NISSHAは「表面に価値を加える技術」を核に、デジタルデバイス・自動車・医療という異なる成長市場に同時に事業を展開するBtoB精密メーカーです。社名こそ一般消費者には馴染みが薄いですが、グローバル製造業のサプライチェーンにおいては欠かせない存在感を持ちます。

転職先として考えたとき、NISSHAが持つ最大の魅力は「技術の深さ」と「グローバルな成長機会」の組み合わせです。印刷業から出発しながら、買収・自社開発を通じて医療機器分野まで進出した同社の多角化の軌跡は、技術志向のエンジニアにとって刺激的なキャリア環境を意味します。同時に、BtoB企業特有の安定性と高い平均年収も、長期的な生活設計の面で評価される要素です。

ただし、転職を検討するうえでは、同社がグローバル競争の最前線に立つ企業であることも理解しておく必要があります。タッチセンサー事業は中国・台湾メーカーとの価格競争にさらされることもあり、事業環境は常に変化します。そのような状況下で成果を出せる自立型の人材が求められており、採用ハードルは決して低くはありません。

企業概要

項目内容
正式社名NISSHA株式会社
設立1946年(創業1929年)
代表取締役鈴木 順也(代表取締役社長・CEO)
本社京都市中京区壬生花井町3番地
資本金約121億円
従業員数(連結)約5,305名(2025年12月末)
上場区分プライム市場(証券コード7915)
売上高(連結)約1,949億円(2025年12月期)
平均年収720〜740万円程度
平均年齢42.9歳
平均勤続年数15.6年
主な事業内容タッチセンサー等デバイス、加飾フィルム等産業資材、医療機器・消耗品

旧社名は「日本写真印刷株式会社」で、長らく印刷・加飾技術企業として知られていました。2017年に現社名「NISSHA」へ変更し、グローバルブランドとしての発信を強化しています。東証プライム市場に上場し、機関投資家からの注目度も高いです。連結子会社は65社を超えており、製造・販売拠点は世界50カ所以上に及びます。

京都本社を軸としながら、北米・欧州・アジアに製造拠点を持つ真のグローバル企業です。グループ全体に占める外国籍社員の割合は過半数に達しており、英語を業務言語として使う機会が多い点が特徴です。

主な事業内容

NISSHAの事業は「ディバイス事業」「産業資材事業」「メディカルテクノロジー事業」の3セグメントに整理されています。かつては「情報コミュニケーション事業」も展開していましたが、近年は3セグメントへの集中が進んでいます。いずれの事業も「素材の表面に機能や美しさを付与する」というコンセプトに基づいており、技術的シナジーが高いです。

ディバイス事業

スマートフォン・タブレット・ゲーム機・PC向けのフィルム型タッチセンサーが主力製品です。NISSHAは静電容量方式タッチパネルの製造技術で世界トップクラスの地位を確立してきました。独自の「フォトエッチング技術」により、薄く透明度が高く、かつ感度に優れたタッチセンサーを実現しています。スマートフォン市場の競争激化と価格下落圧力という課題はあるものの、車載ディスプレイや産業用機器向けへの展開で付加価値を維持しようとしています。

BtoBの特性上、特定の大手スマートフォンメーカーや電子機器メーカーとの長期取引が多く、一度採用されると継続的な受注につながりやすいです。ただし、顧客の製品サイクルや需要変動の影響を受けやすい面もあります。

産業資材事業

自動車や家電の内装・外装に使用される加飾フィルムが主力です。「IMD(インモールドデコレーション)」「IML(インモールドラベリング)」と呼ばれる成形同時加飾技術を活用し、プラスチック表面に絵柄や光沢、手触り感を付与します。自動車のインパネやスイッチ類、スマート家電の外観パネルなどに広く採用されています。

蒸着紙(金属光沢を持つ印刷材料)も産業資材事業の柱であり、化粧品パッケージや高級食品パッケージ向けに供給されています。自動車の電動化・内装の高機能化という長期トレンドが、この事業の成長を後押しする構造になっています。

メディカルテクノロジー事業

欧米の医療機器メーカー買収を通じて大きく拡大してきたセグメントです。外科手術用の使い捨て器具(シングルユース医療機器)、診断用の試薬・デバイス、在宅医療向け機器など、医療現場で使用される消耗品を中心に製造・供給しています。医療規制への対応力と品質管理体制が参入障壁となっており、一度取引が始まると長期的な関係が続きやすいです。

