2023年から2025年にかけて、製薬業界で最も注目を集めた日本企業があるとすれば、それは間違いなく第一三共株式会社だ。「エンハーツ」——この薬の名前を、がん治療の専門家なら世界中の誰もが知っている。HER2を標的とした抗体薬物複合体(ADC)であるエンハーツは、乳がん・胃がん・肺がんなど複数のがん種で標準治療の地位を確立し、AstraZenecaとの共同開発・販売契約(総額8,700億円超)によって第一三共をグローバル製薬企業の最前線に押し上げた。

第一三共は2005年に三共株式会社と第一製薬株式会社の合併によって誕生した国内製薬大手だ。2025年3月期の連結売上高は約1兆9,000億円(前期比大幅増)に達し、平均年収1,114万円(平均年齢46.0歳)は製薬業界でも最高水準の一つだ。ADC(抗体薬物複合体)という次世代がん治療技術の世界的リーダーとしての地位を確立し、今後10〜20年の成長が確実視されている。

転職難易度はAランクと高いが、2025年度の採用人数は260名と急拡大しており、製薬業界でキャリアを積んできた専門職には現実的なチャンスが生まれている。本記事では転職エージェント・キャリアコンサルタントの視点から、第一三共への転職に必要なすべての情報を解説する。

企業概要

項目内容
会社名第一三共株式会社
英語名Daiichi Sankyo Company, Limited
設立2005年9月(三共・第一製薬の合併)
代表取締役社長奥澤 宏幸
本社所在地東京都中央区日本橋本町3丁目5番1号
資本金500億円
連結従業員数約20,000名
単体従業員数約8,700名
上場区分東証プライム(証券コード:4568)
売上高(連結)約1兆9,000億円(2025年3月期)
平均年収1,114万円(2025年3月期)
平均年齢46.0歳
研究開発費比率売上高の約25%
主な事業医療用医薬品の研究・開発・製造・販売

第一三共は東証プライムに単独上場する純粋な日本の製薬会社だが、AstraZenecaとの戦略的提携・北米・欧州・アジアでの自社販売網・複数のグローバル共同開発契約を通じて、実質的にはグローバル製薬企業として機能している。研究開発費は売上高の約25%と製薬業界でも最高水準の投資を行っており、ADCを核とした次世代抗がん剤の開発パイプラインは30品目以上に達する。

主な事業内容

第一三共の事業は医療用医薬品の研究・開発・製造・販売を核とし、オンコロジー(がん治療)を最重点領域に据えた集中投資型の戦略を採っている。循環器・代謝疾患・ワクチン・グローバル事業が補完的な位置を占めているが、エンハーツの世界的な成功以降、オンコロジーへの資源集中がさらに加速している。

オンコロジー(がん治療)事業

第一三共の未来を決定づける最重点事業だ。抗体薬物複合体(ADC)技術を核に、エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)を筆頭に複数のADCパイプラインを保有している。

エンハーツの成功の核心は、第一三共が独自開発したADCリンカー・ペイロード技術(DXd-ADC)にある。従来のADCより高い薬物搭載効率・優れたがん細胞への侵入能・周辺のがん細胞への殺傷効果(バイスタンダー効果)という三つの革新性が、乳がん・胃がん・非小細胞肺がんなど複数のがん種で卓越した臨床成績をもたらした。

循環器・代謝疾患事業

エフィエント(プラスグレル・抗血小板薬)・メインテート(ビソプロロール・β遮断薬)・オルメテック(オルメサルタン・ARB高血圧治療薬)など、循環器領域での確立されたブランド製品群を持つ。オンコロジーほどの成長性はないが、安定したキャッシュフロー創出に貢献している。

ワクチン・感染症事業

子会社の第一三共バイオテックがインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン等を製造・販売している。COVID-19パンデミックを経て感染症対策への投資が増加しており、mRNAワクチン技術への取り組みも進めている。

グローバル事業

北米・欧州・アジアの自社販売網とAstraZenecaとのパートナーシップの組み合わせで、エンハーツのグローバル展開を推進している。海外売上比率は急速に上昇しており、グローバル製薬企業としての事業規模へと急成長中だ。

