株式会社MOTAは、「オートックワン」という自動車情報メディアの老舗として1999年に産声を上げ、現在は自動車・不動産流通のDXカンパニーへと大きく変貌を遂げた企業です。2019年の社名変更を機に、単なるメディア企業から「フェア・トレードを実現するDXプラットフォーム」へとビジネスモデルの転換を果たしました。

中古車一括査定サービス「MOTA車買取」は、最大20社が入札する独自のオークション方式で業界に新風を吹き込み、2023年からは中古車CtoBオークション「MOTAオークション」も本格化。2024年には大手オークション企業のオークネットを資本提携先に迎え、規模拡大を加速させています。さらに2024年10月には「MOTA不動産査定」を立ち上げ、自動車DXで培ったノウハウを不動産市場にも展開しはじめました。

非上場・従業員約160名という規模感ながら、2024年売上約69億円・2025年目標100億円という成長軌道を描く同社。「安定した大企業への転職」を求める方には物足りなさを感じるかもしれませんが、「自分のアクションが事業数字に直結する環境」「DXを通じて産業の課題解決に取り組む仕事」に魅力を感じる方には、非常に面白い選択肢になり得ます。本記事では、人材エージェントの視点からMOTAの実態を可能な限り正直に解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社MOTA(モータ)
旧社名オートックワン株式会社
設立1999年6月3日
代表取締役CEO佐藤 大輔
本社所在地東京都港区赤坂2丁目4番6号
資本金1億4,149万円
従業員数約156〜166名(2025年1月時点)
上場区分非上場(オークネットが持分法適用関連会社として出資)
売上約69億円(2024年実績)/100億円(2025年目標)
平均年収非公表(求人によっては高水準のレンジも存在)
事業内容自動車DX事業(MOTA車買取・MOTAオークション)、不動産DX事業(MOTA不動産査定)
ミッション「世界中に、もっとフェア・トレードを」
ビジョン「MOVE ON, TRAVEL AROUND(挑戦と、探求)」

1999年、米国オートバイテルインク社の日本法人として設立後、2008年にオートックワン株式会社に商号変更、2019年に現在の株式会社MOTAに改称しています。長い沿革を持ちながら、2018年前後に代表が交代して以降、メディア企業からDXプラットフォーム企業へとビジネスモデルを大きく転換してきたユニークな歴史を持ちます。

主な事業内容

自動車DX事業

MOTA車買取(中古車一括査定)

MOTAの主力サービスであり、同社の成長エンジンです。ユーザーが車両情報を入力すると、全国1,500社以上の買取加盟店が最大20社まで入札。その結果、上位3社のみがユーザーに連絡できる仕組みになっています。

従来の一括査定サービスは「複数の業者から大量に電話がかかってくる」という苦痛を伴うものでしたが、MOTAは「電話してくるのは上位3社のみ」という制限を設けることで、ユーザーの負担を大幅に軽減しています。買取価格は入札後に原則として下げられない仕組みも導入しており、「透明性」と「利便性」を同時に追求した設計が特徴です。

2025年12月からは「MOTA車買取サポート」も開始。アポ調整・査定・商談をすべてMOTA側のスタッフが代行するBPO型サービスも展開し、買取業者向けのB2Bソリューションとしても進化しています。

MOTAオークション(中古車CtoBオークション)

2023年に本事業化した、一般消費者(C)と買取業者(B)をつなぐCtoBオークションサービスです。従来のBtoBオークション市場に対し、消費者が直接オークション市場に持ち込める仕組みを構築しました。

2024年5月には中古車BtoBオークション大手の株式会社オークネットがMOTAに出資し、持分法適用関連会社化。オークネットが持つ1.5万社超の会員企業・年間約50万台の成約実績というネットワークとMOTAのDXノウハウを組み合わせることで、MOTAオークションの取引台数の飛躍的な拡大を狙っています。

MOTA決済

買取代金の入金確認が取れるまで車両を引き渡さないエスクローサービスです。代金未払いリスクや業者破産への備えとして機能し、CtoBオークションの安全性を担保する重要な仕組みです。

