企業概要

株式会社アラテ(英語表記: allatte)は、大手広告会社の東急エージェンシーと、クレディセゾングループのデジタルマーケティング会社オムニバスが2020年4月に共同出資して設立したデジタルマーケティングエージェンシーです。社名「allatte」は「すべてをつなぐ(all + attache)」というコンセプトに由来しており、オフラインとオンラインを横断するマーケティング統合支援を事業の軸としています。

項目内容
設立2020年4月1日
代表代表取締役社長 小方靖 / 代表取締役副社長 工藤義弘
本社東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー 19階
資本金1,000万円
従業員数非公開(少数精鋭体制)
上場区分非上場(証券コードなし)
売上高非公開
平均年収450〜750万円程度(職種により異なる)
事業内容デジタル広告・WEBコンサルティング・データソリューション

親会社である東急エージェンシーは東急グループの総合広告会社で、OOH・交通広告・マスメディアに強みを持ちます。一方のオムニバスはクレディセゾングループのデジタルマーケティング会社で、データドリブンなアプローチに定評があります。この2社の強みを合わせてデジタル領域に特化した専門エージェンシーとして機能するのがアラテの立ち位置です。

本社は港区西新橋の日比谷フォートタワー19階という都心一等地に位置しており、アクセス面でも利便性の高い環境です。設立から数年で急成長しているため、組織としての型がまだ固まりきっていない側面もありますが、それゆえに個人の裁量が大きく、組織を自ら作る経験が積める点が魅力です。

東急エージェンシーは東急グループの広告・マーケティング事業を担う中核企業で、鉄道・不動産・小売・ホテルなどグループ内外のクライアントに対して総合的なサービスを提供しています。オムニバスはクレディセゾングループ傘下で、金融系顧客データを活用したデジタルマーケティングが得意領域です。この2社が合弁として設立したアラテは、両社の顧客基盤・データ資産・業界知見を引き継ぎながら、デジタル広告に特化した専門機能を独立組織として担う役割を果たしています。


主な事業内容

デジタル広告運用・メディアプランニング

リスティング広告(Google・Yahoo!)、ディスプレイ広告、SNS広告(Meta・Twitter/X・TikTok・LINE)、動画広告(YouTube等)を含む幅広いデジタルメディアの企画・運用を手がけています。ナショナルクライアントが中心のため、大規模予算のキャンペーン管理や複数メディアを横断したメディアミックスプランニングが主要業務になります。

単純な広告運用代行にとどまらず、ブランドコミュニケーション戦略の立案から実施・効果測定まで一貫して担うのが特徴です。東急エージェンシーとの連携により、マスメディアやOOHとデジタルを組み合わせた統合キャンペーンの提案も得意領域となっています。各プランナーは担当クライアントに深くコミットし、数字と施策の両面でオーナーシップを持つことが求められます。

WEBコンサルティング・デジタル戦略

クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するコンサルティング業務です。ウェブサイト改善(UX/UI提案・CRO)、コンテンツマーケティング戦略、SEO、ランディングページの企画・制作ディレクションなど、デジタル全般にわたる課題解決を担います。

OMO(Online Merges with Offline)視点でのマーケティング設計が強みであり、実店舗を持つ企業やサービス系クライアントに対してオフラインの顧客行動とオンラインデータをつなぐ戦略立案を提供しています。単なるウェブ改善ではなく、事業目標からブレイクダウンしたKPI設計とPDCAサイクルの構築まで踏み込む姿勢が評価されています。

データソリューション・アナリティクス

オムニバスが持つデータ活用技術・クレディセゾングループの購買データ等を活用した、データドリブンなマーケティングソリューションが3本目の柱です。広告効果測定・アトリビューション分析・ターゲットオーディエンスの設計・1st partyデータの活用支援などを含みます。

サードパーティCookie廃止の流れが加速する中で、ファーストパーティデータを軸としたターゲティング戦略の需要は急増しており、アラテはグループ企業のデータ資産を強みに差別化できるポジションにあります。GA4移行支援・Looker Studioを使った可視化・広告効果の統合レポーティングといったアナリティクス業務も含まれます。


アラテの強みと特徴

1. 大手グループのアセットを持つブティックエージェンシー

アラテ最大の強みは、東急エージェンシーとオムニバスという2つの親会社のリソースを使えることです。大手総合広告会社の取引関係・ナショナルクライアントネットワークを持ちながら、意思決定の速い小規模組織で動けるという、両方の良さを兼ね備えています。大手エージェンシーにありがちな縦割り構造や稟議の重さを感じにくく、スタートアップに近いスピードで仕事が進みます。

