株式会社ユーグレナは、2005年に設立された東証プライム上場のバイオベンチャーです。東京大学発のスタートアップとして誕生し、微細藻類ミドリムシ(ユーグレナ)の研究開発から事業化に取り組んできました。証券コードは2931で、連結売上高は約476億円(2024年12月期)にのぼり、上場バイオベンチャーとして存在感ある規模に成長しています。
ユーグレナの事業の特徴は、「ミドリムシ」という単一の技術・素材を核として、健康食品・化粧品・バイオ燃料という複数の事業領域を展開している点にあります。59種類もの栄養素を含む優れた食品素材としての側面と、植物と動物両方の特性を持つ光合成微生物としてのバイオ利用可能性の高さが、ユーグレナのビジネスポテンシャルの源泉です。
転職市場においてユーグレナは、「サイエンスと社会課題解決の両方に情熱を持つ人材」に特に適した転職先として評価されています。ヘルスケア業界・食品業界・バイオテクノロジー業界のほか、経営企画・マーケティング・データサイエンスなど多様なバックグラウンドの人材が活躍しています。
本記事では転職エージェントの視点から、ユーグレナの事業内容・強み・年収事情・転職難易度・選考対策について詳しく解説します。ユーグレナへの転職を検討している方のお役に立てれば幸いです。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ユーグレナ |
| 英語名 | euglena Co., Ltd. |
| 設立 | 2005年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 出雲 充 |
| 本社 | 東京都港区芝5丁目29番11号 |
| 資本金 | 約73億円(7,328百万円) |
| 従業員数 | 単体238名・連結793名程度(2025年) |
| 上場区分 | 東証プライム(証券コード:2931) |
| 売上高 | 連結476億1,800万円(2024年12月期) |
| 平均年収 | 約668〜703万円(各種報告書ベース) |
| 平均年齢 | 約43歳(単体) |
| 平均勤続年数 | 約6年(単体) |
| 事業内容 | ヘルスケア事業(健康食品・化粧品)・バイオ燃料事業 |
ユーグレナは「サステナビリティ・ファースト」を経営理念に掲げており、利益追求だけでなく環境・社会課題の解決を事業の目的としている点が大きな特徴です。代表取締役の出雲 充氏は、東京大学在学中に「ミドリムシで世界を救う」というビジョンを掲げてユーグレナを創業した人物であり、その信念は現在も会社全体のカルチャーに色濃く反映されています。
子会社にはキューサイ(青汁でおなじみの健康食品企業)を持ち、ヘルスケア事業の売上拡大に貢献しています。2024年には7年ぶりの黒字化を達成し(営業利益3億円)、2025年は更なる収益改善を見込んでいます。
主な事業内容
ユーグレナの事業は大きく「ヘルスケア事業」と「バイオ事業(燃料・素材)」に分かれています。売上の大部分はヘルスケア事業が占めており、特に子会社キューサイを含めたサプリメント・健康食品・化粧品の販売が収益の基盤となっています。
ユニークな点は、同じ「ミドリムシ(ユーグレナ)」という素材・技術を核として、食品・化粧品・燃料という一見異なる分野を横断的に展開している点です。これにより、事業間でのシナジーを生み出しながら「ユーグレナ(ミドリムシ)の可能性を最大化する」というビジョンを追求しています。
ヘルスケア事業(健康食品・サプリメント)
自社ブランドの健康食品・サプリメントの研究開発・製造・販売を行っています。ミドリムシを主原料としたサプリメント「ユーグレナ」シリーズが主力商品であり、59種類の栄養素を含む高栄養価が特徴です。通販・EC・薬局チャネルを通じた販売が中心です。
