株式会社Quemix(キュエミックス)は、2019年6月に東証プライム上場の株式会社テラスカイの量子コンピュータ事業子会社として設立された、量子アルゴリズム・ソフトウェアの研究開発企業です。独自の「確率的虚時間発展法(PITE®)」を軸に、エラー耐性量子コンピュータ(FTQC)向けの量子化学計算アルゴリズムを開発しています。

近年はHonda(本田技研工業)や住友ゴムとの「世界初」級の共同研究成果を相次いで発表し、2025年4月にはシリーズBで5.5億円を調達(累計8.5億円)。2026年にはHonda Xcelerator Venturesや三井金属からの出資も受け入れるなど、大手事業会社を巻き込んだ量子技術の実用化を進めています。

一方で、非上場の研究開発型企業であるため、売上高は各決算期を通じて非開示であり、累積赤字を計上している期が続いているといった、外部から把握しにくい側面もあります。転職を検討するなら、華やかな技術成果だけでなく、収益構造や実用化の目標時期といった現実的な論点も押さえておく必要があります。

この記事では、良い面だけでなく気になる点も一次情報ベースで正直に扱い、Quemixへの転職を検討する方が判断材料にできる情報を整理します。

企業概要

まずは株式会社Quemix(キュエミックス)の基本情報を整理します。非上場企業のため一部の数値は公開されておらず、その場合は「非公開」と記載しています。

項目内容
会社名株式会社Quemix(英語表記: Quemix Inc.)
設立2019年6月(令和元年)
代表者代表取締役CEO 松下 雄一郎
本社所在地東京都中央区日本橋2-11-2 太陽生命日本橋ビル16階
資本金5,000万円(公式会社概要。別途、gBizINFO上は2億600万円との記載もあり)
従業員数非公開(各口コミサイト掲載では14〜16名規模・時期不明)
上場区分非上場
売上高非公開(官報決算データベース上、各期を通じて非開示)
平均年収非公開(有価証券報告書・目論見書なし)
平均年齢非公開
平均勤続年数非公開
主な事業量子コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発、材料計算プラットフォームの提供

補足として、Quemixは東証プライム上場の株式会社テラスカイ(証券コード3915)の子会社であり、連結子会社として財務が連結されています。主要株主にはテラスカイのほか、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、SCSKなどが名を連ねています。資本金については公式会社概要の記載(5,000万円)とgBizINFOの記載(2億600万円)に差異があり、開示時点や増資の反映タイミングによる違いと考えられるため、正確な最新値は公式へ確認するのが確実です。

主な事業内容

Quemixの事業は、量子コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を主軸とした、B2B(法人向け)のビジネスモデルです。エラー耐性量子コンピュータ(FTQC)の実用化を見据えた技術開発と、その成果を活かした材料計算サービスを展開しています。

Quloud(クラウド型材料計算プラットフォーム)

RSDFT・OpenMX・LAMMPS・Quantum ESPRESSOといった材料計算ソフトウェアを、ブラウザ経由で利用できるSaaS型プラットフォームです。研究機関や企業がインフラ構築の負担なく材料シミュレーションを実行できる点が特徴で、クラウド環境はAWS上に構築・運用されています。料金は学術向け・一般向けでプランが分かれています。

受託材料計算サービス

磁性材料や電子機能材料などを対象に、計算の代行や解析を請け負うサービスです。専門的な計算リソースやノウハウを持たない企業に対し、材料開発の高度化を支援します。日産(CFDシミュレーション)や本田技研(量子化学計算)、トヨタ/トヨタ中央研究所などとの共同研究実績が公表されています。

量子技術支援プログラム

量子技術に関するコンサルテーション、量子人材の育成、ユースケース開発などを提供するプログラムです。量子コンピュータの活用を検討する企業に対し、導入前段階から伴走する支援を行います。

コア技術は独自開発の「確率的虚時間発展法(PITE®)」で、エラー耐性量子コンピュータ向けの量子化学計算アルゴリズムとして国内特許を取得済みです。この技術を軸に、Honda・住友ゴムといった大手メーカーとの共同研究で成果を上げています。

