株式会社Berryは、2021年7月に設立されたばかりの若い医療テックスタートアップです。「テクノロジーで医療格差を0にする」というミッションのもと、3Dプリンター技術と3Dデータ解析を組み合わせた頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」を中心に、国内医療機器市場に新風を吹き込んでいます。

設立からわずか4〜5年で全国270以上の医療機関への導入を達成し、業界最多の導入施設数を誇るまでに成長。さらに医療機器・製薬メーカー向けのQMS(品質マネジメントシステム)クラウド「QMSmart」や情報プラットフォーム「薬事情報ナビ」を展開する医療DX事業も加速しており、二本柱での事業拡大が進んでいます。

累計3億円以上の資金調達を完了し、グローバル展開も視野に入れているBerry。本記事では人材エージェントの視点から、同社の事業内容・強み・年収水準・社風・転職難易度まで、良い点も注意点も包み隠さず解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社Berry
設立2021年7月
代表取締役中野 裕士
本社所在地東京都台東区元浅草3丁目7−1 住友不動産上野御徒町ビル4階
従業員数約65〜80名(2025〜2026年時点)
上場区分未上場
資金調達累計3億円以上
主な事業頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」の開発・製造・販売、医療DX事業(QMSmart・薬事情報ナビ)
公式サイトberryinc.co.jp

設立から間もない若い会社ですが、医療機器としての薬事承認を2022年4月に厚生労働省から取得しており、単なるスタートアップの域を超えた医療機器メーカーとしての実績を積み上げています。代表の中野裕士氏は「医療×ものづくり×テクノロジー」の融合を旗印に、国内外で医療格差の解消を目指して事業を推進しています。

主な事業内容

株式会社Berryの事業は大きく「医療機器事業」と「医療DX事業」の二本柱で構成されています。

医療機器事業——頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」

Berryの中核事業は、乳児向けの頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」の開発・製造・販売です。

赤ちゃんの頭の歪みや非対称を矯正するこのヘルメットは、3Dスキャンで計測した頭部データをもとに、3Dプリンターによって完全オーダーメイドで自社製造されます。従来の手工業的な製法と比べ、製造工程の自動化によって納期短縮とコスト削減を同時に実現しており、全国270以上の医療機関(2026年6月現在)での導入実績を持つ業界最多の頭蓋形状矯正ヘルメットブランドへと成長しました。

「医療機器に見えない医療機器」をコンセプトに、豊富なデザインやカラーバリエーションを用意し、ヘルメット治療のイメージを「かわいそう」から「かわいい」へ転換したことも普及に寄与しています。治療費用は診察・検査込みで30〜40万円程度で、専用アプリで治療の進捗を3Dで可視化できる仕組みも患者・医療機関双方の負担を軽減しています。

医療DX事業——QMSmart・薬事情報ナビ

Berryの第二の柱が医療DX事業です。自社で医療機器を開発・製造してきた経験から生まれた課題感——「紙管理の限界」「既存QMSソフトの高額さと使いにくさ」——を解決するために開発されたのが、クラウド型eQMS「QMSmart」です。

QMSmartは、医療機器・製薬メーカーに義務付けられているQMS(品質マネジメントシステム)の文書管理・品質イベント管理・教育訓練管理を一元化するAI活用クラウドサービスです。医療機器メーカー自身が開発した「現場視点」の設計が特徴で、スタートアップや中小メーカーが抱える「QMS担当者の不足・業務の属人化」という課題に対応しています。

また、薬事規制対応に悩む医療機器・製薬メーカー向けの情報メディア「薬事情報ナビ」も運営しており、同業界へのリーチを深めています。

これら二つの事業は相互補完の関係にあります。ベビーバンドで培った製造・QMS・薬事対応のノウハウが、そのまま他社への製品・サービス提供に転換されているため、「やっていることがブレない」一貫した事業モデルが特徴です。

株式会社Berryの強み

強み1. 薬事承認済みの完全内製医療機器というバリアの高さ

頭蓋形状矯正ヘルメット市場は、薬事承認の取得難易度と製造設備投資が参入障壁として機能します。Berryは厚生労働省から薬事承認(医療機器)を取得したうえで、3Dプリンターによる完全内製体制を確立しています。同カテゴリーで国内展開する競合他社は存在するものの、導入施設数ベースでは業界最多を誇っており、「先行者優位」を着実に固めています。