この事業は、他の2事業と比較して景気変動の影響を受けにくく、安定的なキャッシュフローをもたらす点でポートフォリオ全体の安定性に貢献しています。北米・欧州での製造拠点を複数持ち、グローバルな医療機器供給体制を構築しています。

NISSHAの強み

強み1. 5つのコア技術が生み出す横展開の力

NISSHAの最大の競争優位は、「印刷・コーティング・ラミネート・パターニング・成形」という5つのコア技術の組み合わせにあります。これらの技術はもともと印刷業から発展したものですが、現在はタッチパネル製造から加飾フィルム、医療機器に至るまで、一見異なる市場で共通して活用されています。

転職者の視点から見ると、このコア技術の横断性は「自分の専門スキルを複数の事業で活かせる可能性がある」ことを意味します。製造技術者が異なる事業部に異動しても技術的な基盤が通じやすく、社内でのキャリアパスに幅が生まれます。

強み2. グローバル50拠点以上の製造・販売ネットワーク

北米・欧州・アジアに広がる製造拠点と販売ネットワークは、顧客のグローバル調達ニーズに対応できる数少ない企業の強みです。単一拠点では対応できない大手グローバルメーカーの需要を取り込める点が差別化になっています。

転職者にとっては、海外赴任・海外業務の機会が豊富に存在することを意味します。語学力と専門技術を掛け合わせたキャリアを志向する人材に、実際のグローバル経験を積める環境が整っています。

強み3. 医療機器分野での高い参入障壁

医療機器製造は各国の薬事規制・品質マネジメント規格(ISO 13485等)への対応が不可欠であり、一般製造業とは異なる高い専門性が要求されます。NISSHAはM&Aを通じてこの分野のノウハウを獲得しており、新規参入者が模倣しにくい技術・規制対応力の蓄積があります。

安定した景気耐性と規制による参入障壁が組み合わさることで、医療事業は長期安定収益源としての役割を果たしています。この事業の存在がNISSHAのビジネスリスクを分散する役割を担っています。

強み4. 長期取引に支えられた安定受注構造

BtoB製造業として、NISSHAの顧客は主に大手電子機器メーカー・自動車メーカー・医療機器メーカーです。製品の品質認定を取得すれば、量産フェーズでの安定受注が期待できます。顧客にとっても認定済みサプライヤーの変更はコストとリスクを伴うため、継続的な関係が維持されやすいです。

これは業績の安定性につながる一方、特定顧客への依存リスクも存在します。ただし3セグメントへの分散が顧客集中リスクを和らげています。

強み5. M&Aを活用した事業領域の拡張能力

NISSHAはここ10年以上、欧米の中堅医療機器・精密機器メーカーを積極的にM&A・資本提携することで事業ポートフォリオを拡大してきました。M&Aの成果を事業に統合する経営能力は、同社の組織的な強みの一つです。

この経験の蓄積は、今後も事業領域を拡張する可能性を意味します。M&Aに関わる業務(PMIや事業統合)を担う人材へのニーズも今後増える可能性があります。

強み6. 京都発の技術志向カルチャーと長期視点の経営

京都という地域性もあり、短期的な利益よりも技術の深化を優先する文化が根付いています。平均勤続年数15.6年という数値はその表れの一つで、技術者が腰を据えてキャリアを積める環境があります。長期視点の研究開発投資が継続的な競争力維持に貢献しています。

NISSHAの年収事情

NISSHAの年収水準は、精密製造業の中では高い部類に入ります。複数の調査データを総合すると、平均年収は720〜740万円程度とみられ、大手BtoBメーカーとして十分な水準です。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ(推計)
製造技術・エンジニア(中堅)550〜750万円
研究開発エンジニア600〜800万円
営業(国内・BtoB)500〜700万円
グローバル営業・海外駐在650〜850万円
経営企画・事業企画700〜900万円
品質管理・生産管理500〜700万円
管理部門(人事・経理・法務)550〜750万円
マネージャー・課長クラス800〜1,000万円程度

上記はあくまで推計レンジであり、個人の経験・スキル・業績評価によって大きく変動します。海外勤務者には別途手当が付与されるケースが多く、実質的な受取額が高くなる場合もあります。

給与制度の特徴

NISSHAは年功的な要素と成果評価を組み合わせた給与体系を採用しているとされています。賞与(ボーナス)は年2回支給が基本で、業績連動の要素が含まれます。社員持株会が整備されており、従業員が会社の成長に参加しやすい仕組みがあります。確定拠出年金制度も導入されており、老後資産形成の支援が充実しています。

