株式会社THIRDは、「不動産・建築業界の特化型AIを開発する」というコンセプトのもと、2015年に設立されたスタートアップです。AI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」を主力プロダクトとして、業界特有の複雑な業務オペレーションをAIとデータの力で置き換えることに特化しています。

野村不動産ホールディングス・東急不動産ホールディングス・森トラスト・東京建物・阪急阪神不動産など、業界を代表する大手不動産会社のCVCファンドから相次いで出資を受けており、業界からの信頼と期待の高さが数字に表れています。管理ロイドの導入社数は3,000社を超え、市場調査では利用社数・AI検針利用社数でNo.1を獲得しています。

一方で、設立10年を超えても未上場のスタートアップであり、組織規模も160〜170名という段階です。転職を検討するうえでは「業界変革に挑むベンチャーとして何を得られるか」と「大企業と比較した際のリスクとのトレードオフ」を冷静に見極める必要があります。本記事では人材エージェントの視点から、同社の強み・年収・社風・選考対策まで詳しく解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社THIRD
設立2015年10月
代表取締役井上 惇(いのうえ あつし)
本社所在地東京都新宿区四谷4-25-13 濱庄ビル2F
従業員数約160〜170名(2025年時点)
資本金30.7億円(資本剰余金含む)
上場区分未上場
累計資金調達額26億円以上(シリーズB時点)
主な出資者野村不動産HD、東急不動産HD、森トラスト、東京建物、阪急阪神不動産
主な事業内容AI-SaaS(管理ロイド・工事ロイド・銘板AI)、AI-Solution(受託開発・AIコンサル)、AI-Data Solution(建物データ活用)
ビジョンClear Deal, Clear World

代表の井上惇氏は1982年生まれ。米国留学中にNPOを立ち上げたのち、日本オラクル新卒入社、投資銀行でのデリバティブ設計・販売、不動産業界向けコンサルティング会社Revampでのマネジメントコンサルタント経験を経て、2017年にTHIRD代表取締役に就任しています。IT・金融・不動産という異分野のキャリアを重ねた経歴が、同社のビジネスモデルそのものに反映されています。

主な事業内容

THIRDの事業は「AI-SaaS」「AI-Solution」「AI-Data Solution」の3本柱で構成されています。

AI-SaaS事業(主力プロダクト群)

管理ロイド

不動産管理会社向けのAI建物管理クラウドシステムです。建物管理業務の約50%を占めるとされる単純作業・重複作業をAIで自動化します。入居者対応記録、設備点検スケジュール管理、法定点検報告書の自動作成、AIによるメーター検針など、管理業務全体をデジタル化するオールインワンの業務基盤です。導入社数は3,000社を超え、業界内で最多の利用実績を持ちます。

工事ロイド

建物修繕工事・リノベーション工事における「見積もり」の適正化に特化したAIクラウドシステムです。独自に構築した73万型番の建設資材データベースをもとに、工事見積書のAI自動査定を実現します。発注者(不動産管理会社・オーナー)が工事の適正価格を把握しにくいという業界慣行上の問題を、データで可視化することにアプローチしています。

銘板AI

2024年8月にリリースした新機能で、建物設備の機器銘板(メーカー名・型番・製造年月などが記載されたプレート)をスマートフォンで撮影するだけで、AIが情報を読み取り設備台帳へ自動登録します。従来は人手で一台ずつ台帳入力していた作業を大幅に省力化するもので、管理ロイドとの連携機能として提供されています。

AI-Solution事業(受託開発・コンサル)

不動産デベロッパー・ゼネコン・建設会社向けに、AI受託開発と戦略コンサルティングを一体提供する「THIRD AIコンサル」を展開しています。2023年に本格始動した事業で、自社プロダクトで蓄積したAI開発ノウハウと不動産・建築業界への深い知見を組み合わせた高付加価値サービスです。

AI-Data Solution事業(建物データ活用)

管理ロイドや工事ロイドの運用を通じて蓄積された大量の建物データを活用し、金融業界・製造業界向けにAIを活用したデータソリューションを提供します。不動産ファイナンスにおけるリスク評価の高度化や、建材・設備メーカーへの市場動向分析など、不動産×データの応用領域を広げています。

株式会社THIRDの強み

強み1. 不動産・建築業界に特化した垂直型AIという希少性

THIRDのビジネスモデルは、汎用的なAIツールを横展開するのではなく、不動産管理・建築工事という特定業界の深い業務知識をAIに組み込む「垂直型AI(Vertical AI)」です。建物管理の業務フロー、法定点検の規制対応、工事見積もりの慣行など、外部から参入しようとしても簡単には習得できない業界知識が参入障壁になっています。「業界の外からAIを持ち込む」のではなく、「業界の中から業務を知り尽くしてAIを作る」という姿勢が、大手IT企業との差別化になっています。

