株式会社じもとホールディングスは、宮城・山形の2つの地方銀行をグループに持つ地銀持株会社として、東北の地域金融の担い手を目指しています。2012年10月のきらやか銀行・仙台銀行の経営統合によって誕生し、現在は東証スタンダード市場(証券コード:7161)に上場しています。「じもと」という社名には、宮城・山形の地元密着への強いコミットメントが込められています。

2026年3月期の決算では、経常収益440億8,000万円(前期比15.1%増)、経常利益31億5,900万円(同48.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億8,400万円(同65.3%増)と、大幅な増収増益を記録しました。SBIホールディングスとの資本業務提携を活かしたフィンテック活用や、リース・クレジットカード・M&A支援などの非金利収益拡大が功を奏しています。

転職市場において、じもとホールディングスグループは「宮城・山形で金融キャリアを築きたい」という人材にとって有力な選択肢です。地方銀行業界全体が収益環境の厳しさに直面するなか、同グループはSBIとの連携という独自の成長戦略を持ち、地域金融機関として新たな変革フェーズにあります。

東京や大阪からUターン・Iターンを検討している金融人材、あるいは宮城・山形に縁を持ちながら金融専門職としてキャリアを深めたい人材にとって、同社グループは安定性とチャレンジのバランスが取れた選択肢です。

企業概要

項目内容
会社名株式会社じもとホールディングス(英名:Jimoto Holdings, Inc.)
設立2012年10月1日
本社所在地宮城県仙台市青葉区一番町1丁目1番1号 仙台銀行ビル9F
代表者坂爪 敏雄
資本金287億3,300万円(2026年時点)
上場市場スタンダード市場(証券コード7161)
業種銀行業
グループ銀行きらやか銀行(本店:山形県山形市)、仙台銀行(本店:宮城県仙台市)
主要関連事業リース業務、クレジットカード業務、M&A・事業承継支援
資本業務提携SBIホールディングス株式会社
公式サイトhttps://www.jimoto-hd.co.jp/

じもとホールディングスが設立された2012年は、東日本大震災(2011年)からの復興需要と地方金融機関の再編が重なる時期でした。きらやか銀行と仙台銀行という互いに第二地方銀行の特性を持つ2行が経営統合することで、宮城・山形両県をカバーする広域のグループ体制を構築した点は地域金融戦略として注目されました。

転職希望者にとって重要なのは、持株会社体制であることの意味です。じもとHD本体への採用は管理職・専門職を中心に限定的であり、実際の採用の多くはきらやか銀行・仙台銀行の各行で行われます。志望する職種・役割に応じて、持株会社か事業会社(銀行)かを意識したうえでエントリー先を選ぶことが重要です。

主な事業内容

じもとホールディングスは純粋持株会社として、傘下の金融グループ全体の経営戦略立案・グループ管理を担います。実際の銀行業務はきらやか銀行・仙台銀行の2行が中心を担っています。

きらやか銀行

山形県を本拠とする第二地方銀行で、山形県内を中心とした個人・法人向けの銀行業務を展開しています。地域企業の資金調達支援・事業承継・海外展開支援なども行っており、山形の産業振興に貢献しています。

山形県は農業(米・さくらんぼ・ぶどう)、製造業(精密機械・鋳造)、観光業(温泉・スキーリゾート)など多様な産業基盤を持つ地域です。きらやか銀行はこれらの地域産業に密着した融資・支援を通じ、長年の信頼関係を築いています。農業法人への融資や6次産業化支援、観光業者への経営サポートなど、地域特有の業種へのコンサルティング能力が強みです。

仙台銀行

宮城県仙台市を本拠とする第二地方銀行で、仙台都市圏を中心とした銀行業務を手掛けています。住宅ローン・中小企業融資・資産運用提案など幅広いサービスを提供しています。

仙台市は東北最大の都市であり、人口集積・商業・流通・医療・教育などの機能が集中しています。仙台銀行は都市部の中小企業・個人客を主要顧客とし、住宅ローン・資産運用・事業融資を三本柱とした総合金融サービスを提供しています。地域の医療機関・介護施設への融資支援など、高齢化社会に対応した金融ニーズへの対応も積極的に行っています。

