株式会社Mujinは、産業用ロボットに「知能」を持たせるソフトウェア「MujinController」「MujinOS」を軸に、物流・製造現場の自動化を手掛けるロボティクス企業である。倉庫でのパレタイズ・デパレタイズ、ピッキングといった、人手に依存してきた工程をロボットとAIの組み合わせで自動化する技術を強みとし、イオングループやニチレイロジグループなど大手企業との協業実績を公表している。
2011年7月の設立以来、東京大学エッジキャピタル(UTEC)やJAFCOといった国内有力VCからの出資を受け、2019年には三井住友銀行との大型契約、2023年にはシリーズCで123億円超を調達。2025年12月にはNTT・NTTドコモビジネスとの資本業務提携を含むシリーズDラウンドの初回クローズで364億円規模の資金調達を発表するなど、国内ロボティクス領域で指折りの規模の資金を集め続けているフェーズにある。
同社は非上場企業であり、平均年収・売上高・従業員の詳細な年齢構成といった情報は公式には開示されていない。本記事で紹介する数値は、公式サイトの会社概要・採用ページ・プレスリリースといった一次情報で確認できた範囲のものに限り、推計が入る部分はその旨を明記している。
ロボティクス・AI・物流DXの領域でキャリアを考えている人にとって、Mujinがどのような事業フェーズにあり、どういった人材を求めているかを理解することは、転職判断の精度を高める上で重要である。本記事では転職エージェント・キャリアコンサルタントの視点から、同社の事業内容・年収事情・働き方・転職難易度までを整理する。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社Mujin(英文表記:Mujin, Inc.) |
| 設立 | 2011年7月6日(会社登記) |
| 代表者 | 代表取締役CEO 滝野一征 / 共同創業者・CTO Rosen Diankov |
| 本社所在地 | 〒135-0053 東京都江東区辰巳3-8-5(2019年8月に移転) |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 450人程度(グループ計、2024年11月時点・公式発表) |
| 上場区分 | 非上場 |
| 売上高 | 非公開 |
| 平均年収 | 非公開(本記事内の年収レンジは職種公募情報等からの推計) |
| 事業内容 | 知能ロボットコントローラ「MujinController」「MujinOS」の開発・販売、知能ロボットソリューションの提供 |
| 海外拠点 | 中国(広州)、米国(アトランタ・Mujin Corp.)、オランダ(Mujin Europe Holding B.V.) |
| グループ会社 | Accenture Alpha Automation株式会社、株式会社Mujin Japan(2020年設立・トータルエンジニアリング) |
Mujinは非上場のスタートアップであり、有価証券報告書のような法定開示資料は存在しない。そのため売上高や平均年収といった数値は公式には公表されておらず、本記事ではその点を前提として、確認できる事実と推計を区別して記載している。
従業員数についても公式サイトで公表されている「450人程度(グループ計・2024年11月時点)」という数値が最新の確認できる情報であり、現時点ではこれを更新する公式発表は見当たらない。シリーズDの大型調達や海外拠点の拡大が続いていることから、採用は継続的に行われている可能性が高いが、最新の人数は転職活動時に募集要項や面談で確認することを推奨する。
主な事業内容
Mujinの事業の核は、産業用ロボットに「知能」を持たせることで、従来は人手に頼るしかなかった作業を自動化するというコンセプトにある。ロボット本体を自社で量産するのではなく、ロボットを制御・自律動作させるソフトウェア・プラットフォームを開発し、物流・製造現場に実装するところに特徴がある。
