人・夢・技術グループとは
人・夢・技術グループ株式会社は、建設コンサルタントおよびインフラ関連技術企業を傘下に持つ純粋持株会社です。2021年10月に東証スタンダード市場に上場し、グループ全体で日本のインフラ整備・防災・デジタル化を支える技術サービスを提供しています。
社名に込められた「人・夢・技術」というキーワードは、「人が夢を持って暮らせる社会の創造に技術で貢献する」というミッションから来ています。橋梁・道路・地盤・防災・維持管理・AIシステムまでをカバーするグループ体制は、日本の社会インフラを「設計から維持管理のDX化まで」一気通貫で支援できる強みを持ちます。
転職市場においては、建設コンサルタント分野で確かなキャリアを積みたい技術者・専門家、および社会インフラの未来をデジタル技術で変えたいエンジニアにとって、検討する価値の高い企業グループです。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 人・夢・技術グループ株式会社(People, Dreams & Technologies Group Co., Ltd.) |
| 設立 | 2021年10月1日 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目20番4号 |
| 代表者 | 野本昌弘(代表取締役社長) |
| 資本金 | 31億750万円 |
| 連結従業員数 | 2,150名(単体129名) |
| 証券コード | 9248(東証スタンダード市場) |
| 業種 | サービス業(建設コンサルタント・情報システム) |
| 決算期 | 9月30日 |
| 連結売上高 | 459億8,400万円(2025年9月期) |
| 平均年収(単体) | 784万円(有価証券報告書ベース) |
| 平均年齢(単体) | 46.5歳 |
| 平均勤続年数(単体) | 14.1年 |
主な事業内容
人・夢・技術グループは純粋持株会社として、7つのグループ会社の経営管理を行います。各社が独立した専門領域を担いながら、グループとしての相乗効果を発揮しています。
グループ会社と事業内容
| グループ会社 | 主な事業 | 売上高(2025年9月期) | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 株式会社長大 | 橋梁・道路・インフラ総合建設コンサルタント | 202億9,000万円 | 1,023名 |
| 基礎地盤コンサルタンツ株式会社 | 総合地盤コンサルタント・再エネ開発 | 214億4,700万円 | 712名 |
| 株式会社長大テック | インフラ施設の維持管理・老朽化対策 | 12億7,600万円 | 124名 |
| 順風路株式会社 | 道路交通情報システム・AIオンデマンド交通 | 2億6,500万円 | 13名 |
| 株式会社エフェクト | 組み込みソフトウェア・AI/IoTシステム開発 | 2億9,500万円 | 25名 |
| 株式会社ピーシーレールウェイコンサルタント | 橋梁・道路の計画・設計 | 19億5,600万円 | 158名 |
| 株式会社ニックス | IT・DXコンサルティング・ソリューション開発 | 7億8,500万円 | 48名 |
株式会社長大(CHODAI)
グループ最大の事業会社であり、橋梁・道路・トンネル・河川などインフラの計画・調査・設計・施工管理・維持管理を手がける総合建設コンサルタントです。国際的な大型プロジェクトにも豊富な実績を持ち、国内外で高い評価を受けています。
基礎地盤コンサルタンツ株式会社
地盤調査・地質調査・土質試験・斜面防災・環境地盤など、地盤に関するあらゆる技術サービスを提供する専門会社です。近年は洋上風力発電向けの地盤調査など再生可能エネルギー分野にも積極展開しており、東南アジアへの海外展開も進めています。
事業セグメント構造
グループの事業は3つのセグメントに整理されています。
コンサルタント事業: 長大・基礎地盤コンサルタンツ・長大テック・ピーシーレールウェイコンサルタントが担当。橋梁・道路・地盤・維持管理の設計・コンサルティング
サービスプロバイダ事業: 順風路が担当。道路交通情報システム・AIオンデマンド交通サービスの開発・運営
プロダクツ事業: エフェクト・ニックスが担当。組み込みソフトウェア開発・IT/DXコンサルティング
人・夢・技術グループの強み
強み1:橋梁・インフラ分野での圧倒的な実績
