業務プロセスのデジタル化・自動化を支援するエンタープライズ向けローコードプラットフォーム「intra-mart」。その開発・販売・保守を一手に担うのが、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートです。NTTデータの社内ベンチャーとして創業し、現在は東証スタンダード市場に上場する独立したソフトウェア企業として、国内企業のDX推進を強力に下支えしています。
intra-martはワークフロー・ポータル・組織管理・ローコード開発環境を一体化したプラットフォームで、導入企業数は7,500社超、業種を問わず幅広い大手企業・中堅企業に採用されています。製品の市場シェアは12年連続No.1(ワークフロー分野)を誇り、NTTグループのブランド力と自社開発製品の組み合わせが同社の競争優位の核となっています。
2025年3月期は売上高・利益ともに過去最高を更新し、SaaS化・クラウド移行を軸とした成長戦略が着実に実を結んでいます。また、2026年10月1日付で「株式会社イントラマート」へ商号変更を予定しており、NTTデータグループから独立する新たなフェーズに入っています。転職エージェントとして同社への転職を検討する方には、この過渡期の持つ意味をしっかり理解したうえで判断することをお勧めします。
本記事では、転職エージェント・キャリアコンサルタントの視点から、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの事業内容・強み・年収水準・社風・転職難易度・選考対策まで、転職を検討するうえで知っておくべき情報を体系的に解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート |
| 設立 | 2000年2月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 中山義人 |
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂 |
| 資本金 | 7億3,875万円(程度) |
| 従業員数 | 約242名(2025年3月期時点) |
| 上場区分 | スタンダード市場(証券コード3850) |
| 売上高 | 146億5,600万円(2025年3月期・前期比23.9%増) |
| 平均年収 | 670〜720万円程度(推計) |
| 平均年齢 | 36〜38歳程度(推計) |
| 平均勤続年数 | 6〜8年程度(推計) |
| 事業内容 | ローコードプラットフォーム「intra-mart」の開発・販売・保守・クラウドサービス |
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、2000年にNTTデータの社内ベンチャーとして設立されたソフトウェア企業です。主力製品であるエンタープライズ向けローコードプラットフォーム「intra-mart」を軸に、業務プロセスのデジタル化・フルオートメーション化を実現するサービスをワンストップで提供しています。
東証スタンダード市場に上場する独立した上場企業であり、2025年3月期は売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。SaaSビジネスへの移行を積極的に推進しており、ストック型収益モデルへの転換が評価されています。なお、2026年10月1日付でNTTデータグループとの資本関係が変化したことを背景に、「株式会社イントラマート」への商号変更を予定しており、独立した企業としての自立路線を歩み始めている点は、転職先を検討する際に重要な文脈となります。
主な事業内容
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの事業は、自社開発のローコードプラットフォーム「intra-mart」を核としたソフトウェア事業と、クラウド・保守・コンサルティングを含むサービス事業の2本柱で構成されています。いずれも同一の製品エコシステムを共有しており、顧客との長期的な関係構築を前提とした収益モデルを採用しています。
ローコードプラットフォーム「intra-mart」
同社の事業の根幹をなす製品群です。intra-martはエンタープライズ向けのローコード開発プラットフォームで、ドラッグ&ドロップ操作によるアプリケーション構築、ワークフローエンジン、組織管理、ポータル機能などを統合的に提供します。プログラミングの専門知識がなくても業務アプリケーションを構築できるため、IT人材不足が深刻化する日本企業での採用が広がっています。
国内のワークフロー分野では12年連続シェアNo.1を維持しており、大手製造業・金融機関・官公庁など7,500社超の導入実績を持ちます。製品のバージョンアップ・機能拡張を継続的に行い、生成AIを組み込んだ最新機能も順次リリースしています。
SaaS・クラウドサービス
