日本の薬局が抱える慢性的な業務非効率——紙の薬歴、手書きの記録、勘頼みの在庫発注——を、カケハシはクラウドとAIの力で解体しようとしている。「テクノロジーで薬局の価値を最大化し、患者の医療体験を豊かにする」という思想が、同社のすべてのプロダクト設計に貫かれている。

主力サービスのMusubiは、薬剤師と患者がタッチパネル端末を一緒に見ながら服薬指導を行い、その会話内容が自動でドラフト薬歴として記録される仕組みだ。薬歴記入の手間を大幅に削減しながら、患者コミュニケーションの質も向上させるというWinの設計が薬局現場に支持されてきた。

2016年創業から約9年で従業員数は360名弱(2023年12月時点)に拡大。医療専門家、エンジニア、コンサルタント出身者が混在し、純粋なIT企業とも医療系企業とも異なるユニークなカルチャーを形成している。転職先として選ぶ際には、この多様性を「強み」と感じられるかどうかが適合を左右する。

企業概要

項目内容
会社名株式会社カケハシ
設立2016年3月30日
代表代表取締役社長 中尾 豊 / 代表取締役CEO 中川 貴史
本社東京都港区西新橋二丁目8番6号 住友不動産日比谷ビル5階
資本金136億1876万円(資本準備金含む、2025年9月現在)
従業員数358名(2023年12月現在)
上場区分非上場(未上場)
売上高非公表
平均年収685万円程度(口コミ集計値、非公式)
平均年齢37歳程度
勤続年数非公表
事業内容医療プラットフォームの開発・提供(薬局向けクラウドSaaS中心)

株式会社カケハシは非上場のヘルステックスタートアップであり、証券コードは存在しない。2025年6月のシリーズDラウンドでゴールドマン・サックスをリード投資家として約140億円を調達しており、メディア等の報道ではユニコーン(推定評価額1,000億円超)として取り上げられることも多い。グループ会社として株式会社Pharmarket、株式会社コード・アール、ノアメディカルシステム株式会社、株式会社ズーを擁し、薬局業務全体をカバーする事業ポートフォリオを構築している。

主な事業内容

カケハシの事業ドメインは「調剤薬局DX」を起点に、患者コミュニケーション支援・医薬品流通・医療情報提供へと段階的に拡張されてきた。薬局という単一プレイヤーではなく、薬剤師・患者・製薬企業をつなぐ「エコシステム」の構築が中長期の事業構想だ。

Musubi(薬局体験アシスタント)

カケハシの核となる主力プロダクト。薬剤師が患者と共にタッチパネル端末の画面を見ながら服薬指導を行い、会話内容が自動でドラフト薬歴として生成される仕組みを持つ。薬歴記入の工数を削減しつつ、患者満足度を高めるというコンセプトが薬局現場に受け入れられ、全国6,000店舗(2021年時点)から14,000店舗超(2025年時点)へと急拡大した。

服薬指導のガイド機能・副作用モニタリング支援・残薬確認といった機能もMusubi内に統合されており、薬剤師の専門業務を「補助」するだけでなく「価値創出の場」にリデザインする思想が貫かれている。

Musubi AI在庫管理

AIを用いた来局者数予測と独自の医薬品コード体系を掛け合わせた在庫管理システム。半自動発注機能と店舗間在庫融通機能を搭載し、欠品リスクを抑えながら過剰在庫コストも削減する。医薬品の在庫管理は薬局経営のキャッシュフローに直結するため、経営改善効果が見えやすく、Musubi本体からのクロスセルとしても機能している。

Musubi Insight・Pocket Musubi

Musubi Insightは薬局経営の「見える化」ダッシュボード。薬歴完了率・来局頻度・売上傾向などをデータとして可視化し、根拠に基づく経営判断を支援する。Pocket Musubiは患者のスマートフォンを介して自宅での服薬状況をフォローするアプリで、薬剤師と患者の継続的な関係構築を助ける。

Pharmarket(医薬品二次流通サービス)

グループ会社が提供する医薬品の不動在庫買取・販売プラットフォーム。薬局内に眠る不良在庫を現金化する仕組みを提供し、医薬品流通の非効率を解消する。Musubiで在庫データを把握し、Pharmarketで流通させるという垂直統合的な価値提案がユニークだ。