グループ関連事業・SBI提携の展開

リース業務・クレジットカード業務・M&A仲介・事業承継サポートを展開し、銀行の金利収益に依存しない非金利収益の拡大を図っています。SBIホールディングスとの資本業務提携により、フィンテック・デジタル金融サービスの活用も推進しており、地方銀行としての競争力強化に取り組んでいます。

SBIグループが展開するネット証券・保険・住宅ローン関連商品との連携により、顧客へのワンストップ型金融サービス提供が可能になりつつあります。デジタル完結型の口座開設・送金サービスの導入や、AIを活用した与信審査の効率化なども推進中です。

じもとホールディングスの強み

強み1. SBIとの資本業務提携による変革力

日本最大規模のオンライン証券グループであるSBIホールディングスとの提携は、地方銀行にとって大きな差別化要素です。フィンテック技術の活用、デジタルバンキングの強化、投資信託・証券商品の品揃え拡大など、テクノロジーを活用した次世代型地域金融機関へのシフトを進めています。

転職者にとっての意味は、地方銀行でありながら「SBI経由でのデジタル変革の最前線」に立てるという点です。フィンテック・DX推進のスキルを地域に根ざした形で発揮したい人にとって、都市部の大手とは異なる形での成長機会があります。

強み2. 宮城・山形における安定した地盤

きらやか銀行・仙台銀行の2行合計で、宮城・山形両県に深く根ざした顧客基盤を持っています。地域密着型の関係金融は、大手都市銀行には真似できない地域特有の信頼と情報ネットワークを形成しています。

長年の取引関係から生まれる「顧客の顔が見える金融」は、単なる商品提供を超えた経営相談・人生設計への伴走という価値を提供できます。この深いリレーションシップが地域金融機関の存在意義であり、転職者が入社後にやりがいを感じる源泉となることが多い要素です。

強み3. 多角的な金融サービス提供能力

銀行業務にとどまらず、リース・クレジットカード・M&A仲介という周辺事業を組み合わせることで、中小企業の多様なニーズに対応できます。金利環境に左右されにくい収益構造の構築が進んでいます。

手数料収益・フィービジネスの強化は地方銀行全体の課題ですが、じもとHDはSBIとの連携もあって多角化の進行が他の地方銀行より早い傾向にあります。M&A仲介・事業承継支援など専門性の高い業務を担う人材への需要が高まっており、転職者にとってキャリアの幅を広げる機会が存在します。

強み4. 2026年3月期の大幅増益

経常利益48.2%増・当期純利益65.3%増という高い増益率は、グループ全体の収益改善が確実に進んでいることを示しています。投資家・社員の双方に対して成長シグナルを発信できている点は組織の士気にも繋がります。

転職者の観点では、業績回復期にある企業への入社は、採用意欲の高さ・処遇改善の可能性という観点でタイミングがよいといえます。財務基盤が安定しつつある時期の入社は、入社後のキャリア形成においても安心感が高い環境となります。

強み5. ワークライフバランスの取りやすさ

残業時間は月平均10〜20時間程度とされており、金融業界の中でも比較的残業が少ない環境です。宮城・山形という住環境のよいエリアで、家庭と仕事を両立したいというニーズにも応えられます。

転職者にとって、ワークライフバランスの良さは長期的なキャリア継続性に直結します。育児・介護・趣味・地域活動と並行しながら専門職としてのキャリアを積める環境は、都市部の金融機関では実現しにくい働き方です。地方移住とセットで「人生の質」を上げる転職としても評価される要素です。

強み6. 地域経済への貢献という使命感

じもとHDのグループは、宮城・山形の地域産業・中小企業を支えるという明確な社会的使命を持っています。利益追求だけでなく、地域コミュニティへの貢献に仕事の意義を見出せる人にとって、大きなやりがいの源泉となります。農業・製造業・医療・観光など多様な地域産業を金融の力で下支えするという仕事の手応えは、大企業での業務には得られない地域密着型のやりがいです。

