株式会社オリジンは、埼玉県さいたま市桜区に本社を置く東証スタンダード上場の電気機器メーカーです。1938年の設立以来、電源機器を起点にメカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネントへと多角展開を続け、「提案型ものづくり支援企業」として様々な産業に技術を提供しています。

証券コード6513、売上高は約288億円(2025年3月期)。電源機器・システム機器・合成樹脂塗料・精密機構部品・パワー半導体の製造販売を軸に、グループ15社・関連会社2社を擁する企業体制を構築しています。特に有機ELパネル製造に使われる貼合装置分野では業界内での存在感が際立っており、ディスプレイ産業のサプライチェーンにおいて重要な役割を担っています。

転職市場での同社の特徴は、平均年収が約695万円と製造業の中では高い水準にあることです。多角的な技術ポートフォリオを持つことから、電気・電子・化学・機械など幅広いバックグラウンドの技術者が活躍できるフィールドがあります。

本記事では、オリジンへの転職を検討する方に向けて、事業内容・強み・年収水準・転職難易度・選考対策などを転職エージェントの視点から徹底解説します。

企業概要

項目内容
会社名株式会社オリジン
設立1938年(前身・富士電炉工業株式会社)
代表稲葉 英樹(代表取締役社長CEO)
本社埼玉県さいたま市桜区
資本金約61億円
従業員数約1,043名(連結)
上場区分スタンダード市場(証券コード6513)
売上高約288億円(2025年3月期・連結)
平均年収695万円程度
平均年齢46.2歳程度
勤続年数18.6年程度
事業内容電源機器・システム機器・合成樹脂塗料・精密機構部品・パワー半導体の製造販売

株式会社オリジンは、1938年に富士電炉工業として設立された歴史ある電気機器メーカーです。社名の「オリジン」は、常に技術の起源(オリジン)を追求するという理念を表しています。設立以来80年以上にわたり、産業用電源機器を軸に事業を多角化し、現在は電気・機械・化学・電子部品の4領域にまたがる総合技術企業へと成長しています。

グループは親会社のオリジンを中心に15社の子会社と2社の関連会社で構成されており、国内外に製造・販売拠点を展開しています。製造業向けのBtoB事業に特化しており、ディスプレイ・自動車・電子機器・建設機械など多様な産業の顧客に製品とソリューションを提供しています。

主な事業内容

オリジンの事業は、エレクトロニクス・メカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネントという4つのセグメントで構成されています。各事業が持つ技術の多様性が、同社のユニークな強みを形成しています。

導入として、4事業は互いに技術的なシナジーを持ちながら展開されている点が特徴です。電源技術を基盤にシステム機器・装置を開発し、化学塗料技術で表面処理を手がけ、精密加工技術で部品を供給するという総合的なものづくり体制を構築しています。

エレクトロニクス事業(電源機器)

産業用電源機器の設計・製造・販売を行う中核事業です。各種産業機器・設備の電力供給に使われる電源ユニット、UPS(無停電電源装置)、インバータ等を手がけています。製造装置・医療機器・通信設備など電源品質への要求が高い用途に向けた高信頼性製品が主力で、売上構成の約26%を占めます。

電源技術は同社の創業事業であり、長年の蓄積によって高い設計力と品質保証体制が確立されています。用途に応じたカスタム設計への対応力が顧客から評価されており、リピート受注が安定している領域です。

メカトロニクス事業(貼合装置・溶接機)

有機ELパネルや液晶パネルの製造に使われる貼合装置(ラミネーション装置)と、産業用溶接機を主力とする事業です。売上構成は約4%と小さいものの、有機EL向け貼合装置は同社の技術的なショーケースとも言える高付加価値製品です。

貼合装置は、有機ELパネルの製造工程で複数の基板・フィルムを精密に貼り合わせる装置であり、ナノメートルレベルの精度と均一な加圧制御が求められます。ディスプレイ産業の高精細化・大型化トレンドに乗り、成長が期待される事業領域です。

ケミトロニクス事業(合成樹脂塗料)

合成樹脂塗料の製造・販売を行う事業で、売上構成の約35%を占める収益の柱です。建設機械・自動車・工業製品向けの高機能塗料を中心に、防錆・耐候・断熱など特定機能を持つ特殊塗料を展開しています。