公式サイトでは、デジタルツイン基盤プラットフォーム「MujinOS」を中核に、物流ロボット(デパレタイザー・パレタイザー・ピッキングロボットなど)、FA(ファクトリーオートメーション)向けロボット、モバイルロボット(AGV)という複数の事業ラインが紹介されている。以下、確認できた範囲でそれぞれを整理する。
知能ロボットコントローラ「MujinController」「MujinOS」
Mujinの技術的な核となるのが、ロボットの「知能」部分を担うソフトウェアである。センサー情報をもとにロボットの動作をリアルタイムに自律計算し、従来のロボットでは難しかった不定形・非定型な作業(箱の積み付け・ピッキングなど)を自動化することを目指している。公式サイトでは「産業現場をリアルタイム自律制御」するプラットフォームとして紹介されており、ハードウェアメーカーを問わず導入できる汎用性が特徴とされている。
物流ロボットソリューション(デパレタイザー・パレタイザー・ピッキング)
倉庫・物流センター向けに、パレットへの積み付け(パレタイズ)・パレットからの取り出し(デパレタイズ)、商品のピッキングを自動化するロボットソリューションを展開している。2025年11月には最大1,400ケース/時を処理できる「Mujin単載パレタイザー」を発売しており、処理能力の向上が継続的な開発テーマになっていることがうかがえる。イオングループやニチレイロジグループなど、大手企業の物流現場での導入事例が公表されている。
モバイルロボット(AGV)
倉庫・工場内の搬送を自動化するAGV(無人搬送車)のラインアップも展開している。2025年10月には800kg可搬・1,500kg可搬のセーフティーモデルを、2026年3月には300kgの小型モデルと1,500kgの重量モデルを追加発表しており、現場の荷重・用途に応じて複数モデルを揃える方向で拡充が続いている。
製造・物流コンサルティング
ロボット・ソフトウェアの提供だけでなく、現場の自動化構想そのものを支援する製造・物流コンサルティング機能も持つ。採用ページでも職種区分として明示されており、顧客の業務プロセスを理解した上で自動化ソリューションを設計・導入する役割が、技術職と並ぶ重要な職種として位置づけられている。
グローバル展開と関連会社
中国(広州)、米国(アトランタ、Mujin Corp.)、オランダ(Mujin Europe Holding B.V.)に海外拠点を持ち、グローバルでの事業展開を進めている。また、グループ会社としてAccenture Alpha Automation株式会社、トータルエンジニアリングを担う株式会社Mujin Japan(2020年設立)があり、技術開発から導入・保守までを一体的に提供する体制を構築している。
Mujinの強み
強み1. 汎用的な知能ロボット技術への特化
Mujinは特定のロボットメーカーに依存しない「知能」部分のソフトウェアに特化しており、ハードウェアを問わず適用できる汎用性を打ち出している点が強みである。転職者にとっては、特定ベンダーのロボットだけでなく、ロボティクス制御・自律動作のアルゴリズムという裾野の広い技術領域に触れられる点が魅力になり得る。
強み2. 大手企業との実導入実績
イオングループやニチレイロジグループといった大手企業の物流現場での導入事例を公式に公表している。スタートアップでありながら大手企業の実務インフラに食い込んでいる実績は、転職後に手掛けるプロジェクトの規模・インパクトの大きさを期待できる要素になる。
強み3. 継続的な大型資金調達
2023年のシリーズC(123億円超)、2025年のシリーズD初回クローズ(364億円規模)と、大型の資金調達を継続的に実現している。資金調達の規模はそのまま事業の成長スピードや採用投資の余力を示すものではないが、少なくとも投資家からの評価と事業拡大への原資は確保されている状況にあると言える。
強み4. NTTグループとの資本業務提携
2025年12月にNTT・NTTドコモビジネスとの資本業務提携を発表している。大手通信グループとの連携は、販路拡大や既存顧客基盤へのアクセスという観点で、スタートアップ単独では得にくいスケールメリットをもたらす可能性がある。転職者にとっては、大企業との協業プロジェクトに関与できる機会が増えることが期待できる。
