石灰石という、日本に豊富に存在する資源を起点に、プラスチックや紙を代替する素材を生み出す——TBMはその一見シンプルな着想を、世界規模のビジネスへと育て上げた企業だ。創業者の山﨑敦義CEOが「資源の乏しい日本でも、石灰石なら100年分以上の埋蔵量がある」という事実に着目し、2011年に同社を設立した。
主力素材「LIMEX(ライメックス)」は、石灰石を主原料とするシート・ペレット素材で、水を使わずに製造できる点や、耐水性・耐久性に優れる点が評価され、名刺・ポスター・包装材・食品トレーなど幅広い用途に採用されている。国内外の大手企業との取引が拡大しており、2023年時点で世界60カ国以上への展開実績があるとされる(TBM公式資料より)。
転職を検討するうえで重要なのは、TBMが「ブランドのためのCSR活動」をしている企業ではなく、素材革命を本業として稼ぐことに正面から向き合っている点だ。サステナビリティに共感しながらも、純粋なビジネスとして成立させることに挑む環境は、特定の志向を持つ人材にとって強い魅力となる。一方で、スタートアップとしての組織的課題も依然として存在しており、自律性と変化への対応力が求められる職場でもある。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社TBM |
| 設立 | 2011年 |
| 代表取締役 | 山﨑 敦義 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区丸の内 |
| 資本金 | 非公開(累計資金調達額は500億円超と推計) |
| 従業員数 | 約200〜300名程度(推計、2024年時点) |
| 上場区分 | 非上場(未上場) |
| 売上高 | 非公開 |
| 平均年収 | 非公開(推計600〜800万円程度) |
| 平均年齢 | 非公開(30代中心の推計) |
| 勤続年数 | 非公開 |
| 事業内容 | LIMEX素材の製造・販売、再生材(リサイクル)事業、サーキュラーエコノミー関連事業 |
TBMは石灰石を主原料とする「LIMEX(ライメックス)」の開発・製造・販売を主事業とし、近年は使用済みプラスチックを原料とするリサイクル素材事業「Marubeni LIMEX Pellet」など、サーキュラーエコノミー領域への事業拡張も進めている。2023年には岩手県に国内最大級のLIMEX製造拠点を整備するなど、製造能力の増強も着実に進行中だ。
財務情報については、非上場企業のため詳細な売上高・純利益は非公開。ただし国内外のCVC・事業会社から複数ラウンドにわたる大規模な資金調達を実施しており、成長投資フェーズにある企業と位置づけられる。
主な事業内容
TBMのビジネスは大きく「素材の開発・製造」「素材の販売・ライセンス」「リサイクル・サーキュラーエコノミー」の3層で構成される。単に素材を売るだけでなく、サプライチェーン全体にわたるソリューションを提供する方向へと進化している点が、競合との差別化ポイントとなっている。
同社が目指すのは「資源循環型の産業インフラを作る」というビジョンだ。LIMEXというプロダクトはその手段であり、最終的には素材産業の構造そのものを変えることを目標に掲げている。事業の各ラインを以下に詳述する。
LIMEXシート・ペレット事業
TBMの中核事業。石灰石を主原料とするLIMEXは、製造過程で水をほとんど使用せず、木材パルプを必要としない。既存の印刷機や射出成形機でそのまま利用できるため、導入ハードルが低い点が特長だ。名刺・パンフレット・ポスター・食品トレー・農業用マルチフィルムなど多様な用途で採用が進んでいる。
ターゲット顧客は製造業・印刷業・小売業の大手企業が中心。ESG調達方針を持つ大企業との長期契約が増加しており、安定した収益基盤の構築を進めている段階にある。
再生材・リサイクル事業
使用済みプラスチックや廃棄物をリサイクルし、再生ペレットとして提供する事業。丸紅との合弁で「Marubeni LIMEX Pellet」を立ち上げており、国内外のプラスチック規制強化を背景に需要が高まっている。
単なるリサイクルにとどまらず、回収スキームの設計から製品化まで一気通貫で手がけることで、企業のサーキュラーエコノミー戦略を支援するプラットフォームとなることを志向している。
グローバル展開・ライセンス事業