年収を見る際の注意点

  • 掲載されている平均年収データは有価証券報告書の単体(NISSHAグループ全体ではなく株式会社NISSHA単体)の数値が多く、グループ会社ではレンジが異なる場合があります
  • 海外拠点への転籍・赴任の場合、現地給与体系が適用されることがあります
  • 職種や事業部によって年収差が生じるため、求人票の記載をよく確認することが重要です
  • 残業時間については部署により差があり、込み込みの実質時給を見る視点も必要です
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NISSHAの働き方・福利厚生

NISSHAは多様な働き方を支援する制度を整備しています。グローバル企業らしく、国籍・性別・年齢を問わずキャリアを追求できる環境づくりに取り組んでいます。

勤務時間・休日 フレックスタイム制度を導入しており、コアタイム内での就業を基本としながら、一定程度の勤務時間の柔軟性があります。休日は土日祝日に加え、年次有給休暇やリフレッシュ休暇が設けられており、有休取得のしやすさは社員の口コミでも比較的ポジティブに評価されています。

リモートワーク テレワーク制度が導入されており、業務内容によっては週1回程度の出社でフルリモートに近い働き方が可能な職種もあります。ただし、製造・品質管理などライン系の業務は現場への出勤が基本となります。

主な福利厚生

  • 退職金制度(確定拠出年金を含む)
  • 育児・介護休業制度(産前産後休暇含む)
  • リフレッシュ休暇制度
  • 社員持株会
  • 会員制福利厚生サービス(各種割引)
  • 会社公認の社内クラブ・サークル活動
  • 借り上げ社宅・住宅補助制度
  • 健康保険組合(医療費補助・健康診断拡充)
  • 通勤交通費支給
  • 海外赴任者向け各種サポート

注意点 京都本社と各製造拠点では勤務実態が異なる場合があります。製造ラインや研究開発職は現場が中心となるため、リモートワークを前提として選考を受ける際は事前確認が不可欠です。また、海外赴任の可能性がある職種では、ライフプランに応じた事前準備も大切になります。

NISSHAの社風・カルチャー

一言で表すなら「技術に誇りを持つ職人気質のグローバル集団」

NISSHAの社風を一言で表すとすれば、「技術への深い敬意と長期視点」です。京都発の精密製造業というルーツから来る職人的なこだわりと、M&Aを通じて吸収した欧米スタイルの意思決定文化が共存しています。技術領域では「どこまでも突き詰める」姿勢が評価される一方、グローバル部門では英語での迅速なコミュニケーションが求められます。

評価される人物像

NISSHAで評価される人材は、専門技術への深い探究心を持ちながら、語学や異文化対応力も備えた「T字型人材」です。特定技術の専門性に加えて、国境・事業部を越えて人を巻き込める横断的なコミュニケーション能力が長期的な昇進の鍵になります。また、BtoBのビジネスモデルを理解し、顧客の製造プロセスや品質要求を深く理解した上で提案できる人材は、営業・技術を問わず高く評価されます。

表面的なイメージと実態の差

「京都の老舗印刷会社」という旧来のイメージを持って入社すると、グローバルな業務環境や事業変革のスピード感にギャップを感じる可能性があります。外国籍社員が半数を超えるグループ構成、英語での会議・資料作成が常態化している部署など、入社後のカルチャーショックを防ぐためには、事前に社員のリアルな声(OpenWorkや転職会議などの口コミ)を確認しておくことが有益です。また、事業転換期には不採算部門の縮小・再編が行われることもあり、特定事業部への配属固執より会社全体の方向性を支持できるかが問われます。

NISSHAの転職難易度

難易度:B級(やや高い)

NISSHAへの転職難易度は、中堅〜上位クラスの難しさと言えます。新卒採用の選考倍率が高いことが知られており、中途採用においても専門性と即戦力性の双方が厳格に評価されます。

中途採用は主に即戦力人材を対象としており、未経験職種への転職は難易度が高いです。特に製造技術・研究開発・品質管理などの職種では、類似製品・素材・工程の実務経験が必要とされることが多いです。

理由1: 専門技術職の比率が高く、汎用スキルだけでは厳しい

NISSHAの主要業務は製造技術・エンジニアリング・品質管理であり、文系・事務系職種の採用は比較的限られています。技術職では電気・機械・化学・材料など特定分野の専門知識に加え、製造現場での実務経験が求められます。汎用的なビジネススキルに留まる人材は応募できるポジションが限られます。

