「アグレシオ」というブランドで知られる戸建分譲住宅を、東京・神奈川を中心に展開するアグレ都市デザイン株式会社。2009年の設立という若い会社でありながら、東証スタンダード市場への上場を果たし、2026年3月期には売上高369億円という過去最高業績を記録しました。

「都市デザイン」という社名が示すとおり、単なる住宅販売会社ではなく、街づくりの視点を持ちながら住宅事業を展開しています。用地選定・設計・施工・販売・アフターサービスを一社で完結できる体制は、同社の中核的な競争力です。

転職先として見たとき、高い年収水準・過去最高の業績・コンパクトな組織での成長機会という3点が魅力の軸となります。本記事でその実態を詳しく解説します。

企業概要

項目内容
会社名アグレ都市デザイン株式会社
設立2009年4月
代表取締役大林竜一
本社所在地東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル31階
資本金約3億9,072万円
従業員数138名(2025年時点)
上場区分スタンダード市場(証券コード3467)
売上高369億7,500万円(2026年3月期・連結)
平均年収約700〜752万円程度
平均年齢38.0歳程度
平均勤続年数4.6年
事業内容戸建分譲住宅の開発・販売(ハウジング)、アセットソリューション、宿泊事業

アグレ都市デザインは「Agratio(アグレシオ)」という住宅ブランドを軸に、首都圏の戸建分譲住宅市場で存在感を高めてきた企業です。2009年設立にもかかわらず、2026年3月期には売上高が369億円を超え、前期比20.3%増という高成長を記録しています。

従業員138名という規模は、この売上高と比較すると非常にコンパクトです。一人あたりの売上生産性が高く、その分個人の業務範囲は広いです。用地仕入れから販売・アフターまでを一貫して自社で行う体制は、外部委託が多い競合と比べて差別化要因になっています。

主な事業内容

アグレ都市デザインの事業は主に3つの柱で構成されています。

ハウジング事業

同社の売上の大半を占める主力事業です。東京・神奈川を中心とした首都圏で「アグレシオ」ブランドの新築戸建分譲住宅を開発・販売しています。用地の仕入れから、設計・建築・販売・引渡し後のアフターフォローまでを自社グループで一貫して手がける体制が最大の特徴です。

2026年3月期の好業績を支えた中核で、都市近郊の良質な住宅用地を積極的に取得し、働く世代のニーズに合わせた住宅設計・仕様を提案することで支持を得ています。土地の価格・広さ・立地の三拍子が揃った物件を揃えることを重視しており、「コストパフォーマンスの高い住宅」というブランドイメージを確立しています。

アセットソリューション事業

投資家向けの収益マンション(一棟)の建設・販売も手がけています。ハウジング事業で培った設計・施工力を活かして、投資用不動産マーケットにも展開しています。

低金利環境を背景とした不動産投資需要の取り込みを図るもので、法人投資家・個人投資家双方を対象にしています。ハウジング事業との相乗効果で土地取得力・施工管理力を高め合う関係にもあります。

宿泊事業

民泊・ホテル等の宿泊施設の運営・管理も手がけています。都市部の遊休不動産を活用したインバウンド・観光需要の取り込みを狙っており、ハウジング・アセットソリューションとは異なるポートフォリオ多様化の意図があります。

アグレ都市デザイン株式会社の強み

強み1. 用地仕入れから販売まで自社一貫体制による高い収益性

分譲住宅業界では、用地仕入れ・設計・施工・販売のいずれかを外部委託する企業が多い中、アグレ都市デザインはこれらを自社グループで一貫して手がけることで高い粗利率を確保しています。

外注マージンが発生しない一貫体制は、価格競争力と収益性の両立を可能にします。2026年3月期に売上高369億円・営業利益32億円(営業利益率約8.9%)という好業績を支えたのも、この自社完結型のビジネスモデルです。転職者にとっては、業務の上流から下流まで携われる環境があることを意味します。

強み2. 首都圏・東京・神奈川への集中戦略による市場理解の深さ

全国展開よりも「東京・神奈川の都市近郊」に特化することで、そのエリアの土地市場・需要動向・競合状況を深く把握しています。「アグレシオ」というブランドがエリア内でのリピーター・紹介案件を生みやすいポジションを確立しています。

集中戦略の弱点は地域リスクの高さですが、首都圏という日本最大の需要地を選んでいることで、その弱点を最小化しています。エリア特化の専門性は、転職者が入社後に早期に貢献できるという側面もあります。

強み3. 設立15年余りで過去最高業績を達成する高成長性

2009年設立から2026年3月期までの約16年間で、売上高369億円を達成しました。創業からの成長速度は同業他社と比較しても突出しており、組織が拡大するフェーズにいることは転職者にとってキャリア成長の追い風になります。