競合他社がゼロというわけではありませんが、薬事承認・製造設備・医療機関ネットワークの三つが同時に揃うまでに数年単位の投資が必要なため、後発が追いつくハードルは高いと言えます。

強み2. 「医療機器を作った会社が作ったQMS」というリアルな説得力

QMSmartの最大の差別化は、「実際に医療機器を製造・販売している会社が、自社の課題解決のために開発した」という背景にあります。一般的なITベンダーが外部視点で設計したツールとは異なり、QMSの現場運用に必要な機能・UIが「当事者目線」で作られている点が、医療機器メーカーからの支持を集めています。

展示会(Medtec Japan 2026、メディカル ジャパン 東京など)への継続的な出展を通じて、業界内でのブランド認知も高まっています。

強み3. 小さな組織で「全部門」に関われるキャリアの濃さ

従業員数65〜80名規模の組織では、一人ひとりの担当範囲が必然的に広くなります。医療機器の製造・品質管理・薬事対応・医療機関への営業・患者サポートアプリの開発・SaaSプロダクトの開発と、これだけ多様な業務領域が一つの会社に凝縮されています。「大企業の一部門」ではなく、「事業全体の流れを体感しながら働きたい」という人にとって、これは強烈な成長環境です。

ベビーバンドというB2C(対患者)とB2B(対医療機関)が交差するプロダクトを扱う経験は、医療テック業界でのキャリアを築く上で希少価値の高い経験となります。

強み4. 「医療格差の解消」という社会的インパクトとのつながり

住む地域や家庭環境に関わらず、すべての赤ちゃんが必要な治療を受けられるようにする——この事業の社会的意義は非常に明快です。Berryは設立当初から全国展開を加速し、地方への新規導入医療機関を次々と開拓してきました。「稼ぐだけでなく、社会を変えたい」という動機で転職を検討している人にとって、このミッションへの共感は大きな入社動機になり得ます。

転職後の「やりがい」として語れる経験が積みやすい環境でもあります。

強み5. 医療×テクノロジーという成長市場の最前線にいる

日本の少子高齢化・医療費増大・医療DX推進という社会的な潮流の中で、Berryが手がける「小児医療機器のデジタル化」と「医療機器メーカーのQMS効率化」はいずれも成長余地の大きい領域です。

ベビーバンドは国内市場の開拓を続けながら、グローバル展開も視野に入れています。QMSmartは医療機器のみならず医薬品メーカーへの横展開も可能な汎用性を持ちます。成長市場の初期フェーズに関与できる点は、将来の市場価値向上という観点からも魅力的です。

強み6. 医療機器メーカーとして自社開発・製造・販売を一気通貫で学べる

多くの医療関連企業では、開発・製造・販売・マーケティング・薬事対応が部門ごとに分断されています。Berryはそれを一社で担っており、エンジニアでも「製造の現場はどうなっているか」「薬事承認に何が必要か」「営業が医療機関に何を訴求しているか」が自然と見えてくる環境です。

医療機器業界でのT字型人材(専門を持ちながら隣接領域を理解できる人材)を目指したい方には、これ以上ない学習環境と言えます。

株式会社Berryの年収事情

未上場のスタートアップのため、有価証券報告書ベースの正確な平均年収データは公開されていません。公開求人・採用情報・口コミ情報をもとにした参考値を以下に示します。

職種別の想定年収レンジ

職種例想定年収の目安
製造スタッフ(3Dプリンター・製造オペレーション)300万〜600万円
営業・医療機関向けMR的ポジション400万〜650万円
エンジニア(ソフトウェア・アプリ開発)400万〜700万円
プロダクトマネージャー・新規事業責任者候補600万〜1,000万円以上
コーポレート(経理・人事・法務・薬事)350万〜600万円
カスタマーサポート・フィッター(患者対応)300万〜450万円

※上記はあくまで目安です。スタートアップの性質上、グレード・評価・交渉次第で大きく変動します。

給与制度の特徴

現時点で確認できる情報によると、年間休日120日以上・完全週休2日制(土日祝休み)・月平均残業時間20時間以内という条件が提示されています。スタートアップとして成長段階にあるため、入社タイミングや職種によってはストックオプション(SO)が付与される可能性もあります(公式発表なし、要確認)。

