企業概要

項目内容
設立2018年5月30日
代表者代表取締役社長 砂川 大
本社所在地東京都千代田区丸の内1丁目6-5 丸の内北口ビルディング9F
資本金非公開
従業員数非公開
上場区分非上場
売上高非公開
平均年収非公開(推計は本文「年収事情」を参照)
平均年齢非公開
勤続年数非公開(2018年設立のため会社自体の歴史は浅い)
事業内容スタートアップ向け経営管理SaaS「smartround」の開発・運営、非上場株式のセカンダリー市場創出、コーポレート代行サービス、スタートアップ向けメディア「Startup Next」の運営
グループ会社スマートラウンド証券株式会社(2026年10月2日開業、代表取締役社長 加納拓也)

資本金・従業員数・売上高といった経営指標は、公式サイトや求人情報において公表が確認できなかった。非上場のスタートアップ企業であることから、これらの数値は非公開のまま運営されているとみられる。応募を検討する際は、面談や選考の過程で直接確認することが現実的な手段になる。

設立は2018年で、2026年時点で創業8年目にあたる。SaaS単体の事業から証券子会社を通じた金融サービスへと事業領域を広げている最中であり、組織・制度面も発展途上にある可能性がある点は、選考時に確認しておきたいポイントだ。

グループ会社のスマートラウンド証券株式会社は、2026年8月21日に第一種金融商品取引業(非上場有価証券特例仲介等業務)の登録を関東財務局から受け、同年10月2日に日本証券業協会への加入を完了して正式開業した。開業と同時に非上場株式の売買仲介サービス「SPO」の提供を始めており、本体のスマートラウンドとは別法人としてグループを構成している点も、応募先を検討する際に押さえておきたい情報だ。

主な事業内容

スマートラウンドの事業は大きく「SaaSプロダクト」「セカンダリー市場創出」「コーポレート代行」「メディア」の4本柱で構成されている。いずれも「スタートアップの成長を止めない」というミッションのもと、資金調達から株式の流動化までスタートアップのライフサイクル全体を支える設計になっている点が特徴だ。

スタートアップは資金調達や株主管理の実務において、一度の判断ミスが法的な問題やIPOの支障につながりかねない「致命的な落とし穴」を多く抱えている。同社はこの課題を、SaaSによる効率化と専門知識の提供の両面から解決しようとしている。

smartround(経営管理SaaS)

中核事業であるSaaS「smartround」は、資金調達・株主管理・SO(ストックオプション)管理といったバックオフィス業務をワンストップで支援するプラットフォームだ。2026年時点でスタートアップ7,800社以上、投資家4,700人(公式サイト掲載値)が利用しているとされ、国内のスタートアップ向け経営管理SaaSとしては大きな導入規模を持つ。

料金プランはフリープラン(月額0円)、スタンダードプラン(通常月額3,000円、パートナーと連携すると月額0円)、プロフェッショナルプラン(通常月額10,000円、パートナーと連携すると月額8,000円)の3段階に加え、複雑な株式実務を代行する「コーポレート代行サービス」をオプション(月額20,000円〜)で用意しており、創業初期から成長後期までのスタートアップが利用しやすい設計になっている点も特徴だ(いずれも税抜)。投資家向けにもファンド管理・デューデリジェンス支援などの機能を提供し、スタートアップと投資家の双方をプラットフォーム上でつなぐ構造を取っている。

セカンダリー市場創出(スマートラウンド証券)

2026年10月2日、子会社のスマートラウンド証券株式会社が日本証券業協会への加入を完了し正式に開業した。同社は2025年5月施行の改正金融商品取引法で新設された「第一種金融商品取引業(非上場有価証券特例仲介等業務)」の登録を2026年8月21日に完了(関東財務局長(金商)第3539号)しており、非上場株式のセカンダリー取引を仲介する「SPO(Secondary Private Offering)」サービスの提供を開始した。

東証グロース市場改革を背景にIPOの大型化・長期化が進むなか、非上場のまま成長を続けるスタートアップが増加し、初期に出資したVCや役職員が保有する株式・SOの流動化ニーズが顕在化している。同社はこの非上場株式セカンダリー市場の創出を次の事業の柱として位置づけており、SaaS事業で築いたプラットフォーム基盤を金融サービスに展開する試みとして注目される。