子会社キューサイは、「ザ・ケール」ブランドの青汁で知られる健康食品企業です。長年のブランド力と顧客基盤を持ち、ユーグレナグループのヘルスケア事業の売上拡大に大きく貢献しています。健康意識の高まりを背景に、需要の安定した伸びが期待されるセグメントです。
ヘルスケア事業(化粧品)
ミドリムシエキスを配合した化粧品・スキンケア商品の研究開発・製造・販売を行っています。子会社サティス製薬のOEM・ODMの強みも活かしながら、美容・化粧品市場での事業拡大を図っています。ミドリムシの高い栄養価と独自の機能性素材としての価値が、化粧品事業のブランディングの核となっています。
バイオ燃料事業
ユーグレナから製造するバイオジェット燃料・バイオディーゼル燃料の研究開発・製造・販売を目指している次世代事業です。航空機向けバイオジェット燃料(SAF:持続可能な航空燃料)の実用化に向け、国内外の航空会社・エネルギー企業と連携しながら取り組んでいます。まだ商業規模での事業化には課題がありますが、脱炭素社会の実現に向けた社会的なニーズは大きく、長期的なポテンシャルが注目されています。
バイオ素材・研究事業
ミドリムシを活用した飼料・肥料・工業用素材など、多様な用途向けのバイオ素材の研究開発も進めています。また、バングラデシュなど途上国での栄養改善事業(ミドリムシを活用したビスケット供給プロジェクト)など、SDGsに直結する社会貢献活動も展開しています。
ユーグレナの強み
強み1. ミドリムシ量産技術という独自の技術基盤
世界で初めてミドリムシ(ユーグレナ)の屋外大量培養を実用化したユーグレナは、この技術分野での先行者優位を持ちます。ミドリムシの培養・加工・品質管理に関する深い技術ノウハウは、競合他社が容易には模倣できない独自の参入障壁となっています。
転職者にとっては、世界最先端のバイオテクノロジーに関わるプロジェクトに参画できるという希少な機会が魅力です。技術的なフロンティアで働きたいという志向を持つ人材にとって、非常に刺激的な環境といえます。
強み2. サステナビリティ経営による差別化と社会的なブランド価値
「サステナビリティ・ファースト」を掲げるユーグレナは、ESG投資家・環境意識の高い消費者・パートナー企業からの評価が高い企業です。環境問題・食糧問題・エネルギー問題の解決という社会的ミッションを持つことが、採用市場でも強い差別化要因となっています。
転職者にとっては、「仕事を通じて社会に貢献したい」という動機を持つ方に特に響く企業文化です。ビジネスの成果と社会課題の解決を両立させる挑戦は、大きなやりがいをもたらします。
強み3. 多角的な事業ポートフォリオによるリスク分散
健康食品・化粧品・バイオ燃料というマルチドメイン展開は、単一事業への依存リスクを低減しています。各事業が相互補完しながら成長するため、一事業の不振が会社全体に直結しにくい構造です。特にヘルスケア事業(キューサイを含む)の安定した収益基盤が、バイオ燃料などの先行投資事業を支えています。
強み4. 子会社キューサイによる安定したヘルスケア収益基盤
長年の歴史と顧客基盤を持つキューサイの子会社化は、ユーグレナグループのヘルスケア事業を大きく強化しました。青汁市場でのブランド認知度と通販・EC・薬局チャネルのノウハウは、ユーグレナブランドの販売力強化にも貢献しています。
強み5. 東大発スタートアップとしての優秀な人材集積と研究力
東京大学発スタートアップというルーツと、SDGs・サステナビリティへの強いビジョンを持つ経営陣が、優秀な人材の採用・定着に寄与しています。研究職においては高度な専門性を持つ研究者が集積しており、バイオテクノロジーの最前線での研究開発が可能です。
強み6. バイオジェット燃料(SAF)のポテンシャルと社会的需要
航空業界の脱炭素化ニーズに応えるバイオジェット燃料(SAF)は、今後の社会インフラとして不可欠な存在となっていく見通しです。ユーグレナが先行してこの分野に取り組んでいることは、長期的な事業価値の大きなポテンシャルを意味します。
ユーグレナの年収事情
