ファーストコーポレーション株式会社は、東京都杉並区荻窪に本社を置く、分譲マンション建設工事に特化した建設会社です。2011年の設立からわずか3年9ヶ月というスピードで東証への上場を果たした成長企業として知られており、現在は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)と九州(福岡)を主な事業エリアに展開しています。
同社の最大の特徴は「造注方式」と呼ばれるビジネスモデルです。用地の取得段階からマンションデベロッパーへ事業化を提案し、施工契約をセットで獲得するこの手法により、競合入札に頼らない安定した受注と高い利益率を実現しています。売上高は約285億円(2024年度)に達しており、従業員数に対して効率の高い事業運営が際立っています。
転職市場において、ファーストコーポレーションは建設業界の中でも高い年収水準と専門性の高い業務内容から、施工管理職・品質管理職・構造設計職の転職先として注目度が高まっています。本稿では、同社への転職を検討する方に向けて詳しく解説します。
企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | ファーストコーポレーション株式会社(First Corporation Co., Ltd.) |
| 証券コード・市場 | スタンダード市場(証券コード1430) |
| 業種 | 建設業 |
| 本社所在地 | 東京都杉並区荻窪四丁目30番16号 藤澤ビルディング8F |
| 九州支店 | 福岡市中央区天神 |
| 設立 | 2011年 |
| 連結売上高 | 約285億円(2024年度) |
| 連結従業員数 | 約180名(単体161名) |
| 平均年収 | 約726万円 |
| 初任給 | 26万円 |
| 主な事業 | 分譲マンション建設工事(建設事業)・不動産事業 |
| 事業エリア | 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)・九州(福岡) |
従業員数180名で売上285億円を叩き出す事業効率は、建設業界全体と比較しても突出しています。規模の小ささが「少数精鋭」の職場環境を生み出しており、一人ひとりの業務スコープの広さと責任の重さは中堅・大手ゼネコンとは異なるキャリア体験をもたらします。
転職者にとってのポイントは、上場企業としての情報開示水準と経営の透明性の高さです。IR資料を通じて受注状況・利益率・事業戦略を事前に把握できるため、面接準備だけでなく入社後のキャリア設計を具体的にイメージしやすい環境が整っています。
また、2011年の設立から現在に至るまで建設業という典型的なレガシー産業の中で急成長を遂げてきた同社は、経営陣のビジネスモデル設計力と実行力が高い水準にあることを示しています。少人数であるがゆえに、社員一人ひとりが経営層と距離の近い環境で働けることは、キャリア形成の観点からも稀有な条件です。
主な事業内容
ファーストコーポレーションの事業は大きく「建設事業」と「不動産事業」の2本柱で構成されています。
建設事業(主力)
分譲マンションの新築建設工事の受注・施工が主力事業です。同社が特に強みとするのは「造注方式」による事業展開で、土地の仕入れ段階からデベロッパーと共同で事業計画を立案し、建設工事と一体的に提案を行います。これにより、設計・施工を一貫して担うことができ、品質管理の精度と利益率の向上を両立しています。
首都圏の都市部・近郊エリアを中心に、中〜大型の分譲マンション建設工事を手がけており、工事現場の安全管理・品質管理・工程管理・原価管理を施工管理職が担います。同社の施工管理職は1人当たりが担う業務範囲が広い分、短期間で多様なスキルを蓄積できる環境です。建設業界でキャリアアップを志す人材にとって、実務経験の密度が高いことは大きな魅力と言えます。
不動産事業
マンション・デベロッパーへの事業化提案のほか、不動産の売買・仲介業務も手がけています。建設事業のバックボーンを持つことで、市場動向を読んだ土地活用提案が可能な点が強みです。