理由2: グローバル対応力が標準要件になりつつある

海外拠点での業務・英語でのコミュニケーションが多いポジションでは、英語力(目安としてTOEIC700〜800点以上、あるいは実務使用経験)が事実上の基準となっています。語学力が高くても専門性が薄い場合や、その逆の場合でも選考通過が難しくなる傾向があります。

理由3: ポジション数が限られている中での競争

大企業ではありますが、採用は必要なポジションへの補充・増強が中心であり、常時大量採用をしているわけではありません。求人が公開されたタイミングに複数の候補者が競合することが多く、転職エージェント経由での応募が有効な場合も多いです。

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NISSHAの主な募集職種

NISSHAでは製造業・精密加工・医療機器など多様な職種で中途採用が行われています。技術系職種が多いですが、グローバルビジネスの拡大に伴い管理部門や営業職の採用も見られます。

NISSHAに向いている人

タイプ1: 技術を突き詰めることに喜びを感じるエンジニア

特定の製造技術・材料・デバイスに深い興味を持ち、「この技術をどこまで進化させられるか」に挑戦したいエンジニアは、NISSHAの職人気質のカルチャーにフィットしやすいです。技術の深化が事業競争力に直結するビジネスモデルなので、研究開発や製造技術職での長期的なモチベーション維持が期待できます。

タイプ2: グローバルに活躍したいが、コンサルや金融より「ものづくり」が好き

海外での業務・多国籍チームでの仕事に魅力を感じつつも、実際の製品・製造プロセスに関わりたい人にとって、NISSHAは理想的な環境です。グローバルB2Bメーカーとして、英語を使いながらも「技術的に意味のある仕事」ができる機会が豊富にあります。

タイプ3: 事業の多角化・変革プロセスに関わりたいビジネス系人材

M&Aによる事業拡張・PMI・グローバル統合といった組織変革の現場に関わりたい人材にとって、NISSHAはリアルなケーススタディの連続と言えます。経営企画・財務・人事の分野でも、国内に閉じない広い視野を持つ人材には魅力的な経験が積めます。

タイプ4: 長く腰を据えてキャリアを積みたい人

平均勤続年数15.6年という数値が示すように、入社後に専門性を深め続けるスタイルの人材には居心地の良い環境です。短期間で成果を出してすぐに転職するというよりも、特定技術や業界の専門家として深みを増しながら成長したい人に向いています。

タイプ5: 医療機器・ヘルスケア領域に関心のある製造系人材

医療機器分野の成長性に興味を持ちながら、医療現場ではなく製造・開発側での貢献を考えている人に、NISSHAの医療事業部門はキャリアの起点として有効な選択肢となり得ます。

NISSHAに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のために記載します。以下に該当する場合は、入社後のギャップが生じやすいです。

  • タイプ: 短期間での大幅年収アップや劇的な昇進を期待している人 — BtoB製造業は成果が製品の品質・取引継続として表れるため、個人の成果が短期で可視化されにくいです。急速な昇給・昇格よりも長期的な積み上げが基本の職場です
  • タイプ: 直接消費者・エンドユーザーと関わる仕事がしたい人 — 顧客は企業(メーカー・病院等)であり、最終製品を使う消費者と接する機会はほとんどありません。BtoCの仕事に充実感を覚えるタイプには物足りさを感じる可能性があります
  • タイプ: 技術的専門性よりマネジメントやマーケティングに特化したキャリアを描いている人 — 事業の中核は技術・製造であり、管理部門・マーケティング職の比率は相対的に小さいです。そうした職種での採用ポジション数も限られます
  • タイプ: 完全リモート・都市生活を最優先にしたい人 — 本社は京都、製造拠点は国内外に分散しています。職種によっては現場や拠点への出勤が前提となる場合があり、フルリモート勤務が保証される環境ではありません

NISSHAの選考対策

選考対策1: コア技術との親和性を言語化する

書類選考・面接の双方で問われるのは「あなたの専門性がNISSHAの事業にどう貢献できるか」です。印刷・コーティング・成形・デバイス・医療機器など、5つのコア技術のうち少なくとも1つ以上に自分の経験が接点を持つことを具体的に示せることが合格の条件と言えます。職務経歴書の段階から、技術的キーワード・成果・担当プロセスを詳細に記載することが大切です。

