株式会社Squadは、デジタル広告の運用業務を一気通貫で完結させるプラットフォーム「Squad beyond」を開発・提供するSaaS企業です。2016年の創業以来、外部からの資金調達を一切行わず自己資本のみで成長を続け、国内デジタル広告流通額の約30%(年間推定9,000億円規模)を同プラットフォーム上で処理するまでに至っています。
従業員数は60名前後と小規模ながら、その市場影響力は規模以上です。LP制作から配信・ABテスト・ヒートマップ解析・レポーティング・アドフラウド対策まで、広告運用に必要な機能を一つのプラットフォームに統合するという思想で、国内の広告代理店・D2C事業者・インハウス運用担当者を中心に1,000社以上に導入されています。
ただし、2025年末に創業者の杉浦稔之氏が株式を売却し、SIVAグループ(日本成長投資アライアンスとの合弁)に参加する形で新たな事業フェーズに移行しています。転職を検討する際には、この組織変化も踏まえて判断することが重要です。本記事では人材エージェントの目線から、同社の事業・強み・年収・選考対策まで解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Squad(スクアッド) |
| 旧社名 | 株式会社SIVA(2023年頃まで) |
| 設立 | 2016年10月3日 |
| 代表取締役 | 杉浦稔之(Toshi Sugiura) |
| 本社所在地 | 東京都港区芝5-26-16 Mita-S-Garden 4F |
| 資本金 | 非公開 |
| 従業員数 | 約60名(2024年時点・インターン含む) |
| 上場区分 | 未上場(SIVAグループ傘下) |
| 主要サービス | デジタルマーケティングプラットフォーム「Squad beyond」 |
| 事業モデル | SaaS(月額固定制) |
| ARR | 12億円超(自己資本のみで達成) |
| 広告流通総額 | 年間推定9,000億円(国内ネット広告市場の約30%) |
| 導入社数 | 1,000社以上 |
2025年末に創業者の杉浦氏が同社株式を売却し、その売却資金を全額再投資する形で株式会社SIVAが設立されました。株式会社Squadは現在、SIVAグループの中核事業会社として運営されており、Squad beyond事業は継続しています。
主な事業内容
株式会社Squadの事業の中心は、デジタルマーケティングプラットフォーム「Squad beyond」の開発・提供です。
Squad beyond(スクアッド ビヨンド)
Squad beyondは、デジタル広告に関わる一連の業務を単一プラットフォームに統合したSaaSサービスです。従来、広告代理店や事業会社の運用担当者は、LP制作ツール・ABテストツール・ヒートマップツール・広告配信サーバー・レポーティングツールを別々のベンダーと契約して使いこなす必要がありました。これらの断片化した業務フローを「一つの画面で完結させる」というのがSquad beyondの核心的な価値提案です。
主な機能:
- LP・メディア制作エディタ: コードなしで直感的にランディングページを作成可能。独自ドメイン対応・サーバー不要で、広告審査に対応した形式での入稿を支援します
- ABテスト・LPO: URL管理不要で複数のABテストを同時に実行可能。CPA30%削減・CV数4倍という導入実績もあります
- ヒートマップ・アクセス解析: 追加設定不要で全ページのユーザー行動データを収集・可視化
- アドフラウド対策: 無効クリックや不正トラフィックを自動検知・除外する機能を標準搭載
- チームコラボレーション: 広告主・代理店・制作会社・運用担当者が同一アカウントで同時作業できる仕組み
- 自動レポーティング: 媒体横断のレポートを自動生成し、クライアントへの報告業務を効率化
料金体系:
月額固定制のSaaSとして提供されており、ページ数・ドメイン数・PV数に関わらず定額で利用可能です。公開情報によると月額98,000円〜198,000円程度のプランが設定されていますが、最新の料金は公式サイトで確認が必要です。
