株式会社Chapter Iは、日本最大手の広告会社のひとつである株式会社博報堂と、韓国のエンターテインメント大手・CJ ENMが2025年8月に共同設立したグローバル音楽IP企業です。「私(I)の夢が始まる最初の章(Chapter)」という社名には、アーティストと一緒に新しい物語を書き始めるという創業の志が込められています。
設立からわずか1年も経たずに、サバイバルオーディション番組『UNPRETTY RAPSTAR : HIP POP Princess』をMnetで共同制作し、7人組ヒップホップグループ「H//PE Princess(ハイププリンセス)」を誕生させました。このグループは2026年4月にワーナーミュージック・グループとのグローバル契約を締結し、2026年5月27日に日韓同時デビューを果たすという目覚ましいスタートを切っています。
エンターテインメント業界でのキャリアを検討する人にとって、「博報堂バックの資本力」と「CJ ENMのK-POPコンテンツ力」の両方を持つChapter Iは非常に注目の選択肢です。しかし設立1年未満のスタートアップである以上、華やかな実績の裏にある現実もしっかり理解したうえで判断する必要があります。本記事では人材エージェントの視点から、同社の強み・注意点・選考対策まで詳しく解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Chapter I(チャプターアイ) |
| 設立 | 2025年8月 |
| 代表取締役 | 高瑞賢(コ・ソヒョン) |
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂5丁目3番1号 |
| 資本構成 | 株式会社博報堂・CJ ENMによる合弁会社 |
| 従業員数 | 非公開(スタートアップのため少数精鋭体制) |
| 上場区分 | 非上場(親会社:博報堂DYホールディングスは東証プライム上場) |
| 事業内容 | グローバル音楽IP創出・アーティスト育成・コンテンツ企画開発・デジタルマーケティング・ライブ・マーチャンダイジング |
| 主要アーティスト | H//PE Princess(ハイププリンセス)- ワーナーミュージック・グループとグローバル契約 |
同社は「生活者発想」を掲げる博報堂のマーケティング知見と、K-POPの世界的な普及を牽引してきたCJ ENMのコンテンツ制作力・グローバルネットワークを掛け合わせ、東京を拠点にグローバル音楽市場での新たなIPビジネスを展開しています。
主な事業内容
Chapter Iの事業を理解するうえで欠かせないキーワードが「IPの一気通貫マネジメント」です。従来の音楽ビジネスでは、コンテンツ制作・タレントマネジメント・デジタルマーケティング・ライブ制作・グッズ展開がそれぞれ別の会社によって担われてきました。Chapter Iはこれらを一社で垂直統合し、IPの価値を最大化する設計になっています。
グローバルアーティスト育成・マネジメント
サバイバルオーディション番組を通じて候補者を発掘し、デビューから世界展開まで一貫して支援します。第一弾のH//PE Princessでは日本と韓国から計40名の候補者が参加し、ファン投票で7名が選出されました。メインプロデューサーには(G)I-DLEのソヨン、Gaeko(Dynamic Duo)、RIEHATA、三代目J Soul Brothersの岩田剛典といった第一線のクリエイターが参加。専門家ネットワークを最大限に活用したアーティスト育成モデルが強みです。
サバイバルオーディション番組・コンテンツ制作
CJ ENMのMnetおよびMnet Plusを活用し、K-POPオーディション番組の制作・配信を行います。第一弾『UNPRETTY RAPSTAR : HIP POP Princess』はMnetで2025年10月から放送・配信され、日本ではU-NEXTで独占配信。12月に全エピソードが完結し、H//PE Princessのデビューへとつながりました。コンテンツ自体がIPの「認知形成装置」として機能する、現代的なファンビジネスのモデルを体現しています。
デジタルマーケティング・ファンエンゲージメント
