ファーストデジタル株式会社は、2015年に設立された東京・銀座拠点のDXコンサルティング企業だ。「日本の国際競争力を世界トップレベルに」という理念のもと、売上規模1兆円超の大企業を主要顧客とし、デジタル戦略の立案から実行・定着まで一貫して支援する。前身のアンダーワークス株式会社から数えると2006年から事業を続けており、DXという言葉が普及するはるか以前からデジタルコンサルティングを専業としてきた老舗でもある。
最大の特徴は「コンサル力×デジタル専門性」の二刀流にある。戦略立案から要件定義・PMO・システム導入支援・内製化支援まで、DXプロジェクトの上流から下流まで一気通貫で担える体制を少数精鋭44名で実現している。外資系コンサルティングファーム出身の顧問を擁し、業界水準のコンサルティング品質と、国内資本ならではのスピード感・フラットなカルチャーを両立させている。
年収水準は外資系コンサル同等を標榜しており、1年目アナリスト660万円・マネージャークラスは1,300万円という公開数値が採用サイトに明示されている。年俸制で賞与なしという構造だが、3年でアナリストからマネージャーに昇進した場合の年収は2.7倍になるという数字も示されており、実力次第での高速昇給を期待できる環境だ。
案件の約9割がフルリモートで対応可能という働き方の柔軟性も大きな魅力だ。銀座・目黒オフィスと御殿場トレーニングセンターを持ち、リモートと対面を使い分けるハイブリッドワークが定着している。コンサルティングキャリアを積みながら、ワークライフバランスも維持したいという層に刺さる環境を整えている。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | ファーストデジタル株式会社(FirstDigital Inc.) |
| 設立 | 2015年10月 |
| 代表取締役 | 粕谷 浩和 |
| COO | 仁科 昌生 |
| 本社 | 東京都中央区銀座1-15-7 MAC銀座ビル3F |
| 拠点 | 銀座本社・目黒オフィス・御殿場トレーニングセンター |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 従業員数 | 44名(2025年3月時点) |
| 上場区分 | 非上場(証券コードなし) |
| 売上高 | 非公開 |
| 平均年収 | 非公開(採用サイト記載のレンジ:660万〜1,300万円) |
| 事業内容 | DX戦略コンサルティング、デジタル施策導入支援、PM/PMO支援、AI関連サービス |
代表の粕谷浩和氏は外資系コンサルティング会社での経験を経て独立し、国内資本のDXコンサルファームとして設立。「規模より品質」を経営方針に掲げ、少数精鋭でのブランド価値確立を目指している。
主な事業内容
ファーストデジタルは大企業のDXを上流フェーズから下流実行まで支援することを一貫したミッションとしており、以下の5領域でサービスを展開している。
DX戦略検討支援
クライアント企業のデジタル変革の方向性を定める上流フェーズの支援。経営課題の整理から始まり、デジタル化の優先順位付け・投資計画策定・KPI設計まで、コンサルタントが戦略立案を主導する。売上1兆円規模の大企業に対して外資系ファーム同等の品質で戦略を提供できる点が差別化要因だ。
デジタル施策導入支援
決定した戦略を具体的な施策として実行するフェーズの支援。MAツール・CRMシステム・DMP・BI基盤など各種デジタルツールの選定・導入・設定・稼働までをサポートする。ツールベンダーに依存しない中立的な立場からの提案が強みだ。
PM/PMO支援
大規模DXプロジェクトのプロジェクト管理を担うサービス。複数ベンダーが絡む複雑なプロジェクトにおいて、ファーストデジタルのコンサルタントがPM/PMOとして常駐し、進捗管理・課題解決・関係者間の調整を行う。
内製化支援
一時的な外部支援ではなく、クライアント企業がデジタル能力を自社内に取り込めるよう伴走する支援。社内担当者の育成・ナレッジ移転・組織体制の整備まで含めた「支援終了後も自走できる状態」を目指す。
AIサービス
AI活用に関するコンサルティング・導入支援。「どのAIを使うか」ではなく「AIでビジネスをどう変革するか」を問いから設計するアプローチを採り、AI戦略の策定から具体的な業務適用まで支援する。
ファーストデジタルの強みと特徴
強み1. コンサル力とデジタル専門性の二刀流
一般的なコンサルティングファームがデジタル部分を外部に委託するのに対し、ファーストデジタルはコンサルタント自身がデジタル・システム領域の深い知見を持つ。要件定義・システム選定・実装管理まで自社で完結できるため、外部ベンダーへの過度な依存なく一貫した支援品質を維持できる。
