PFN(Preferred Networks)といえば、トヨタ・NTT・ファナックなどが出資する日本随一のAI企業として知られる。その子会社である株式会社Preferred Roboticsは、PFNの技術力を「実際に動くロボット製品」として市場に届けることに特化して2021年に設立された。
自律移動ロボット「カチャカ」は家庭用として発売後、業務用の「カチャカプロ」、重量搬送対応の「カチャカEvo」へとラインを拡充し、国内AMR市場でシェア1位を獲得するまでに成長した。約50名という規模でこの実績を達成しているのは、PFNから引き継いだ技術基盤と、少数精鋭の開発スタイルが組み合わさった結果といえる。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2021年11月1日(PFNの会社分割により設立) |
| 代表取締役 | 礒部 達(いそべ とおる) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 |
| 開発・製造拠点 | 東京・五反田(Gotanda Lab)、名古屋支社(2025年6月開設) |
| 資本金 | 非公開 |
| 従業員数 | 約50名(2026年7月時点) |
| 上場区分 | 非上場(Preferred Networks株式会社の100%子会社) |
| 売上高 | 非公開 |
| 累計外部調達額 | 約26億円(アマノ・旭化成ホームズ・三井住友銀行) |
| 平均年収 | 非公開(エンジニア求人記載レンジ:600〜1,100万円) |
| 事業内容 | 自律移動ロボット(AMR)の研究開発・製造・販売・保守 |
Preferred Roboticsの親会社であるPreferred Networks(PFN)は、非上場ながらトヨタ自動車・NTT・ファナック・日立製作所など日本を代表する企業が出資するAIの旗手だ。PFNが開発してきた深層学習・強化学習の技術をロボットの自律行動に応用することが、Preferred Roboticsの技術的な出発点となっている。
本社は千代田区大手町という都市型オフィスだが、実際のロボット開発・製造は五反田のGotanda Labで行われており、2025年6月には名古屋支社を開設。中部エリアへの営業・技術支援を本格化させた。
主な事業内容
Preferred Roboticsの事業はカチャカシリーズの自律移動ロボット(AMR)一本に集中している。家庭用→業務用→重量搬送という軸でプロダクトラインを拡充しながら、物流・製造・医療・オフィスなどの領域でのロボット普及を推進している。
AMRは自動搬送ロボット(AGV)と異なり、決められたルートではなく空間を自律的に認識して移動できる。この「自律性」こそがPreferred Roboticsの技術的な核心であり、深層学習を活用した環境認識・経路計画が競合との差別化を支えている。
カチャカシリーズ(家庭用・一般消費者向け)
「棚が自動で動く」という直感的なコンセプトで2023年に発売したカチャカは、自律移動ロボットの新市場を開拓した製品だ。家庭内の棚・ラックの下に潜り込み、スマートフォンアプリやスマートスピーカーの音声コマンドで棚ごと移動する。
一括購入価格228,000円またはサブスクリプション(月額4,980円×48回)という価格設定で、一般家庭でのロボット所有のハードルを下げた。カチャカAPIを公開したことで開発者コミュニティも形成され、サードパーティ製アプリとの連携も広がっている。
カチャカプロ(業務用・工場・オフィス・病院向け)
カチャカで培ったUX/技術を業務用に転換した製品がカチャカプロだ。100万円以下(1年保守サポート込み)という価格設定で、従来の産業用AMRと比べ導入コストを大幅に引き下げている。通路幅550mmに対応した設計で、既存のオフィス・工場環境に大きな改修なしに導入できる点が評価されている。
KDDIグループ本社(2025年8月)、戸田建設(2025年2月)、デマント・ジャパン(2026年3月)など、多業種での導入実績がある。JR東日本との鉄道インフラ保守ロボットの共同開発(2026年5月)も発表されており、用途の拡大が続いている。
カチャカEvo・フリートマネージャー(重量搬送・多台数管理)