LIMEXの技術ライセンスを海外企業に供与し、現地生産・現地販売を支援するビジネスモデル。世界60カ国以上への展開実績を活かし、アジア・中東・欧米の素材メーカーとのパートナーシップを深化させている。
国際展開においては、各国の環境規制・プラスチック税制への対応という形で需要が発生しており、規制を追い風にしたプッシュ型営業が有効に機能している。
ソリューション・コンサルティング事業
素材切り替えに伴う製品設計の変更支援、環境負荷の定量計算(LCA)の提供、サプライチェーンにわたるESG戦略の立案支援など、ソリューション型の収益モデルも育ちつつある。素材販売にとどまらない付加価値提供によって、顧客との関係を深めるとともに競合との差別化を図っている。
株式会社TBMの強み
強み1. 国内唯一の石灰石系代替素材の開発・製造力
LIMEXの技術は特許で保護されており、同等の素材を短期間で模倣することは難しい。石灰石という原材料は国内に豊富に存在し、輸入依存度が低い。エネルギー価格の変動に左右されにくい原材料調達構造は、投資家・取引先双方から高く評価されている。転職者の視点では「本物の技術的参入障壁がある事業に携わる」という経験は市場価値として残りやすい。
強み2. 累計500億円超とされる大規模資金調達の実績
国内外の著名投資家・事業会社からの継続的な資金調達により、研究開発・設備投資・海外展開を同時に進める体力を確保している。財務的な安定性が確認されているという点は、スタートアップ転職に慎重な人材にとって安心材料となる。ただし非上場のため詳細な財務情報は非公開であり、最新情報は選考プロセスで直接確認することを推奨する。
強み3. サステナビリティ規制の追い風を構造的に受けるポジション
EU・日本・米国でのプラスチック規制強化、ESG投資の拡大、カーボンニュートラル目標への対応需要など、TBMが戦っている市場はまさに規制・社会的要請が事業成長を押し上げる構造にある。企業として「規制に適応する」のではなく、「規制の解決策を提供する」側にいることが、長期的な競争優位性の源泉だ。
強み4. 世界60カ国超への展開実績と国際ネットワーク
グローバルな技術ライセンスと販売ネットワークの構築は、TBMが単なる国内スタートアップではなく、グローバルな素材インフラ企業を目指している証左だ。国際ビジネスの経験を積みたい人材にとって、実際の海外展開の最前線に立てる機会は稀有な環境といえる。
強み5. 製造業×テクノロジーのハイブリッドな事業設計
LIMEXは「モノを作る」製造業でありながら、ビジネスモデルの設計・知財戦略・サービス化という点でテクノロジー企業的なアプローチを取る。営業・マーケ・技術・サプライチェーンのどの職種に入っても、ビジネスの全体像を学べる環境が整っている。
強み6. 社会的インパクトと収益を両立する経営姿勢
「サステナビリティをやりながらも、ちゃんと稼ぐ」という哲学が経営陣に根付いている。ESGを「コスト」として扱う企業ではなく、「収益ドライバー」として内製化している点が、同業他社との本質的な差別化要因だ。転職後のやりがいと収入を両立したいと考える層には刺さる環境だ。
株式会社TBMの年収事情
TBMは非上場企業のため、平均年収の公式開示はない。転職市場での求人情報・業界水準・会社規模などを総合すると、スタートアップとしてはやや高めの水準にある可能性があるが、詳細は選考過程で確認することを強くすすめる。以下は市場情報をもとにした推計であり、確定値ではない。
職種別の想定年収レンジ(推計・非公式)
| 職種 | 想定年収レンジ(推計) |
|---|---|
| 法人営業(国内) | 450〜700万円程度 |
| グローバル営業・事業開発 | 550〜800万円程度 |
| 研究開発(素材・化学) | 500〜750万円程度 |
| マーケティング | 450〜700万円程度 |
| コーポレート(経理・人事・法務) | 450〜650万円程度 |
| エンジニア(製造・プロセス) | 500〜750万円程度 |
| マネージャー・シニア職 | 700〜1,000万円程度 |
給与制度の特徴
スタートアップ特有のストックオプション制度が設けられているとされる。IPO(株式公開)に向けた動きが今後加速した場合、ストックオプションによるアップサイドが期待できる可能性がある。ただしIPO時期・条件・付与状況については選考時に直接確認が必要だ。基本給水準は大企業と比べると低めになるケースもあるが、成長ステージや役割によって大きく異なる。
