株式会社フェズは2015年12月の設立以来、小売業界のデータ活用・デジタル変革(リテールDX)に特化したプラットフォームを提供し続けているスタートアップです。主力サービスは国内最大級のリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」で、全国15流通横断・約1.2億IDのID-POSデータを基盤に、メーカー・小売双方の売上向上を支援します。

電通グループ・住友商事・NTTドコモ・PALTACといった大手企業との資本業務提携を通じ、累計資金調達額は約31.76億円に達しており(2024年3月時点)、未上場スタートアップながら業界内での存在感は確実に高まっています。Urumo Adsの導入実績は2025年末時点で600ブランドを超え、リテールメディア分野での市場牽引役として注目を集めています。

一方で、未上場ゆえに財務情報の公開が限られ、2024年3月期の決算公告では純利益がマイナスとなるなど、成長投資フェーズ特有のリスクも存在します。本記事では人材エージェントの視点から、フェズの事業・強み・年収・カルチャー・選考対策まで率直に解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社フェズ(Fez Inc.)
設立2015年12月
代表取締役伊丹 順平
本社所在地東京都千代田区神田紺屋町15 グランファースト神田紺屋町3F
資本金1億円
従業員数約130〜150名(2025年〜2026年時点)
上場区分未上場(スタートアップ)
累計資金調達額約31.76億円(2024年3月時点)
評価額約124.9億円(2024年3月29日時点)
事業内容リテールデータプラットフォーム「Urumo」の開発・提供、リテールメディア・リテールDX支援
主な株主・提携先電通グループ、住友商事、NTTドコモ、PALTAC、SHIFT

フェズは「小売業界の変革パートナー」として、「売上が伸びる店頭づくりを目指すリテールDX事業」と「両社の売上アップにつながるマーケティングを目指すOMOプラットフォーム事業」の2軸でサービスを展開しています。なお、代表者については一部情報源で「赤尾雄司」と記載されているケースもありますが、公式サイトには「伊丹順平」代表の情報が掲載されています。選考応募前に公式情報を必ずご確認ください。

主な事業内容

リテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」

Urumoはフェズの事業核となるプラットフォームで、全国のドラッグストア・スーパーマーケット・ホームセンターなど15流通以上のID-POSデータを横断的に集約・分析します。メーカー・小売双方がデータを活用して意思決定できる環境を整備しており、約1.2億IDの実購買データを基盤としています。

Urumo Ads(ウルモ アズ)

購買データを活用した広告配信ソリューションです。「どのユーザーが実際に商品を買っているか」という実購買データに基づき、的外れな広告配信を排除し、売上に直結する広告効果を実現します。2025年4月には自動プランニングツール「メディアプランナー」が開発され、2025年9月にはSSP機能「Urumo Moment」の提供も開始されました。2025年末時点でメーカー600ブランド以上の導入実績があります。

Urumo Explorer(ウルモ エクスプローラー)

顧客の店外行動傾向や他店での買い物傾向を可視化・分析するソリューションです。「自社の顧客が競合店でどのような商品を買っているのか」という横断的なインサイトを提供し、品揃えや施策の改善に活用されます。

Urumo Shopper(ウルモ ショッパー)

バイヤーとメーカーのためのデータ活用型商談ソリューションです。データに基づいた商談を実現することで、小売・メーカー双方が数値を持ち寄り合理的な意思決定ができる商談環境を構築します。

ストアギークサイネージ(リテールメディア)

店頭デジタルサイネージを活用したリテールメディアサービスです。カインズへの導入実績があり、全国5,200台規模まで展開された実績があります。店頭メディアとデジタルデータを連携させた広告効果の可視化が特徴です。

PALTACとのサプライチェーンDX

2025年8月にPALTACとの資本業務提携を締結し、生活必需品の卸流通情報とリテールデータプラットフォームを組み合わせたサプライチェーンDXの推進を開始しました。メーカー・流通・小売の三者をデータでつなぐ取り組みとして業界内で注目されています。