2025年12月に発表したカチャカEvoは最大100kgの重量搬送に対応し、製造・物流・医療の現場での本格的な自動化ニーズに応える。カチャカフリートマネージャー(2025年9月提供開始)は複数台のカチャカを一元管理するシステムで、工場・倉庫レベルでの大規模導入を可能にする。
アマノ株式会社向けに技術提供した新型ロボット掃除機「RAPiiTT」(2026年7月)のように、自社製品だけでなく他社製品への技術ライセンスという収益モデルも展開している。
Physical AI・ロボット基盤モデルの研究開発
「Physical AIエンジニア」の求人が出ていることからも分かるように、Preferred Roboticsはカチャカシリーズの量産展開と並行して、次世代の汎用ロボット基盤モデルの研究も進めている。PFNの深層学習基盤を活かし、「より汎用的に動ける自律ロボット」を目指す研究開発が将来の成長軸となっている。
株式会社Preferred Roboticsの強み
強み1. PFNという最強の技術的バックボーン
Preferred Roboticsの最大の強みは、親会社PFNが持つ深層学習・強化学習・ロボット制御の技術資産と人的ネットワークを活用できることだ。PFNはトヨタ・ファナックとのロボット協業でも実績を持ち、その知見がPreferred Roboticsの製品開発に直接反映されている。
スタートアップでありながら「PFN品質の技術」を出発点にできることは、ゼロから技術を積み上げる他社AMRメーカーとの決定的な差だ。転職者の観点では、PFNとの共同開発プロジェクトや技術交流を通じて、日本最高水準のAI研究者と仕事できる環境が自然と整っている。
強み2. 国内AMRシェア1位という市場実績
富士経済が2026年3月に発表した「2026年国内自律移動ロボット市場分析」で国内シェア1位を獲得した。数十人規模の会社が国内市場トップに立っているという事実は、製品力と営業力の両方が機能している証拠だ。
シェア1位の地位は顧客獲得の好循環を生む。実績のある企業に発注が集まり、それがさらなる実績になるという正のフィードバックが働き始めている。この段階で入社することは、「成長期」の企業に乗れることを意味する。
強み3. 低価格・シンプル設計による市場参入障壁の解体
従来の産業用AMRは高価格・複雑な導入プロセスが参入障壁だった。カチャカプロは100万円以下、カチャカは20万円台という価格で、「ロボットは高い・難しい」という常識を崩している。
この低コスト化は規模の優位につながる。安価なロボットは採用される現場数が増え、多くの現場からのフィードバックが製品改善を加速させる。Preferred Roboticsはこのサイクルを意図的に設計しており、量が増えるほど技術的優位が広がる構造になっている。
強み4. 多業種・多様な導入実績
KDDIグループ、戸田建設、デマント・ジャパン、JR東日本、アマノとの連携など、業種をまたいだ導入実績は製品の汎用性の証明だ。特定業種への依存が低く、異なる現場環境で動作実績を積み重ねることで、「どんな現場でも使えるAMR」としての信頼性が高まっている。
この多様な導入事例は技術的フィードバックの宝庫でもある。工場・オフィス・病院・鉄道それぞれの環境固有の課題を解決することで、汎用性の高いロボット制御技術が磨かれていく。
強み5. 家庭用から業務用へのシームレスな製品ラインアップ
家庭用(カチャカ)で磨いたUI/UX設計の思想が業務用(カチャカプロ・Evo)にも一貫して反映されている。「難しい操作不要・設置簡単」というコンシューマーファーストの発想が、IT知識の少ない現場担当者でも扱える業務用ロボットを可能にしている。
強み6. 日本機械学会イノベーション賞の受賞
2025年度に日本機械学会イノベーション賞を受賞(カチャカ・カチャカプロ)。外部からの権威ある評価を得ており、技術の革新性が公式に認定されている。採用・営業の両面で信頼感の向上につながっている。
株式会社Preferred Roboticsの年収事情
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| ソフトウェアエンジニア(ロボティクス・シニア) | 800〜1,100万円 |