2. OMO視点のマーケティング統合提案

単純なデジタル広告代理業ではなく、オフライン施策との統合という観点でのマーケティング設計力が差別化要因です。東急グループが保有する交通・OOH・不動産・ライフスタイル系の顧客接点と、デジタルデータを掛け合わせた施策提案は、純粋なデジタルエージェンシーには模倣しにくい領域です。

3. 少数精鋭によるプランナー集団

社員のほぼ全員がプランナー職であるため、組織全体が「考えること」に特化した構造になっています。管理部門や営業との分業よりも、一人ひとりのプランナーがクライアントに深くコミットする体制です。少人数ゆえに個人の仕事の幅が広く、戦略立案から実行管理・クライアントプレゼンまで一気通貫で担う経験が積めます。

4. 日比谷・港区の都心拠点

日比谷フォートタワーという好立地は、ナショナルクライアントの本社が集中するエリアへのアクセスのよさを意味します。対面商談やワークショップにも動きやすく、クライアントとの関係構築においてもアドバンテージがあります。

5. クッキーレス時代への対応力

サードパーティCookieの廃止が業界全体の課題となる中、アラテはグループ会社のファーストパーティデータや購買データを活用した広告配信・ターゲティングの強みを持っています。プライバシー規制が強まる環境でも効果的なデジタルマーケティングを実現できるケイパビリティは、クライアント企業から高い価値を認められる領域です。マーケターとしてクッキーレス環境での運用スキルを習得したい方にとって、アラテは実践的な学びの場となります。


競合・類似企業との比較

アラテと類似するポジションの会社として、以下のような企業が挙げられます。それぞれとの違いを把握することで、アラテの独自性がより鮮明になります。

比較軸アラテ大手デジタルエージェンシー独立系デジタルエージェンシー
規模少人数精鋭数百〜数千名数十〜数百名
母体東急AGY×オムニバスの合弁独立または広告代理グループ傘下独立系または外資系
強みOMO統合・マスとデジタルの橋渡しスケール・ツール・専門部隊特定領域の深い専門性
裁量大(少人数ゆえ全工程に関与)中〜小(分業体制)中(役割は比較的広め)
安定性やや低い(設立5年未満の非上場)高い中程度

転職の選択肢として大手エージェンシーと比較検討する際には、「スピード感と裁量の大きさ」をアラテに求め、「安定基盤と豊富なリソース」を大手に求めるという整理が一般的です。


アラテの年収事情と働き方・福利厚生

年収水準

公開情報が限られるため確定的な数値は難しいですが、450〜750万円程度が一般的な幅とみられます。職種や経験年数によって差があり、デジタルメディアプランナーや戦略プランナーなど専門性の高いポジションでは700万円を超えるケースもある模様です。非上場のスタートアップであるため、固定給に加えてインセンティブ・業績連動報酬の仕組みがある可能性もありますが、詳細は選考プロセスで確認することを推奨します。

マスメディアン(広告・クリエイティブ系の転職サービス)の掲載情報では、デジタルプランナー職で500〜750万円、プランナー職で450〜700万円という例が確認されています。あくまで求人票の想定年収であり、実際の年収は個人の経験・スキルによって上下します。

働き方

  • フレックスタイム制: コアタイムを設定しながら始業・終業時間を柔軟に調整可能。個人の生産性に合わせた働き方ができます
  • リモートワーク対応: 在宅勤務を取り入れており、出社とリモートのハイブリッド運用が基本とみられます
  • 少人数組織: 少人数体制のため、上長との距離が近く、意思疎通や承認のスピードが速い環境です
  • 港区・都心勤務: 日比谷フォートタワーへのアクセスは山手線・東京メトロ各線から利便性が高く、通勤面でのストレスが少ない点も魅力の一つです

福利厚生

各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)完備が基本です。詳細な福利厚生制度は非公開部分が多いため、選考段階でのヒアリングが必要です。親会社である東急エージェンシーおよびオムニバスとの連携が強いため、グループ企業ならではの福利厚生が一部適用される可能性もあります。

アラテのような合弁企業では、退職金制度・慶弔見舞金・健康診断・社員旅行など細部の福利厚生については、グループ規定と独自規定が混在している場合があります。選考プロセスの早い段階で確認しておくと、入社後のギャップを防げます。


社風・カルチャー

アラテは設立から数年の若い組織であるため、カルチャーが形成途上という側面があります。それは裏を返せば、自分自身が組織文化を作る側に回れるということでもあります。ルールや慣習がまだ固まっていないため、自律的に動ける人には大きな裁量が与えられます。

社員のほぼ全員がプランナー職という構造上、「考える人」が集まる組織です。データや根拠に基づいた提案を重視する文化が根付いており、「なんとなくよさそう」という感覚論よりも、数値とロジックで話す風土があります。