株式会社長大は、大型吊り橋・斜張橋などの設計実績で国内トップクラスの地位を確立しています。国内の高速道路網整備・大型橋梁プロジェクトへの継続的な参加実績は、官公庁・自治体からの信頼の源泉です。技術者として関わるプロジェクトのスケールは他の建設コンサルタントと一線を画します。
強み2:地盤コンサルタントとしての専門的深度
基礎地盤コンサルタンツは地盤・地質分野の純粋専門会社として、土質試験・斜面防災・液状化解析から再エネ向け海底地盤調査まで対応できる技術幅を持ちます。地盤分野の専門家として長期的に技術を磨きたい人材にとって最適な環境の一つです。東南アジア展開による海外キャリアの選択肢もあります。
強み3:インフラのフルライフサイクルカバー
設計(長大・基礎地盤コンサルタンツ・ピーシーレールウェイ)→施工支援→維持管理・メンテナンス(長大テック)→交通システムDX(順風路)→IT化(ニックス・エフェクト)というインフラの全ライフサイクルをグループ内でカバーできる体制は、競合他社にはない総合力です。
強み4:再生可能エネルギー分野への展開
基礎地盤コンサルタンツを通じた洋上風力・太陽光発電向け地盤調査への進出は、インフラ業界の成長セグメントとの親和性を高めています。国内外の再エネ開発プロジェクトへの参加により、技術者としての経験領域を拡大できるチャンスがあります。
強み5:上場企業としての経営透明性と財務安定性
2021年の東証スタンダード上場以来、連結売上高は2022年9月期376億円から2025年9月期460億円へと着実に成長しています。上場企業としてのガバナンス体制・IR情報の開示義務があり、転職候補者が財務健全性・経営方針を事前確認しやすい環境です。
強み6:AI・デジタル技術との融合
順風路(AIオンデマンド交通)・エフェクト(組み込みAI/IoT)・ニックス(DXコンサルティング)というデジタル領域の子会社を傘下に持つことで、「インフラ×デジタル」の掛け算を実現しています。従来の建設コンサルタント企業とは異なるDX志向のカルチャーが根付きつつあります。
人・夢・技術グループの年収事情
平均年収
人・夢・技術グループ株式会社(持株会社単体)の平均年収は784万円(有価証券報告書・2025年9月期ベース)。単体129名はコーポレート機能の管理職が中心であるため、水準としてはグループ全体の平均より高めに出ていると考えられます。
グループ会社(長大・基礎地盤コンサルタンツ等)に直接採用される場合の年収は、職種・経験・資格により異なりますが、建設コンサルタント業界の中では競争力のある水準です。
年代別年収レンジ(推計)
| 年代 | 推計年収 |
|---|---|
| 25〜29歳 | 約500万〜600万円 |
| 30〜34歳 | 約600万〜700万円 |
| 35〜39歳 | 約700万〜800万円 |
| 40〜44歳 | 約800万〜900万円 |
| 45〜49歳 | 約850万〜950万円 |
| 50歳以上 | 約900万〜1,000万円台 |
職種別年収目安
| 職種・グループ会社 | 年収目安 |
|---|---|
| 橋梁・道路設計コンサルタント(長大) | 600万〜850万円 |
| 地盤調査・地質コンサルタント(基礎地盤コンサルタンツ) | 550万〜800万円 |
| インフラ維持管理技術者(長大テック) | 500万〜700万円 |
| 交通システムエンジニア(順風路) | 500万〜700万円 |
| 組み込み・AI/IoTエンジニア(エフェクト) | 450万〜650万円 |
| ITコンサルタント(ニックス) | 500万〜700万円 |
| コーポレート(持株会社単体) | 700万〜900万円 |
賞与は年2回支給。技術士・RCCM等の専門資格保有者は採用時の給与水準・評価で優遇される傾向があります。
人・夢・技術グループの働き方・福利厚生
勤務体系・休日
- 完全週休2日制(土曜・日曜)
- 祝日休み
- 年次有給休暇制度
- 夏季休暇・年末年始休暇・GW休暇
- 慶弔休暇
在宅勤務・柔軟な働き方
- 在宅勤務・テレワーク制度(一部グループ会社で導入)
- 時差出勤制度(一部グループ会社)
- プロジェクト型業務のため、案件稼働状況により残業時間に差がある
福利厚生
- 各種社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労災)
- 退職金制度
- 通勤手当(全額または規定支給)
- 住宅補助制度(一部職種・グループ会社)
- 賞与年2回・昇給年1回
- 社員持株会
- 各種研修制度(技術研修・階層別研修等)
育児・介護支援
- 産前産後休業制度