不動産DX事業

MOTA不動産査定

2024年10月29日に開始した、不動産版の入札型査定サービスです。マンション・一戸建て・土地の売却を検討しているユーザーに対し、複数の不動産会社が事前に査定価格を提示し、上位3社のみがユーザーと商談できる仕組みを採用。自動車DXで培ったフェア・トレードモデルを不動産市場へ応用した新規事業です。

不動産分野は売買単価が高く、かつ情報の非対称性が大きい市場です。「不動産会社にどこを選べばいいかわからない」「強引な営業が怖い」というユーザーの不安を取り除くアプローチは、MOTA車買取の成功パターンを踏襲しています。

メディア事業

旧来の自動車情報メディア「autoc-one.jp」を運営し、新車・中古車の価格情報、試乗レポート、業界ニュースなどのコンテンツを提供しています。自動車DX事業のユーザー獲得における集客基盤として機能しており、SEOや広告運用を通じてMOTA車買取への送客を担う重要な存在です。

株式会社MOTAの強み

強み1. 自動車流通DXにおける先行者優位

MOTA車買取は、一般的な一括査定サービスとは異なる「入札型・上位3社限定連絡」という独自のUI設計を確立しています。ユーザーにとって「電話がしつこくない」「査定額が競争で上がる」という価値提案は、口コミでの拡散力が高く、中古車買取査定の申込数・参画店数において国内最大クラスの地位を築いています。

MOTAが単なる比較サイトと異なるのは、「ユーザーの手間を最小化しながら、売却価格を最大化する」という設計思想が業者側・ユーザー側の双方のインセンティブに沿っている点です。この構造的な優位性は、競合サービスが簡単に模倣できるものではありません。

強み2. オークネットとの資本提携による競争力の強化

2024年のオークネットによる持分法適用関連会社化は、MOTAにとって単なる資金調達以上の意味を持ちます。オークネットが持つ1.5万社超の業者ネットワーク・全国112の提携オークション会場・実績のあるリアルタイムオークションシステムを活用することで、MOTAオークションの参加業者数と成約台数を短期間で大きく伸ばせる可能性があります。

スタートアップが苦手とする「リアルの業者ネットワーク構築」をオークネットとの協業で補完できる点は、事業のスケーラビリティを高める構造的な強みです。

強み3. 自動車で確立したモデルを隣接市場へ展開できる

MOTA不動産査定の立ち上げは、同社のビジネスモデルの汎用性を示しています。「情報の非対称性が大きい・高単価の売買・業者選びが難しい」という市場特性を持つ領域であれば、MOTAが自動車で実証した「入札型フェア・トレードプラットフォーム」の設計が有効に機能します。

代表・佐藤大輔氏は「自動車・不動産にとどまらず、キャリア・結婚など人生の重要な意思決定領域全般への展開」を構想しています。この多角化ポテンシャルは、将来の成長機会の広さとして評価できます。

強み4. 老舗メディア資産と20年超の検索エンジン信頼性

「autoc-one.jp」というドメインは1999年からの歴史を持ち、自動車情報ジャンルにおいて高い検索エンジン評価を蓄積しています。新規のDXスタートアップが1から構築しようとすれば相当のコストがかかるメディア基盤を、既に保有しているのはMOTAの隠れた強みです。

コンテンツSEOや広告運用を活用した自社ユーザー獲得ができる点は、CAC(顧客獲得コスト)の面で大きな優位性を生み出しています。

強み5. フラットな組織文化と意思決定の速さ

従業員約160名という規模は、「大企業的な官僚制」と「初期スタートアップの混乱」の中間に位置します。コアバリュー「ひとのかがやき」のもと、「上下関係なく自由に意見を言い合えるフラットな雰囲気」という社員の声が複数の口コミサイトに投稿されています。

意思決定のスピードは、大企業や上場企業には及ばないほど速く、「自分の提案が翌月の施策に反映される」という経験を積みやすい環境です。現場の意見が経営陣に届きやすい点は、裁量を持って仕事をしたいミドル層の転職者にとって魅力的に映ることが多いです。