選考対策2: グローバル対応の実績を積極的に示す

海外拠点との連携・英語での業務経験・異文化チームでのプロジェクト実績は、選考において高く評価されます。英語力そのものよりも「英語を使って実際に何を達成したか」の具体性が重要です。TOEIC点数だけでなく、英語でのプレゼン・交渉・仕様調整などの実エピソードを準備しておきましょう。

選考対策3: 事業3セグメントを深く理解してから臨む

面接では「なぜNISSHAか」という問いに対し、ディバイス・産業資材・医療機器のどのセグメントに貢献したいか、その理由を技術・市場・自己経験の視点から具体的に答えられるかが問われます。企業の有価証券報告書・決算説明会資料・ニュースリリースに目を通し、各事業の最新状況を把握して臨むことが望ましいです。

選考対策4: 品質・規制対応の知識を整理する

特にメディカルテクノロジー事業に関連するポジションでは、ISO 13485(医療機器品質管理)・FDA規制・薬事法などの理解が選考での差別化につながります。製造業全般でも、IATF 16949(自動車向け品質)やISO 9001の実務経験が評価されます。自分の品質管理・コンプライアンス対応の経験を整理しておきましょう。

選考対策5: M&Aによる変化を肯定的に受け入れられる姿勢を見せる

NISSHAは継続的なM&Aによって事業を拡張してきました。そのため「変化・再編に対してどう対応するか」というテーマが面接で問われやすいです。新しい組織・文化・仕事のやり方に柔軟に適応できることを、過去の具体的エピソードで示せる準備をしておきましょう。

選考対策6: 転職エージェント活用と非公開求人の把握

NISSHAの中途採用はハローワークや自社HPで常時公開されているわけではなく、転職エージェントを通じた非公開求人が多い傾向があります。エージェントに「NISSHAを狙っている」と伝え、タイミングが合った際に即座に動ける状態にしておくことが転職成功の確率を高めます。

NISSHAへの転職で評価されやすい経験

  • 静電容量式タッチセンサー・タッチパネルの設計・製造・品質管理の経験
  • 加飾フィルム・コーティング材料・表面処理技術に関する研究・製造経験
  • 自動車向け内外装部品(樹脂成形・加飾)の設計・生産技術経験
  • 医療機器(Class I〜III)の設計・製造・品質保証・薬事申請の実務
  • 欧米・アジアの現地法人での勤務・海外拠点との連携プロジェクト経験
  • 英語での顧客折衝・仕様交渉・技術プレゼンテーションの実績
  • M&A後のPMI(組織・プロセス・システム統合)の経験
  • 半導体・電子部品・精密機器メーカーでの製造技術・品質管理経験
  • ISO 13485・IATF 16949・FDA 21 CFRなど業界規格の実務対応経験
  • BtoBの大手グローバルメーカーを顧客とする技術営業・アカウント管理経験
  • 素材・化学・材料工学に関する学術バックグラウンドと研究実績
  • 生産管理・SCM・調達における多国籍サプライヤー管理の経験
  • 経営企画・財務・事業開発における英語対応・グローバル企業との折衝

特に評価されやすいのは、製造技術の専門性とグローバルコミュニケーション能力の両方を備えた人材です。どちらか一方だけでは選考通過のハードルが高く、「技術×英語×実績」の3点セットが整った候補者は他の応募者と一段差をつけられます。

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まとめ

NISSHAは、タッチパネル・加飾・医療機器という3つの成長市場でコア技術を横展開する、実力のある京都発グローバルBtoBメーカーです。平均年収720〜740万円程度、平均勤続年数15.6年と、技術者が長期的に腰を据えて働ける環境が整っており、特に「技術への情熱とグローバルへの志」を持つ人材に相性が良いです。

転職難易度は高めで、即戦力の専門性と英語対応力の両方が問われます。しかし、それを乗り越えて入社できれば、グローバル50拠点以上のネットワーク・M&Aが常態化した変化のある職場環境・競合他社に負けない技術蓄積の中で、唯一無二のキャリアを積める可能性があります。

BtoCの華やかさはありませんが、「世界中の製品の裏側を支える技術を作り続ける仕事」に誇りを感じられる人には、NISSHAほど適した職場はなかなかありません。転職を検討する際は、志望事業部の最新動向を有価証券報告書・決算説明会で把握したうえで、転職エージェントとの連携により非公開求人にもアクセスしながら戦略的に進めることをおすすめします。

参考リンク