収・社風・選考対策を徹底解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社竹中工務店 |
| 英語名 | TAKENAKA CORPORATION |
| 創業 | 1610年(慶長15年) |
| 法人設立 | 1937年9月1日 |
| 代表取締役社長 | 手野誠人 |
| 本社所在地 | 大阪市中央区本町四丁目1番13号(大阪本店)、東京都中央区京橋2丁目16番1号(東京本店) |
| 資本金 | 500億円 |
| 従業員数 | 約7,804名(単体) |
| 上場区分 | 非上場 |
| 売上高 | 1兆6,124億円(2023年度連結) |
| 平均年収 | 1,012万〜1,153万円(各種データ参照) |
| 平均年齢 | 44.6歳(推定) |
| 勤続年数 | 非公開 |
| 事業内容 | 建築工事・土木工事・設計・開発・エンジニアリング |
竹中工務店は1610年(慶長15年)に大工棟梁として創業した建設会社です。法人設立は1937年ですが、400年超の歴史の中で「良い建物を建てる」という一貫した技術哲学が受け継がれてきました。スーパーゼネコン5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)の中で唯一非上場を維持していることは、短期的な株主利益よりも長期的な品質・技術・信頼を重視する経営哲学の表れです。自社内に設計部門を持つことは他の大手ゼネコンも行っていますが、竹中工務店の設計部門の規模・能力は業界内でも格別の評価を受けています。
主な事業内容
竹中工務店の事業は売上の90%超を占める「建築事業」を核として、土木・開発・エンジニアリングを補完的に展開しています。超高層ビル・大型商業施設・病院・空港・文化施設など多様な建物タイプに対応し、設計から施工まで一貫して手掛けることができる体制が最大の競争力です。
同社の建築哲学は「百年建築」とも言える長期耐用・高品質を前提としており、数十年後も資産価値を維持する建物を作るという視点が設計・施工のすべてのプロセスに反映されています。この哲学は大手デベロッパー・官公庁・大企業からの長期的な発注関係の維持につながっています。
建築事業(主力事業)
超高層ビル・複合商業施設・オフィスビル・空港・病院・大学・美術館・ホテルなど、国内外の代表的なランドマーク建築を手掛けます。主な代表作品として、東京スカイツリー(鉄骨製作工事)・あべのハルカス(設計・施工)・関西国際空港旅客ターミナルビル・渋谷ヒカリエ(設計・施工参加)などが挙げられます。
設計部門の規模と技術力が際立っており、設計と施工を同一チームで進められる体制は建物の品質管理・コスト管理において大きなアドバンテージをもたらします。外部の設計事務所に設計を委託してから施工するという方式と比べ、設計意図の正確な実現・設計変更への柔軟な対応・VE(バリューエンジニアリング)提案が容易である点が発注者から高く評価されています。
土木事業
橋梁・トンネル・インフラ整備・地下空間開発など土木工事も手掛けます。建築との連携が必要な複合開発・都市再開発プロジェクトでの土木工事と組み合わせた受注が多いです。
開発・エンジニアリング事業
不動産開発・プロパティマネジメント・BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用したスマートビルディングの提案など、建設後の運用・管理まで視野に入れたソリューション事業を展開しています。建物の設計・施工だけでなく、竣工後の長期的な建物価値向上を支援するサービス提供者としての役割も担っています。
海外事業
シンガポール・中国・米国・英国など主要な海外市場での建築プロジェクトを手掛けています。日系企業の海外拠点建設・海外不動産開発への参画など、グローバルな建設需要への対応を進めています。
株式会社竹中工務店の強み
強み1. スーパーゼネコン随一の設計施工一貫体制による卓越した品質
設計部門(竹中工務店設計本部)と施工部門を同じ組織内に持ち、両者が密接に連携して建物を作り上げる体制は、設計者と施工者が別組織という通常の建設プロジェクトと比べて圧倒的に高い品質・精度・コミュニケーション効率を実現します。設計段階での施工性の検討・材料選定・コスト最適化から、施工段階での設計意図の完全な実現まで、一元的な管理が可能です。