じもとホールディングスの年収事情

じもとホールディングス(持株会社)レベルでの平均年収は952万円程度とされていますが、これは持株会社の管理職・上位職クラスの水準を反映した数字です。グループ全体の実態として、きらやか銀行・仙台銀行の銀行員レベルも含めると水準は異なります。

地銀行員の一般的な年収モデルとして、入行時(20代前半)で年収300万円〜400万円台からスタートし、30代で500万円〜600万円台、支店長クラスになると700万円〜900万円台となるのが一般的です。ボーナスは平均153万円程度(業界平均の約1.4倍)とされており、地方銀行としては比較的良水準です。

転職エージェントとして見ると、大手都市銀行と比較すると年収水準は劣りますが、宮城・山形という生活コストの低い地域での生活を考えると、実質的な生活水準は都市部の高収入と同等かそれ以上になるケースもあります。UターンやIターン転職の際には「額面年収」だけでなく「地域物価調整後の生活水準」で比較することが重要です。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ備考
銀行法人営業(中堅)450万〜650万円融資・事業支援の実績次第
銀行個人営業(中堅)400万〜600万円資産運用・住宅ローン担当
経営企画・グループ管理600万〜950万円持株会社ポジション
リスク管理・コンプライアンス500万〜750万円専門職評価あり
IT・システム・DX推進500万〜800万円SBI提携強化でニーズ増
M&A仲介・事業承継支援550万〜850万円成果連動の上振れあり
財務会計・IR550万〜900万円上場対応・開示経験者優遇
内部監査・コンプライアンス500万〜750万円専門資格保有者優遇

給与制度の特徴

地方銀行の給与体系は基本的に年功序列型をベースとしつつ、近年は成果連動要素を強化する方向で改定が進んでいます。じもとHDグループでもSBIとの提携を機に、専門職・IT人材・M&A担当職などに対して市場水準に沿った処遇設定を行う動きがあります。ボーナスは業績連動型の部分もあり、2026年3月期の大幅増益を踏まえると、賞与水準の改善も期待できる局面にあります。

年収を見る際の注意点

  • 持株会社(じもとHD)本体と傘下銀行(きらやか・仙台)では採用ポジション・年収水準が異なる
  • 地方銀行は昇格スピードが勤続年数に依存するケースが多く、転職者は年功上のハンデを意識する必要がある
  • 宮城・山形の物価水準は東京比で15〜25%程度低く、実質購買力では都市部と大きな差がないケースも多い
  • ボーナスは業績連動部分があるため、採用時に賞与規定を確認しておくことが重要
  • 専門職(IT・M&A・DX)については個別交渉による処遇設定が可能なケースもある

じもとホールディングスの働き方・福利厚生

残業時間は月平均10〜20時間程度とされており、金融業界の中でも比較的残業が少ない環境です。18時頃には退行・退社する社員が多く、ワークライフバランスは取りやすい職場です。

有給休暇の取得については全社で推進しており、取得率は比較的高い水準とされています。基本的に土日休日勤務はなく、祝日も銀行カレンダーに準じた休日体制です。夏季・年末年始の連続休暇取得も奨励されています。

じもとホールディングスグループの主要拠点は仙台(宮城県)・山形(山形県)であるため、都市部へのアクセスが良く、子育て世代にとって住みやすい環境です。地方銀行の特性上、転居を伴う広域転勤は限定的で、宮城・山形両県内での異動が中心となります。

主な福利厚生項目:

  • 退職金制度(確定給付型・企業年金制度)
  • 住宅ローン優遇金利(グループ行員向け特別条件)
  • 団体生命保険・団体医療保険への加入機会
  • 財形貯蓄制度
  • 育児休業・介護休業制度(法定を上回る取得推進)
  • 時短勤務制度(育児・介護対応)
  • 資格取得支援(銀行業務検定・FP・中小企業診断士等の受験費用補助)
  • 社員持株会制度
  • 健康診断・人間ドック費用補助
  • SBIグループとの提携による金融サービス優待(投資信託・証券等)
  • 県内各所へのアクセスが良好なグループ拠点網(通勤利便性)

