ベルテックス株式会社は、2010年設立の総合不動産会社です。首都圏を中心に、自社ブランドの投資用マンションの企画・開発から、売買・賃貸仲介・賃貸管理・運用・ファンド事業までを社内で一貫して手掛けています。2026年9月18日には東証スタンダード市場(証券コード623A)への上場を予定しており、成長フェーズにある企業として注目されています。

同社は創業から約10年で売上200億円を突破し、2025年11月期には売上高349.41億円・当期純利益12.81億円と、直近数年で業績を大きく伸ばしています。営業を軸に若手が早期に活躍できる環境として、社員クチコミでも「実力主義」「20代の成長環境」の評価が相対的に高い会社です。

一方で、投資用マンション営業という事業特性から、営業スタイルや働き方、長期的な人材育成の面では、社員・顧客双方の口コミで気になる指摘も見られます。転職を検討するうえでは、良い面と課題の両方を正しく把握しておくことが大切です。

この記事では、良い面だけでなく気になる点も、公式情報・上場関連資料・社員クチコミといった一次情報や信頼できるソースをベースに正直に扱います。数値の裏取りができていない項目は「非公開」「不明」と明記しています。

企業概要

項目内容
会社名ベルテックス株式会社(英名:Vertex)
設立2010年12月7日
代表者代表取締役 梶尾祐司(かじお ゆうじ)
本社東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー9階
資本金1億円(2025年11月末時点)
従業員数231名(正社員のみ・2025年11月末時点)/目論見書ベースでは257名(2026年7月31日時点)
上場区分東証スタンダード市場(証券コード623A)に2026年9月18日上場予定
売上高349.41億円(2025年11月期・単独)
平均年収786.7万円(目論見書ベース・平均年間給与)/クチコミベースでは584〜621万円
平均年齢35.2歳(目論見書ベース)
勤続非公開
主な事業不動産コンサルティング/企画・開発/売買・賃貸仲介・賃貸管理/不動産運用/不動産ファンド事業

本社は新宿区西新宿の住友不動産新宿オークタワーに置かれ、中部(名古屋)・関西(大阪)・北海道(札幌)・九州(福岡)・中四国(岡山)の5支店を展開しています。首都圏を主戦場としつつ、全国主要都市に拠点を広げている構成です。

なお、同社は宅地建物取引業(国土交通大臣(2)第9910号)、賃貸住宅管理業、マンション管理業、不動産特定共同事業(金融庁長官・国土交通大臣第139号)といった各種免許・登録を保有しています。従業員数は公式サイトの「231名(正社員のみ)」と目論見書ベースの「257名」で集計基準・時点が異なる点に留意してください。

主な事業内容

ベルテックスは、投資用不動産を軸に、仕入から企画・開発・販売・賃貸管理・運用までを社内で一貫して行う総合不動産会社です。主な事業は以下のとおりです。

不動産の企画・開発

首都圏を中心に、自社ブランドの投資用マンション(「ベルシード」「ベルシードステアー」)やアパート(「ベルメント」)の企画・開発を手掛けています。用地の仕入から商品企画までを自社で担う点が特徴です。

不動産の売買・仲介

自社開発物件に加え、中古マンションの売買も手掛けています。自社直販の体制により、購入者にとっての利便性を訴求している点も同社の特色です。

賃貸仲介・賃貸管理

物件購入後のオーナーに対し、入居者募集から賃貸管理までを提供します。購入後の物件管理・入居者対応を自社で一括して担う体制を敷いており、オーナー向けアプリなどの仕組みも整備されています。

不動産運用・不動産ファンド事業

不動産の運用に加え、不動産特定共同事業の許可に基づくファンド事業を展開しています。開発・販売のフロー収益と、賃貸管理・運用のストック収益を組み合わせた収益構造を持つ点が、ビジネスモデル上のポイントです。

保険代理店業務

損害保険代理店業務および生命保険募集業務も手掛けており、不動産取得に付随する保険ニーズにも対応しています。

ベルテックス株式会社の強み

強み1. 仕入から管理までのワンストップ体制

用地仕入・企画・開発・販売・賃貸管理・運用までを社内で一貫して手掛けるワンストップ体制が最大の特徴です。各工程を外部に依存しないことで、収益機会を自社に取り込みやすい構造になっています。

強み2. フロー収益とストック収益の両輪

開発・販売による一時的なフロー収益に加え、賃貸管理・運用によるストック収益を積み上げるモデルを持っています。フローとストックを組み合わせることで、収益基盤の安定化を図っています。