- 育児休業制度(男性取得実績あり)
- 短時間勤務制度(育児・介護)
- 介護休業制度
勤務地・転勤
持株会社の本社は東京都中央区(日本橋)。グループ各社は全国各地に拠点を持ちます。長大・基礎地盤コンサルタンツは東南アジア等への海外プロジェクトも多く、海外赴任・出張の機会があります。プロジェクトの性質上、現場への出張は一定程度発生します。
人・夢・技術グループの社風・カルチャー
人・夢・技術グループの社風は、グループ各社の独自文化を尊重しながら、持株会社としてのグループ統一方針を浸透させていく過程にあります。2021年の設立・上場から比較的若いホールディングス体制のため、カルチャーの形成途上という側面もあります。
技術への誇りと社会貢献意識: 長大・基礎地盤コンサルタンツを中心に、インフラという社会の根幹に携わるという技術者としての誇りが組織文化の核にあります。「技術で社会に貢献する」というミッションは全社員が共有する価値観です。
専門性重視の評価文化: 建設コンサルタント分野は技術士・RCCMなど国家資格が評価の基準になりやすく、資格取得・技術研鑽への意欲が評価される文化があります。自発的な学習・スキルアップが奨励される環境です。
グループ横断のキャリア機会: 純粋持株会社傘下のグループ体制であるため、今後はグループ会社間の人事異動・ローテーションによるキャリア拡大の機会が生まれる可能性があります。橋梁→維持管理→DXというような横断的なキャリアを志向する人にとってはプラスになり得ます。
国際的な視野: 長大・基礎地盤コンサルタンツの海外プロジェクト参画実績から、グローバルな視点を持つ技術者が活躍しやすい環境があります。東南アジアのインフラ整備への関与を通じて、国際経験を積む機会があります。
人・夢・技術グループの転職難易度
難易度:B級(中上級)
建設コンサルタント分野の専門知識・資格・実務経験が採用の主要条件となるため、業界未経験者には難易度が高い反面、有資格の経験者には積極採用の傾向があります。
難易度を構成する要因:
- 技術士・RCCM・地質調査技士等の専門資格が評価に直結する業界
- 橋梁・地盤・維持管理などの実務経験が重視される技術職採用が中心
- グループ各社の採用窓口が分散しており、狙う職種・会社の選定が重要
- 2021年上場の成長グループとして採用ニーズは拡大傾向
- 選考は書類・複数回面接のスタンダードな構成で、適性重視
採用ニーズが高い職種:
- 橋梁・道路・トンネルの計画・設計経験者(長大)
- 地盤調査・地質コンサルタント経験者(基礎地盤コンサルタンツ)
- インフラメンテナンス・維持管理の技術者(長大テック)
- 組み込みソフトウェア・AI/IoT開発エンジニア(エフェクト)
- IT・DXコンサルタント(ニックス)
人・夢・技術グループに向いている人
- 橋梁・道路・地盤・防災など社会インフラに関わる仕事で専門性を深めたい人
- 技術士・RCCMなどの資格を武器に、大型公共プロジェクトで活躍したい人
- グループ会社間でキャリアを広げ、インフラのフルライフサイクルに関わりたい人
- 東南アジアなど海外プロジェクトで国際的な経験を積みたい人
- 建設コンサルタント業界でDX・デジタル活用を推進したいエンジニア
- 安定した財務基盤と成長性を兼ね備えた上場企業グループで長期キャリアを築きたい人
- 社会インフラの「設計から維持管理のデジタル化まで」を一気通貫で経験したい人
人・夢・技術グループに向いていない人
- 技術・専門性よりも営業・マーケティング主体のキャリアを志向する人(技術職中心のグループ体制)
- 完全未経験から建設コンサルタントに挑戦したい人(実務経験・資格が選考で重視される)
- ベンチャー・スタートアップのようなスピード感・大きな裁量を求める人
- 転勤・出張を一切避けたい人(全国展開・海外プロジェクトのあるグループのため)
- 民間向けビジネスやコンシューマーサービス開発に携わりたい人(官公庁向け事業中心)
- グループ会社の独立文化ではなくワングループ一体型の文化を強く求める人
人・夢・技術グループの選考対策
戦略1:応募先グループ会社を明確に絞り込む
人・夢・技術グループへの転職では、持株会社ではなくグループ会社(長大・基礎地盤コンサルタンツ・長大テック・エフェクト等)への直接応募が主となります。自身の専門領域と各グループ会社の事業ドメインを照らし合わせ、「どの会社の何という職種に応募するか」を明確に絞り込んだうえで、その会社固有の強み・ミッションへの共感を志望動機に組み込んでください。
戦略2:技術士・RCCM等の資格を前面に出す