市場規模:
2025年時点で国内インターネット広告媒体費の約30%(年間推定9,000億円)がSquad beyondを経由して流通しており、規模感としては国内デジタル広告SaaSの中でも最大クラスです。契約アカウント数は1,000社以上で、広告代理店・D2C事業者・インハウスマーケターなど幅広い層に導入されています。
導入企業・活用事例
D2Cブランド、Web広告代理店、インハウス運用を行うスタートアップ、東証一部(現プライム)上場企業のマーケティング部門など業種・規模を問わず広く利用されています。「運用効率が10倍になった」「ABテストの実施時間が6分の1になった」「売上が50%向上した」といった成果が複数の導入事例として公開されています。
株式会社Squadの強み
強み1. 自己資本のみで国内トップクラスのSaaSを作り上げた事業モデルの強さ
株式会社Squadが評価される最大の理由は、外部資金に依存せず自己資金のみでARR12億円超・広告流通額年間9,000億円という規模に達したことです。多くのスタートアップが多額のVC資金で成長を演出する中、Squadは「プロダクトの価値で稼ぎ続ける」という本質的なSaaSビジネスモデルを体現してきました。
転職者にとっては、「本当に市場に必要とされているプロダクトを作り・売る経験」を積める環境であることを意味します。VC主導の目標設定ではなく、実際の収益と顧客満足に裏付けられた成長の中で仕事をしていることは、市場価値向上の観点でも価値があります。
強み2. 「国内デジタル広告の30%が通る」圧倒的な市場占有率
Squad beyondが国内ネット広告市場の約30%を流通させているという事実は、このプロダクトの競争優位性を端的に示しています。広告代理店や事業会社がSquad beyondを使い続けている理由は、それが「最も効率的に仕事を完結できる環境」だからです。
この市場浸透率は、単に営業力が高いからではなく、LP制作・配信・分析・改善を一元管理できるという機能的な優位性と、広告運用業務の実態に深く根ざした設計思想によるものです。在籍するエンジニアや事業開発担当者は、「実際に使われているプロダクト」に直接関われる環境を持っています。
強み3. SaaS・広告技術・マーケティングが融合した希少な学習環境
Squad beyondはLPエディタ・ABテストエンジン・アドフラウド検知・レポート自動化など、複数の技術領域が組み合わさった複合的なプロダクトです。エンジニアにとっては広告技術とSaaSアーキテクチャの両方を深められる環境であり、マーケターにとっては「使う側」と「作る側」の視点を同時に持てる稀有な現場です。
広告代理店に転職して「クライアントの予算を使う経験」を積むより、SaaS企業でプロダクト自体を成長させる経験を積む方が、長期的なキャリア形成において優位になるケースも多くあります。
強み4. 小規模だからこそ高い裁量と意思決定への近さ
60名前後の組織では、担当業務の幅が必然的に広がります。セールスであれば新規開拓から既存顧客支援・パートナー戦略まで、エンジニアであればフロントから設計まで幅広く関わる機会があります。意思決定者が近く、「やりたいことを提案して実行できる」文化が口コミからも確認できます。
一方、これは「役割が曖昧」「業務が集中しやすい」という側面でもあります。小規模組織特有の不確定要素を受け入れられる人向けの環境であることは念頭に置くべきです。
強み5. SIVAグループとして新たな成長フェーズへ
2025年末に創業者の杉浦氏が株式を売却し、JGIAと共同で設立した「株式会社SIVA」グループに参加したことで、Squadは新たなフェーズに入っています。SIVAグループはバーティカルソフトウェア(業界特化型SaaS)企業を連続的にM&Aし、数千億円規模のIPOを目指す構想を持っています。
Squad自体はグループ中核会社として事業継続していますが、グループシナジーとして、他の傘下企業(宿泊施設向け基幹システムのビジネスブレーン、中古車ディーラー向けVERTICEなど)との連携や、AI化・SaaS化を通じた再成長が期待されています。
