株式会社阪急交通社は1948年創業・阪急阪神東宝グループ傘下の大手旅行会社です。JTB・近畿日本ツーリスト・HISといった旅行業界大手と肩を並べる規模感を持ちながら、「新聞・テレビ広告(メディア旅行販売)」と「法人・団体旅行の企画・手配」という独自の強みで差別化を実現してきた企業です。従業員は3,000名超・全国に営業拠点を展開しており、旅行業界の有力プレーヤーとして確立した地位を保っています。
旅行業界は新型コロナウイルスによる甚大な影響を受けましたが、2022〜2023年以降の旅行需要回復に伴い事業が急回復しています。阪急阪神東宝グループという安定したバックグラウンドを持つ阪急交通社は、業界回復の波に乗りながら次なる成長に向けたデジタル化・オンライン販売強化を推進中です。
本記事では転職を検討している方に向けて、阪急交通社の事業実態・強み・年収事情・働き方・社風・転職難易度・選考対策を、キャリアコンサルタントの視点から詳しく解説します。旅行・観光業界でのキャリアを考える方の参考になれば幸いです。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社阪急交通社 |
| 英語名 | Hankyu Travel International Co., Ltd. |
| 設立 | 2007年10月1日(持株会社化時)・創業1948年2月22日 |
| 代表者 | 山川豊治(代表取締役社長) |
| 本社 | 大阪府大阪市北区梅田2丁目5番25号 ハービスOSAKA |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 3,023名(2026年3月1日付) |
| 上場区分 | 非上場(阪急阪神東宝グループ傘下の完全子会社) |
| 売上高 | 非公開(グループ内非上場子会社) |
| 平均年収 | 300〜500万円程度(旅行業界水準・職種・役職による) |
| 平均年齢 | 非公開(推計:35〜40歳) |
| 平均勤続年数 | 非公開(推計:8〜12年) |
| 事業内容 | 国内外パッケージツアー企画・販売・法人団体旅行手配・航空券・ホテル手配代理業 |
1948年に大阪で創業した阪急交通社は、阪急グループの旅行事業会社として戦後日本の旅行産業の発展とともに成長してきました。「阪急交通社」という社名は現在も「トラピックス」ブランドとともに消費者に広く知られており、「新聞折り込みチラシ・テレビCMで見る旅行会社」として長年にわたって日本の消費者の旅行需要を支えてきました。
現在は阪急阪神東宝グループの一員として、ホテル・不動産・エンターテインメントという多角的な事業を展開するグループとの協業を活かしながら、総合的な旅行サービスを提供しています。
主な事業内容
阪急交通社の事業は「個人旅行(パッケージツアー)」と「法人・団体旅行」の2つの主要軸で構成されています。個人旅行では「トラピックス」ブランドによるパッケージツアーの企画・販売・メディア広告展開が特徴的であり、法人・団体旅行では企業の社員旅行・修学旅行・インセンティブ旅行・研修旅行の企画・手配・添乗サービスが中心です。
旅行業界においてオンライン予約(OTA)の台頭が進む中で、阪急交通社は伝統的なメディア旅行販売に加えてデジタル・オンライン販売チャネルの強化も進めており、オフラインとオンラインの両方を活かした販売戦略が現在の成長の鍵となっています。
個人旅行事業(トラピックスブランド)
「トラピックス」は阪急交通社の個人旅行ブランドであり、国内旅行・海外旅行のパッケージツアーを新聞折り込みチラシ・テレビCM・ウェブサイト等で広告・販売する形態が特徴です。特に50代〜70代の中高年層をターゲットとした「国内温泉・名所旧跡めぐり」「海外クルーズ・ヨーロッパ周遊」という商品ラインが強く、新聞購読層という安定した顧客基盤を持ちます。
