日揮ホールディングス株式会社は、LNGプラント・石油精製設備・化学プラントなどエネルギー・産業インフラの設計・調達・建設(EPC: Engineering, Procurement, Construction)を一気通貫で提供する日本最大級の総合エンジニアリング企業です。世界80カ国以上で2万件以上のプロジェクト遂行実績を持ち、特にLNGプラント分野では世界首位クラスのシェアを誇ります。

2024年度の連結売上高は8,580億円、連結従業員数は約8,365名(2025年3月31日現在)とコンパクトながら高収益な企業体制が特徴です。近年は脱炭素エネルギー(水素・アンモニア・CCS:二酸化炭素回収・貯留)分野への事業展開と、独自技術に基づく機能材製造事業(フッ素化学品・半導体材料等)の拡大という二つの成長戦略を推進しています。

転職市場において日揮ホールディングスは「エンジニアリング業界で最も高い待遇と専門性が得られる企業の一つ」として知名度と人気が高い企業です。平均年収931万円・中途採用比率51%という開かれた採用姿勢・世界規模のプロジェクト経験という条件が、プラント・エネルギー系エンジニアからの強い転職需要を生み出しています。本記事では、日揮ホールディングスの事業内容・強み・年収・社風・転職難易度・選考対策まで詳しく解説します。

企業概要

項目内容
会社名日揮ホールディングス株式会社(JGC Holdings Corporation)
設立1928年(JGC創業)・2019年(ホールディングス化)
代表取締役会長兼CEO佐藤 雅之
本社所在地神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
連結従業員数約8,365名(2025年3月31日現在)
連結売上高8,580億円(2024年度)
上場区分東京証券取引所プライム市場上場
資本金26,262百万円
平均年収931万円(平均年齢43.7歳、2024年度有価証券報告書)
中途採用比率51%(2023年度)
国内主要子会社日揮株式会社(EPC事業)・日揮グローバル株式会社
主要事業エンジニアリング事業(EPC)・機能材製造事業
プロジェクト実績世界80カ国以上・2万件以上

日揮ホールディングスは2019年に持株会社体制(ホールディングス化)に移行し、主要な事業を子会社(日揮株式会社・日揮グローバル株式会社等)に分社化して経営しています。本体はホールディングス会社として戦略・経営管理を担い、具体的な事業運営は子会社が行う体制です。東証プライム上場企業として高い経営透明性を持ち、ESG・脱炭素への積極的な取り組みも評価されています。

主な事業内容

日揮ホールディングスの事業は「エンジニアリング事業(EPC)」と「機能材製造事業」の二つに大別されます。エンジニアリング事業が売上の大部分を占めますが、機能材製造事業は安定した収益を生む第二の柱として戦略的に育成されています。近年は脱炭素・エネルギートランジション(水素・CCS等)という新たな事業領域が成長フロンティアとして加わっています。

日揮のビジネスモデルの核心は「E(設計)P(調達)C(建設)の一括請負」です。顧客(国際石油メジャー・国営石油会社・エネルギー企業等)から大型プラントの建設を一括受託し、設計から機器調達・建設・試運転まですべてを日揮が責任を持って完遂するという「ターンキー(鍵一本渡し)」の事業モデルです。

LNGプラント・天然ガス処理設備のEPC

日揮の主力事業はLNG(液化天然ガス)プラントの設計・調達・建設です。世界首位クラスのLNGプラント建設実績を持ち、カタール・オーストラリア・マレーシア・アフリカ等の世界主要LNG生産国での実績があります。1件あたりのプロジェクト規模が数百億〜数千億円という超大型案件が多く、プロジェクト期間も数年に及ぶことが通常です。

天然ガスの液化・処理・輸送という技術プロセスへの深い理解と、多国籍チームでの大型プロジェクト管理能力が求められる高難度の専門分野です。脱炭素社会への移行においても、石炭から天然ガス・LNGへの移行(クリーナーエネルギーへのスイッチ)という需要が新興国・アジア市場で旺盛であり、中長期的な需要が続く見通しです。

石油精製・石油化学プラントのEPC

原油精製設備・ナフサ分解装置(エチレンプラント)・ポリオレフィン製造設備など、石油精製・石油化学プラントの設計・建設も主要な事業領域です。中東・東南アジア・アフリカの産油国を中心に展開しており、地域政府系エネルギー企業(Saudi Aramco・Abu Dhabi National Oil Company等)が主要顧客です。

石油化学は合成樹脂・合成繊維・合成ゴムなど現代社会に不可欠な素材の原料供給を担っており、脱炭素化の中でも需要が継続する「基幹素材産業」としての位置づけを持ちます。