強み5. グローバル拠点を持つ事業基盤
中国・米国・オランダに海外拠点を構えており、国内市場だけでなく海外市場も見据えた事業運営を行っている。語学力やグローバルなプロジェクト経験を積みたい人にとっては、国内スタートアップでありながら海外拠点との連携機会がある点は選択理由になり得る。
強み6. 受賞歴・メディア掲載による対外評価
Mujinは創業以来、ロボット大賞やロジスティクス大賞など外部の技術賞を複数回受賞しているほか、2026年にはTIME誌「TIME 100 Companies」への掲載や、三五とMujinの協業による工場物流DXソリューションでの日本物流大賞受賞も公式発表されている(詳細は後述の「Mujinの受賞歴」を参照)。これらの受賞・掲載は、業界内外での技術力・事業インパクトに対する第三者評価の一つとして参考になる。
Mujinの受賞歴
Mujinは創業以来、ロボティクス・物流DX領域の技術力を評価する複数の賞を受賞しており、転職検討にあたっては対外的な評価の変遷を正確に把握しておくことが望ましい。特に2026年の受賞・掲載については、過去の受賞と名称が似ているため混同しやすく、注意が必要である。
過去の主な受賞歴(公式サイト沿革より)
公式サイトの会社概要・沿革ページによれば、Mujinは2016年に「ベンチャーとして初めてロボット大賞 経済産業大臣賞」を受賞して以降、2018年・2021年・2023年にはそれぞれ異なる回次・部門で「ロジスティクス大賞」を受賞しているほか、日本機械学会賞や日本産業技術大賞 審査委員会特別賞なども受賞している。これらは年度・回次ごとに別個の受賞であり、同一の賞を指すものではない。
2026年5月:TIME誌「TIME 100 Companies」への掲載
2026年5月、米TIME誌が発表した「TIME 100 Companies」特集にMujinが選出され、デジタル版にCEO滝野一征のコメントが掲載された(公式ニュースリリースに基づく)。これはロジスティクス大賞とは無関係の、海外メディアによる掲載である。
2026年6月:三五との協業による「日本物流大賞」受賞
2026年6月、株式会社三五とMujinの協業による工場物流DXソリューション(多品種通い箱ハンドリングロボット・AGV・倉庫制御システムWCSを統合した自動化トータルソリューション)が、第1回「日本物流大賞」の先進技術活用賞を受賞したことが公式発表された。これは過去にMujin単独で受賞した「ロジスティクス大賞」とは名称が似ているものの全く別の賞であり、三五との協業に対して「ロジスティクス大賞」が授与されたという事実はない。応募書類や面接で受賞歴を語る際は、この点を正確に区別しておくことが望ましい。
受賞歴を整理する際の注意点
- 「ロジスティクス大賞」(2018年・2021年・2023年)と「日本物流大賞」(2026年)は主催・回次が異なる別の賞であり、同一視しない
- 2026年の日本物流大賞は、Mujin単独の受賞ではなく株式会社三五との協業案件に対する受賞である
- TIME 100 Companiesは海外メディアによる企業選出であり、国内の技術賞とは評価軸が異なる
- いずれの受賞・掲載も公式ニュースリリースで確認できる範囲の情報であり、本記事のreferencesに出典を明記している
Mujinの年収事情
Mujinは非上場企業であり、平均年収は公式に開示されていない。以下の職種別レンジは、ロボティクス・AI領域のスタートアップにおける一般的な募集水準や採用市場の相場観から推計したものであり、Mujin固有の確定値ではない点に注意してほしい。実際の提示額は選考過程・経験・スキルセットによって大きく変動する。
職種別の想定年収レンジ(推計)
| 職種 | 想定年収レンジ(推計) |
|---|---|
| ソフトウェアエンジニア(制御・アルゴリズム) | 600万円〜1,100万円程度と推計 |
| ロボティクスエンジニア(ハードウェア設計) | 550万円〜1,000万円程度と推計 |