近年はシニア・アクティブシニア向けの旅行商品開発に注力しており、日本の高齢化トレンドに対応した商品設計が進んでいます。また若年層向けのデジタル販売強化・インスタグラム等SNS活用によるブランド接触の拡大も課題として認識されています。
法人・団体旅行事業
企業・学校・自治体・団体向けの旅行企画・手配・添乗という法人旅行サービスが事業の柱のひとつです。企業の社員旅行・研修旅行・インセンティブ旅行(販売報奨旅行)・健康増進旅行プログラム、学校の修学旅行・林間学校・国際研修旅行、自治体の視察旅行・交流ツアーといった法人顧客向けの多様なサービスを提供しています。
法人旅行は個人旅行に比べて1案件あたりの規模が大きく、長期的な取引関係が形成されやすいという特性があります。「この学校の修学旅行は毎年阪急交通社に依頼する」「この企業の社員旅行は長年取引がある」という継続的な関係が安定収益の基盤となっています。
航空券・ホテル手配・付帯サービス
パッケージツアー以外に、航空券・ホテルの個別手配代理業・旅行保険・海外旅行用SIM・レンタカーといった付帯サービスも提供しています。訪日外国人(インバウンド)向けの旅行手配サービスも展開しており、日本への旅行需要の取り込みにも取り組んでいます。
デジタル・オンライン販売
自社ウェブサイトからのオンライン予約・スマートフォンアプリ・LINEを活用した旅行提案という形でデジタルチャネルの強化が進んでいます。楽天トラベル・じゃらん等のOTAとの競合が激しい中で、「阪急交通社ならではの専門性・クオリティ保証」という付加価値をオンラインでも伝えるブランドコミュニケーションが重要な課題となっています。
株式会社阪急交通社の強み
強み1. 「トラピックス」ブランドとメディア旅行販売のノウハウ
「トラピックス」という旅行ブランドは、新聞折り込みチラシ・テレビCMという伝統的なメディアを活用した旅行販売で長年の実績を持ちます。特に50〜70代の新聞購読層に対して「旅行といえばトラピックス」という認知を形成しており、このシニア・アクティブシニア市場での強固なブランドポジションは短期には模倣できない競争優位です。
強み2. 阪急阪神東宝グループという強力な企業バックグラウンド
阪急阪神東宝グループは鉄道・ホテル・不動産・エンターテインメントという多角的な事業を展開する大型グループであり、その一員であることは財務的な安定性・ブランド信頼性・グループ各社との連携という観点でのアドバンテージをもたらしています。「阪急のブランド」への消費者信頼は旅行販売における強力な後ろ盾です。
強み3. 法人・団体旅行での継続的な取引関係
学校・企業・自治体との長年の取引関係は一朝一夕には構築できない無形資産です。「毎年この学校の修学旅行を担当する」「このメーカーの社員旅行を10年以上企画している」という継続的な信頼関係は、新規競合に対する参入障壁として機能しています。
強み4. 全国の営業拠点と地域に根差した顧客基盤
全国に展開する営業拠点は地元の顧客企業・学校・旅館・観光地との密な関係を形成しており、「地域の旅行代理店」としての存在感を各地で持っています。ウェブ・電話だけでは構築できない「顔の見える関係性」が、地方・シニア層という重要顧客セグメントとの接点を維持しています。
強み5. コロナ禍からの回復力と旅行需要の強さ
2020〜2021年の旅行業界への壊滅的なコロナ禍を、阪急阪神東宝グループというバックグラウンドを持つことで乗り越えた経験は、企業としての底力を示しています。旅行需要は人間の本質的な欲求に基づくものであり、コロナ後の爆発的な旅行回復(リベンジトラベル)もこれを裏付けています。
強み6. 旅行商品企画・コーディネートのプロとしての専門性蓄積