**注意点:**リモートワークについては、銀行業務の性質上、窓口業務・融資担当は基本的に対面勤務が中心です。本部系部門(IT・経営企画・リスク管理)では部分的なリモートワーク導入が進んでいますが、詳細は採用時に確認が必要です。また、異動範囲は宮城・山形両県内が基本ですが、持株会社や一部専門職では本部異動を伴うケースもあります。

じもとホールディングスの社風・カルチャー

一言で表すなら「地域密着と変革の同居」

じもとホールディングスは、「地元に寄り添う」という価値観を共有するグループです。きらやか銀行・仙台銀行それぞれが長年の地域との関係を持ち、地域貢献を最優先にするという文化が根付いています。一方でSBI提携を機に、デジタル化・フィンテック活用という変革の風も取り込みつつあり、「伝統の安定」と「変化への対応」が共存する組織文化が形成されています。

評価される人物像

地域との縁を大切にし、長期的な視点で地域産業を支えることに使命感を持てる人材が評価されます。即効性より継続性を重視する姿勢、顧客との信頼関係を時間をかけて築く粘り強さ、そして地域社会の一員としての責任感が求められます。また、SBI提携の文脈で、デジタル金融・データ活用・フィンテックに対して前向きな学習姿勢を持つ人材への評価も高まっています。専門資格(銀行業務検定・FP・診断士)の取得意欲も評価ポイントになります。

表面的なイメージと実態の差

「地方銀行だから古い体質」というイメージよりも、SBI提携以降の変革スピードは一般の地方銀行より速い面があります。デジタル化・DX推進・フィービジネス強化という方向性は明確で、テクノロジーへの前向きな姿勢は組織全体に浸透しつつあります。一方で「地域に根ざす金融機関」という文化的な核心は変わっておらず、意思決定の慎重さ・規制対応の厳格さは地方銀行特有のスタイルが維持されています。スピード感はスタートアップとは異なりますが、確実な変革が着実に進んでいる組織です。

じもとホールディングスの転職難易度

難易度:中級

転職難易度は中程度です。地銀業界全体を通じて中途採用は毎年20〜40名程度と一定の規模で行われています。

有利に働く要素として、「宮城県・山形県との縁(出身・家族の在住・学生時代の在住など)」と「地域貢献への情熱」の2点が採用判断に大きく影響するとされています。これは単なる好みの問題ではなく、長期的な雇用継続性・地域定着率の観点から重要視されます。

理由1. 地域との縁が採用の前提条件に近い

採用担当者が最初に確認するのは「なぜ宮城・山形なのか」という点です。単なるキャリアチェンジの一択として選んでいる人材より、地域との縁が明確な候補者が優先される傾向があります。出身地・家族・パートナーの在住・過去の学生時代の縁など、具体的なエピソードを持っていることが基礎条件に近い状況です。

理由2. 専門職は金融外からも採用される

特に転職を有利に進めやすい職種として、IT系・Web系・コンサルティング職種など、金融業界に専門人材が少ない分野の経験者は採用確率が高いとされています。金融バックグラウンドがなくても、これらの分野での専門性を持つ人材には門戸が開かれています。

理由3. 同業からの転職は即戦力評価が高い

一般的な銀行業務(融資・窓口・営業)については、同業他社(地銀・信金など)からの転職が主流です。即戦力として活躍できる金融経験者を求めています。地域の金融機関での業務経験と「この地域で長く働きたい」という意思が組み合わさった候補者は、採用においてもっとも評価されやすいプロファイルといえます。