| ソフトウェアエンジニア(ロボティクス・ミドル) | 600〜900万円 |
| 電気エンジニア | 600〜1,000万円 |
| Physical AIエンジニア | 800〜1,100万円 |
| メカニカルエンジニア | 600〜1,000万円 |
| ビジネス開発 | 500〜800万円 |
| デザイナー | 500〜750万円 |
| テクニカルサポート・フィールドサービス | 400〜650万円 |
※ 上記は転職求人掲載情報をもとにした参考レンジ。公式の給与テーブルは非公開。
給与制度の特徴
採用情報で確認できる範囲では、賞与年2回(4月・10月)、年2回の昇給査定制度が設けられている。裁量労働制(みなし8時間)またはフレックスタイム制が適用される職種が多く、成果重視の評価スタイルが基本だ。
選択型確定拠出年金(DC)制度を導入しており、老後の資産形成をある程度自分でコントロールできる仕組みが整っている。PFN子会社として親会社の福利厚生インフラを一部共有している可能性もあるが、詳細は採用プロセスで確認が必要だ。
年収を見る際の注意点
- 会社全体の平均年収は非公開。求人掲載のレンジはポジション・経験によって大きく異なる
- 非上場子会社のため、上場による株式報酬の即時換金性はない。ストックオプション制度の詳細は確認要
- 約50名規模の会社であるため、評価の透明性・昇給スピードは個人の貢献度に大きく依存する
- PFN本体との処遇差異の有無を採用面接時に確認すること
- 東京(千代田区・五反田)勤務を前提とした年収設定
株式会社Preferred Roboticsの働き方・福利厚生
Preferred Roboticsの働き方は、スタートアップ的な自律性とPFN子会社としての制度的な安定感が共存している。深層学習を応用したロボット開発という研究開発的な性格と、量産製品を市場に届けるというプロダクト的な性格が混在しており、エンジニアは両方の側面で働くことになる。
勤務制度
- 裁量労働制(みなし8時間)またはフレックスタイム制(職種により異なる)
- 試用期間3ヶ月(同一条件)
- 主要拠点:東京・千代田区大手町(本社)/東京・五反田(Gotanda Lab・開発拠点)/名古屋支社
福利厚生(確認済み項目)
- 各種社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)
- 有給休暇(法定以上か要確認)
- 産前産後休暇・育児休暇・介護休暇
- 選択型確定拠出年金(DC)
- 定期健康診断
- 賞与年2回(4月・10月)
- 昇給年2回(査定あり)
- 開発用機器・ツール費用の会社負担(詳細要確認)
リモートワーク
ロボットの開発・製造・テストという物理的な作業が多いため、完全フルリモートは想定しにくい。特にGotanda Lab(五反田)での実機テストが研究開発の中核であり、週複数日の出社が基本となるとみられる。ただしソフトウェア・アルゴリズム開発の職種ではリモート対応日がある可能性がある。
働き方の注意点
約50名という小規模組織では、専門職であっても多様な業務を担う場面がある。量産製品のQAから新技術の研究まで、業務の幅が広い環境は成長機会と表裏一体だ。PFN本体との人的交流も活発と想定されるが、組織としては独立した存在であることを念頭に置く必要がある。
株式会社Preferred Roboticsの社風・カルチャー
一言で表すなら「PFNの研究文化とプロダクトのスピード感が融合した職場」
Preferred Roboticsの文化は、PFNから引き継いだ「技術に真剣に向き合う研究者マインド」と、「市場に製品を届ける」プロダクト志向が掛け合わさっている。メンバーのバックグラウンドは深層学習研究者・ロボットエンジニア・プロダクトデザイナーなど多様で、互いの専門性を尊重しながら製品化を進めるスタイルだ。
小規模チームであるため、意思決定が速い。カチャカEvo(重量搬送対応)のような新製品追加も、大企業であれば数年かかるところを、必要とされてから短期間でリリースできる開発文化がある。
評価される人物像
Preferred Roboticsが高く評価するのは、次の資質を持つ人材だ。