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| 研究職・バイオエンジニア(若手) | 450〜600万円程度 |
| 研究職・バイオエンジニア(中堅) | 600〜800万円程度 |
| 経営企画 | 600〜900万円程度 |
| データサイエンティスト | 600〜850万円程度 |
| マーケティング(ヘルスケア) | 500〜750万円程度 |
| 食品企画・商品企画 | 480〜700万円程度 |
| 管理職・マネージャー | 800〜1,100万円程度 |
| 事業開発・アライアンス | 650〜900万円程度 |
※上記は推計値です。実際の年収は担当職種・個人評価によって異なります。
給与制度の特徴
ユーグレナの給与体系はベンチャー企業らしい成果主義的な要素が強く、評価・実績が給与に反映されやすい制度設計となっています。基本給+業績連動賞与の構成で、高い実績を出した社員は年収が大きく上昇する可能性があります。
平均年収が約668〜703万円とバイオベンチャー・食品業界の中では高水準を維持している背景には、専門性の高い研究職・データサイエンティスト・経営企画職などへの重点的な投資があります。また、ストックオプション制度が設けられており、会社の成長とともに経済的恩恵を享受できる可能性もあります。
年収を見る際の注意点
- 単体従業員と連結従業員では平均年収に差異が生じる場合があります
- 研究職・専門職と事務職・現場職では大きな年収差がある場合があります
- 2024年に黒字化を達成したばかりであり、今後の業績次第で給与水準の変動がある可能性があります
- ストックオプションの価値は株価に依存するため、必ずしも確定した報酬ではありません
- バイオベンチャーとしての先行投資フェーズを考慮し、安定性より成長性を評価する視点が重要です
ユーグレナの働き方・福利厚生
勤務時間・休日制度
標準的な勤務時間はフレックスタイム制を導入しており、コアタイム内での就業を基本としつつ、柔軟な時間管理が可能な環境です。年間休日は125日程度で、土日祝日休みが基本です。有給休暇の取得を奨励する文化があり、ベンチャー企業としては比較的ワークライフバランスを意識した体制が整っています。
働く場所・リモートワーク
本社は東京都港区芝に位置し、交通アクセスが良好です。リモートワークについては、コロナ禍以降に体制が整備され、職種によってはハイブリッド勤務も可能です。研究職など実験・分析が必要な職種は出社が基本となりますが、経営企画・マーケティング・IT職などは一定程度のリモートワークが可能な場合があります。
主な福利厚生
- 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- フレックスタイム制
- リモートワーク制度(職種による)
- 育児休業・介護休業制度
- 産前産後休暇
- ストックオプション制度
- 確定拠出年金(DC)制度
- 健康診断・人間ドック費用補助
- 各種慶弔見舞金制度
- 社員割引(自社製品)
- 書籍購入補助・外部研修費用補助
- 社内勉強会・研究発表機会
- オフィス内にサプリメント・健康食品の提供あり
働き方を見る際の注意点
ベンチャー企業としての側面があり、新規事業への挑戦や急速な変化への対応が求められる場面も多いです。2024年に黒字化を達成したものの、バイオ燃料事業などの先行投資事業ではまだ赤字が続いており、事業フェーズによって部門間の裁量・リソース配分が変動することがあります。中途採用時には所属予定部門の状況について、できる限り詳しく確認することをおすすめします。
ユーグレナの社風・カルチャー
一言で表すなら「ミッション駆動・挑戦的・多様性を尊重」
ユーグレナの社風を一言で表すなら「ミッション駆動・挑戦的・多様性を尊重」です。「サステナビリティ・ファースト」という経営理念が全社に深く浸透しており、事業の成果と社会課題の解決という2つの価値を両立させることへの強い意識が共有されています。