1948年からの長年の旅行業務を通じて蓄積された「旅行商品の企画力・添乗ノウハウ・サプライヤー(航空会社・ホテル・バス会社等)との交渉力」は、旅行のプロフェッショナルとしての組織的な専門性を形成しています。「信頼できる旅行のプロに任せたい」というシニア・法人顧客への価値提案がこの専門性に支えられています。
株式会社阪急交通社の年収事情
旅行業界全体の年収水準は他業種と比較して高くはなく、阪急交通社も例外ではありません。一般社員レベルでは300〜500万円台が中心であり、観光・旅行という仕事のやりがい・専門性の蓄積という非金銭的な魅力が報酬の低さを補う側面があります。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ |
|---|---|
| ツアープランナー・商品企画(入社3〜5年) | 300〜430万円程度 |
| 法人営業(中堅・5〜8年) | 400〜550万円程度 |
| 個人旅行営業・カウンタースタッフ(中堅) | 300〜430万円程度 |
| 添乗員・ツアーコンダクター | 280〜380万円程度 |
| マネージャー・課長相当 | 550〜750万円程度 |
| 部長・上級管理職 | 700〜950万円程度 |
| 新卒入社(大卒初年度) | 250〜280万円程度 |
| 中途採用(旅行業経験者・3〜7年) | 320〜480万円程度 |
| デジタルマーケティング・IT職 | 400〜600万円程度 |
給与制度の特徴
基本給+役職手当+各種手当(通勤・時間外)+年2回賞与(夏・冬)という標準的な給与体系です。旅行業界は景気・需要に左右されやすいため、業績不振期には賞与の変動があります。コロナ禍では多くの旅行会社で一時的な給与削減・賞与削減が実施された経緯があり、景気感応的な業種特性は理解しておく必要があります。
長期勤続による年功序列的な昇給・管理職昇格での大幅な年収アップという日本型体系が基本ですが、法人営業職では一部成果連動の要素があります。
年収を見る際の注意点
- 旅行業界は「好きな仕事のためにある程度の年収水準を受け入れる」というキャリア選択が多い業界であることを理解した上で志望する必要がある
- 業績・需要環境に左右されやすく、コロナ禍のような外部ショックで給与・賞与が大きく変動するリスクがある
- 法人旅行営業の上位成績者は比較的年収が高くなる傾向があるが、一般的なカウンタースタッフ・添乗員の年収は低い水準が続く
- 管理職昇格がなければ年収の大幅改善は見込みにくい(平社員〜中堅は年収の伸びが緩やか)
- 阪急阪神東宝グループという大手バックグラウンドがあるため、倒産リスクは旅行系スタートアップ・中小より低い
株式会社阪急交通社の働き方・福利厚生
勤務時間・休日制度
- 完全週休2日制(シフト勤務あり・土日出勤の店舗カウンター職は平日休み)
- 年間休日125日(土日祝日・年末年始・夏季休暇)
- 有給休暇:年次付与・取得推進
- 育児・介護休業制度の整備
- 残業時間:部署・シーズンによって変動(繁忙期は残業増)
働く場所・リモートワーク
本社は大阪(ハービスOSAKA)・東京にも拠点があり、全国の営業店舗・支店が顧客対応の現場です。旅行カウンタースタッフ・添乗員は基本的にオンサイト(店舗・現地)での勤務が中心で、リモートワーク対応はコーポレート部門・商品企画等の一部のみとなります。
配属先によって東京・大阪・全国各地への勤務となるため、転勤の可能性が一定程度あります。本社機能は大阪が中心ですが、東京オフィス・支店・法人営業拠点での勤務機会も多いです。
主な福利厚生
- 各種社会保険完備
- 企業年金(確定給付または確定拠出)
- 退職金制度
- 住宅手当・交通費支給
- 育児・介護休業制度(法定準拠)
- 自社旅行商品の社員優待・割引制度
- グループ優待(阪急電鉄・阪神電鉄・ホテル阪急等の施設優待)