コーポレート代行サービス

SaaSと実務支援を組み合わせた「コーポレート代行サービス」も展開している。株主総会運営やSO管理といった、スタートアップの経営管理部門が専門知識を要する実務について、ツールの提供だけでなく実務代行まで踏み込んで支援する事業だ。スタートアップ側に専門人材がいない場合でも、適法かつ効率的な経営管理を行えるようにすることを目的としている。

Startup Next(メディア・イベント事業)

スタートアップ向けのオウンドメディア・イベント事業「Startup Next」も運営している。資金調達や経営管理に関するノウハウ発信、セミナーやイベントの開催を通じて、プラットフォーム利用者以外のスタートアップ関係者にもリーチし、ブランド認知とリード獲得の両面を担う位置づけだ。

4つの事業はそれぞれ独立しているわけではなく、SaaS「smartround」で蓄積した株主構成や資本政策のデータが、セカンダリー市場でのマッチングやコーポレート代行サービスの実務品質を支える基盤になっている構造だ。転職者としてどの事業に配属されるかによって、関わる業務の専門性や求められるスキルセットが大きく異なる点は、応募時に把握しておきたいポイントである。

スマートラウンドの強み

強み1. スタートアップ経営管理SaaSでの先行者的な導入規模

7,800社以上のスタートアップが利用しているという導入実績は、同カテゴリのSaaSの中でも大きい規模感だ。転職者にとっては、業界内で一定の認知・信頼を得ているプロダクトに関わることができ、転職市場での経歴としても説明しやすい実績になりやすい。

導入企業数が多いということは、裏側で蓄積されるデータ量や業務パターンも多岐にわたるということでもある。多様なスタートアップのユースケースに触れられる点は、プロダクト職にとって経験の幅を広げやすい環境と言える。

強み2. SaaS×金融という事業の広がり

SaaS事業単体から、証券子会社によるセカンダリー市場創出という金融インフラ領域への展開を進めている点は、同社の大きな特徴だ。転職者にとっては、SaaSのプロダクト知見だけでなく、金融商品取引法などの規制対応や証券ビジネスの知見も得られる可能性があり、キャリアの幅を広げやすい環境といえる。

SaaS企業が自ら証券会社を設立して金融サービスに踏み出す例は国内でも多くはなく、この事業モデル自体が同社のキャリア上のユニークさを形成している。IT業界と金融業界の両方の知見を得たいと考える人にとっては、他社では得にくい経験を積める可能性がある。

強み3. スタートアップ・エコシステムの構造課題に取り組む事業テーマ

資金調達・株主管理・SOといった、一度の誤りが法的リスクやIPOの支障につながる領域を扱っており、社会的な意義を感じやすい事業テーマだ。スタートアップ経営の「縁の下」を支える仕事に携わりたい人にとっては、やりがいを感じやすい分野だろう。

強み4. 丸の内という立地

本社は東京都千代田区丸の内に位置する。スタートアップでありながら大手町・丸の内エリアにオフィスを構えている点は、通勤のしやすさや対外的な信頼感の面でメリットと捉えられる場合がある。

強み5. 新規事業立ち上げに関われる可能性

証券子会社の開業は2026年10月と直近であり、SPOサービスも立ち上げ段階にある。既存のSaaS事業に比べて、新しい事業領域の立ち上げに初期から関与できる可能性がある点は、裁量を求める転職者にとって魅力になりうる。

立ち上げ段階の事業は制度や業務プロセスが固まっていない分、自ら仕組みを作っていく裁量が大きい一方、整っていない環境に戸惑う可能性もある。この裏表をどう捉えるかは、本人の志向によって評価が変わるポイントだ。

強み6. スタートアップ経営者との接点の多さ

プラットフォームの性質上、スタートアップ経営者や投資家との接点が多い職種がある。将来的に自身が起業や投資の道を志す人にとっては、業界の生の情報やネットワークを得やすい環境と言える。