過去最高業績の更新が続いていることは、事業モデルの有効性の証明でもあります。市場環境が追い風の間に自社のブランド・仕入れ力・販売力を強化できているかが今後の焦点です。

強み4. 比較的高い年収水準が示す人材への投資姿勢

平均年収700万円超という水準は、不動産業界の中でも高い部類に入ります。高い生産性と収益性を背景にした人材への還元姿勢は、優秀な人材を引きつけ・定着させるために機能しています。

従業員138名というコンパクトな組織が高年収を実現できているのは、一人あたりの売上生産性の高さに裏付けられています。転職者にとっては、現職より大幅な年収アップが実現しやすい可能性があります。

強み5. 「アグレシオ」ブランドの価値向上と顧客基盤の蓄積

長年の供給実績で「アグレシオ」ブランドは首都圏の住宅購入検討者の間で一定の認知を得ており、口コミ・紹介による顧客獲得コストの低下も見込めます。アフターフォロー体制を自社で持つことで、入居後の顧客との関係が継続し、紹介・再購入(住み替え)につながる仕組みが機能しています。

ブランド価値の向上は長期的な競争優位につながり、安定的な成長基盤となっています。

アグレ都市デザイン株式会社の年収事情

職種別の想定年収レンジ

職種想定年収レンジ
用地仕入れ営業600〜1,000万円程度
分譲住宅販売営業500〜900万円程度
投資用不動産営業(アセットソリューション)600〜1,000万円程度
設計・建築監理450〜700万円程度
アフターサービス担当400〜600万円程度
管理・バックオフィス400〜600万円程度
経営企画・IR500〜800万円程度
採用・人事450〜650万円程度

※上記は市場水準・公開情報を参考にした推計値です。実際の条件は求人票でご確認ください。

給与制度の特徴

有価証券報告書ベースの平均年収は752万円程度(2025年時点)とされており、不動産業界の平均を大きく上回っています。賞与は業績連動の要素があると考えられ、過去最高業績の更新が続いていることで社員への還元も手厚い水準が維持されていると推察されます。

特に用地仕入れ・投資用不動産営業については、成果に応じたインセンティブ報酬が機能していると考えられます。宅地建物取引士の資格手当も設定されているとみられ、有資格者は基本給に上積みされます。

年収を見る際の注意点

  • 平均年収の数字はポジションによってばらつきが大きい。特にバックオフィス職は平均を大きく下回る可能性がある
  • インセンティブ比率が高い職種(用地仕入れ・販売営業)は、業績連動で変動する幅が大きい
  • 入社時の年収交渉で前職年収の証明が求められることが多い。過小申告・過大申告は避ける
  • 基本給と賞与の配分については選考時に詳細確認が望ましい

アグレ都市デザイン株式会社の働き方・福利厚生

勤務時間・休日

  • 土日祝休み(住宅の販売現場は例外的に土日出勤の場合があります)
  • 年間休日120日程度
  • 残業は業種平均と比較して発生しうる(用地仕入れ・販売担当は特に繁忙期あり)
  • 完全週休2日制

リモートワーク

  • 用地仕入れ・販売・建築監理など現場業務が多いため、完全リモートは難しい
  • バックオフィス・管理部門はリモート可能なポジションもある

福利厚生

  • 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
  • 交通費全額支給
  • 宅地建物取引士資格手当
  • 慶弔見舞金
  • 社員住宅取得支援(住宅会社ならではの優遇制度がある場合)
  • 社員持株会
  • 退職金制度
  • 産前産後・育児休業制度
  • 健康診断・メンタルヘルス支援
  • 資格取得支援(不動産関連資格)

注意点 住宅販売・用地仕入れは顧客・地主とのやり取りがあり、土曜出勤や夜間の商談が発生しやすいポジションがあります。勤務時間の実態は職種によって大きく異なるため、面接時に具体的に確認することを推奨します。

アグレ都市デザイン株式会社の社風・カルチャー

一言で表すなら「現場主義の成果志向チーム」

「アグレシオ」を実際に作り・売る現場感覚を経営層も持ち続けている会社です。2009年設立というスピード感のある成長歴が組織文化に染み込んでおり、「考えるより動く」「提案より実行」を評価するカルチャーが根底にあると言われます。

コンパクトな組織でトップとの距離が近く、意思決定が速い点もこの文化から来ています。

評価される人物像

  • 用地取得・顧客獲得において自分で動ける行動力のある人
  • 「この土地は価値がある」「この顧客は成約できる」と数字で考えられる人
  • 自ら目標を設定し、達成に向けて逆算できる自律型人材
  • 現場で汗をかくことを厭わない実行力重視の人
  • チームより個人の成果を出すことに喜びを感じる人