- 研究と実装を橋渡しできる人: 深層学習の最新論文を読みながら、それを実機ロボットに実装できるエンジニア。「研究だけ」「実装だけ」ではなく両方できる人が重宝される
- 製品ユーザーの視点を持つ技術者: カチャカシリーズのコンセプト通り「誰でも使える」製品を作るには、技術的な優雅さとユーザビリティの両立が求められる
- 少人数でオーナーシップを発揮できる人: 50名規模では一人一人の責任領域が広い。自分の担当範囲を自律的に推進できる姿勢が必須
- PFNコミュニティとの協働を楽しめる人: 親会社とのオープンな技術交流が前提の文化であり、外部の優秀な研究者と積極的に議論できる姿勢が歓迎される
表面的なイメージと実態の差
「PFN子会社だから安定している」というイメージは半分正しく半分違う。非上場の子会社として財務的な透明性は低く、親会社の方針転換のリスクも理論上は存在する。一方で、PFNのAI技術基盤と知名度によって採用・営業の両面で大企業よりも強いブランド効果があることは確かだ。
また、カチャカという製品の性格上、研究職よりも「製品を作って売る」というプロダクト志向が強い。純粋な研究をしたい人よりも、「研究成果を製品に落とす」プロセスに喜びを感じる人の方が合っている。
株式会社Preferred Roboticsの転職難易度
難易度:A級(高難易度)
国内AMRシェア1位・PFN子会社というブランドがあり、スタートアップとしては採用競争率が高い。ただしGITAIのような最先端宇宙開発領域と比べると、求められる専門性の入り口は若干広い。
採用ポジションはソフトウェアエンジニア(ロボティクス)・電気エンジニア・Physical AIエンジニア・ビジネス開発などで、職種によって難易度が異なる。エンジニア職では深層学習またはロボット制御の実務経験が実質必要条件で、未経験からの転職は難しい。
理由1: PFNブランドによる高い競争率
「PFN子会社でロボット開発ができる」という希少性から、転職市場での応募倍率が高い。深層学習・ロボット工学のスキルを持つエンジニアにとって志望度が上がりやすいポジションであるため、競合候補者の質が高い。
理由2: 実機ロボット開発経験が求められる
採用要件では、実際に動くロボット・自律移動システムの開発経験が求められる傾向がある。シミュレーションのみ・アルゴリズム研究のみという経験では不十分な場合がある。
理由3: 少人数組織のため採用数が限られる
約50名規模では年間採用数が限られる。欠員補充または事業拡大に合わせたタイミングでのみ採用が生じるため、ポジションが空いているタイミングとの出会いが採用の前提条件となる。
株式会社Preferred Roboticsに向いている人
タイプ1: 深層学習×ロボット制御の研究・開発経験者
大学院・企業研究所でのロボット制御・機械学習の研究経験があり、研究成果を実製品に落とす工程に携わりたいエンジニア。PFNの深層学習技術が直接活かせる環境として、アカデミアから産業界への最良の転身先の一つだ。
タイプ2: 既存の産業用ロボット企業からスタートアップへ転職したい人
ファナック・安川電機・KUKA・オムロンなど産業用ロボット大手での経験を持ち、「もっと速い意思決定・製品開発がしたい」と思っている人。既存の産業用ロボットの常識を超えた「誰でも使える AMR」の開発に携われる環境だ。
タイプ3: AIスタートアップでプロダクト開発に携わりたい人
ソフトウェアエンジニアとして「物理世界に作用するAIプロダクト」の開発に興味があり、ROS・ロボット制御の基礎知識を持つ人。カチャカシリーズという具体的なプロダクトのオーナーシップを持って開発できる点が魅力だ。
タイプ4: ビジネス開発・営業でロボット市場を開拓したい人
製造・物流・医療・不動産などの業界知識を持ち、ロボット導入提案の最前線で動きたいビジネスパーソン。国内シェア1位のポジションを活かして、まだロボットが入っていない市場を開拓する仕事には裁量の大きさがある。
タイプ5: PFNコミュニティとの接点を持ちたい技術者
研究者・エンジニアとして、PFN本体の研究者・エンジニアとの技術的な議論・協働を望む人。Preferred Roboticsへの入社はPFNのエコシステムへのアクセスを得ることにもなる。