株式会社フェズの強み

強み1. 約1.2億IDという国内最大級の実購買データ資産

フェズが保有する約1.2億IDのID-POSデータは、単独の流通企業では実現できない横断的なデータ資産です。「どのユーザーが・どのチェーンで・どの商品を・どのタイミングで買ったか」を高精度に把握できるため、メーカー・小売の双方にとって意思決定の根拠になります。転職者にとっては、この規模のデータを日常業務で扱えること自体が市場価値の高いスキルになります。競合他社が容易に追いつけない「参入障壁」として機能しており、ポジションの希少性は高いといえます。

強み2. リテールメディアという急成長市場の先行者優位

リテールメディア(小売業者のデータ・メディアを活用した広告事業)は、世界的に急拡大している広告市場です。日本国内での先行者としてフェズはUrumo Adsを展開しており、600ブランド超の導入実績はこの分野での信頼と地位を示しています。今後も市場拡大が見込まれる領域でプロダクトの中心に携われることは、個人のキャリアという観点からも将来性があります。

強み3. 電通・NTTドコモ・PALTACという大手企業との資本業務提携

電通グループ・住友商事・NTTドコモ・PALTACといった大企業が出資・業務提携しているという事実は、フェズのビジネスモデルと将来性への評価を示しています。スタートアップながらも単なる資金調達ではなく「販路・データ・ノウハウ」を持ち寄る実質的な提携が複数成立している点は、サービスの本質的な価値を証明しています。転職者にとっては「大手×スタートアップ」の接点で働ける環境が得られます。

強み4. メーカー・小売・卸の三者をつなぐ独自ポジション

フェズが目指しているのは単なる広告会社でも分析ツール会社でもなく、「流通システム全体のデータハブ」としての立ち位置です。メーカー(ブランド)・小売チェーン・卸(PALTAC)というバリューチェーン全体に関係者を持つことで、どこかひとつとの関係が崩れてもビジネスが成立する構造になっています。この「三者を同時につなぐ」視点を持てることは、個人のビジネス理解の幅という観点からも希少な経験です。

強み5. フレックス・副業可・部活制度などの柔軟な働き方

月の所定労働時間の範囲内であれば各日の勤務時間を自由に設定できるフレックスタイム制を採用しています。また3割以上の社員が副業を実施しているという文化があり、本業以外でスキルを磨いたり知見を広げたりすることを会社として奨励しています。16の部活動(フットサル・トライアスロン・日本酒・麻雀など)があり、社内コミュニティが活発です。スタートアップとして比較的整った働き方制度があるといえます。

強み6. OKRによる透明性の高い評価制度

評価制度にはOKR(Objectives and Key Results)を採用しており、会社・チーム・個人の目標が紐づく形で評価されます。年功序列は存在せず、未経験での入社から1年未満で昇格した例もあります。「やればやるだけ稼げる」という評価がある一方、部署によって評価の運用に差があるという声もあります。制度の透明性は高い部類ですが、運用の一貫性については選考中に確認することをお勧めします。

株式会社フェズの年収事情

フェズは未上場スタートアップのため有価証券報告書が存在せず、平均年収の公式数値は公開されていません。各転職プラットフォームや口コミ情報をもとにした推定値になります。

想定年収レンジ(口コミ・求人情報ベース)

職種想定年収レンジ
ビジネス職(若手コンサルタント)400万〜550万円
ビジネス職(ミドル〜マネージャー)550万〜750万円
リテールパートナー(小売向け営業・コンサル)400万〜650万円
データアナリスト・データサイエンティスト450万〜750万円
プロダクトマネージャー550万〜900万円
エンジニア(バックエンド・フロントエンド)500万〜900万円
広告運用コンサルタント380万〜600万円
コーポレート職(人事・経理・法務等)400万〜600万円