強み3. 直近数年の高い成長性

売上高は2021年11月期の170.59億円から2025年11月期の349.41億円へと、4年でおよそ2倍に拡大しています。経常利益も1.65億円から17.58億円へと大きく伸びており、直近の成長スピードは高い水準にあります。

強み4. 実力主義・20代の成長環境

社員クチコミでは「実力主義」「20代成長環境」の評価が相対的に高く、エンライトハウスでは実力主義3.8・20代成長環境3.7と、いずれも全項目の中で高めの数値が付いています。若手が早期に裁量を持ちやすい環境がうかがえます。

強み5. 提携金融機関の広さ

10行超(第三者メディアでは14行との記載もあり)の金融機関と提携しており、購入者のニーズに応じた商品提案が可能とされています。ローン提案の幅は、投資用不動産の販売において重要な競争力になります。

強み6. 上場による信用力の向上見込み

2026年9月の東証スタンダード上場により、社会的信用力や採用力の向上が見込まれます。ベンチャーキャピタルの保有がなく、創業者が株式の大半を保有してきたオーナー企業が、上場企業へと移行する節目にあります。

ベルテックス株式会社の年収事情

ベルテックスの年収は、営業成績に応じたインセンティブ(歩合)の比率が高い点が特徴です。目論見書ベースの平均年間給与は786.7万円(平均年齢35.2歳)ですが、社員クチコミベースでは584〜621万円のレンジで各サイトがほぼ一致しています。この差は集計方法・回答母数の違いによるもので、実態は成績によって振れ幅が大きいと考えられます。

職種別の想定年収レンジ(推計)

以下は公開情報とクチコミをもとにしたあくまで推計であり、公式に開示された職種別数値ではありません。

職種想定年収レンジ(推計)備考
営業(若手・未経験〜)約350〜550万円基本給+インセンティブ。成績で変動
営業(中堅・実績あり)約600〜900万円歩合の積み上げで上振れしやすい
営業(トップ層)約1,000万円前後〜クチコミの年収上限は1,000万円台
管理・バックオフィス約400〜600万円職種・経験により変動

※上記はOpenWork(平均年収602万円・350〜1000万円)、エンライトハウス(584万円)、転職会議(営業職621万円)などのクチコミを踏まえた推計です。

給与制度の特徴

営業職はインセンティブ比率が高く、成績次第で年収が大きく変動する構造とみられます。実力主義の評価が高いことと整合的で、成果を出せば若くても高い報酬を得やすい一方、成績が伸びない場合は基本給中心にとどまる可能性があります。

年収を見る際の注意点

平均年収の数値は、目論見書ベース(786.7万円)とクチコミベース(584〜621万円)で差があります。目論見書は正社員全体の平均年間給与、クチコミは回答者の自己申告(母数が限られる)という性質の違いがあるため、いずれか一方だけを鵜呑みにせず、幅を持って捉えることが大切です。歩合比率が高い営業会社である点も、平均値だけでは実態がつかみにくい要因です。

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ベルテックス株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・残業

月間残業時間は、OpenWorkで36.2時間、転職会議で34.7時間、エンライトハウスで26時間と、サイト間でばらつきがあります。おおむね月26〜36時間台のレンジで、有給消化率は57〜58%台(半分強)と3ソースでほぼ一致しています。営業会社としては極端に長いわけではないものの、繁忙度合いは部署・時期によって差がありそうです。

リモートワーク

リモートワークの整備状況については、一次情報で確認できる公開情報がありません。実態は不明です。営業を軸とする事業特性上、対面比率が一定程度ある可能性は考えられますが、断定はできません。

福利厚生

福利厚生の具体的な制度内容について、公式で網羅的に確認できる一次情報は取得できていません。個別制度の有無は不明とし、選考過程で直接確認することをおすすめします。

注意点

有給消化率が57〜58%台と「半分強」にとどまる点は、休暇の取りやすさを重視する人にとっては事前に確認しておきたいポイントです。残業時間の数値がサイト間でばらつく点も踏まえ、配属先の実態を面接で確認しておくと安心です。

ベルテックス株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら

「成果を出せば若くても評価される、実力主義寄りの営業カルチャー」です。20代の成長環境が評価されている一方で、長期的な育成の仕組みには課題も指摘されています。

評価される人物像

実力主義・20代成長環境の評価が高いことから、成果にコミットでき、早期に裁量を取りにいける人が活躍しやすい環境とみられます。営業として数字を追う姿勢と、成長スピードを楽しめるマインドが合いやすいでしょう。

表面的なイメージと実態の差

「上場予定の成長企業」というイメージだけを見ると華やかに映りますが、実態は歩合比率の高い営業会社です。成果を出せば報われる一方で、OpenWorkでは「人材の長期育成」が1.6と最も低い数値になっているなど、じっくり育ててもらう環境を期待すると、ギャップを感じる可能性があります。イメージと実態の両面を理解したうえで臨むことが大切です。