博報堂が長年培ってきた「生活者発想」に基づくマーケティングの知見を、アーティストのブランディングとファンとの関係構築に応用します。SNS戦略・ファンコミュニティ運営・グローバルプロモーションをデジタル軸で展開し、単なる音楽消費を超えたファンとの深いエンゲージメントを追求しています。
ライブ・マーチャンダイジング
アーティスト活動のマネタイズ手段として、コンサート・イベント運営からグッズ(マーチャンダイジング)展開まで一貫して手がけます。IPの価値を音楽・映像だけでなく、体験型コンテンツや物販にまで広げることで、収益源の多角化を図っています。
グローバルレーベルとの連携
H//PE Princessのワーナーミュージック・グループとのグローバル契約に見られるように、メジャーレーベルとの連携によって世界市場へのアクセスを確保しています。Chapter-IとAmoeba Culture(韓国)がアーティストをco-manageしながら、ワーナーがアジア全体および世界市場での活動をサポートするという役割分担モデルを採用しています。
株式会社Chapter Iの強み
強み1. 博報堂とCJ ENMという「最強の親会社2社」を持つ
Chapter Iの最大の強みは、その資本構成です。博報堂は国内外に強固なクライアントネットワークを持ち、マーケティング・広告・プロモーションの知見が厚い。CJ ENMはMnet(「PRODUCE 101」シリーズ・KCON・Mnet Plusを運営)という世界的なK-POPコンテンツのプラットフォームを保有し、月間アクティブユーザー2,000万超という規模の配信力を誇ります。どちらか一方だけでは成立しない「日本発のマーケティング力×K-POPグローバルコンテンツ力」という組み合わせは、業界内でも唯一無二のポジションです。転職者にとっては、世界水準のエンターテインメント企業でのキャリアを積める稀有な環境です。
強み2. 設立直後にワーナーとのグローバル契約という実績を証明済み
「設立間もないスタートアップ」と聞くと不安を感じる方も多いかと思いますが、Chapter Iは設立からわずか約1年でオーディション番組の制作・放送・グループデビュー・ワーナーとのグローバル契約という成果を出しています。親会社の信用力があるとはいえ、このスピードは本物の実行力を示しています。「コンセプトだけ先行して何も動いていないスタートアップ」とは本質的に異なります。
強み3. K-POPのグローバル市場成長の波に乗っている
K-POPが牽引するグローバル音楽市場は、単なる音楽消費を超え、ファンとの深いエンゲージメントを基盤とした多角的なビジネスモデルへ急速に進化しています。CJ ENMが持つMnet Plusはユーザーの80%が韓国外からのアクセスという圧倒的なグローバル規模を誇り、その配信インフラを活用できる点は大きなアドバンテージです。音楽・エンターテインメント業界でグローバルキャリアを築きたい人にとって、タイミングとポジションの両方が揃っています。
強み4. 「コンテンツ×マーケティング×テクノロジー」の越境型スキルが身につく
博報堂が提唱する「生活者発想」のマーケティング手法を、K-POPアーティストのブランディングやファンコミュニティ運営に応用する仕事は、日本国内では他にほぼ類を見ません。オーディション番組の企画・制作・デジタル配信・SNS戦略・ライブ運営・グッズ展開・グローバルレーベルとの交渉まで、エンターテインメントビジネスの多層的な実務を経験できます。特定の一分野を深めるというより、「コンテンツIPを360度でマネジメントできる人材」として広い市場価値が身につく環境です。
強み5. 「次の一手」を先に打てる先行者優位
博報堂グループはChapter-I以外にも「HYTEK」(言語の壁を超えたテックエンタメコンテンツ)など、グローバルエンターテインメント領域での新会社設立を続けており、グループ全体としてこの領域に本格的に投資していることがわかります。さらにCJ ENMはKCONなど年間300回以上のコンサート・フェスティバルを世界で展開しており、Chapter-Iはそのエコシステム全体にアクセスできます。業界内での先行者優位と、グループの事業拡大による新しいポジションへの異動・昇進機会も期待できます。
強み6. 「日本×韓国×世界」のハブ機能を持つ