株式会社Quemix(キュエミックス)の強み

強み1. 東証プライム上場テラスカイの子会社という安定基盤

Quemixは東証プライム上場の株式会社テラスカイの子会社であり、連結子会社として財務が連結されています。スタートアップでありながら上場企業グループの一員として事業を進められる点は、研究開発型のビジネスにおいて大きな安心材料です。純粋な独立系スタートアップと比べ、資金面・信用面での後ろ盾があることは、長期的な研究開発を続けるうえで重要な強みといえます。

強み2. 「世界初」級の共同研究成果を継続的に創出

Quemixは大手メーカーとの共同研究で、世界初とされる成果を複数発表しています。2025年5月にはHondaとXAFSスペクトルを用いた「量子状態読み出し新技術」を世界初開発し、論理量子ビット上でのXAFS計算に世界初成功(Honda調べ)。2026年6月にはHondaと「密度汎関数理論(DFT)計算を量子コンピュータ上で指数関数的に加速」する新量子アルゴリズムを世界初開発しました。研究成果の質と量の両面で高い技術力を示しています。

強み3. 独自技術PITE®と特許による差別化

コア技術である確率的虚時間発展法(PITE®)は国内特許を取得済みで、テラスカイの決算資料では特許取得数6件と記載されています。量子ソフトウェア領域では技術の独自性と知財の裏付けが競争力に直結するため、独自アルゴリズムを特許で保護している点は明確な差別化要因です。

強み4. 大手事業会社を巻き込んだ資金調達力

2020年12月にJIC-VGI主導で3億円、2025年4月にシリーズBで5.5億円(累計8.5億円)を調達。さらに2026年7月には三井金属のCVC経由で、2026年8月にはHonda Xcelerator Ventures経由で出資を受け入れています。投資家にはSCSK、みずほキャピタル、みずほリース系CVCなど有力プレーヤーが並び、事業会社を巻き込んだ資金調達を継続できている点は、量子という長期テーマにおける信頼性の裏付けです。

強み5. 実用化に向けた具体的なロードマップ

シリーズB調達のプレスリリースには、2028年を目標に材料計算・シミュレーション領域での量子コンピュータ実用化に向けた研究開発を加速させる旨が明記されています。研究のための研究にとどまらず、応用先(半導体・電池材料など)と目標時期を明確に定めている点は、事業としての現実性を示しています。

強み6. 少数精鋭による専門性の高い開発環境

従業員数は各口コミサイトの掲載で十数名規模とされており、量子化学・計算科学の専門性が高い少数精鋭のチームです。組織が小さい分、一人ひとりが研究成果に直接関与しやすく、最先端テーマに深く携われる環境である点は、専門性を磨きたい人材にとって魅力です。

株式会社Quemix(キュエミックス)の年収事情

Quemixは非上場企業であり、有価証券報告書・目論見書がないため、平均年収の一次開示データは存在しません。求人票にも給与レンジの記載が確認できないため、以下のレンジはあくまで一般的な研究開発型スタートアップの水準からの推計であり、実際の金額は選考過程で必ず確認してください。

職種別の想定年収レンジ(推計)

以下は公的な開示データではなく、量子・計算科学分野の研究開発職一般の相場からの推計値です。実際の提示額とは異なる可能性があります。

職種想定年収レンジ(推計)
量子アルゴリズム研究者500万〜900万円
ソフトウェアエンジニア450万〜800万円
材料計算・計算科学の専門職500万〜850万円
ビジネス開発・事業推進450万〜750万円

※上記は推計です。博士号取得者やポスドク経験者など、専門性の高い人材はレンジ上限を超える提示となる可能性もあります。

給与制度

給与制度の詳細は公開されていません。一般に上場企業グループの子会社であるスタートアップでは、基本給に加え、親会社グループの制度に準じた仕組みが用意されているケースが多いですが、Quemixについての具体的な内容は非公開のため、選考時に確認が必要です。