この設計施工一貫体制は、複雑な建物(超高層・特殊構造・高度な環境性能要求)であるほど、その強みが際立ちます。設計と施工の両方を高水準でこなせる技術者を自社内に確保し続けることが、同社の最大の競争障壁となっています。
強み2. 400年超の信頼とランドマーク建築の圧倒的な実績
創業1610年という歴史的なブランドは、大型プロジェクトの受注において発注者に絶大な信頼感を与えます。東京スカイツリー・あべのハルカス・関西国際空港という誰もが知るランドマーク建築の施工実績は、「竹中に任せれば間違いない」という圧倒的な信頼の根拠となっています。
この歴史的な信頼は人材採用においても強力な武器です。「日本最大のランドマーク建築に携わりたい」という建設技術者・建築士にとって、同社は他に替えられない唯一無二の職場として機能しています。
強み3. 非上場による長期目線の技術投資と経営安定性
株式市場の短期的なプレッシャーを受けずに、長期的な技術開発・品質向上・人材育成に投資できることが非上場企業としての最大の強みです。DX推進・BIM導入・省エネ建築(ZEB:ゼロエネルギービル)・スマートビルディング技術の開発など、短期的な収益に直結しない中長期的な技術投資を実行できる財務的・意思決定的な自由度があります。
また、株主構成が安定しているため経営の継続性が高く、長期的なプロジェクト(大型再開発・複数棟にわたる開発計画)においても安定したパートナーとして機能します。
強み4. BIM・建設DXの先進的な取り組み
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用においては業界内でも先進的な取り組みを続けており、3Dモデルを活用した設計の可視化・施工シミュレーション・ファシリティマネジメントとの連携が進んでいます。AIを活用した施工計画最適化・ドローンによる現場監視・ロボットの建設現場導入なども積極的に推進しており、建設業界の生産性革命(建設DX)を牽引しています。
強み5. 都市再開発・環境建築での時代のニーズとの合致
老朽ビルの建て替え・都市再開発・省エネ・ZEB・カーボンニュートラル対応の建築需要は今後も長期にわたって継続・拡大が見込まれます。これらの分野での高い技術力と豊富な実績を持つ竹中工務店は、時代のニーズと競争力が一致した状況にあります。
株式会社竹中工務店の年収事情
竹中工務店の年収は建設業界の中でも最高クラスに位置します。平均年収は調査によって1,012万〜1,153万円と幅がありますが、いずれにせよ建設業界の平均(450〜600万円程度)を大幅に上回る高水準です。一般的に新卒から20年程度で課長クラスに昇進した場合、1,000万円超の年収が期待できます。
職種別の想定年収レンジ
| 職種・等級 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 施工管理(若手・入社1〜5年) | 500万〜700万円 |
| 建築設計(若手・入社1〜5年) | 500万〜700万円 |
| 施工管理(中堅・主任クラス) | 700万〜950万円 |
| 一級建築士・設計リーダー | 750万〜1,100万円 |
| 係長クラス | 900万〜1,100万円 |
| 課長クラス | 1,100万〜1,400万円 |
| 部長・上席クラス | 1,350万〜1,800万円 |
| コーポレート(財務・人事・法務) | 700万〜1,200万円 |
給与制度の特徴
月給制(基本給+各種手当)に年2回の賞与(夏・冬)が加算される標準的な日系大企業の給与体系です。MBO(目標管理)制度を採用していますが、口コミによると概ね年功序列的な色彩が強く、特に若手〜中堅年次は評価による差が賞与額に大きく反映されにくいとされています。課長職以降は成果・評価との連動が強まる傾向があります。
施工管理職は現場手当(工事現場での特別手当)が加算されるため、実質的な年収は求人票の数字より高くなることがあります。また、全国・海外への転勤が発生する場合は転居手当等が支給されます。
年収を見る際の注意点
- 「平均年収1,153万円」と「1,012万円」という異なる数値が存在しており、いずれも調査の前提条件が異なる可能性があります
- 平均年齢44.6歳のデータであり、若手の年収は平均より低くなります
- 施工管理職は現場手当が加算されるため、設計・本社職との比較では現場手当込みの実質年収で比較することが重要です
- 非上場企業のため有価証券報告書での開示義務がなく、公式な数字は確認しにくいです