スマートラウンドの年収事情

同社は非上場企業であり、平均年収や給与水準を示す公式な開示は確認できなかった。以下に示す年収レンジは、国内のスタートアップ向けSaaS企業・FinTech企業の一般的な傾向をもとにした推計であり、実際の提示額は経験・スキル・ポジションによって大きく変動する点に注意してほしい。

職種別の想定年収レンジ(推計)

職種想定年収レンジ(推計)
セールス・BizDev400万円〜800万円程度と推計
プロダクトマネージャー600万円〜1,000万円程度と推計
ソフトウェアエンジニア500万円〜1,100万円程度と推計
プロダクトデザイナー500万円〜900万円程度と推計
コーポレート・バックオフィス400万円〜700万円程度と推計
カスタマーサクセス400万円〜650万円程度と推計
証券事業(スマートラウンド証券関連)500万円〜900万円程度と推計

給与制度の特徴

公式な給与制度の詳細(等級制度や評価サイクルなど)は公表情報からは確認できなかった。一般的なスタートアップと同様に、ストックオプション(SO)の付与など、将来的なキャピタルゲインを含めた報酬設計を行っている可能性があるが、これも公式発表では確認できていない点のため、選考時に確認することを推奨する。

同社がSaaS事業と証券事業の2つを展開していることを踏まえると、職種によって給与水準の決まり方が異なる可能性もある。たとえばSaaS側のエンジニア・プロダクト職は国内IT業界の相場観に近い水準で、証券事業側の職種は金融業界の給与慣行に近い水準で設計されるといったケースも考えられるが、これはあくまで一般論に基づく推測であり、実際の制度は内定時の条件提示で確認する必要がある。

年収を見る際の注意点

  • 同社は非上場であり、公式な年収データは公表されていない
  • 本記事の年収レンジは同業他社の傾向をもとにした推計であり、実際の提示額とは異なる場合がある
  • ストックオプション等の非金銭的報酬が含まれる場合、現金年収だけでは待遇を評価しきれない
  • 証券子会社が2026年10月開業と新しく、同事業の給与水準は今後変動する可能性がある
  • 口コミサイト等の年収情報は匿名の自己申告であり、正確性が保証されないため参考程度にとどめるべきである
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スマートラウンドの働き方・福利厚生

勤務時間や休日に関する詳細な制度(フレックスタイム制の有無や具体的な休日数など)は、公式サイト上での明確な公表が確認できなかった。選考段階で確認することを推奨する。

採用サイトの情報からは、月に一定回数の「全員出社日」を設けたハイブリッドな働き方が確認できる。全面リモートではなく、オフィスでの対面コミュニケーションも重視する運用とみられる。関西拠点のメンバーの存在も言及されており、必ずしも全職種が東京オフィス常駐というわけではない可能性がある。

福利厚生として確認できた・推察される項目は以下の通り。ただし詳細な制度内容は公式な開示が限定的であるため、実際の内容は選考時に確認してほしい。

  • 月数回程度の全員出社日を設けたハイブリッドワーク
  • 多くの職種でのリモートワーク可
  • 育児休暇制度(柔軟な運用を行っている旨の言及あり)
  • 関西拠点など勤務地の柔軟性(一部メンバー)
  • スタートアップらしいフラットな組織運営
  • オフィス(丸の内)での勤務環境
  • 社員紹介等を通じたカルチャー発信(採用サイト・SNS)
  • 新規事業(証券事業)への関与機会
  • スタートアップ経営者・投資家との接点
  • 一般的なスタートアップに見られる裁量のある働き方(詳細は選考時確認)
  • 社会保険など法定福利(企業として当然に加入しているとみられるが個別確認を推奨)
  • 証券事業の立ち上げに伴う新しい業務知識の習得機会
  • SaaS・金融の両分野にまたがる社内勉強会等の有無(詳細は選考時確認)

注意点として、具体的な休日数・残業時間・住宅手当等の金銭的福利厚生については公式開示が確認できておらず、本記事では推測の記載を避けている。入社検討時には必ず募集要項や面談で直接確認することを強く推奨する。