強み6. 「挑戦と失敗を受け入れる」カルチャーの明文化

MOTAは採用サイトで「失敗をそのまま将来の成功につなげる姿勢」「挑戦と探求の精神」を明示しています。ピボットの歴史(オートックワン→MOTA、メディア→DXプラットフォーム)が示すように、経営自体が変化への適応を厭わない組織であり、社員に対しても同じ柔軟性を求めながら支援する文化が育っています。

株式会社MOTAの年収事情

MOTAは非上場企業であり、有価証券報告書による全社平均年収の開示はありません。ただし、各種転職サイトの口コミや公開求人から、職種別のおおよその年収レンジを把握することができます。

職種別の想定年収レンジ

職種例想定年収(目安)
Webマーケティング・広告プランナー650万〜800万円
プロダクト開発ディレクター710万〜1,009万円
UI/UXデザイナー800万〜1,000万円
エンジニア(Webサービス系)710万〜1,009万円
ビジネス企画・事業開発500万〜750万円
営業・カスタマーサクセス300万〜500万円
コーポレート(経理・人事など)350万〜500万円

※上記は公開求人・採用情報・口コミ情報をもとにした目安であり、実際の年収はグレード・評価・職種によって大きく異なります。

給与制度の特徴と注意点

転職口コミサイトの一部には「20代で役職なしなら300万円台もあり得る」「みなし残業30時間込みでこの金額は都内では厳しい」という辛口の声も存在します。一方、エンジニア・プロダクト・マーケティングなどの専門職系ポジションでは700万〜1,000万円超という高水準の求人も確認されており、職種間の格差が大きい構造となっているようです。

転職会議の口コミ評価は2.41点(満5点)と高いとは言えず、待遇面では課題感を持つ社員もいる模様です。一方、エン カイシャの評判では総合3.4点と比較的穏やかな評価になっており、ポジション・部署によって職場体験の差が大きいことが伺えます。

面接段階で「固定残業代の時間数」「昇給の頻度・幅」「評価基準の透明性」については必ず確認することを強くお勧めします。

株式会社MOTAの働き方・福利厚生

勤務時間・休日

  • フレックスタイム制: 勤務可能時間7:00〜22:00、コアタイム11:00〜16:00
  • 年間休日: 122日(求人情報記載)
  • 有給休暇: 法定付与(初年度10日〜)
  • 有給消化率: 約30%(転職会議データ)※比較的低い水準

リモートワーク・働き方

  • ハイブリッド勤務: 出社とリモートワークの両立を推進
  • 出社手当: 出社1日あたり1,000円を支給(テレワーク推進へのインセンティブ設計)
  • フレックス制度により保育園の送り迎えなど柔軟な時間調整が可能
  • 月平均残業時間は約23.4時間(転職会議データ)

ユニークな福利厚生・制度

  • アニバーサリー休暇: 誕生月に1日+記念日1日の計年2回の有給休暇付与
  • リフレッシュ休暇: 勤続3年以上の社員に、3年ごとに連続5日間の有給休暇付与
  • 看護等休暇: 子どもの看護・式典出席などに年5日まで特別有給休暇として付与
  • 時短勤務制度: 子育て中の社員向けの柔軟な時短勤務
  • 各種社会保険完備

働き方を見る際の注意点

リモートワーク制度やフレックス制度など、制度自体は現代的で整っています。一方、有給消化率が約30%という数字は決して高くなく、実際の取得しやすさは部署・時期によって差があると考えられます。スタートアップとしての成長フェーズにある企業であるため、繁忙期の業務負荷は一定程度想定しておく必要があります。

「フレックスで自由に」というイメージだけで入社すると、事業の急拡大に伴う業務量の増加や、「数字にコミットする文化」との温度感のギャップを感じる可能性があります。

株式会社MOTAの社風・カルチャー

一言で表すなら「共創型・フラット・フェアにこだわるDXベンチャー」

MOTAのカルチャーを語るうえで欠かせないキーワードは「フェア・トレード」「共創」「ひとのかがやき」の3つです。単なるスローガンにとどまらず、サービス設計・組織運営・評価制度にまで「フェア(公正・公平)」という価値観が貫かれている点が特徴的です。