強み6. 広告モラルと透明性への強いこだわり
Squad beyondは「デジタル広告の透明性・安全性・効率性」を掲げており、アドフラウド対策や広告費損失ゼロを目指す機能開発を継続しています。「デジタル広告の"モラル"を守りながら利益向上できる環境」というブランドポジションは、業界内で明確な差別化になっています。
広告業界に漠然とした不信感を持ちつつも「本当に価値のある広告の仕組みを作りたい」という志向の人にとっては、共感できるミッションです。
株式会社Squadの年収事情
株式会社Squadは未上場企業のため、有価証券報告書による年収開示義務がありません。公開情報・口コミ・求人情報を総合した目安を以下に示します。
職種別の想定年収レンジ
| 職種例 | 想定年収(目安) |
|---|---|
| Webエンジニア(若手〜中堅) | 400万〜600万円 |
| フロントエンドエンジニア | 400万〜650万円 |
| インフラエンジニア | 450万〜700万円 |
| プロダクトマネージャー | 500万〜800万円 |
| セールス(IS/FS) | 350万〜550万円(インセンティブ別) |
| カスタマーサクセス | 350万〜550万円 |
| マーケティング担当 | 350万〜550万円 |
| コーポレート職 | 350万〜500万円 |
※上記は公開求人・採用情報・口コミをもとにした目安です。実際の年収はグレード・評価・スキルによって大きく異なります。
給与制度の特徴と注意点
公開情報によると、勤務時間は10:00〜18:00(実働7時間)と短めに設定されており、残業時間は月平均25時間と案内されています。給与体系の詳細は非公開ですが、OpenWorkの口コミでは「給与制度が課題だった」という不満の声も複数確認されています。
スタートアップ・ベンチャーとしては年収水準が飛び抜けて高いわけではなく、「裁量と経験を年収の一部として受け取る」という価値観の人に向いている環境です。報酬よりも「何を経験できるか」「プロダクト成長に直結した仕事ができるか」を重視する方が、この環境でのキャリア判断としては合理的です。
有給付与365日制度
ユニークな制度として「有給付与日数365日」があります。これは法令上の付与日数を超えても有給が取得できる仕組みで、福利厚生上の特徴の一つです。年間休日125日と合わせて、休日制度面ではスタートアップの中では整備されている部類です。
株式会社Squadの働き方・福利厚生
勤務時間・休日
- 所定労働時間: 10:00〜18:00(実働7時間)
- 年間休日: 125日(土日祝日+年末年始)
- 有給休暇: 365日付与制(法令日数超の有給取得が可能)
- 平均残業時間: 25時間/月(公式案内ベース)
リモートワーク・働き方
- 事務系業務については申請によりリモートワーク可
- 勤務形態はポジションにより異なる(営業・CS職は出社が基本的な模様)
- MacBook Airが業務用PCとして支給される
主な福利厚生
- 各種社会保険完備
- 交通費支給(月額2万円まで)
- 業務用PC支給(MacBook Air)
- Squad Base Cafe利用可能(社内カフェスペース)
- 書籍購入補助・学習支援(詳細は要確認)
- 産休・育休制度あり
働き方を見る際の注意点
採用情報では「平均残業25時間/月」と案内されていますが、口コミには「仕事量をとにかく要求されるので必然的に残業量が多くなる」「家庭を持っている人ほど辛そう」という声も存在します。「ワーク・ライフ・バランスという言葉に肯定的ではない」という文化的側面を示すコメントも確認されています。
小規模ベンチャーで多機能なプロダクトを少人数で開発・販売・改善しているため、業務密度は高い環境です。「定時で帰れる環境」を最優先する方には合わない可能性があります。
株式会社Squadの社風・カルチャー
一言で表すなら「少数精鋭で本質的なプロダクトを作るベンチャー気質」