第一三共株式会社の強み

強み1. ADC(抗体薬物複合体)技術における世界的な技術優位性

第一三共独自のDXd-ADC技術(高密度ペイロード搭載・特殊リンカー・DXdペイロード)は、競合他社のADC技術と比較して明確な優位性を持つ。エンハーツの臨床成績は既存の治療と比較して劇的な改善を示しており、この技術優位性がAstraZenecaとの大型提携(総額8,700億円超)・Bristol Myers Squibbとの提携(総額5,000億円超)という世界的な評価につながっている。

強み2. AstraZenecaとの世界的な戦略提携による市場展開力

AstraZenecaは欧米・アジアで世界最大級の販売ネットワークを持つ製薬会社だ。このネットワークを通じたエンハーツの世界80カ国以上での販売展開は、第一三共単独では実現できなかった市場規模を生み出している。提携によるロイヤリティ収入は第一三共の収益構造を根本から変えつつある。

強み3. 30以上の開発パイプラインによる中長期の収益安定性

エンハーツ1品目への依存だけでなく、ダトポタマブ デルクステカン(別のADC)をはじめとする複数の後期臨床段階の候補化合物が開発中だ。ADC技術のプラットフォーム化が進んでおり、1つの技術基盤から複数の製品を生み出すことで、パイプラインリスクを分散している。

強み4. 業界最高水準の研究開発投資と優秀な研究人材

売上高の約25%を研究開発に投資し、つくば・品川・米国・ドイツに主要研究拠点を持つ第一三共は、世界レベルの創薬研究環境を提供している。優秀な研究者・開発者を惹きつける研究環境・処遇・キャリア機会の充実度は、業界内でも群を抜いている。

強み5. 業界トップクラスの報酬水準と2022年以降の大幅処遇改善

2022年以降に実施した給与水準の大幅引き上げは、特に若手・中堅層の処遇を劇的に改善した。MR・研究職・薬事・コーポレート職を問わず、業界水準を大幅に上回る報酬を提供することで、優秀な人材の採用・定着を実現している。

強み6. 急成長段階における採用拡大と多様なキャリア機会

エンハーツの世界的成功を受けた急速な事業拡大は、2025年度260名という採用数の急拡大に表れている。製造拡張・グローバル販売網の強化・ADC次世代品の開発加速のために、多様な職種での中途採用需要が急増しており、製薬業界のキャリア人材には最高のタイミングにある。

第一三共株式会社の年収事情

第一三共の平均年収1,114万円(2025年3月期・平均年齢46.0歳)は、製薬業界で中外製薬に次ぐ最高水準の一つだ。2022年以降に実施した大幅な給与水準引き上げにより、特に若手・中堅層の処遇が以前より大幅に改善されており、現在の水準は数年前の口コミ情報より高くなっているケースが多い。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
MR(入社3〜5年目)600万〜800万円
MR(中堅・エリア責任者)800万〜1,100万円
研究職(修士了・入社5年目)700万〜900万円
研究職(博士了)800万〜1,000万円
研究グループリーダー1,000万〜1,400万円
薬事担当(申請経験あり)750万〜1,100万円
臨床開発(CRA・PM)700万〜1,000万円
マーケティング・製品戦略800万〜1,200万円
課長クラス1,000万〜1,400万円
部長クラス1,400万〜1,800万円

※上記は市場データ・口コミ情報をもとにした目安であり、実際の支給額は個人の評価・在籍年数等によって異なる。

給与制度の特徴

給与体系は月給制+年2回賞与(夏・冬)の構成で、個人成果評価と会社業績の両方に連動する要素を持つ。MR職はエリア達成率・担当製品の処方量などの定量的な業績指標が賞与に反映されるインセンティブ構造を持つ。研究職は担当プロジェクトの進捗・成果(論文・特許・開発ステージ前進)が評価に組み込まれている。

2022年以降の大幅な給与水準引き上げと、業績連動賞与の充実化によって、競合他社・外資系製薬との給与競争力が大きく向上した。エンハーツの世界的成功による業績の急拡大が賞与水準を押し上げており、近年は実質的な年収水準は平均より高い社員も多い。