東急エージェンシーとオムニバスという2社の出身者が混在するため、マスメディア寄りの感覚とデジタルドリブンの感覚の両方が組織内に存在します。その融合がアラテの強みであると同時に、新しく入社した人がどちらの文化にもフィットできる適応力を持っていると馴染みやすい環境です。

少数精鋭ゆえに一人ひとりへの期待値が高く、受け身の姿勢よりも自分から動いて成果を出すことが求められます。大企業のようなOJT体制が整っているわけではないため、ある程度の自走力が前提となる職場です。


転職難易度

難易度: 中〜高

アラテは採用人数が絶対数として少ないため、ポジションが出るタイミングが限られます。また、プランナー職が中心の組織であることから、デジタルマーケティングの実務経験が必須となるケースがほとんどです。以下に難易度の要因をまとめます。

難易度を上げる要因

  • 少人数組織のため、採用枠自体が少ない
  • プランナー職中心につき、実務未経験からの採用は難しい
  • ナショナルクライアントを担うため、大規模予算の広告運用経験が重視される傾向がある
  • 合弁会社という特殊な出自上、両親会社のカルチャーを理解できる柔軟性が求められる

難易度を下げる要因

  • 組織が成長フェーズにあるため、将来的な採用ニーズが高まる可能性がある
  • マスメディア×デジタルのハイブリッド人材は市場に少なく、そのスキルを持つ人には門戸が開きやすい
  • スタートアップ経験者や、裁量を持って動ける自律型人材に対してはオープンな採用姿勢

転職エージェントを活用するメリット

アラテへの応募は、マスメディアンなど広告・クリエイティブ業界特化の転職エージェントを活用すると非公開求人へのアクセスや選考プロセスのアドバイスが得やすいです。一般の転職サービスでは情報量が限られる場合もあるため、業界に詳しいエージェントへの相談を推奨します。転職エージェントには「なぜアラテに関心を持っているのか」「OMOマーケティングのどの部分を深めたいのか」を具体的に伝えると、より適切なサポートが受けられます。


アラテに向いている人

アラテへの転職において高い満足度が期待できるのは、次のような志向・背景を持つ方です。

  • デジタル広告の実務経験があり、次のステップとして戦略・プランニング寄りの仕事をしたい人。運用オペレーターから企画思考のプランナーへ脱皮したいというキャリアステップに最適な環境です
  • 大手広告会社・デジタルエージェンシーに在籍しているが、組織の縦割りや稟議の重さに物足りなさを感じている人。決裁が速くアイデアを実行に移しやすい小規模組織のよさが刺さります
  • オフラインとオンラインを統合したマーケティング設計に興味があり、OMO・統合マーケティングを深めたい人。東急グループのOOH資産とデジタルを組み合わせた設計を学べるのは希少です
  • 少人数組織の中で一から仕組みを作る経験に価値を感じられる人。ルールや慣習が確立していない環境を「自由度の高さ」として捉えられる方
  • クライアントとの距離が近い環境で、担当者として深く関与するスタイルが好きな人。チーム内での役割分担より、自分がオーナーとして動くスタイルを好む方に合っています
  • データ分析・効果測定を軸に、数字で成果を語れるプランナーを目指している人。ファーストパーティデータ活用やGA4・アトリビューション分析に強みを持つ方は特に歓迎されるでしょう

アラテに向いていない人

次のような特徴を持つ方には、ミスマッチが生じる可能性があります。転職を検討する際の参考にしてください。

  • 大手企業のような充実した研修制度・OJT環境を期待している人。アラテは少人数の自走前提の組織であり、手厚い育成プログラムが整っているとは限りません
  • 組織の安定感・年功序列のキャリアパスを重視する人。設立間もない非上場のスタートアップであるため、制度的な安定感を求める方には不向きです
  • 個人の裁量よりもチームでの役割分担が明確な環境を好む人。「私はこの業務だけ担当する」という明確な分業体制は現状整っていません
  • デジタルマーケティングの実務経験がなく、0から学びたいという段階の人。プランナー職中心の組織のため、未経験可のポジションは限られます
  • 売上規模・従業員数など企業の外形的な安心感を転職軸に置いている人。非上場・少人数という事実を正面から受け入れられることが前提となります

評価されやすい経験・スキル

アラテの選考では、以下のような経験・スキルが評価されやすいと考えられます。

必須に近い経験

  • デジタル広告の実務経験(リスティング・ディスプレイ・SNS広告のいずれか)
  • クライアントへの提案経験(プレゼン・提案書作成)
  • 広告効果の数値管理・レポーティング経験

あると強い経験

  • 大手広告代理店・デジタルエージェンシーでのプランニング経験
  • OMOやクロスメディア(マス×デジタル)のキャンペーン設計経験
  • GA4・Looker Studio・各種DSPなどのデジタルツール活用経験
  • データ分析・アトリビューション分析の知見
  • クライアントの事業目標からKPIを設計した経験