強み2. 上流フェーズから参画できる大企業案件
通信・エンターテインメント・IT等の業界における売上1兆円超の大企業案件を受注している実績がある。若手コンサルタントでも大企業の経営変革プロジェクトに上流から関われる機会は稀少であり、コンサルキャリアの加速に直結する経験を積める。
強み3. アクセンチュア出身顧問によるナレッジ共有
大手外資系コンサルティングファーム出身の顧問が在籍し、コンサルティングのフレームワーク・プロジェクト管理手法・提案書作成などのメソドロジーを社内で共有している。外資系ファームと同水準の知識・スキルを少数精鋭環境で短期間に習得できる学習環境が整っている。
強み4. 案件9割フルリモートの働き方
コンサルティング業界でありながら案件の9割がリモート対応可能という働き方は、業界内でも異色だ。通勤・常駐の負荷を大幅に削減しつつ、コンサルとしての実務経験を積める環境は、ライフスタイルを重視する層にとって大きな魅力になっている。
強み5. フラットな組織カルチャーと直接フィードバック文化
代表の粕谷氏が大切にする「精力善用・自他共栄」の理念のもと、全従業員が丁寧語で対話するフラットな組織文化が根付いている。2週間に1回のフリーな対話の場が設けられており、入社1年目でも代表に直接フィードバックを求める風土がある。職位に関わらず意見を言える環境は、若手コンサルタントの成長を加速させる。
強み6. 学歴非開示採用で実力主義を徹底
面接選考において学歴情報を意図的に非開示にする仕組みを導入している。これによりバイアスのない実力主義の採用を実現しており、ポテンシャルと思考力を純粋に評価される環境だ。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる文化につながっている。
ファーストデジタルの年収事情と働き方・福利厚生
職種別年収(採用サイト掲載値)
| 職種 | 年収レンジ(1年目想定) |
|---|---|
| アナリスト | 660万円 |
| コンサルタント/シニアコンサルタント | 860万円 |
| マネージャー/シニアマネージャー | 1,300万円 |
| シニアマネージャー(上限) | 最大2,640万円程度(OpenWork参考値) |
給与制度
年俸制を採用しており、提示された年俸を12分割した金額が毎月支給される。基本的に賞与は設定されていない。翌年の年俸は当年の実績と翌年への期待値を基に評価・決定される完全成果連動型だ。OpenWorkに掲載された口コミでは、コンサルタント職3〜5年在籍で年収900万円という具体的な数値も確認されている。
注意点
賞与がない年俸制のため、月々の給与は「年俸÷12」が上限となる。成果不振の年は翌年の年俸が下がるリスクもあり、安定志向の人には向かない報酬体系だ。一方で「成果を正しく評価してもらえる」という口コミも見られ、実力がある人には公正な評価環境といえる。
働き方・福利厚生
- 月平均残業時間:約22.9時間(OpenWork調べ。コンサル業界としては比較的少なめ)
- 有給取得率:51.7%(OpenWork調べ)
- 案件の9割がフルリモート対応
- 書籍購入補助・社内勉強会などの自己研鑽支援
- 銀座・目黒・御殿場のマルチ拠点対応
- 福利厚生は法定内が基本で、独自の特別制度は限定的
社風・カルチャー
ファーストデジタルの社風を一言で表すなら「フラット×成果主義のブティックコンサル」だ。44名という少人数ながら大企業案件を扱うため、一人ひとりの業務密度と責任は大きい。代表の粕谷氏が大切にする「精力善用・自他共栄」の精神が組織に浸透しており、自他ともに成長・繁栄することを重視する文化が根付いている。
全員が丁寧語で対話し、職位による序列よりも知識・思考力を重んじる文化は、大手コンサルファームの階層型組織になじめなかった人材にとって新鮮に映ることが多い。2週間ごとの全員参加フリーダイアログセッションは、組織の透明性を保つ仕掛けとして機能している。部門横断で情報が共有されやすく、ジュニアメンバーがシニアコンサルタントの思考プロセスを間近で見られる機会が豊富だ。
少数精鋭ゆえに組織内の人間関係が濃くなりやすい。同僚との協働頻度が高い分、価値観や仕事スタイルの相性がチームのパフォーマンスに直結する。入社前のカルチャーフィット確認は通常以上に重要で、選考過程で現場メンバーと話す機会を積極的に活用することが望ましい。
