旅行と言えば誰もが思い浮かべるブランドのひとつが「近畿日本ツーリスト」であり、シニア層を中心に熱烈なファンを持つ「クラブツーリズム」です。KNT-CTホールディングスは、その2大ブランドを傘下に持つ旅行持株会社として、国内屈指の旅行流通規模を誇ります。

コロナ禍で旅行業界全体が激震に見舞われた後、インバウンド需要の回復や国内旅行の再活性化を背景に、同社グループも事業の再構築と成長投資を加速させています。単なる「旅行の手配屋」にとどまらず、テーマ型・体験型旅行の企画力やBtoB法人営業の強さを武器に、業界の変革期をリードしようとしています。

転職市場においては、「旅行業界に入りたい」という志望者から常に高い人気を集める一方、業界特有の給与水準やキャリアパスの特殊性を正しく理解しておくことが入社後の満足度を左右します。本記事では転職エージェントの視点から、KNT-CTホールディングスの実態を多角的に解説します。

旅行が好き、人の「非日常」を演出する仕事に携わりたいと考えている方にとって、この会社がどんなフィールドを提供しているのか——ぜひ最後まで読み進めてください。

企業概要

項目内容
正式社名KNT-CTホールディングス株式会社
設立2013年4月(持株会社体制への移行)
代表取締役公式サイト参照
本社所在地東京都新宿区西新宿2丁目6番1号
資本金1億円(HD単体)
従業員数(連結)約3,407名(2025年3月期)
上場区分東証スタンダード
売上高(連結)2,745億円(2025年3月期)
平均年収約537万円(HD単体、有価証券報告書ベース)
平均年齢約38〜42歳程度(推計)
平均勤続年数約10〜15年程度(推計)
主な事業旅行事業(個人・法人)・メディア通販事業

KNT-CTホールディングスは、近畿日本鉄道グループの旅行部門を起源に持つ「近畿日本ツーリスト」と、通信販売・テーマ旅行で独自の地位を確立した「クラブツーリズム」を核とする旅行グループです。持株会社として2013年に発足し、以降はグループ経営の効率化と各ブランドの専門特化を進めてきました。

コロナ禍では旅行業界全体が極めて厳しい環境に置かれましたが、政府の水際対策解除・全国旅行支援・インバウンド回復といった追い風を受け、業績は段階的に回復しています。法人向けMICE(企業の研修・インセンティブ旅行)やインバウンド対応の強化など、新たな収益源の開拓にも力を入れています。

主な事業内容

KNT-CTホールディングスの事業は、旅行の企画・手配・販売を軸に、個人旅行から法人旅行まで幅広い領域をカバーしています。2大ブランドが異なる市場セグメントを担うことで、グループ全体としての顧客基盤の厚みを実現しています。

グループの主力は旅行事業ですが、クラブツーリズムのメディア通販事業(会員誌・カタログ通販)や、インバウンド向けの観光手配事業なども展開しており、単純な旅行会社の枠を超えた収益構造を持っています。

個人旅行事業(近畿日本ツーリスト)

近畿日本ツーリストは、国内旅行・海外旅行のパッケージツアー販売、個人手配旅行の受付を行う中核事業です。全国各地に店舗を持ち、対面販売を重視した顧客接点が強みです。近年はオンライン予約の強化にも取り組み、デジタルと対面のハイブリッド営業体制を整備しています。

法人営業部門では、企業の出張手配・ビジネストラベルマネジメント(BTM)や、社員旅行・研修旅行の受注を行っています。大手企業との長期取引関係を持つケースも多く、安定した受注基盤を形成しています。

テーマ型・シニア旅行事業(クラブツーリズム)

クラブツーリズムは「テーマのある旅」を提案する旅行ブランドとして、特にシニア層から絶大な支持を得ています。歴史・文化・自然・健康・趣味など多彩なテーマで旅行を企画し、会員組織を通じたリピート購買が特徴です。

会員誌の発行・カタログ通販といったメディア事業も展開しており、旅行にとどまらない生活提案型のサービスを提供しています。高齢化社会の進展とともに需要が拡大しており、グループの中でも成長性の高いセグメントとして位置づけられています。

インバウンド・訪日旅行事業

インバウンド需要の本格回復を背景に、訪日外国人向けの旅行手配・観光案内サービスも強化しています。外国語対応スタッフの拡充やデジタルツールの活用により、アジア・欧米からの旅行者を取り込む体制を整えています。

近畿日本ツーリストが長年培ってきた日本各地の旅行素材(旅館・観光スポット・体験施設など)のネットワークは、インバウンド商品開発においても大きな強みになっています。