MusuViva!(薬剤師コミュニティ)

薬剤師の交流・互助・知識共有を目的としたコミュニティプラットフォーム。薬局業界は孤立した職場環境になりやすいという課題があり、同業者が知見を共有できる場を提供することで、薬剤師の専門性向上を支援するとともにカケハシのエコシステムへのエンゲージメントを高める。

株式会社カケハシの強み

強み1. 電子薬歴市場でのポジションと強固なネットワーク効果

全国14,000店舗超・市場シェア約20%という規模は、競合が容易に追いつけない堀を形成している。薬局が一度電子薬歴システムを導入すると、スタッフの習熟・患者データの蓄積・他システムとの連携などにより切り替えコストが高くなる。ネットワーク効果とスイッチングコストが両立するビジネスモデルは、SaaSにとって理想的な収益構造だ。転職者にとっては「成長中の市場リーダーポジション」で働けるという安心感が魅力となる。

強み2. プロダクトの深さと横展開力

Musubiは単なる「デジタル薬歴」にとどまらず、AI在庫管理・患者フォローアプリ・経営ダッシュボードへと機能を横展開している。これらは独立したプロダクトではなく、一つの薬局エコシステムとして設計されている点が重要だ。一店舗への導入が深まるほど解約されにくくなり、ARPU(顧客単価)も向上するという構造は、SaaSビジネスの成熟したかたちだ。プロダクト職・エンジニア職にとっては、複数プロダクトを跨いで影響力を発揮できる環境が魅力となる。

強み3. 医療ドメインの高い参入障壁

薬事法・個人情報保護・電子薬歴システムとしての要件を満たす製品開発には、医療規制への深い理解が不可欠だ。競合が「同じようなシステムを作れる」技術力を持っていても、薬局業務への精通・薬剤師との信頼関係・規制準拠のノウハウを短期間で習得するのは困難だ。この「知識の壁」がカケハシの競争優位を守るモートとして機能している。

強み4. 資金調達力と成長余地

2025年のシリーズDで約140億円を調達し、ゴールドマン・サックスなどの有力機関投資家を引き込んだ事実は、事業の将来性への評価を示している。調達資金はM&A・新技術への投資・採用強化に充当される計画であり、今後の事業規模拡大が期待される。転職者にとっては「成長フェーズにある会社でIPO前のストックオプション価値を享受できる可能性がある」という点が大きな誘因になる。

強み5. 医師・薬剤師・エンジニアが協働する組織

カケハシには医療現場の知識を持つ薬剤師・医師出身者と、SaaS開発の経験を持つエンジニア・プロダクトマネージャーが協働している。この多様性は「プロダクトが本当に現場の課題を解決しているか」を社内で検証できる環境を生む。一般的なIT企業では「医療を知らない技術者が医療システムを作る」という問題が生じがちだが、カケハシではその逆のアドバンテージがある。

強み6. 複数代表体制によるビジネス・技術の二輪駆動

中尾豊(社長)と中川貴史(CEO)の複数代表体制は、事業戦略とプロダクト・技術の両面を経営レベルで補完し合う構造だ。スタートアップがスケールする際に「ビジネス側とプロダクト側の方向性がずれる」という問題は珍しくないが、カケハシの体制はこのリスクを構造的に下げている。

株式会社カケハシの年収事情

カケハシは非上場企業のため公式の有価証券報告書は存在しないが、求人票・口コミサイトの集計値から年収水準を推定できる。

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
ソフトウェアエンジニア(中堅)700〜1,000万円
ソフトウェアエンジニア(シニア/テックリード)900〜1,300万円
プロダクトマネージャー800〜1,200万円
データエンジニア/アナリスト650〜950万円
フィールドセールス500〜800万円
カスタマーサクセス450〜700万円
コーポレート(人事・財務等)500〜850万円
薬剤師(医療専門職)450〜700万円