じもとホールディングスの主な募集職種

きらやか銀行・仙台銀行いずれも中途採用を行っており、以下のような職種で募集が発生しています。

じもとホールディングスに向いている人

宮城・山形への強い地域的愛着がある人

採用方針として「宮城県・山形県と何らかの縁がある人材」が明示されており、地元への帰還・定着意志が強い人には特に向いています。UターンやIターンを考えている東北出身者にとって、最適な選択肢のひとつです。地域への愛着が転職理由の根幹にある人ほど、選考でも説得力ある志望理由を語ることができます。

地域の産業・中小企業の成長を支えることにやりがいを感じる人

大企業のグローバルビジネスよりも、地元の商店主・農業法人・製造業の経営者と長期的な関係を築きながら融資・支援を行うことに意義を感じる人が向いています。「顧客の顔が見える仕事」を通じて地域社会に貢献したいというミッション感が、長期的なモチベーションの源泉になる人に適した環境です。

ワークライフバランスを重視する人

月平均残業10〜20時間程度の環境は、育児・介護・趣味・地域活動と仕事を両立したい人に適しています。宮城・山形の生活環境の良さも相まって、質の高い生活スタイルを実現できます。「キャリアと生活の両立」を転職の優先テーマにしている人にとって、都市部の金融機関では得られにくい条件を満たしています。

デジタル・フィンテックのスキルを地域金融に活かしたい人

SBIとの提携を背景に、IT・テクノロジー系の専門性を地域金融の変革に活かしたいという人材のニーズが高まっています。金融×デジタルの掛け合わせでキャリアを築きたい人に新たな機会があります。都市部でのDX経験を地方に持ち込む「インパクト志向のキャリアチェンジ」を求める人に向いています。

安定したキャリアパスを求める人

地域金融機関として長年の実績を持ち、急激なリストラや事業撤退のリスクが低い環境は、安定的な雇用を重視する人に向いています。上場企業としての開示体制と業績回復軌道が重なる現在は、中長期的なキャリア形成の場として安心感が高い時期です。

じもとホールディングスに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のため、以下の傾向の方は慎重に検討することをお勧めします。

  • タイプ:首都圏・大都市での勤務継続を希望する方 — じもとHDグループの主要拠点は宮城・山形であるため、都市部に居住しながらの勤務は基本的に想定されていません。居住地の変更を伴うことが前提となります
  • タイプ:高収入・急成長を優先する方 — 地方銀行の年収水準は大手都市銀行や外資系金融機関と比較すると劣ります。数年で年収を大幅に上げたい、インセンティブ型の高報酬を求めるという志向には合いません
  • タイプ:グローバルビジネス志向の方 — 地域金融機関であるため、国際業務・大型ディールは限定的です。グローバルキャリアや大企業のM&Aアドバイザリーを経験したいという方には物足りなさを感じる可能性があります
  • タイプ:スタートアップ文化を好む方 — 金融機関特有の慎重な意思決定文化・規制対応の多さは、スピーディーな意思決定やアジャイルな働き方に慣れた人には重く感じられることがあります
  • タイプ:地域との縁がまったくない方 — 採用において「宮城・山形との縁」は重要な要素であるため、縁がない状態での応募は選考での説得に相当の準備が必要です

じもとホールディングスの選考対策

地域との縁と貢献意志を徹底的に言語化する

選考で最も重視されるのは「宮城・山形との縁」と「地域活性化への情熱」です。なぜこの地域で働きたいのか、地域金融機関の仕事を通じてどのような価値を提供したいのかを、具体的なエピソードや思いとともに言語化してください。「地元に帰りたい」という感情的な理由だけでなく、「地域の○○産業に金融の力で貢献したい」という具体的なビジョンを語れると印象が強くなります。

グループの戦略・SBI提携の意義を深く理解する

近年の経営の文脈として、SBIとの提携によるフィンテック活用・デジタル化推進は重要なテーマです。面接では「じもとHDの現在の課題と自分の貢献」という観点から話せるよう準備しましょう。2026年3月期の増収増益の背景にある事業戦略を理解したうえで、次のフェーズでどのような課題があるかを自分なりに考察して臨むと、準備の深さが伝わります。