創業以来「世界の食と環境を救う」というビジョンを掲げる組織文化があり、「なぜこの仕事をするのか(Why)」が明確な社員が多い点が、他の企業との大きな違いです。知的好奇心が旺盛で、科学や環境問題に対して強い関心を持つ人材が集まっています。
評価される人物像
ユーグレナで高く評価される人物像は以下のような特徴を持つ方です。
- サステナビリティ・環境問題・食糧問題への強い関心と使命感を持つ人
- 科学的な思考力と、データに基づく意思決定ができる人
- 変化を恐れず、新しいことへの挑戦を楽しめる人
- 専門性の高い知識とビジネス感覚を両方持つ人
- 多様なバックグラウンドを持つ仲間と協働できるコミュニケーション能力を持つ人
- 「社会課題を解決することがビジネスになる」というビジョンに共感できる人
表面的なイメージと実態の差
「ミドリムシの会社」というユニークなイメージから、研究・開発に特化した会社を想像する方もいるかもしれません。しかし実際には、経営企画・マーケティング・IT・HR・ファイナンスなど多様なビジネス職種の専門家が多く活躍しています。
一方で、ベンチャーとしての成長過程にある企業であるため、明確なキャリアパスが確立されていない部署も存在します。自分でキャリアを切り開く主体性と、組織の変化に柔軟に対応する適応力が求められます。大企業のように整備された制度や安定した業務フローを期待している方には、最初は戸惑う場面があるかもしれません。
ユーグレナの転職難易度
難易度:4級(高め・専門性と社会課題への強い共感が必須)
ユーグレナへの転職難易度は「やや高め」といえます。採用数が比較的少なく、専門性の高いポジションへの募集が中心であるため、競争倍率は一定程度高い傾向があります。特に研究職・データサイエンス職・経営企画職では、高い専門スキルと企業ビジョンへの共感が同時に求められます。
単に「バイオ・ヘルスケア企業で働きたい」という動機だけでは不十分で、ユーグレナの独自ミッションと自分のキャリアの接点を明確に語れることが選考通過の重要条件となります。
理由1. 専門性の高いポジションへの厳しいスクリーニング
研究職・バイオエンジニア・データサイエンティストなどの専門職は、高度な専門知識とスキルが求められます。ユーグレナの研究対象はミドリムシという独自素材であるため、関連する学術的バックグラウンドや研究実績が重視されます。ビジネス職においても、ヘルスケア・食品・バイオテクノロジー業界でのビジネス経験が評価される傾向があります。
理由2. 企業ビジョンへの深い共感が求められる
「サステナビリティ・ファースト」「社会課題解決型ビジネス」への強い共感なしには、ユーグレナでのキャリアは長続きしにくいといえます。選考においても、ユーグレナのミッションへの理解度と共感度が重要な評価軸となっています。
理由3. 変化への適応力とベンチャーマインドが必要
まだ成長過程にある企業であり、事業環境の変化に応じた役割変更や新しいチャレンジへの参加が求められる場面があります。大企業での安定したキャリアを前提としている方には、ユーグレナのダイナミックな環境が合わない可能性があります。変化を楽しめるベンチャーマインドが重要な適性要件です。
ユーグレナの主な募集職種
ユーグレナでは中途採用として、以下の職種で採用活動が行われています。採用状況は時期によって変動しますので、最新情報は公式採用サイトやHRMOS採用ページをご確認ください。
- 経営企画:ヘルスケア事業・バイオ事業の戦略立案・業績管理・経営幹部へのサポート。事業ポートフォリオ全体を俯瞰したビジネス経験が求められます
- グローバル営業・海外事業開発:欧米・アジア向けの食品素材・バイオ製品の営業・アライアンス構築。海外ビジネス経験者歓迎
- 人事企画:採用・評価制度設計・組織開発・人材育成。戦略的HRBPとしての役割が期待されます
- 食品品質保証:健康食品・サプリメントの品質管理・品質保証。食品関係の品質管理経験者が有利です