不動産事業は建設事業との相乗効果が高く、用地の有効活用をデベロッパーに提案する際に建設コストを正確に見積もれる点が他社との差別化要因になっています。転職者にとっては、不動産・建設の両領域にまたがる業務経験を積める点が魅力であり、将来的なキャリアの幅を広げる機会にもなります。
造注方式を支える企画・提案機能
造注方式の核心は、用地仕入れ段階での事業化提案力です。デベロッパーの資金計画・市場ニーズ・行政規制を読み解きながら、最適なマンション計画を立案するこの機能は、建設会社の枠を超えたコンサルティング的な役割です。
社内では建築設計部門・施工管理部門・営業部門が密接に連携することでこの提案力を実現しており、各職能を横断した仕事の進め方が求められます。縦割り組織に慣れた大手ゼネコン出身者にとっては新鮮な働き方の一方、柔軟に動ける人材には成長の場として機能します。
ファーストコーポレーションの強み
強み1. 造注方式による安定受注と高利益率
競合他社が入札で案件を争う中、ファーストコーポレーションは用地選定段階から関わる造注方式により、受注確度の高い案件を安定的に積み上げています。これがコスト競争に巻き込まれにくい高い利益率につながっており、従業員の高待遇にも還元されています。
転職者にとっての意味は、「業績の見通しやすさ」です。受注残高や工事の進捗が安定しているため、雇用の見通しがしやすく、景気変動に左右されにくい働き方が期待できます。建設業界の中でも浮き沈みが少ない環境を求める方には安心感のある選択肢です。
強み2. 分譲マンション特化による深い専門性
総合ゼネコンが多工種を広く手がける中、同社は分譲マンションに特化することで、施工品質・管理ノウハウ・デベロッパーとの関係構築において業界屈指の専門性を持っています。
この専門性の深さは、転職者のスキルアップにも直結します。分譲マンション施工の知見を徹底的に磨きたい方にとって、総合ゼネコンのように工種・用途がローテーションされる環境よりも、圧倒的に深い経験が積めます。施工管理技士として「マンション建設のプロ」を目指すなら、選択肢として非常に有力です。
強み3. 少数精鋭による高生産性経営
売上約285億円に対して従業員数約180名という規模は、1人当たり売上高の観点から建設業界トップクラスの生産性を示しています。この高生産性が高水準の年収を支える構造となっています。
少人数組織であることは、意思決定のスピードにも直結します。大手ゼネコンでは稟議や承認に時間がかかる場面でも、少数精鋭体制の同社では現場判断が尊重されやすく、自分のアイデアや提案が実務に反映されるスピードが速い点が転職者から高く評価されています。
強み4. 創業から上場までの圧倒的なスピード
2011年設立・約3年9ヶ月での上場という実績は、同社が短期間で強固な事業モデルを確立したことを示しています。その基盤は現在も維持・強化されており、経営陣のビジネス設計力の高さが伺えます。
成長スピードの速い組織に身を置くことは、個人のキャリアにも刺激をもたらします。「上場から日が浅い、まだ伸び代のある企業で働きたい」「仕組みが成熟しきっていない組織でゼロから課題解決したい」という志向の転職者には、同社のフェーズ感が合う可能性があります。
強み5. 首都圏×九州のデュアルエリア戦略
首都圏一極集中を避け、福岡を中心とした九州市場も開拓していることで、地域リスクの分散と成長市場への参入を同時に実現しています。
九州・福岡エリアは近年の都市開発と人口集積により分譲マンション需要が堅調に推移しています。首都圏でのキャリアを積んだ後、地元九州に戻りながら同じ会社・同じ職種で働き続けられる点は、Uターン転職を考える建設業専門家にとって数少ない選択肢の一つです。
強み6. デベロッパーとの深い協力関係
造注方式で築いた主要デベロッパーとの長期的パートナーシップは、新参企業が短期間で構築できない参入障壁となっており、同社の競争優位を持続させる源泉です。