- 健康診断・産業医サポート
- 慶弔見舞金制度
- 旅行業務取扱管理者資格取得支援
- 語学研修(英語・中国語等)支援
- 社内コミュニケーション行事・社員旅行等
働き方を見る際の注意点
旅行業の繁忙期(ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始・春休み)は旅行需要が集中するため、カウンタースタッフ・添乗員・法人営業ともに業務量が増加し残業が発生しやすい時期です。「旅行の繁忙期に忙しくなる」という業界特性は事前に理解しておくことが重要です。また添乗員職は旅行期間中は不規則な時間帯での業務・宿泊が伴うため、「旅行が好き」という動機だけでなく体力的な耐性も必要です。
株式会社阪急交通社の社風・カルチャー
一言で表すなら「旅の専門家としての誇りと、チームで旅を届ける温かさ」
阪急交通社の社風は「旅の専門家としての誇りと、チームで旅を届ける温かさ」という言葉で表せます。「旅行が大好きで旅行業界に来た」という人材が多く集まる組織であり、旅行という仕事への情熱・旅を通じてお客様に喜んでもらうという使命感が組織の活力の源となっています。大阪本社という関西色のある雰囲気の中で、チームワークと顧客対応を大切にする実直な文化が根付いています。
阪急阪神東宝グループという大企業グループの一員としての安定感もあり、「業界内での独立系中小旅行会社よりも組織的・制度的に整っている」という評価が口コミで多く見られます。ただし大企業グループらしい「意思決定の慎重さ」「変化への保守性」という側面もあり、急速な変革よりも安定的な運営を重視する文化があります。
評価される人物像
- 旅行・観光・異文化体験への本物の情熱と豊富な旅行経験を持つ人
- 顧客の旅の期待・不安に共感し、最高の旅を提供したいというホスピタリティ精神がある人
- 法人顧客(企業・学校・自治体)との長期的な信頼関係を誠実に構築できる人
- チームで協力し、様々な関係者(航空会社・ホテル・バス会社等)との調整を粘り強くできる人
- 旅行業務取扱管理者・語学スキルなど、旅行業の専門資格・能力の向上に積極的な人
表面的なイメージと実態の差
「旅行会社なら旅行ばかりできて楽しそう」というイメージを持つ方がいますが、実際には旅行の「裏方」としての複雑な手配業務・顧客トラブル対応・タイトなデッドラインでの予約管理という地道な仕事が大半を占めています。旅の楽しさを「提供する側」として支える仕事であり、「旅行に行くこと」と「旅行を売る仕事」は大きく異なります。また旅行業界の年収水準という現実と向き合う必要があり、「旅行が好きだが給与が低い」という葛藤を感じる方も一定数います。
株式会社阪急交通社の転職難易度
難易度:D〜C級(低〜中程度)
旅行業界大手としての知名度がありながら、採用のハードルは比較的低めに設定されています。旅行業界経験者には即戦力として積極的な採用が行われており、他業種からも接客・営業・コーディネーター経験があればエントリーできるポジションが多数あります。
理由1. 旅行業界全体での慢性的な人材不足
旅行業は「好きな仕事だが年収が低い」という特性から人材の定着率が課題であり、業界全体として積極的な採用が続いています。「旅行業界で働きたい」という明確な志向と基本的な接客・提案力があれば、選考通過の可能性は比較的高いです。
理由2. コロナ禍後の急速な事業回復に伴う採用需要の高まり
2022〜2023年以降の旅行需要回復・インバウンド急増という環境の中で、コロナ禍で失われた人員の補充・事業拡大に向けた採用需要が高まっています。特に旅行業務経験者・語学人材・法人営業経験者は引く手あまたの状況が続いています。
理由3. 旅行業の専門資格(旅行業務取扱管理者)が差別化になる