H//PE Princessのメンバーは日本・韓国の両国から選出されており、Chapter Iは東京を拠点にしながら韓国のCJ ENM・Amoeba Cultureと常に連携する「日韓ハブ企業」です。英語・韓国語を活かしたい人、またはグローバルな仕事環境を求めている人にとっては、言語スキルと国際感覚を実務で活かせるポジションが豊富です。
株式会社Chapter Iの年収事情
Chapter Iは設立1年未満の非上場スタートアップであるため、有価証券報告書等による公式の年収データは存在しません。ただし、以下の要素をもとに類推することは可能です。
参考:関連企業の年収水準
| 比較対象 | 平均年収 |
|---|---|
| 株式会社博報堂(親会社) | 約1,092万円(2026年推定) |
| 博報堂DYホールディングス | 約1,000万円超 |
| 大手エンターテインメント会社 | 600万〜900万円 |
| 音楽プロダクション中堅 | 400万〜700万円 |
| 設立初期スタートアップ(エンタメ系) | 350万〜650万円(ストックオプション含む) |
想定される職種別レンジ(目安)
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| アーティストマネージャー | 400万〜650万円 |
| コンテンツプロデューサー | 500万〜800万円 |
| デジタルマーケティング担当 | 450万〜700万円 |
| ビジネス開発・事業企画 | 500万〜800万円 |
| グローバルライセンス・渉外 | 500万〜750万円 |
※上記はあくまで類似ポジション・業界水準を参照した目安です。実際の条件は選考プロセスで個別に確認してください。
年収を見る際の注意点
- スタートアップとして博報堂傘下である点は両刃の剣。大企業の安定給与を期待して入ると、「スタートアップの成長痛」にギャップを感じる場合があります
- ストックオプションや業績連動報酬の有無は不明。将来的な上場やエグジットの可能性は現時点では判断できません
- グローバル対応ポジションには外国語スキル加算がある可能性。英語・韓国語の実務レベルは面接段階で確認を
- 親会社・博報堂グループとのエクスチェンジプログラムや出向制度の有無も、長期的なキャリアパスとして確認すると良いでしょう
株式会社Chapter Iの働き方・福利厚生
Chapter Iは設立初期段階のため、制度に関する公開情報は限られています。以下は親会社・業界水準・組織の性質から推察できる事項を整理したものです。
勤務スタイルの特徴
- 東京都港区赤坂を拠点に、韓国(CJ ENM・Amoeba Culture)との頻繁なリモート・出張対応が発生すると考えられます
- 番組制作・アーティストデビュー・イベント前後には繁忙期が集中しやすく、時間管理が難しい場面が多い業種です
- 韓国側パートナーとの業務は時差が少ない(日韓は同一時間帯)とはいえ、双方のスケジュール調整が常に発生します
福利厚生(推定)
博報堂グループの一員として、グループ会社共通の基本福利厚生(各種社会保険・健康診断など)の整備は見込まれます。ただし、スタートアップ段階ではグループ大企業と同水準の全社福利厚生が整っているとは限りません。入社前に必ず確認すべき項目として以下を挙げます。
- 在宅勤務・フレックス制度の有無
- 海外出張費用・語学学習費用補助の有無
- 博報堂グループ共通制度の適用範囲
- 試用期間の条件・評価制度の仕組み
働き方を見る際の注意点
エンターテインメント業界全般として、アーティストのスケジュールに合わせた不規則な勤務・深夜対応が発生しやすい点は覚悟しておく必要があります。「音楽が好きだから」「K-POPに関わりたいから」という情熱は大事ですが、業務の実態はかなりオペレーション重視の実務が多く、華やかな「音楽業界」のイメージとのギャップが生じることもあります。「好き」を「仕事」にすることへの覚悟と、ビジネスとしての割り切りが求められます。
株式会社Chapter Iの社風・カルチャー
一言で表すなら「日韓クロスカルチャーの実験場」