ベルテックス株式会社の気になる点・入社前に知っておきたいこと(事実ベース)

ここでは、良い面だけでなくネガティブな点も正直に、一次情報や信頼できるソースで裏取りした事実のみを、中立的な表現で紹介します。

IPOの需給面が「やや重め」と評価されている

吸収金額は約22.9億円(オーバーアロットメント含む)で、東証スタンダード上場の中型案件です。複数のIPO評価サイトでは、同市場としてはやや重めの規模で需給面の重さが意識されると評価されています。上場日(2026年9月18日)はテクノクラフトなど複数社と同日上場となるため、買い資金の分散が懸念点として指摘されていると開示されています。なお、これは各評価サイトの市場評価であり、目論見書に記載されたリスク要因ではありません(出典:https://ipomechanic.com/vertex/ )。

事業特性に内在する法令遵守リスク

同社は公式会社概要で、宅地建物取引業者免許(国土交通大臣(2)第9910号)および不動産特定共同事業許可(金融庁長官・国土交通大臣第139号)を保有し、投資用不動産の売買・不動産ファンド事業を手掛けると開示しています。こうした事業は宅地建物取引業法・不動産特定共同事業法・特定商取引法等の規制対象であり、これら法令の遵守(勧誘・契約時の説明義務等)と、違反時の行政処分は不動産販売事業に内在するリスクとして位置づけられます。なお本稿は、当社に具体的な行政処分があったことを示すものではありません(出典:https://vertex-c.co.jp/about/overview )。

「人材の長期育成」の評価が最も低い

OpenWorkの社員クチコミに基づく項目別スコア(回答者23人)では、「人材の長期育成」が1.6と開示されており、待遇面の満足度2.6・社員の相互尊重2.4などと並んで、掲載8項目中で最も低い数値となっています。若手の成長環境が評価される一方で、長期的な育成の仕組みには課題を感じる声があるとうかがえます(出典:https://www.openwork.jp/company.php?m_id=a0C10000013Ez0B )。

「経営陣の手腕」「社会貢献」が低めの評価

口コミサイト「エンライトハウス」では、株式会社ベルテックスの項目別評価のうち「経営陣の手腕」が2.7と全項目中で最も低く、「仕事を通じた社会貢献」も2.8と低めの評価が付けられている(総合評価3.2)と開示されています。ただし社員クチコミに基づく主観評価であり、回答母数も少数である点に留意が必要です(出典:https://en-hyouban.com/company/10105970514/ )。

顧客口コミで営業電話への指摘

不動産投資会社であるベルテックスについては、第三者の不動産メディア(iEshil等)のコラムで、電話中心の新規営業に対し「迷惑電話」「しつこい」といった顧客口コミが紹介・指摘されていると開示されています。なお、これらは顧客視点の評判・口コミを第三者媒体がまとめたものであり、行政処分や司法判断など一次情報に基づく事実認定ではありません(出典:https://www.ieshil.com/columns/838/ )。

ベルテックス株式会社の転職難易度

難易度:B級(中程度)

ベルテックスの転職難易度は、職種によって大きく異なります。営業職はポテンシャルや意欲を重視した採用が中心とみられ、未経験からの挑戦も可能なため、間口は比較的広いと考えられます。一方で、上場を控えた成長フェーズにあり、成果へのコミットが強く求められる環境である点は理解しておく必要があります。

理由1. 成長企業ゆえの採用意欲

売上を4年で約2倍に伸ばす成長フェーズにあり、資金使途にも「拠点展開・人員増強」「人材研修」が挙げられています。事業拡大に伴う人材ニーズがあることから、採用の門戸は開かれていると考えられます。

理由2. 実力主義・成果コミットが前提

実力主義の評価が高い分、入社後は成果を出すことが強く期待されます。選考でも、目標に向き合う姿勢や数字へのコミット意欲が見られやすいでしょう。ポテンシャル採用であっても、活躍への意欲は問われます。

理由3. 上場に伴う質の意識

上場を控え、コンプライアンスや事業の質への意識が高まる局面にあります。今後は採用基準においても、単なる勢いだけでなく、法令遵守や誠実さといった資質が重視される可能性があります。

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ベルテックス株式会社に向いている人

  • 成果にコミットし、若いうちから裁量を持って挑戦したい人
  • インセンティブで報酬を伸ばすことにやりがいを感じる人
  • 成長スピードの速い環境を前向きに楽しめる人
  • 不動産・資産形成の分野で専門性を高めたい人
  • 実力主義の評価軸を歓迎できる人