「総合旅行業務取扱管理者」「国内旅行業務取扱管理者」という国家資格を保有していると、選考で有利に働きます。資格がない場合でも未経験可の求人がありますが、資格保有者は採用上の評価が高い傾向があります。
株式会社阪急交通社に向いている人
1. 旅行・観光業界でのプロとしてのキャリアを長く積みたい人
「旅行の企画から手配・添乗まで一気通貫で携わるプロになりたい」「日本・世界の観光地に精通した旅行のエキスパートとして認められたい」という明確な職業的アイデンティティを持つ方に向いています。旅行業界での長期的なキャリアを志向する方に、阪急交通社は安定した大手旅行会社という環境を提供します。
2. 法人顧客(企業・学校)との長期的な関係構築が好きな営業パーソン
企業の社員旅行・学校の修学旅行という法人旅行の企画・提案・運営に携わり、顧客との長期的な信頼関係を育てることにやりがいを感じる方に向いています。「旅行業の法人営業」は、旅という感動的な体験を企業・学校に提供する意義ある仕事です。
3. 大阪・関西を生活拠点に安定した大手企業で働きたい人
大阪本社・阪急阪神東宝グループという関西大手企業グループの安定した環境で、旅行という人々の生活に彩りをもたらす仕事に携わりたい方に向いています。
4. 語学力・海外経験を旅行業で活かしたい人
英語・中国語・韓国語等の語学力を持ち、訪日外国人(インバウンド)対応・海外法人顧客対応・海外旅行商品の企画・添乗という形で語学力を活かしたいという方に向いています。
5. 旅行業界からのステップアップ・キャリア強化を考えている人
中小旅行会社での経験を活かして、より規模の大きい組織・安定した基盤のある企業でキャリアを発展させたい転職者に向いています。
株式会社阪急交通社に向いていない人
批判ではなく、ミスマッチを防ぐために正直に記載します。
- 高年収・急速なキャリアアップを最優先にする人: 旅行業界の年収水準は他業種と比較して高くなく、IT・金融・コンサルへの転職と同等の年収向上は期待できません。
- 旅行への個人的な興味が薄い人: 旅行という仕事への情熱が組織文化の根幹にあり、「旅行業に特に思い入れがない」というキャリア観だと職場との文化的なミスマッチが生じます。
- デスクワーク・リモートワーク中心の働き方を希望する人: カウンタースタッフ・添乗員・法人営業という主要職種は現場・外出・移動が多く、在宅勤務が主体の仕事ではありません。
- 景気の変動リスクを極度に嫌う人: 旅行業は感染症・天災・外交問題等の外部ショックに脆弱であり、コロナ禍の再来のような事態が発生した場合は業績への大きなインパクトが想定されます。
- 意思決定のスピードが遅い大企業文化に合わない人: グループ傘下の中堅企業として意思決定に一定の時間がかかる場合があり、スタートアップ的な素早い変化を求める方にはストレスを感じる場面があるかもしれません。
株式会社阪急交通社の選考対策
1. 旅行・観光への熱意を具体的なエピソードで語る
面接では「なぜ旅行業界か」「なぜ阪急交通社か」という志望動機が最も重要です。「○○国を旅行した経験がキャリアの転機になった」「旅行を通じて人々に幸せを届けたいという使命感がある」「トラピックスのツアーで良い体験をして阪急交通社のファンになった」という形で、旅行への本物の情熱と阪急交通社を選ぶ具体的な理由を語れることが第一の選考対策です。
2. 旅行業務取扱管理者資格の保有をアピール(または取得計画を示す)
「総合旅行業務取扱管理者」または「国内旅行業務取扱管理者」の資格保有は選考において大きな差別化になります。資格を保有していない場合は「入社後に取得する計画を持っている」という意欲を示すことも有効です。
3. 過去の顧客対応・接客・提案営業の実績を具体的に語る