年収を見る際の注意点

  • 未上場スタートアップであるため、業績連動の変動が大企業より大きい可能性があります
  • 口コミ数が少なく、年収実態の信頼できるデータが限られています
  • 「新規事業責任者候補では年収1,000万円も可能」という記載がある一方、製造スタッフの年俸レンジは300万円台からスタートするなど、職種間の格差は大きいと見られます
  • 入社交渉時に「評価基準・昇給タイミング・SOの有無」を明確に確認することが特に重要です

株式会社Berryの働き方・福利厚生

勤務時間・休日

  • 完全週休2日制(土曜・日曜・祝日休み)
  • 年間休日120日以上
  • 月平均残業時間20時間以内(採用情報より)
  • 転勤なし(東京・台東区本社)

勤務環境

Berryは2024〜2025年にかけてオフィスを移転しており、東京都台東区元浅草(住友不動産上野御徒町ビル)に新オフィスを構えています。Wantedlyのオフィス紹介記事でも、スタートアップらしい開放的な空間が紹介されています。

医療機器の製造は自社オフィス内の3Dプリンタースペースで行われており、エンジニアや製造スタッフが同じ空間に在籍することで、開発と製造の距離が近い環境が特徴です。

主な福利厚生

公開されている情報に基づく主な福利厚生は以下の通りです。

  • 各種社会保険完備(健康・厚生年金・雇用・労働災害)
  • 交通費支給
  • 産休・育休制度(1年目から取得可)
  • 書籍購入補助などのスキルアップ支援(一部確認)

スタートアップとして制度整備が進行中であるため、大企業のような充実した福利厚生を期待するより、「自分でキャリアを作る」姿勢が合っている企業です。

働き方を見る際の注意点

社員規模が65〜80名という段階のため、会社の方針・組織体制・役割分担が急速に変化しています。「半年前と仕事の進め方が変わった」「新しい事業が立ち上がり、担当業務が増えた」ということが日常的に起こりうる環境です。変化をポジティブに捉えられない方にとっては、ストレスになる側面でもあります。

また、医療機器の製造・品質管理・薬事対応は規制への適合が求められる領域であるため、「スタートアップらしいスピード感」と「医療機器に求められる厳格さ」の両立という特有の緊張感があります。この緊張感を楽しめるかどうかが、定着に大きく影響します。

株式会社Berryの社風・カルチャー

一言で表すなら「課題当事者が課題を解くミッションドリブンな現場主義」

Berryを語る上で欠かせないのが「当事者性」というキーワードです。代表の中野裕士氏は「医療格差を解消したい」という明確な問題意識のもと創業し、その問題解決の手段として医療機器と医療DXを選んでいます。会社の方向性が「課題起点」で設計されているため、「何のためにこの仕事をしているのか」が常に明快で、目的意識が高いメンバーが集まりやすい文化です。

Wantedlyに掲載された社員インタビューでは、「戦コン出身の営業部長がBerryの魅力を語る」など、前職でキャリアを積んだ人材が「医療テックで社会を変えたい」という動機でジョインしているケースが目立ちます。単純に「給与が高い」や「有名企業だから」ではなく、ミッションへの共感が入社動機になっている社員が多いことが、組織のまとまりにつながっていると言えます。

評価される人物像

  • 「なぜこの事業が社会に必要か」を自分の言葉で語れる人
  • 医療や製造現場の不確実性・規制の制約をポジティブに受け止められる人
  • 職域を超えて「自分にできることは全部やる」スタンスの人
  • 答えのない課題に仮説を立て続ける粘り強さがある人

表面的なイメージと実態の差

「医療テックスタートアップ」と聞くと、フルリモート・自由な働き方・スマートな開発環境をイメージしがちです。しかし実態は、3Dプリンターを使ったハードウェア製造という「ものづくりの現場」が事業の中心にあります。医療機器としての品質基準を満たすための管理体制・製造プロセスの標準化・薬事対応など、地道で細かい仕事が事業を支えています。

「おしゃれなスタートアップ」的なイメージで入社すると現場との乖離を感じる可能性があります。「医療とテクノロジーとものづくりが交差する泥臭い現場で価値を出したい」という人に向いている会社です。

株式会社Berryの転職難易度

難易度:低〜中(職種・スキルセットによって差あり)

理由1. 採用市場での認知度はまだ高くない

設立5年未満・未上場・従業員65〜80名という規模のため、「Berryで働きたい」という候補者がどっと殺到する状況ではありません。大手転職サイトでの求人掲載数も限られており、知名度の観点から競争倍率は比較的低い水準にあると考えられます。