建設コンサルタント業界において技術士(建設部門・地質部門等)・RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)・地質調査技士は採用評価に大きく影響する資格です。保有資格は履歴書の最前に列挙し、どの業務分野でその資格を活かした実績があるかを具体的なプロジェクトと結びつけて説明できるよう準備してください。
戦略3:担当した公共インフラプロジェクトの規模・実績を数字で示す
「橋梁設計の経験あり」という抽象的な記述ではなく、「主径間XXmの斜張橋の主桁設計を担当」「地盤調査報告書年間XX件作成」「維持管理計画書の策定(対象構造物XX箇所)」のように、プロジェクト規模・成果物の具体的な数字を添えてください。官公庁発注・大型インフラ案件の経験は特に高く評価されます。
戦略4:「技術で社会に貢献する」というミッションへの共感を語る
人・夢・技術グループの根本的な価値観は「人が夢を持って暮らせる社会の創造に技術で貢献する」というミッションです。面接では「自分がなぜインフラ・防災・環境分野で技術を磨きたいのか」という動機の源泉を、実体験を交えて語れるよう準備してください。技術の話だけでなく、社会への影響・意義の話ができる候補者が評価される傾向があります。
戦略5:DX・デジタル技術への関心を示す
グループ内にAIオンデマンド交通・組み込みAI/IoT・DXコンサルの会社を持つことが示す通り、同グループは「インフラ×デジタル」の融合に注力しています。BIM/CIM・GIS・データ分析・IoTセンサー活用など、デジタル技術を活用したインフラ業務の経験・関心がある場合は、積極的にアピールしてください。
戦略6:長期的なキャリアビジョンをグループ成長と結びつける
持株会社傘下のグループ体制が整いつつある成長段階の企業として、「グループが拡大していく中で自分はどう成長したいか」という視点でキャリアビジョンを語ることが有効です。「将来はグループ横断のプロジェクトマネジメントに携わりたい」「国際展開に関与したい」など、グループの方向性と自身のビジョンを重ね合わせた回答が面接官の印象に残ります。
人・夢・技術グループへの転職で評価されやすい経験
以下の経験・スキルを持つ候補者は、人・夢・技術グループの選考で特に高く評価される傾向があります。
- 橋梁(吊橋・斜張橋・PC橋・鋼橋等)の計画・設計・施工管理経験
- 道路・トンネルの計画・設計・調査経験
- 地盤調査・地質調査・土質試験の実務経験
- 斜面防災・土砂災害対策コンサルティングの経験
- 液状化解析・軟弱地盤対策の設計経験
- インフラ(橋梁・道路・トンネル等)の維持管理・点検・補修設計経験
- 道路交通情報システム・ITS(高度道路交通システム)関連の開発経験
- 洋上風力・太陽光発電向け地盤調査・基礎設計経験
- 組み込みソフトウェア・ファームウェア開発の経験
- AI/IoTシステムの企画・開発・導入経験
- 技術士(建設部門・地質部門・総合技術監理部門等)の資格保有
- RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)の資格保有
- 地質調査技士・地盤品質判定士等の専門資格保有
- 東南アジア等海外インフラプロジェクトへの参画経験
- BIM/CIM・GISを活用したインフラ設計・管理業務の経験
まとめ
人・夢・技術グループ株式会社は、建設コンサルタント・地盤コンサルタント・インフラIT・DXを一体的に手がける総合インフラ支援グループです。2021年の東証スタンダード上場以降、売上高460億円規模まで着実に成長しており、グループ全体で約2,150名の専門家が日本のインフラを支えています。
転職先として特に魅力的な点は3点あります。
第一に、橋梁・地盤・維持管理・AIシステムという異なる専門領域がグループ内に揃っており、技術者として多様な経験を積みながらキャリアを構築できる環境があること。第二に、官公庁・自治体からの安定した受注基盤に加え、再生可能エネルギー・AIシステムという成長市場へのアクセスがあり、技術者としての市場価値を高め続けられること。第三に、長大・基礎地盤コンサルタンツという業界内で確固たる地位を持つ企業を傘下に持つため、専門技術者として誇りを持って働ける環境があることです。
技術士・RCCM等の専門資格を持ち、社会インフラのフィールドで技術を深めていきたいと考える転職者にとって、人・夢・技術グループは有力な転職先候補の一つです。グループの拡大フェーズにある今がキャリアの転機として適したタイミングと言えるでしょう。