こうした開示の少なさは、同社に限らず非上場のスタートアップ企業全般に見られる傾向でもある。上場企業のように有価証券報告書や統合報告書で制度を開示する義務がないため、求職者側が面談や内定後の条件提示の場で、休日・残業・各種手当について具体的に質問し、納得したうえで入社を決めることが特に重要になる。

スマートラウンドの社風・カルチャー

一言で表すなら「スタートアップの縁の下を支える堅実派」

スマートラウンドの事業は、資金調達や株主管理といった「間違えると後戻りできない」領域を扱う。派手さよりも正確性・専門性が求められる事業特性から、社風も堅実かつ専門性を重視する傾向があると考えられる。一方で、証券子会社の立ち上げなど新規事業への挑戦も進めており、保守的なだけでなく事業拡大への意欲も感じられる組織と言える。

評価される人物像

スタートアップの経営管理やコーポレート実務に関する専門知識、あるいはそれを学ぶ意欲がある人物が評価されやすいと考えられる。また、金融商品取引法などの規制対応を伴う証券事業を展開していることから、コンプライアンス意識の高さも重視される可能性が高い。スタートアップ企業であるため、変化の速い環境に適応し、自ら動いて業務を前に進める姿勢も求められるだろう。

表面的なイメージと実態の差

「スタートアップ」という言葉からイメージされる自由でカジュアルな社風と、実際に扱っている業務(株主管理、証券業務など)の堅実さ・専門性にはギャップがある可能性がある。派手な急成長スタートアップのイメージだけで入社を決めると、実際の業務が地道な専門実務中心であることに戸惑う可能性もあるため、選考過程で実際の業務内容をよく確認することが重要だ。

同様に、「証券会社」という響きから金融機関的な堅いイメージを持つ場合もあるが、スマートラウンド証券自体はSaaS企業であるスマートラウンドの子会社として2026年に新規開業した会社であり、伝統的な証券会社とは組織文化が異なる可能性が高い。両方のイメージの間にある実際のカルチャーを、面談で直接確認する姿勢が大切だ。

スマートラウンドの転職難易度

難易度:C級

スマートラウンドは2018年設立の中堅スタートアップであり、採用規模は大手企業に比べて限定的と考えられる。公開情報からは具体的な採用人数や選考倍率は確認できないが、スタートアップ向けSaaS・FinTech業界での経験や専門知識(コーポレート実務、証券業務、SaaSプロダクト開発など)を持つ人材が優位に立ちやすいポジションと言える。

未経験からの転職が難しいわけではないが、同社が扱う事業領域(資金調達・株主管理・証券業務)の専門性を踏まえると、業界知識や学習意欲を具体的に説明できることが選考を通過する鍵になるだろう。

また、SaaS事業と証券事業という2つの事業を並行して拡大している段階にあることから、職種ごとに求められる専門性の種類が大きく異なる点にも注意したい。SaaS側のプロダクト・エンジニアリング職と、証券事業側のコンプライアンス・金融実務職では、評価されるバックグラウンドが異なる可能性が高く、応募する職種に応じて自身の経験を的確にアピールすることが選考通過の鍵になる。