コアバリュー「ひとのかがやき」は、「一人ひとりが遠慮なく意見を発信できる環境」「強みや個性を最大限に引き出す風土」という形で体現されています。実際の社員口コミにも「20代から40代まで幅広い年齢層がいるが、上下関係なくフラットに意見を言い合える」「部門の壁が低く横連携がしやすい」という声が見られます。

評価される人物像

  • 課題に対して自分で仮説を立て、実行し、結果から学ぶことができる人
  • 変化を恐れず、むしろ変化の中に面白さを見出せる人
  • 組織の枠を超えて他者と協働し、信頼関係を構築できる人
  • 「フェアであること」という価値観に共感できる人
  • 数字や結果に対して正直に向き合える人

実態に即した補足

外から見ると「フラットで働きやすそう」という印象を持ちやすいMOTAですが、実態はDXスタートアップ特有のダイナミズムがあります。事業のピボットや方針転換は過去にも複数回あり、自社サービスの立ち上げ・軌道修正を繰り返してきた組織です。

口コミには「給与制度や社内評価に課題がある」という声も存在しており、評価の透明性・一貫性については個人差・部署差があるようです。「安定した評価体系のもとでじっくり成長したい」という方より、「不確実性の中でも自分で道を開ける人」に向いた環境だと見立てています。

社員間のコラボレーションを促進する「共創」の文化は本物で、部門横断プロジェクトや社内交流が活発という証言も多いです。縦割り組織に窮屈さを感じてきた方にとっては、解放感を覚える組織風土かもしれません。

株式会社MOTAの転職難易度

難易度:中程度(職種・ポジションによって幅あり)

★★★☆☆

難易度評価の根拠

理由1. 非上場・知名度は限定的で競争倍率はそれほど高くない

東証プライム上場企業や有名スタートアップと比較すると、MOTAは転職市場での知名度がまだ高くありません。「自動車業界・DX・スタートアップ」に関心の高い求職者には認知されていますが、全方位的に応募者が殺到するような企業ではないため、選考の競争率は中程度です。

ただし、専門職ポジション(エンジニア・プロダクト・UXデザイナー)は採用要件が高く、スキルマッチの面で難度が上がります。

理由2. 職種によって求める専門性のレベルが異なる

プロダクト開発ディレクターやWebエンジニアは「マーケティング戦略立案・実行3年以上」「WebサービスのUI/UX改善3年以上」などの実務経験が必須要件として明示されており、経験が浅い候補者には難関です。一方、ビジネス系ポジションは経験年数よりも「志向性・カルチャーフィット」を重視する傾向があり、異業種からの転身も不可能ではありません。

理由3. カルチャーフィットが重視される

採用において「柔軟性と適応力」「前向きに挑戦できるか」「MOTAでのキャリアを長期的に考えているか」が重要な評価軸とされています。スキルの有無だけでなく、「フェア・トレードという価値観への共感」「変化の多いスタートアップ環境への耐性」が選考を通じて評価されます。

単に「自動車業界での経験があります」「DXに興味があります」という表層的なアプローチでは、一次選考を通過できても最終面接で価値観のミスマッチが露呈するリスクがあります。

株式会社MOTAに向いている人

1. 産業の非効率を技術で解決したい人

自動車売買・不動産売買という「不透明で消費者が損をしやすい市場」を、DXによってフェアに変えるというテーマに心から共感できる人です。「世界中に、もっとフェア・トレードを」というミッションを自分ごととして語れる人は、仕事の動機がぶれにくく、MOTAの文化にもはまりやすいでしょう。

2. スタートアップのスピードと手触り感を求める人

大企業では「自分の仕事が会社の数字にどう貢献しているかわからない」と感じてきた人に向いています。従業員160名規模のMOTAでは、自分の施策や改善が直接事業数字に反映される手触り感があります。「成長企業の成長フェーズに立ち会いたい」という動機がある人には、タイミングとして面白い局面です。