- 商品企画・プロダクト企画:自社ブランドの健康食品・サプリメントの商品企画開発。消費者インサイトとサプライチェーンの両方への理解が求められます
- 購買・物流・在庫管理事務:食品原材料・製品の調達・在庫管理・サプライチェーン最適化
- 内部監査:上場企業としての内部監査業務。リスク管理・コンプライアンス体制の強化を担います
- データサイエンティスト:マーケティングデータ分析・研究データ解析・AI活用推進。高度なデータ分析スキルが必要です
ユーグレナに向いている人
1. サステナビリティ・環境問題に強い使命感を持つ人
「地球環境問題や食糧問題を仕事で解決したい」という強い使命感を持つ方に最も向いている企業です。会社のミッションに共感し、それを日々の仕事のモチベーション源にできる方が活躍しています。
2. バイオ・ヘルスケア分野での専門性を高めたい人
ミドリムシという独自素材の研究・応用に携わることで、他社では得られないユニークな専門性を磨けます。バイオテクノロジーとヘルスケアの交差点でキャリアを形成したい方に適した環境です。
3. ベンチャー環境でスピード感を持って働きたい人
東証プライム上場企業ながらベンチャーDNAを持つユーグレナは、大企業には少ない機動力とチャレンジングな環境が特徴です。変化を楽しみ、自分でキャリアを切り開くマインドを持つ方に向いています。
4. 科学的思考と社会実装の両方に興味を持つ人
研究の成果をビジネスに落とし込む、いわゆる「理系×ビジネス」のスキルセットを持つ方や、そのような力を磨きたい方には理想的な環境です。学術的バックグラウンドとビジネス感覚を融合させたいという方に向いています。
5. 多様なバックグラウンドを持つ仲間と切磋琢磨したい人
研究者・マーケター・エンジニア・経営企画など多様なバックグラウンドの人材が集まるユーグレナは、刺激的な職場環境です。異なる専門性を持つ仲間と連携しながら仕事を進めることに喜びを感じる方に向いています。
ユーグレナに向いていない人
批判ではなく、ミスマッチ防止のためにお伝えします。
- 安定・安心を最優先する人: バイオベンチャーとしてまだ成長過程にある企業であり、大企業のような安定した環境を求める方には向かない側面があります
- 社会課題への関心が薄い人: 「サステナビリティ・ファースト」の企業文化に共感できないと、モチベーション維持が難しくなります
- 明確な職務範囲・ルーティン業務を好む人: ベンチャーらしい動的な環境であり、役割が変化することへの柔軟な対応が求められます
- 即座に高い事業安定性・収益性を求める人: バイオ燃料事業など先行投資フェーズの事業も多く、短期的な収益安定性より長期的な社会的価値を重視する必要があります
- 専門外の業務への関与を避けたい人: スタートアップ的な文化もあるため、自分の専門外の業務に柔軟に対応することが求められる場合があります
ユーグレナの選考対策
1. ユーグレナのミッション・ビジョンを深く理解する
ユーグレナの選考で最も重要なのは、「なぜユーグレナなのか」という問いへの深い答えです。単に「バイオ分野に興味がある」「ヘルスケア企業で働きたい」では不十分で、ユーグレナのミッション(サステナビリティ・ファースト)と自分のキャリア観・価値観の接点を明確に語れるよう準備しましょう。代表出雲氏の著書(「僕はミドリムシで世界を救うことにした」など)も事前に読んでおくことを推奨します。
2. ミドリムシ(ユーグレナ)の特性と事業への理解を深める
ミドリムシの科学的特性(59種類の栄養素・光合成・動物的特性など)と、それを活かした各事業(健康食品・化粧品・バイオ燃料)への基礎的な理解は必須です。公式ウェブサイト・IR資料・プレスリリースなどを通じて、最新の事業動向をしっかりインプットしておきましょう。
3. 自分の専門性とユーグレナへの貢献を具体的に語る