脱炭素・グリーンエネルギー事業(水素・アンモニア・CCS)

近年の最大の成長投資分野は「脱炭素エネルギーインフラ」です。グリーン水素製造・アンモニア製造・CCS(二酸化炭素回収・貯留)・DAC(直接空気回収)など、次世代エネルギーインフラの設計・建設という新たな事業フロンティアへの展開が加速しています。

日揮は既存のガスプラント設計技術・大型インフラのEPC管理能力という強みを、新エネルギー分野でも活かしていく戦略をとっており、「化石燃料から水素・アンモニアへ」という世界的なエネルギートランジションの主要プレーヤーとしての地位確立を目指しています。

機能材製造事業(フッ素化学品・半導体材料等)

EPC事業と並ぶ第二の収益軸として育成されている機能材製造事業は、日揮グループが独自の技術・特許を持つフッ素化学品・半導体製造向け特殊材料(極低温材料等)の製造・販売です。半導体製造の高度化・精密化に伴う特殊材料需要の拡大という追い風を受けており、高い収益マージンが特徴です。

EPC事業が大型プロジェクトの受注サイクルに依存した収益変動を持つのに対し、機能材製造事業は継続的な売上・安定した収益を生み出す特性があり、グループ全体の収益安定化にも貢献しています。

日揮ホールディングス株式会社の強み

強み1. LNGプラント世界首位クラスのシェアと2万件超の実績

世界80カ国以上・2万件以上という圧倒的な実績は、新規参入者が簡単に模倣できない競争優位性です。LNGプラントという世界で最も技術難度が高い部類のエンジニアリング案件での豊富な成功実績は、顧客の「発注したい企業のリスト」の最上位に日揮を位置づけています。

実績と評判(レピュテーション)が次の受注を引き寄せるというEPC事業の特性において、積み上げられた実績は他社が短期間では追いつけない「見えない資産」です。

強み2. 設計・調達・建設の一気通貫能力(EPC力)

大型プラントの設計(E)・機器調達(P)・建設工事管理(C)という三つの機能を一社で一括提供できる「EPC力」は、日揮が世界市場で競合に対して持つ最大の差別化要素です。特に多国籍・多文化のプロジェクトチームを編成・管理しながら大型プロジェクトを予算内・工期内で完遂する「プロジェクトマネジメント力」は、長年の経験で培われた日揮の核心的な能力です。

強み3. 平均年収931万円という業界トップクラスの待遇

エンジニアリング業界において平均年収931万円という水準は、国内最高クラスです。プロジェクトマネージャー・シニアエンジニアになると年収1,200万円〜1,500万円超のケースも珍しくなく、「エンジニアとして最高の報酬を得たい」という優秀な人材を引き寄せる磁力があります。

強み4. 中途採用比率51%という開かれた採用姿勢

新卒採用中心の日本企業の中で、中途採用比率51%(2023年度)という数字は、「キャリア採用に積極的・社外人材を歓迎する文化」を反映しています。他のエンジニアリング会社・メーカー・ゼネコン等からの経験者を受け入れる体制が整っており、「日揮で世界規模の仕事に挑戦したい」という転職希望者には実現可能な目標です。

強み5. 脱炭素・グリーンエネルギーという成長フロンティアへの先行投資

水素・アンモニア・CCS・DAC(直接空気回収)という次世代エネルギーインフラへの事業展開は、化石燃料から脱炭素エネルギーへの世界的な移行という長期トレンドに沿った正しい方向への投資です。既存のガスプラント技術を「グリーン版」に応用する形での参入は、ゼロからの技術開発よりも現実的なアプローチです。

強み6. 機能材事業という安定的な第二収益軸の確立

EPC事業の収益変動リスクを、機能材製造事業の安定収益でカバーするポートフォリオ戦略は、長期的な企業価値の安定化に貢献しています。半導体材料需要の拡大という成長トレンドに乗っており、機能材事業の利益率・成長性はグループ全体の財務健全性を支えています。

日揮ホールディングス株式会社の年収事情

日揮ホールディングスの平均年収は931万円(平均年齢43.7歳、2024年度有価証券報告書)と、エンジニアリング業界として国内最高水準に位置します。30代では700〜900万円台、40代で1,000万円超が目安とされており、プロジェクトマネージャー・シニアエンジニアクラスでは1,200万円超のケースも珍しくありません。