注意点

Quemixは非上場かつ売上高非開示の研究開発型企業であり、財務面では累積赤字が続いている期があります。そのため、成長ステージ特有の給与体系(大手より基本給が抑えめでも、ストックオプションや裁量・研究環境で補うなど)である可能性を念頭に置くべきです。年収の絶対額だけでなく、研究テーマの魅力や親会社グループの安定性まで含めて総合的に判断することをおすすめします。

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株式会社Quemix(キュエミックス)の働き方・福利厚生

勤務時間・残業

勤務時間や残業実態に関する一次情報は公開されていません。研究開発型の企業では、成果に向けて集中的に取り組む時期がある一方、裁量を持って働きやすい面もあるのが一般的ですが、Quemix固有の状況は不明です。

リモートワーク

Quloudのクラウド環境をAWS上で運用するなど、技術的にはリモートでの開発と親和性が高い事業ですが、リモートワーク制度の有無や運用実態については公開情報が確認できません。実際の働き方は面接で確認するのが確実です。

福利厚生

福利厚生の具体的な内容は公開されていません。東証プライム上場のテラスカイグループの一員である点から、グループの制度が適用される可能性はありますが、詳細は非公開です。

注意点

働き方・福利厚生に関しては、公開されている一次情報が乏しいのが正直なところです。少数精鋭の研究開発型スタートアップという性質上、大企業のように制度が細かく整備されているとは限りません。勤務時間・リモート・各種手当などの条件は、選考過程で自分から具体的に確認することを強くおすすめします。

株式会社Quemix(キュエミックス)の社風・カルチャー

一言で表すなら

「最先端の量子技術に、少数精鋭で挑む研究開発集団」です。量子コンピュータという未確立の領域で、世界初級の成果を積み重ねる知的探究心の強い環境と考えられます。

評価される人物像

量子化学・計算科学・ソフトウェア開発の専門性を持ち、未解決テーマに粘り強く取り組める人物が評価されやすいと推測されます。大手メーカーとの共同研究が多いため、専門性に加えて、事業会社の課題を理解し協働できる姿勢も重要になるでしょう。

表面的なイメージと実態の差

「量子コンピュータ」という言葉から華やかで先進的な印象を持たれがちですが、実態は地道な研究開発とアルゴリズム実装の積み重ねです。また、上場企業テラスカイの子会社である一方、事業単体では非開示・赤字フェーズが続いており、大企業の安定と成長スタートアップの不確実性を併せ持つ環境である点は、入社前に理解しておきたいギャップです。

株式会社Quemix(キュエミックス)の気になる点・入社前に知っておきたいこと(事実ベース)

ここでは良い面だけでなくネガティブに映りうる点も正直に扱いますが、記載するのは一次情報で裏取りした事実のみです。憶測や評判の切り貼りは行いません。

売上高が各期を通じて非開示となっている

官報決算データベースによれば、Quemixの売上高は各期を通じて「非開示(-)」と記載されており、収益規模は公開情報からは確認できません。研究開発型企業として、外部から事業の稼ぐ力を把握しにくい状況が続いています。

出典: 官報決算データベース(catr.jp)

累積赤字が続いている(研究開発フェーズ特有の側面)

官報決算データベースによれば、Quemixの純損失は2022年2月期6,503万円、2023年2月期9,059万円、2024年2月期1億1,573万円、2025年2月期1億3,631万円、2026年2月期8,017万円と各期で計上されており、いずれの期も売上高は非開示と記載されています。直近期は前期比で損失が縮小しているものの、累積での赤字が続いている点は、研究開発への先行投資フェーズにある企業の特徴として理解しておく必要があります。

出典: 官報決算データベース(catr.jp)

実用化の目標時期が2028年とされている

シリーズB資金調達のプレスリリースには、2028年を目標に材料計算・シミュレーション領域における量子コンピュータ実用化に向けた研究開発を加速させる旨が明記されています。裏を返せば、事業の本格的な収益化は将来の目標時期に依存する部分があり、それまでは研究開発フェーズが続くという前提を押さえておくべきです。

出典: PR TIMES(テラスカイ/Quemix)