オンプレミス提供からクラウド・SaaS型への移行を積極的に推進しており、2025年3月期においてサービス事業の成長が全体業績を牽引しました。プライベートクラウド環境で intra-mart を利用できるサービスや、マルチテナント型のSaaS提供形態を拡充しており、顧客のクラウドシフトに対応するサービスラインナップを整備しています。
長期大型案件の安定した受注に加え、既存顧客のSaaS移行による継続課金型ビジネスが拡大しており、売上の安定性と成長性を両立する収益基盤が確立されつつあります。
DX推進コンサルティング・教育サービス
製品の導入支援にとどまらず、顧客企業のDX推進を包括的に支援するサービスも展開しています。DX人材育成研修、業務可視化から業務変革への伴走支援、変革メソッドの提供などを組み合わせ、製品導入後の定着・活用促進まで一貫して支援します。
これにより、単なるソフトウェアベンダーではなく、顧客のDX変革パートナーとしてのポジションを確立しています。顧客との長期的な関係構築が可能となり、サービス事業の安定した成長につながっています。
パートナー・エコシステム事業
intra-martを活用するパートナー企業(システムインテグレーター・コンサルティング会社等)との協業も重要な事業領域です。自社のみで直接販売・導入を行うだけでなく、パートナーを通じた間接販売チャネルを活用することで、エンドユーザーへのリーチを広げています。
パートナー向けの技術研修・認定制度・サポートプログラムを提供し、エコシステムの拡大を通じて製品の市場浸透を図っています。この仕組みにより、少ない直接営業リソースで広範な市場をカバーする効率的なビジネスモデルが実現されています。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの強み
強み1. 12年連続シェアNo.1製品が生む参入障壁
intra-martはワークフロー分野において12年連続でシェアNo.1を維持しており、この事実が最大の競争優位といえます。一度大手企業に採用された基幹システムは容易に切り替えられないため、既存顧客との長期契約が安定した売上基盤をもたらしています。
転職者にとっての意味としては、会社の財務基盤が安定しており、長期的なキャリア形成がしやすい環境といえます。市場トップシェア製品の開発・提供に携われるため、職務経歴書上の希少性も高まります。
強み2. NTTグループブランドと独立上場企業の二重の信頼性
NTTデータの社内ベンチャーとして創業した背景から、大企業の信用力と安定したパートナーシップを持ちながら、独立した上場企業として経営の透明性・機動性も兼ね備えています。親会社に依存しすぎない経営ができる体制は、スタートアップ的なスピード感と大企業の安定性を両立させています。
なお、2026年3月にNTTデータが保有株式の一部を売却したことにより、同社は持分法適用関連会社へと位置づけが変わり、同年10月には「株式会社イントラマート」への商号変更が予定されています。この変化は「NTTブランドからの独立」という側面を持ちますが、同時に独立した企業としての意思決定の自由度が高まるとも解釈できます。
強み3. エンタープライズ特化による高い顧客ロイヤルティ
大手製造業・金融機関・官公庁など、業務プロセスの複雑さが高い企業群を主要顧客としています。こうしたエンタープライズ顧客は契約単価が高く、かつシステム更改の頻度が低いため、長期にわたる安定した取引関係が生まれやすい特性があります。
転職者にとっては、ゼロから顧客を獲得することよりも、既存顧客との深い関係を育てるスキルが重視される環境であり、「顧客の課題を深く理解して解決する」というコンサルティング志向の人材に向いています。
強み4. ローコード・AI融合による成長市場での先行優位
ローコード開発プラットフォーム市場は、IT人材不足を背景に国内外で急速に拡大しています。intra-martはすでに市場での地位を確立しているため、成長市場のアップサイドを享受できるポジションにあります。また、生成AIの機能を製品に組み込む取り組みを積極的に進めており、技術的な先行性の維持に投資を続けています。
市場の追い風を直接受ける事業に携わることができるため、エンジニア・コンサルタント問わず「成長市場で実績を積みたい」という転職動機の方に親和性が高い環境です。
強み5. SaaS移行によるストック収益の積み上げ
従来のパッケージ販売型からSaaS・クラウド型へのビジネスモデル転換を進めており、月次・年次の安定収益(ARR)が積み上がる構造に変化しています。2025年3月期において営業利益が前期比150.3%増と大幅に拡大した背景の一つが、このモデル転換による収益性の改善です。
経営の安定性が高まっていることは、転職先としての安心感につながります。また、SaaS型ビジネスの成長フェーズを経験できるため、今後のキャリアにおいて「SaaS事業経験者」としての市場価値向上も期待できます。