MICE・法人事業

企業の大型イベント、学術会議、インセンティブ旅行などを手掛けるMICE事業は、法人旅行の付加価値を高める重要な柱です。大規模会議の企画・運営から参加者の交通・宿泊手配まで、ワンストップで対応できる体制が評価されています。

官公庁・自治体向けの訪日プロモーション事業への参画や、地域観光振興に関わるDMO連携なども進めており、旅行の枠を超えた地域活性化ビジネスへの展開も見られます。

KNT-CTホールディングスの強み

強み1. 2大旅行ブランドによる顧客セグメントの二重カバー

近畿日本ツーリストとクラブツーリズムという、異なる顧客層・販売スタイルを持つ2ブランドを傘下に持つことが最大の特徴です。若〜中年層の個人・法人旅行はKNT、シニア・テーマ旅行はクラブツーリズムというすみ分けにより、グループ全体で幅広い年齢層・旅行スタイルをカバーしています。

転職者の視点では、入社後に「どちらのブランド・どの事業領域で働くか」によってキャリアの色合いが大きく変わります。自分の志向に合ったブランド・部門を事前に把握した上で応募することが重要です。

強み2. クラブツーリズムの高いリピート率と会員基盤

クラブツーリズムの最大の強みは、何十万人もの会員と高いリピート購買率です。旅行業界では新規顧客獲得コストが高いため、リピーター中心のビジネスモデルは安定収益に直結します。会員の高齢化に伴う需要の継続性も期待でき、シニアマーケットに強みを持つ点は中長期的な競争優位になっています。

転職者にとっては、新規営業よりも既存顧客の深耕・リレーション営業を得意とする人材が活躍しやすい環境といえます。

強み3. 近畿日本鉄道グループとの資本・事業連携

近畿日本鉄道(近鉄)グループとの資本関係により、近鉄沿線の観光地・ホテルとの連携や、鉄道旅行商品の企画において独自の強みを持ちます。大阪・奈良・三重・志摩など、近畿圏の観光素材の深い知見とネットワークは他社にはない差別化要因です。

また、グループ内でのキャリアチェンジ(近鉄グループ他社への出向・転籍)の機会が一定程度存在するため、転職後のキャリアの幅という観点でもプラスに働きます。

強み4. 国内旅行素材ネットワークの厚み

数十年にわたり全国各地の旅館・ホテル・観光施設・交通機関と構築してきた仕入れネットワークは、旅行商品の競争力の源泉です。特に地方の伝統旅館や体験型施設との関係性は、大手OTA(オンライン旅行代理店)との差別化につながっています。

旅行商品の企画・仕入れ担当として入社した場合、このネットワークを活用しながらオリジナル商品を生み出す醍醐味を味わえる環境があります。

強み5. 法人・MICE領域での実績と専門性

大手企業・官公庁との長年の取引実績に基づく法人旅行・MICE事業は、個人旅行と比べて単価が高く、景気変動への耐性が比較的あります。MICE専門チームを持ち、大規模イベントの企画・運営能力は業界内でも高い評価を受けています。

法人営業経験者やイベント企画経験者が転職先として選ぶ際、この法人・MICE領域は専門スキルを活かしながら旅行業界に入れる入口として有効です。

強み6. コロナ禍からの事業再構築と変革への対応力

コロナ禍という未曽有の危機を経験し、組織のスリム化・デジタル化推進・新サービス開発を断行した点は、逆説的に会社の組織変革力の高さを示しています。危機対応の過程で生まれた変革マインドと、回復期に向けた積極投資の姿勢は、変化に対応しながらキャリアを築きたい人材にとって魅力的な環境になっています。

KNT-CTホールディングスの年収事情

旅行業界全体として、製造業や金融と比べると給与水準は高くない傾向にあります。KNT-CTホールディングスも例外ではなく、旅行への情熱や働きがいを重視する人材が集まりやすい環境です。一方で業績回復とともに賞与水準も改善傾向にあり、キャリアアップによる年収上昇余地も存在します。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ(推計)
旅行カウンタースタッフ(店舗)300〜380万円
個人旅行営業(中堅)350〜450万円
法人営業・MICE担当380〜520万円
旅行企画・仕入れ担当350〜480万円
インバウンド担当350〜460万円
マーケティング・デジタル担当380〜520万円
管理部門(人事・経理・総務)360〜500万円
管理職(課長級)500〜650万円
シニアマネージャー以上600〜800万円以上

給与制度の特徴

基本給に加え、業績連動型の賞与が設定されています。コロナ禍では賞与が大幅に減額された年度もありましたが、業績回復とともに賞与支給水準は改善傾向にあります。旅行業界では「旅行割引」などの社員特典も福利厚生として提供されており、金銭報酬だけでない付加価値もあります。

