株式会社CRISPは、カスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」を展開する外食スタートアップです。好きな具材を選んで自分だけのサラダを組み立てる「カスタムサラダ」という業態を日本に根づかせ、都市部を中心に店舗網を広げてきました。単なる飲食チェーンではなく、テクノロジーとデータを経営の中核に据える点が大きな特徴です。

創業は2014年。第1号店は同年12月に麻布十番へ出店しました(宮野浩史氏note)。以来、モバイルオーダーと自社アプリを軸にしたデジタル注文へ徹底的に投資し、デジタル経由売上比率は98%(ICC KYOTO 2024時点)に達しています。アプリを通じて年間15〜20万件規模の顧客フィードバックを集め、オペレーション改善へ回すという、飲食業としては珍しいデータドリブンな運営を志向しています。

規模の面でも成長は顕著です。2026年2月時点で国内50店舗を達成し、サラダ専門店として国内店舗数No.1(同社プレスリリース)を打ち出しました。さらに2026年3月には総額37億円の資金調達を発表し、国内100店舗体制という目標に向けた拡大フェーズに入っています。

この記事では、良い面だけでなく気になる点も一次情報ベースで正直に扱います。公開されている公式情報・報道・登壇資料を根拠に、評判・年収・働き方・社風・転職難易度までを整理していきます。

企業概要

株式会社CRISPの基本情報を、公式サイトや公開資料をもとに整理します。非上場のスタートアップのため、監査済み開示資料で確認できない項目は「非公開」と記載しています。

項目内容
会社名株式会社CRISP(英語表記:CRISP, INC.)
設立2014年7月1日(第1号店出店は2014年12月・麻布十番)
代表宮野浩史(代表取締役)
本社東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目11F(WeWork内)
資本金5,000万円
従業員数店舗スタッフ約500名(2024年11月時点)。正社員数は非公開
上場区分非上場
売上高年商21億円(2023年12月期)。2024年は26億円超の見込み(登壇資料)
平均年収非公開
平均年齢非公開
勤続年数非公開
主な事業カスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」の企画・運営、外食DXソリューションの開発

補足として、従業員数については資料により幅があります。東京中小企業投資育成の投資先紹介ページには「役職員500名(2023年12月期)」と記載されており、店舗スタッフを含む数字とみられます。一方で採用媒体では正社員規模を約210名とする記載もあり、集計基準によって差が出ています。いずれも一次情報の範囲であり、正社員の正確な人数は非公開です。

主な事業内容

CRISPの事業は「サラダを売る飲食業」にとどまりません。店舗運営と、それを支えるテクノロジー開発が両輪になっています。

CRISP SALAD WORKSの運営

主力は、カスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」の企画・運営です。顧客が具材やドレッシングを自由に選んで自分好みのサラダを作れる業態で、東京・横浜・大阪を中心に展開しています。2026年2月時点で国内50店舗、報道ベースでは同年7月時点で63店舗まで拡大しています。

デジタル注文・モバイルオーダー基盤

CRISPの根幹はデジタル注文モデルです。自社アプリとモバイルオーダーを主体とし、デジタル経由売上比率は98%(ICC KYOTO 2024時点)に達しています。注文だけでなく、アプリを通じた顧客とのコミュニケーションやフィードバック収集の窓口としても機能しています。

データ経営・フィードバック活用

年間約15〜20万件の顧客フィードバックをアプリ経由で集め、オペレーション改善に活かしています。経営KPIをリアルタイムで公開する「OPENNESS」ページを運営するなど、透明性の高い情報開示も特徴です。こうした取り組みが評価され、2026年3月時点でデータマネジメント大賞を受賞しています(kepple記事記載)。

外食DXソリューションの開発

店舗で培ったテクノロジーを、外食DXソリューション(セルフレジ・注文アプリなどの仕組み)として開発している点も事業の柱です。自社で使う道具を自ら磨き込む姿勢が、CRISPの技術力を支えています。

株式会社CRISPの強み

CRISPが外食スタートアップとして注目される理由を、公開情報から整理します。

強み1. 圧倒的なデジタル注文比率

デジタル経由売上比率98%(ICC KYOTO 2024時点)という数字は、飲食業界の中でも際立っています。注文がデジタルに集約されることで、需要予測やオペレーション最適化、顧客データの蓄積が進みやすくなります。