ただし少数精鋭組織の特性上、業務が属人化しやすい面もある。各コンサルタントが高い自律性を持ちながら動く必要があり、OJT体制は整備途上という側面もある点は念頭に置いておきたい。マニュアル化された研修プログラムより、実案件を通じたOJTで成長するスタイルが基本となるため、「まず自分で考えて動く」姿勢が根底から求められる。
転職難易度
難易度:4級(やや高め)
ファーストデジタルへの転職は、コンサルティング経験・デジタル専門性・論理的思考力の三要素が問われるため、ポテンシャル採用も行いつつも選考ハードルは一定以上ある。
難しい理由:
- コンサルティング基礎スキル(論理的思考・資料作成・ファシリテーション)が前提
- デジタル・IT領域への深い関心と基礎知識が求められる
- 自発的に動ける自律性と、クライアントへの高い価値提供意識が必要
- 44名の少数精鋭組織のため採用人数自体が少ない
比較的入りやすいケース:
- コンサルティングファーム経験者(ITコンサル・DXコンサル経験特に有効)
- 事業会社でのDX推進・情報システム担当経験者
- PM/PMO経験を持つSE・プロジェクトマネージャー
- デジタルマーケティング・データ分析の実務経験者
選考プロセスは複数回の面接に加え、ケーススタディや課題提出が設定されるケースもある。思考プロセスを丁寧に言語化できるかどうかが評価の軸になるため、「結論→理由→具体例」という構造で話す練習を事前に積んでおくことが有効だ。
ファーストデジタルに向いている人
- DXコンサルティング領域でキャリアを積みたい人。特に「戦略だけ」「実装だけ」ではなく上流から下流まで一気通貫で携わりたい人に向いている
- 大企業の経営変革に上流から関わりたい人。一般的なSIerやITベンダーでは得難い上流フェーズの経験を、少数精鋭ゆえに早期から積める点が強みだ
- 外資コンサル同水準の年収を、よりフラットな組織文化で追求したい人。大手ファームの厳しい階層構造や長時間労働を避けながら、報酬水準を落としたくない人に刺さるポジションだ
- フルリモート中心でワークライフバランスを保ちながらコンサルキャリアを築きたい人
- 論理的思考力があり、デジタル・IT領域に強い関心を持つ人
- 少数精鋭環境で一人ひとりの裁量と責任を大きく持って働きたい人
- 「規模より品質」を重視する代表の姿勢と価値観が合う人
ファーストデジタルに向いていない人
- 大手コンサルファームのブランドや社員数規模を重視する人。44名という規模は対外的な知名度よりも専門性で勝負するスタイルであり、社名だけで転職市場を渡り歩きたい場合は大手ファームの方が適している
- 安定した賞与・福利厚生を必要とする人。年俸制で賞与なし・独自福利厚生も限定的という点は、家計の安定を優先する時期には懸念材料になりやすい
- 指示待ちスタイルで自律的な業務推進が苦手な人。少数組織ゆえにロールが曖昧になりやすく、上位者の指示を受け続けることを期待しているタイプには摩擦が生じやすい
- コンサルティングやデジタル領域への専門的な関心が薄い人
- チームが多く分業化された大規模組織を好む人
- OJTや研修が整備された環境でないと不安な人。体系的な育成プログラムは限定的であり、自ら学びを設計できる自律性がないと成長曲線が緩やかになってしまうリスクがある
評価されやすい経験・スキル
- コンサルティング実務経験:ITコンサル・DXコンサル・経営コンサルのいずれか
- PM/PMO経験:大規模システム導入プロジェクトの管理経験
- デジタルマーケティング実務:MA・CDP・DMP・CRM等のツール活用経験
- データ活用・BI経験:Tableau・PowerBI等の可視化ツールと分析スキル
- システム要件定義経験:SIer・社内SE・ITコンサルでの要件定義参画実績
- 論理的思考力・資料作成力:PowerPointでの提案資料・報告書の作成能力
- AI・生成AIリテラシー:ChatGPT・Copilot等の業務活用経験や知識
- 英語スキル(加点):グローバル企業案件では英語対応が求められることがある
ファーストデジタルの選考対策
面接でのポイント
ファーストデジタルの選考では「デジタル×コンサル」の両面での知見と、自律的に価値を生み出せる人材かどうかが問われる。学歴は選考の評価軸から除外されており、純粋な思考力・専門性・スタンスが評価基準となる。
準備すべき点:
- DX支援の理解:DXコンサルティングの基本フローと、上流戦略から実行・内製化支援までの全体像を語れるように準備する
- デジタル専門知識のアピール:MAツール・システム開発プロセス・データ活用方法論など、具体的な知識を持って話す