上記はあくまで口コミ・求人票をもとにした推計レンジであり、会社が公式に開示した数値ではない。

給与制度の特徴

カケハシは年俸制を採用しており、半期ごとに目標設定と成果評価を行う。評価サイクルごとに昇給率が決定され、年功序列よりも成果・スキルレベルが重視される制度設計だ。全社員にストックオプションが付与されており、将来的なIPOや企業価値向上によるアップサイドを期待して入社する人材も多い。残業代は原則として固定残業代の外に出ると申請制となるため、入社前に残業時間の実態を確認しておくことを勧める。

年収を見る際の注意点

  • 口コミサイトの年収数値は職種・在籍時期・評価によってばらつきが大きい(685万〜889万円という複数のデータが混在している)
  • ストックオプションは未上場のため現時点では確定した価値ではなく、IPO・M&Aが実現して初めて換金できる
  • 非公表の業績によって年次の賞与・昇給率が左右される可能性がある
  • フィールドセールスや薬剤師職はエンジニア職に比べて年収レンジが低めに設定される傾向がある

株式会社カケハシの働き方・福利厚生

カケハシは基本的にリモートワーク推奨の働き方を採用しており、必要に応じて出社するスタイルだ。フレックスタイム制度も整備されており、育児・介護などライフステージの変化に柔軟に対応できる環境として社員から評価されている。月間平均残業時間は17.7時間程度と、IT業界の平均より低い水準が報告されている。

主な福利厚生・制度は以下の通りだ。

  • フレックスタイム制(コアタイムあり)
  • リモートワーク推奨(フルリモート可のポジションも有)
  • 全社員ストックオプション付与
  • 有給休暇(有給消化率81.2%と高水準)
  • 社会保険完備
  • 育児・介護休暇制度
  • 書籍購入補助
  • 社員の健康促進に関わる福利厚生
  • 入社オンボーディングプログラムの充実

医療系スタートアップとしての性格上、特定の職種(フィールドセールスや導入支援担当など)は薬局への訪問を伴う業務があるため、完全リモートではない場合もある。入社前に職種別の勤務スタイルを確認しておくことが重要だ。

株式会社カケハシの社風・カルチャー

一言で表すなら「プロフェッショナル集団のフラット組織」

カケハシは中間管理職や部門の縦割り構造を極力排したフラットな組織運営を特徴とする。異なる専門性(医療・エンジニアリング・ビジネス)を持つメンバーが対等に議論し、プロダクトと事業の両輪を動かすカルチャーだ。口コミからは「コミュニケーションが取りやすい」「医療の専門家と一緒に課題解決できる環境が面白い」「フラットさゆえに自分でアジェンダを設定する力が求められる」といった声が聞かれる。

決して「緩い会社」ではなく、高い専門性と成果を求める環境だが、権威的なヒエラルキーがなく意見を言いやすい空気感がある点が特徴的だ。

評価される人物像

カケハシで活躍するのは、単に「医療が好き」「テックが好き」という人材ではなく、「医療課題をテクノロジーで解決したい」という両方の軸を持った人材だ。事業フェーズが拡大しているため、曖昧なオーナーシップ領域でも自走して動ける人材、複数の専門分野を横断して考えられる人材が重宝される。医療現場への敬意と、それをデータや構造で捉え直す分析力の両立が求められる。

表面的なイメージと実態の差

「薬局向けシステム会社」というイメージは実態より狭い。カケハシは薬局を起点に患者・製薬会社・医薬品流通へと事業領域を広げており、総じて「医療エコシステムのOS」を目指すスタートアップだ。また、「医療業界に近い安定志向の会社」と思って入社すると、スタートアップ特有のスピード感・変化量・曖昧さに戸惑う可能性がある。面接でこのあたりの認識をすり合わせることが、入社後のミスマッチ防止に有効だ。

株式会社カケハシの転職難易度

難易度:3級(中程度)

カケハシは積極的に中途採用を行っており、エンジニア・プロダクトマネージャー・セールス・カスタマーサクセスなど多様な職種でポジションが開いている。書類・面接の通過率が極端に低いわけではないが、一定以上の実力と「医療課題へのコミットメント」を示せないと通過は難しい。