「BE AND CONTINUE TO BE THE MOST ESSENTIAL TO PEOPLE(もっとも人を生かす企業であり続ける)」というミッションのもと、実直にプロダクトを磨き続ける文化が特徴です。VC資金を使わず自己資本で成長してきたことから、「必要とされないものは作らない」「収益に直結することをやる」という思想が組織に浸透しています。
評価される人物像
- 広告運用・デジタルマーケティングの現場感を持ち、「プロダクトがどう使われるか」をリアルに想像できる人
- 小規模チームで幅広い業務を柔軟に担える人
- 数字(広告流通額・ARR・契約数)の変化を自分ごととして追える人
- 「規模よりも本質」を大事にする価値観を持つ人
口コミから見える実態
転職会議・エン カイシャの評判などの口コミからは、「いじり文化がある」「ベンチャーなので仕事に身を捧げる働き方になる」という面接での説明も確認されており、カルチャーへの適合が強く求められる組織です。
面接では「いじり文化が平気か」「ベンチャーとして仕事に身を捧げる働き方ができるか」という直接的な確認がなされることがあります。これは企業側が正直にカルチャーフィットを確認しようとしている姿勢の表れでもありますが、こうした問いかけを受けて違和感を感じる人は、入社後のギャップが大きくなる可能性があります。
注意すべきカルチャー上の側面
- 組織が小さいため、文化の良し悪しが代表者・上位メンバーの価値観に大きく依存する
- 2025年末のSIVAグループ参加による組織変化の影響は現時点で読み切れない部分がある
- 「給与制度が課題」という口コミが複数確認されており、待遇面の透明性については入社前に確認が必要
株式会社Squadの転職難易度
難易度:中(職種によって差あり)
難易度の評価根拠
Squad beyondは国内デジタル広告SaaSの代表的なプロダクトとして認知されており、「Squad」というブランド名はデジタルマーケティング業界ではそれなりに知られています。ただし上場企業でも大企業でもないため、求人母集団の規模はMacbee Planetなどの上場企業と比べると小さく、採用倍率自体は極端に高いわけではありません。
問題は採用基準ではなく「カルチャーフィットの壁」です。ベンチャー気質・ハードワーク志向・プロダクトへの深い興味という3条件がそろっていない場合、スキルや経歴が十分でも選考を通過しにくいというのが実態です。
難易度が上がる要因
- プロダクト理解の深さを問われる: 「Squad beyondを実際に触ったことがある」「デジタル広告の運用経験がある」人は評価が上がります。広告運用の実務経験があると説得力が格段に増します
- カルチャーフィット重視: 面接では働き方への覚悟を直接問われます。「ワーク・ライフ・バランス優先」のスタンスで臨むと、難易度が上がります
- 小規模組織ゆえの人物依存度: 少人数のチームに入るため、「この人と一緒に働けるか」という人物評価の比重が大きい
難易度が下がる要因
- 広告代理店・D2C・インハウスマーケティング出身でSquad beyondの利用経験がある
- エンジニア職はSaaS開発経験があれば選考を通じやすい傾向がある
- 規模感的に超人気企業ではないため、書類選考の競争自体は激しくない
株式会社Squadに向いている人
1. デジタル広告の「現場課題」をプロダクトで解決したい人
広告代理店や事業会社でLP作成・ABテスト・レポーティングなどの煩雑な業務を経験してきた人は、Squad beyondが「どのペインを解決しているか」を直感的に理解できます。ユーザーとしての体験と、プロダクトを作る側の視点を重ねながら働けるため、仕事へのモチベーションが高まりやすいです。
2. 資金調達なしで伸びたSaaSの「本物の事業作り」を体験したい人
VC資金で急成長したスタートアップに多い「成長が止まった瞬間に組織が収縮する」リスクを避け、「実際に稼いでいるプロダクトを作り続けている会社」に身を置きたい人には適した環境です。本質的なプロダクトビルディングの経験が積めます。
3. 少人数チームで幅広い役割を担いながら成長したい人