強み2. 大手不動産会社のCVCファンドという信用と販路

野村不動産HD・東急不動産HD・森トラスト・東京建物・阪急阪神不動産という、不動産業界の主要プレイヤーがこぞって出資しているという事実は、単に資金面だけでなく、製品の品質評価・業界内の信頼・営業展開における後押しという意味でも大きな意味を持ちます。スタートアップが大企業に製品を売り込む際の最大の壁は「実績のなさ」による信用不足ですが、業界大手からの出資はその壁を下げます。導入社数3,000社超という数字も、この信用の積み上げの結果です。

強み3. 建物データの蓄積量という資産

管理ロイドには約250万台分の設備機器データ(2024年7月時点)、月次90,000件の劣化診断データ、累計210,000件の不具合記録データが蓄積されています。このデータ資産は、AIの精度向上に直結するだけでなく、新たなデータビジネスの基盤にもなります。競合他社がゼロから収集しようとしても容易に追いつけない先行優位性があります。

強み4. 3つのバックグラウンドの融合というチーム構成

THIRDは「建設・不動産の専門家」×「AI・ITの専門家」×「ビジネス・経営の専門家」という3つの異なるバックグラウンドを持つ人材が融合して事業を作るという組織づくりをしています。業界を知らないエンジニアが作るプロダクトは現場で使えない。業界知識はあってもシステム設計ができないコンサルタントは実装できない。その両方を組み合わせる設計思想が、製品の実用性と開発力の両立を実現しています。

強み5. 市場構造上の追い風(不動産DX・2024年問題)

不動産管理業界では、2024年から不動産管理業務の電子化・IT活用が制度面でも後押しされており、大手不動産管理会社を中心にDX投資が加速しています。また建設業界では「2024年問題」による人手不足が深刻化し、デジタル化・自動化の必要性がかつてないほど高まっています。THIRDが展開する管理ロイド・工事ロイドはこの構造的需要の直撃を受けるポジションにあり、中長期的な市場拡大の追い風を受けています。

強み6. AIコンサルという高単価事業との組み合わせ

SaaS事業は積み上げ型の安定収益を生む一方、単価の上限が契約企業数に依存します。THIRDが2023年に本格化させたAIコンサル事業(THIRD AIコンサル)は、受託開発と戦略コンサルを組み合わせた高付加価値・高単価のサービスです。SaaSとコンサルの二本柱化により、単一モデルへの依存リスクを分散しながら収益構造を多様化しています。

株式会社THIRDの年収事情

未上場企業のため公式の有価証券報告書は存在しませんが、複数の転職プラットフォームおよび求人情報から以下のような年収レンジが確認できます。

職種別の想定年収レンジ

職種例想定年収レンジ
AIエンジニア(若手)500万〜700万円
AIエンジニア(シニア・リード)700万〜1,000万円
QAエンジニア450万〜700万円
ソリューションコンサルタント450万〜700万円
AIコンサルタント(上位職)800万〜1,500万円
カスタマーサクセス400万〜600万円
セールス(インサイドセールス含む)450万〜700万円
コーポレート系400万〜600万円

※上記は公開求人情報・転職ドラフト・Indeedなどの公開情報をもとにした目安です。実際の年収はグレード・経験・評価によって大きく異なります。

給与制度の特徴と注意点

転職ドラフトのデータによると、THIRDへの平均提示年収は685万円、最高提示年収1,200万円という数字が確認されています。特にAIコンサルタントや上位職エンジニアは800万〜1,500万円という高水準の求人がありますが、これはシニアレベル以上の職種に限られます。

スタートアップとしての給与水準は、「メガベンチャー・大手IT企業と比較するとやや低め」という評価が口コミには散見されます。一方で「成果に応じた昇給機会がある」「ストックオプションの付与制度がある(未上場なので現時点では未確定の価値)」という声もあります。入社時の条件提示だけでなく、評価サイクルや昇給ルールについても選考段階で確認することをお勧めします。

株式会社THIRDの働き方・福利厚生

勤務体制

  • フルリモート対応: 複数の社員口コミでリモートワークが整備されていることが確認されています。マネジメント層の口コミでは「フルリモート・フレックスで育児との両立が可能」という声があります
  • フレックスタイム制: コア時間を設けたうえで柔軟な勤務時間を認めており、時間管理への裁量が比較的大きいとされています
  • 残業時間: 口コミで確認できる範囲では月20時間前後の残業が報告されており、ベンチャーとしては標準的な水準です。職種・プロジェクトによって差があります