表面的なイメージと実態の差

「新宿住友ビル31階」という東京の超一等地に本社を構えるためスマートな企業イメージを抱きがちですが、実態は現場型の不動産会社です。用地を見て回る地道な仕事・顧客との対面営業が業務の中心で、デスクワーク中心のイメージとはギャップがあります。

一方で、成長企業らしく「やりたいことをやれる」環境は整いやすく、若い段階で大きな仕事を任せてもらえるチャンスは多いと言えます。

アグレ都市デザイン株式会社の転職難易度

難易度:4級(難しい)

アグレ都市デザインへの転職は、ポジションによって難易度が大きく異なります。特に用地仕入れ・投資営業は即戦力採用が基本で、実績なしでは書類通過が難しい水準です。

一方で、販売営業・バックオフィスはやや間口が広く、不動産の基礎知識と高い行動力があれば選考を進められるケースもあります。全体として「結果を出してきたことを証明できる人材」への要求水準が高い会社です。

理由1. 用地仕入れ職は同業経験者でなければ採用が難しい

首都圏の戸建分譲住宅の用地仕入れは高度な専門スキルを要します。地主との交渉力・エリア相場の知識・建築法規の理解が必要で、未経験者が短期間で習得できる業務ではありません。同業(分譲デベロッパー・ハウスメーカー)での実績が実質的な応募条件となることが多いです。

理由2. 少数精鋭のため採用基準が高く、枠が限られる

138名という規模の会社が大量採用することは考えにくく、採用のハードルは自ずと高くなります。「入社したらすぐに使える人材」であることが期待され、ポテンシャル採用より即戦力採用の比重が大きいです。

理由3. 不動産業界特有の知識・資格が重視される

宅地建物取引士の有資格者が優遇される傾向が強く、資格を持っていることで選考において明確なアドバンテージになります。また、住宅ローン・重要事項説明・不動産登記など基本的な実務知識を面接で問われるケースがあります。

アグレ都市デザイン株式会社の主な募集職種

アグレ都市デザインの採用ニーズは主にハウジング事業を中心に発生しています。

  • 不動産法人営業(投資用不動産・アセットソリューション事業)
  • 不動産個人営業(アグレシオシリーズ販売)
  • 不動産コンサルタント(用地仕入れ・事業開発)
  • 用地仕入れ営業(最重要採用ポジション)
  • 建築設計・建築監理
  • アフターサービス・カスタマーサポート
  • 経営企画・IR
  • 総務・人事・バックオフィス

なかでも用地仕入れ営業は常に採用ニーズが高い職種です。用地仕入れ担当が確保できなければ住宅の供給が止まるため、経営上最も優先度の高い採用ポジションと言えます。

アグレ都市デザイン株式会社に向いている人

タイプ1. 首都圏の住宅市場で実力を試したい人

東京・神奈川という日本最大の住宅マーケットで、トップレベルの収益を上げながら成長したい人に向いています。首都圏不動産の知識・ネットワークを最大限に活かせる環境です。

タイプ2. 高収入と仕事の充実感を両立したい人

平均年収700万円超という水準を実現しながら、「自分で作った住宅が街に立っている」という達成感も得たい人に向いています。成果報酬型の要素が強い職種では高年収を実現しやすいです。

タイプ3. 上流から下流まで一貫して携わりたい人

用地仕入れから設計・建築・販売・アフターまで、住宅開発の全プロセスを経験したい人に向いています。ゼネコン・仲介・管理など一部工程に特化した会社では得られない「全工程の視野」を獲得できます。

タイプ4. 成長フェーズの企業で早期にキャリアアップしたい人

設立から16年余りで過去最高業績を達成し続ける成長企業の中で、若いうちから責任ある仕事を担いたい人に向いています。年功序列より実力主義での昇進が期待できる環境です。

タイプ5. 宅建資格や不動産実務経験を高収入に結びつけたい人

宅地建物取引士の資格を活かして、資格手当・実力評価で年収を上げたい人に向いています。不動産の専門資格が正当に評価される会社であることが採用情報からも読み取れます。

アグレ都市デザイン株式会社に向いていない人

批判ではなく、ミスマッチ防止のための観点です。

  • タイプ:成果よりプロセスを評価されたい人 — 成果主義の文化が強いため、「頑張っているのに結果が出ない」という状況はきびしい評価につながりやすい
  • タイプ:デスクワーク・在宅を中心に働きたい人 — 用地仕入れ・現場管理・顧客商談など外出が多い業務が中心。リモート志向が強い人には難しい環境
  • タイプ:大企業の安定感を求める人 — 従業員138名のコンパクト組織のため、大手デベロッパーのような手厚い研修・制度・ブランド力はない
  • タイプ:仕事とプライベートの明確な切り分けを優先する人 — 繁忙期や顧客都合での対応が発生しやすい業種。柔軟な対応が難しい人には合わない
  • タイプ:知名度・ブランド力で選ぶ人 — 三菱地所・住友不動産・積水ハウスなどとは知名度で差があり、「会社名で評価されたい」という人には物足りない