大企業でできない業務横断・意思決定参加を早期から経験したい人に向いています。エンジニアであればフロントからインフラまで、セールスであれば新規から既存・パートナーまでを担うことで、汎用性の高いスキルセットが身につきます。
4. 国内デジタル広告市場の「インフラ」に携わりたい人
国内ネット広告市場の30%が通るプラットフォームの開発・運営は、スケールの感覚として圧倒的です。自分が関わったプロダクトが実際に数千億円規模の広告を動かしているという手応えは、小規模企業では異例の体験です。
5. ベンチャーのスピード感の中でデジタルマーケティングの本質を深めたい20代〜30代前半
大手代理店や事業会社でマーケティングの一部だけに関わってきた人が、「広告全体のエコシステム」を俯瞰できる立ち位置に移れる機会として、Squadへの転職は有効な選択肢になり得ます。
株式会社Squadに向いていない人
ミスマッチ防止のために正直に書きます。
- 大企業的な安定感・体制を求める人: 60名前後の未上場組織であり、制度・評価体系の整備は発展途上です。明確なキャリアラダーや充実した研修制度を期待すると失望します
- 高年収を最優先する人: スタートアップとして年収水準は際立って高くはありません。「報酬よりも経験・学習」という価値観でなければ、入社後の満足度が下がりやすいです
- ワーク・ライフ・バランスを最重視する人: 口コミからは業務密度の高さが確認されており、「17:00退社でプライベート優先」の働き方は現実的に難しいと見るべきです
- プロダクト・広告業界への関心が薄い人: 業務の大半がSquad beyondというプロダクトに紐づいており、デジタル広告・SaaS領域への興味がなければ仕事の解像度が上がりにくく、成長も停滞します
- 組織変化を好まない人: SIVAグループへの参加という経営上の大きな変化があったばかりです。新オーナーシップ・新体制の中で働くことへの不確実性をポジティブに受け止められない人には不向きです
- 決まった仕事をコツコツやりたい人: 少人数で多くの業務をカバーする組織構造上、担当範囲が流動的に変わりやすいです。明確な職務範囲の中で専門性を深める環境ではありません
株式会社Squadの選考対策
1. Squad beyondを実際に調べ・触れてから選考に臨む
最も重要な準備は、Squad beyondの公式サイト・導入事例・機能紹介をしっかり読み込み、可能であれば無料トライアルや問い合わせを通じて実際のUIに触れることです。「LP制作→ABテスト→分析→改善」という一連の業務フローを、自分の経験に照らして語れるかどうかが評価の起点になります。
「広告運用の現場で困っていたこと」「Squad beyondが解決しているペインをどう感じるか」を具体的に語れると、面接での印象が格段に変わります。
2. デジタル広告・Webマーケティングの実務経験を数字で整理する
LP・ABテスト・広告運用・アクセス解析・レポーティングなどの経験がある場合、「どんな指標を追い、どんな施策で何%改善したか」まで数字で語れるよう準備してください。Squad beyondが解決しようとしている課題を「実際に自分が体験した課題」として語れる人材は強く評価されます。
エンジニア職であれば、SaaS開発・フロントエンド技術(React・TypeScript等)・広告配信に関連する技術領域での実績を整理してください。
3. ベンチャーでのハードワークへの覚悟を正直に示す
面接で「いじり文化が平気か」「仕事に身を捧げる覚悟があるか」という直接的な問いがある場合、正直に自分のスタンスを示してください。ここで「大丈夫です」と答えて入社後にギャップを感じるのが最もリスクが高い結果です。「ベンチャーで濃い経験を積むため、業務密度は覚悟している」という前向きな姿勢を、具体的なエピソードとともに語れると評価が上がります。
4. 「なぜSaaS・なぜプロダクト会社なのか」を明確にする