博報堂の「生活者発想」という日本的なマーケティング文化と、CJ ENMの「コンテンツで世界を動かす」という韓国エンタメ文化が組み合わさった、異質な組織です。どちらか一方の文化に染まりきっている人よりも、「二つの文化の間をうまく翻訳・橋渡しできる人」が活躍しやすいと考えられます。
評価される人物像
- グローバルな音楽・エンターテインメントシーンへのアンテナが高い人
- 日本語だけでなく英語・韓国語のコミュニケーションに積極的な人
- 「まだ正解がない」領域で自分でロードマップを引ける人
- スピードと柔軟性を好み、毎日違う課題と向き合える人
- 博報堂的な「丁寧なリサーチとロジック」とK-POP的な「熱量とファーストムーバー精神」を両立できる人
スタートアップとしての現実
代表取締役の高瑞賢(コ・ソヒョン)は韓国側(CJ ENM出身)の人物であり、組織としての意思決定において韓国語・韓国文化への理解が重要な役割を果たすと思われます。また、博報堂側から出向・兼務している社員と、Chapter I専任の社員が混在する可能性があり、組織の「文化」はまだ形成途上の段階です。「カルチャーを自分たちで作る」というプロセスを楽しめる人でないと、窮屈さを感じる場面もあるでしょう。
株式会社Chapter Iの転職難易度
難易度:高(ポジション数が極めて限られるため)
理由1. 絶対的な求人数の少なさ
設立直後のスタートアップであり、現時点での従業員数は少数精鋭と考えられます。ポジションが出ても数名規模であることがほとんどで、「とにかく受けてみる」という選択肢が取りにくい企業です。ポジションが公開されるタイミングと自身のキャリアタイミングを合わせることが、まず第一の壁となります。
理由2. 「エンターテインメント×マーケティング×グローバル」の三拍子が必要
音楽業界の実務経験者、K-POP・コンテンツビジネスの知見を持つ人材、マーケティング・デジタルプロモーションのスペシャリスト、グローバル渉外・ライセンス経験者……。Chapter Iが求める人材像は「一つだけ得意」では難しく、複数の強みの組み合わせが求められます。
理由3. 博報堂・CJ ENMとのリレーション優先採用の可能性
スタートアップの採用においては、リファレンス採用(知人・パートナーからの紹介)が機能しやすい傾向があります。両親会社の関係者ネットワークを通じた紹介採用が先行する可能性が高く、一般公募での採用枠は限られるかもしれません。
理由4. カルチャーフィットの高さが問われる
日韓のクロスカルチャー環境・スタートアップの不確実性・エンターテインメント業界の働き方、これらすべてに適応できる人物でなければ長続きしません。スキルと同等以上に、「この会社でなければならない理由」と「この環境に飛び込む覚悟」が問われます。
株式会社Chapter Iに向いている人
1. K-POPやグローバルポップカルチャーをビジネスとして捉えられる人
「好き」から一歩進んで、「なぜK-POPはこれほどグローバルに広がったのか」「次にどんなIPが世界市場で受けるのか」という分析眼を持っている人。ファン心理と市場論理を同時に語れるビジネスパーソンは、Chapter Iで本当に力を発揮できます。
2. 日韓の架け橋として機能したい人
日本語・韓国語・英語のいずれか2言語以上を実務レベルで使え、日韓ビジネス文化の違いを理解してコミュニケーションの橋渡しができる人。両親会社の間に立って通訳・調整役を担える人材は、組織の中で非常に重宝されます。
3. 「ゼロイチ」フェーズの仕事が好きな人
まだ会社の仕組みが整っていない段階で、「自分が制度を作る側」として動ける人。「前例がないのでわかりません」ではなく「前例を作ります」と言える人が向いています。正解のない状況を楽しめるかどうかが最初の試金石です。
4. エンターテインメントIPのグローバル展開に本気で関わりたい人
音楽会社・プロダクション・広告代理店・デジタルエージェンシーなどでエンタメ関連の業務経験を積んだ人が、「次のステージとして世界市場を見たい」と考える場合、Chapter Iは非常に有望な選択肢になります。H//PE Princessの成功は、その入り口として機能し得ます。
5. 博報堂グループのスケールで起業家精神を発揮したい人
「完全に自分でゼロから立ち上げるのはリスクが高い」と感じつつも「大企業の中でコツコツ出世するのは違う」と感じている人。博報堂グループという安心網を持ちながら、スタートアップとして動ける Chapter Iはちょうどよいポジションかもしれません。