| システムエンジニア・導入SE | 500万円〜850万円程度と推計 |
| 製造・物流コンサルタント | 550万円〜950万円程度と推計 |
| 営業・事業開発 | 500万円〜900万円程度と推計(インセンティブ別途の可能性あり) |
| コーポレート(人事・財務・広報等) | 450万円〜750万円程度と推計 |
| マネージャー・リード職 | 800万円〜1,300万円程度と推計 |
給与制度の特徴
公式サイト・採用ページでは給与テーブルや等級制度の詳細は公表されていない。一般的なロボティクス・AIスタートアップの傾向として、専門性の高いソフトウェア・ハードウェア人材には相応の処遇を用意する一方、職種・経験年数による差が大きくなりやすい点は念頭に置いておきたい。選考時にレンジや評価制度について具体的に質問することが望ましい。
年収を見る際の注意点
- 平均年収・給与テーブルは非公開であり、本記事の数値はあくまで業界相場からの推計である
- 提示年収は経験・スキル・交渉によって大きく変動するため、個別の内示額を基準に判断する必要がある
- インセンティブや株式報酬(ストックオプション等)が含まれる場合、非上場であるため現時点での価値確定は不確実である
- 急成長フェーズの企業であるため、採用時期によって処遇水準が変化している可能性がある
- 最終的な条件は内定時の労働条件通知書・雇用契約書で必ず確認すること
Mujinの働き方・福利厚生
勤務時間・休日制度・リモートワークの可否といった詳細な就業条件は、公式サイトの採用ページ上では一般公開されておらず、募集職種ごとの選考プロセス(外部ATS「Lever」経由の応募)の中で開示される設計になっている。以下は公式に確認できた情報と、選考時に確認すべき項目の整理である。
募集職種の区分(公式採用ページで確認できる範囲)
- ソフトウェア開発
- ハードウェア設計&製造
- システムエンジニアリング
- 製造・物流コンサルティング
- 営業・マーケティング
- IT・情報セキュリティ
- コーポレート(広報・人事・財務経理等)
選考時に確認したい福利厚生・労働条件の項目
- 勤務時間・フレックスタイム制度の有無
- リモートワーク・在宅勤務制度の可否と頻度
- 休日・休暇制度(年間休日数、有給休暇の取得状況)
- 社会保険・退職金制度の有無
- 住宅手当・通勤手当などの諸手当
- 研修・資格取得支援制度
- 海外拠点(中国・米国・オランダ)との異動・出張の機会
- 評価制度・昇給のタイミングと基準
- ストックオプション等のインセンティブ制度の有無
- オフィス環境(本社:東京都江東区辰巳)
採用ページでは「"リアル"をお届け」という方針のもとメンバーの声やインタビューを発信しており、社員の働き方の雰囲気をつかむ手段として活用できる。一方で定量的な福利厚生情報は限られているため、選考が進む中で人事担当者に具体的な制度を確認することを強く推奨する。
Mujinの社風・カルチャー
一言で表すなら「技術で現場課題に挑むエンジニア集団」
Mujinは採用ページで「"最高の仕事とはなにか" 常に問い続ける」という企業理念を掲げ、少子高齢化による労働力減少という社会課題をロボットの知能化で克服することを使命として掲げている。CEOとCTOが共同創業者としてともに技術畑出身であることもあり、技術力を軸に現場の実務課題を解決するという志向が強いカルチャーだと考えられる。
公式サイトでは社員インタビューやエンジニアインタビューを積極的に発信しており、現場で直接顧客の課題と向き合う姿勢を重視していることがうかがえる。大手企業との協業や海外拠点の展開が進んでいることから、グローバルかつ実務的な環境で成長したいエンジニア・コンサルタントに向いている社風だと言える。
評価される人物像
- 技術的な専門性を継続的に高め続けられる人
- 顧客の現場課題を理解し、技術と業務の両方の視点で考えられる人
- 変化の速いスタートアップ環境に適応し、裁量をもって動ける人
- グローバルなチーム・拠点との協働に抵抗がない人
表面的なイメージと実態の差