「広告代理店からSaaS企業への転職」「事業会社からプロダクト側への転職」という場合、「なぜクライアントワークではなくプロダクトビルディングの側に来たいのか」を語れる必要があります。「ツールを使う側からツールを作る側に行きたい」という動機の背景にある経験や気づきを具体的に語れると説得力が増します。
5. SIVAグループ参加後の事業方向性を把握しておく
2025年末のSIVAグループ参加による変化について、自分なりの見解を持っておくことをお勧めします。「グループ化による成長可能性をどう見るか」「新オーナーシップ下でのSquadにどんな貢献ができるか」という視点があると、戦略理解度の高い候補者として印象づけることができます。SIVAのプレスリリースや公式ウェブサイトを確認し、グループ全体の構想を把握しておいてください。
6. 小規模組織での「幅の広さ」を自分のキャリアと結びつける
「この規模の組織だからこそできること・学べること」を面接で能動的に語れる候補者は、「仕方なく中小企業を選んだ」という印象を与えません。「少人数だからこそ意思決定に近く、プロダクトの全体像を追いやすい」「裁量を持ってやりきった経験を作りたい」という積極的な理由でSquadを選ぶ姿勢が、選考官に響きます。
株式会社Squadへの転職で評価されやすい経験
- デジタル広告の運用経験(リスティング・SNS広告・ディスプレイ・アフィリエイトなど)
- LP制作・LPO・ABテストの実務経験
- ヒートマップ・アクセス解析ツール(Hotjar・GA4・Clarity等)の活用経験
- 広告代理店でのクリエイティブ制作・進行管理の経験
- D2C・EC事業でのインハウスマーケティング経験
- SaaS製品のカスタマーサクセス・セールス経験
- Web/SaaSプロダクトのエンジニアリング経験(React・TypeScript・Node.js等)
- インフラ・クラウド設計・運用経験(AWS・GCP等)
- プロダクトマネジメント・要件定義・ロードマップ策定の経験
- 広告テクノロジー(AdTech)・アドフラウド対策に関連する知識・経験
- 小規模チームでのマルチタスク業務経験
- データ分析・レポーティング自動化の経験
- SaaS導入提案・ROI訴求型のセールス経験
特に評価が上がるのは、「広告運用の現場でSquad beyondが解決しようとしているペインを自分自身が経験しており、それをプロダクト改善や事業成長に結びつける視点で語れる人材」です。
まとめ
株式会社Squadは、「広告運用業務の非効率を丸ごと解決するプラットフォーム」を自己資本のみで作り上げ、国内デジタル広告流通の約30%を担うまでに成長させた、規模以上のインパクトを持つSaaS企業です。ARR12億円超・1,000社以上の導入実績・年間9,000億円の広告流通という数字は、「本当に必要とされているプロダクト」の証拠です。
一方で、2025年末のSIVAグループ参加という組織的な転換点を迎えており、新体制下での文化・評価・事業方針の変化は現時点で読み切れない部分があります。また給与水準は業界大手と比べると見劣りする面があり、「報酬重視」か「経験重視」かでの判断が必要です。
転職を検討するなら、「Squad beyondというプロダクトへの共感」「ベンチャーでのハードワーク許容度」「SaaS・広告テクノロジーへの本質的な興味」の3点を自己確認してから臨んでください。この3点がそろっている人にとっては、国内デジタル広告の中心に近い場所で働く、非常に密度の高いキャリア経験になるでしょう。
参照した主な情報源
- 株式会社Squad 公式サイト(squad-s.com)
- Squad beyond 公式サイト(squadbeyond.com)
- 株式会社SIVA 公式サイト・プレスリリース(siva-s.com)
- PR TIMES(株式会社Squad・株式会社SIVAのプレスリリース)
- OpenWork(社員口コミ)
- 転職会議・エン カイシャの評判(社員口コミ)
- 転職サイトGreen・HERP Careers(求人情報)
- LISKUL・ミツモア・BOXIL(Squad beyond機能・料金解説記事)
- 日本経済新聞 NIKKEI COMPASS(企業情報)