福利厚生・制度

  • 各種社会保険完備
  • 時短勤務・育産休制度(取得者あり・女性の働きやすさに関する口コミで肯定的な評価)
  • 書籍購入補助・学習支援(エンジニア職で確認)
  • フルリモート対応による場所の自由度

働き方で気をつけること

エン カイシャの評判では、総合評価3.4点(3名の正社員口コミベース)という数字が確認されています。口コミ件数が少ないため全体像を断言することは難しいですが、「休みは取れる」「育休産休を活用している人が多い」という肯定的な声がある一方で、「退職金・持株会などの制度は充実しているとは言いにくい」という指摘もあります。

OpenWorkでは「総合スコア2.4」という低評価のクチコミも存在しますが、同スコアは特定の職種・入社時期の口コミであり、全体像を示すものではありません。スタートアップ全般に言えることですが、制度の充実度は大企業と比較すると限定的であり、「自分でキャリアをコントロールして成長する」という能動的なスタンスが前提の職場環境です。

株式会社THIRDの社風・カルチャー

一言で表すなら「業界に詳しい人材とAI技術者が本気で業界変革に挑むプロ集団」

THIRDのカルチャーを特徴づける要素として、「業界出身者とIT出身者が対等に働く」という組織設計が挙げられます。不動産業界・建設業界の現場を知るメンバーが「これをやってほしい」と言い、エンジニアが「ここまでならできる」と応える──この対話の質が製品の実用性に直結するという設計思想のもと、異なる専門性を持つ人材が協働しています。

ビジョン「Clear Deal, Clear World」が示す方向性

「Clear Deal(透明性の高い取引)」は、工事見積もりの不透明さや管理業務のブラックボックスに光を当てるという事業コンセプトを表しています。不動産・建築業界は長年「情報の非対称性」を前提とした商慣行が根強く残る領域であり、THIRDはそこに正面から向き合うことを企業姿勢として掲げています。この方向性に個人的な共感を持てるかどうかが、入社後の動機づけに直結します。

スタートアップとしてのリアルな側面

OpenWorkの口コミで見られる総合スコア2.4の評価が示すように、すべての社員が満足しているわけではありません。「頑張れば何とかなるという精神論で乗り越えることが前提になっている」という批判的な声も存在します。スタートアップ固有のリソース制約や、事業ピボット・組織変更に伴うフラストレーションを経験するメンバーもいることは正直に認識しておく必要があります。

一方で、「製品への入れ込み方が強い」「業界変革という目的意識が共有されている」「エンジニアとビジネスサイドの距離が近い」という肯定的な口コミも存在します。評価が分かれること自体が「成長中のスタートアップ」という状態の自然な反映であり、入社前に自分がどちらのタイプに近いかを確認することが重要です。

株式会社THIRDの転職難易度

難易度:中程度(職種によって差あり)

★★★☆☆(エンジニア・コンサルタント職) ★★☆☆☆(カスタマーサクセス・セールス職)

理由1. 未上場スタートアップとしての選考の実際

THIRDは東証上場企業のような知名度・ブランド力は持っていないため、「名前だけで応募が殺到する」状況ではありません。一方で業界内での認知度は高く、不動産テック・PropTech分野の転職市場では認知されている企業です。特にAIエンジニア・建築出身者・不動産業界経験者にとっては魅力的な選択肢として映りやすく、これらの職種は競争率が上がりやすい傾向があります。

理由2. 業界知識または技術力のどちらかが必要

THIRDの採用における基本的なペルソナは「不動産・建築業界の専門知識を持つ人材」か「AIエンジニアリングの実力を持つ人材」のいずれかです。両方を兼ねる人材は特に歓迎されますが、どちらもない状態では選考で評価される可能性が低くなります。「AIに興味がある」「不動産に関わってみたい」という一般的な動機では選考を通過しにくいです。

理由3. ミッション・バリューへの共感が選考基準に入る

ビジョン「Clear Deal, Clear World」、業界変革という使命に対する共感と、スタートアップの不確実性を楽しめるマインドセットが求められます。「安定した大企業からスタートアップへ」という転職動機であれば、その動機の正直さと論理的な整理が問われます。