3. マーケティング・プロダクト・エンジニアリングを横断したい人

MOTAはコンテンツSEO・広告運用・プロダクト設計・データ分析・BPOといった多様な要素が事業に絡み合っています。「マーケティングだけ」「開発だけ」という縦割りの仕事ではなく、事業成長のために複数の領域を横断して動ける人材を歓迎しています。

4. 変化・ピボットを成長の機会ととらえられる人

オートックワン時代からの事業転換の歴史が示す通り、MOTAは環境の変化に合わせてビジネスモデルを柔軟に変え続けてきた組織です。「決まった仕事を安定してこなしたい」ではなく「変化の中で自分のスキルを磨き続けたい」という志向の人に向いています。

5. 中古車・不動産・生活インフラ業界に関心がある人

自動車流通・不動産・将来的にはキャリアや結婚など「人生の重要な意思決定」の領域でDXを推進したいというビジョンに共鳴できる人は、長期的なモチベーションを維持しやすいでしょう。特に、これらの業界での実務経験や業界知識を持つ方は、即戦力として評価されやすい立場にあります。

株式会社MOTAに向いていない人

向いていない人を書くのは「企業を悪く言うため」ではありません。転職後のミスマッチを防ぐための正直な情報として受け取ってください。

  • 安定した大企業的な処遇を求める人: 非上場のスタートアップであり、給与水準・評価制度・福利厚生の充実度は大企業には及ばない部分があります。「上場企業の安定感」を求めるなら選択肢として合わない可能性があります
  • 有給をしっかり消化したい人: 有給消化率約30%という数字が示すように、現状の取得環境は十分とは言えません。ワークライフバランスを最優先にする方には不安が残ります
  • 明確なキャリアパスと評価体系を求める人: スタートアップゆえに人事制度・グレード体系が大企業ほど整備されておらず、「何をすれば昇格するか」の透明性は高くないという声もあります
  • 変化のない安定した業務環境を好む人: 事業のピボットや方針転換が繰り返されてきた組織文化のため、「決まった仕事を淡々とこなしたい」という方にはストレスになる可能性があります
  • 自動車・不動産業界に全く関心のない人: 事業の本質が特定業界の流通DXである以上、業界への関心がゼロだと知識の習得や仕事への熱量が続きにくいです

株式会社MOTAの選考対策

1. 「なぜMOTAなのか」を産業課題の文脈で語る

「自動車が好き」「DXに興味がある」という一般論ではなく、「自動車売買・不動産売買の情報非対称性をどう感じてきたか」「MOTAのフェア・トレードモデルのどこに共感したか」を具体的に語れるようにしてください。ミッション「世界中に、もっとフェア・トレードを」への共感と、自分がどのように貢献できるかを接続して話せる準備が不可欠です。

2. スキルを「事業成長への貢献」として語る

マーケティング経験者であれば「何のKPIをどう改善したか」、エンジニアであれば「開発したプロダクトがどのようなビジネス指標に寄与したか」まで語れる準備をしてください。「スキルがあります」ではなく「このスキルでMOTAの課題Xを解決できます」という論点で話せると、選考官に刺さりやすくなります。

3. 変化への適応経験を具体的に準備する

「これまでのキャリアで方針転換・環境変化に直面したとき、どう対応したか」という問いへの答えを複数用意してください。失敗談も含め、「変化から何を学び、どう行動を変えたか」を正直に語ることが、カルチャーフィット評価において重要です。「変化が怖くない」という抽象的な主張より、「こんな変化の中でこう動いた」という具体エピソードが説得力を持ちます。

4. MOTAオークション・不動産査定などの新規事業への理解

採用面接では事業への理解度が問われます。特に「MOTA車買取の仕組み」「MOTAオークションとは何か」「オークネットとの資本提携の意味」「不動産DXへの展開の背景」を自分の言葉で説明できる程度には下調べしておくことをお勧めします。公式サイト(mota.inc)・プレスリリース(PR TIMES)・起業家インタビュー記事は必読です。