※上記はdoda・Green・Wantedly・口コミサイト等の公開情報をもとにした参考値です。実際の年収は職種・グレード・評価によって異なります。

給与制度の特徴

  • 新卒初任給は月25万円からスタートとされています
  • OKRに基づく評価制度で、目標達成度によって昇給・昇格が決まります
  • 年1回の業績連動ボーナスあり(業績・個人評価に連動)
  • 年収全体のレンジは400万〜1,200万円と幅広く、経験・スキルが優れた中途入社者はシニアグレードで入社するケースもあります

年収を見る際の注意点

  • 平均年収の公式データがないため、口コミ・求人情報の数値は参考値にとどまります
  • OpenMoneyの調査では待遇満足度2.0という評価があり、期待値と実態にギャップを感じる社員がいることが示唆されています
  • 評価制度は「部署によって甘辛が変わる」という口コミもあり、配属先によって待遇の上がりやすさに差があります
  • 純利益がマイナスの状況での業績連動ボーナスについては、面接時に仕組みを確認することが重要です
  • スタートアップのため、IPO前後での待遇変化(ストックオプション等)についても事前に確認しておくことをお勧めします

株式会社フェズの働き方・福利厚生

勤務時間・休日

  • フレックスタイム制(月の所定労働時間内で各日の勤務時間を自由設定)
  • コアタイムの設定有無については採用情報で要確認
  • 土日祝日休み、年間休日は一般的なスタートアップ水準

リモートワーク・働き方

  • リモートワーク可(詳細条件は職種・時期によって異なります)
  • フレックス制により、プライベートとの両立はしやすいという評価があります
  • 一部営業・運用部署では月40時間以上の残業が発生することもあるという口コミがあります
  • 月内で残業を調整できる柔軟さがある一方、成果責任が伴う業務は時間管理を自律的に行う必要があります

副業・兼業

  • 本業に支障をきたさない範囲で副業が認められており、社員の3割以上が副業を実施
  • 「越境して得た気づきをフェズの仕事に還元する」という考え方を会社が明示的に奨励している点は、自己成長志向の強い人には魅力的です

社内コミュニティ・部活動

  • 16の部活動が存在(フットサル・トライアスロン・ゴルフ・軽登山・バスケ・スノボ・釣り・キャンプ・ピックルボール・軽音・日本酒・ビール・麻雀・ゲーム・競馬等)
  • 社内飲み会(夏祭り・握り寿司など)が定期開催され、参加は自由
  • 従業員同士のコミュニケーション活性化を重視したオフィス環境

主な福利厚生

  • 各種社会保険完備
  • 業績連動ボーナス(年1回)
  • 学習費用補助制度あり(書籍・スクール等の一部を会社が支援)
  • 結婚・出産・介護等のライフステージに応じた制度あり

働き方を見る際の注意点

スタートアップとして制度の整備は継続中であり、大企業と比べて福利厚生の充実度・安定感には差があります。フレックス・副業・部活動など「自由度の高さ」は魅力ですが、その自由さは「自律して成果を出す前提」の上に成り立っています。「制度があれば安心」という受動的なスタンスではなく、自分でペースを管理して成果を出す人が活躍できる環境です。

株式会社フェズの社風・カルチャー

一言で表すなら「データで小売業界を変えるという使命感を持つ実務家集団」

フェズのMISSION・VISION・VALUEは公式サイト上で明示されており、「データで流通業界の課題を解く」という方向性が文化の根底にあります。広告テクノロジーやデータ分析に対して純粋な興味と実務力を持つメンバーが多く、スタートアップらしいスピード感と問題解決志向が評価される文化です。

評価される人物像

  • 購買データ・マーケティングデータを扱うことへの知的好奇心がある人
  • クライアント(メーカー・小売)の事業課題を自分ごととして捉えられる人
  • 仮説を立てて検証するサイクルを自然に回せる人
  • 変化の速い環境でも自ら情報を取り行動できる自律型の人
  • OKRの目標達成に向けて、チームを動かしながら進められる人