- 大手ゼネコンの中では鹿島・大成等と同等水準の年収と考えるのが自然です
株式会社竹中工務店の働き方・福利厚生
勤務時間・休日制度
- 建築・設計職:標準勤務時間制(繁忙期は時間外が発生)
- 施工管理職:工事の繁忙期(竣工前・気象変動による工期変動)に長時間勤務が発生しやすい
- 年間休日120日程度(部署・現場状況による)
- 完全週休2日(土日)を目標とした取り組み推進中(現場によって差あり)
- 夏季休暇・年末年始休暇
- 育児休業・介護休業制度(男性育休取得を推進)
- 有給休暇取得の推進
働く場所・リモートワーク
大阪本店・東京本店を中心に、国内30以上の支社・営業所・工事現場、および海外現地法人が主な就業場所です。施工管理職は全国の工事現場への赴任が業務の前提となるため、転居を伴う異動が日常的に発生します。設計・コーポレート部門では在宅勤務・リモートワークの活用も進みつつありますが、現場業務は当然ながら現場への出勤が必須です。
海外赴任は海外事業の拡大に伴い増えており、シンガポール・中国・米国・英国など各国拠点への派遣機会があります。グローバルなキャリアを望む方には魅力的な機会です。
主な福利厚生
- 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険(社会保険完備)
- 賞与年2回
- 住宅手当・借上社宅制度(転居転勤者向け)
- 家族手当・配偶者手当
- 現場手当(施工管理職の現場勤務時)
- 確定給付型年金・退職金制度
- 持株会制度(非上場のため限定的)
- 通勤交通費全額支給
- 各種研修・資格取得支援(一級建築士・施工管理技士・RIBA等)
- 健康診断・人間ドック費用補助
- 育児支援(育児休業・時短勤務)
- 財形貯蓄制度
- グループ会社の施設利用優待
働き方を見る際の注意点
施工管理職は工事の進行状況や気象条件・工期プレッシャーによって長時間労働が発生しやすい環境です。建設業の2024年問題(時間外労働規制の適用)を受けて労働時間削減の取り組みが進んでいますが、現場の繁忙期には相応の業務量があることは理解しておく必要があります。全国転勤が前提となるキャリアが多く、居住地の固定を優先する場合は事前に確認が必要です。
株式会社竹中工務店の社風・カルチャー
一言で表すなら「職人気質と技術への誇りを持つ、品質至上主義の組織」
竹中工務店の社風を一言で表すなら「400年の歴史に裏打ちされた職人気質と、建築技術への深い誇りを持つ品質至上主義の組織」です。「良い建物を建てる」という創業以来の理念が組織文化の根底に流れており、品質・技術・職人としてのプロフェッショナリズムを重んじる価値観が全社員に共有されています。
非上場であることが企業文化にも影響を与えており、短期的な株価や四半期業績に過剰に引っ張られることなく、「この建物を本当に良いものにする」という長期的な品質志向で判断できる環境があります。設計者と施工者が同じ組織内にいることで、「設計vs施工」という対立関係ではなく「一緒に良い建物を作る」という協力関係が自然に生まれています。
評価される人物像
- 建築・建設という仕事に本物の誇りと情熱を持つ人
- 技術を継続的に磨き、プロフェッショナルとして成長し続ける意欲がある人
- 大規模プロジェクトでの協調性・リーダーシップを発揮できる人
- 品質・安全・コストのバランスを高い水準で管理できる人
- 全国・海外転勤を受け入れ、様々な環境でのプロジェクトに挑戦できる人
表面的なイメージと実態の差
「老舗・保守的な大企業」というイメージは一部正確ですが、BIM・AI・ドローン・ロボットといった建設DXの取り組みについては業界の先端を走っています。技術革新への投資は活発であり、「古い体質の建設会社」という先入観とは異なる現代的な側面も持ちます。ただし、組織的には年功序列の色彩が残り、若手が大きな裁量を持って動けるスタートアップ的な環境とは異なります。
株式会社竹中工務店の転職難易度
難易度:高め(Aランク〜準難関)
竹中工務店への転職難易度は建設業界の中でも高い部類に入ります。採用の大部分を新卒が占め、中途採用枠は年間35名程度(2021年度実績)と限られています。ただし近年は中途採用を積極化する傾向があり、条件を満たす方にはチャンスがあります。
理由1. 新卒中心採用と中途採用枠の少なさ