ベルテックス株式会社に向いていない人

これは批判ではなく、入社後のミスマッチを防ぐための整理です。以下のタイプに当てはまる場合は、慎重に検討することをおすすめします。

  • 手厚い長期育成を重視するタイプ: クチコミで「人材の長期育成」が最も低く評価されており、じっくり育ててもらう環境を期待するとギャップを感じやすいでしょう。
  • 安定した固定給を最優先するタイプ: 歩合比率が高い営業会社のため、成果によって収入が変動する構造が合わない可能性があります。
  • 休暇の取りやすさを最重視するタイプ: 有給消化率が57〜58%台(半分強)にとどまる点は、事前に確認しておきたいポイントです。
  • 対面・電話営業に抵抗があるタイプ: 顧客口コミで営業電話への指摘があるように、能動的な営業活動が中心となる場面が想定されます。
  • 明確な指示のもとで着実に働きたいタイプ: 自ら数字を追い、裁量を取りにいく文化が合わない場合があります。

ベルテックス株式会社の選考対策

1. 事業モデルを理解しておく

仕入から管理までのワンストップ体制、フロー収益とストック収益の両輪という同社のビジネスモデルを理解し、なぜその仕組みが強みになるのかを自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

2. 成果へのコミット姿勢を示す

実力主義の文化に合うことをアピールするため、これまでに目標に向き合い成果を出した経験を具体的な数字とともに整理しておくと効果的です。

3. 成長企業で働く覚悟を伝える

上場を控えた成長フェーズにある会社です。変化のスピードや、拡大に伴う環境変化を前向きに捉えられる姿勢を示すと好印象につながります。

4. 気になる点への理解を示す

長期育成や働き方に関するクチコミの指摘を踏まえ、それでもなぜこの会社を選ぶのかを自分なりに整理しておくと、志望動機に一貫性が生まれます。

5. 誠実さ・コンプライアンス意識を示す

不動産販売は法令遵守が重要な事業です。上場を機に質への意識が高まる局面でもあるため、顧客に誠実に向き合う姿勢を伝えられると評価されやすいでしょう。

ベルテックス株式会社への転職で評価されやすい経験

  • 不動産(投資用マンション・売買・仲介)の営業経験
  • 個人向け(BtoC)の対面・提案型営業の実績
  • 金融商品や資産形成に関する提案・コンサルティング経験
  • 目標を持って数字を追い、達成した経験
  • 新規開拓・アポイント獲得の実績
  • 高単価商材の営業経験
  • 住宅ローン・不動産ファイナンスに関する知識
  • 賃貸管理・プロパティマネジメントの実務経験
  • 宅地建物取引士などの不動産関連資格
  • 顧客との長期的な信頼関係を構築した経験
  • チームで目標を追い、成果を上げたマネジメント経験
  • 成長企業・拡大フェーズでの就業経験
  • コンプライアンスを意識した営業活動の経験

特に評価されやすいのは、投資用不動産をはじめとする高単価商材のBtoC営業で、数字を持って成果を出してきた経験です。実力主義の環境で即戦力として貢献できることを示せると、選考を有利に進めやすいでしょう。

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まとめ

ベルテックス株式会社は、2010年設立の総合不動産会社で、首都圏を中心に投資用マンションの企画・開発から賃貸管理・運用までをワンストップで手掛けています。売上を4年でおよそ2倍に伸ばし、2026年9月には東証スタンダード市場への上場を予定するなど、明確な成長フェーズにある企業です。

社員クチコミでは「実力主義」「20代の成長環境」の評価が相対的に高く、成果にコミットできる人にとっては、若いうちから裁量を持って挑戦し、報酬を伸ばせる魅力的な環境といえます。フロー収益とストック収益を組み合わせた事業構造や、提携金融機関の広さも、同社の競争力を支えています。

一方で、「人材の長期育成」の評価が低いこと、有給消化率が半分強にとどまること、顧客口コミで営業電話への指摘があることなど、事前に理解しておきたい点も存在します。IPOの需給面についても、複数の評価サイトからやや重めとの見方が示されています。これらは避けるべき欠点というより、自分の志向と合うかを見極めるための材料として捉えるとよいでしょう。

総じて、ベルテックスは「成果を出せば若くても評価される、成長中の不動産営業カンパニー」です。安定や手厚い育成を最優先する人には合いにくい面もありますが、実力主義の環境で自らのキャリアを切り拓きたい人にとっては、大きな成長機会のある会社です。良い面と課題の両方を踏まえ、自分のキャリアの方向性と照らし合わせて検討することをおすすめします。