年収を見る際の注意点
- 非上場のため公式な年収データは存在しない。口コミサイトの情報には個人差・時期差があることに注意
- ストックオプションの価値は確定していない点を織り込んで総合的に判断する
- 給与テーブルよりも「成長機会・裁量・将来性」とのトレードオフで考えることが重要
- 募集職種・ポジションによって提示額が大きく異なるため、エージェント経由で個別確認することを推奨
- 基本給+賞与の構成比、昇給頻度を面接時に必ず確認する
株式会社TBMの働き方・福利厚生
TBMはスタートアップらしくスピード感のある環境であり、働き方は職種・部門によって一定の差がある。製造・研究開発部門と本社コーポレート・営業部門ではカルチャーが異なる場合があるため、自分が入るチームの実態を面接時に確認することが重要だ。
- 勤務時間: フレックスタイム制を導入している部門あり(職種・部門により異なる)
- リモートワーク: 職種により異なる。製造・R&D職は対面必須の割合が高い
- 休日・休暇: 完全週休2日制(土日祝)、年次有給休暇、慶弔休暇等
- 社会保険: 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険完備
- ストックオプション: 対象職種・ポジションあり(詳細は選考時に確認)
- 研修・育成: OJT中心。自律的な学習が求められる環境
- 交通費: 実費支給(上限規定あり)
- 副業・兼業: 許可制(詳細は規定による)
- 産育休: 取得実績あり(制度整備中のフェーズ)
- オフィス環境: 東京本社は都心部のアクセス良好エリアに立地
- グローバル業務機会: 海外出張・パートナー企業との英語対応業務あり
スタートアップとして急成長中のため、制度が随時整備されているフェーズでもある。大企業のように制度が完成されているわけではなく、自ら提案して制度を作る機会があることも特徴的だ。
株式会社TBMの社風・カルチャー
一言で表すなら「本気で世界の素材産業を変えにいく集団」
TBMの社風を一言で表すとすれば、「使命感の高い少数精鋭」が近い。石灰石から世界標準の素材を作るというミッションは壮大であり、それを本気で信じている人材が集まりやすい組織だ。一方で、サステナビリティを「理念」としてではなく「ビジネス」として捉え、稼ぐことへの意識も高い集団でもある。両者が交わる場所にいるのがTBMのカルチャーといえる。
経営陣・リーダーとの距離感は短く、意思決定のスピードは大企業と比較にならないほど速い。反面、決まったやり方やマニュアルが整備されていない領域も多く、自分でゴールと手段を設定して動く自律性が求められる。
評価される人物像
TBMで評価される人材には共通した特徴がある。まず「ミッションへの共鳴度」が高いことが前提にある。環境問題・資源循環への関心や、社会課題をビジネスで解決することへの意欲がなければ、モチベーションを維持しにくい職場だ。
次に「曖昧な状況で動ける人」であること。スタートアップならではの「まだ誰も正解を知らない」領域で成果を出す力が求められる。前職で決まったオペレーションを実行してきた人は、TBMのカルチャーに適応に時間がかかる可能性がある。
表面的なイメージと実態の差
TBMは「サステナブルでおしゃれなスタートアップ」として見られることがあるが、実態はハードな製造業と素材化学のフロントラインでもある。研究開発・製造ラインの関係者は技術的な深さと現場力が問われ、ソフトなブランドイメージとは裏腹にタフな環境であることも知っておくべきだ。また急成長期特有の組織変化(チーム再編・KPI変更・プロセス整備)も頻繁に起きる。
株式会社TBMの転職難易度
難易度:B級(中〜高難度)
TBMへの転職は、業界経験や専門性がある人材ならば挑戦可能なレベルだが、ミッションフィット・カルチャーフィットの審査が厳しいため、単なるスキルマッチだけでは通らない。スタートアップ経験のない大企業出身者には、カルチャーギャップが大きいと判断されることがある。
全体的に募集ポジション数は限られており、特定の専門性(素材化学・国際ビジネス・ESG領域)を持つ人材はウェルカムな傾向がある。一方で汎用的なスキルセットのみでの応募は競争が激しい。
理由1. ミッションフィットが採用基準に強く影響する