強み6. 少数精鋭体制と専門性の深化機会
従業員数が約242名と比較的小規模ながら、東証スタンダード上場企業として年間146億円超の売上を誇る効率的な組織です。一人ひとりの業務範囲が広く、製品開発から営業・サポートまで幅広く携わる機会があります。
大企業では分業が進みすぎて一つの領域しか経験できないケースも多いですが、同社では製品・市場・顧客を横断した知見を身につけやすい環境といえます。自ら手を動かしてスキルを磨きたいという意欲的な人材にとっては成長の場となります。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの年収事情
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの年収は、有価証券報告書・複数の転職情報サイトのデータを総合すると、平均670〜720万円程度とされています。IT業界・ソフトウェア企業の中では標準からやや高め水準であり、NTTグループとのつながりによる安定した処遇が反映されています。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 営業(インサイドセールス・フィールドセールス) | 450〜650万円 |
| プリセールス・セールスエンジニア | 550〜750万円 |
| ソフトウェアエンジニア(製品開発) | 500〜800万円 |
| プロジェクトマネージャー/プロジェクトリーダー | 650〜900万円 |
| コンサルタント・DX推進支援 | 600〜850万円 |
| カスタマーサクセス・テクニカルサポート | 450〜650万円 |
| マーケティング | 500〜700万円 |
| 管理部門(経理・人事・総務) | 450〜650万円 |
※上記は公開情報・口コミサイトのデータを参考にした推計であり、実際の条件は経験・スキル・等級によって異なります。
給与制度の特徴
同社の給与制度は、職務・等級に基づいた体系を採用しており、成果評価と能力評価を組み合わせた査定が行われています。賞与は年2回支給が一般的とされており、業績に連動した部分も含まれます。
NTTグループ傘下の企業として整備された人事制度・評価制度の枠組みを持ちながら、独立した上場企業として独自の報酬設計も可能な環境です。商号変更による独立化の過程で、給与制度がどのように変化するかは今後の注目点です。
年収を見る際の注意点
- 有価証券報告書の平均年収と転職サイトの口コミ年収には乖離が生じることがある。公開情報の数値を基準としつつ、口コミは参考程度に留めることが重要
- 職種・等級・年齢によって幅が大きく、「平均年収」は全体の中央値に近い数字であることを念頭に置く
- 中途入社の場合、前職の給与水準・役職・職種によって初期等級が変わり、入社後の年収が大きく異なるケースがある
- 2026年10月の商号変更・NTTグループからの独立に伴い、グループ人事制度の適用範囲が変化する可能性がある点は採用担当者に確認することを勧める
- 残業代の計算方式・みなし残業の有無は職種によって異なるため、オファー面談での確認が必須
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの働き方・福利厚生
勤務時間・休日
標準的なIT企業の勤務形態を採用しており、フレックスタイム制の導入により柔軟な勤務時間管理が可能とされています。完全週休2日制(土日祝)、年間休日は120日程度。有給休暇の取得を促進する文化があり、口コミでも休日取得に関する評価はおおむねポジティブなものが見られます。
残業については、プロジェクトの繁忙期には増加することがあるとの口コミも存在しますが、概して大手SIer等と比較すると過度な残業は少ない傾向があるとされています。
リモートワーク
コロナ禍以降にリモートワーク環境を整備し、現在もハイブリッド勤務を維持していると考えられます。東京・港区の本社を拠点としながら、一定程度のリモート勤務が許容される環境が整っています。具体的な出社頻度・在宅勤務の条件は職種・チームによって異なるため、選考プロセスでの確認を推奨します。
主な福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 確定拠出年金制度(DC)
- 各種手当(通勤手当・住宅手当等)
- フレックスタイム制
- 有給休暇(法定付与+特別休暇)
- 育児・介護休暇制度
- 産前産後休業
- 慶弔見舞金制度
- 社員研修・資格取得支援制度
- 健康診断・メンタルヘルスケアプログラム
- NTTグループ関連の各種優待・割引(商号変更後の適用範囲は要確認)
- 社内勉強会・技術コミュニティへの参加機会
注意点