化学と電気機器が融合した「ケミトロニクス」というネーミングが示す通り、電子機器向けの機能性コーティング材料なども手がけており、塗料技術と電子・機械技術の融合がユニークな強みです。安定した需要があることから、グループ全体の収益基盤として重要な役割を担っています。

コンポーネント事業(精密機構部品・パワー半導体)

精密機構部品とパワー半導体デバイスの製造・販売を行う事業です。精密機構部品では、自動車・産業機器向けの精密金属部品を製造しており、売上構成の約29%を占めます。

パワー半導体については成長分野として位置付けられており、EV(電気自動車)や再生可能エネルギー分野の需要拡大を見据えた投資が続けられています。中長期の成長エンジンとして期待される事業領域です。

オリジンの強み

強み1. 4事業にまたがる多様な技術ポートフォリオ

電気・機械・化学・電子部品という異なる技術領域を一社の中に持つことは、単一事業メーカーにはない大きな強みです。各技術領域が互いの知見を活用してシナジーを生み出せる体制は、顧客への総合提案力と新製品開発力につながっています。

転職者にとっては、一社の中で複数の技術領域にまたがる仕事に関われる機会があり、キャリアの幅を広げたい技術者にとって魅力的な環境です。

強み2. 有機EL向け貼合装置のニッチ技術

有機ELパネル向けの精密貼合装置は、高い参入障壁を持つニッチ市場です。ナノメートル精度での制御が求められるこの技術は、長年の開発投資と実績によってのみ習得できるものであり、新規参入者が容易に模倣できるものではありません。

ディスプレイ産業の高付加価値化・大型化が続く中、この技術力は中長期的な競争優位の源泉となります。先端ディスプレイ製造装置の技術開発に携わりたいエンジニアにとって、希少な機会が提供されます。

強み3. 製造業水準を大幅に上回る平均年収695万円

中堅製造業として平均年収約695万円は、同規模・同業種の企業と比較しても際立って高い水準です。従業員規模1,000名程度の電気機器メーカーとしては非常に競争力ある待遇といえます。

この高年収は、同社が手がける製品の高付加価値性(精密装置・特殊塗料・パワー半導体)と、技術的な専門性の高さを組織全体で維持している証左でもあります。転職者にとっては、待遇面での具体的なメリットが期待できます。

強み4. 1938年設立の安定した企業基盤

80年以上の業歴を持つ独立系上場企業として、財務的な安定性と長期的な経営ビジョンを持っています。大手企業の傘下に入ることなく独立を維持しつつ、自主的な成長戦略を描いてきた経緯は、組織の自律性と技術志向の強さを物語っています。

長期雇用文化(平均勤続18.6年)と安定した経営基盤の組み合わせは、転職者にとって腰を据えてキャリアを積める環境を提供します。

強み5. パワー半導体分野での成長機会

EVシフト・再生可能エネルギー拡大を背景に、パワー半導体の需要は中長期的な成長が見込まれています。オリジンはコンポーネント事業の中でパワー半導体デバイスを展開しており、この成長トレンドを取り込む位置にあります。

成長分野での事業展開は、在籍中の技術者のキャリアアップ機会と組織の活性化につながります。パワーエレクトロニクス・半導体の知識を持つ技術者にとっては、自身のスキルが直接成長事業に貢献できる環境といえます。

強み6. 提案型ものづくりを支える総合技術力

「提案型ものづくり支援企業」というコーポレートメッセージが示す通り、顧客の課題に対して既製品の販売にとどまらず、カスタム設計・技術提案を通じたソリューション提供が同社の強みです。

4つの異なる技術領域を持つことで、顧客の多様な要求に一社で応える体制が整っており、長期的なパートナーシップ構築につながっています。顧客折衝・技術提案に関わるエンジニアや営業職にとって、幅広い提案ができる環境は大きな付加価値になります。

オリジンの年収事情

オリジンの平均年収は約695万円と、同規模・同業種の製造業企業の平均を大きく上回っています。技術職を中心に、専門性に対する評価が給与に反映される構造があると見られます。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
電気・電子系開発エンジニア450〜800万円
機械設計エンジニア(装置・機構)430〜780万円
化学・材料系研究開発440〜750万円
パワー半導体・デバイスエンジニア500〜850万円
生産技術エンジニア420〜720万円
品質保証・品質管理400〜680万円
法人営業・技術営業430〜730万円
管理部門(経理・人事・総務)400〜650万円
工場管理・生産管理380〜620万円