法人営業職では個人・チームの営業実績が評価に反映される制度が整備されており、成果を出した社員が適切に評価されるよう仕組みが設けられています。

年収を見る際の注意点

  • 旅行業界全般として、製造業・IT・金融と比べると平均年収は低めの傾向がある
  • 業績連動賞与の比率が高く、年度によって総支給額が変動しやすい
  • 入社直後は店舗配属・カウンター業務からスタートするケースが多く、初年度年収は低め
  • 土日・祝日の繁忙期業務が多く、勤務形態によっては残業・休日出勤が発生する
  • キャリアアップや管理職登用により年収の上昇余地はあるが、昇格ペースは会社方針に依存

KNT-CTホールディングスの働き方・福利厚生

旅行業は繁閑の差が大きく、GW・お盆・年末年始といった繁忙期は業務が集中します。一方で閑散期の業務量は相対的に落ち着くため、年間を通じた業務バランスは部署・時期によって大きく異なります。

勤務時間・休日

  • 所定労働時間:1日8時間(部署により変動)
  • 休日:年間休日120日程度(推計)・土日祝休みは部署により異なる
  • 店舗スタッフは土日出勤のシフト制となるケースが多い
  • GW・お盆・年末年始は旅行業繁忙期のため出勤が発生しやすい

リモートワーク

  • コロナ禍を機にリモートワーク制度が導入・拡充
  • 管理部門・企画系職種はリモート活用が比較的進んでいる
  • 店舗・カウンター業務は対面が基本のため、リモート対象外

福利厚生

  • 社員旅行割引(グループ旅行商品の特別価格での利用)
  • 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 退職金制度・企業年金
  • 社員持株会制度
  • 財形貯蓄制度
  • 慶弔見舞金制度
  • 育児休業・介護休業制度
  • 子の看護休暇制度
  • 健康診断・人間ドック補助
  • 研修・資格取得支援(旅行業務取扱管理者等)
  • 旅行業務取扱管理者資格取得支援

注意点 旅行業務取扱管理者(国家資格)の取得を推奨・義務付ける場合があります。資格取得支援制度を活用して入社後に取得するケースが多いですが、資格勉強の負担は一定程度覚悟が必要です。

KNT-CTホールディングスの社風・カルチャー

一言で表すなら「旅行愛が原動力の現場主義」

社員の多くが「旅行が好き」「人の喜ぶ顔が見たい」という動機を持ち、商品やサービスへの熱意がカルチャーの中心にあります。旅行業特有の「旅先でお客様に喜んでもらえる体験を作る」というやりがいが組織を動かす原動力となっており、数字だけでは割り切れない現場重視の姿勢が根付いています。

一方でコロナ禍以降、デジタル化・業務効率化への取り組みが加速しており、従来型の旅行会社像から変わりつつあるフェーズでもあります。変革を楽しめる柔軟性と、旅行への愛着が共存できる人材が馴染みやすい環境です。

評価される人物像

顧客志向の高さと粘り強いフォローアップ能力を持つ人材が評価されます。特にリピーター獲得につながる長期的な顧客関係の構築を重視する傾向があり、短期の数字だけでなく「信頼の積み上げ」を大切にする姿勢が組織に浸透しています。

加えて、旅行素材や観光地への知識・好奇心が業務の質に直結するため、自発的にインプットを続ける習慣を持つ人材は高く評価されやすいです。

表面的なイメージと実態の差

「旅行会社 = 華やかで楽しい」というイメージとは裏腹に、実務は地道な手配業務・調整業務の連続です。顧客からのクレーム対応・変更手配・緊急対応など、縁の下のルーティン業務が多い点は入社前に理解しておく必要があります。また、旅行業界の給与水準は他業種と比べて高くない点も、ギャップになりやすい部分です。入社後の充実感を高めるには「旅を通じた顧客貢献」という軸を自分の中で明確にしておくことが重要です。

KNT-CTホールディングスの転職難易度

難易度:3級(普通〜やや易しめ)

旅行業界の中では知名度・規模ともにトップクラスですが、業界全体として採用競争率は他の大手業界と比べると高くない水準です。旅行への熱意と基本的なビジネスマナー・コミュニケーション能力があれば、業界未経験者でも挑戦しやすい環境といえます。ただし職種・部門によって難易度に差があります。

コロナ禍からの業績回復に伴い、中途採用の積極化が見られる時期があり、タイミングによっては比較的通過しやすいフェーズも存在します。一方で管理職・専門職ポジションや法人MICE担当への応募は競争率が上がります。