強み2. データを軸にした経営

年間15〜20万件のフィードバックを収集し改善に回す仕組みは、感覚に頼らないデータドリブンな経営そのものです。データマネジメント大賞の受賞は、その取り組みが外部からも評価された証と言えます。

強み3. サラダ専門店として国内店舗数No.1

2026年2月に50店舗を達成し、サラダ専門店として国内店舗数No.1(同社プレスリリース)を標榜しています。カテゴリーの中で明確なポジションを築けている点は、ブランド力・採用力の面でも強みになります。

強み4. 大型調達による成長余力

2026年3月に総額37億円を調達し、国内100店舗体制という目標に向けて拡大を進めています。エクイティに加え10の金融機関からのデットも組み合わせており、成長のための資金基盤を厚くしています。

強み5. シフト充足を安定させる運営体制

2024年のシフト充足率は98%(自社勤怠アプリで管理)とされ、単発バイト(タイミー等)に依存しない運営体制を標榜しています(Business Insider)。人手不足が慢性化する外食業界において、安定した現場運営は大きな競争力です。

強み6. 透明性の高い情報開示姿勢

経営KPIをリアルタイム公開する「OPENNESS」ページの運営は、社内外に対する透明性を重視する姿勢の表れです。こうしたオープンな文化は、働く側にとっても意思決定の背景が見えやすい環境につながり得ます。

株式会社CRISPの年収事情

CRISPは非上場のスタートアップであり、平均年収・給与テーブルは公開されていません。ここでは公開情報から言える範囲を整理し、レンジはあくまで推計として提示します。

職種別の想定年収レンジ(推計)

以下はCRISPの平均年収を示すものではなく、スタートアップ・外食業界の一般的な水準から編集部が推計したレンジです。実際の金額は職種・経験・評価によって変動します。

職種想定年収レンジ(推計)備考
店舗スタッフ(アルバイト)時給1,500円(都心エリア)登壇資料に記載のある実額
店舗マネジメント職350万〜550万円(推計)経験・店舗規模により変動
本社コーポレート職400万〜650万円(推計)職種・専門性により変動
エンジニア・プロダクト職500万〜800万円(推計)専門性の高さで変動幅が大きい

なお、都心エリアのアルバイト時給1,500円は、1年前と比べ35%の上昇にあたると登壇資料で説明されています(ICC KYOTO 2024)。この点は現場人材の待遇改善に前向きな企業姿勢として読み取れます。

給与制度

給与制度の詳細(賞与回数・昇給ルール・インセンティブ設計など)は公開されていません。データを重視する社風から、評価や配置に定量的な考え方が反映される可能性はありますが、制度の具体は入社前に必ず確認すべき項目です。

注意点

上記レンジはあくまで推計であり、CRISPが公表した数値ではありません。スタートアップは成長フェーズによって待遇が大きく変わります。ストックオプションの有無や条件を含め、給与の実態はオファー時に個別に確認することを強くおすすめします。

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株式会社CRISPの働き方・福利厚生

働き方に関する公開情報は限られています。分かる範囲を正直に整理し、不明な点は不明と明記します。

勤務時間・残業

店舗スタッフとコーポレート職・エンジニア職では勤務形態が大きく異なります。店舗は営業時間に応じたシフト制が基本とみられますが、具体的な所定労働時間や残業実態は公開されていません。シフト充足率98%(2024年)という数字からは、少なくとも現場の人員繰りを安定させる仕組みが機能していることがうかがえます。

リモートワーク

リモートワークの可否や頻度について、公式に明示された情報は確認できませんでした。デジタル注文を軸とする企業でありコーポレート・プロダクト職ではリモートの余地がある可能性はありますが、実態は選考過程で確認してください。

福利厚生

福利厚生の具体的な制度内容は公開情報からは確認できませんでした。本社がWeWork内にある点から、コワーキング環境を活かした働き方が想定されますが、詳細は不明です。

注意点

働き方・福利厚生については公開情報が乏しく、この記事で断定できることは限られます。店舗職か本社職かで環境が大きく異なるため、応募する職種ごとに勤務条件・休日・制度を面談で具体的に確認することが重要です。

株式会社CRISPの社風・カルチャー

一言で表すなら

「データと透明性を重んじる、成長志向の外食スタートアップ」です。感覚ではなく数字で判断し、経営情報をオープンにする姿勢が、企業文化の中核にあると読み取れます。

評価される人物像

年間15〜20万件のフィードバックを改善に回す運営や、KPIのリアルタイム公開といった文化からは、データを読み解き改善に落とし込める人、変化のスピードを楽しめる人が力を発揮しやすい環境だと考えられます。急拡大フェーズにあるため、自ら課題を見つけて動ける主体性も歓迎されるでしょう。