ただし、認知度の低さは裏返せば「良い候補者が少ない」ことも意味します。採用フィルターは職種の専門性とミッション共感度に絞られており、「医療テックに本気で関わりたい、かつ専門スキルがある」候補者であれば書類選考は通りやすい傾向が見られます。

理由2. 医療機器・薬事・製造経験者は特に有利

ベビーバンド事業には医療機器の製造ノウハウ・薬事知識・3Dデータ処理・品質管理が求められます。これらの経験を持つ候補者は医療テック業界全体でも希少であり、Berryとの親和性が高い場合には積極的にアプローチされる可能性があります。

理由3. ミッションへの共感が選考の大きな軸になる

スタートアップである以上、「なぜBerryなのか」「何を実現したいのか」が問われます。医療格差・小児医療・医療DXへの問題意識が薄い候補者は、たとえスキルがあっても文化面で弾かれやすいです。面接では「ミッションとの接続」を語れるかどうかが重要な評価ポイントになります。

株式会社Berryに向いている人

1. 社会課題の解決を仕事の中心に置きたい人

「医療格差をゼロにする」というミッションに強く共感し、そのために自分のスキルを使いたいと思える人は、Berryでの仕事に大きなやりがいを見出せます。営業であれ、エンジニアであれ、製造スタッフであれ、「ミッションに直結している」という実感が得られやすい組織です。

2. 医療機器・医療テック業界でキャリアを積みたい人

薬事承認済み医療機器の開発・製造・販売を行う会社で働く経験は、医療テック業界でのキャリアにおいて高い市場価値を生みます。「医療機器について体系的に学べる環境」を求めている方には、Berryは非常に有益な選択肢です。

3. スタートアップで0→1・1→10のフェーズを経験したい人

設立5年未満・全国270施設超という拡大途上にある事業の中で、「次の地域・次の機能・次のプロダクト」を担える環境です。大企業では経験しにくい「自分が会社を動かしている」感覚を得たい人に向いています。

4. 医療×ものづくり×テクノロジーの三つすべてに関心がある人

この三要素が交差する事業は国内でも珍しく、一方の知識・経験がもう一方に活きる場面が多くあります。医療業界出身者でも、製造業出身者でも、ITエンジニアでも——それぞれの強みをBerryの文脈で活かせる余地があります。

5. キャリアの早期段階で「事業全体」を見渡す経験を積みたい人

20〜30代の若手にとって、65〜80名規模の組織で事業の全プロセスに関与できる経験は、将来の起業・事業責任者ポジションへのステップとして非常に有効です。「事業の外側から支援したい」よりも「自分が事業の当事者になりたい」という人に向いています。

株式会社Berryに向いていない人

向いていない人を正直に書くのは「企業を悪く言うため」ではありません。入社後のミスマッチを防ぐための情報として受け取ってください。

  • 安定した大企業的な環境を求める人: 制度・体制・評価基準がすべて整備された環境での安心感を求めるなら、設立5年のスタートアップは向きません。ルールや仕組みを自分で作る側になれる人が活きる会社です
  • 医療や社会課題への関心が薄い人: ミッション共感が採用・評価の中核にある組織では、仕事の動機が「給与・待遇・ネームバリュー」だけでは長続きしにくいです
  • 変化のない安定した業務環境を好む人: 組織拡大・新事業立ち上げ・体制変更が頻繁に起こる環境のため、受け身スタンスでは疲弊しやすいです
  • ハードウェア製造の地道さが苦手な人: ソフトウェアのようにリリース後すぐ修正できる世界ではなく、医療機器特有の制約・検証プロセスが伴います。「スピーディーにリリースを繰り返したい」というタイプには合わないことがあります
  • 大都市圏以外への転勤が必要な場合でも転勤したくない人: 現時点では転勤なしとされていますが、今後の全国展開次第で変わる可能性は否定できません

株式会社Berryの選考対策

1. 「なぜBerryなのか」をミッションと紐付けて語る

「医療テックに興味がある」という水準では弱いです。「なぜ医療格差が問題なのか」「その解決においてBerryの事業モデル(3D製造×データ×DX)がなぜ有効なのか」を自分の言葉で論理的に語れるかどうかが、最初の関門になります。公式サイト・Wantedly・PR TIMESのプレスリリースをすべて読み込み、創業背景・事業の変遷・現在の注力領域を把握しておくことは最低限の準備です。