2026年10月の商号変更・NTTデータグループからの独立に伴い、NTTグループ共通福利厚生の一部が変更される可能性があります。選考応募前に最新の待遇条件を採用担当者に確認することを強くお勧めします。また、少数精鋭体制のため、特定プロジェクトの佳境には業務集中が生じる場合があり、柔軟な対応が求められる局面も想定しておきましょう。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの社風・カルチャー
一言で表すなら「技術愛×安定志向の専門家集団」
intra-martという高度な専門製品を長年にわたって磨き上げてきた組織であり、製品への深い愛着と技術的なこだわりを持った社員が多いと言われています。NTTデータグループという大企業のカルチャーの影響を受けつつも、独立した上場企業として自律的な判断を重視する文化があります。
口コミサイトの情報によれば、「穏やかで優しい社員が多く働きやすい」「部門・部署によって文化が異なる」といった声が見られます。技術志向の専門職が多い一方で、個人の業務量が重くなりやすい局面があるという指摘もあり、役割によって経験のバラツキがある点は理解しておく必要があります。
評価される人物像
- 自社製品「intra-mart」に対して深い理解と愛着を持てる人
- 顧客の業務課題を深く掘り下げ、技術で解決することに喜びを感じる人
- SaaS・クラウド時代の変化を楽しみ、自ら学習し続けられる人
- 少数精鋭の環境で幅広い責任範囲を担えるオーナーシップの高い人
- 顧客や社内での長期的な信頼関係を大切にするコミュニケーション能力の持ち主
表面的なイメージと実態の差
「NTTデータ系列」という名前から大規模な組織を想像する転職者も多いですが、実際の社員数は約242名と小規模です。大企業と中小企業の性格が混在する環境であり、「NTTブランドに守られながらもスタートアップ的に動ける」と感じる方もいれば、「リソースが少なく負荷が高い」と感じる方もいます。
また、2026年10月の商号変更を機に、NTTブランドの後ろ盾が弱まる可能性を意識しておくことも重要です。同社が「NTTデータ系列」ではなく「イントラマート」として独立した企業として立つことへの覚悟を、入社前に自分なりに消化しておくことが大切です。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの転職難易度
難易度:B級(やや高め)
総論として、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの転職難易度は、業種・職種によって異なりますが、全般的にやや高めと評価できます。従業員数が少なく求人の絶対数が限られるうえ、自社製品への高い理解と専門性が求められるため、スクリーニングは厳しめです。
一方で、大手SIerやコンサルファームほどの競争率はなく、製品やDX領域の実務経験を持つ人材であれば挑戦しやすい水準でもあります。NTTデータグループのブランドを持つ上場企業としての安定感を求めつつ、専門性を活かしたキャリアを築きたい人材に向いています。
理由1. 求人数が限られる少数精鋭体制
従業員242名程度という規模上、年間の採用人数は数名〜十数名にとどまる傾向があります。公開求人も常時多数掲載されるわけではなく、タイミングによって希望職種の求人がない時期もあります。転職を検討する際は、複数の転職エージェント・転職サイトを並行利用し、求人情報を幅広く収集することが重要です。
理由2. 製品知識・DX領域の専門性が求められる
intra-martという独自製品を扱うため、製品の概念・特性を素早くキャッチアップできる学習能力と、業務DX・ローコード開発に関する基礎知識が選考で重視されます。未経験者よりも、SaaS製品の営業・導入経験者、SIerでの上流工程経験者、DXコンサルタント経験者などが書類選考を通過しやすい傾向があります。
理由3. 商号変更・独立という過渡期の不確実性
2026年10月の「株式会社イントラマート」への商号変更は、経営戦略上の意味を持つ大きな転換点です。NTTブランドを前面に出せなくなることで、顧客基盤や採用力にどのような変化が生じるかは現時点では不確定要素があります。長期的な雇用安定性を重視する転職者にとっては、この過渡期の経営方針・ビジョンを選考過程でしっかり確認することが不可欠です。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの主な募集職種
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートでは、主力製品「intra-mart」の開発・販売・導入支援を中心とした専門職での採用が行われています。
- Web・オープン系SE(intra-martを活用したシステム開発・上流工程)
- Web・オープン系プロジェクトマネージャー(プライム案件のPM/PL)
- Web・オープン系プロジェクトリーダー(中規模案件のリーダー職)
- パッケージ導入コンサルタント(intra-martの導入・定着支援)
- BPR・業務改善コンサルタント(顧客のDX変革推進)