「ロボット企業」という響きからハードウェア中心の会社というイメージを持たれがちだが、実態としては知能ロボットコントローラ(ソフトウェア)を核にした技術会社であり、ソフトウェアエンジニアやアルゴリズム開発者の役割が事業の中心に位置づけられている。応募前にソフトウェア・ハードウェアどちらの職種が自分の志向に合うかを、募集要項で具体的に確認することが重要である。
Mujinの転職難易度
難易度:B級
Mujinは非上場のスタートアップであるため、大手上場企業のように大量採用を行う構造ではなく、職種ごとに専門性を見極めた選考が行われると考えられる。ソフトウェア・ハードウェアの技術職については高度な専門スキルが求められる一方、製造・物流コンサルティングや営業・コーポレート職は業界経験やビジネススキルが評価される傾向にあると想定される。
採用情報は外部ATS(Lever)経由での応募が基本となっており、職種別に求める経験・スキルが明確に定義されている可能性が高い。選考難易度は職種によって幅があるため、一律に「易しい/難しい」と判断するのではなく、応募する職種の要件を丁寧に確認したうえで対策することが望ましい。
理由1. 専門性の高い技術職が中心
ロボティクス制御・アルゴリズム開発といった技術職は、該当領域の実務経験や専門知識が重視されやすい分野である。未経験からの転身は難易度が高くなりやすく、関連する開発経験やロボティクス・AI分野の学習歴があると評価されやすい。
理由2. 急成長フェーズゆえの採用基準の変化
大型資金調達を重ねているフェーズにあるため、事業拡大に応じて採用基準や求める人材像が変化している可能性がある。応募時点の最新の募集要項を確認し、求められる経験・スキルセットを正確に把握することが重要である。
理由3. 職種による選考プロセスの違い
技術職・コンサル職・コーポレート職など職種によって評価される観点が異なるため、自分がどの職種で応募するかによって対策すべきポイントが変わる。募集ページの職種区分を確認し、適切な職種を選んで応募することが選考通過の前提になる。
20〜30代のキャリア相談(無料)→Mujinに向いている人
ロボティクス・AI技術に専門性を持つエンジニア
制御工学・アルゴリズム開発・自律ロボットの研究開発経験を持つ人にとっては、知能ロボットコントローラという技術の中核を担える環境である。
物流・製造現場の業務知見を持つコンサルタント
倉庫・物流センターや製造現場の業務プロセスを理解している人は、製造・物流コンサルティング職で強みを発揮しやすい。
グローバル環境での成長を志向する人
中国・米国・オランダに拠点を持つ事業展開のもとで、海外拠点との協業や将来的な海外赴任の可能性に関心がある人に向いている。
急成長スタートアップでの裁量を求める人
大型資金調達を重ねる成長フェーズの環境で、裁量を持って事業にコミットしたい人に向いている。
社会課題解決への関心が高い人
少子高齢化による労働力減少という社会課題に、ロボットの知能化で向き合うという企業理念に共感できる人には、働く意義を見出しやすい環境だと考えられる。
Mujinに向いていない人
以下は批判ではなくミスマッチ防止のための客観情報である。企業の特性と自身の志向を照らし合わせる参考にしてほしい。
- タイプ: 安定した待遇・制度が整った大手企業での就業を重視する人(非上場のため財務情報の開示が限られ、待遇の見通しが立てにくい)
- タイプ: 事業方針やプロジェクトの変化が少ない、安定した業務を好む人(大型資金調達を重ねる成長フェーズでは事業方針・体制が変化しやすい可能性がある)
- タイプ: リモートワークや働き方の柔軟性を就業条件として最優先する人(詳細な制度が公式に公開されておらず、選考時の確認が必須)
- タイプ: ロボット=ハードウェア開発のみを想像している人(事業の中核はソフトウェア・制御アルゴリズムであり、イメージとのギャップが生じやすい)
- タイプ: 専門領域を問わない広範なゼネラリスト業務を志向する人(職種ごとに専門性が明確に求められる構造である)
Mujinの選考対策
対策1. 応募職種の技術要件を正確に理解する