口コミから見る社風の実態

転職会議・エン カイシャの評判などの口コミでは、「年功序列ではなく成果で評価される」「未経験でも1年未満で昇格した人がいる」という前向きな声がある一方、「評価制度が頻繁に変わり理解しにくい」「部署によって評価の運用が異なる」「退職理由として待遇面・経営方針への懸念が挙がる」という指摘もあります。

OpenMoneyでの平均満足度2.92・待遇満足度2.0・ワークライフバランス2.5という数値は、成長フェーズの会社として期待値の高い転職者が入社後にギャップを感じている可能性を示唆しています。スタートアップとして必然的に生じる曖昧さや変化への耐性が求められる環境です。

表面的なイメージと実態の差

「リテールDX」「購買データ」「リテールメディア」というキーワードは洗練されて聞こえますが、実態の仕事は小売チェーン・メーカーの担当者との泥臭い折衝や、データ解釈をめぐる粘り強い議論が中心です。デジタル広告・データ分析のバックグラウンドがあっても、小売・流通という「リアルの現場」への理解がないと価値を発揮しにくい部分があります。また未上場スタートアップゆえに、組織体制や方針が変更されるスピードは速く、「決まったことをこなす」ではなく「変化の中で自分で判断する」ことが求められます。

株式会社フェズの転職難易度

難易度:中程度(職種によって差あり)

理由1. リテールDX・購買データという専門知識が必要

フェズが手がけるリテールデータプラットフォームは、小売・流通業界の業務理解と、ID-POS・デジタル広告・データ分析に関する基礎知識が前提となります。純粋なデジタル広告経験者や、純粋な小売バイヤー経験者の場合、それぞれ「データ」あるいは「デジタル広告」の側面の理解が求められます。「どちらかしか知らない」という状態では選考が厳しくなる傾向があります。

理由2. スタートアップ特有の自律性・推進力の確認

フェズは中途採用において「自律して動ける人材」を重視しています。選考では専門スキルに加え、「曖昧な状況でどのように優先順位をつけて行動したか」「組織の変化にどう対応してきたか」というスタートアップ適性を見られます。大企業での整備された環境に慣れた人材は、カルチャーフィットの観点で壁にぶつかることがあります。

理由3. 知名度が高いとはいえないため、応募数は絞られる

Macbee Planetや大手広告代理店と比較すると、フェズの知名度は転職市場での認知がまだ限定的です。「リテールDX・購買データ分野に特化した転職志望者」が主な競合候補となるため、この分野への関心・経験があれば競争率は下がります。逆に言えば、「フェズのビジネスモデルへの強い関心と具体的な経験」を持つ人材には十分なチャンスがある市場です。

株式会社フェズに向いている人

1. 小売・流通業界のデジタル変革に関心がある人

「Amazonに押されている小売業界をデータで変えたい」「購買行動のデータがどのように活用されているのか知りたい」という人には、フェズの仕事は直接的なテーマと合致します。小売チェーンやFMCG(日用消費財)メーカーの現場経験者、または流通・小売DXに興味のあるデジタルマーケター向けの環境です。

2. デジタル広告の効果をより「実購買」に近い場所で測りたい人

デジタル広告の運用経験があり、「インプレッションやクリックではなく、実際の購買に広告がどう影響したかを追いたい」という欲求がある人には、ID-POS連携の購買データを使ったアトリビューション(効果測定)環境は直接的な学習機会になります。「広告のその先」を追いたい人向けの環境です。

3. スタートアップで自律的にキャリアを開拓したい人

明確な昇進レールや教育プログラムが整備された大企業環境より、「自分で仕事を取りに行き、成果で評価される環境」を望む人に合っています。OKRによる目標管理・副業可・部活動など、自律的な働き方を尊重する文化があります。