- セールスエンジニア・プリセールス(技術観点での提案支援)
- ローカライズエンジニア(グローバル向け製品の翻訳・機能改善)
- IT・通信製品法人営業(新規・既存顧客への製品提案)
- プロダクトマネージャー(PM)(製品ロードマップ・機能企画)
- カスタマーサクセスマネージャー(CSM)(導入後の活用支援・継続率向上)
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートに向いている人
タイプ1. 自社製品に誇りを持って働きたい人
「自分たちが作った・売った製品が、何千社もの企業の業務を支えている」という実感を大切にしたい方に向いています。intra-martは市場でシェアNo.1を持つ製品であり、顧客からの信頼が高い製品に携われることは大きなやりがいになります。
タイプ2. DX・ローコード領域でキャリアを深めたい人
業務DXの最前線で、ローコード技術を核としたソリューションに関わりたいエンジニア・コンサルタントに向いています。成長市場の中核製品に携わることで、市場価値の高いスキルセットを構築できます。
タイプ3. 少数精鋭で幅広くキャリアを積みたい人
大企業で分業が進みすぎて「自分の仕事が限定的すぎる」と感じている方に向いています。約240名規模の組織では、一人当たりの責任範囲が広く、製品・顧客・組織を横断した経験を積める環境があります。
タイプ4. 安定基盤の中で挑戦できる環境を求める人
市場シェアNo.1という安定した製品基盤を持ちながら、SaaS化・AI融合・グローバル展開など新たな挑戦ができる環境を求める方に向いています。大企業的な安定と、中小企業的なスピード感を両立したい方に適しています。
タイプ5. 長期的な顧客関係を大切にしたい人
エンタープライズ顧客との長期的なパートナーシップを構築することに喜びを感じる方に向いています。単発の案件を数多くこなすスタイルよりも、一つの顧客と深く長く関わって成果を出すスタイルを好む方に適した環境です。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートに向いていない人
批判ではなく、ミスマッチ防止のためにお伝えします。同社の環境・文化と合わない可能性があるタイプを事前に理解しておくことが、転職後のミスマッチを防ぐ最善策です。
- タイプ:多数の製品を扱いたい人 — 同社の主力製品はintra-martに集約されており、多様なプロダクトを横断的に経験したい方には物足りなく感じる可能性があります
- タイプ:大企業特有の充実した組織リソースを求める人 — 250名以下の規模では、大企業のように人・組織・予算が潤沢とはいえない部分があります。専任チームが整備されていない領域では自力で対応する場面も多くなります
- タイプ:NTTブランドへの強いこだわりがある人 — 2026年10月の商号変更後は「NTTデータ」の名前を冠した企業ではなくなります。NTTブランドそのものに強い意味を感じている方には、入社タイミングによって意識のずれが生じる可能性があります
- タイプ:高速で多様な案件をこなしたいコンサルタント — 大手コンサルファームのように多数のクライアント・多業種の案件を次々とこなしたいタイプには、intra-mart特化という製品軸のキャリアは制約に感じるかもしれません
- タイプ:急激な年収アップを最優先とする人 — 安定した収益基盤を持つ企業ですが、超高成長スタートアップのような急激な報酬アップは期待しにくい環境です
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの選考対策
1. intra-martとローコード市場への理解を深める
書類選考・一次面接の時点で、intra-martがどのような製品でどのような価値を提供しているかを自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておくことが重要です。公式サイトの製品紹介ページ・ホワイトペーパー・YouTubeのデモ動画などを活用し、製品の基本的なコンセプト・特徴を頭に入れておきましょう。
面接官は自社製品への関心度を重視する傾向があるため、「なぜintra-martなのか」「なぜローコードDX分野なのか」を具体的なエピソードと組み合わせて語れるよう準備しておくことが差別化につながります。
2. 上流工程経験・顧客折衝経験をエピソード化する
エンジニア・コンサルタント職では、要件定義・基本設計などの上流工程経験が重視されます。「どのような課題を持った顧客に対し、どのようなアプローチで解決策を提案・実装したか」というPREP形式のエピソードを2〜3個用意しておきましょう。金額規模(1,000万〜1億円規模の案件)・関係者数・成果の数値化など、具体性を持って語れる状態にしておくと評価が上がります。
3. DX推進・業務改善に対する自分の視点を磨く