株式会社Chapter Iに向いていない人
向いていない人を正直に書くのは「企業を悪く言うため」ではありません。ミスマッチを防ぐための情報として受け取ってください。
- 安定した業務フローを求める人: 設立初期のスタートアップでは、ルーティン業務よりも「今日の問題を今日解決する」ことが求められます。整備された業務マニュアルを期待すると痛い目を見ます
- 日本国内完結のキャリアを望む人: 韓国パートナーとの密な連携が前提の業務環境です。グローバルな動きが「面倒」と感じる人には合いません
- エンターテインメントへの関心が薄い人: 「会社の成長性だけ見た」「スタートアップを経験したかった」というだけでは、アーティストやコンテンツに向き合う業務の本質的な価値観とすれ違います
- 短期間での昇給・待遇改善を期待する人: 設立間もない段階では、給与水準の急速な改善を期待するのは現実的ではありません。中長期で組織と共に成長していく視点が必要です
- 成果が出るまでの期間に耐性が低い人: IPビジネスはアーティストのデビューから収益化まで時間がかかります。「すぐに数字を出したい」という焦りが強い人は、このビジネスモデルに向いていない可能性があります
- 博報堂・CJ ENMどちらかの文化に強い違和感がある人: 両社のカルチャーが混在する環境です。どちらかに対して大きな違和感があると、日常業務でのストレスが積み重なります
株式会社Chapter Iの選考対策
1. Chapter Iの事業モデルを「IPの一気通貫」で語れるようにする
単に「音楽会社」「K-POP企業」という理解では選考を通過できません。オーディション番組→アーティスト育成→デビュー→グローバルレーベル連携→ライブ・グッズ展開という流れの中で、自分がどのフェーズに貢献できるのかを具体的に話せるようにしてください。H//PE Princessのデビューまでの一連の流れは必ず把握しておきましょう。
2. 博報堂とCJ ENMそれぞれの強みを把握する
「なぜこの合弁会社なのか」という問いへの答えとして、「博報堂の何」と「CJ ENMの何」が掛け合わさっているのかを自分の言葉で説明できることが前提条件です。博報堂のコンテンツビジネス・IPビジネスへの取り組み(HYTEK設立なども含む)や、CJ ENMがPRODUCE 101・KCONを通じて構築してきた実績についても下調べが必要です。
3. 語学力と国際経験を具体的に示す
韓国語・英語の実務使用経験は、できる・できないではなく「どのレベルでどんな業務をしてきたか」を具体的に語れるよう準備してください。「日韓の打ち合わせで通訳なしで議論した経験」「英語での契約交渉」「K-POPファンコミュニティのグローバル運営」など、実績として語れるエピソードは高い評価につながります。
4. エンターテインメント業界への深い理解と熱量を示す
選考では「この人はK-POPやグローバルエンタメの世界を本当に深く理解しているか」が問われます。H//PE Princessの活動・ワーナーとの契約の意義・Mnet Plusのビジネスモデルについての考察など、「ファンの目線」だけでなく「ビジネスの目線」で語れると差がつきます。
5. 「スタートアップで動く覚悟」を具体的なエピソードで示す
「スタートアップが好き」「チャレンジしたい」という抽象的な言葉は選考では機能しません。過去に「前例のない仕事を自分で作り上げた経験」「ゼロベースで課題を整理して解決した経験」を、プロセスを含めて具体的に語れるよう準備してください。
6. 長期的なビジョンとChapter Iでの役割を接続する
「5年後にどんな人材になっていたいか」「Chapter IのIPビジネスの中でどんな役割を担いたいか」という問いへの答えが明確でないと、熱量だけでは評価されません。グローバル音楽市場でのキャリアビジョンと、Chapter Iにしかできない貢献を具体的に接続できるかどうかが選考の分岐点です。
株式会社Chapter Iへの転職で評価されやすい経験
- 音楽プロダクション・レーベル・マネジメント会社でのアーティストマネジメント経験
- コンテンツIPのグローバル展開・ライセンシング・契約交渉の経験