給与制度の特徴

有価証券報告書ベースの平均年収695万円は、製造業中堅としては非常に高い水準です。この高待遇は、精密装置・特殊塗料・半導体デバイスという高付加価値製品を手がける同社の収益性と、技術職中心の人員構成が反映されていると見られます。

賞与は年2回(夏・冬)の支給が基本とされ、業績連動の要素を含む可能性があります。2025年3月期は営業損失を計上しており、賞与水準に影響する可能性がある点は留意が必要です。ただし経常利益は確保されており、財務的な安定性は維持されています。

年収を見る際の注意点

  • 695万円は連結グループを含む平均値の可能性があり、職種・年次・事業部によって差がある
  • 2025年3月期の業績(2期連続営業損失)が賞与に影響している可能性を考慮すること
  • パワー半導体・装置開発など技術難易度の高い職種では平均を大幅に上回る可能性がある
  • 管理職・専門職への昇格に伴い大幅に年収が上昇するステップアップ型の給与構造が想定される
  • 求人票・内定時に基本給・賞与・各種手当の内訳を必ず確認すること

オリジンの働き方・福利厚生

オリジンは上場企業として法定基準を遵守した各種制度を整備しており、中堅製造業として安定した労働環境を提供していると見られます。

勤務時間・休日 本社・開発部門では標準的な日勤勤務(8〜9時間勤務)が中心と見られます。製造部門では交代勤務を採用している工場もある可能性があります。年間休日はメーカー標準の110〜125日程度と推定されます。

リモートワーク 製造業という業態上、生産・品質管理職での在宅勤務は困難ですが、本社の間接部門や開発職では一定程度のリモート対応が導入されている可能性があります。詳細は採用選考時に確認が必要です。

主な福利厚生

  • 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 退職金制度
  • 確定拠出年金・企業年金制度(詳細は要確認)
  • 財形貯蓄制度
  • 社員持株会
  • 慶弔見舞金制度
  • 育児休業・介護休業制度
  • 有給休暇(法定以上の付与が見込まれる)
  • 通勤交通費支給
  • 技術研修・資格取得支援制度
  • 資格手当(技術系資格保有者への手当)

注意点 2025年3月期は2期連続の営業損失を計上しており、業績による賞与への影響や、設備投資・採用活動の見直しが行われている可能性があります。入社前に財務状況と直近の業績動向を確認しておくことをお勧めします。

オリジンの社風・カルチャー

一言で表すなら「多技術が共存する実直なものづくり文化」

オリジンの社風を一言で表すなら、「多技術が共存する実直なものづくり文化」です。電気・機械・化学・電子部品という異なる技術領域の専門家が同じ組織の中で仕事をしており、技術の専門性を尊重する文化が根付いています。

大手企業のような階層的な管理体制よりも、技術者が主体となってプロジェクトを進める実直な組織文化が感じられます。平均年齢46.2歳・平均勤続18.6年という構成は、組織の安定性を示す一方で、変化への対応スピードに課題がある可能性も示唆しています。

評価される人物像

  • 特定技術領域の深い専門知識と実務経験を持つ人
  • 顧客課題に対して技術的な提案ができる問題解決志向の人
  • 複数の技術領域にまたがって学ぼうとする好奇心のある人
  • 品質と安全への強いこだわりを持ち、妥協しない姿勢の人
  • チームでの協働を重視し、中長期的に組織に貢献できる人

表面的なイメージと実態の差

「電気機器メーカー」というカテゴリから想像されがちな「電機専業の製造業」というイメージとは異なり、実態は塗料・精密部品・半導体デバイスまでをカバーする多技術企業です。化学・材料系の研究者も在籍しており、電気系以外のバックグラウンドを持つ技術者にも活躍の場があります。

一方、2期連続の営業損失という業績の苦戦は、組織内に変化への圧力をもたらしている可能性があります。コスト意識・効率化への注目が高まっている時期に入社することになるため、変化の中でもポジティブに動ける姿勢が求められます。

オリジンの転職難易度

難易度:3級(中程度)

オリジンへの転職難易度は、中程度と評価されます。採用規模が限られる中堅企業ですが、多角的な事業ポートフォリオにより複数の職種・専門領域での採用需要があります。技術的な専門性が選考の核心であり、電気・機械・化学・半導体のいずれかの領域での実務経験が求められます。