職種・年次別の想定年収レンジ

職種・年次想定年収レンジ
プロセスエンジニア(入社3〜5年)600万〜780万円程度
プロセスエンジニア(経験5〜10年)750万〜1,000万円程度
プロジェクトエンジニア(中堅)700万〜950万円程度
調達エンジニア(中堅)680万〜900万円程度
施工管理・建設マネージャー750万〜1,050万円程度
プロジェクトリーダー(PL)900万〜1,200万円程度
プロジェクトマネージャー(PM)1,100万〜1,500万円程度
部長・ゼネラルマネージャー1,300万〜1,600万円以上程度
機能材製造事業(研究開発)職600万〜950万円程度

給与制度の特徴

基本給+賞与(年2回)の構成で、プロジェクト業績・個人評価が賞与に反映されます。役職・年次に応じた安定した昇給カーブとともに、大型プロジェクト参画・海外勤務(現地手当)が実質年収を大きく引き上げる要因となります。海外プロジェクトへの派遣では現地生活費手当・住宅手当・危険地域手当等が加算され、年収が1,500万円超になるケースもあるとされています。

年収を見る際の注意点

  • EPC事業は大型プロジェクトの受注動向によって業績が変動するため、受注が少ない時期には賞与への影響が生じる可能性がある
  • 海外プロジェクトへの派遣・海外駐在が多く、海外勤務の有無によって年収が大きく変わる
  • 平均年収の平均年齢が43.7歳と高めであるため、30代では平均値より低い年収が一般的
  • エンジニアとしての専門性・実績が年収決定に大きく影響するため、スキルアップへの継続投資が重要

日揮ホールディングス株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・休日制度

  • 所定労働時間:1日7〜8時間(プロジェクト性質による)
  • 休日:完全週休2日制(土日祝)(プロジェクト現場では異なる場合あり)
  • 年間休日:125日程度
  • 有給休暇:法定以上・取得推進
  • 育児・介護・慶弔等の特別休暇

働く場所・リモートワーク

本社(横浜・みなとみらい)と国内外のプロジェクト現場・海外拠点が主要な勤務地です。設計・エンジニアリング職はデスクワーク中心でリモートワーク・フレックスタイムの活用が進んでいますが、プロジェクト現場(建設中の海外プラントサイト等)への出張・赴任が業務の一部として生じます。海外プロジェクトへの長期赴任(数ヶ月〜数年)はキャリアの重要なステップとして位置づけられています。

主な福利厚生

  • 各種社会保険完備
  • 退職金制度・確定拠出年金(DC)
  • 住宅手当・海外駐在員向け生活費・住宅手当
  • 育児休業・育児短時間勤務(男性育休取得推進)
  • 介護休業・介護支援制度
  • フレックスタイム制・在宅勤務制度
  • 技術研修・語学研修(英語・現地語)支援
  • 資格取得補助(技術士・PE・PMPなど)
  • 財形貯蓄・持株会制度
  • 健康診断・人間ドック・海外渡航前健康診断
  • 保養施設・リフレッシュ施設の利用

働き方を見る際の注意点

EPC事業の性質上、プロジェクトの山場(設計完成前・建設ピーク・試運転直前等)は長時間の業務が生じます。海外プロジェクト現場への長期赴任では、家族との別居・危険地域での勤務・多文化環境への適応が求められます。「世界中を飛び回る仕事」という側面はキャリアの豊かさをもたらす一方、生活の安定性・家族との時間という面でのトレードオフがあることを正確に理解しておく必要があります。

日揮ホールディングス株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら「世界の地平で挑み続ける、グローバルエンジニアリングのプロフェッショナル集団」

日揮の社風を一言で表すなら「世界の地平で挑み続ける、グローバルエンジニアリングのプロフェッショナル集団」です。世界80カ国以上で超大型プロジェクトを遂行し続ける経験から形成された「グローバルかつ専門家としての誇り」が、組織文化の核心にあります。

1928年創業という長い歴史の中で育まれた「技術的な厳格さ」「プロジェクトを完遂するという使命感」「多国籍チームでのコラボレーション」という価値観が組織全体に根付いています。エンジニアが主役の企業文化であり、技術的な専門性・プロジェクトの成果が正当に評価される環境です。

評価される人物像

  • グローバルな環境での業務・多国籍チームとの協働を楽しめる人
  • 技術的な専門性を追求し、エンジニアとしての高みを目指す向上心がある人
  • 大規模プロジェクトの中で粘り強く・チームで課題を解決できる人
  • 未知の地域・文化・技術的課題に対して積極的に挑戦できる人
  • 英語でのコミュニケーション・交渉・技術ディスカッションができる人