理由1. 専門性が求められる事業領域

資金調達・株主管理・SO管理・証券業務といった専門性の高い領域を扱うため、関連知識や実務経験がある人材が評価されやすい。

理由2. スタートアップとしての採用規模の限定性

大手企業と比較して採用人数自体が少ないと考えられ、ポジションごとの競争率が結果的に高くなりやすい。

理由3. 事業拡大期特有の見極めの厳しさ

証券子会社の開業など事業拡大期にあることから、変化への適応力や自走力を重視した見極めが行われる可能性が高い。

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スマートラウンドに向いている人

スタートアップのコーポレート実務に関心がある人

資金調達や株主管理、SO管理といった専門領域に関心があり、スタートアップの経営を「裏側」から支えることにやりがいを感じる人には向いている環境と言える。

目立つ対外的な役割ではなくとも、仕組みを整えることで事業の成長を支えるという働き方に意義を見出せる人にマッチしやすい。

SaaSと金融の両方に興味がある人

SaaS事業と証券事業の両方を展開している点から、プロダクト視点と金融・規制対応の視点の両方に興味を持てる人は、事業の広がりを楽しめるだろう。

どちらか一方の専門性だけでなく、両者をつなげて考える発想ができる人材は、同社のような事業ポートフォリオを持つ企業で特に強みを発揮しやすい。

新規事業の立ち上げに関わりたい人

証券子会社の開業が2026年10月と直近であり、SPOサービスも立ち上げ段階にある。既存事業の運用よりも、新しい仕組みを作ることに関わりたい人に向いている。

立ち上げ期のため、業務範囲や役割分担が流動的である可能性も高く、自ら役割を定義していく姿勢を楽しめる人ほど力を発揮しやすい環境だろう。

スタートアップ経営者・投資家との接点を求める人

プラットフォームの性質上、スタートアップ経営者や投資家との接点が多い。将来的に起業や投資の領域に関わりたいと考えている人にとっては、業界のネットワークや知見を得やすい環境だろう。

専門知識をコツコツ積み上げることに抵抗がない人

資金調達の実務、株主管理、SO管理、証券関連の規制対応など、同社が扱う領域はいずれも地道な専門知識の積み上げが必要なテーマだ。派手さよりも正確性や継続的な学習を重視できる人にとっては、長く活躍しやすい環境と言える。

スマートラウンドに向いていない人

以下は批判ではなく、入社後のミスマッチを防ぐための客観的な情報として紹介する。

  • 具体的な年収・福利厚生の数値情報を入社前に明確に知りたいタイプ:非上場企業であり開示が限定的なため、不確実な部分を受け入れられる人に向いている
  • 完全フルリモートを希望するタイプ:月数回の全員出社日があるハイブリッド勤務のため、フルリモート志向の人には合わない可能性がある
  • 規制対応や専門知識の習得に強い抵抗感があるタイプ:証券業務など法令遵守が重視される領域があるため、学習意欲が必要になる
  • 安定した大手企業的な制度・評価体系を重視するタイプ:設立8年目のスタートアップであり、制度が発展途上の可能性がある
  • 事業の方向転換や優先順位の変化に抵抗感が強いタイプ:SaaS事業と証券事業という複数事業を並行して拡大している段階であり、変化への対応力が求められる

スマートラウンドの選考対策

事業理解を具体的に説明できるようにする

「smartround」がどのような課題を解決するSaaSか、またスマートラウンド証券が提供するSPOサービスがどのような市場に対応するものかを、公式サイトやプレスリリースを読み込んで具体的に説明できるようにしておきたい。スタートアップの資金調達・株主管理の実務や、非上場株式のセカンダリー市場という比較的新しい概念への理解を示せると評価されやすい。

特に2026年10月に開業したスマートラウンド証券については、設立の背景やSPOサービスの仕組みを公式プレスリリースで確認し、自分の言葉で説明できるようにしておくと、選考での理解度アピールにつながりやすい。

専門性・学習意欲をアピールする

コーポレート実務、証券業務、SaaSプロダクト開発など、応募職種に関連する専門知識や経験を具体的に伝えることが重要だ。未経験の領域であっても、業界の構造や課題について自主的に調べて理解しようとする姿勢を示すことが評価につながりやすい。

とりわけ証券事業に関わるポジションでは、金融商品取引法など規制対応の基礎知識を事前に学習しておくことで、入社後のキャッチアップが早いことを示せる。

スタートアップでの自走力を具体例で示す

スタートアップ企業であるため、指示待ちではなく自ら課題を見つけて動く力が求められる可能性が高い。過去の職務経験の中で、裁量を持って業務を進めた具体的なエピソードを準備しておくとよい。

特に、制度やルールが整っていない状況で自ら仕組みを作った経験は、設立8年目で発展途上の同社において説得力のあるエピソードになりやすい。

事業拡大フェーズへの適応力を伝える

証券子会社の立ち上げなど、事業が拡大・変化している最中であることを踏まえ、変化の多い環境でも前向きに適応できることを示すエピソードを用意しておくと、面接での説得力が増すだろう。