理由1. 旅行への熱意が選考の重要軸

書類・面接を通じて「なぜ旅行業界か」「なぜKNT-CTか」という志望動機の深さが強く問われます。観光・旅行への純粋な関心と、それを仕事として続けるための覚悟が見えるかどうかが合否を分ける重要ポイントです。表面的な「旅行が好き」では通過が難しく、具体的なエピソードと業務への結びつきが必要です。

理由2. 旅行業務取扱管理者資格の有無が評価される

旅行業界の必須資格である旅行業務取扱管理者(国内・総合)の有資格者は選考で優遇されます。未取得でも入社後に取得する意欲を示せば問題ありませんが、資格取得者はアピールポイントとして活用すべきです。

理由3. 法人・MICE・デジタル領域は専門性が求められる

法人営業・MICE担当・デジタルマーケティングなど専門性の高いポジションは、関連業種・業務の経験者が優遇されます。他業種から旅行業界に転換する際は、自身のスキルをどう旅行業務に接続するかの説明力が問われます。

KNT-CTホールディングスに向いている人

タイプ1. 旅行・観光への純粋な情熱を持つ人

旅行が好き、観光地を開拓するのが楽しい、旅を通じて人が笑顔になる場面に関わりたいという気持ちが強い人は、業務の地道な部分も乗り越えやすいです。モチベーションの源泉として「旅行愛」が機能する人材は長期的に活躍しやすいです。

タイプ2. 顧客との長期リレーションを楽しめる人

短期の数字よりも、顧客の旅行ライフスタイル全体に寄り添いながら信頼関係を構築することに喜びを感じる人。特にクラブツーリズム事業では、長期会員との継続的な関係が事業の根幹であり、リレーション営業を得意とする人材が活躍します。

タイプ3. 地道な調整・手配業務を厭わない人

旅行の裏側は、ホテル・交通・ガイドなどの手配・調整・変更対応の連続です。こうした地道な作業を丁寧にこなせる実務能力と、変更・イレギュラーへの対応力を持つ人は、旅行業務の現場で高く評価されます。

タイプ4. 法人サービスの幅広いニーズに応えたい人

社員旅行・研修・MICEなど法人向けサービスに関わりたい人、または出張管理・ビジネストラベルの効率化を通じて企業価値向上に貢献したい人にとって、法人営業部門は力を発揮できる舞台です。

タイプ5. 変革期のキャリアチャンスを取りに行きたい人

コロナ後の業界再編・デジタル化推進という変革期にあるからこそ、新しい仕組みを作り上げる機会が多く存在します。変化を前向きに捉え、自分で動いて新しい価値を生み出したい人には刺激的な環境です。

KNT-CTホールディングスに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のために、率直にお伝えします。入社後のギャップを避けるための参考情報として読んでください。

  • タイプ:高年収を旅行業界に求めている人 — 旅行業界全般として給与水準は高くなく、IT・金融・コンサルなどとの大幅な年収差が生じる。年収最大化が最優先の場合はミスマッチになりやすい
  • タイプ:土日・祝日の完全固定休を絶対条件とする人 — 店舗勤務や繁忙期対応など、業務上の休日出勤が発生しやすい環境。ライフスタイルとの兼ね合いを慎重に確認すべき
  • タイプ:旅行への関心が薄く、処遇面のみを重視する人 — 旅行業の現場は情熱と顧客への共感が業務品質に直結する。業界・仕事への愛着なく続けるのは難しくなりやすい
  • タイプ:変化・不確実性が苦手でルーティン安定志向の人 — 業界の変革期にあり、業務・組織の変化が続くことが予想される。安定した既定ルーティンを求める方には合わないケースがある
  • タイプ:完全リモート・フルフレックスを前提にする人 — 旅行業の対面サービス特性上、店舗・カウンター勤務やリモート外業務が一定割合存在する

KNT-CTホールディングスの選考対策

選考対策1. 旅行業界・同社への志望動機を具体的に言語化する

「旅行が好き」では差がつきません。なぜ旅行業界なのか、なぜ数ある旅行会社の中でKNT-CTホールディングスなのかを、自身の経験・価値観と結びつけて説明できるようにしましょう。近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの違い、グループとしての強み、自分が貢献できる領域の具体的なイメージを持っておくことが重要です。

「旅行を通じて○○な価値を提供したい」「○○の経験を活かして法人旅行部門で貢献したい」という具体的なストーリーが選考を通過する近道です。

選考対策2. 旅行業界の知識・トレンドをキャッチアップする

インバウンド需要の回復状況、国内旅行市場のトレンド、OTAとリアル店舗の競争環境、MICEの需要動向など、旅行業界のビジネス環境を把握しておくと面接での説得力が増します。業界誌や観光庁のデータ、決算資料なども参考にするといいでしょう。