このネットワーク資産は、転職者にとっても働く環境の質に直結します。デベロッパーとの対等なパートナー関係の中で施工を進める仕事のやり方は、単純な「下請け施工」とは異なる対話・提案の機会が多く、ビジネスパーソンとして幅広いスキルが磨かれる環境です。
ファーストコーポレーションの年収事情
ファーストコーポレーションの平均年収は約726万円(2024年実績・日経報道)とされており、建設業界全体の平均年収(500万円台)を大きく上回っています。
職種別の想定年収レンジ
| 職種 | 想定年収レンジ(目安) |
|---|---|
| 施工管理職(若手〜中堅) | 550〜750万円程度 |
| 施工管理職(シニア・現場代理人) | 750〜1,000万円程度 |
| 品質管理職 | 600〜800万円程度 |
| 構造設計職 | 600〜800万円程度 |
| 建築法人営業職 | 600〜800万円程度 |
| 不動産コンサルタント | 600〜850万円程度 |
| 経営企画・IR | 600〜800万円程度 |
| 管理部門(経理・人事等) | 500〜700万円程度 |
給与制度の特徴
造注方式に基づく安定した利益構造と少数精鋭体制が高待遇を可能にしており、「業績連動のインセンティブ制度」により成果を上げた社員には手厚い還元がされるとされています。資格手当(一級建築士・施工管理技士等)も設定されており、専門資格の取得がそのまま年収の底上げにつながる仕組みです。
年収を見る際の注意点
- 平均年収726万円は全社員平均のため、入社直後の若手は平均を下回る水準からスタートするケースが多い
- 施工管理職は現場手当・残業代が含まれる実態に注意が必要(基本給の水準は別途確認を推奨)
- 業績連動部分は受注状況・利益率によって変動するため、年度により賞与に幅がある
- 管理部門は施工管理職に比べると年収水準がやや低い傾向がある
- 転職エージェント経由での内定交渉では、前職年収を根拠に水準を確認するのが有効
ファーストコーポレーションの働き方・福利厚生
勤務時間 本社・支店の事務系職種は一般的な日勤体制ですが、施工管理職は現場の工程・天候・工事進捗に左右される場面もあります。工期前後の繁忙期には残業が発生しますが、会社全体として働き方改革の取り組みは進んでおり、長時間労働が常態化しているわけではないとされています。
休日・休暇 年間休日は125日程度とされており、土曜・日曜・祝日休みを基本としています。ただし、建設業の特性上、工事の工程や納期管理によっては繁忙期に現場勤務が必要になるケースもあります。育児休暇取得後の復職者が在籍するなど、制度活用の実績もあります。
リモートワーク 施工管理職は現場常駐が基本のため、リモートワークは現実的ではありません。設計・管理部門の一部では柔軟な勤務対応が検討されている状況とみられますが、建設業の特性上、フルリモート勤務を前提とした応募は難しい状況です。
福利厚生 上場企業として各種社会保険完備、退職金制度、財形貯蓄制度などの基本的な福利厚生を提供しています。主な項目は以下の通りです。
- 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 退職金制度
- 財形貯蓄制度
- 現場勤務手当
- 資格手当(一級建築士・建築施工管理技士・構造設計一級建築士等)
- 通勤交通費支給
- 育児休業・介護休業制度
- 健康診断・人間ドック補助
- 社員旅行(年1回程度)
- 上場企業としての株式取得機会(持株会等)
入社後の注意点 施工管理職は現場常駐が基本で、工程に応じた繁忙期には残業が発生します。一方で会社規模が小さく意思決定が速いため、担当する仕事のスコープが広く、若手のうちから責任ある業務を任される環境があります。口コミからは「土日休みは基本的に守られる」「時短勤務など柔軟な対応が可能」との声も見られます。
ファーストコーポレーションの社風・カルチャー
ファーストコーポレーションは、創業からの成長スピードを体現するような、スピード感とチャレンジ精神を重視する社風が特徴です。少数精鋭の組織体制であるため、一人ひとりの裁量が大きく、若手であっても現場代理人クラスの業務を早い段階で経験できる機会があります。