理由1. 多技術領域での採用ニーズが分散

エレクトロニクス・メカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネントの4事業にわたって採用ニーズがあるため、一つの技術領域のエキスパートには門戸が開きやすい構造です。ただし各事業の採用規模は限られており、タイミングが重要です。

理由2. 高い専門性が参入基準

平均年収695万円という高待遇の裏返しとして、即戦力の専門技術者を求める選考水準があります。特に装置開発・パワー半導体・特殊塗料の領域では、類似製品・類似技術の実務経験が事実上の必須条件となる可能性があります。

理由3. 業績悪化期における採用の慎重化

2期連続の営業損失という状況は、採用活動の選別が厳しくなっていることを示唆します。即戦力性がより強く求められる可能性があり、「ポテンシャル採用」よりも「経験値採用」の傾向が強まっていると推測されます。

オリジンの主な募集職種

オリジンでは技術職を中心に、各事業部門のニーズに応じた採用を行っています。以下の職種での採用実績・募集が想定されます。

オリジンに向いている人

タイプ1. 複数技術領域への関心を持つ総合技術者

電気・機械・化学・半導体という異なる技術領域が同じ組織に共存する同社では、本業の技術を深めながら隣接領域へも触れる機会があります。専門性を維持しながらT字型に知識を広げたい技術者に適した環境です。

タイプ2. 高年収で安定した長期キャリアを求める人

製造業水準を大幅に上回る平均年収695万円と、平均勤続18.6年という実績は、安定・高待遇のキャリアを求める方に対する明確な魅力です。腰を据えて長期的に貢献したい専門技術者にとって、非常に良い報酬環境が期待できます。

タイプ3. 装置開発・半導体など先端技術に関わりたい人

有機EL向け貼合装置やパワー半導体デバイスという、時代のトレンドに乗った先端製品の開発に携わることができます。ディスプレイ産業・EV産業の成長に技術者として貢献したい方には、刺激的な環境が提供されます。

タイプ4. 中堅規模の裁量ある環境で働きたい人

大企業のような分業の細かさと大量の管理業務ではなく、一人のエンジニアが製品開発の幅広い工程に関わる中堅企業ならではの裁量感があります。自らの仕事の成果が直接見える職場環境を好む方に向いています。

タイプ5. 塗料・コーティングの専門技術を活かしたい化学系人材

ケミトロニクス事業(合成樹脂塗料)は売上の約35%を占める事業の柱であり、化学・材料系の研究者・技術者にとって活躍の場があります。製造業向け機能性塗料の専門家として、電気機器メーカーという異業種の視点を加えながらキャリアを積める希少な機会です。

オリジンに向いていない人

批判ではなくミスマッチ防止のため、以下のタイプの方にはフィットしにくい可能性をお伝えします。

  • タイプ:短期間での大幅キャリアアップを求める人 — 平均年齢46.2歳・平均勤続18.6年という成熟した組織では、若い世代の急速な出世機会が限られる可能性がある
  • タイプ:消費者向けブランドや知名度重視の人 — 完全BtoB企業のため、自社製品が一般消費者に直接届く仕事ではなく、社会的知名度は低い
  • タイプ:業績好調な成長企業を求める人 — 直近2期の営業損失という業績課題があるため、拡大フェーズの組織活気を期待する方にはミスマッチの可能性がある
  • タイプ:IT・デジタル・スタートアップ文化を求める人 — 製造業の実直な現場文化が主体であり、スタートアップ的な意思決定の速さ・組織の若さとは異なる環境
  • タイプ:特定技術に一点集中したい専門職 — 多技術が混在する組織では、一つの技術だけに集中できる環境は限られる可能性がある

オリジンの選考対策

1. 自分の技術領域と事業セグメントの対応を明確にする

エレクトロニクス・メカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネントの4事業のうち、どの事業のどの職種に応募しているかを明確に意識した上で選考に臨みましょう。自分のスキル・経験が対象事業のどの課題解決に貢献できるかを具体的に語れる準備が必須です。

公式サイトの製品情報を事前に調べ、製品ラインナップ・技術の特徴を把握してから面接に臨むことで、技術的な関心の高さをアピールできます。

2. 即戦力性を具体的な実績で示す

業績の苦戦期にある同社では、「即戦力」への期待が高い選考が見込まれます。これまでの業務での具体的な成果(新製品開発の立ち上げ実績・不良率の改善数値・プロジェクトの規模と役割)を数字や事実で示せる状態にしておきましょう。