2. 応募職種の専門性を「医療文脈」で語り直す

例えば、製造経験があるなら「医療機器製造に求められる品質管理との接点はあるか」、エンジニアなら「医療データの取り扱いや規制要件の理解はあるか」、営業なら「B2Bでの医療機関・クリニック向け提案経験はあるか」を整理してください。汎用的な経験を「医療テックの文脈でなぜ活きるか」に落とし込んで語れると評価が高まります。

3. 事業の二本柱(ベビーバンドとQMSmart)の違いを理解する

「ベビーバンド事業」と「医療DX事業(QMSmart)」は異なる顧客・市場・価値提供の軸を持ちます。自分が貢献したいのはどちらの事業なのか、あるいは両方を横断したいのかを明確にしておくと、面接での会話が深まります。また、QMSmartが「自社課題から生まれたプロダクト」であるというストーリーを深く理解しておくことで、Berryのものづくり思想への共感を伝えやすくなります。

4. スタートアップ環境への適性を具体的なエピソードで示す

「スタートアップで働きたい」という志望動機だけでは薄いです。「これまでどんな不確実な状況で意思決定してきたか」「ルールが整っていない環境でどう動いてきたか」「失敗からどう学んだか」を具体的なエピソードで語れる準備をしてください。変化への耐性・主体性・課題発見力が見られています。

5. 医療規制・薬事への関心を示す

医療機器メーカーとして薬事承認・QMS適合が事業の根幹にあります。医療機器業界の規制環境(薬機法・QMS省令・ISO 13485など)についての基本的な知識があると、「業界を理解している候補者」として一段上の評価を受けやすいです。事前にキャッチアップしておきましょう。

6. 長期視点でのキャリアプランを語る

「5年後・10年後にどうなりたいか」という問いに対し、「Berryでの経験が自分のキャリアにどうつながるか」を語れる候補者は評価されます。Berryでのキャリアはグローバル展開・事業拡大のフェーズに関与できる可能性があり、そのビジョンへの共感を示せると説得力が増します。

株式会社Berryへの転職で評価されやすい経験

  • 医療機器メーカーでの開発・製造・品質管理・薬事対応経験
  • 薬機法・QMS省令・ISO 13485などの規制対応の実務経験
  • 3Dデータ処理・3Dプリンター・CAD関連のエンジニア経験
  • 医療機関・クリニック・病院向けの営業・MR経験
  • スタートアップでの事業立ち上げ・グロース経験
  • SaaS・B2Bクラウドサービスのプロダクト開発・PMの経験
  • 医療DX・医療情報システムの開発・導入経験
  • 患者体験(UX)の改善に取り組んだ経験
  • メディカルデバイスまたは医療向けアプリの開発経験
  • 品質管理システム(QMS・ISO対応)の導入・運用経験
  • 新規市場開拓・地域拡大のビジネス開発経験
  • コンサルティング経験(特に医療・製造・規制産業向け)

特に評価されやすいのは、「医療機器または医薬品の製造・開発に関する専門知識を持ちながら、スタートアップ環境での事業成長に本気で貢献したいというミッション共感が強い人材」です。

まとめ

株式会社Berryは、「テクノロジーで医療格差を0にする」というミッションのもと、3Dプリンター技術を活用した乳児向け頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」と、医療DX事業「QMSmart・薬事情報ナビ」を両輪とする医療テックスタートアップです。設立5年未満で全国270以上の医療機関への導入を達成するなど、成長速度は速く、事業モデルの一貫性と社会的インパクトの明確さが同社の大きな魅力です。

人材エージェントの視点で率直に言えば、Berry転職の最大の魅力は「自分が事業の当事者として社会課題に向き合える環境」にあります。医療格差・医療機器DXという実態のある問題に対し、自分のスキルを直接ぶつけて成果を出せる経験は、今後の市場価値に直結します。

一方で、注意点として見ておきたいのは以下の三点です。第一に、未上場スタートアップとして年収・制度のデータが限られており、入社前の情報収集に限界がある点。第二に、医療機器という規制産業特有の「スピードと安全性のトレードオフ」に慣れが必要な点。第三に、組織がまだ発展途上であり、ルール・評価制度が急速に変化する可能性がある点です。

これらを理解したうえで「それでも関わりたい」と思える事業か——この問いに「Yes」と答えられる方にとって、Berryは稀有なキャリアの選択肢になるはずです。医療とテクノロジーとものづくりが交差するこのフィールドで、新しいキャリアを描いてみてはいかがでしょうか。


参照情報源