選考過程では、スキルと同等かそれ以上に「なぜTBMで働きたいか」の深さが問われる。サステナビリティへの関心が表面的だと見抜かれ、不採用になるケースが多い。環境・素材・サーキュラーエコノミーへの本質的な問いを持って選考に臨む必要がある。
理由2. グローバル対応力・専門性の高さが必要
グローバル展開を加速するフェーズにあるため、英語コミュニケーション能力や海外ビジネス経験への評価ウェイトが高い。また素材・化学・製造業の知識がある人材はポテンシャルが高く見られる。
理由3. スタートアップ適性の見極めが厳しい
大企業のルールや決まったオペレーションに慣れた人材が、TBMのカルチャーに馴染めるかどうかを慎重に見る傾向がある。過去の職務経験だけでなく、変化への適応力や自律性を実証するエピソードが求められる。
株式会社TBMに向いている人
タイプ1. サステナビリティとビジネスを両立することに本気で挑みたい人
「社会的に良いことをしながら、ちゃんと稼ぎたい」というキャリア観を持ち、その両立を本気で追求できる人。TBMのミッションに共鳴し、素材産業の変革というスケールの大きいテーマに挑む胆力がある人材に向いている。
タイプ2. 素材・化学・製造業のバックグラウンドを持つ専門家
化学メーカー・素材メーカー・製造業での経験を持ち、新素材の市場開拓や技術営業に関心がある人。専門知識を軸にしながら、ベンチャースピードで事業を動かしたいと考えるエンジニア・研究者に特に向いている。
タイプ3. グローバルビジネスを前線で経験したい人
英語を使ったビジネスコミュニケーションに抵抗がなく、海外企業・パートナーとの折衝を経験したい人。国際的な素材市場でのビジネス開発・ライセンス交渉などの業務は、グローバルキャリアを積む場として機能する。
タイプ4. スタートアップで裁量を持って仕事をしたい人
大企業の分業制・稟議制に息苦しさを感じており、自分でゴールを設定して成果を出す環境を求めている人。TBMはまだ「型が決まっていない」領域が多く、自分でゼロから仕組みを作ることを楽しめる人には向いている。
タイプ5. IPOを視野に入れたアーリーフェーズへの参加に興味がある人
将来的なIPO(上場)に向けた動きを意識しており、ストックオプションによるアップサイドも含めて中長期的なキャリアを考えられる人。リスクとリターンのトレードオフを正しく理解したうえで判断できることが前提だ。
株式会社TBMに向いていない人
批判ではなく、ミスマッチを防ぐための情報として参考にしてほしい。
- タイプ:安定志向で整った制度環境を求める人 — 大企業並みの福利厚生・明確な昇給テーブル・安定した業務フローを求める場合、スタートアップのTBMは合わない可能性が高い
- タイプ:サステナビリティへの関心が薄い人 — ミッションへの共鳴がなければ、採用審査を通過しにくく、入社後も継続的なモチベーション維持が難しい
- タイプ:指示を待って動くスタイルの人 — 業務設計が整っていない領域が多く、自ら考えて動く自律性が必須。受け身のスタイルでは苦労する
- タイプ:短期での年収最大化を最優先にしている人 — 現時点では基本給が同業大企業と比べ低めの可能性があり、成長余地とトレードオフで考えられない場合は入社後のギャップが大きくなる
- タイプ:変化・再編を好まない人 — スタートアップのため、組織変更・方針転換・チーム再編が繰り返される。変化に対してストレスを感じやすい人には精神的負荷がかかりやすい
株式会社TBMの選考対策
戦略1. 「なぜTBMか」を徹底的に深掘りして準備する
TBMの選考で最も問われる「志望動機の深さ」を準備するにあたり、単に「LIMEXが面白い」「サステナビリティに関心がある」というレベルでは不十分だ。石灰石系素材の市場における意義、プラスチック・紙代替の社会的インパクト、TBMが取り組む課題の本質的なロジックを自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めることが前提となる。
LIMEXの公式サイト・プレスリリース・代表インタビュー記事を事前に複数読み込み、「自分が具体的にどの問題に取り組みたいか」まで考えておこう。
戦略2. 素材・化学・製造業の知識を棚卸しする