一言で表すなら「少数精鋭・実力主義・現場が主役」
年功序列よりも実力・成果を評価する文化が根付いており、仕事を自ら取りに行ける人材が活躍しやすい環境です。大手ゼネコンのように上司・先輩の指示待ちで動くスタイルよりも、自分で考えて動く姿勢が求められ、その分の報酬もしっかり還元される仕組みが整っています。
評価される人物像
- 自律的に行動でき、現場課題を自ら設定・解決できる人
- 施工品質・安全管理への高いプロ意識を持つ人
- デベロッパーや協力会社と対等にコミュニケーションできる人
- 成果を数値・事実で語れる人(工期遵守率・品質指標・コスト削減実績など)
- 組織の枠を超えて他部門と連携できる人
表面的なイメージと実態の差
「建設会社=体育会系・上下関係が厳しい」というイメージを持つ方もいますが、ファーストコーポレーションの社員口コミからは「思ったよりフラットな雰囲気」「意見を言いやすい環境」という声が見られます。一方で、少数精鋭ゆえに「一人が抱える業務量が多く、自己管理能力が求められる」という指摘もあります。女性活躍については、育休取得・復帰者がいる一方で、現場職での女性比率は依然として低い状況です。管理部門や設計部門では女性が働きやすい環境が整いつつある段階とされています。
ファーストコーポレーションの転職難易度
難易度:中程度〜やや高め(施工管理・設計職は資格・経験必須)
施工管理職・品質管理職・構造設計職は、それぞれ高い専門性と関連資格(一級建築士・建築施工管理技士・構造設計一級建築士等)が求められるため、業界未経験者での応募は難しい状況です。会社規模が小さく採用枠が少ないため、「求人が出たタイミングに応募できるか」も合否を左右する要因になります。
一方、即戦力として評価されやすいのは「分譲マンション施工に携わった経験がある施工管理者」です。同社が手がける規模・種別の施工管理実績があれば、書類通過率は高まります。転職エージェントを通じた非公開求人へのアクセスを優先的に行い、公開求人に頼らない情報収集体制を整えることが内定確率を高める現実的な戦略です。
管理部門(経理・総務・人事・IR)については、上場企業としての管理水準に対応できるスキルが求められますが、企業規模が小さいため求人数は限られています。
理由1. 専門資格・実務経験の高さが採用基準
一級建築施工管理技士・一級建築士・構造設計一級建築士などの国家資格が採用の実質的な足切り条件になっているケースが多く、資格未取得の若手にとっては応募ハードルが高い状況です。
理由2. 採用枠の絶対数が少ない
年間採用人数が数名〜数十名程度と推察される規模のため、求人票が公開されている期間が短く、転職エージェントを通じた非公開求人での応募が有利な場合があります。
採用タイミングは現場の受注状況・社内の欠員状況に左右されるため、常に一定数の求人が出ているわけではありません。「いつでも応募できる準備を整えておく」という待機姿勢が、転職活動の期間を短縮するうえで重要な心構えです。
建設・不動産業界に強い転職エージェントに複数登録し、ファーストコーポレーションの求人動向を定期的に確認する体制を作ることを推奨します。特に「東証スタンダード上場・分譲マンション施工特化・年収700万円以上・少数精鋭」という条件を事前にエージェントへ伝えておくと、類似求人の情報も合わせて得られ、選択肢の幅が広がります。
理由3. 企業文化・働き方へのフィット感も選考要素
少数精鋭・自律的な仕事の進め方・現場代理人レベルの責任範囲への対応力が面接で見極められます。実力はあっても「指示待ち型」「大組織での役割分担を前提とした働き方」に慣れきっている場合、カルチャーミスマッチとして見送られることがあります。自己分析として「自分はどのように現場課題を発見し・動き・改善を生み出してきたか」を具体的に整理してから面接に臨むことが重要です。
ファーストコーポレーションの主な募集職種