「スタートアップで成果を出した経験」「SaaS事業の理解」「医療ドメインへの関心」の3つを揃えることで選考通過率は大きく向上する。

理由1. 医療ドメイン知識は必須ではないが「関心」は問われる

医師・薬剤師の資格を持つ候補者が優遇されるわけではなく、むしろ「なぜ医療×テックなのか」という動機の強さが問われる。医療課題への関心を具体的なエピソードとともに語れるかどうかが選考のフィルターになる。

理由2. SaaS/プロダクト思考が求められる

技術・ビジネス問わず、SaaSビジネスの基本(ARR・チャーン・NPS等)を理解し、プロダクトを顧客価値から逆算して考えられる思考力が問われる。過去の職務がSaaS領域でない場合は、自分の経験をSaaSの文脈で語り直す準備が必要だ。

理由3. 「変化を楽しめるか」が評価の核心

カケハシはまだプロダクトポートフォリオが拡張フェーズにあり、役割の変化・組織の変化が速い。この曖昧さを機会と捉えて自走できるかどうかを、選考の複数ステップを通じて見極められる。「安定した役割が欲しい」という志向の強い候補者は弾かれやすい。

株式会社カケハシに向いている人

タイプ1. 「医療とテックの掛け算」に使命感を感じる人

社会課題としての医療非効率に憤りと関心を持ち、それをテクノロジーで解決したいという動機を持つ人。給与水準や業界ブランドよりも「この課題に取り組むこと自体の意味」を重視できる人が長く活躍している。

タイプ2. SaaSプロダクトを深く育てたいエンジニア・PdM

クラウドSaaSプロダクトの設計・開発・改善を積み重ねて経験値を積みたい人。カケハシは単一プロダクトではなくプロダクトファミリーを持ち、上流から下流まで関われるスコープが広い。

タイプ3. 現場に近い課題解決を楽しめるCSやセールス

薬局スタッフと接しながら「使われてこそのプロダクト」を実感できる仕事が好きな人。顧客の業務フローを理解し、その中でプロダクト価値を最大化する動きができるフィールド志向の人に合っている。

タイプ4. IPO前のスタートアップで大きなアップサイドを狙いたい人

全社員にストックオプションが付与されており、将来的な企業価値向上によるアップサイドを期待できる環境だ。医療DX市場の拡大を信じ、長期視点でキャリア投資できる人に適している。

タイプ5. フラットな組織でオーナーシップを発揮したい人

中間管理職に指示を仰ぐ文化よりも、自分でアジェンダを定め、組織横断的に動くことが好きな人。スタートアップ経験者や、大企業の硬直した組織文化に窮屈さを感じている人にとって刺激的な環境だ。

株式会社カケハシに向いていない人

批判ではなく、ミスマッチ防止のために書いている。カケハシの環境が「合わない人」を事前に把握することが転職成功に直結する。

  • タイプ:「医療」にも「テック」にも強い動機がない人 — 一方だけへの関心だと、日常業務の中で相互領域の摩擦に直面したとき動力が落ちやすい
  • タイプ:指示されてから動くことが得意な人 — フラット組織では「次に何をすべきか」を自分で設定する場面が多く、指示待ち型には息苦しくなりやすい
  • タイプ:大企業の安定した環境や福利厚生を求める人 — 未上場スタートアップとして整備途上の制度もあり、大企業と同水準を期待すると落差を感じる
  • タイプ:短期間で年収を大幅アップさせたい人 — ストックオプションは長期投資であり、即時の高年収を求める転職には向かない職場だ
  • タイプ:変化ペースが遅い環境で安定的に働きたい人 — プロダクト拡張フェーズにあるため、役割変更・優先度の転換が速く、それを楽しめない人には消耗が大きい

株式会社カケハシの選考対策

1. 志望動機は「医療課題+自分の経験」の掛け算で語る

「薬局DXに興味があります」という抽象的な志望動機は通過しにくい。自分がこれまでのキャリアで培ってきた専門性(エンジニアリング・セールス・医療経験等)と、カケハシが解こうとしている医療課題がどう交差するのかを具体的に語ることが重要だ。「なぜ医療なのか」「なぜSaaSなのか」「なぜカケハシなのか」の三層を準備しておく。