直接的な素材・化学の知識がなくても、製造プロセス・サプライチェーン・B2B営業の経験は有効に評価される。自分のバックグラウンドの中でTBMの事業に活かせる経験を具体的なエピソード形式(STAR法)で整理しておこう。「自分が入社したら何をどう変えられるか」まで伝えられると印象が強くなる。
戦略3. グローバルコミュニケーション力を実証する
海外展開が事業の重要軸であるため、英語力は加点要素として機能する。実務での英語使用経験(メール・会議・交渉)がある場合は積極的にアピールしたい。TOEICスコアよりも「実際に何を英語で成し遂げたか」の経験談の方が説得力を持つ傾向がある。
戦略4. スタートアップ適性を示すエピソードを準備する
「決まったやり方がない中でどう成果を出したか」「チームや組織が変化する中でどう適応し価値を出したか」を示すエピソードは、選考官の評価を高める。特に「自分でゼロから仕組みや方法を作った経験」は強いシグナルとなる。
戦略5. ミッションへの共鳴を具体的に語る
「環境問題を解決したい」という抽象的な動機では弱い。「なぜ石灰石素材というアプローチが最も効果的だと思うか」「なぜ今この会社がその解決をリードできると思うか」という論理的な説明ができると、採用側は「この人はちゃんと考えている」と判断する。個人的な原体験(環境問題に関わる出来事や問い)と結びつけて語れるとさらに強い。
戦略6. 長期コミットメントの意思を示す
スタートアップのため、すぐに離脱するリスクを採用側は懸念する。「3〜5年でどう成長したいか」「TBMというフィールドでどんなキャリアを積みたいか」を中長期視点で話せると、コミットメントの本気度が伝わり安心感を与えられる。ストックオプションへの言及は自然な文脈であれば問題ないが、「お金のために来た」という印象を与えないよう言葉を選ぶこと。
株式会社TBMへの転職で評価されやすい経験
- 化学メーカー・素材メーカーでの研究開発・製品開発経験
- 製造業における技術営業・ソリューション営業の実績
- B2B大企業向けの長期提案・契約交渉の経験
- ESG・サステナビリティ推進部門での実務経験
- プラスチック・包装材・印刷材料に関する業界知識
- 海外パートナーとのビジネス開発・ライセンス交渉の経験
- 新規事業・0→1フェーズでのプロジェクト推進経験
- サプライチェーン・調達・物流領域での業務経験
- スタートアップでの事業開発・PMまたはPdMの経験
- LCA(ライフサイクルアセスメント)や環境負荷定量評価の知識
- 英語でのビジネスコミュニケーション実務経験(交渉・プレゼン・契約)
- コーポレート部門(CFO直下・法務・IR準備)での上場準備業務の経験
- 大手企業でのアライアンス・パートナーシップ締結業務
特に評価されやすいのは「素材・製造の専門知識×ビジネス開発の実行力×英語対応力」の三角形を持つ人材だ。 この3つが揃うプロフィールは市場でも希少であり、TBMが強く求めるペルソナと重なる。1つでも強い軸があれば応募価値は十分あるが、専門知識だけ・コミュニケーションだけという一点突破は審査を通過しにくい傾向がある。
まとめ
株式会社TBMは、石灰石由来の代替素材「LIMEX」を中核とし、プラスチック・紙代替素材の市場を切り開いてきた国内屈指のグリーン素材スタートアップだ。累計500億円超とされる資金調達実績、世界60カ国超への展開、製造から循環(リサイクル)まで一気通貫の事業設計は、単なるブームに乗ったサステナビリティ企業とは本質的に異なるポジションを築いている。
転職先として評価するうえでは、非上場企業のため財務情報が限定的な点、スタートアップとして制度整備が進行中である点を正しく理解したうえで判断することが重要だ。一方で、社会的インパクトの大きいミッションに本気で取り組める環境・裁量を持てる役割・グローバルな事業に関われる機会という面では、同等のポジションが他社にはなかなかない魅力がある。
TBMへの転職に向いているのは「世界の素材産業を変えたい」という使命感と、それを収益として実現するビジネス感覚を持ち合わせた人材だ。スタートアップのリスクを正しく理解したうえで、中長期的なキャリアビジョンと重ねて判断できる人に、TBMは大きなキャリアチャンスを提供してくれるはずだ。
迷っているなら、まずは採用情報を確認し、可能であればOB/OGへの接触やエージェント経由での情報収集を先行させることを強くすすめる。選考に入る前に現場のリアルを知ることが、入社後のミスマッチを防ぐ最良の一手だ。