- 自律的な行動エピソード:自ら課題を発見し、上司の指示を待たずに行動した実体験を準備する
- クライアント価値への姿勢:コンサルとしてクライアントにどう貢献してきたか、成果を数字で語れるエピソードを用意する
- 代表理念への共感:「精力善用・自他共栄」「規模より品質」という価値観への理解と共感を示す
- フルリモート適性:リモートワーク環境での自律的な業務推進経験とコミュニケーション能力をアピールする
入社後のキャリアパス
採用サイトに「1年で年収1.5倍(コンサルタント→マネージャー昇進)」「3年で年収2.7倍(アナリスト→マネージャー昇進)」という具体例が示されており、高パフォーマンスを発揮できれば驚くほど短期間での昇進と年収増が期待できる。一方で少数精鋭ゆえにポジションの空き次第という現実もあり、実力を発揮し続ける高い自律性が常に問われる環境だ。
ファーストデジタルを経由した転職市場での評価
転職エージェントの観点から見ると、ファーストデジタルでの勤務経験は特定のポジションにおいて競争力の高い武器になる。売上1兆円超の大企業DXプロジェクトに上流から携わった実績は、他のコンサルファームや事業会社のDX推進担当ポジションへの転職で直接評価されやすい。
特に「DX戦略の上流設計+実行支援の両方を担った経験」は、大手SIerや総合コンサルファームでは役割が分断されやすい部分だ。一気通貫で携わってきたという経験の希少性は、転職時の差別化材料になる。また学歴非開示採用・実力主義の評価体制のもとで成果を出してきたという事実は、実績ベースで評価する転職先において信頼性の高いシグナルになる。
一方で44名という組織規模は対外的な知名度がまだ限定的であり、大手ブランドのコンサルファーム出身者と比較すると、知名度だけでは優位に立ちにくい面もある。実績・成果・スキルを具体的に語れる準備が、転職活動での鍵になる。
まとめ
ファーストデジタル株式会社は、DXコンサルティングにおいて「コンサル力×デジタル専門性」の二刀流を少数精鋭で実現している独自ポジションのファームだ。外資系コンサル水準の年俸(アナリスト660万円〜マネージャー1,300万円)とフルリモートの働きやすさを両立させており、コンサルキャリアを積みながらワークライフバランスを保ちたい人材には稀少な選択肢となっている。
選ぶべき人: 大企業のDXプロジェクトに上流から携わりたく、コンサル×デジタルの専門性を一気に高めたい人に最適だ。フラットな組織で裁量を持って働きながら、高い年収と成長機会の両方を手に入れたい人に向いている。特に「大手ファームのブランドよりも実務の質と働きやすさのバランスを取りたい」というコンサル経験者の転職先として、高いコスパを発揮する選択肢だ。
慎重に考えるべき人: 賞与ゼロの年俸制という報酬構造と、福利厚生が法定内基本という点は、安定志向の人には向かない。また44名という少人数組織ゆえのOJT整備途上という状況も念頭に置き、自走できる自律性があるかを自問してから判断することが重要だ。
転職エージェントの視点では、ファーストデジタルはDXコンサルキャリアの入口として、あるいは他ファームからの転身先として、高いコスパを持つ選択肢だ。少人数かつフルリモートというユニークな環境は、特定のライフスタイル・志向性の人材に刺さる会社だといえる。DXコンサル経験・PM/PMO経験・デジタル専門性を持ちながら「働き方の質を落とさずキャリアを伸ばしたい」という明確な軸を持つ候補者にとっては、面談を進める価値の高い企業だ。
候補者を紹介する際に重視すべきチェックポイントは3つある。第一に「自律性」——指示待ちではなく自分で考えて動けるか。第二に「専門性の深さ」——デジタル・コンサルのどちらか一方でもよいので深い知識を持っているか。第三に「報酬構造の理解」——賞与ゼロ・年俸制という構造を理解した上で納得して入社できるか。この3点が揃えば、入社後のミスマッチリスクは大幅に低減する。
よくある質問(Q&A)
Q. コンサル未経験でも応募できますか?
A. ポテンシャル採用の実績はあるが、完全未経験での採用ハードルはやや高い。論理的思考力の高さ・デジタル知識の素地・自律的な行動スタイルが選考の最低ラインとなる。事業会社でのDX推進・情報システム担当経験やPM経験があれば、コンサル未経験でも選考が進みやすくなる。
Q. 残業はどれくらいありますか?
A. OpenWorkに基づく月平均残業時間は約22.9時間で、コンサル業界の中では比較的少ない水準だ。ただし案件の繁閑により波はあるため、プロジェクト状況によっては月30〜40時間超になることも想定される。具体的な案件状況は面接で直接確認することを推奨する。