ファーストコーポレーションは分譲マンション建設に特化しているため、その事業に直結した職種を中心に採用しています。施工管理・設計・営業・管理部門のいずれも専門性が求められます。
- 建築法人営業(デベロッパー向けの造注提案・関係構築)
- 建築施工管理(新築分譲マンションの現場管理:安全・品質・工程・予算)
- 品質管理(施工品質の検査・監理・改善)
- 構造設計(マンション構造設計の立案・確認申請対応)
- 不動産コンサルタント(用地提案・事業化コンサルティング)
- 経営企画(IR業務・予算策定・コーポレートガバナンス)
- 経理・財務事務(グループ会計・財務業務)
- 採用担当(新卒・中途採用の企画・実施)
- 総務事務(各種庶務・法務補助)
ファーストコーポレーションに向いている人
分譲マンション施工のプロとして高待遇を目指したい人
施工管理・品質管理・構造設計の経験を積んできた専門家が、「今の経験を最大限に評価してくれる環境」として同社を選ぶケースが多いです。業界全体の平均を大きく上回る年収は、専門スキルへの正当な評価を求める転職者にとって大きな動機になります。一つの工種・用途に特化した深い実務経験を高く評価される点は、他のゼネコンとは異なるフィット感につながります。
少数精鋭・高生産性環境で裁量大きく動きたい人
大人数のゼネコンで「自分の仕事の範囲が狭い」と感じてきた人や、稟議・承認の多い組織文化に閉塞感を持つ人が、同社で活路を見出すケースがあります。意思決定のスピードと業務スコープの広さは、自律型の人材にとって大きな魅力です。プロジェクトの全体像を見渡しながら「自分が動かした」という実感を持てる仕事のスタイルを求める方に特に向いています。
造注方式の安定経営のもとで長期キャリアを描きたい人
安定した受注基盤のある企業で長期的に腰を据えて働きたい、首都圏や福岡エリアでの勤務が可能な方、成果を出した分だけ報酬に反映される環境を求める方にも向いています。建設業界の中でもスピーディなキャリアアップを望む方にもフィットします。造注方式という参入障壁の高いビジネスモデルを「自分のキャリアの土台」として活用したい意識の高い人材が多く集まっている環境です。
ファーストコーポレーションに向いていない人
批判ではなくミスマッチ防止のため、以下のタイプには慎重な検討を推奨します。
- タイプ1:業界未経験で現場職を希望する方 — 施工管理・品質管理・構造設計は即戦力前提の採用が基本のため、無経験からの門戸は極めて狭い
- タイプ2:多様な工種・大規模プロジェクトを幅広く経験したい方 — 分譲マンション特化であるため、土木・プラント・大型複合施設といった工種を経験できない
- タイプ3:テレワーク・フレックス中心の働き方を希望する方 — 施工管理は現場常駐が基本であり、フルリモート勤務は現実的ではない
- タイプ4:全国各地での多様な転勤経験を求める方 — 首都圏と福岡が主なエリアのため、全国転勤を通じた多拠点経験は積みにくい
- タイプ5:大人数チーム・充実した研修体制を重視する方 — 組織規模が小さいため、体系的な入社研修や育成プログラムは大手ほど充実していない場合がある
ファーストコーポレーションの選考対策
選考フロー(一般的な例) 書類選考 → 一次面接(人事・現場リーダー)→ 二次面接(役員・代表)→ 内定
書類選考:施工実績を数値で語る
施工管理職の場合、建築施工管理技士(1・2級)の資格保有と、分譲マンション(RC造中〜大型規模)の施工経験が最重要要素です。担当した物件の規模(延床面積・階数・工事金額)と自分の役割を明確に記載すると通過率が上がります。
品質管理・構造設計職も同様に、実際に担当したプロジェクトの実績と使用ツール(構造計算ソフト等)を具体的に書くことが重要です。管理部門については、上場企業での業務経験・使用した会計システム・IR対応実績などを具体的に記述しましょう。
面接:「なぜ分譲マンション専業か」を自分の言葉で語る
面接では「なぜ分譲マンション専業の会社を選ぶか」という志望動機の明確さが問われます。総合ゼネコンや他の建設会社との比較軸を明確にし、「分譲マンション施工に特化したい理由」「造注方式のビジネスモデルに共感する点」を具体的に語れるよう準備することが重要です。