株式会社THIRDに向いている人

1. 不動産・建築業界の経験を活かしてAI・DXに挑みたい人

不動産管理会社・ゼネコン・デベロッパー・建設会社での実務経験を持ちながら「業界のデジタル化に貢献したい」「現場感のある課題解決に関わりたい」という方にとって、THIRDは業界知識が最大限評価される環境です。技術的なバックグラウンドがなくても、業界の深い理解を持つ人材はビジネスサイドやカスタマーサクセス・コンサルタントとして活躍できます。

2. AIエンジニアとして業界特化型AIの開発に取り組みたい人

汎用的なシステム開発ではなく、建物管理・工事見積もりという特定ドメインに深く入り込んでAI開発に取り組みたいエンジニアに向いています。LLMの活用・画像認識(銘板AI)・時系列データ分析(設備劣化診断)など、不動産×AI固有の技術課題に挑戦できる環境があります。

3. スタートアップの成長を一緒に作りたい人

売上規模・組織規模・プロダクトの完成度という意味では、THIRDはまだ成長途上のフェーズにあります。「制度や仕組みが整った環境で働きたい」ではなく、「自分たちで制度を作り、仕組みを整えながら会社を大きくしていく」という能動的な姿勢を持つ人に向いています。

4. 複数の専門性を横断するキャリアを積みたい人

「不動産業界の経験 × AIの知識」「コンサルティング × プロダクト開発」のように、単一の専門性ではなく複数の領域を掛け合わせたキャリアを志向する人には、THIRDの3本柱ビジネスが自然なキャリア構築の場になります。

5. 業界の透明化・アップデートに本気で向き合いたい人

不動産・建築業界の商慣行には、情報の非対称性・不透明な価格設定・非効率な業務プロセスなど、長年解決されてこなかった課題が山積しています。それを「このままでいいはずがない」と感じ、自分の仕事でその変革に貢献したいという使命感を持てる人は、組織の雰囲気と価値観が合いやすいでしょう。

株式会社THIRDに向いていない人

正直に書くことで、ミスマッチを防ぐ情報として受け取ってください。

  • 大企業並みの福利厚生・制度を求める人: 退職金・持株会・住宅手当など、大企業が標準で備えている制度はTHIRDではまだ限定的です。制度の充実度を重視する方は入社前に詳細確認が必要です
  • 安定した業務範囲で専門性を深めたい人: スタートアップのため組織変更・業務範囲の変化が起こりやすく、「自分の仕事」が変動することへの耐性が求められます
  • 不動産・建築・AIのいずれにも関心がない人: 事業領域への関心が薄いまま「給与が良さそう」「スタートアップ経験を積みたい」という理由だけで選ぶと、業務への動機づけが続きません
  • 早期の株式公開による利益を確実に期待する人: 累計資金調達は26億円超ですが、IPOの時期は公式には示されていません。ストックオプションを付与された場合も、その価値実現時期は不確定です
  • マイクロマネジメントや詳細な業務指示を好む人: スタートアップとして自律的に課題を発見し解決する姿勢が求められます。「何をやればいいか教えてほしい」というスタンスは合いません

株式会社THIRDの選考対策

1. 不動産・建築業界の課題と同社の事業を深く理解する

「管理ロイド」「工事ロイド」「銘板AI」それぞれが、業界の具体的にどの業務課題を解決しているかを自分の言葉で説明できるようにしてください。公式サイト(third-inc.co.jp)の事業説明ページ・Speaker DeckにあるTHIRD事業説明資料を必ず読み込みましょう。「AI-SaaS・AI-Solution・AI-Data Solutionの3本柱がなぜ必要か」という事業構造への理解が、志望動機の深さに直結します。

2. 「業界知識 × AI・ITスキル × ビジネス力」のどれで貢献するかを明確にする

THIRDが求める人材は3つのバックグラウンドの融合です。自分がどのバックグラウンドに強みを持ち、残りの部分をどのように習得・補完していくかを明示してください。「不動産業界15年の経験を活かしてカスタマーサクセスで顧客の業務課題を深掘りし、プロダクト改善に繋げる」のような具体的なバリュー提示が評価されます。

3. 業界変革・DXへの動機をエピソードで語る

ビジョン「Clear Deal, Clear World」が示す通り、同社は「情報の非対称性を解消する」「業界の不透明さを変える」という使命を持っています。「なぜ不動産・建築業界のDXに関わりたいのか」を自分自身の経験・原体験と結びつけて語れることが重要です。「AIが流行っているから」「スタートアップに挑戦したかった」という動機では刺さりません。