年収を見る際の注意点

  • 平均年収1,114万円は平均年齢46.0歳のデータであり、若手・入社間もない段階ではそれ以下の水準になる
  • 2022年以降の大幅給与改定を反映していない古い口コミ情報は、現実の水準より低く見える場合がある
  • 職種によって年収レンジに大きな差があり、研究開発・薬事・マーケティングは高い傾向がある
  • 中途採用の場合、前職年収・スキル・経験に応じた個別の提示になるため、転職エージェントを通じた交渉が重要

第一三共株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・休日制度

  • 完全週休2日制(土日)+祝日
  • 年間休日125日程度
  • フレックスタイム制(研究・コーポレート部門で導入)
  • 裁量労働制(一部研究・マネジメント職)
  • 平均残業時間:月20〜25時間程度(部署によって差あり)
  • MR職は外勤中心・担当エリア内でのスケジュール自己管理が基本

働く場所・リモートワーク

研究職はつくば・品川・ドイツ・米国の研究拠点での実験業務がある日は出社が必須だが、ミーティング・書類業務はリモートが可能。コーポレート・マーケティング・薬事・臨床開発部門では週2〜3日程度のハイブリッド勤務が定着している。MRは担当エリアの医療機関への訪問が中心で、外勤スタイルが主体だ。

主な福利厚生

  • 社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 確定給付年金・確定拠出年金
  • 社員持株会(奨励金あり)
  • 育児休業・産前産後休業(男女ともに取得実績向上中)
  • 育児短時間勤務(子が小学校低学年まで)
  • 介護休業・介護短時間勤務制度
  • 社宅・独身寮・家賃補助(転勤者・独身者向け)
  • 学会参加費・外部研修費補助
  • 語学研修支援(英語・その他言語)
  • 海外研究拠点への短期・長期派遣プログラム
  • 健康保険組合(保養施設・健康診断・がん検診等)

働き方を見る際の注意点

研究職では国際共同試験のスケジュール・AstraZenecaとの開発連携上の締め切りにより、プロジェクト進行中は繁忙期に残業が増えることがある。MRは担当医師・薬剤師とのリレーション構築のため、勉強会・イベント対応で夜間対応が発生するケースもある。グローバル展開が急速に進む中で、英語でのコミュニケーション・海外出張・深夜・早朝の国際テレビ会議への対応が増えていることも理解しておく必要がある。

第一三共株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら「科学への誠実さとグローバル成長への野心が融合した革新的製薬企業」

第一三共の社風は「患者のためにより良い薬を作る」という科学への誠実さと、「ADCで世界をリードする」というグローバル成長への野心が融合した独特のカルチャーだ。2005年の合併当初は「三共文化と第一製薬文化の融合」という課題があったが、エンハーツの世界的成功を通じて「一丸となってグローバルでの成功を追求する」という共通のアイデンティティが形成されつつある。

グローバル化の急速な進展により、英語でのコミュニケーション・多様な国籍の同僚との協働・異なる文化への適応が日常になりつつある。この変化を前向きに楽しめる人材が活躍しやすくなっている。

評価される人物像

  • 患者のためにより良いがん治療を実現することへの強い使命感がある人
  • 自分の専門分野に対して深い知識と継続的な研鑽への意欲がある人
  • 英語での国際的なコミュニケーションに積極的に取り組める人
  • ADCや腫瘍学の最新動向への知的好奇心が旺盛な人
  • 変化の速い環境に適応しながら、チームで成果を出せる人

表面的なイメージと実態の差

「第一三共はエンハーツだけの一発屋では」という懐疑的な見方をする転職者もいる。しかし実態として30品目以上の開発パイプライン・ADC技術のプラットフォーム展開・Bristol Myers Squibbとの新たな大型提携など、エンハーツ以降の持続的な成長基盤が整いつつある。「エンハーツの成功に続く次の柱の構築」という課題と挑戦が今まさに進行中であり、それに参画できることが最大の魅力の一つだ。

第一三共株式会社の転職難易度

難易度:Aランク(高い)

第一三共への転職難易度は製薬業界でも最高水準に位置する。新卒の推定採用倍率は約109倍、就職難易度偏差値60.4という数字が難易度を物語っている。ただし2025年度採用260名という積極拡大は、中途採用市場においても職種によって採用機会が広がっていることを示している。