表面的なイメージと実態の差

「エンジニアリング会社=日本の工場現場での仕事」というイメージに対し、日揮の実態はカタール・オーストラリア・マレーシア・アフリカ等の海外現場での国際的なプロジェクトマネジメントが中心です。プロジェクト言語は英語が基本であり、多国籍の技術者・作業員との協働という極めてグローバルな職場環境です。

また「大企業・安定した日本企業」というイメージに対し、大型受注の有無によって業績・雇用が影響を受けるプロジェクト事業特有の変動リスクは正確に理解しておく必要があります。一方で、「一つのプロジェクトで数千億円規模のインフラを完成させた」という達成感・やりがいは他の職種では得られないものです。

日揮ホールディングス株式会社の転職難易度

難易度:B〜A級(高め・専門技術経験者なら十分に狙える水準)

日揮ホールディングスへの転職難易度は高めですが、中途採用比率51%(2023年度)という数字が示すように、業界経験者へは積極的な採用姿勢があります。プラント設計・EPC経験・プロセスエンジニア・プロジェクトマネジメント経験を持ち、英語力がある候補者には比較的現実的な転職先です。学歴よりも実務経験・専門技術力が優先される選考傾向があります。

理由1. 専門技術(EPC・プロセスエンジニアリング)が高い参入障壁

LNGプラント・石油化学プラントの設計・建設という高度な専門技術は、業界外から短期間で習得できるものではないため、業界経験者が有利です。

理由2. 英語力が実質的な必須スキル

プロジェクトでの業務言語が英語であるため、英語でのコミュニケーション(技術ディスカッション・交渉・文書作成)能力は実質的な必須条件です。

理由3. 中途採用比率51%という積極採用で門戸は開かれている

新卒採用にこだわらない採用文化が定着しており、プラント・エネルギー業界での実務経験を持つ技術者には積極的なオファーが出ています。

日揮ホールディングス株式会社に向いている人

1. 世界規模のエネルギーインフラプロジェクトに関わりたい人

LNGプラント・石油精製設備という世界規模のエネルギーインフラを自らの手で完成させるという仕事は、エンジニアとして最高レベルの達成感と誇りをもたらします。「スケールの大きな仕事」に本物の魅力を感じられる人に向いています。

2. グローバルな環境で技術専門家として活躍したい人

世界80カ国以上のプロジェクト・多国籍チームでの業務・英語での技術コミュニケーションという環境は、国際的なエンジニアとして最高のキャリアフィールドの一つです。海外での仕事・異文化環境での挑戦を楽しめる人に最適です。

3. プラント・エネルギー技術の専門家としてキャリアを深めたい人

化学プロセス・プラント設計・調達管理・施工監理という高度な専門技術を、世界首位クラスの企業環境で磨きたいエンジニアに向いています。

4. 脱炭素・グリーンエネルギーの実現に貢献したい人

水素・アンモニア・CCSという次世代エネルギーインフラの設計・建設という「エネルギートランジションの最前線」に技術者として関わりたい、エネルギー・環境問題への使命感を持つ人に向いています。

5. 高い待遇とやりがいのある挑戦的な仕事を両立したい人

平均年収931万円・プロジェクトマネージャー職での1,200万円超という高い待遇と、「世界規模のインフラを完成させる」という圧倒的なやりがいを同時に求める人に向いています。

日揮ホールディングス株式会社に向いていない人

転職ミスマッチを防ぐために、以下のタイプの方は慎重に検討されることをおすすめします。

  • 海外勤務・海外赴任が難しい人: 主要プロジェクトは海外現場が中心であり、海外赴任なしでのキャリアは限定される
  • 英語での業務に抵抗がある人: プロジェクト言語が英語であり、英語でのコミュニケーションは必須スキル
  • 安定・規則的な勤務時間を絶対条件にする人: プロジェクトの繁忙期・海外現場での業務は不規則な勤務が生じる
  • デジタル・コンシューマー・テック分野での最前線にいたい人: 重厚長大産業のエネルギーインフラが中心であり、IT・スタートアップとは異なる業界環境
  • 短期間での結果を重視する人: 数年単位の大型プロジェクトが中心のため、短期的な成果よりも長期的なプロジェクト完遂が仕事の単位

日揮ホールディングス株式会社の選考対策

1. プラント・エネルギー業界への深い専門性と情熱を示す

「LNGプラント・石油化学・脱炭素エネルギーという分野への本物の関心と知識」を示すことが最重要の選考ポイントです。「世界のエネルギーインフラを支える使命感」「脱炭素・グリーンエネルギーという世界的課題への貢献」を、自分のキャリア目標と結びつけて語れる準備をしましょう。