4. 具体的な業務実績を数字で整理する

エンジニアであれば開発経験・活用技術・AI/MLの実務経験。コンサルタントであれば担当したDXプロジェクトの規模・課題・成果。カスタマーサクセスであれば担当社数・チャーン削減・アップセル実績。セールスであれば担当件数・受注率・業種別の経験。いずれも「なんとなく経験がある」ではなく数字で語れる準備をしてください。

5. スタートアップ環境への適性を自己分析しておく

「なぜ大企業やメガベンチャーではなくTHIRDなのか」という問いへの答えを準備してください。スタートアップ経験者であれば「前職スタートアップでの経験から学んだこと」。未経験の方は「なぜ今のタイミングでスタートアップへ移るのか」「変化の多い環境でどのように対応してきたか」を、失敗経験も含めて率直に語れると評価されやすいです。

6. 業界の構造的課題について自分の見立てを持つ

選考が進むとビジネス課題についての考え方を問われる場面があります。「不動産管理業界のデジタル化がなぜ遅れているか」「建設見積もりの適正化がなぜ難しいか」「AIはどの業務には向いていてどの業務には向いていないか」といった構造的な問いに対して、自分なりの見立てを持って臨むと、知識の深さと思考力の両面を示せます。

株式会社THIRDへの転職で評価されやすい経験

  • 不動産管理会社・ビル管理会社での業務経験(管理フロントや設備管理含む)
  • デベロッパー・不動産会社でのプロジェクト管理・工事発注経験
  • ゼネコン・設計会社での工事見積もり・積算経験
  • AI・機械学習エンジニアとしての実務経験(LLM・画像認識・時系列分析含む)
  • PropTech・建築テック・不動産テック分野でのプロダクト開発経験
  • SaaSプロダクトのエンジニアリング(バックエンド・フロントエンド・インフラ)
  • 建設・不動産業界向けのシステム導入・IT支援コンサルティング経験
  • カスタマーサクセスとしてSaaS製品の定着化・活用促進を担った経験
  • スタートアップでの事業開発・新規プロダクト立ち上げ経験
  • BtoB SaaSのインサイドセールス・フィールドセールス経験(不動産業界向けがあれば特に有利)
  • 大手企業向けDX推進コンサルティング(デジタル化計画立案・実行)経験
  • PdM・プロダクトマネージャーとして業界特化型SaaSを担った経験
  • データ分析・BI構築によるビジネス課題の可視化・改善経験

特に高く評価されやすいのは「不動産・建築業界の実務経験 × AIまたはSaaS周辺のデジタルスキル」の掛け合わせを持つ人材です。どちらか一方でも強みがあれば選考対象になりますが、両方を持つ人材は極めて希少で、同社の組織設計上最も必要とされるプロファイルです。

まとめ

株式会社THIRDは、不動産・建築業界という長年DXが進まなかった領域に、業界知識とAI技術を融合して真正面から切り込んでいる垂直型AIスタートアップです。管理ロイドの導入3,000社超、野村不動産HDを筆頭とした業界大手からの相次ぐ出資、AIコンサルという高付加価値事業への展開など、事業としての地固めは確実に進んでいます。

一方で、未上場スタートアップとしての制度の未整備、口コミに見られる一部ネガティブな評価、IPOへの道筋が不透明な点は正直に受け止める必要があります。「業界を変えることに関わりたい」「不動産・建築のプロとしてAIの波に乗りたい」「スタートアップの成長を自分ごとで経験したい」という明確な意欲を持つ人にとっては非常に魅力的な選択肢ですが、「安定した環境で着実に働きたい」という方には現時点では向いていない職場です。

転職を検討するなら、まずTHIRDの公式サイトで事業説明資料を読み、「自分が業界内のどの課題感と最も共鳴するか」を言語化することから始めてください。それが明確に言語化できれば、選考で最も問われる「なぜTHIRDか」への答えが自然と定まります。


参照した主な情報源

  • 株式会社THIRD 公式サイト(third-inc.co.jp)
  • 株式会社THIRD 事業説明資料(Speaker Deck)
  • 管理ロイド 公式サイト(kanri-roid.app)
  • 工事ロイド 公式サイト(koji-roid.app)
  • PRTimes 株式会社THIRDプレスリリース
  • 日本経済新聞 THIRD関連記事
  • STARTUP DB(startup-db.com)
  • スピーダ スタートアップ情報リサーチ(initial.inc)
  • エン カイシャの評判(en-hyouban.com)
  • OpenWork(openwork.jp)
  • 転職ドラフト(job-draft.jp)
  • Indeed Japan(jp.indeed.com)
  • Green(green-japan.com)
  • HERP Careers(herp.careers/v1/third)