面接で「旅行業界の課題をどう見ているか」「当社がどのように差別化していると思うか」などを問われるケースがあります。自分なりの視点を持って答えられる準備が必要です。

選考対策3. 旅行業務取扱管理者資格の勉強・取得を検討する

国内旅行業務取扱管理者(または総合旅行業務取扱管理者)の資格は、旅行業界では基礎的な専門性の証明になります。取得済みの場合は積極的にアピールし、未取得でも「入社後に取得を目指している」という姿勢を示すことで、業界への本気度を伝えられます。

選考対策4. 自身のスキルを旅行業務に接続して説明する

異業種からの転職の場合、これまでの業務経験をどのように旅行業に活かすかを明確に説明できるかが重要です。たとえば法人営業経験は法人旅行部門へ、イベント運営経験はMICE部門へ、という形でスキルの移転可能性を示しましょう。

「旅行会社の業務ははじめてですが、○○の経験で培った△△のスキルを活かして、□□に貢献できると考えています」という論法が有効です。

選考対策5. 繁忙期・シフト勤務・旅行業特有の働き方への理解と適応意欲を示す

旅行業のカレンダー(GW・お盆・年末年始が繁忙期)や、店舗スタッフのシフト勤務などの働き方への理解と、それを受け入れる意思を伝えましょう。「旅行業界の特性を理解した上で志望している」という姿勢が、離職リスクを懸念する採用担当者の不安を和らげます。

選考対策6. クラブツーリズムとKNTの違いを理解して応募部門を明確にする

グループ内に異なる特色のブランドがあるため、どちらのブランド・どの事業部門に関心があるかを明確にしておくと選考がスムーズです。クラブツーリズムはシニア・テーマ旅行、近畿日本ツーリストは幅広い個人・法人旅行という大まかなすみ分けを頭に入れた上で、自分のキャリアビジョンと照らし合わせて応募方向を決めましょう。

KNT-CTホールディングスへの転職で評価されやすい経験

  • 旅行業界・観光業での実務経験(旅行会社・ホテル・航空会社・OTAなど)
  • 法人営業経験(業種問わず、顧客課題の解決営業が中心のもの)
  • イベント企画・運営経験(MICE・社内イベント・展示会など)
  • 旅行業務取扱管理者(国内・総合)の資格保有
  • 接客・サービス業での経験(顧客満足度向上に関わった実績)
  • 英語・中国語・韓国語などの語学力(インバウンド需要に対応できるもの)
  • デジタルマーケティング・SNS運用経験
  • EC・通信販売の企画・運営経験(クラブツーリズムのメディア通販事業に親和性あり)
  • BtoBサービスの提案・受注経験
  • 観光地・旅行素材の仕入れ・交渉経験
  • カスタマーサポート・クレーム対応経験
  • プロジェクトマネジメント経験(複数ステークホルダー調整を含むもの)

特に評価されやすいのは、法人営業経験者(MICE・BTM部門)と旅行業務取扱管理者資格保有者です。これらのバックグラウンドを持つ方は、即戦力ポジションへの応募でも競争力を発揮しやすいでしょう。

まとめ

KNT-CTホールディングスは、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムという2大ブランドを通じて、旅行業界の幅広いセグメントをカバーする日本有数の旅行グループです。コロナ禍を乗り越え、インバウンド需要の回復や業界のデジタル化という追い風を受けながら、新たな成長フェーズに向けて動き始めています。

年収水準は他業種と比べると高くはありませんが、旅行という人の「非日常」を支える仕事の充実感、顧客とのリレーション、旅行素材の深い知識という点での仕事の魅力は他では得難いものがあります。特にシニア・テーマ旅行のクラブツーリズムは、高齢化社会の中で中長期的な需要が見込まれる成長領域として注目されます。

転職を検討する際は、「旅行業界で何を実現したいか」という自分のキャリアの軸を明確にしてから応募することが重要です。旅行への情熱を仕事につなげたい方にとって、KNT-CTホールディングスは多彩なキャリアの入口を提供してくれる会社です。

旅行業界への転職を本気で考えているなら、自分のスキルセットとグループ内のどの事業領域が最もフィットするかを見極め、具体的な志望ストーリーを持って選考に臨んでください。あなたが「旅行で誰かの人生に彩りを添えたい」という想いを持っているなら、KNT-CTホールディングスはその想いを実現できるフィールドを持っています。