また少数精鋭体制であるため、自律的に動けるかどうか・チームを引っ張れる主体性も見られます。「過去に自分が主体的に解決した課題」「チームを巻き込んで動いた経験」をSTAR法(状況・課題・行動・結果)で整理しておくと効果的です。
スキル・資格の整理と提示
一級建築士、一級建築施工管理技士、構造設計一級建築士などの保有者は選考で高く評価されます。CADD・BIMツールの操作スキルも加点要素となります。資格取得の勉強中の場合は、取得見込み時期を明記することでポジティブな印象を与えられます。
面接前にはIR資料(有価証券報告書・決算短信・事業報告書)に必ず目を通しておきましょう。受注残高の推移・九州エリアの展開状況・造注方式の具体的な事例に触れることで、「事業内容を深く理解した応募者」という印象を面接官に与えることができます。同社のビジネスモデルへの理解は、志望動機の説得力に直結します。
内定後の入社準備
内定承諾後は、入社前に分譲マンション施工の最新工法・建設業の2024年問題への対応状況などの業界トレンドを改めて整理しておくとよいでしょう。造注方式の仕組みについては公式サイトや業界誌での情報収集を通じて理解を深め、「1日目から自分の専門知識を活かせる」状態で入社することが、少数精鋭の職場での早期活躍につながります。
ファーストコーポレーションへの転職で評価されやすい経験
- 分譲マンション(RC造)の施工管理経験(規模:100戸以上・10階以上が特に評価)
- 新築マンション・建設プロジェクトの品質検査・品質管理の実務経験
- 鉄筋コンクリート造建物の構造設計・確認申請対応の経験
- デベロッパーや用地仕入れ会社での営業・事業企画経験
- 上場建設会社での管理部門(経理・IR・法務・総務)実務経験
- BIM/CIMを活用した施工管理・設計業務の経験
- 複数現場の工程・安全・品質を同時管理した経験
- 現場代理人・監理技術者としての責任者経験
- 建設会社でのコスト管理・原価管理の経験
- 協力会社・職人との折衝・調整経験
- 用地取得・開発許可申請に関わった経験
- ゼネコン・デベロッパー間の折衝・提案に携わった経験
逆に言えば、評価されにくい経験は「木造・鉄骨造の住宅系施工」「土木・インフラ系施工」「業務用ビル・公共建築の施工」です。分譲マンション(RC造)への専門性が選考の絞り込みポイントであり、近い経験ほど書類・面接の両方で有利に働きます。
特に評価されやすいのは「分譲マンション(RC造・中〜大型規模)の施工管理経験を持ち、一級建築施工管理技士を取得済みの即戦力人材」です。
まとめ
ファーストコーポレーションは、「分譲マンション建設特化×造注方式」という明確な戦略で業界内で高い競争優位を確立した東証スタンダード上場企業です。売上285億円に対し従業員数180名という少数精鋭体制と、平均年収726万円という高水準の待遇は、同社のビジネスモデルの強さを端的に示しています。
転職先として検討する際は、「分譲マンション施工に特化したキャリアを積みたい」「高待遇と裁量大きい環境を同時に実現したい」という方に特にフィットする企業です。施工管理・品質管理・構造設計の専門家であれば、業界内でも上位の待遇で迎え入れてもらえる可能性が高い企業と言えます。
選考準備にあたっては、造注方式の理解と分譲マンション施工における自身の実績の棚卸しが最重要です。転職エージェントを活用して事前に求人動向を把握しながら、IR情報で同社の中期戦略・事業エリアの拡大方針を確認しておくと、面接での説得力が格段に増します。
建設業界全体として人材不足が続く中、専門資格と実務経験を持つ施工管理職・設計職の転職機会は希少かつ価値の高いものです。ファーストコーポレーションを選択肢に加えることで、「年収を落とさずに裁量ある環境へ移る」という転職目標の実現可能性が高まります。求人情報を見つけたタイミングで素早くアクションを起こすことが、同社への転職を成功させる最初の一歩です。