竹中工務店の採用は歴史的に新卒採用が中心であり、中途採用は特定のスキル・ポジションを補うための選択的な採用が多いです。中途採用枠が年間35名程度と限られているため、競争倍率が高くなりやすいです。
理由2. 有資格者・大規模プロジェクト経験が事実上の必須条件
一級建築士・1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士などの国家資格保有者が採用の優先対象となります。さらに、超高層ビル・大型商業施設・空港・病院など大規模プロジェクトでの施工管理・設計経験が具体的な実績として求められます。有資格者でない場合や大規模プロジェクト経験がない場合は採用難易度が一気に上がります。
理由3. 竹中工務店ならではの設計施工一貫体制への理解と適合
設計施工一貫という独自の体制への理解と、その中での自分の役割への明確なビジョンを持っていることが求められます。「設計だけ」「施工だけ」という分断された視点ではなく、両者の連携に価値を見出せる技術者・ビジネスパーソンが求められています。
株式会社竹中工務店に向いている人
タイプ1. 日本を代表するランドマーク建築に携わりたい建設技術者
「東京スカイツリーのような建物に携わりたい」「日本で最大規模の超高層ビルを手がけたい」という強い意欲を持つ施工管理技士・建築士に最も向いています。スーパーゼネコンの中でも格別の設計力・施工力を持つ同社は、建設技術者としての「最大の舞台」を提供できる企業のひとつです。
タイプ2. 設計と施工の両方を深く理解したい建築のプロフェッショナル
設計の意図を完璧に実現する施工・施工の実態を理解した設計、という「設計施工の両方を知るプロ」を目指す方にとって、設計施工一貫体制の竹中工務店は理想的な学習・成長の場です。設計者と施工者が日常的に連携する環境は、一方的な専門性だけでは得られない統合的な建築の理解を培います。
タイプ3. 品質に妥協せず長期的な技術を磨きたい人
「今の流行に流されず、50年・100年残る良い建物を作る」という哲学に共感し、品質とプロフェッショナリズムを最優先にしてキャリアを歩みたい方に向いています。短期的な成果よりも技術の積み上げと品質へのこだわりを評価する組織文化が、そのような志向の人材を育て評価する環境を作っています。
タイプ4. BIM・建設DXのフロントランナーとして働きたい人
建設業界でのデジタル化・BIM活用・AI応用に強い関心を持ち、「建設DXの最前線で仕事をしたい」というデジタル人材にとっても、竹中工務店は建設業界の中では先進的な環境を提供しています。既存の建設技術とデジタル技術の橋渡し役として貢献できる方に向いています。
タイプ5. 全国・海外でのプロジェクトを通じてキャリアを広げたい人
「同じ場所でずっと働くより、様々なプロジェクトを通じて経験を積みたい」という成長志向の方に向いています。全国・海外の様々な現場でのプロジェクト経験を通じて、多様な建物タイプ・発注者・状況への対応力を身につけることができます。
株式会社竹中工務店に向いていない人
転職後のミスマッチを防ぐため、向いていない可能性のあるタイプも率直にお伝えします。
- 転勤・転居なしの固定勤務地を強く希望する方: 全国の工事現場・支社への転勤が前提となるキャリアが多く、居住地を固定したい場合には限界があります。
- 建築・建設という仕事への情熱が薄い方: 職人気質と技術への誇りが組織の根底にあるため、建設業へのモチベーションが低い場合には文化的な違和感を感じる可能性があります。
- スタートアップ的な裁量と意思決定のスピードを求める方: 大組織・大型プロジェクトゆえの意思決定プロセスと階層性があり、スタートアップ的な「自分で全部決めて素早く動く」環境とは異なります。
- 施工管理の長時間労働・過酷な現場環境が許容できない方: 繁忙期や工期プレッシャーのある現場では長時間の業務が発生するケースがあります。一定の体力・ストレス耐性が必要です。
株式会社竹中工務店の選考対策
戦略1. 保有資格と大規模プロジェクト経験を軸に書類を構成する
中途採用の書類選考では「保有資格(一級建築士・施工管理技士等)」と「大規模プロジェクトでの実績(プロジェクト規模・担当役割・完成実績)」が最重要評価項目です。応募書類には関与したプロジェクトの規模(建物の延床面積・工事金額・フロア数等)・担当工程・担当人数・竣工実績を具体的に記載しましょう。竹中工務店が手がける規模(数百億円〜数千億円規模の大型プロジェクト)に見合った実績をアピールすることが重要です。