金融実務の知識・経験を具体的にアピールする

銀行業務・融資・リスク管理・財務などの金融専門知識は、銀行系企業への転職では基本的な評価基準です。保有資格(銀行業務検定・FP・中小企業診断士など)も積極的にアピールしてください。実績として「○件の融資審査を担当し、▲億円の融資実行に関わった」という数字ベースの経験談が説得力を持ちます。

IT・デジタル経験者は専門性を前面に出す

SBIとの連携強化でデジタル人材のニーズが高まっています。システム開発・データ分析・フィンテックなどの専門スキルは、金融バックグラウンドがなくても評価される可能性が高い時代となっています。「地域金融のDX推進に自分の専門性でこう貢献できる」という提言型のアピールは、採用担当者の印象に残りやすいです。

宮城・山形の地域理解を事前に深める

両県の産業構造(農業・製造業・観光など)、地域企業の課題、人口動態などを事前に調べておくと、面接で具体的な貢献イメージを語りやすくなります。きらやか銀行・仙台銀行それぞれの近年のプレスリリースや地域貢献活動を確認することで、選考での話題のフックが増えます。

長期的なキャリアイメージを準備する

地方銀行は長期雇用を前提とした採用を行う傾向があるため、「5年後・10年後にこのグループでどうなりたいか」というキャリアビジョンを語れる準備をしてください。転職頻度が高い候補者は定着性への懸念を持たれることがあるため、宮城・山形での長期的な就業意志を説得力を持って示すことが重要です。

じもとホールディングスへの転職で評価されやすい経験

以下の経験・スキルは、じもとホールディングスグループの選考において評価されやすいと考えられます。

  • 地方銀行・信用金庫・信用組合での法人融資・個人融資の実務経験
  • 中小企業向け事業性評価・リレーションシップバンキングの実践経験
  • メガバンク・都市銀行でのリスク管理・コンプライアンス・財務の専門職経験
  • M&A仲介・事業承継コンサルティングの実務経験(件数・取扱規模を数値化できると強い)
  • 宮城・山形の産業・企業に関するネットワークや知見
  • 銀行業務検定(財務・法務・税務)の上位資格保有
  • FP(ファイナンシャルプランナー)2級以上の資格と資産運用提案の実績
  • 中小企業診断士・MBAなど経営支援に関連する資格・学歴
  • ITシステム設計・銀行系システムの運用保守・セキュリティ管理の経験
  • データ分析・AI活用・RPA導入などのデジタル変革実務経験
  • コンサルティングファームでの中小企業支援・地方創生プロジェクトの経験
  • 地方自治体・地域商工会議所との協業経験(地域ネットワーク構築力の証明に有効)

**特に評価されやすいのは、地方銀行での法人融資経験を持ちながら、宮城・山形のいずれかとの縁がある人材です。**金融の専門性と地域への定着意志が組み合わさったプロファイルは、採用担当者が最も求めているものと一致します。

まとめ

株式会社じもとホールディングスは、宮城・山形の地域金融を担うきらやか銀行・仙台銀行を傘下に持つ持株会社として、東証スタンダード市場(証券コード7161)に上場しています。2026年3月期の大幅増益が示すように、SBIとの資本業務提携を活用した収益多角化・デジタル化推進が着実に成果を出し始めており、変革期の地方銀行として注目すべき存在です。

転職先として魅力的な点は、ワークライフバランスの取りやすさ、地域密着型の仕事の達成感、そしてSBI提携を背景とした変革への参加機会です。一方で、宮城・山形という特定地域でのキャリアになること、大手金融機関と比べると年収水準が劣ること、地域との縁が採用判断に強く影響することなどは事前に理解しておく必要があります。

東北出身でUターンを考えている方、地域金融でキャリアを深めたい方、デジタル専門スキルを地域貢献に活かしたい方には、じもとホールディングスグループは有力な転職先候補です。採用情報は公式サイトのほか、きらやか銀行・仙台銀行各行の採用ページも定期的に確認されることをお勧めします。

参考リンク