- K-POP・韓国エンターテインメント関連のビジネス開発経験
- 日韓・日米クロスボーダーのプロジェクトマネジメント経験
- 博報堂DYグループ出身者(親会社との文化的親和性)
- CJ ENMグループ・韓国エンタメ企業での勤務経験
- 広告代理店でのコンテンツ×マーケティング分野の実務(デジタルプロモーション・ブランディングなど)
- オーディション番組・リアリティ番組の制作・配信プロデュース経験
- SNSプラットフォームを活用したファンコミュニティ運営・グローバルマーケティング経験
- ライブイベント・コンサートのプロデュース・運営経験
- グッズ・マーチャンダイジング企画・販売経験
- 英語・韓国語の実務レベルの語学力(特に韓国語話者は希少価値が高い)
- 新規事業立ち上げ・0→1フェーズのビジネス開発経験
特に評価されやすいのは、「K-POPやグローバルポップカルチャーをビジネスとして深く理解しており、日韓いずれかのネットワークと語学力を活かして、IPの一気通貫マネジメントに貢献できる実務経験」です。
まとめ
株式会社Chapter Iは、博報堂とCJ ENMという二大業界プレーヤーが組んで生み出した、グローバル音楽IP創出の「実験的合弁会社」です。設立わずか1年で第一弾アーティストH//PE Princessがワーナーミュージックとのグローバル契約を結び日韓同時デビューを果たしたという事実は、「言葉だけのスタートアップ」ではないことを証明しています。
一方で、設立初期段階の非上場スタートアップであるため、年収・福利厚生・組織カルチャーなど公開情報は非常に限られています。エンターテインメント業界特有の不規則な働き方、日韓クロスカルチャーへの適応、スタートアップとしての不確実性——これらを「魅力」と捉えられる人でなければ、入社後にギャップを感じることになるでしょう。
転職を検討するなら、「自分がグローバル音楽IPビジネスで何を実現したいのか」「K-POPやコンテンツビジネスをビジネスパーソンとして語れるか」「日韓の橋渡しとして何の価値を提供できるか」という3点を明確にしてから選考に臨んでください。
日本発で世界の音楽シーンに挑戦する、まだ誰も見たことのないIPビジネスを作りたい——そんな志を持つ人にとって、Chapter Iは今この瞬間にしか存在しない貴重な機会です。
参照した主な情報源
- 株式会社博報堂 プレスリリース「合弁会社Chapter-I設立」(hakuhodo.co.jp)
- PR TIMES「Chapter-I設立」リリース(prtimes.jp)
- MarkeZine「博報堂とCJ ENM、グローバル音楽IP創出へ合弁会社『Chapter-I』設立」(markezine.jp)
- Musicman「博報堂×CJ ENM、グローバル音楽市場における合弁会社『Chapter-I』設立」(musicman.co.jp)
- Advertimes「博報堂、CJ ENMと合弁会社『Chapter-I』設立 10月に新サバ番放送開始」(advertimes.com)
- Oricon News「博報堂、韓国・CJ ENMとタッグ 合弁会社『Chapter-I』設立」(oricon.co.jp)
- Real Sound「H//PE PRINCESS、ワーナーミュージックグループとグローバル契約を締結」(realsound.jp)
- PR TIMES「H//PE Princessワーナーミュージック・グループとグローバル契約締結」(prtimes.jp)
- Musicman「WMG、日韓合同オーディション番組発のH//PE Princessとグローバル契約締結 CJ ENMおよびChapter-Iと連携」(musicman.co.jp)
- H//PE Princess 日本公式サイト(hiipeprincess.jp)
- kpopping「Chapter-I — Artists, Groups & Profile (2026)」(kpopping.com)
- FOUNDED-TODAY「株式会社Chapter-I」(founded-today.com)
- 全国法人リスト「株式会社Chapter-I」(houjin.jp)
- Wikipedia「CJ ENM」(en.wikipedia.org)