「〜という経験を持っています」という主張だけでなく、「〜という課題に対して、〜というアプローチを取り、〜という成果を出した」という構造で語ることが評価されます。

3. 業績課題に対する前向きな姿勢を示す

2期連続の営業損失という現状は、採用側も意識している話題です。「なぜ業績が苦戦している企業に転職したいのか」という質問を想定して、ポジティブな回答を準備しましょう。「課題があるからこそ改善余地が大きく、貢献できる機会がある」「回復フェーズに入るチームに参加したい」という積極的な動機を語ることが有効です。

4. 長期コミットメントを具体的に語る

平均勤続18.6年という実績が示す通り、企業側は長期定着を期待しています。5〜10年後のキャリアイメージを同社での仕事と結びつけて語れるよう準備しましょう。「なぜ他社ではなくオリジンで長く働きたいのか」に対する自分なりの明確な答えを持っておくことが重要です。

5. 提案型・課題解決型の思考スタイルをアピール

「提案型ものづくり支援企業」というコーポレートメッセージを体現した人材像を意識しましょう。顧客課題に対して自ら解決策を考えて提案した経験、技術的な課題に対して主体的にアプローチした実績を具体的に語れる準備が効果的です。

6. 多技術への関心とクロスドメインの適応力を示す

4つの異なる技術領域が共存する組織では、隣の事業部の技術や知識に対するオープンな姿勢が評価されます。自分の専門外の技術に対しても積極的に学ぶ姿勢があることを、過去の具体的なエピソードで示すことが効果的です。

オリジンへの転職で評価されやすい経験

  • 産業用電源回路の設計・開発経験(AC-DCコンバータ・インバータ・UPS等)
  • 有機EL・LCD等のディスプレイ製造装置の設計・開発経験
  • 真空・加圧・高精度位置決め機構の設計経験
  • パワー半導体(IGBT・SiC・GaN)のデバイス・モジュール開発経験
  • 合成樹脂塗料・機能性コーティング材料の研究開発経験
  • 自動車・建設機械向け特殊塗料の調色・品質管理経験
  • 精密金属部品の機械設計・加工・品質管理経験
  • 制御ソフトウェアの組込開発(C言語・FPGA等)
  • 生産技術エンジニアとしての量産工程設計・自動化経験
  • ISO 9001・IATF 16949等の品質マネジメントシステム実務
  • 製造業向けBtoB技術営業・顧客折衝の経験
  • 工場の生産管理・原価管理・在庫管理の経験
  • 半導体・電子部品メーカーでの品質保証・信頼性試験経験
  • EV・再生可能エネルギー関連分野でのパワーエレクトロニクス実務

特に評価されやすいのは、電源回路・パワーエレクトロニクスの設計経験と、ディスプレイ製造装置・精密装置の機械設計経験の掛け合わせです。自動車・ディスプレイ・半導体いずれかの業界での技術開発実績を持つ即戦力型のエンジニアは、優先的に選考が進む可能性があります。

まとめ

株式会社オリジンは、電気・機械・化学・半導体という多様な技術領域を一社に持ち、「提案型ものづくり支援企業」として80年以上の歴史を積み重ねてきたユニークな中堅製造業です。有機EL向け貼合装置のニッチ技術とパワー半導体の成長事業が、同社の技術的な未来を担っています。

平均年収695万円という水準は、同規模の製造業として際立って高く、専門技術者を正当に評価する姿勢の表れといえます。直近の業績は2期連続の営業損失という課題を抱えていますが、経常利益を確保しており、財務基盤そのものは安定しています。

転職者にとって、オリジンは「技術の深さと幅を同時に持てる中堅企業」として位置付けられます。電気・機械・化学のいずれかの専門技術を持ち、長期的に腰を据えて技術を磨きたい方、かつ製造業水準を上回る待遇を求める方にとって、魅力的な選択肢となりえます。

入社前には最新の有価証券報告書とIR情報を確認し、業績回復の見通しと各事業部門の採用状況を把握した上で選考に臨むことをお勧めします。転職エージェントを活用することで、公開情報では得られない採用の内部事情・選考の重視ポイントを事前に把握できる可能性があります。多技術・高年収・長期雇用という組み合わせに魅力を感じる方は、ぜひ積極的に情報収集を進めてください。