2. プロダクトを実際に体験してから面接に臨む

Musubiの公式サイト・デモ動画・薬局向けのサービス資料は公開されている。面接前にこれらを確認し、「プロダクトのここが面白いと思った」「この課題はどう解決しているのか」という具体的な問いを持つことで、候補者としての解像度の高さを示せる。

3. SaaS指標の理解を示す

ビジネス系ポジションの場合、ARR・チャーンレート・NPS・LTV/CACといったSaaS事業の基本指標への理解を示すことで評価が高まる。自分の前職での数値インパクト(商談数・成約率・顧客継続率等)を具体的に語れる準備をしておく。

4. 「変化を楽しむ姿勢」をエピソードで裏付ける

「変化に対応できます」という主張は誰でもできる。面接では過去のキャリアで組織や環境の変化に直面した際に、自分がどう動いて結果を出したかを具体的なエピソードで示すことが求められる。

5. 医療規制・薬事法への基礎知識は事前に学習しておく

エンジニアや非医療バックグラウンドの候補者も、薬事法・電子薬歴の規制要件・医薬品流通の仕組みについて基礎レベルの理解を持ってくると評価が高まる。プロダクト開発の制約条件を最初から把握しているメンバーは即戦力として見られやすい。

6. 複数回の選考を通じてカルチャーフィットを双方向で確かめる

カケハシの選考は書類→カジュアル面談→一次面接(専門確認)→二次面接→最終面接という複数ステップが一般的だ。カジュアル面談の段階で「どんな人が長く活躍しているか」「今一番の組織課題は何か」などを率直に聞くことで、自分との適合度を早期に測ることができる。

株式会社カケハシへの転職で評価されやすい経験

  • BtoB SaaS企業でのプロダクト開発・運用経験(エンジニア/PdM)
  • 医療・ヘルスケア業界での業務経験(薬剤師・MR・医療IT等)
  • フィールドセールスまたはインサイドセールスでのSaaS新規開拓経験
  • カスタマーサクセスにおけるチャーン防止・アップセル実績
  • データ分析・BI構築経験(医療データ取り扱いは加点)
  • スタートアップフェーズでのゼロイチ経験(新規プロダクト立ち上げ等)
  • アジャイル/スクラム開発の実践経験
  • 薬局・病院・製薬会社など医療バリューチェーン全体への理解
  • 医療規制・薬事法・個人情報保護に関する知識・遵守経験
  • 複数のステークホルダーを巻き込む折衝・プロジェクト管理経験
  • UX設計・ユーザーリサーチ経験(医療専門家を対象にしたリサーチは特に評価)
  • Go・Python・TypeScriptなどのプロダクト開発に直結するスキルセット
  • スタートアップのIPO・M&A準備フェーズにおける経営管理経験

特に評価されやすいのは、「医療×SaaS」という両軸を職務経歴で体現している候補者だ。医療業界経験があってもSaaSへの理解が浅い、あるいはSaaS経験豊富でも医療への関心がうすいケースは通過率が下がる傾向がある。両者の架け橋として機能できる人材がカケハシにとって最大のニーズであることを念頭に、職務経歴書・面接を設計することを勧める。

まとめ

株式会社カケハシは、日本の薬局DXという課題にフォーカスしながらも、長期的には医療エコシステム全体のインフラ構築を目指す成長スタートアップだ。Musubiが全国14,000店舗超に展開されるまでに至った実績は、プロダクトの競争優位と組織実行力の証明と言える。

2025年にシリーズDで約140億円を調達し、M&Aや新技術投資を通じてさらなる事業拡張フェーズに入っている。ストックオプションを含むアップサイドを含めた総報酬は、大企業の安定給与とは異なる形での魅力を持つ。

転職先として選ぶなら、「医療課題を自分のテーマとして取り組める人」「変化を楽しみながら自走できる人」「SaaSビジネスへの理解と医療への関心を両立できる人」に適合度が高い。単なるキャリアアップ先ではなく、「日本の医療体験を変える」というミッションに共鳴できるかどうかが、入社後の満足度を大きく左右する会社だ。

医療とテクノロジーの交差点でキャリアを構築したい転職者にとって、カケハシは選択肢として真剣に検討する価値のある会社の一つといえる。ぜひ一度、採用サイトやカジュアル面談を通じて現場のリアルを確認してみてほしい。


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