社員クチコミが実質的に存在しない

OpenWorkのQuemix該当ページには「社員クチコミはまだ投稿されていません」と表示され、評価各項目も未回答(0件)となっています。転職会議でも口コミは0件で「まだ投稿はありません」と表示されます。口コミ母数がないため、社員による評価情報を外部から得るのが難しく、社内の実態は面接など一次接触で自ら確かめる必要があります。

出典: OpenWork(Quemix)

いずれも研究開発型スタートアップとして自然に生じうる論点であり、重大な法令違反や不祥事の類は現時点の公開情報からは確認できません。気になる点は上記の財務・情報開示に関する事実が中心です。

株式会社Quemix(キュエミックス)の転職難易度

難易度:A級(高い)

Quemixは少数精鋭の量子技術研究開発企業であり、量子化学・計算科学・アルゴリズム開発といった高度な専門性が求められるため、転職難易度は高い部類に入ります。

理由1. 求められる専門性が非常に高い

量子コンピュータ向けアルゴリズムや材料計算の開発には、量子化学・物性物理・計算科学などの専門知識が不可欠です。博士号取得者やポスドク経験者、あるいは同等の研究実績を持つ人材が中心となる領域であり、専門バックグラウンドがない場合の参入ハードルは高くなります。

理由2. 少数精鋭ゆえに採用枠が限られる

従業員数が十数名規模とされる少数精鋭の組織であり、大量採用を行うフェーズではありません。ポジションが空くタイミングや募集職種が限られるため、そもそも入り口が狭いことが難易度を押し上げています。

理由3. 事業会社との協働を担える総合力が問われる

Honda・住友ゴム・日産・トヨタといった大手メーカーとの共同研究が事業の核であるため、研究力だけでなく、事業会社の課題を理解し協働を推進できるコミュニケーション力も求められます。専門性とビジネス感覚を兼ね備えた人材が評価されやすく、要求水準は総じて高いといえます。

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株式会社Quemix(キュエミックス)に向いている人

Quemixは、最先端の量子技術に本気で取り組みたい専門人材に向いた環境です。以下のような方は、やりがいと成長機会を得やすいでしょう。

  • 量子化学・計算科学・物性物理などの専門知識を活かしたい人
  • 世界初級の研究成果を生み出すことに知的興奮を覚える人
  • 大手メーカーとの共同研究を通じて社会実装を志向したい人
  • 少数精鋭の環境で裁量を持ち、研究に深く関与したい人
  • 上場企業グループの安定基盤の上で、スタートアップ的な挑戦をしたい人

株式会社Quemix(キュエミックス)に向いていない人

以下は批判ではなく、ミスマッチを防ぐための整理です。次のようなタイプの方は、入社後にギャップを感じる可能性があります。

  • 短期での高年収・安定した給与体系を最優先するタイプ:非上場・売上非開示・累積赤字フェーズのため、大企業並みの給与安定を確実に求める場合はミスマッチになりえます。
  • 専門的な研究開発よりも、幅広い業務を浅く担いたいタイプ:高度に専門特化した領域のため、専門性を深掘りする志向が薄いと活躍しにくい可能性があります。
  • 制度や福利厚生が細かく整備された環境を求めるタイプ:少数精鋭のスタートアップであり、大企業のような制度の網羅性は期待しにくい面があります。
  • 短期間で明確な事業成果や黒字を実感したいタイプ:実用化目標が2028年とされる長期テーマのため、短期の成果を求める志向とは合いにくいでしょう。
  • 口コミなど外部評価を判断の主軸にしたいタイプ:社員クチコミが実質存在しないため、外部情報に頼りたい人は情報不足を感じるかもしれません。

株式会社Quemix(キュエミックス)の選考対策

対策1. 量子・計算科学の専門性を具体的に示す

量子アルゴリズム、量子化学計算、材料計算などの専門知識・研究実績を、論文・成果物・具体的なプロジェクト経験として整理しておきましょう。専門性の深さが評価の中心になるため、抽象的な意欲より具体的な成果で語ることが重要です。