ソフトウェア・ハードウェア・コンサル・コーポレートなど職種ごとに求められるスキルセットが異なるため、募集要項(外部ATS「Lever」上の求人ページ)を精読し、自分の経験と求める要件の接続点を具体的に言語化しておくことが重要である。
対策2. ロボティクス・物流DXへの関心を具体的に語れるようにする
「なぜMujinか」という問いに対して、同社が手掛ける知能ロボットコントローラや物流自動化の技術・事業領域への理解と関心を、自身の経験と結びつけて語れるように準備しておくとよい。公式サイトの事例紹介(イオングループ、ニチレイロジグループ等)や受賞歴(日本物流大賞等)を把握しておくことも有効である。
対策3. 技術職は専門性を裏付ける実績を整理する
ソフトウェアエンジニア・ロボティクスエンジニアとして応募する場合は、制御・アルゴリズム・自律動作に関する開発経験や成果を、具体的なプロジェクト単位で説明できるように整理しておくことが望ましい。
対策4. コンサル・営業職は現場理解とビジネス視点を示す
製造・物流コンサルティングや営業職で応募する場合は、現場の業務プロセス理解に加えて、顧客課題を事業提案に落とし込む思考プロセスを具体的な経験とともに示すことが評価につながりやすい。
対策5. 成長フェーズの企業であることを前提に質問を準備する
大型資金調達を重ねる成長フェーズの企業であるため、事業方針・組織体制・評価制度などについて、選考の場で積極的に質問し、入社後のミスマッチを減らす準備をしておくことが重要である。
Mujinへの転職で評価されやすい経験
- ロボット制御・自律動作アルゴリズムの研究・開発経験
- 産業用ロボット・FA機器の設計・開発経験
- 物流センター・倉庫の業務プロセス改善・自動化導入の経験
- 製造現場の生産性改善・コンサルティング経験
- ソフトウェアエンジニアとしてのシステム開発・実装経験
- AI・機械学習を用いた画像認識・センシング技術の開発経験
- 海外拠点・海外顧客とのプロジェクトマネジメント経験
- スタートアップでの事業立ち上げ・急成長期の組織運営経験
- 大手企業向けのB2B営業・事業開発の経験
- IT・情報セキュリティ領域での実務経験
- 人事・財務・広報などコーポレート部門での組織拡大期の経験
- 海外語学力(英語・中国語等)を活かしたグローバル業務経験
- 技術と事業の両方を理解した上での提案・折衝経験
- ロボティクス業界以外からの異業種での現場改善経験
- プロジェクトを横断的に推進するマネジメント経験
特に評価されやすいのは、ロボティクス・制御技術の専門性と、物流・製造現場の実務理解を併せ持つ経験である。
20〜30代のキャリア相談(無料)→まとめ
株式会社Mujinは、知能ロボットコントローラ「MujinController」「MujinOS」を核に、物流・製造現場の自動化を手掛ける非上場のロボティクス企業である。大型の資金調達を継続的に実現し、NTT・NTTドコモビジネスとの資本業務提携や大手企業との導入実績を積み重ねている点から、国内ロボティクス領域で存在感を高めているフェーズにあると言える。
一方で非上場企業であるため、平均年収や売上高といった財務情報は公式には開示されておらず、転職検討にあたっては選考プロセスの中で条件を具体的に確認していく姿勢が求められる。本記事で示した年収レンジや働き方の情報の多くは推計・公式発表に基づく範囲での整理であり、最終的な判断は内定条件や面談での確認を基準にしてほしい。
ロボティクス・AI・物流DXの領域に専門性や関心を持つ人にとって、Mujinは技術力を軸に大手企業の実務課題と向き合えるフィールドである可能性が高い。応募を検討する際は、自身の経験と募集職種の要件を丁寧に照らし合わせ、成長フェーズの企業であることを踏まえた質問・準備を行うことで、より納得度の高い転職判断につながるはずである。
転職は情報収集と準備の質で結果が大きく変わる。Mujinのように非上場で情報開示が限定的な企業を検討する際は、公式発表や採用担当者への直接確認を積み重ね、焦らず着実に自分に合ったキャリアの選択を進めていってほしい。