理由1. 研究職への高い専門性・論文実績の要求

基礎研究・臨床開発の研究職では、博士号取得(多くのポジションで必須)・査読付き英語論文の発表実績・関連する学術的な業績の証明が求められる。「研究に興味がある」という姿勢だけでは不十分で、具体的な研究成果と論文・特許という客観的なアウトプットが問われる。

理由2. MR職における法令・製品知識の高い専門性

MR(医薬情報担当者)への採用ではMR認定証取得を前提に、担当する腫瘍領域(オンコロジー)の専門的な知識と、医師・薬剤師と対等に議論できる能力が求められる。エンハーツ・ADCという最先端の製品を担当するため、腫瘍学・がん治療の基礎知識への高い水準が期待される。

理由3. グローバル環境での英語コミュニケーション能力

AstraZenecaとの戦略提携・海外研究拠点との連携・グローバル臨床試験への参加など、英語でのビジネスコミュニケーションが日常的に求められる。TOEIC 800〜900点以上に加えて、英語での会議参加・発表・交渉の実務経験が実質的な要件になっている職種が増えている。

第一三共株式会社に向いている人

1. がん治療・生命科学の研究でグローバルな貢献を目指す人

「患者さんのがん治療の選択肢を増やしたい」「ADCという次世代技術の最前線で研究したい」という純粋な動機を持つ研究者・開発者には、第一三共は世界で最も刺激的な製薬研究環境の一つを提供している。エンハーツが世界中のがん患者に希望を届けているという事実が、研究職員のモチベーションの核心にある。

2. 高い年収と安定した大企業環境を両立させたい専門職

平均年収1,114万円という業界最高水準の処遇と、東証プライム上場の安定した大企業環境の組み合わせは、製薬業界のキャリアを積んできた専門職にとって最高の転職先の一つだ。特に外資系製薬から国内大手へのキャリアチェンジを検討している人には、待遇面での満足度は高い。

3. ADCというゲームチェンジングな技術に携わりたい人

ADCはがん治療の「ゲームチェンジャー」として業界内外から注目を集めている次世代技術だ。この技術の世界的リーダーである第一三共での仕事は、がん治療の歴史を変える開発に直接関わるという唯一無二の経験を提供する。

4. 英語を使ったグローバルな仕事環境で成長したい人

AstraZenecaとの日常的な英語コミュニケーション・グローバル臨床試験への参画・海外学会での発表など、英語を積極的に使いたい製薬業界の専門職には最高の環境が用意されている。

5. 急成長フェーズの組織でキャリアを加速させたい人

年間採用260名という急拡大の局面は、製薬業界の専門職にとって最高のタイミングだ。組織が急成長している時期は、通常より早いキャリアアップの機会と新たなポジションの創出が伴う。

第一三共株式会社に向いていない人

批判ではなく、ミスマッチ防止のために正直に整理する。

  • 即効性のある裁量や意思決定スピードを求める人: 大手製薬会社として医薬品規制への対応・開発段階の慎重な進め方は、スタートアップ的なスピード感とは異なる
  • 製薬・医薬品以外の分野でのキャリアを志向している人: 事業の核心は一貫して医療用医薬品であり、業界を超えた多様なビジネス経験を求める人には向かない
  • スタートアップのような自由な社風を好む人: 大手製薬会社としての規制対応・コンプライアンス管理・段階的な意思決定プロセスは、大企業文化に適応できる人に向いている
  • 英語を全く使いたくない人: グローバル化の加速により、英語は必須に近い業務ツールになりつつある

第一三共株式会社の選考対策

対策1. 「なぜ第一三共か」をADC・エンハーツと接続させる

選考の最重要ポイントは「なぜ他の製薬会社ではなく第一三共なのか」という問いへの深い回答だ。「エンハーツというADCの世界的成功・AstraZenecaとの戦略提携・30品目超の開発パイプライン」という第一三共固有の強みと、自分のキャリアビジョンを結びつける必要がある。「腫瘍学の分野でADCという最先端技術に携わりたい」「がん治療の次世代標準治療の確立に貢献したい」という具体的な動機が評価される。

対策2. 専門的な実績を数値と論理で言語化する

研究職は論文数・インパクトファクター・特許数・学会発表回数・担当プロジェクトの前進ステップを数値で提示する。MR職はエリア目標達成率・担当医師数・新製品処方開拓実績・KOL関係構築の実績を定量的に整理する。薬事職は申請種類・担当製品の申請〜承認にかかった期間・対規制当局対応の経験を詳細に記載する。「どんな成果を出したか」を客観的な数字で示せることが採用通過の核心だ。