対策2. 大手メーカーとの共同研究への理解を深める

Honda・住友ゴム・日産・トヨタなどとの共同研究成果は公表されています。これらの技術的意義や、事業会社が量子技術に何を期待しているのかを理解しておくと、入社後の役割を具体的に語れます。

対策3. PITE®など独自技術の背景を押さえる

コア技術である確率的虚時間発展法(PITE®)や、FTQC(エラー耐性量子コンピュータ)向けアルゴリズムという方向性を理解しておくことで、Quemixが目指す技術の文脈を踏まえた志望動機を伝えられます。

対策4. 研究開発フェーズであることを前提に志望動機を組み立てる

売上非開示・累積赤字・実用化目標2028年といった事実を踏まえ、「長期的な研究開発に腰を据えて取り組みたい」という姿勢を示すと、企業のステージと自分の志向が合致していることを伝えられます。

対策5. 専門性と協働力の両面を準備する

研究力だけでなく、事業会社と協働してユースケースを形にする力も問われます。過去にチームや他組織と連携して成果を出した経験があれば、具体的なエピソードとして準備しておきましょう。

株式会社Quemix(キュエミックス)への転職で評価されやすい経験

Quemixの事業特性を踏まえると、以下のような経験は選考で評価されやすいと考えられます。

  • 量子化学・量子アルゴリズムに関する研究・開発の実績
  • 密度汎関数理論(DFT)など第一原理計算・材料計算の経験
  • RSDFT・OpenMX・LAMMPS・Quantum ESPRESSOなど材料計算ソフトウェアの利用・開発経験
  • 物性物理・計算科学分野での博士号やポスドク研究の実績
  • 論文発表・学会登壇など研究成果を対外的に示した経験
  • 量子コンピュータ(ゲート型・FTQC)に関する知見
  • クラウド(特にAWS)上での科学技術計算環境の構築・運用経験
  • 高性能計算(HPC)やシミュレーションの実装経験
  • 磁性材料・電子機能材料・電池材料・半導体材料などの研究経験
  • 大手メーカーとの共同研究・受託研究のマネジメント経験
  • 事業会社の技術課題をヒアリングし、研究テーマに落とし込んだ経験
  • ソフトウェアエンジニアリング(数値計算ライブラリの実装等)の経験
  • 特許出願・知財戦略に関わった経験
  • 量子技術のユースケース開発・技術コンサルティングの経験
  • 研究成果を事業・プロダクトへ橋渡しした経験

特に評価されやすいのは、量子化学・計算科学の深い専門性と、大手事業会社との共同研究を推進できる協働力を兼ね備えた経験です。

20〜30代のキャリア相談(無料)→

まとめ

株式会社Quemix(キュエミックス)は、東証プライム上場のテラスカイを親会社に持ち、量子コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発に取り組む少数精鋭のスタートアップです。独自技術PITE®を軸に、Honda・住友ゴム・日産・トヨタといった大手メーカーとの共同研究で世界初級の成果を積み重ね、実用化を見据えた資金調達も継続できている点は、量子という長期テーマにおける確かな強みといえます。

一方で、非上場ゆえに売上高は各期非開示であり、累積赤字が続く期があること、実用化の目標時期が2028年とされること、社員クチコミが実質存在しないことなど、研究開発フェーズ特有の外部から見えにくい側面もあります。これらは不祥事の類ではなく、成長ステージに伴う自然な論点ですが、年収の絶対額や短期の安定を重視する方にとっては判断材料になります。

転職難易度は高く、量子化学・計算科学の専門性と、事業会社との協働力の両面が問われます。裏を返せば、その専門性を持つ人材にとっては、最先端テーマに深く関与し、世界初級の研究に携われる稀有な環境です。

もしあなたが量子技術や計算科学の専門性を活かして社会実装に挑みたいのであれば、Quemixは有力な選択肢になり得ます。応募を検討する際は、給与条件や働き方など公開情報が乏しい部分を選考過程で自ら確認しつつ、企業の研究ステージと自分のキャリア志向が合致しているかを見極めることをおすすめします。