株式会社Preferred Roboticsに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のための情報として、合わない可能性があるプロファイルを示す。
- タイプ:研究を純粋に追求したい人: Preferred Roboticsは研究成果を製品にすることが使命。論文発表やアカデミックな成果より、カチャカが現場で動き続けることに価値を置く組織だ
- タイプ:大企業の安定感・明確なキャリアパスを求める人: 50名規模の非上場子会社であり、制度的なキャリアラダーは大企業より不明瞭。自律的にキャリアを作る意志が必要
- タイプ:完全リモートを前提にしたい人: ロボット実機開発がある以上、オフィス・Gotanda Labへの出社が必要。フルリモートは難しい
- タイプ:宇宙・国防など特定の高度専門領域に集中したい人: カチャカはあくまで地上の物流・生活支援ロボット。宇宙開発・軍事・高エネルギー物理など別分野への関心が強い人には、事業ドメインとのミスマッチが生じやすい
- タイプ:短期での確実なIPO・株式利益を期待する人: PFN本体も非上場を維持しており、Preferred RoboticsのIPOタイムラインは不透明。株式的な短期利益を期待するには不確実性が高い
株式会社Preferred Roboticsの選考対策
1. カチャカシリーズの製品理解を深める
面接前に必ずカチャカ・カチャカプロ・カチャカEvoの製品ページを確認し、技術的な特徴・ユースケース・競合との差別化点を理解しておく。可能であればカチャカAPIのドキュメントを読んでサンプルコードを動かしてみることで、技術的な議論に備えられる。
「なぜカチャカがシェア1位になれたか」という問いに自分なりの答えを用意しておくことが、ミッション共鳴を示すための有効な手段だ。
2. ロボットシステムの技術スタックを整理する
採用ポジションに関わらず、Preferred Roboticsの面接ではロボットシステムの技術的な議論が行われる可能性が高い。ROS/ROS2の基礎、センサー融合(LiDAR・カメラ)、SLAM(同時自己位置推定・地図構築)、深層学習の応用など、自律移動ロボットに関連する技術スタックを整理しておくこと。
特に「深層学習をロボット制御にどう応用しているか」という観点は、PFNのDNAを引き継ぐ同社でのコア質問になりやすい。
3. 「小規模チームでの貢献経験」を具体的なエピソードで語る
面接では「50名規模のチームでどう貢献できるか」という視点で評価される。「自分で問題を発見し、解決策を提案し、実装まで持ち込んだ経験」を複数用意しておくことが有効だ。大企業で「チームの一部を担当した」という経験より、スタートアップや社内プロジェクトで「一人で完結させた経験」の方が評価されやすい。
4. PFNの技術的成果への深い関心を示す
PFNはChainerを開発した会社であり、分散深層学習・強化学習・ロボット向けAIで多くの実績を持つ。面接官はPFNの技術コミュニティの一員であることが多いため、PFNの論文・技術ブログ・研究成果を事前に読み込んでいることは大きなプラスになる。「PFNのこの研究に触発されて〜を開発した」という具体的なエピソードがあれば理想的だ。
5. プロダクト志向と技術志向のバランスをアピールする
Preferred Roboticsが求めているのは「研究も製品開発もできるエンジニア」だ。「技術的に最先端のことをやりたい」だけでも、「使いやすい製品を作りたい」だけでもなく、その両方へのモチベーションがあることを面接でアピールしたい。
6. 名古屋・全国展開のビジネス開発志向を示す
ビジネス開発・営業ポジションを狙う場合、2025年6月に名古屋支社を開設するなど全国展開を加速している文脈で、「特定の業界・地域でのAMR普及をどう進めるか」という具体的な提案を持って面接に臨むことが差別化につながる。
株式会社Preferred Roboticsへの転職で評価されやすい経験
- ROS/ROS2を用いた自律移動ロボット・自律走行システムの開発経験
- 深層学習(PyTorch/TensorFlow等)を用いた知覚・制御システムの実装経験
- SLAM(LiDAR・カメラベース)の実装・チューニング経験