対策3. ADC・オンコロジーの基礎知識を事前に整備する

研究職以外(MR・薬事・マーケティング)でも、ADC(抗体薬物複合体)の基本的な仕組み・エンハーツの作用機序・HER2陽性がん治療の現状については面接前に学習しておく。「第一三共の製品を深く理解している」という姿勢が選考担当者に強い印象を与え、入社後の即戦力としての評価につながる。

対策4. 英語力を事前に証明できる形にしておく

TOEIC 800〜900点以上のスコアを事前取得しておく。スコアに加えて「英語で論文を書いた経験」「海外の共同研究者との英語での議論」「英語でのプレゼンテーション・学会発表」などの実務経験を具体的なエピソードで整理しておく。

対策5. 選考フロー全体を通じた一貫したストーリーの構築

第一三共の中途採用では、書類→適性検査→1次(現場)→2次(部門長)→最終(役員)という複数回の面接が行われる。各回に異なる評価者が登場するため、1次で語った内容が2次・最終でより深く掘り下げられる。一貫した自己PRと動機のストーリーを持ち、どの面接回でも同じ核心から語れる準備が必要だ。

対策6. 製薬専門エージェントの活用で情報・対策を最大化する

第一三共はエージェント経由の応募を積極的に受け入れており、製薬業界専門の転職エージェントは求人情報・選考傾向・面接官の特徴などの情報を持つ場合が多い。独自応募と並行して、製薬特化のエージェントへの相談を早めに開始することで、選考対策の精度を大幅に高められる。

第一三共株式会社への転職で評価されやすい経験

  • 製薬会社(国内・外資)での研究職経験(特に腫瘍学・ADC・抗体医薬品関連)
  • 博士号取得と査読付き英語論文の発表実績(研究職)
  • MR経験(特にオンコロジー・腫瘍専門医向けスペシャリティ領域)
  • 国際共同臨床試験(グローバルスタディ)の計画・実施・解析経験
  • 薬事申請(NDA・BLA・CTD作成)の実務経験
  • 生物統計学・臨床データ管理(SAS・R等)の実務経験
  • 製品マーケティング・ブランドマネジャーとしての製薬業界経験
  • ADC・抗体医薬品・バイオ医薬品の製造・品質管理(GMP)経験
  • 英語での論文執筆・国際学会発表・外国人チームとの協働実績
  • 外資系製薬会社でのグローバルチームとの協働経験
  • 医療機器・体外診断薬メーカーでのオンコロジー分野経験
  • 腫瘍内科・血液内科・乳腺外科等での医師・看護師・薬剤師経験(医療現場からの転職)

特に評価されやすいのは、オンコロジー(腫瘍学)領域での実務経験と英語でのグローバルコミュニケーション能力の両方を持つ人材だ。ADCというニッチかつ急成長の技術領域での経験者は市場に極めて少なく、この経験を持つ候補者は第一三共の採用担当者から最優先で引き合いが来る可能性が高い。

まとめ

第一三共株式会社は、エンハーツというADCの世界的成功によって製薬業界のグローバルステージに躍り出た、日本を代表するイノベーション製薬企業だ。平均年収1,114万円という業界最高水準の処遇・30品目超の充実したパイプライン・AstraZenecaとの世界的な戦略提携は、製薬業界でのキャリアを考える転職希望者にとって最高の環境の一つを提供している。

転職難易度はAランクと高いが、2025年度260名という積極的な採用拡大は、製薬業界の専門職に現実的なチャンスが開いていることを示している。「がん治療の歴史を変える仕事がしたい」「ADCという次世代技術に携わりたい」「製薬業界で最高水準の処遇を得ながらグローバルに働きたい」という明確なビジョンを持つ専門職には、今まさが最高のタイミングだ。

選考では「なぜ第一三共か」をADC・エンハーツという具体的な接点で語り、数値で示せる専門的な実績を用意し、英語力を証明することが鍵になる。がん治療の未来を変える仕事に情熱を持てる人は、ぜひ積極的に挑戦してほしい。