スタンス・マインド面

  • 自律的に動ける自走力
  • 少数組織での仕組み作りへの前向きな姿勢
  • 数字とロジックで議論できるコミュニケーションスタイル

アラテの選考対策

応募前の準備

まず公式サイト(allatte.co.jp)と親会社である東急エージェンシー・オムニバスの事業内容を把握しておきましょう。合弁会社のため「なぜこの2社が組んだのか」「アラテならではの価値は何か」を自分の言葉で説明できると、面接での印象が大きく変わります。

また、OMOマーケティングに関する基本的な知識と、業界事例を事前に調べておくと会話がスムーズです。クライアントのブランド戦略とデジタル施策をつなげる視点を持っていることをアピールできると効果的です。

職務経歴書のポイント

  • 担当したデジタル広告の媒体・予算規模・成果指標(CTR/CPA/ROAS等)を具体的な数字とともに記載する
  • 提案・プランニング業務の経験を前面に出す(運用代行だけでなく「考える仕事」をしてきたことを示す)
  • クライアントの事業課題を理解した上で施策を組んだ経験があれば、その思考プロセスを記述する

面接での対策

  • 「なぜアラテか」を語れるよう、合弁会社としての独自性と自分のキャリア志向を結びつけたストーリーを準備する
  • 少人数・裁量大の環境を前向きに捉えていることを具体的なエピソードで示す
  • 数値にもとづいた思考力・提案力を示すエピソードを複数用意しておく
  • 今後チャレンジしたいこと(OMO領域、ブランディング×デジタルの統合など)を語れると前向きさが伝わりやすい

アラテで積めるキャリアと市場価値

アラテで経験を積むことで、転職市場での市場価値はどのように変化するでしょうか。転職エージェントの視点から整理します。

OMO・統合マーケティングの専門家としてのブランディングが最大のキャリア資産になります。デジタル単体ではなく、マス・OOH・デジタルを横断した統合設計の経験は、大手広告主・事業会社のマーケティング部門から強く求められるスキルセットです。アラテで担当したナショナルクライアントの案件実績は、次の転職先において説得力のある実績として機能します。

少数精鋭環境では全工程をこなせるプランナーとして鍛えられます。大手エージェンシーでは分業されがちな「戦略立案→メディアプランニング→運用管理→効果測定→次施策提案」のサイクルを一貫して担う経験は、5〜10年後のキャリアに大きく差をつける要因になります。この経験を積んだのちの転職先には、事業会社のマーケティングマネージャー・デジタルマーケティングディレクターなどのポジションが典型的なキャリアパスとして考えられます。

データソリューション領域の知見は市場価値が高く、クッキーレス時代における1stパーティデータ活用や統合計測の実務は、現在デジタルマーケティング業界で最も求められているスキルの一つです。


まとめ

株式会社アラテは、東急エージェンシーとオムニバスという2社の強みを融合させた、ユニークなポジションのデジタルマーケティングエージェンシーです。少数精鋭のプランナー集団として、ナショナルクライアントへのOMO視点の統合マーケティング支援を担っています。

こんな人にはぜひ検討してほしい会社です。

  • デジタル広告の実務を積んできて、「もっと戦略的な仕事をしたい」と感じている方
  • 大手エージェンシーの縦割りから抜け出し、裁量を持ってプランニングしたい方
  • オフライン×オンラインを統合したOMOマーケティングを深く学びたい方
  • データドリブンなマーケティングでクライアントの事業成長に直接貢献したい方

一方で、非上場・少人数・設立間もない組織であるため、安定感よりも成長環境・経験の濃さに価値を置ける方に向いた会社です。転職エージェントとしては「デジタルマーケティングのキャリアをワンランク引き上げたい、そのためにOOHを含む統合視点まで広げたい」という志向をお持ちの方に、積極的にご紹介したいと考えています。

アラテへの転職を検討する際の全体フローとして、まず公式サイト(allatte.co.jp)で事業内容・採用情報を確認し、次にマスメディアンなどの広告業界特化の転職サービスで求人情報を収集、そして直近の担当案件の成果数値を整理した上で応募するという流れが有効です。タイミングによってはポジションが非公開の場合もあるため、エージェント経由での打診も有効な手段です。

デジタルマーケティングの最前線で、大手グループの看板と少人数組織の機動力を同時に活かせる環境は市場でも希少です。ご自身のキャリアの次のステップとして、ぜひ一度検討してみてください。

(本記事の情報は2026年7月時点の公開情報に基づいています。採用状況・組織体制・報酬水準は変動するため、最新情報は公式サイトまたは転職エージェント経由でご確認ください。)

関連情報: 東急エージェンシーやオムニバスへの転職記事も参考にすると、グループ全体の事業理解が深まります。