表面的なイメージと実態の差

「おしゃれなサラダ屋さん」という表面的なイメージが先行しがちですが、実態はテクノロジーとデータ経営を軸にした企業です。飲食業のイメージだけで入社を考えると、求められるスキルや働き方とのギャップを感じる可能性があります。逆に言えば、外食業界の枠を超えたチャレンジができる環境とも言えます。

株式会社CRISPの気になる点・入社前に知っておきたいこと(事実ベース)

ここでは良い面だけでなくネガティブに見え得る点も正直に扱います。記載するのは一次情報で裏取りした事実のみで、中立的な表現にとどめます。

価格戦略の転換と評価が分かれる可能性

クリスプサラダワークスが全メニュー980円均一の新価格帯店舗を始動したことについて、既存ファンほど評価が分かれる可能性があると報じられています(東洋経済オンライン)。ブランドの位置づけに関わる変化であり、事業の方向性として押さえておきたい点です。

出典: https://toyokeizai.net/articles/-/947336

主力商品の価格帯を変える試験展開

トッピングを加えると2,000円近くになり「意識高い系」向けとの見方があった主力商品に対し、同社は全8商品を税込980円(Mサイズ)に統一する試験展開に踏み切ったと報じられています(フードリンクニュース)。既存ファンほど評価が分かれ得るとの指摘もあります(東洋経済オンライン)。なお価格改定の業績影響は非開示です。

出典: https://www.foodrink.co.jp/news/2026/05/2061320.html

資金調達の内訳が非公開

37億円の資金調達は第三者割当増資(エクイティ)に加え10の金融機関からの借入(デット)を組み合わせた多層的な構成と開示されており、エクイティ・デット各々の金額内訳は公表されていません(同社プレスリリース)。財務構造を精緻に評価したい場合、この点は留意が必要です。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000037550.html

人件費上昇の背景

同社は都心エリアのアルバイト時給を1,500円まで引き上げ、これは1年前と比べ35%の上昇にあたると登壇資料で説明しています(ICC KYOTO 2024)。待遇改善は前向きな一方、人件費の上昇は外食企業の収益構造に影響し得る要素として認識しておくとよいでしょう。

出典: https://industry-co-creation.com/catapult/107137

非上場ゆえの開示情報の限界

東京中小企業投資育成の投資先紹介ページには年商21億円・資本金50百万円・役職員500名(いずれも2023年12月期)と記載されています。なお同社は非上場で、有価証券報告書等の監査済み開示資料での確認はできません(東京中小企業投資育成)。財務・経営数値は開示範囲が限られる点を前提に判断する必要があります。

出典: https://www.sbic.co.jp/investeecompany/detail/index.php?id=2182

株式会社CRISPの転職難易度

難易度:B級(やや高め)

CRISPは急拡大フェーズにあるスタートアップであり、採用のハードルは職種によって差があります。総じて、専門性やスタートアップ適性が問われる中程度〜やや高めの難易度と考えられます。

理由1. スタートアップならではの選考基準

急成長企業では、スキルだけでなくカルチャーフィットや変化への適応力が重視されます。データ経営を掲げる文化に共感し、自走できる人材かどうかが問われるため、単なる経験マッチだけでは通りにくい傾向があります。

理由2. 職種による専門性の要求

エンジニア・プロダクト職やコーポレート職では、外食業界の外からでも通用する専門スキルが求められます。デジタル注文基盤や外食DXを支える技術力への要求水準は相応に高いと考えられます。

理由3. 拡大フェーズによる採用意欲

一方で、37億円の調達を経て国内100店舗を目指す拡大フェーズにあるため、店舗運営やマネジメント職を中心に採用意欲は高いとみられます。ポジションによっては挑戦のチャンスが広がっている時期とも言えます。

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株式会社CRISPに向いている人

CRISPの文化やフェーズを踏まえると、次のような方が活躍しやすいと考えられます。

  • データを読み解き、数字に基づいて改善提案ができる人
  • 変化やスピード感のある環境を前向きに楽しめる人
  • 外食業界の枠にとらわれず、テクノロジーで飲食を変えることに関心がある人
  • 自ら課題を見つけて動ける主体性の高い人
  • 透明性の高いオープンな組織文化に共感できる人
  • 拡大フェーズの不確実性を成長機会として捉えられる人