戦略2. 竹中工務店の代表建築と設計施工一貫体制への深い理解を示す
面接では「なぜ竹中工務店か」という問いが必ず来ます。「東京スカイツリーを手がけた会社だから」という表面的な回答ではなく、「設計施工一貫体制の強みをどう理解しているか」「竹中のどのプロジェクトにどのような形で貢献したいか」という深い理解を示す準備が必要です。代表建築の設計・施工上の特徴・技術的な工夫を事前に調べておくと具体的な会話ができます。
戦略3. 建設DX・BIM・省エネ建築の専門知識をアピールする
同社が積極的に推進するBIM活用・建設DX・ZEB(ゼロエネルギービル)への対応・AI・ドローン活用について、自身の経験や関心を具体的に語ることができると選考での差別化になります。「BIMを活用したプロジェクトでの成功体験」「省エネ建築の設計実績」などの具体例を準備しましょう。
戦略4. 「竹中ならではの仕事」への志向性を言語化する
非上場・品質至上・設計施工一貫・400年の歴史という竹中工務店のユニークな特性に共鳴している自分の価値観を明確に言語化してください。「上場企業の短期的プレッシャーより長期的な品質追求に価値を感じる」「設計者と施工者が同じ組織にいる意義を理解している」という視点が、他のスーパーゼネコンではなく竹中を選ぶ理由の説得力になります。
戦略5. 全国転勤・海外赴任への積極的な姿勢を示す
採用担当者は中途入社者が全国転勤・現場赴任に対応できるかを重視します。「全国どこでも赴任できる」「海外プロジェクトにも挑戦したい」という積極的な姿勢を示すことが、採用の可能性を高めます。家族の状況・居住地の制約がある場合は正直に相談した上で、可能な範囲での柔軟性を示しましょう。
戦略6. コーポレート・管理職ポジションでは業界への理解と専門性の両立を示す
財務・人事・法務・IT・経営企画などコーポレート部門への応募の場合は、建設業界への基本的な理解(建設業法・施工管理の仕組み・大型プロジェクトのキャッシュフロー等)と、専門職としての高い能力の両方を示すことが求められます。「建設業界の専門用語・ビジネスモデルを理解したコーポレート担当者」という付加価値を示せると他の候補者との差別化になります。
株式会社竹中工務店への転職で評価されやすい経験
- 一級建築士資格の保有(設計職の事実上の必要条件)
- 1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士資格の保有
- 延床面積1万㎡超・工事金額100億円超の大型建築プロジェクトの施工管理経験
- 超高層ビル(30階超)・大型商業施設・病院・空港の設計または施工管理経験
- 大手ゼネコン・大手サブコン・大手設計事務所での実務経験
- BIM(Revit・Archicad・Tekla等)を活用した実務経験
- ZEB(ゼロエネルギービル)・LEED・CASBEEなど環境建築の設計実績
- ドローン・AIを活用した建設現場の生産性改善経験
- 海外建設プロジェクトの設計・監理・施工管理経験
- プロジェクトマネジメント(工程・コスト・品質管理)の実績
- 構造設計・設備設計(電気・機械)の実務経験
- デベロッパー・官公庁での大型建設プロジェクトの発注・監理経験
- 建設業界でのファイナンス・経営企画・人事のコーポレート経験
- 建設IT・システム導入・DX推進の経験
特に評価されやすいのは、一級建築士または1級施工管理技士の資格を保有し、100億円超の大型建築プロジェクトでの施工管理または設計実績を持つ方です。スーパーゼネコン・大手設計事務所出身者の経験は特に高く評価されます。
まとめ
株式会社竹中工務店は、400年超の歴史・スーパーゼネコン唯一の非上場・設計施工一貫体制という三つのユニークな特性を持つ、建設業界の中でも特別な地位を占める企業です。平均年収1,000万円超という業界最高水準の処遇と、東京スカイツリー・あべのハルカスに代表されるランドマーク建築への参画機会は、建設技術者・建築士にとって強力な魅力です。
転職難易度は高く、一級建築士・施工管理技士などの有資格者と大規模プロジェクト経験が事実上の必須条件ですが、これらを満たす方にとっては建設業界での最上位転職先として現実的なターゲットです。「良い建物を建てる」という哲学への共感と、日本のランドマーク建築を手がけたいという強い志を持つ方は、ぜひ積極的に挑戦してみてください。建設技術者としてのキャリアを最高の舞台で積み上げる機会が、竹中工務店には待っています。