面接では「業務DXをどのように捉えているか」「デジタル化によって何を実現したいか」といった思想・視点を問われることがあります。DX推進の事例・成功事例・失敗事例を日頃からインプットし、自分なりの見解を持っておくことが重要です。
業種を問わず「業務プロセス改善」の観点を持ち、「技術を手段として顧客の業務をどう変えるか」という発想で語れる人材が評価されます。
4. 商号変更・独立化を前向きに捉えていることを示す
2026年10月の「株式会社イントラマート」への商号変更は、選考の場でも話題になり得ます。この変化を「リスク」と捉えるのではなく、「自立した企業として新たなチャレンジをする局面に参加できる機会」と前向きに表現できるかどうかは、文化適合性(カルチャーフィット)の観点から評価される可能性があります。
「変化を楽しめる人材かどうか」を問う場合に、この話題への自分の見解を正直かつポジティブに伝えることが有効です。
5. 英語力を持つ候補者は積極的にアピールする
ローカライズエンジニアなどグローバル対応職種が存在するほか、海外展開を視野に入れた事業戦略を推進していることから、英語力を持つ候補者は積極的にアピールすることが有利に働く場面があります。TOEIC・実務経験・英語での業務経験などを職務経歴書に明記しておきましょう。
6. 少数精鋭環境での主体性をアピールする
約240名規模の組織では、大企業のように役割が細分化された分業体制が完全には整っていない場面もあります。「仕事は与えられるものではなく自ら取りにいく」「曖昧な状況でも自律的に動ける」という主体性・自走力を具体的なエピソードで示すことが評価につながります。
面接では「マニュアルのない状況でどう動いたか」「自ら提案して業務改善した経験」などを準備しておくと、少数精鋭文化への適合性をアピールできます。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートへの転職で評価されやすい経験
- SIer・ITベンダーでのシステム開発上流工程(要件定義・基本設計)経験
- ローコード・ノーコードプラットフォームの導入・活用経験(種別不問)
- ワークフローシステム・BPMツールの導入・運用経験
- エンタープライズ向けパッケージソフトウェアの導入コンサルティング経験
- 業務DX推進プロジェクトのリーダー・マネージャー経験
- Web・オープン系SEとしてのJavaまたはJavaScript系開発経験
- プロジェクトマネージャー(PM)としての1,000万円規模以上のプロジェクト管理経験
- カスタマーサクセスマネージャー(CSM)としてのSaaS製品の定着率向上経験
- セールスエンジニア・プリセールスとして技術提案・デモを担った経験
- 製造業・金融・官公庁など大手エンタープライズ顧客との折衝経験
- DX戦略の立案・提案経験(コンサルティング会社・事業会社問わず)
- SaaS型製品の営業・アカウント管理経験
- 英語を使った技術的なコミュニケーション経験(グローバル対応ポジション向け)
- 研修・教育コンテンツ設計・実施経験(DX人材育成サービス向け)
- intra-martに関連する資格・認定(intra-mart認定試験など)の保有
特に評価されやすいのは、SIerや業務系パッケージベンダーでの上流工程経験に加え、「顧客の業務を深く理解してテクノロジーで解決した」という具体的な実績を持つ人材です。 intra-martという専門製品に関わる意欲と、変化を楽しむ姿勢を組み合わせて訴求することが、書類通過・内定獲得の最大のポイントといえます。
まとめ
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、国内ワークフロー市場で12年連続シェアNo.1を誇る「intra-mart」を核に、業務DX・ローコード開発の最前線で事業を展開するソフトウェア企業です。2025年3月期に売上高・利益ともに過去最高を更新し、SaaS化・AI融合による持続的成長の軌道に乗っています。
一方で、2026年10月の「株式会社イントラマート」への商号変更というNTTグループからの独立という大きな転換期を迎えており、転職先として検討する際にはこの変化が持つ意味をしっかり把握しておくことが重要です。ただし、商号変更は上場廃止や事業縮小ではなく、むしろ独自の意思決定でDX市場の変化に素早く対応するためのポジティブな選択と捉えることもできます。
約240名という少数精鋭体制の中で、自社製品への深い愛着と主体性を持って成長したいエンジニア・コンサルタント・営業職の方にとって、魅力的な選択肢の一つといえます。製品・市場・顧客を横断した幅広い経験が積める環境は、長期的なキャリア形成においても大きな強みとなるでしょう。
転職を検討される方は、採用担当者との対話の中で「商号変更後の事業ビジョン」「給与・福利厚生の変更有無」「職種ごとの具体的な業務スコープ」をしっかり確認したうえで、自分のキャリアゴールと重ね合わせた判断をされることをお勧めします。