2. 技術的な専門実績を具体的に示す

「どんなプラント・設備の・どんな設計・工事を・どんな役割で担当したか」という技術的な実績を具体的に示すことが不可欠です。プロセス設計のフロー・使用ソフトウェア(HYSYS・Aspen等)・担当したユニットの規模・技術的な課題と解決策など、日揮の技術者が評価できる専門的な内容を準備しましょう。

3. 英語でのコミュニケーション力を実証する

英語の自己紹介・志望動機・技術的な質問への回答を英語でも準備しておきましょう。選考で英語でのやり取りが求められた際に対応できる準備が必要です。TOEICスコア(800点以上が目安)と実際の業務での英語使用経験を整理してアピールしましょう。

4. プロジェクトマネジメント経験・実績を示す(PMポジション志望の場合)

PM・PLポジションへの応募では、「どれくらいの規模・期間のプロジェクトを・どんな課題があって・どう解決して完遂したか」という実績を具体的に示すことが最重要です。予算管理・スケジュール管理・多国籍チームのマネジメント・リスク管理という大型EPC案件に必要なPM能力を示せる実績を整理しましょう。

5. 脱炭素・グリーンエネルギーへの知識と関心を示す

水素製造・アンモニア・CCS・カーボンニュートラルという脱炭素分野の技術・市場動向への理解を示すことで、「日揮が注力する成長分野への即戦力候補」としての評価が高まります。特に既存の化学・プラント技術をグリーン版に展開するという視点での知識があると差別化できます。

6. 「なぜ日揮か」というキャリアビジョンを明確に語る

「なぜ現在の勤務先から日揮へ転職したいか」「日揮でどんなキャリアを実現したいか」という明確なビジョンを語れる準備が必要です。「より大きなプロジェクト・よりグローバルな環境で技術力を試したい」「脱炭素エネルギーインフラの建設に日揮で貢献したい」という具体的な動機を示しましょう。

日揮ホールディングス株式会社への転職で評価されやすい経験

  • プラントエンジニアリング会社(千代田化工・東洋エンジニアリング・東洋エンジ等)でのEPC経験
  • 石油・ガス・化学・電力プラントのプロセス設計・基本設計・詳細設計経験
  • LNG・天然ガス処理・精製設備の設計・建設・試運転経験
  • 大型建設プロジェクトの施工管理・工事監理経験
  • 機器調達・国際調達(グローバルソーシング)の実務経験
  • プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーとしての大型案件管理実績
  • 化学メーカー・石油精製会社でのプロセスエンジニア経験
  • 水素製造・アンモニア合成・CCS/CCUS分野の技術経験
  • 英語での技術コミュニケーション・交渉・文書作成の実務経験
  • 海外プロジェクトでの長期勤務・海外現場管理経験
  • 技術士(機械・化学・環境等)・PE(Professional Engineer)等の技術系資格
  • HYSYS・Aspen Plus等のプロセスシミュレーションソフトの使用経験
  • 半導体材料・フッ素化学品の製造・研究開発経験(機能材事業向け)
  • 安全管理・リスクアセスメント(HAZOP等)の実務経験

特に評価されやすいのは、「LNGプラント・石油化学プラントのプロセス設計または施工管理の実務経験を持ち、英語でのプロジェクト業務経験がある中堅〜シニアエンジニア」です。これらのスキルは日揮が最も採用ニーズを持つポジションに直結しており、中途採用倍率の面でも現実的なチャンスのある人材像です。

まとめ

日揮ホールディングス株式会社は、世界80カ国以上でLNGプラント・石油精製設備・脱炭素エネルギーインフラを設計・建設する日本最大級の総合エンジニアリング企業です。平均年収931万円・中途採用比率51%・世界規模のプロジェクト経験という三つの特長は、エンジニアリング業界でのキャリアを目指す専門技術者にとって最高峰の選択肢の一つを提供しています。

脱炭素エネルギーへの世界的なシフトという中長期トレンドを追い風に、水素・アンモニア・CCSという新たな事業フロンティアへの展開が加速しており、エンジニアリング企業としての成長ポテンシャルは今後もさらに高まる見通しです。

「世界の地平でエネルギーインフラを完成させる」という仕事の使命感・グローバルな環境での専門家としての誇り・最高水準の待遇という三つを同時に求める技術者にとって、日揮ホールディングスはまさに「エンジニアの夢の職場」の一つです。高い専門性と英語力・挑戦する意欲を持って、日揮という世界最高峰のエンジニアリングの舞台に挑んでください。