5. フラットな組織での「自発的な動き方」を示す

MOTAはトップダウンで仕事が降ってくる組織ではなく、「自分で課題を見つけて動く」ことを期待する文化です。過去の仕事で「指示待ちではなく自分で動いたエピソード」「組織の壁を越えて他部門と協力したエピソード」を準備してください。縦割りの大企業経験者が「組織の制約があって動けなかった」という文脈で前職の愚痴を語るのは逆効果です。

6. 長期的なキャリアビジョンとMOTAとの接続

採用において「MOTAでのキャリアを長期的に考えているか」が重要な評価軸とされています。「3〜5年でMOTAでどうなりたいか」「MOTAでの経験が自分のキャリア全体でどんな意味を持つか」を語れる準備をしてください。短期的な転職条件(年収・働き方)だけでなく、中長期のキャリアビジョンと事業ビジョンが重なる点を示すことが重要です。

株式会社MOTAへの転職で評価されやすい経験

  • 自動車・不動産・金融・保険など高単価売買市場でのマーケティング経験
  • SEO・コンテンツマーケティングの実務経験(特に自動車・不動産ジャンル)
  • デジタル広告運用経験(リスティング・SNS広告・アフィリエイト)
  • BtoCプラットフォームのプロダクト企画・グロース経験
  • WebサービスのUI/UX改善経験(3年以上が望ましい)
  • データ分析・BI活用によるプロダクト改善サイクルの実績
  • B2BおよびB2C双方のステークホルダー管理経験(両面プラットフォーム理解)
  • オークション・マーケットプレイス型サービスの企画・開発・運営経験
  • 新規事業の立ち上げ・ピボット経験
  • BPO・業務代行サービスの企画・オペレーション経験
  • エスクロー・決済サービスなどフィンテック領域の理解
  • スタートアップ環境での事業開発・PMF検証経験
  • 中古車業界・不動産業界でのビジネス経験(業界の慣習・課題への解像度)

特に評価されやすいのは、「プラットフォームのユーザー(C側)と業者(B側)双方の体験を改善しながら、マッチング成功率・成約額・プラットフォーム手数料といった事業指標を向上させた経験」です。

まとめ

株式会社MOTAは、20年超の歴史を持つ自動車メディア企業という安定の基盤を持ちながら、「フェア・トレードDXプラットフォーム」への大胆な転換を実行してきた、非上場の中規模スタートアップです。

売上69億円から100億円へという成長フェーズ、オークネットとの資本業務提携による中古車CtoBオークションの拡大、不動産DXへの事業拡張など、「今まさに動いている」フェーズにあります。このタイミングで合流することは、成長の過程を肌で感じながら自分のキャリアを積める機会である一方、スタートアップ特有の不確実性も伴います。

転職を検討する方には、「フェア・トレードという価値観への共感」「産業の非効率をDXで変えることへの熱量」「変化を楽しめる精神的な柔軟性」という3点が揃っているかを自問してから選考に臨むことをお勧めします。

上場企業の安定感・体系的な評価制度・整備された福利厚生を優先したい方には、より適した選択肢があるかもしれません。しかし「自分のアクションが事業を動かす手触り感」「業界の課題解決に正面から向き合う仕事」「フラットな組織でフェアに評価される環境」を求める方には、MOTAは魅力的な転職先候補となるでしょう。


参照した主な情報源

  • 株式会社MOTA 公式コーポレートサイト(mota.inc)
  • 株式会社MOTA 採用情報ページ(mota.inc/careers)
  • 株式会社MOTA 事業紹介ページ(mota.inc/business)
  • 株式会社MOTA カルチャーページ(mota.inc/culture)
  • PR TIMES 株式会社MOTAプレスリリース一覧
  • 株式会社オークネット プレスリリース(MOTAへの出資・持分法適用関連会社化)
  • 起業家インタビュー the Entrepreneur「MOTAが仕掛ける中古車業界のフェア・トレード革命」
  • OpenWork 株式会社MOTA社員口コミ
  • 転職会議 MOTA(旧オートックワン)口コミ
  • エン カイシャの評判 株式会社MOTA
  • NIKKEI COMPASS 株式会社MOTA企業情報
  • MOTA note(Life at MOTA)