アグレ都市デザイン株式会社の選考対策

選考対策1. 首都圏住宅市場のトレンドを深く把握する

東京・神奈川の住宅市場の動向(土地価格・金利・世帯数変化・競合動向)を事前に調べておきましょう。「なぜ今首都圏の戸建市場が成長しているのか」「アグレシオブランドのポジションはどこにあるのか」を自分の言葉で説明できることが基本です。

選考対策2. 志望職種の実務経験を具体的なエピソードで示す

用地仕入れ・販売営業・施工管理それぞれで、「自分がどんな成果を出してきたか」を数字と事実で語れるよう準備しましょう。「〜件取得した」「〜億円売り上げた」「〜棟管理した」という具体的な実績が最も説得力を持ちます。

選考対策3. 宅地建物取引士の資格を事前に取得する

宅地建物取引士の有資格者は採用において明確に優遇される傾向があります。未取得の場合は取得に向けた勉強中であることを示すだけでも、不動産への本気度のアピールになります。

選考対策4. 「なぜ大手デベロッパーではなくアグレ都市デザインか」を明確にする

三菱地所・住友不動産・野村不動産などより大きなブランドがある中で、なぜアグレ都市デザインを選ぶのかというロジックを整理しましょう。「成長フェーズで責任ある仕事をしたい」「首都圏特化のスピード感が自分のスタイルに合う」など、ポジティブな理由を準備します。

選考対策5. 首都圏の物件エリア感覚を磨く

東京・神奈川の主要エリアの相場感・住みやすさ・利便性について把握しておくことは、面接での会話のレベルを上げます。実際にアグレシオシリーズの物件情報を見て、「どのエリアにどのような物件を供給しているか」を予習しておくとよいでしょう。

選考対策6. 成果主義文化への適応意欲を示す

アグレ都市デザインは成果志向の文化が強い会社です。「結果を出すために自分がどう行動してきたか」「目標未達の場合にどう立て直したか」という修羅場エピソードを準備しておくことで、成果主義文化への適応力を示せます。

アグレ都市デザイン株式会社への転職で評価されやすい経験

  • 分譲住宅デベロッパーでの用地仕入れ・土地開発の実務経験
  • 建売・分譲住宅の販売営業での契約実績(年間10件以上が目安)
  • 投資用不動産(一棟マンション・アパート)の法人営業経験
  • 宅地建物取引士の資格保有
  • 不動産仲介業での売買仲介実績(特に土地・戸建て)
  • 大手ハウスメーカー・パワービルダーでの営業・企画経験
  • 首都圏(東京・神奈川)の土地市場に関する知識・ネットワーク
  • 建築確認申請・重要事項説明等の実務経験
  • 施工管理・現場監督としての戸建住宅の工程管理経験
  • 住宅ローン・資金計画の顧客への提案経験
  • 経営企画・IRとしての上場企業開示業務の経験
  • 顧客紹介・口コミによる顧客獲得の実績

特に評価されやすいのは、「首都圏の分譲住宅デベロッパーまたはパワービルダーで用地仕入れを担当した実績を持ち、宅地建物取引士の資格を保有している人材」です。

まとめ

アグレ都市デザイン株式会社は、2009年設立という若い会社でありながら、東証スタンダード上場・2026年3月期過去最高業績を達成した成長著しい首都圏住宅デベロッパーです。

「アグレシオ」ブランドの戸建分譲住宅を東京・神奈川に展開し、用地仕入れから販売・アフターまでを自社一貫体制で手がけることで高い収益性を実現しています。平均年収700万円超という水準は、不動産業界内でも高い部類に入り、成果を出せる人材にとって魅力的な報酬環境があります。

転職先として検討する上では、即戦力採用の色が強いこと・現場型の成果主義文化であること・ポジション数がコンパクト組織のため限られることの3点を押さえておく必要があります。特に用地仕入れ職は同業での実績がほぼ必須条件となっています。

一方で、首都圏の住宅市場で責任ある仕事を早期から担い、高年収と実力主義の環境を求める人にとっては、非常に魅力的なキャリアの場です。業績の成長が続いている今のタイミングは、入社後に自身のキャリアを大きく伸ばすチャンスでもあります。選考に向けては、首都圏住宅市場への深い理解と、具体的な数字で語れる実績の準備が鍵になります。