研究職であれば専門的な研究実績・論文・特許など、ビジネス職であれば具体的な業績・プロジェクト成果を整理し、「ユーグレナでどのように貢献できるか」を具体的に語れる準備をしましょう。自分のスキルセットがユーグレナのどの課題・どのポジションに合致するかを明確にすることが重要です。
4. 変化への適応力とベンチャーマインドをアピールする
ユーグレナがベンチャー的な組織文化を持つことを踏まえ、変化を楽しみながら新しいことへ主体的に取り組んできた経験・エピソードを準備しましょう。過去に曖昧な状況や変化の大きな環境でも成果を出してきたエピソードは、ユーグレナの選考で高く評価される傾向があります。
5. データ活用・科学的思考へのこだわりを示す
ユーグレナはバイオテクノロジー企業として、科学的な思考力とデータに基づく意思決定を重視しています。ビジネス職であっても、データをどのように活用して課題解決を図ってきたかという具体的なエピソードを準備しておくと、選考での印象が向上します。
6. SDGs・サステナビリティへの具体的な取り組みをアピールする
過去の職場でのCSR・サステナビリティ関連の取り組み経験や、プライベートでの環境・社会課題への関心・行動を具体的に語れることが、共感度の高い志願者として評価されやすいです。形式的な「環境に優しい会社が好き」ではなく、具体的な取り組みや考えを語れる準備をしましょう。
ユーグレナへの転職で評価されやすい経験
- バイオテクノロジー・バイオサイエンス分野での研究開発経験
- 健康食品・サプリメント・機能性食品の商品企画・開発経験
- 化粧品・スキンケア商品の研究・製造・販売経験
- 食品・ヘルスケア業界でのマーケティング・ブランディング経験
- データサイエンス・機械学習を活用した分析・モデリング実績
- 上場企業での経営企画・IR・財務管理経験
- バイオ・ヘルスケア業界での海外営業・グローバルビジネス経験
- 食品原材料・サプリメント素材の品質管理・品質保証経験
- M&A・アライアンス・事業開発の実務経験
- ESG・サステナビリティ推進に関わる実務経験
- EC・通販・D2Cビジネスでのマーケティング・運営経験
- スタートアップ・ベンチャー企業での新規事業立ち上げ経験
- 国際機関・NGOでの食糧問題・環境問題への取り組み経験
特に評価されやすいのは、バイオ・ヘルスケア分野での深い専門知識と、社会課題解決へのビジネス的アプローチを組み合わせた実績です。「科学の知識とビジネス感覚の両方を持ち、サステナビリティに情熱を持つ人材」がユーグレナの理想的な人材像に合致します。
まとめ
株式会社ユーグレナは、ミドリムシという独自の素材・技術を核として、健康食品・化粧品・バイオ燃料という複数の事業領域で社会課題の解決に挑むユニークなバイオベンチャーです。2024年に7年ぶりの黒字化を達成し、売上高476億円(2024年12月期)と成長軌道への転換が進んでいます。東証プライム上場企業として、長期的な事業価値の向上に向けた取り組みが続いています。
転職先としてのユーグレナを評価する際には、「社会課題解決型ビジネスへの共感」と「専門性の高さ」の両方を備えた方に最も適した企業といえます。平均年収は約668〜703万円とヘルスケア・バイオ業界では高水準であり、優秀な専門家が集まる環境でキャリアアップを目指したい方にとって魅力的な選択肢です。
一方で、まだベンチャー的な要素も持ち、組織・事業が変化しやすい環境であることも事実です。安定性を最優先する方より、成長ポテンシャルと社会的意義に価値を見出せる方に向いている企業といえます。
ユーグレナへの転職を検討している方は、まずユーグレナの公式サイト・IR資料・代表出雲氏の著書などを通じて企業理解を深めることを強くおすすめします。「なぜユーグレナでなければならないのか」という問いへの深い答えが、転職成功の鍵となるでしょう。ミドリムシを通じて世界の食と環境を救うという壮大なビジョンに共鳴できる方にとって、ユーグレナはかけがえのないキャリアの場となるはずです。