- 物体検出・追跡・セマンティックセグメンテーションの実機適用経験
- 組み込みシステム・マイコン・FPGA等を用いたハードウェア制御
- モータードライバ・アクチュエータの電気設計・実装経験
- 工場・倉庫・物流現場でのAGV/AMR導入プロジェクトの実務経験
- クラウドインフラ(AWS/GCP)を活用したロボット管理システムの構築経験
- ロボット製品のUI/UX設計・プロダクトデザイン経験
- 製造業・物流業・医療機器業界での営業・プリセールス経験
- PFNのChainer・技術コミュニティへの参加実績
- 国際ロボット展等での自律ロボット展示・デモ経験
- 複数台のロボットを協調させるマルチエージェントシステムの研究・開発経験
特に評価されやすいのは、「自律移動ロボットを現場(工場・倉庫・医療施設等)に導入した実務経験」を持つ人材だ。 技術的な高さと「実際の現場で使えるものを作る」という実装力の両方を証明できる経験が、Preferred Roboticsで最も歓迎される。Physical AIエンジニアを目指す人は、深層学習の最新研究を実機ロボットに実装した論文・OSSへの貢献実績があれば選考で大きく有利になる。
まとめ
株式会社Preferred Roboticsは、日本最高峰のAI企業PFNの技術基盤と、カチャカという具体的な商業製品の成功を組み合わせた、国内AMR市場の第一人者だ。国内シェア1位の地位を2026年に確立し、家庭用から重量産業用まで製品ラインを拡充中という「成長期」のただ中にある。
約50名というコンパクトな規模は、大きな裁量と多様な学習機会を約束する。深層学習×自律ロボット×製品化という交差点で働けるポジションは日本国内でも非常に限られており、長期的なキャリア価値の観点から投資する価値が高い。
一方で、非上場・財務非公開という性格から、給与水準の詳細や将来の収益性については採用プロセスで直接確認する姿勢が必要だ。「PFNグループへの長期的な貢献」というビジョンと、「目の前のプロダクトをより良くする」というプロダクト志向の両方を持てる人に、Preferred Roboticsは最高の職場となる可能性がある。
カチャカというプロダクトが日本のオフィス・工場・病院に普及していく姿を自分の手で作り出したいと思うなら、ぜひ採用ページを確認してほしい。ロボティクス・AIのキャリアに真剣に取り組む人にとって、Preferred Roboticsとの出会いは将来のキャリアを大きく変える一歩になりうる。
references:
- label: "株式会社Preferred Robotics 公式サイト" url: "https://www.pfrobotics.jp/"
- label: "カチャカ製品サイト" url: "https://kachaka.life/"
- label: "Preferred Robotics 採用ページ" url: "https://www.pfrobotics.jp/career"
- label: "Preferred Networks 設立プレスリリース(2021年11月)" url: "https://www.preferred.jp/ja/news/pr20211126"
- label: "国内AMRシェアNo.1獲得プレスリリース(2026年4月)" url: "https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000115855.html"
- label: "カチャカEvo発表プレスリリース(2025年12月)" url: "https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000115855.html"
- label: "名古屋支社開設プレスリリース(2025年6月)" url: "https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000115855.html"
- label: "旭化成ホームズ・三井住友銀行からの資金調達(2022年3月)" url: "https://www.preferred.jp/ja/news/pr20220322/"