4. データとビジネスの両方に興味がある人

数字を分析するだけでなく、その分析をクライアントの意思決定につなげることへの関心がある人、すなわち「データを使ってビジネス課題を解く」ことに面白みを感じる人は、Urumoプラットフォームの業務の中心にいる役割を楽しめます。

5. 大手企業との協業環境でスタートアップの醍醐味を味わいたい人

電通・NTTドコモ・PALTACといった大手企業のリソース・ネットワークを活用しながら、スタートアップのスピード感で仕事を進める環境は珍しい機会です。「大企業にいるだけでは物足りないが、完全に小さなスタートアップではリスクが大きい」と感じる人には適した規模感・環境です。

株式会社フェズに向いていない人

向いていない人を正直に書くのは、ミスマッチを防ぐための情報として受け取ってください。

  • 安定した業績・財務基盤を重視する人: フェズは未上場かつ純利益マイナスの成長投資フェーズにあります。財務的な安定性を重視するなら、上場企業や大手企業の方が適しています
  • 年収の大幅アップを目的に転職を考えている人: 待遇満足度の低い口コミが存在し、平均年収のデータがない中での転職は期待値管理が難しいです
  • 整備された評価制度・キャリアパスを求める人: 評価制度が変わりやすく、部署によって運用差があるという口コミがある環境は、「明確なルールの中で着実にキャリアを積みたい」人には向きません
  • 小売・流通業界に関心が薄い人: どれだけデジタルスキルが高くても、リテール業界のドメイン理解なしに顧客価値を出すことは難しい仕事です
  • 受け身のスタンスで仕事をしたい人: スタートアップ特有の変化の速さ・曖昧さの中では、自分から情報を取り動くことが必須です
  • リモートワーク中心・在宅100%を希望する人: 出社頻度・ハイブリッド比率は職種や時期によって異なりますが、クライアントワークが中心のポジションでは対面機会が必要なケースもあります

株式会社フェズの選考対策

1. リテールDX・リテールメディアの業界理解を深める

選考前に「リテールメディアとは何か」「ID-POSデータがどのように活用されるか」「フェズのUrumoがどの課題を解いているのか」を自分の言葉で説明できるよう準備してください。公式サイト(fez-inc.jp)のソリューションページ・ブログ・ニュースリリースを読み込み、NTTドコモ・PALTAC・電通との提携がなぜ成立したのかも理解しておくと差がつきます。

2. 「なぜフェズでなければならないのか」を具体化する

「リテールDXに興味がある」「スタートアップで働きたい」という一般論では通りません。「自分のこれまでの経験(小売・メーカー・デジタル広告・データ分析等)がUrumoのどの機能・課題に活きるか」「フェズが解こうとしている小売業界の課題のどこに共感するか」を具体的に語れるよう準備してください。

3. 応募職種の実務経験を数字で整理する

  • ビジネス職:担当したクライアントの課題・提案内容・成果をKPIで語れるよう整理する
  • データアナリスト:使ってきたデータ・ツール(SQL・BIツール・統計手法等)と、それを使って明らかにしたインサイトを具体化する
  • エンジニア:開発経験・技術スタック・プロダクト改善への貢献実績を整理する
  • 営業・コンサル:提案型営業・課題解決型コンサルの経験を、プロセスと成果とともに語る

4. スタートアップ適性を示す経験を準備する

「曖昧な状況でどう判断したか」「組織の方針変更にどう適応したか」「自分から仕事を作りにいった経験」など、自律的な行動の経験を具体的なエピソードとして準備してください。大企業からの転職の場合、「なぜ大企業を離れてスタートアップを選ぶのか」という問いに対して、後ろ向きではなく前向きな動機を語れるよう整理してください。