Q. フルリモートで採用地方在住者でも働けますか?
A. 案件の9割がフルリモート対応可能という条件上、地方在住者でも業務遂行は基本的に可能だ。ただし定期的なオフサイト合宿(御殿場トレーニングセンター活用)や、クライアント先への出張・訪問が発生することがある。応募前に居住地と通勤可能距離を確認した上で判断することを勧める。
Q. キャリアチェンジ目的での転職に向いていますか?
A. ITコンサル・SIer・事業会社のDX担当からDXコンサルファームへのキャリアチェンジ先として適している。ただし全く異なる業界(製造・小売等)からの転職では、コンサルティングとデジタルの両面での基礎素養が事前に必要となるため、準備期間と学習投資を見込んで動く必要がある。
競合他社との比較
ファーストデジタルと比較検討されることが多い競合ポジションとして、アビームコンサルティング・ベイカレント・アクセンチュア・デロイトトーマツコンサルティングなどの大手ファーム、および同規模帯のブティックDXコンサルファームが挙げられる。
- 大手ファームとの違い:アクセンチュア・デロイトなどは知名度・規模・研修制度で勝るが、若手のうちは専門領域が限定されやすく、上流フェーズへの参画は時間がかかる。ファーストデジタルは少数精鋭ゆえに早期から裁量を持てるが、組織の安定感とブランド力は大手に劣る
- 働き方の違い:コンサル業界はクライアント常駐・長時間労働が多い中で、ファーストデジタルの月22.9時間という残業実績とフルリモート9割という条件は際立っている。「コンサルキャリアとライフスタイルの両立」を最重要視する人にとっては、大手ファームより優れた環境といえる
- 年収水準の違い:アナリスト660万円という提示は大手外資系コンサルと遜色ない水準だが、組織規模・ブランド・昇進余地を総合して判断する必要がある。コスパの高い環境を求める人に向いている一方、「トップブランドのコンサルファーム出身」という肩書を重視するなら大手が優先される
転職エージェントとして候補者に伝えるべき選択基準は「コンサルキャリアの質と働き方の両立を重視するなら、ファーストデジタルは本気で検討に値する選択肢」という一言だ。ただし少人数組織ゆえの不確実性(ポジション数・OJT体制)を事前に正確に伝えた上で、候補者自身が納得して意思決定できるよう情報提供をすることが重要だ。
採用情報・応募方法
採用情報は公式サイト(firstdigital.co.jp/recruit)から確認できる。応募ポジションはコンサルタント・アナリスト等が主軸で、経験年数・スキルに応じたグレードでの入社が想定される。書類選考→複数回の面接というプロセスが一般的で、ケーススタディや課題解決ディスカッションが含まれることもある。
学歴非開示採用の仕組みを採用しているため、書類段階で学歴フィルターがかかることはない。一方で「思考の深さ・デジタル専門性・自律性」の三点は選考のどの段階でも問われる。事前に「自分がDXプロジェクトにどう貢献できるか」を具体的な過去経験と紐づけて語れるように準備を整えておくことが、選考通過の最短ルートだ。転職エージェントを活用する場合は、現場コンサルタントとの事前面談の機会を作ることで、実際の業務スタイルやチーム雰囲気を入社前に把握できる可能性がある。
ファーストデジタルを本気で検討するなら、まず公式サイトの代表インタビューや企業メッセージを読み込み、「精力善用・自他共栄」という理念と自分の価値観が重なるかを自問することから始めよう。規模は小さくとも、大企業のDXという最前線で質の高いコンサルティングを実践できる機会は、国内でも限られている。「少人数で大きな案件に関わる」という環境を最大限に活かせる自律的な人材には、このファームが提供するキャリア機会は本物の価値を持つ。
最終的には「コンサルファームとしての規模・ブランドより、実務の質・働き方・年収のバランスを重視する」という判断が入社の決め手になる人に向いている会社だ。その判断軸が明確にある候補者には、積極的に面談を勧めたい一社だ。
なお、本記事に掲載した年収・残業時間・有給取得率などの数値はOpenWork掲載の口コミおよび採用サイト公開情報に基づくものだ。実際の待遇は個人の職位・評価・入社時期によって異なるため、選考過程での直接確認を推奨する。最新の求人・採用状況は公式サイトまたは転職エージェントを通じて確認してほしい。
ファーストデジタルへの応募を迷っているなら、代表インタビュー(社長名鑑等)と現役社員のOpenWork口コミを読み比べ、文化的なフィット感を自分で判断することを強く勧める。「規模より品質」「精力善用・自他共栄」という言葉が自分の仕事観と重なるなら、その感覚を信じて選考に進んでほしい。