株式会社CRISPに向いていない人

以下は批判ではなく、ミスマッチを防ぐための整理です。当てはまる場合は慎重に検討することをおすすめします。

  • 安定志向タイプ: 制度や事業が固まりきった大企業の安定を最優先したい人
  • 指示待ちタイプ: 明確な指示や整った仕組みの中でのみ動きたい人
  • 数字が苦手なタイプ: データや定量的な判断に強い抵抗がある人
  • 変化を避けたいタイプ: 価格戦略や事業方針の転換など、変化の多い環境がストレスになる人
  • 飲食イメージ先行タイプ: 「おしゃれなサラダ屋」という表面的なイメージだけで入社を考えている人

株式会社CRISPの選考対策

1. 事業の本質を理解しておく

CRISPは飲食業でありながらデータ経営・DX企業でもあります。デジタル注文比率98%やフィードバック活用の仕組みを理解し、「なぜCRISPなのか」を自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

2. データドリブンな思考をアピールする

数字を使って課題を分析し、改善につなげた経験は強い武器になります。前職での具体的な事例を、定量的な成果とともに整理しておくと効果的です。

3. スタートアップ適性を示す

不確実な環境で自走した経験、限られたリソースで成果を出した経験は高く評価されやすいポイントです。変化を前向きに捉えるスタンスを具体エピソードで伝えましょう。

4. 価格戦略の転換への理解を持つ

980円均一の試験展開など、事業の方向転換に関する最新の動きを把握しておくと、事業理解の深さを示せます。賛否があるテーマだからこそ、自分なりの視点を持っておくと差がつきます。

5. 応募職種の条件を具体的に確認する

働き方・福利厚生・給与制度の詳細は公開情報が限られています。面談の場で勤務条件やキャリアパスを具体的に質問することは、ミスマッチ防止にも、意欲の高さのアピールにもつながります。

株式会社CRISPへの転職で評価されやすい経験

CRISPのフェーズと文化を踏まえると、次のような経験が評価されやすいと考えられます。

  • データ分析・BI活用による業務改善の実績
  • 飲食・小売など店舗ビジネスの運営・マネジメント経験
  • モバイルアプリやモバイルオーダーの企画・開発経験
  • 外食DX・店舗テクノロジーに関する知見
  • スタートアップでの立ち上げ・グロース経験
  • KPI設計・数値管理による事業運営の経験
  • 多店舗展開・出店に関わったオペレーション構築経験
  • 顧客フィードバックを活かしたサービス改善の実践
  • 採用・人材マネジメントで組織拡大を支えた経験
  • 財務・ファイナンス領域での資金調達・管理の経験
  • ブランディング・マーケティングでの実績
  • SaaS・プロダクト開発におけるエンジニアリング経験
  • 業務プロセスの標準化・仕組み化の経験

特に評価されやすいのは、データを軸に課題を発見し、店舗やプロダクトの改善へ具体的な成果として落とし込んだ経験です。 数字で語れる実績を持つ人ほど、CRISPの文化にフィットしやすいでしょう。

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まとめ

株式会社CRISPは、カスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」を運営しながら、デジタル注文比率98%・データ経営を武器に成長を続ける外食スタートアップです。2026年2月に国内50店舗を突破しサラダ専門店として国内店舗数No.1を標榜、同年3月には総額37億円を調達し、国内100店舗体制へ向けた拡大フェーズに入っています。飲食業の枠を超えたチャレンジができる、稀有な環境だと言えます。

一方で、980円均一プランへの価格戦略の転換は既存ファンほど評価が分かれ得ると報じられ、資金調達の内訳や損益・平均年収などは非公開です。非上場スタートアップゆえに開示情報が限られる点は、判断材料として押さえておくべきでしょう。急成長企業であるからこそ、光と影の両面を理解した上で臨むことが大切です。

働き方や福利厚生の詳細、給与制度の具体は公開情報が乏しいため、応募時には職種ごとの条件を面談でしっかり確認することをおすすめします。データを読み解ける人、変化を楽しめる人、外食をテクノロジーで変えることに情熱を持てる人にとっては、大きな裁量とやりがいが得られる環境になり得ます。

事業の本質を理解し、自分の経験がCRISPのどこに貢献できるかを言語化できれば、選考でも入社後でも力を発揮しやすいはずです。急成長企業への転職を前向きに検討する価値のある一社と言えるでしょう。