旅行業は顧客のニーズを汲み取り・最適な旅行プランを提案・複雑な手配を正確に実行するという接客・提案力が求められます。「顧客の細かいニーズをヒアリングして最適な提案をした経験」「顧客トラブルを誠実な対応で解決した経験」「チームで大型プロジェクトを成功させた経験」という形でのエピソードが評価されます。
4. 法人旅行への関心(法人営業職希望の場合)
「なぜ個人旅行ではなく法人旅行の営業がやりたいのか」「企業・学校が旅行に求めるニーズをどう理解しているか」「法人顧客との長期的な信頼関係構築に向けてどんなアプローチをとるか」という観点での準備が、法人営業職希望の選考において差別化になります。
5. 語学力・海外知識を具体的に示す(語学・海外旅行商品の志望者)
英語・中国語・韓国語等の語学力を持つ場合はTOEICスコア・語学検定等の客観的指標を示し、「この語学力を活かしてどんなサービスを提供できるか」というビジョンを語ることが効果的です。
6. 阪急交通社の強みである「メディア旅行販売」と「法人旅行」への理解を示す
「阪急交通社の強みは何か」という問いに「メディア(新聞・テレビ)を使ったシニア・アクティブシニア向けパッケージツアー販売での他社との差別化」「法人旅行での継続的な取引関係の強さ」という形で具体的に答えられると、「しっかり阪急交通社を研究してきた」という評価につながります。
株式会社阪急交通社への転職で評価されやすい経験
- 旅行業務取扱管理者資格(総合・国内)の保有
- 旅行会社でのカウンタースタッフ・ツアープランナー・法人営業の実務経験
- 添乗員・ツアーコンダクターとしての旅行引率・トラブル対応の実績
- 国内外の観光地への豊富な旅行経験と旅行知識(特に人気旅行先への深い知識)
- 英語・中国語・韓国語等の実務レベルの語学力(TOEIC 700点以上等)
- 接客業・ホスピタリティ業(ホテル・航空・百貨店・ブライダル等)での顧客対応実績
- 法人営業(企業への提案型営業・複数ステークホルダーとの折衝実績)
- イベント・MICE(コンベンション・インセンティブ・会議・展示会)のプランニング・運営実績
- 修学旅行・スタディツアー・学校行事の企画・運営経験(教育業界からの転職者)
- OTA(楽天トラベル・じゃらん・Booking.com等)でのデジタルマーケティング・販売実績
- 訪日外国人(インバウンド)向けのガイド・旅行手配・サービス提供実績
- GDS(Amadeus・Sabre・Galileo等)の旅行手配システム操作経験
- 顧客データ分析・CRM・デジタルマーケティングのスキル(旅行業のDX推進に貢献できる人材として)
特に評価されやすいのは、旅行業務取扱管理者資格を保有し法人旅行(社員旅行・修学旅行)の企画・手配・運営経験を持つ旅行業界の実務経験者です。また語学力(英語・中国語)を持つ旅行業専門家は、インバウンド対応・海外旅行商品の企画において高く評価されます。
まとめ
株式会社阪急交通社は1948年創業・阪急阪神東宝グループ傘下の大手旅行会社として、「トラピックス」ブランドのメディア旅行販売と法人・団体旅行という2本の柱で旅行業界での確固たるポジションを維持しています。転職難易度はD〜C級と比較的現実的な水準であり、旅行業経験者や接客・営業スキルを持つ方には門戸が開かれています。
年収水準(300〜500万円台)という現実は他業種と比較して高くはありませんが、「旅行という仕事への情熱」「国内外の観光地に精通した専門家になりたい」「旅を通じてお客様に最高の時間を届けたい」という使命感を持つ方にとっては、他の職業では得られない充実感があります。
コロナ禍という未曽有の危機を乗り越え、旅行需要が力強く回復した今、阪急交通社はさらなる成長に向けて人材を積極的に求めています。旅行という人間の本質的な欲求に寄り添い、人々の人生に彩りをもたらす仕事に携わりたい方に、阪急交通社という大手旅行会社のキャリアは確かな選択肢となっています。