5. リファレンスチェックへの準備を怠らない

採用サイトによると、最終面接前にリファレンスチェック(推薦者への問い合わせ)が求められます。前職・前々職の上司や同僚に事前に声をかけておき、自分の仕事ぶりを具体的に語ってもらえる関係者を用意しておくことが重要です。

6. バリュー(VALUE)への共感を具体的なエピソードで示す

フェズはMISSION・VISION・VALUEに基づいた採用を重視しており、公式サイトでもカルチャーページが設けられています。採用面接では専門スキルだけでなく「フェズの価値観に共感して行動できるか」が問われます。「データで小売業界を変える」という使命への共感と、それを体現した経験談(どう問題を発見し・どう動いたか)を用意してください。

株式会社フェズへの転職で評価されやすい経験

  • デジタル広告(リスティング・ディスプレイ・SNS広告)の運用・企画経験
  • ID-POS・購買データ・販売データを使った分析・意思決定支援の経験
  • CPG(消費財)・FMCG・食品・日用品メーカーでのマーケティング経験
  • 小売チェーン・ドラッグストア・スーパー・ホームセンターでのバイヤー・販促経験
  • リテールメディア・店頭メディア(サイネージ・デジタルPOP等)の企画・運用経験
  • MA・CRM・CDPを使ったデータ活用・顧客分析経験
  • SaaS・プラットフォーム型サービスの営業・カスタマーサクセス経験
  • データ分析ツール(SQL・BIツール・Python・R等)を用いたインサイト抽出経験
  • プロダクトマネジメント・機能要件定義・ロードマップ策定経験
  • 大手企業との協業・アライアンス折衝・連携推進経験
  • 小売・流通業界向けのSCM(サプライチェーン管理)DX推進経験
  • アドテク・DSP・SSP等のプログラマティック広告の知識・経験
  • EC・オムニチャネル戦略立案・推進経験
  • スタートアップ・事業会社での新規事業立ち上げ・グロース経験

特に評価されやすいのは、「小売・メーカーの実業務への深い理解と、デジタルデータ・マーケティングテクノロジーの両方を橋渡しできる人材」です。どちらかだけではなく、リアルな流通現場とデジタルの世界を両方知っているという希少性が、フェズという会社の価値観と強くマッチします。

まとめ

株式会社フェズは、「約1.2億IDの購買データ」という国内最大級のデータ資産を武器に、リテールDXとリテールメディアの領域で着実に存在感を高めているスタートアップです。電通・NTTドコモ・PALTACといった大手との資本業務提携は、そのビジネスモデルへの信頼の証明であり、単なる「データ売り」ではなく「小売業界の構造を変える存在」を目指す志向性が見られます。

一方で、未上場ゆえの財務透明性の低さ・成長投資フェーズでの赤字・評価制度運用の部署差・待遇満足度のスコアの低さなど、転職前に確認すべき課題もあります。「魅力的な事業領域」に魅せられて入社した後のギャップを防ぐために、選考中に年収・評価・働き方の詳細をしっかり確認することが重要です。

小売・流通業界のデータ活用に本気で取り組み、メーカー・小売・テクノロジーの交差点で自分のキャリアを切り拓きたい人にとって、株式会社フェズは希少な実務経験を積める選択肢になるでしょう。


参照した主な情報源

  • 株式会社フェズ 公式サイト(fez-inc.jp)
  • 株式会社フェズ 採用サイト(recruitment.fez-inc.jp)
  • 株式会社フェズ カルチャーページ・ソリューションページ
  • PRTimes プレスリリース(資金調達・資本業務提携等)
  • 中小機構 成長100億円企業紹介資料
  • Wantedly 企業ページ
  • OpenWork・エン カイシャの評判・転職会議・OpenMoney(社員口コミ)
  • doda 企業概要・平均年収情報
  • Digireka 年収・転職難易度記事
  • ミライのお仕事(フェズ企業紹介)
  • Initial(スタートアップデータベース)
  • STARTUP DB(資金調達情報)