事業フェーズの変化に合わせて自身の役割や業務範囲が変わることを前向きに捉えられるかどうかも、面接官が見極めたいポイントの一つと考えられる。

非公開情報は選考の場で率直に質問する

年収・資本金・従業員数など公式発表が限定的な項目については、選考段階で面接官に率直に質問する姿勢が望ましい。非上場企業の選考では、応募者側が必要な情報を自ら質問して確認する積極性も、入社後のミスマッチを防ぐ観点から評価されやすい。

スマートラウンドへの転職で評価されやすい経験

  • スタートアップ向けSaaSの企画・開発・運用経験
  • 資金調達・株主管理・資本政策に関する実務経験
  • ストックオプション(SO)制度の設計・運用経験
  • 証券業務・金融商品取引法などの規制対応知識
  • VCやエンジェル投資家との折衝・コミュニケーション経験
  • BtoB SaaSにおけるセールス・カスタマーサクセス経験
  • コーポレート部門(総務・法務・経理)での実務経験
  • スタートアップでの新規事業立ち上げ経験
  • プロダクトマネジメント・UXデザインの実務経験
  • 複数事業を並行して推進するプロジェクトマネジメント経験
  • スタートアップ経営者や投資家とのネットワーク
  • 金融機関での証券業務・コンプライアンス対応経験
  • 法令遵守を前提とした業務プロセス構築の経験
  • 自ら課題を発見し、仕組み化・改善まで持ち込んだ経験
  • 複数のステークホルダー(経営者・投資家・規制当局など)と調整しながら業務を進めた経験
  • 制度や業務プロセスが未整備な環境で、自ら標準化・仕組み化を行った経験

特に評価されやすいのは、スタートアップの資金調達・株主管理に関わる実務経験と、証券業務や金融商品取引法といった規制対応の知識を併せ持つ人材だ。

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スマートラウンドの採用情報・応募方法

募集中の職種や応募方法は、自社の採用サイト(jobs.smartround.com)で随時公開されている。SaaS事業「smartround」側のプロダクト・エンジニアリング・セールス・カスタマーサクセス職と、証券事業(スマートラウンド証券)側のコンプライアンス・金融実務職とで、募集職種が分かれて掲載されている点が特徴だ。

応募を検討する際は、まず採用サイトで現在募集中のポジションと業務内容を確認し、自身の経験・志向がSaaS側・証券事業側のどちらに合致するかを事前に整理しておくとよい。選考フローや必要なスキルセット、応募書類の詳細は職種ごとに異なるため、個別の募集要項を確認し、不明点は選考過程で直接質問することが推奨される。

公開情報からは選考回数や内定までの標準的な期間は確認できなかった。一般的なスタートアップと同様に、職種やポジションによって選考プロセスが異なる可能性があるため、応募前に採用サイトの募集要項を確認するか、応募後の案内に従って確認することが現実的な対応になる。

まとめ

スマートラウンドは、スタートアップ向け経営管理SaaS「smartround」を軸に、2026年10月には証券子会社スマートラウンド証券の開業によって非上場株式のセカンダリー市場創出という新たな事業領域に踏み出した企業だ。

7,800社以上のスタートアップが利用するプラットフォームを土台に、SaaSと金融を組み合わせた事業展開を進めている点が最大の特徴と言える。

一方で非上場企業であるため、年収や従業員数といった経営指標の多くは非公開であり、転職を検討する際には選考過程で直接情報を確認する必要がある。本記事で示した年収レンジ等は推計に基づくものであり、実際の条件は個別の選考で確認してほしい。

事業拡大期にあるスタートアップらしく、専門性と自走力の両方が求められる環境だが、スタートアップ・エコシステムの構造的な課題に関わりたい人や、SaaSと金融の両方に関心がある人にとっては、やりがいのあるフィールドになりうる。

転職はあくまで自分のキャリアにとって最適な選択をするための手段だ。本記事で紹介した情報を参考に、面談や選考を通じて実際の業務内容・待遇・カルチャーをしっかり確認し、納得感のある意思決定をしてほしい。